「なんのために働くのか」キャリアの専門家が解説! 向き合う方法も

3名のアドバイザーがこの記事にコメントしました

  • キャリアコンサルタント/メンタル心理カウンセラー

    Syuya Nagata〇自動車部品、アパレル、福祉企業勤務を経て、キャリアコンサルタントとして開業。YouTubeやブログでのカウンセリングや、自殺防止パトロール、元受刑者の就労支援活動をおこなう

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  • キャリアコンサルタント/キャリア・デベロップメント・アドバイザー

    Kyoko Sato〇証券会社や航空会社のCAとしての勤務を経て、キャリアコンサルタントとして就職支援をおこなう。大学では就活講座や個別相談、企業では新卒採用関連業務を担当。転職相談などでも幅広く活躍

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  • キャリアコンサルタント/2級キャリアコンサルティング技能士

    Takako Shibata〇製造業を中心とした大手~中小企業において、従業員のキャリア形成や職場の課題改善を支援。若者自立支援センター埼玉や、公共職業訓練校での就職支援もおこなう

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この記事のまとめ

  • なんのために働くのかという悩みがあるときは自分と向き合うチャンス
  • なんのために働くのかの悩みには根本的な原因がある
  • 原因別の対処法といろいろな人の働く理由から自分なりの答えを見つけよう

就活をしていたり仕事探しをしていたりすると、「なんのために働くのかわからなくなってきた」という悩みに直面することもありますよね。働く意義がわからないから就活に身が入らないという状況になってしまうこともあるでしょう。

働くことに対するネガティブな姿勢は一見マイナスなもののように思えますが、実は自分としっかりと向き合うための良いタイミングでもあるのです。

この記事ではキャリアアドバイザーの永田さん、佐藤さん、柴田さんとともに、学生が抱く「なんのために働くのか?」という疑問に対する解を示していきます。悩みの対処法も解説するので、自分なりの答えを見つける参考にしてくださいね。

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目次

なんのために働くのかという悩みがあるのは自分と向き合えている証拠

生活をするうえで、働くことは避けられません。しかし、生活するため以外の働く意味が見いだせず、同じ悩みを頭のなかでぐるぐると考えてしまっている人もいるのではないでしょうか。

「なんのために働くのか」という働く意味を考えることは、自分と向き合うために大切なことです。この悩みを無視してしまうと、憂鬱な気持ちから抜け出せず毎日を自分らしく過ごせなくなってしまう可能性があります。

記事ではまず、なんのために働くのかという悩みに陥る根本的な原因について解説します。次に、世の中のいろいろな人や社会人の先輩の働く理由、働くことで得られるメリットを紹介するので、働く理由のヒントがないか見ていきましょう。

記事後半では、悩みから抜け出す方法について詳しく解説します。モヤモヤとした悩みを解決して納得のいく日々を過ごせるように、ぜひ最後まで読んでくださいね。

永田 修也

プロフィール

「何のために働くのか」と常に自分に問いかけることは、進むべき方向へより迷いがない明確な状態で歩むことができるため強い意識を持って取り組むことが可能になります。その分目標を達成するスピードも早まるでしょう。

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「なんのために働くのか」で悩む際の根本的な3つの原因

「なんのために働くのか」で悩む際の根本的な3つの原因

  • 心に余裕がない
  • 働くことにマイナスイメージを抱いている
  • 将来何がしたいのかがわからない

「なんのために働くのか」という悩みは、根本的には別の要因があることから引き起こされることがほとんどです。

そのため、なんのために働くのかに対する答えを見つけるためには、まずは根本的にどんな悩みからそういった考えを引き起こしているのかを追求する必要があるのです。

ここでは、なんのために働くのかで悩む際の根本的な原因とされる3つの悩みについて解説していきます。今の自分はどれに当てはまるのかを考えながら見ていきましょう。

心に余裕がない

なんのために働くのかよくわからなくなってきたという悩みを抱える人のなかには、いろいろなことを考えすぎていっぱいいっぱいになってしまっている人が多くいます。

就活がうまくいかなかったり生活で悩みがあったりしてやるべきことがたくさん発生し、心に余裕がなくなってしまうと、ゴールや結論を導き出すのが難しくなってしまうでしょう。

強いストレスを感じて心身が弱っている状態では、答えを発見する前にどんどん悩みが積もってしまいます。何からやるべきか・考えるべきなのかがわからなくなっている人は、心の余裕が足りないのかもしれません。

佐藤 恭子

プロフィール

将来どのように働いていくのか、選択肢はたくさんあるため、多くの要素を冷静に判断し整理をしていく必要があります。心に余裕がないと冷静に多くの要素と向き合うことができなくなります。

その結果、働き始めても自分の選択に疑問を感じることになるかもしれません。

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働くことにマイナスイメージを抱いている

家族や友人、先輩など周りの働く人の大変そうな姿を見て働くことにマイナスイメージを抱くことから、働くことの意味が見いだせないという人もいるでしょう。

たしかに、つらそうな姿だけを見れば大変な思いをしてまで働きたくないと考えたくなるかもしれません。楽しいことがなく大変なことだけをするのであれば、働きたくないと考えるのは普通のことでしょう

このように周りの人の働く姿からマイナスイメージばかりが積もった結果、なんのために働くのかがわからなくなってしまう場合もあります。

仕事が楽しくないと悩んでいる人は以下の記事を参考にしてみてください。楽しくないときの解説策をまとめています。

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周りの大人を見ていても全員仕事が大変そうなので、働きたくありません……。

柴田 登子

プロフィール

いざ挑戦してみると思っているよりも大変ではないかも

誰でも、今まで経験したことのない行動を非当事者として見ていると「自分にはできない」「どうしたら良いのかわからない」と不安を感じるものです。

しかしひとたびそれをやってみると「思ったほど大変ではなかったかも」と思うものです。

就職するにあたって、これまで学生なのであれば働くことはきっととても大変に見えるはずです。毎日残業するなんてとんでもない、ノルマを課せられるなんて、と思うでしょう。

でも実際に体験すれば、最初は戸惑ってもきっと慣れるはずです。

そしてやがては「学生のときの試験に追い回される経験よりまだ良いかも」と感じるようになってくるかもしれません。

将来何がしたいのかがわからない

自己分析を進めていると、「自分は将来何がしたいのかわからない」という悩みに直面する人も多くいます。将来何がしたいのかわからないというような漠然とした大きな悩みは不安の種にもなり得ます

このような漠然とした悩みは、「自分は何がしたいのかわからないのに、なんのために働くんだろう?」という考えにつながることがあります。つまり、やりたいことがなければ働く意味がないという考えになるのです。

このように、自己分析で誰もが直面することがある悩みも、なんのために働くのかわからないという悩みにつながることがあります。

将来何がしたいのかがわからないという人は、こちらの記事を参考にキャリアビジョンを描いてみましょう。就活のプロが詳しく解説しています。

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無理に意味付ける必要はない! 働く意義を考えずに現状を受け入れている人が大半

「なんのために働くのかわからなくてずっと悩んでしまう……」という人は、考えすぎてしまっている可能性があります。実は、働くこと自体を深く意味付ける必要はないのです。

実際に、働く意義や理由を考えずに現状を受け入れて働いている人が大半です。そのため、働く意味を見いだすために悩みすぎたり無理に目標や目的を設定したりする必要はありません。

繰り返しになりますが、大きな目標を設定せずに毎日を過ごしている社会人も多くいます。どうしても理由がないと働くことに前向きになれないという人は、「毎日を幸せに過ごすため」「趣味に使うお金を貯めるため」など、ちょっとした目標を定めてみることもおすすめですよ。

永田 修也

プロフィール

私の個人的な意見としては「意義を深く考えずに働いても別に問題ない」です。

そのことを気にしすぎて悩みに発展してしまうようであれば重視する必要がありますが、深い意義を持たなくても幸せに暮らせるのでればそれはそれで良いのではないでしょうか。

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・楽しく働ける仕事がわからない人
・時間をかけずに自己分析をしたい人

なんのために働くのかという悩みから抜け出すには? 悩みの原因別に解説

「なんのために働くのか」の悩みの原因別対処法

「なんのために働くのか」という悩みの原因が異なるということは、悩みを解決するための対処法も異なるということです。

ここでは3つの原因別で、悩みから抜け出す方法について解説していきます。自分に当てはまっている原因を重点的に確認しながら、一つずつチェックしていきましょう。

余裕がない人:リフレッシュする時間を作って自分と向き合おう

考えなければいけないことが多く心に余裕がないという人は、まずはリフレッシュする時間を設けてみましょう。

読書や映画など自分の好きなことをしたり、お風呂にゆっくり浸かって身体をほぐしたり、何も考えない日を作ったりと、なんでもかまわないので好きなことをして心を休めてみてください

そうすることで自然と焦りが静まり、自分と向き合うことができるようになるはずです。また、リフレッシュすることでやるべきことの順序付けや整理ができるため、そこまでくれば「自分はなんのために働くのか」という悩みの答えが見えてくるかもしれません。

リフレッシュしようとしてもずっと考えてしまって気が休まりません……。

永田 修也

プロフィール

リフレッシュの方法を見つめ直してみよう

リフレッシュしようとしてもつい考えてしまって休まらないのは、もしかしたらリフレッシュ方法が間違っているのかもしれませんね。

そういうときは何か大きな非日常的なことをしなければいけないと思い込んでいる可能性があります。

「普段やらないようなヨガ」とか「クラブやライブに行ってみる」とか、滅多にやらないようなことをやろうとしても本当の意味でリフレッシュはできないと思います。

本当に効果があることとは、実は普段からおこなっている日常の中にあったりします。

いつも朝に飲んでいるコーヒーや好きな歌を聴きながらするドライブなど、そういった何気なくおこなっている行動が、実は心と体にとってリフレッシュになっていたりします。

まずは自分の毎日の行動や思考を振り返って小さなことでも良いので見つけてみましょう。

働くことにマイナスイメージを抱いている人:周りの働く人の意見を聞いてみよう

働くことにマイナスイメージを抱いている人は、周りの働く家族や友人、先輩の意見を聞いて、働くことに対する解像度を高めてみてください。

「働くこと」を理解しているつもりでも、実際に働いてみないとわからないことがたくさんあります。そんなときに実際に働いている人の考えを聞いてみることで、良い面を知ることができるのです

「あなたはなんのために働いているの?」「働いていて楽しいと感じたときは?」「どんな仕事が好き?」など、前向きな答えを引き出せるような質問を投げかけてみてくださいね。

佐藤 恭子

プロフィール

周りの人の意見を聞く際は、現在の仕事の話だけでなく、将来の目標や目指していることも聞いてみると良いでしょう。

社会で活躍している人たちも、目標や理想を持って働いている人が多くいます。現在の仕事をその過程と捉えているのかもしれません。自分にとっての働く意味を見つけるきっかけになる可能性がありますよ。

何がしたいのかわからない人:客観的な視点で自己分析をしよう

自分が何がしたいのかわからないから働く意味がわからないという人は、すでに自己分析が完了している場合でも、改めて自己分析をしてみることをおすすめします。この際、客観的に自分を見つめることを意識して自己理解を深めてみてください。

自分を他者だと思って分析してみることで、今まで気付けなかった発見があるはずです。「今まで努力をしてきたこと」「悔しかった経験」「好きなこと・得意なこと」などの項目を振り返り、働く理由を見つけるヒントにしてみましょう。

「自己分析のやり方がよくわからない……」という人は、こちらの記事を参考に自己分析をして、自己理解を深めていきましょう。

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客観的な視点で自己理解を深めるためには、他者に分析をしてもらう「他己分析」も効果的です。こちらの記事で詳しく解説しているので、ぜひ参考にしてください。

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働く理由は人によって異なる! いろいろな人の働く理由も参考にしよう

悩みの原因別での対処法を見てみても、いまいち納得できるような理由がわからないという人もいるでしょう。そんな場合は、いろいろな人の働く理由を聞いてみると意外な視点が見つかるかもしれません。

世の中にいろいろな働き方があるように、理由や目的がはっきりしている人のなかにもそれぞれ異なる理由・目的で働いているので、全員が同じ考えで過ごしているわけではありません。

ここでは、多くの人の働くおもな理由を6つ紹介します。周りの人の働く理由を参考に、自分が納得のいく理由がないか一つずつ見ていきましょう。

佐藤 恭子

プロフィール

働く理由は人それぞれです。生活のためというのも大きな理由の一つでしょう。たとえば「人の笑顔を見たいから」「誰かのためになっていると感じたいから」というのも働く理由になりますよね。

毎日の業務の中で、自分自身が嬉しくなれたり小さなことでも達成感を感じたり、そうしたことも仕事のやりがいにつながります。

①収入を得るため

生活費を稼ぐためや収入を得ることを目的に働いている人は多くいます。「収入を得るためだけに働くのはダメだ」と考える人もいるかもしれませんが、実際はそんなことはありません。なぜなら、生活をするうえで収入を得ることは必要不可欠だからです。

実家暮らしや一人暮らしなど暮らしの形によって必要な収入は異なりますが、衣食住のための費用や通院費、趣味のための費用など、日々生活を送るには何かとお金がかかります。

自給自足であれば収入を必要としないかもしれませんが、なかなか現実的ではなかったり、その生活を実現させるための初期費用が必要だったりするでしょう。

そのため、安心して毎日を快適に過ごすための収入を得ることを目的に働いている人は多くいます

②達成感ややりがい・生きがいを得るため

働くことの目的として、達成感ややりがい・生きがいを得るためだとしている人もいます。具体的な業務によりますが、仕事では目標達成に向けてタスクをこなしていきます。そのため、もともと設定していたゴールを突破できたときなどに達成感ややりがい、生きがいを感じる機会が多くあるでしょう。

また、スキルを身に付けることで周りからの評価も上がっていきます。こういった能力や努力が認められて評価されること自体にやりがいや生きがいを感じる人もいるようです。

このように、さまざまな挑戦に取り組むことで自己実現につながることも、働く目的になります

「やりがいを見つけて仕事をしたい!」という人は、こちらの記事を参考にして自分なりのやりがいを見つけてみましょう。

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③自分の能力や得意分野を活かすため

得意分野を仕事で活かすことができれば仕事自体も楽しくなり、目標を達成した際には達成感をえることにもつながるので、自分が持っているスキルや得意なこと活かすために働く人もいます

さらに、スキルや得意なことを活かせる業務だと、自分を必要とされる場面が多くあります。そういった場面が増えることも、大きなやりがいにつながりやすいといえます。

好きなことやできることを仕事に活かして楽しく過ごせるようになれば、働くことがメリットになるでしょう。

柴田 登子

プロフィール

どんな人でも苦痛なことや苦手なことを日常にすると、自己肯定感は低下します。成果が出しづらいのでやりがいを感じにくく、かつ自己成長にもあまり結び付きません。

そのような理由から、もともと能力を発揮できることを仕事にしたほうが、本人にも周囲にも大いにメリットがもたらされるでしょう。

得意分野を仕事に活かすためには、自分が得意なことを正しく把握する必要があります。こちらの記事を参考に得意なことを見つけてみてください。

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④人の役に立つため

周りに感謝されることにやりがいを感じることから、人の役に立って喜ぶ姿を見るために働いているという人もいます。このようなタイプは人々の生活をサポートする仕事、人を喜ばせる仕事、社会貢献になる仕事などのような人の役に立つ仕事自体に働く意味を感じるのです

たとえば、プライベートで誰かの役に立ったときやサポートをして喜んでもらえたときは、自分もうれしくなることもあるのではないでしょうか。仕事もプライベートと同様に、誰かの役に立っている、貢献できているということが実感できれば、やりがいを感じられるのかもしれません。

⑤家族を養うため

家族を養うためには収入や貯金が十分にある必要があり、責任をもって安定と安全を確保しながら支えていかなければなりません。そのため、両親やパートナー、子どもなど家族を養うために働いているという人は多くいます。

フリーランスや正社員、派遣社員などと雇用形態にかかわらず、安定した収入を得ることは家族全体の生活水準を保ったり向上させたりすることにつながります。

生活するために収入が必要なように、家族を養うためにも一定の収入が必要となるのです。

⑥働くことが当たり前だから

そもそも働くこと自体に疑問を感じず、「周りが働いているから」と当然のように働いている人もたくさんいます

当たり前の日々を過ごすために、当たり前に働く必要があると考えを持っているのかもしれません。働かなければいけないから働く、生きるために働く、と大きな括りで働く意味をとらえてみることも、時には必要です。

「働くことが当たり前だから」と割り切れません……。

佐藤 恭子

プロフィール

必ずしも割り切る必要はない

「みんなが働いているから自分も働かなくてはいけないんだ」とは考えなくて良いです。

理想の生活、理想の自分は人それぞれ違います。多くは自分の理想を実現させるために、その手段として働いているのだと私は考えます。

働いている自分が自分の思う理想像に近いからという人もいれば、趣味に没頭して生きていくために現在の仕事を選んでいる人もいるでしょう。

「働かなくてはいけないから働く」「働くことが当たり前だから働く」のではないのだということを知ってほしいと思います。

社会人の先輩はなんのために働いているの? キャリアの専門家3人に聞いてみた

働く意味が人それぞれだとはいっても、実際の意見や考えを聞いてみないと正直イメージが湧かないという人もいるかもしれません。

そんな人は、社会人の先輩に働く意味を聞いてみることで、具体的な理由付けをする助けになることがあります。

ここでは、社会人の先輩かつキャリアの専門家である3人にそれぞれが働く理由について教えてもらいます。実際に働く社会人の意見を参考に、自分なりの働く意味を見いだすためのヒントにしてみましょう。

永田さんが働く理由

自動車業界やアパレル業界、福祉業界などの幅広い業務経験があり、現在はキャリアコンサルタントとして働く永田さんは、なんのために働いているのでしょうか。

それでは、働く理由や目的を聞いてみましょう。

アドバイザーコメント

私が働く意味は「楽しいから」

いろいろな理由付けをしたくなりますが、行き着く答えはやはり自分がどうしてもやりたいことだからやっているように思います。それが結果的に誰かの役に立ったり、お金になったり、家族を守ることにつながったりしていますが、結局のところ自分が楽しいからにほかなりません。

これが、自分でもやりたいかよくわからない仕事に就いたり、楽しくないなと思える瞬間が1ミリでも感じられたりするならば、そこに働く理由はないと思っています。

本当に楽しいと思える仕事だと、やりたくない仕事であってもそれは大いに意味を見いだせますしそれすらも楽しいと感じられます。

働く理由がわからない状態で働くのは自分を苦しめることになり得る

今の時点で「何のために働くのかわからない」という人がいるのであれば極端な話、働かない方が良いかもしれません。そんな状態で働いても自分を苦しめてしまうだけになり、体を壊して病気になることだってあります。そういう人を何人も見てきました。

働きたいと思うのであればまずは「自分が楽しいと思うこと」という単純な理由から仕事を探してみてください。その先にきっと「何のための仕事なのか」ということが見えてくると思います。

佐藤さんが働く理由

現在キャリアコンサルタントとして就職支援をおこなう佐藤さんは、証券会社での勤務や航空会社でCAとして働いていた経験があります。

幅広い業務経験のある佐藤さんは、なんのために働いているのでしょうか。詳しく教えてもらいましょう。

アドバイザーコメント

私にとって働く理由は「達成感を感じるため」

私は小さい頃、学校の先生になりたいと思っていました。お節介で、知っていることを人に教えたくなる、助けてあげたくなってしまう性格だったからです。今でもその性格は変わっていません。

この性格を活かせたのが航空会社のCAとしての仕事でした。顧客の機内でのニーズを察知し、痒いところに手が届くような接客ができた時、とても喜んでもらえます。そのときに、私も大きな喜びと達成感を感じました。

本当にやりたいことを見つけることが満足する働き方を見つけることにつながる

現在は就活にかかわる仕事をしていますが、根本は同じです。社会人としてのさまざまな経験を通して知ったことや気が付いたことがあり、それを皆さんに伝えたいという「お節介」な思いが出てきたからです。

私の「お節介」を喜んでくれる人がいて、それが仕事として発展していって、収入を得ることにもつながっているというわけです。ぜひ皆さんも自分が本当にやりたいことは何なのかを探ってみてください。

きっとそれが満足する働き方につながっていくのではないかと思います。

柴田さんが働く理由

柴田さんは中小企業から大手企業で従業員に向けてキャリア支援をおこなうかたわら、若者への就職支援も両立しておこなっています。

キャリアコンサルタントとして活躍している柴田さんに、働く理由を聞いてみました。

アドバイザーコメント

私が働く理由は「社会から生きづらい人をなくしたいから」

自分自身は転勤族の家族として、3~5年ごとに全国を転々としてきました。子どももいないので夫の転勤先の街どころか、その県内で私を知っている人は夫のみ。だから転居のたびに仕事を見つけていました。

しかしどうせ数年後にいなくなるので、正社員では採用されません。いつも非正規で誰かのアシスタントとしての仕事しかなく、キャリア形成もままならない状態だったので、私は身近に友人もいない状態でとても生きづらさを感じていたのです。

そのようなことから「キャリアブレイクがあっても、家族の事情があっても、働きたいときにやりたい仕事ができる社会」にするために自分に何ができるかを考え、キャリアコンサルタントという仕事を選びました。

世間的に評価される仕事ではなくても自分が納得できれば生きる原動力となる

「やりたい仕事」に出会えれば、生きづらさを感じることはなくなります。それをサポートする毎日は、とても楽しく、前向きに生きる原動力になります。

決して世の中から評価されているわけでも、所得が高いわけでもありません。フリーランスなので不安定ですらあります。でも今はできるだけ長くこの仕事を続け、誰かの生きづらさをなくすことに尽力したいと熱望しています。

働くことを前向きにとらえられるかも! 10個の働くメリット

実際に働く人の意見を聞いてもしっくりくる働く理由が見つからないという人は、働くことのメリットもチェックしてみましょう。メリットを知ることで、働くことに対して前向きにとらえられるようになるかもしれません。

ここでは、働くメリットを10個紹介します。自分が納得できる働くメリットがないかをチェックしながら見ていきましょう。

①経済的に安定する

働くメリットとして、経済的に安定するということが挙げられます。貯蓄があったとしても、そこから増やしていかなければいつかはなくなってしまいます。そういった不安定な状況を作らないために働くことで、経済的に余裕が生まれます。

また、貯金が減っていったり経済的に不安定だったりすると、精神的にも不安定になってしまう人もいます。経済的に安定することは精神の安定にもつながるという点からも、働くメリットといえます

永田 修也

プロフィール

経済的に安定することで、間違いなく経済的不安からくるストレスから解放されます。

会社員は当たり前だと思うかもしれませんが、私のような自営業の人間は毎月お金の不安がついてまわります。安定的な収入があることは大きな精神安定剤となり得ますよ。

こちらの記事では給料が高い仕事を紹介しています。経済的に安定するために給料が比較的高い仕事に就きたいと思った人は、ぜひチェックしてみてください。

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②趣味に使えるお金が増える

趣味に使えるお金やプライベートを充実させるためのお金が増えることも、働くことのメリットの一つです。お金がかからない趣味ももちろんありますが、旅行やライブ、キャンプのようなアウトドアなど、お金がかかる趣味もたくさんあります。

趣味に没頭したくてもお金がなくてそもそも趣味を広げられない、趣味の時間が作れないとなれば、楽しい時間を過ごせなくなってしまいます。

こういった好きなことをするためには、最低限の生活費に加えてある程度の余裕が必要になります。そのため、自分が楽しく過ごせる趣味の時間を充実させることを目的に、働いているという人もいるのです

③将来の不安を解消できる

世の中の多くの人が働いているなかで「自分は働かない」という選択をすると必然的に少数派になり、「みんなができていることが自分はできない」と感じて不安を招くことが多くあるでしょう。

また、収入がないことから将来への貯金に関する不安や将来のキャリアへの不安も積もっていくこともあります。

一定の収入を得ながら仕事を通じてスキルを積んでいくことで、将来への漠然とした不安感を解消することにつながるのです

柴田 登子

プロフィール

人間には誰でも「所属の欲求」というものがあります。学校や職場などに所属していれば自然とこの欲求は満たされます。

フリーランスで働いている人も、仕事で対価を得るという経済活動が「所属」に近い役割を果たします。

しかし働かなければどこにも「所属」しない状態となるため、自然と満たされない気持ちになり不安を招いてしまうのです。

将来に漠然とした不安を感じている人は以下の記事を参考にしてみてください。キャリア構成のコツをまとめています。

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④社会的信用を得られる

無職やフリーターの場合、会社員と比較して一般的に社会的信用を得にくいです。結婚などのライフイベントをおこなう際に不安要素に感じる人もなかにはいる場合があります。それと比較して正社員や会社員は安定した収入を得ていることから、不安要素を減らすことができるでしょう。

また、マイホームを購入する際のローン審査や、クレジットカード作成時の審査が通りやすくなるといったメリットもあります

このように会社員は雇用が安定していることから、社会的信用を比較的得やすいといったポジティブな面があるといえます。

無職で不安を感じている人は以下の記事を参考にしてみてください。就職を成功させるコツを解説しています。

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⑤できることが増えて自信が付く

社会に出ると新しい挑戦がたくさんあり、今までやったことのないことに挑戦する機会が多々あります。そういった機会に前向きに挑戦してみることで、今までの自分であれば知らなかったことやできなかったことも、知識や経験・スキルになっていきます。

どんなに小さなことでも、そういった知識や経験・スキルが少しずつ積み重なっていくことで、自信につながるでしょう。自信がつくことで楽しく感じることや好きなことが増え、仕事に対してもポジティブに取り組めるようになりますよ

⑥福利厚生を受けられる

企業によって詳細は異なりますが、仕事に就くと社会保険や生命保険・医療保険、年金、交通費補助、退職金、育児支援などの福利厚生を受けられることがあります。こういったさまざまな支援は、経済的な支出を減らし、金銭面的にも大きな支えとなります。

また、企業に属していないフリーターや無職は、自分で健康保険や社会保険に加入しなければなりません。会社員の場合は給料から企業が管理してくれ、給料から天引きする形で払っているため自分で何か手続きなどをする必要はありませんが、そうでない場合は自分で対応し、すべて自費負担になります。

さらに年金も自分で手続き・支払いをする必要もあるため、福利厚生を受けられる会社員はさまざまな金銭面のサポートを受けながら、面倒な手続きにかかる手間も削減できているという大きなメリットを得ているといえます

佐藤 恭子

プロフィール

個人で仕事をしていると福利厚生はなく、社会保険なども自分で加入することになり金銭面の負担が多くなります。

また、育児や介護など予期せぬことが起きたときにもフォローがないため、自分の責任で対処することになります。

福利厚生は社員の生活全般を支えてくれるとても大切なものなのです。

こちらのQ&Aでは、大企業の福利厚生についてキャリアコンサルタントが回答しています。福利厚生を重視したいという人はぜひチェックしてみてください。

⑦達成感が得られる

小さなことでも何かをやり遂げたときには、うれしく感じる人も多いのではないでしょうか。仕事も同様に、やるべきことや目標をやり遂げられたときに大きな達成感が得られます。こういった点も、働くことのメリットでしょう。

目的や目標がなく、ただぼーっと毎日を過ごしているだけでは、日々の生活自体が楽しくなくなってしまうかもしれません。達成感を得ることで生きる活力となる人もいるのです。

また達成感を得ることは、自己肯定感や自尊心の向上にもなります。自己肯定感や自尊心が向上することは、ポジティブ思考になったりストレスが減ったりして精神的な健康にもつながるため、結果的に毎日の充実度がアップすることになるでしょう。

趣味などでも達成感は得られるのではと思ってしまいます。

永田 修也

プロフィール

趣味と仕事の達成感の違いは「お金を稼ぐか稼がないか」

趣味で株式投資やFXなどをしている人は稼げることもあると思うのですが、そういった人ははあまり多くないかと思います。

仕事でしか味わえない達成感としては「スキルアップや報酬アップにつながっていく」という点です。趣味でもスキルアップはかなうのですが、報酬に関しては上がっていくとは限りません。

その点仕事で一定の報酬が上がっていくということは、会社に貢献できている証となります。

そこで達成感が得られることによって自分を肯定的に捉えることができるようにもなるため、自己のアイデンティティも良い方向へ形成されることになるでしょう。

⑧将来のキャリアの幅が広がる

仕事をすることは、さまざまなスキルを習得することにつながります。そしてスキルを習得することは、自分自身の市場価値を高めることにもつながります。スキルを身に付けることで、キャリアの選択肢が広がっていくことも働くことのメリットの一つです。

働くことで、専門知識だけでなくビジネススキルやマナーなど多岐にわたるスキルや知識を習得できます。多様な経験を積むことで、一つの分野や業界だけでなく異なる分野や役職への転職がしやすくなるでしょう。

キャリアの幅が広がっていくことで、さまざまなことにチャレンジしやすくなっていきます。

⑨人脈が広がる

広い人脈を持つことは信用と信頼を築くのに役立ちます。信頼関係は長期的なビジネス関係を築くうえで非常に重要になります。

また、多様なバックグラウンドや経験を持つ人との交流は、自己成長にもつながります。経験豊富な人からのフィードバックやアドバイスは、スキル向上に大いに役立ちます。さらに、自分とは異なる視点や意見を持つ人とかかわっていくことで自分の視野も広がり、柔軟性を得ることができるでしょう

たくさんの人と知り合うということは、新たなチャンスが飛び込みやすくなるともいえます。新しい仕事の機会が増えたり多くのことを経験できたりと、日々をいきいきと過ごすことにつながりますよ。

柴田 登子

プロフィール

仕事では、学生時代とは違って同世代、同じ専門性だけではない幅広い層の人々と出会えます。

同じ仕事をしていても、世代が違えば経験も考え方も大きく異なり、職種や専門性・雇用形態などが違えば自分自身がまったく知らない世界のことに触れる機会が格段に増えるでしょう。

そういった人から得られる刺激は、何物にも代えがたい人生の味わいになりますよ。

⑩社会に貢献できる

人々の生活を支える仕事や顧客に直接感謝してもらえるような仕事、社会貢献につながる仕事など、誰かの役に立っていると実感できる仕事は、やりがいを感じやすいです。そこに働く意味を見いだす人もいるでしょう。

また、「世の中に貢献している」と感じることで働くことに自信を持てるようになり、それが生きがいになっているという人もいます。

どんな仕事も誰かしらの役に立っていますが、特に直接顧客とかかわる仕事では、社会的貢献度を実感しやすい傾向にあります。社会貢献から感謝を受け取る機会が増えることで、日常でポジティブに感じる場面が増えるため、働くメリットを感じられるでしょう。

社会に貢献できる仕事はたくさんあります。こちらの記事で詳しく紹介しているので、人の役に立って仕事がしたいと思う人はぜひ参考にしてみてくださいね。

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今ピンと来ない人も大丈夫! 働いているうちに目的や理由が見えてくる場合もある

ほかの人の働く理由や働くメリットを見たり、悩み別の対処法を試してみたりしても、どうしてもなんのために働くのかがわからないという人もいるかもしれません。

不安に感じるかもしれませんが、今はまだ働く意味がわからなくても大きな問題はないのでそこまで心配する必要はないでしょう。働いてるうちに仕事の楽しさがわかったり、自分が働く目的や理由が見えてくることもあります。

今は、働く意味についてそこまで考えすぎずに日々を過ごしてみるのも一つの方法です。深く考えすぎて頭を悩ませてしまわずに、まずは就職に向けて行動してみることから始めてみましょう。

柴田 登子

プロフィール

よく言われることですが、仕事は学校と違って及第点が曖昧です。そのため、「このぐらいで大丈夫かな」と思っている程度でも、大抵何とかなるものです。

定期テストや受験の機会と違い、失敗しても挽回のチャンスは何度でも巡ってきます。そういう意味では、「働く」とは学校に通うよりもハードルは低いかもしれませんね。

こちらの記事では、働く意味について解説しています。どうしてもなんのために働くのかがわからず、納得して就活を進められないという人は、チェックしておきましょう。

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働く意味ってあるの? 納得して就活を進める考え方を解説

「働く意味なんてあるのか」と不安や疑問を抱えている学生は少なくありません。働く意味の捉え方は人によってさまざまのため、自分の価値観や考えを整理しながら突き詰める必要があります。キャリアアドバイザーが学生のマイナスな感情にも寄り添い、働く意味の見つけ方をアドバイスします。

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なんのために働くのかは千差万別! 自分なりの答えを見つけて歩みだそう

就職をする前に「何のために働くのか」という疑問を持てたということは、自分の内面と向き合えている証拠です。この疑問を放置してしまわずに、真正面からしっかりと向き合い、すっきりした気持ちで働ける環境を整えていきましょう。

なんのために働くのかは、人それぞれ異なります。なかには「働く目的や理由はない」という答えを導き出して日々働いている人もいるでしょう。記事で紹介した悩みを解決する方法やさまざまな人が働く理由・働くメリットを参考にすることで、あなたもきっと自分なりの答えを導き出せるようになるはずです。

「なんのために働くのか」という疑問に真剣に向き合い、社会人としての一歩を踏み出しましょう。

アドバイザーコメント

まずは働くということに対して一旦立ち止まってみよう

自分のアイデンティティが曖昧の状態で仕事を選択したとしても、すぐの離職につながってしまう可能性があります。まずやるべきことは、自分は何者なのかという点をできるだけ明確にすることです。

たとえば「漫画が好き」という自己イメージがあるとします。特に詳しいわけでもないがなんとなく好きというレベルです。ではこれが漫画家になりたいかといえば決してそういうわけではないでしょう。これをもっと抽象化して考えてみましょう。

例として挙げてみると、「一人の世界に入るのが好き」とか「ドキドキするスリルが好き」とか「なぜ好きなのか」という理由が見えてくるはずです。その価値観が見えたら今度はそれとリンクする職業を考えてみてください。

「何を楽しいと感じるか」を考えることで働く理由のヒントが見えてくる

最初より「その仕事をする理由」はなんとなく近付いたのではないでしょうか。結局仕事も趣味も、自分らしさが活かせる場所を選択することで存在意義を感じられるようになります。

あまり深く考えすぎないでもっと楽に考え、自分を見つめ直してみてくださいね。

執筆・編集 PORTキャリア編集部

明日から使える就活ノウハウ情報をテーマに、履歴書・志望動機といった書類の作成方法や面接やグループワークなどの選考対策の方法など、多様な選択肢や答えを提示することで、一人ひとりの就活生の意思決定に役立つことを目指しています。 国家資格を保有するキャリアコンサルタントや、現役キャリアアドバイザーら専門家監修のもと、最高品質の記事を配信しています。

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記事の編集責任者 熊野 公俊 Kumano Masatoshi

高校卒業後、航空自衛隊に入隊。4年間の在籍後、22歳で都内の大学に入学し、心理学・教育学を学ぶ。卒業後は人材サービスを展開するパソナで、人材派遣営業やグローバル人材の採用支援、女性活躍推進事業に従事。NPO(非営利団体)での勤務を経て、「PORTキャリア」を運営するポートに入社。キャリアアドバイザーとして年間400人と面談し、延べ2500人にも及ぶ学生を支援。2020年、厚生労働大臣認定のキャリアコンサルタント養成講習であるGCDF-Japan(キャリアカウンセラートレーニングプログラム)を修了

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