この記事のまとめ
- ベンチャー企業には4つの成長ステージがある
- ベンチャー企業ならでは6つのメリットを理解しよう
- ベンチャー志望の学生は3つの対策で内定を勝ち取ろう
- 適職診断
たった3分であなたの受けない方がいい職業がわかる!
この記事を読んでいる人に
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就職先を選ぶ際に、大企業を中心に志望している学生も多いですが、実はベンチャー企業もあなたの可能性を大きく広げてくれる魅力的な選択肢です。
ベンチャー企業は、大企業とは異なるスピード感のある環境で、自分の裁量権を持ちながら働けることが大きな特徴です。会社の成長に直接貢献できる面白さや、経営陣との距離の近さも、ベンチャー企業ならではの魅力といえます。
一方で、「ベンチャー企業って経営が不安定なのでは?」「ベンチャーに新卒で入って大丈夫?」と不安に思う学生もいますよね。
この記事では、キャリアアドバイザーの高尾さん、古田さん、野村さんのアドバイスを交えつつベンチャー企業の概要について解説します。ベンチャー企業の特性を十分に理解したうえで、自分の価値観と照らし合わせて就職先を選びましょう。
ベンチャー企業は魅力の宝庫! しっかりと企業情報を集めよう
単刀直入に言って、ベンチャー企業を就活で視野に入れないのはあまりにももったいないと言えます。なぜならベンチャー企業には、新卒の学生にとってリスクととらえられる要素はあるものの、それを上回る多くの魅力があるからです。
記事では、まずスタートアップや中小企業とベンチャー企業の違いを比較します。そもそも「ベンチャー企業」という言葉の意味を理解できていない学生はここで正しい知識を付けましょう。さらに、ベンチャー企業の成長ステージを4段階に分けて解説するので、各ステージのメリットや働き方をイメージできるようになりますよ。
そして記事の後半では、ベンチャー企業で働くメリット・デメリットも詳しく紹介しているので、自分がベンチャー企業に向いているかどうかを判断する手がかりにしましょう。
この記事を読めば、ベンチャー企業の魅力を再発見し、志望企業の選択肢を広げるきっかけが見つかります。ベンチャー企業で自分らしいキャリアを実現できる可能性をぜひ探ってみてください。
まずはあなたが受けない方がいい職業を確認してください
就活では自分に適性がある仕事を選ぶ事が大事です。適性が低い仕事に就職すると、イメージとのギャップから早期の退職に繋がってしまうリスクがあります。
そこで活用したいのが「適職診断」です。簡単な質問に答えるだけで、あなたの強み・弱みを分析し、適性が高い職業・低い職業を診断できます。
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強み・弱みを理解し、自分がどんな仕事に適性があるのか診断してみましょう。
そもそもベンチャー企業って?
ベンチャー企業は、新しいビジネスやサービスを提供する新興企業を指します。これらは独創的なアイデアや技術を活用して、大企業が手がけにくいような特異な事業を展開しています。
明確な定義は存在しませんが、これまでにない新規事業に取り組み、短期間で顕著な成長を遂げる企業は、一般に「ベンチャー企業」と称されることが多いです。
この章ではベンチャー企業のコミュニティマネージャーとしても活躍しているキャリアコンサルタントの高尾さんに、ベンチャー企業とはどのような企業を指すのかを聞いてみました。
アドバイザーコメント
高尾 有沙
プロフィールを見るベンチャー企業は事業面でもスピード面でも大企業とは異なる
ベンチャー企業は、革新的なアイデアや技術をもとに事業を展開し、市場に新しい価値を提供しようとする企業のことを指します。創業から間もなく、大企業にはない柔軟性とスピード感を持っていて、短期間で顕著な成長を遂げる可能性があることが特徴です。
従業員数も大企業などと比較すると少なく歴史が浅いため、組織が固着化していないケースも多くあります。しかし、だからこそ一人ひとりが持つ裁量が大きく、自分のアイデアや働きかけが直接会社の成長に影響を与えることができます。そういった点にやりがいを感じやすいでしょう。
リスクはあれど自身の大きな成長につながる
ベンチャー企業は資金繰りの問題や市場の変動に弱い点など、経営の不安定さがリスクではあります。これらのリスクをうまく乗り越えて成長を遂げることのできるベンチャー企業は多くはないものの、大企業では体験できないような経験やキャリアを築くことが可能であるといえるでしょう。
また、学生から「ベンチャー企業でのキャリアは不安定ではないか?」という質問がよくあります。
確かにベンチャー企業でのキャリアは上記の理由から一定の不確実性をともないますが、自分の能力を試し、急速に成長する環境で学びたいという意欲があるのであれば、それすら大きな成長につながる機会ともとらえられます。
いずれにせよ、ベンチャー企業への就職を検討するうえで自分自身が何を求め、どのようなキャリアを築きたいかをしっかりと考えることが重要です。自分の価値観やキャリアの目標に合った企業を選び、後悔のないキャリア構築をおこなっていきましょう。
ベンチャー企業のリスクについて不安に思う学生は、こちらもぜひ併せて読んでみてくださいね。
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「ベンチャー企業=危ない」は本当? 見極めるためのコツを伝授
「ベンチャー企業=危ない」という先入観を持っている人も多いのではないでしょうか。この記事では、ベンチャー企業が危ないと言われる理由について、キャリアコンサルタントのアドバイスを交えつつ解説します。
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まずはあなたが受けない方がいい職業がわかります
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その企業は「ベンチャー」じゃないかも! 間違えやすい企業形態を比較
就職活動中、企業研究をしていると「ベンチャー企業」という言葉をよく目にすることがありますよね。
しかし、「ベンチャー」という言葉は曖昧に使われることが多く、ほかの企業形態と混同されがちです。
特に、「スタートアップ」や「中小企業」との違いを理解できていない学生は多い傾向にあります。働き方や事業の目的が異なるケースもあるので、就職後のミスマッチを防ぐためにも、言葉の意味を正しく理解しましょう。
ここでは、ベンチャー企業と間違えやすい「スタートアップ」と「中小企業」の違いを詳しく比較していきます。
スタートアップとの違い
スタートアップとベンチャー企業は、どちらも新しいビジネスモデルに挑戦する若い企業という点で共通していますが、いくつかの重要な違いがあります。
ベンチャー企業 | スタートアップ企業 | |
---|---|---|
事業の目的 | すでに確立されたビジネスモデルを用いて利益を向上させたり、規模の拡大を図りながら売上を増加させることを追求する | 新規のビジネスモデルを形成して、売上を形成することを追求する |
資金調達 | 自己資金や少額の外部資金で運営されることが多い | 急速な成長のために多額の資金を必要とするため、大規模な資金調達をおこなうことが多い |
市場とのかかわり方 | 既存の市場にアプローチすることが多い | 革新的なアイデアやテクノロジーにもとづくことが多い |
特に違いがわかりやすい点としては、資金調達の仕方です。表にもある通り、スタートアップ企業は事業開発のために多額の資金が必要なので、ベンチャーキャピタルなどから積極的に資金調達をおこないます。
一方でベンチャー企業は、既存のビジネスを派生させて利益を上げることを追求しているので、スタートアップほど大規模な資金調達をおこなわない傾向にあります。
スタートアップ企業とベンチャー企業の違いは、こちらの記事で詳しく解説しています。
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中小企業との違い
前提として、中小企業には「従業員数が300人以下」の定義があります。そのため、多くのベンチャー企業は、中小企業に含まれることを覚えておきましょう。
ベンチャー企業と中小企業は大手と比較して規模が小さいという点で似ていますが、以下のような重要な違いがあります。
ベンチャー企業 | 中小企業 | |
---|---|---|
事業内容 | 新しいビジネスモデルや技術に挑戦する | 長年培ってきたノウハウを活かし、安定的な事業運営をおこなう |
リスクの高さ | 新しい挑戦をすることで高いリスクを取ることが多い | リスクを最小限に抑えようとする傾向がある |
成長志向 | 急速な成長を目指す | 安定的な経営を重視する |
組織文化 | 変化に柔軟で、フラットな組織文化を持つことが多い | 伝統的で階層的な組織文化を持つことが多い |
このようにベンチャー企業はリスクを取る代わりに、そのリスクに見合うリターンとして急速な成長を目指している組織といえます。
- ベンチャーキャピタル・社内ベンチャー・ジョイントベンチャーなどの言葉も、ベンチャー企業にまつわる言葉なのでしょうか?
それぞれベンチャー企業に無関係ではないが意味が異なる
ベンチャーは「新規事業に取り組むこと」を指します。起業しても既存でも、新規事業に取り組む企業はベンチャー企業です。
ベンチャーキャピタル・社内ベンチャー・ジョイントベンチャーなどの言葉は、まったく関連がないわけではありませんが、一つひとつ指しているものは異なります。
まずベンチャーキャピタルは、ベンチャー企業に投資する会社などのことを指し、社内ベンチャーは社内起業とも言い、既存の企業のなかに新規事業をおこなう独立した部門を設置すること、または設置した組織を指します。
また、ジョイントベンチャーは共同企業体・合弁企業とも言い、複数の企業が出資しあって新しい会社を設立し、事業をおこなうことです。
中小企業へ就職するメリット・デメリットについても詳しく知りたい人は、以下のQ&Aコンテンツも併せて確認しておきましょう。
こちらのQ&Aでは中小企業の探し方をキャリアコンサルタントが回答しています。併せて参考にしてみてください。
かんたん3分!受けない方がいい職種がわかる適職診断
就活では自分に適性がある仕事を選ぶ事が大事です。適性が低い仕事に就職すると、イメージとのギャップから早期の退職に繋がってしまうリスクがあります。
そこで活用したいのが「適職診断」です。簡単な質問に答えるだけで、あなたの強み・弱みを分析し、適性が高い職業・低い職業を診断できます。
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強み・弱みを理解し、自分がどんな仕事に適性があるのか診断してみましょう。
まずベンチャーの成長ステージ4段階を押さえよう
ベンチャー企業は、一般的に4つのステージを経て成長していきます。ベンチャー企業の成長ステージを理解することで、その企業がどの段階にあり、どのような課題に直面しているのかを知ることができます。
また、自分がどのステージの企業で働きたいのかを考えることも重要です。シードやアーリーステージの企業では、大きな裁量権を持って働くことができる一方で、リスクも高くなります。エクスパンションやレイターステージの企業では、安定性は高まりますが、組織が大きくなるため個人の裁量は限られてきます。
自分のキャリアプランや働き方の希望に合わせて、ベンチャー企業の成長ステージを見極めましょう。この章では、ベンチャーの成長ステージ4段階を紹介します。
安定性を重視して就活をしている人は以下の記事を参考にしてみてください。安定した職業の特徴をまとめています。
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①シード(創業)
シードステージは、ベンチャー企業の創業期にあたります。このステージでは、アイデアの検証や事業計画の策定、チームの結成などがおこなわれます。資金調達はごく少額で、おもに創業者自身の資金や家族・友人からの借入れに依存することが多いです。事業のリスクは非常に高く、事業の成否は不透明な時期でもあります。
シードステージならではのやりがいは、自分のアイデアを形にできることです。ゼロから事業を立ち上げる過程で、自分の創造力を存分に発揮できます。また、少人数のチームで働くことでメンバー間の結束力が高まり、一体感を味わえますよ。
シードステージ企業で考えられる状況の例
開発した新技術をもとに、新しいシステムの事業化を目指す。創業メンバーは学生と教授で、大学の支援を受けながら事業計画を練っている段階。
- シードステージの企業に興味があります。いわゆる創業期の企業と出会うには、どう探せば良いですか?
Webサイトを見たりイベントなどに参加したりしてみよう
シードステージの企業に出会うには、さまざまな方法があります。まず、ベンチャーキャピタルが運営するWebサイトや、スタートアップ専門の求人サイトをチェックしましょう。これらとつながることで、より多用な情報を得ることができます。
また、スタートアップイベントやピッチコンテストに参加することも有効です。新しいアイデアや技術を持つ企業が自身のプランをプレゼンテーションして投資や協力を求める場となっているため、採用イベントではないものの創業期の企業と直接接触できます。
さらに、大学のインキュベーションセンターや地域のビジネスインキュベーターを活用する方法もおすすめです。創業期のベンチャー企業が支援を受けながら成長を目指していて、直接かかわるチャンスがありますよ。
②アーリー(発展途上)
アーリーステージは、事業の基盤が整い、製品・サービスの開発が進むステージです。このステージでは、初期の顧客獲得や市場の反応を見ながら、事業モデルの調整がおこなわれます。
同時に、エンジェル投資家やベンチャーキャピタルからの資金調達がおこなわれることが多く、事業のリスクは依然として高いですが徐々に事業の成否が見えてきます。
アーリーステージならではの楽しさは、自分の手がけた製品・サービスが形になっていく過程を実感できることです。顧客からのフィードバックを受けながら、製品・サービスを改善していく作業は、大きなやりがいを感じられるでしょう。また、事業の成長に合わせてチームも拡大していくため、新しい仲間と出会える喜びもあります。
アーリーステージ企業で考えられる状況の例
開発したシステムを小売業の顧客にサービスを提供しながら、サービスの精度向上を進める。投資家から数千万円の資金を調達し、本格的な事業展開を目指す段階。
資金調達はアーリーステージの課題の一つです。
アーリーステージは製品などの完成度が低く業績がともなっていないため、売上規模も小さく資金繰りが難しい時期です。開発資金を集めるための活動を資金調達と言います。
まずはあなたが受けない方がいい職業を確認してください
就活では自分のやりたいことはもちろん、そのなかで適性ある仕事を選ぶ事が大事です。適性が低い仕事に就職すると、イメージとのギャップから早期退職に繋がってしまうリスクが高く、適職の理解が重要です。
そこで活用したいのが「適職診断」です。質問に答えるだけで、あなたの強みや性格を分析し、適性が高い職業・低い職業を診断できます。
まずは強みを理解し、自分がどの職業で活躍できるか診断してみましょう。
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③エクスパンション(急成長)
エクスパンションステージは、事業が急成長するステージで、製品・サービスが市場に受け入れられ、売上が急増します。
このステージでは、大規模な資金調達がおこなわれ、事業の拡大に向けた投資が積極的におこなわれ、組織体制の強化や人材の確保が急務となります。事業のリスクは徐々に低下していきますが、急成長にともなうさまざまな課題に直面することになります。
エクスパンションステージならではのやりがいは、自分の仕事が事業の成長に直結していることを実感できる点です。売上の増加や顧客数の拡大といった目に見える成果を味わえます。
また、事業の拡大に合わせて、自分の役割も大きくなっていくため、大きな責任をともなうやりがいのある仕事に挑戦できます。
エクスパンションステージ企業で考えられる状況の例
開発したコンテンツが口コミで広がり、利用者が急増。年間売上が数億円規模に成長し、大手ベンチャーキャピタルから数十億円の投資を受けるようになる。今後は、海外展開を含めた事業のグローバル化を進めていく計画を立てられる段階。
エクスパンションステージは、ベンチャー企業が急成長する段階です。
考えられる課題としては、成長に合わせた組織体制の整備や優秀な人材の確保、製品・サービスの品質維持、市場ニーズへの迅速な対応などがあります。
④レイター(安定)
レーターステージは、事業が安定期に入るステージです。売上の成長率は鈍化しますが、安定的な収益が見込めるようになるでしょう。
このステージでは、事業の効率化や収益性の向上に重点が置かれ、株式公開(IPO)や大手企業への売却(M&A)が検討されることもあります。事業のリスクは大きく低下し、安定的な経営が可能となります。
レイターステージならではの楽しさは、事業の継続的な成長を支えていく喜びを感じられることです。安定的な収益基盤のうえに、新たな事業の種を育てていくことができます。また、株式公開やM&Aといった、会社の大きな転機に立ち会える可能性もあります。
レイターステージ企業で考えられる状況の例
多くの企業にサービスが導入され、安定的な収益を上げられるようになった。株式公開を果たし、調達した資金を活用して新たな事業領域への進出を目指すような段階。
レイターステージの企業は比較的安定しているものの、ベンチャーらしいリスクも存在します。
市場環境の変化や新技術の登場により事業モデルが古くなる可能性があることや、IPOやM&Aの過程で経営方針の大きな変更や組織再編が発生することもあることから、予期せぬ経営の不安定化につながるリスクも考慮する必要があります。
大企業と同等の規模で働きたいならメガベンチャーもおすすめ
ベンチャー企業のなかには、急成長を遂げ、大企業に匹敵する規模になる「メガベンチャー」と呼ばれる企業もあります。
メガベンチャーとは
ベンチャー企業が成長し、その規模を拡大した企業を指す。具体的な数値での定義はないが、一般的には従業員数が500人を超え、時価総額が500億円以上の企業がメガベンチャーと称されることが多い
メガベンチャーの特徴としては、以下のようなものが挙げられます。
メガベンチャーの3つの特徴
- 高い成長性
メガベンチャーは短期間で急成長を遂げた企業であるため、今後も高い成長が期待できる。 - 豊富な資金力
大規模な資金調達により、事業拡大に必要な投資をおこなうことができる。 - グローバルな事業展開
国内にとどまらず、海外にも事業を展開するケースが多い。
たとえば、楽天やメルカリ、LINEヤフーなどは、日本を代表するメガベンチャーです。これらの企業は、ベンチャー企業としてスタートしましたが、現在では大企業と肩を並べる存在となっています。
メガベンチャーで働くメリットとしては、大企業に近い安定性と、ベンチャー企業ならではのスピード感や挑戦的な環境が挙げられます。大企業との違いは、意思決定のスピードが速く、個人の裁量が大きい点です。また事業の成長段階が早いため、若くしてマネジメントの経験を積むチャンスがあるのも魅力ですね。
一方で、急成長にともなう組織の変化や、業務量の多さなどのデメリットもあります。メガベンチャーで働く場合は、変化への適応力と高いパフォーマンスを発揮し続ける強い意欲が求められます。
大企業とベンチャー企業で迷っているという人には、メガベンチャーはおすすめです。大企業の安定性とベンチャー企業の機動力、両方のメリットを兼ね備えた環境でキャリアを積むのも、選択肢の一つとして持っておくと良いでしょう。
こちらの記事では人気のメガベンチャーを20社紹介しているので、志望先を探すときの参考にしてください。
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人気のメガベンチャー20社紹介! 特徴や選考難易度などを解説
メガベンチャーは大手とベンチャーの良さをとった優良企業が多いです。人気の業界なため事前の対策が必須になります。この記事では選考を突破するために必要な事をキャリアコンサルタントが解説します。志望動機例文も紹介しますので参考にしてください。
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- やはりメガベンチャーの企業は人気の企業が多いのでしょうか? 大まかな倍率や難易度の部分が気になります。
メガベンチャーは人気が高く倍率も高い
なぜ人気なのか理由を挙げるなら、まずは経営基盤が安定していることでしょう。ベンチャー企業と比較しても会社の規模は大きく、大企業ならではの教育や研修体制が確立されています。
ベンチャー企業はアーリーステージの場合では従業員数や規模が小さく、福利厚生も満足したものが整っていないことがありますが、メガベンチャーはその点も安心できます。
もちろん人気がある理由はほかにもまだありますが、そのおかげで倍率もかなり高く、30倍以上になるといわれています。
しっかり対策をしていかないと、書類選考すら通るのは難しいでしょう。
成長速度が早いからこそ! ベンチャー企業で働く6つのメリット
成長速度が早いからこそ! ベンチャー企業で働く6つのメリット
ベンチャー企業で働くことで、自分の可能性を最大限に引き出し、キャリアの選択肢や将来性も広げることができます。たとえばスピード感のある環境で、大手企業では経験できないような新しいことに新卒からチャレンジし続けられるのは、ベンチャー企業ならではの魅力ですね。
このほかにもたくさんのメリットがあるので、ここではベンチャー企業で働くことの6つのメリットを具体的な例を交えて詳しく紹介します。
①勤続年数や年齢に関係なく評価してもらえる
ベンチャー企業では、社員の実力や貢献度が重視されます。年齢や勤続年数といった属性よりも、実際の成果が評価の基準となるため、若くても活躍の機会が得られるのです。アイデアや提案が認められれば、重要な役割を任されることも珍しくありません。
また、新卒社員や若手社員が、自らの発案で新しいプロジェクトやサービス立ち上げを担当するケースもあります。このようにベンチャー企業では、年次に関係なく、実力次第で大きなチャンスをつかむことができるので、早いうちから活躍したい人にはぴったりな環境でしょう。
大手企業では通常、社員のキャリアや年功序列にもとづいて昇進や報酬が決定される傾向があります。
勤続年数や年齢が評価の主要な要素となることが多く、これらが先に考慮されることが多くあるため、勤続年数や年齢に関係なく評価してもらえるケースは珍しいでしょう。
②経営者との距離が近い
ベンチャー企業は組織がフラットであるため、経営者との距離が必然的に近くなります。経営者の考えを直接聞くことができ、自分の意見も伝えやすくなるので、会社の方向性を深く理解し、自分の役割も明確にしやすくなるというメリットがあります。
また、定期的な全体ミーティングや経営者と社員の座談会など、経営層とコミュニケーションの機会が多いのもベンチャー企業の特徴です。
普段かかわることのできない役員陣などともフランクに意見を交換できるので、経営者の目線を取り入れやすく、自分の仕事への意欲を高められますよ。
- 経営者との距離が近いことを謳っているベンチャー企業をよく見かけますが、具体的にはどれくらいの近さで仕事ができるものなのでしょうか?
直接的なコミュニケーションの頻度や機会が多い
ベンチャー企業での「経営者との距離が近い」とは一般的に、経営者が直接プロジェクトの決定に関与し、社員と頻繁にコミュニケーションを取ることを意味します。
たとえば、社内での全体ミーティングやチームミーティングに経営者が参加し、戦略の方向性や事業の進捗を直接共有がおこなわれます。また、社員一人ひとりが自由に意見を述べることが奨励され、経営者自らがそれに耳を傾ける文化があります。
さらに、経営者と社員間でのオフィスアワーや、不定期の座談会を設ける企業もあります。
これらにより経営層の思考や会社の未来についての洞察を直接学ぶことができ、社員が会社のビジョンや目標に深く関与しながら自身の仕事を遂行することが可能です。
③よりニーズに特化した福利厚生が多い
ベンチャー企業では、社員のニーズに合わせた福利厚生を用意していることが多いです。たとえば、リモートワークの導入やフレックスタイム制の採用など、働き方の自由度を高めるような制度がよく取り入れられています。
また、社員の成長を支援する教育制度や、家族向けのイベントなど、社員のエンゲージメントを高める取り組みもおこなわれています。
ベンチャー企業の福利厚生の例
- アニバーサリー休暇
社員の入社日や誕生日に、特別な休暇を付与する制度。たとえば「入社3年目の記念日に3日間の休暇を取得できる」などのように、節目の年に応じた日数の休暇が与えられる。社員の頑張りを称え、プライベートな時間を楽しんでもらうことを目的としている。 - サバティカル休暇
一定期間継続して勤務した社員に長期の休暇を付与する制度。たとえば「勤続5年で1カ月間の休暇を取得できる」といった形で運用される。社員がリフレッシュし、新たな気持ちで仕事に取り組めるように長期の休暇を保証している。 - 副業支援制度
社員の副業を認めて支援する制度。たとえば「週1日は副業に従事することを認める」「副業先での経験を社内で共有する機会を設ける」など、さまざまな形で運用されている。社員のスキルアップや新たなアイデアの獲得につなげることが目的。 - 家族手当
社員の家族を支援するための手当を支給する制度。たとえば「子どもの人数に応じて毎月の手当を支給する」「家族の誕生日にプレゼントを贈る」など、家族のさまざまなライフイベントを企業として祝福し、サポートしている。 - 社内カフェテリア
オフィス内に社員が自由に利用できるカフェテリアを設置する制度。たとえば「毎日の朝食を無料で提供する」「社員が自由にコーヒーを淹れられるスペースを用意する」など、食事や飲み物を通じて社員の満足度を高めるような取り組み。
これらの福利厚生は、ベンチャー企業のなかでも特に先進的な事例といえます。社員の自己投資を支援する手当てを支給したり、社員の健康をサポートする福利厚生を充実させたりと、そのベンチャー企業ならではの工夫が見られます。
このような社員のニーズに寄り添った福利厚生は、ベンチャー企業の魅力の一つです。
④幅広い業務に携われる
ベンチャー企業では、人材リソースが限られているため、一人ひとりの担当業務の幅が広くなります。そのため自分の専門分野以外の業務にも携わる機会が多く、幅広いスキルを身に付けることができます。
具体的には、営業担当者がマーケティングや商品企画にもかかわったり、エンジニアが顧客対応をおこなったりなどです。専門分野以外の知識やスキルを身に付けられることは、キャリア形成においても大きなメリットとなります。
また、会社の成長に合わせて自分の役割も拡大していくため、新卒ながらに自分の成長を実感することができますよ。
社員のモチベーション維持やキャリア自立を促すために、ジョブポスティング制度を取り入れているベンチャー企業は多くあります。
限られた人材のなかでの導入はメリットも多く、成長のチャンスを与える企業文化になっているところもありますよ。
⑤意思決定の提案から行動までのスピードが早い
ベンチャー企業では、アイデアを提案してから実行に移すまでの時間が短く、自分の提案が形になりやすいといえます。
「会社で働く」というイメージが固まっていない学生にとってはいまいち理解しにくいかもしれませんが、ベンチャー企業に特有のスピード感が生じるのには次のような理由があります。
ベンチャー企業の意思決定から実行まで早い理由
- フラットな組織構造
意思決定にかかわる人数が少なく提案が経営陣に直接届きやすいため、速やかに結論を出せる - 小さなチームサイズ
少人数のチームで業務を遂行するため、コミュニケーションが取りやすくチーム内での意見調整がスムーズに進む - 柔軟な社風
新しいアイデアを積極的に取り入れる風土や、変化に対して柔軟に対応する文化が根付いている - スピード重視の経営スタイル
市場の変化に素早く反応し、意思決定のスピードを上げることで競合他社に先行することを重視している
ベンチャー企業であれば、会議での提案が数週間から数カ月で実現するようなスピード感を持つ企業も少なくありません。アイデアがどんどん実行に移されるため、自分の提案が早い段階で形になる喜びを味わえるのです。
このようなスピード感のある環境で働くことで、自分の成長速度も加速させることができます。
- ベンチャー企業に興味はあるのですが、自分は一つの物事にじっくり取り組みたいタイプで不安です。
企業によってじっくりと物事に取り組める環境もある
たとえば研究開発や製品改善など、中長期的な取り組みを必要とするプロジェクトも多く存在します。これらの業務に携わる場合、中長期的にじっくりと取り組むことが求められるため、自分の働き方に合う環境が見つけられるかもしれません。
またスタートアップでも、社風として社員の個性や働き方を尊重する文化が根付いている企業も多くあります。
自分に合った環境を見極めるためには、面接時や企業訪問を通じてその企業の働き方やプロジェクトの性質を確認することが大切です。
企業によっては、短期間で結果を出すプロジェクトだけでなく長期にわたる研究開発や深い分析をおこなうプロジェクトもあるので、自分のスキルや興味に合った役割を探してみましょう。
⑥柔軟な発想でルール作りができる
ベンチャー企業では、スピード感と結果が重視されることから既存のルールにとらわれない柔軟な発想が求められます。
自分たちでルールを作っていく過程で、創造性を発揮できる楽しさはベンチャー企業ならではのメリットです。また、自分たちで作ったルールだからこそ、納得感を持って働くことができる人もいます。
一方で歴史ある企業だと、これまでの慣例に従うことがベースにあり、マニュアルに従って業務をおこなわなければならない場面も多いでしょう。
たとえば、社員の発案で新しい働き方を取り入れたり、ユニークな社内制度を作ったりと、ベンチャー企業では柔軟なルール作りが可能です。社員のアイデアを活かしながら、より良い職場環境を作っていけるのは魅力的ですね。
アドバイザーコメント
野村 芳克
プロフィールを見るベンチャー企業は新規部署やプロジェクトの立案にも積極的
ベンチャー企業では、社会のニーズや市場の変化に応じて素早く新しい部署を立ち上げたり、新規プロジェクトを始動させたりすることがよくあります。これにより、組織全体が活性化し、新たな成長の機会が生まれます。
一方大企業では、これらの柔軟な取り組みが難しいことがあります。既存の体制や手続きが複雑で、新しい部署やプロジェクトを立ち上げるまでにかなりの時間がかかることがあるからです。
また、決定権が決裁者の承認ステップとしてルール化されているため、新しいアイデアや提案がなかなか採用されないこともあります。
ベンチャー企業では失敗と成功の繰り返しを通じて成長できる
ベンチャー企業の良さは、組織権限や意思決定での柔軟性とスピード感を有することです。新しいアイデアやプロジェクトが即座に決定または試行され、失敗から学ぶ文化が根付いているため、成長への道筋がより明確になります。
これにより、個々の社員が自らの能力を最大限に発揮し、組織全体が持続的な成長を遂げることが可能となるでしょう。
ベンチャー企業に向いている人の特徴をさらに知りたい人は、こちらの記事も参考になりますよ。
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合わないこともあるかも? ベンチャー企業で働く4つのデメリット
合わないこともあるかも? ベンチャー企業で働く4つのデメリット
- 教育体制が不十分な企業もある
- 作業にスピード感を求められやすい
- 大企業と比べると経営が不安定なケースが多い
- 人員不足により仕事量が多い可能性がある
ベンチャー企業で働くのは多くのメリットがある一方で、デメリットも存在します。ただし、これらのデメリットは入社後の取り組みによって改善できるものもあるので、入社前から過度にネガティブにとらえる必要はありません。
まずはメリットとデメリットを理解したうえで、自分に合った環境かどうかを見極めてみましょう。ここでは、ベンチャー企業で働く4つのデメリットについて詳しく解説します。
①教育体制が不十分な企業もある
ベンチャー企業は限られた人材で運営されているケースが多いため、社員教育に十分なリソースを割けないことがあります。体系的な研修制度がなかったり、先輩社員からの指導が不足していたりと、教育体制が不十分な企業も存在するのです。
特に、新卒ではなく中途のキャリア採用をメインとしているベンチャー企業などには注意しましょう。
もちろんすべての企業に当てはまるわけではありませんが、新入社員や経験の浅い社員にとっては、十分な教育を受けられないことで業務に不安を感じる可能性があります。自己学習や外部セミナーの活用など、自発的なスキルアップが求められる場合もあるという点は注意しておきましょう。
- 新人研修の有無はどうすれば入社前に確認できますか?
面接時に研修制度について質問してみよう
「新入社員の教育体制にはどのようなプログラムがありますか?」「研修はどのような形式でおこなわれますか?」といった質問を、人事担当者や面接官に投げかけてみましょう。
なお、社員から話を聞く際には「何が不安か」「どのような観点で学びを得たいか」などを前提を伝えることで、「教育を受動的に受けたいだけ」という印象を避けられます。
また、企業の公式Webサイトや採用情報ページにも研修制度に関する情報が掲載されている場合があるので、事前に確認すると良いでしょう。
企業の現在の従業員や元従業員からの情報を得るために、キャリア関連のSNSや就職・転職サイトの企業評価欄を閲覧する方法も有効です。
ベンチャー企業ではリクルーター面談が設定されることがあるので、研修の有無などは面談の際に聞くのも一つの手です。リクルーター面談についてもっと詳しく知りたい人は、以下の記事を参考にしてみましょう。
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②作業にスピード感を求められやすい
ベンチャー企業では、スピード感を持って業務を進めるよう求められる傾向があります。市場の変化に素早く対応するためには、とにかく早く行動に移すことが重要だからです。
また、組織風土として、実際に手を動かしてトライアンドエラーを経験することで、成功につながりやすくなると考える企業もあるため、結果的に十分な検討や準備の時間が取れないまま、作業を進めなければならないこともあるでしょう。
職種にもよりますが、常にスピード感を求められる環境では、質よりも速さを優先せざるを得ない場合もあります。そのため、納得のいく仕事ができない環境にストレスを感じる人もいるかもしれません。
しかし作業にスピードを求められる点は、ベンチャー企業の傾向として多くの企業に共通する要素でもあるので、丁寧に仕事の質を高めていきたい人には厳しい環境といえます。
③人員不足により仕事量が多い可能性がある
ベンチャー企業では、人員不足により一人ひとりの仕事量が多くなりがちです。少ない人数で多くの業務をこなさなければならないため、残業が常態化することもあり、思うようにプライベートな時間が確保できなかったり休日出勤があったりする会社もあるでしょう。
このような環境が多いからこそ、自分の仕事量を適切にコントロールできるスキルや、上司と仕事の優先順位を相談する積極性が求められます。
会社側が適切な人員配置や業務の効率化に取り組むことはもちろん前提ですが、社員としても人材不足による課題を明確にしてフォローできるよう行動する力が求められるのです。
上記で紹介した内容はすべてのベンチャー企業に当てはまるわけではないので注意しましょう。
企業のWebサイトや採用情報をチェックして採用担当者に直接問い合わせるなど、自ら情報収集をおこない、総合的に考慮したうえで自分に合った企業を見極めることが重要です。
④大企業と比べると経営が不安定なケースが多い
ベンチャー企業は、大企業と比べると経営基盤が脆弱な企業が多いです。急成長を遂げている企業でも、事業環境の変化によっては、業績が悪化するリスクもあります。経営が不安定な状況では、最悪の場合、社員の雇用が脅かされる可能性もゼロではありません。
会社のホームページ(HP)や採用サイトに加えて、ベンチャー企業の経営安定性を見極めるためには次の資料もチェックしておきましょう。
有価証券報告書(IR情報) | ・売上高/利益率/自己資本比率などの推移、事業の収益構造、将来の見通しについての記述を読み込む ・上場企業の場合は、有価証券報告書で財務状況や事業リスクを確認できる |
株主向け資料(IR情報) | ・株主総会の資料や決算説明会の資料から、経営陣の方針や重点施策の内容を把握できる ・質疑応答の内容から、経営陣の考え方や課題認識を読み取れる |
会社説明会の資料 | ・事業内容や競合優位性についての説明、経営陣のビジョン、今後の成長戦略を把握できる |
ニュースリリース | ・新たな事業展開や提携・資本提携の情報を収集できる ・リリースの頻度や内容から、企業の活動状況を推測できる |
メディアの報道 | ・業界紙やビジネス誌の記事から、企業の評判や業界内での位置付けを把握できる ・経営陣へのインタビュー記事から、経営の方針や考え方を読み取る |
安定性を重視する人にとっては、ベンチャー企業の不確実性が不安材料となることがあります。会社の将来性や財務状況を見極める視点が、ベンチャー企業で働くうえでは重要だといえます。
企業の安定性を判断する際に、資本金を考慮した方が良いのか迷う人もいるでしょう。以下のQ&Aコンテンツでは、資本金が少ない企業は危ないのかと不安な学生に対して、キャリアコンサルタントがアドバイスをしています。
アドバイザーコメント
古田 文子
プロフィールを見るベンチャー企業に限らずどんな企業でも雇用は不安定なもの
終身雇用制度が崩壊したといわれる昨今、どの企業に雇用されたとしても絶対的な安定など存在しません。自営業も同様です。
どう働いても不安に感じる時代ですが、「何をするのも自分次第」と考えることもできるのではないでしょうか。
いつの時代も、その時代に生きていた人たちは自分の将来をイメージしてプランを立て、実現するためにさまざまな困難を乗り越えてきたはずです。
環境に任せるのではなく自分自身で意思決定をしよう
大切なのは、どんな状況になってもどうすれば自分が楽しく幸せだと思うことができるか、それらを追求することです。企業や他者に運命を委ねるようなキャリアプラン、ライフプランではなく、自身が主体となったプランを考えることが重要です。
もしベンチャー企業が不安定だと感じるなら、どうすれば安定に移行できるか、どうすれば不安定を楽しめるか、何を選択するか、すべては自分次第なのではないでしょうか。
ベンチャー企業はチャレンジ精神が旺盛な企業でもあります。できるかどうかではなく、やるかやらないか。今こそ自分自身に問いかけてみましょう。
あなたは当てはまる? ベンチャー企業に向いている人の特徴4選
ベンチャー企業に向いている人の特徴4選
- 将来的に独立や起業を考えている
- 裁量権の大きい仕事に新卒から携わりたい
- 自分の考えを言語化してはっきり伝えられる
- 上司や役員と比較的近い距離で働きたい
ベンチャー企業は、安定した大企業とは異なるダイナミックな環境で、スピード感を持って業務を進めていく必要があるので、活躍するためには特有のマインドセットやスキルが必要とされる傾向にあります。
そのため、自分の性格や価値観、働き方の希望がベンチャー企業と合致しているかどうかを見極めることが、就職先選びでは重要なのです。
ここでは、ベンチャー企業に向いている人の特徴を4つ紹介します。自分がベンチャー企業に向いているかどうか、じっくり考えてみましょう。
将来的に独立や起業を考えている
ベンチャー企業で働くことは、将来の独立や起業に役立つスキルや経験を積むチャンスです。社内でも新規事業の立ち上げにかかわれる機会があるなど、事業立ち上げや経営の実践的なノウハウを学べます。
そのため将来的に自分でビジネスを始めたいと考えている人にとって、ベンチャー企業は最適な修練の場といえます。ベンチャー企業での経験は、独立や起業の際に直面する課題を乗り越える力を養ってくれるからです。
また、ベンチャー企業では、事業の成長に直接貢献できる面白みがあります。自分のアイデアや行動が、会社の発展に大きな影響を与えられるのです。事業を育てる醍醐味を味わいたい人にとって、ベンチャー企業は魅力的な選択肢となりますよ。
- 将来社長になりたいです。ベンチャーに行くと、起業に関する面では具体的にどんなメリットがありますか?
ビジネスに直接的にかかわる機会が溢れている
ベンチャー企業での経験は、将来的な起業家や社長候補にとって貴重な資産です。
なぜなら、ベンチャー企業では事業の立ち上げや経営に直接かかわる機会が豊富にあるからです。新規事業の立ち上げや成長戦略の策定など、実践的な経験を積むことができます。
また、失敗から学ぶ機会も豊富であり、実際のビジネスにおけるリスク管理や問題解決能力を磨くことができます。
さらに、ベンチャー企業ではチームメンバーとの緊密な連携や意思決定の迅速さが求められるため、リーダーシップやコミュニケーション能力も向上するでしょう。
これらの経験は、将来自らのビジネスを立ち上げる際に不可欠なスキルや洞察を獲得できます。
裁量権の大きい仕事に新卒から携わりたい
ベンチャー企業では、新卒社員でも裁量権と責任の大きな仕事を任されることがあります。プロジェクトのリーダーを務めたり、重要な意思決定にかかわったりと、早い段階からやりがいのある仕事に挑戦できます。
このように自分の力を試したい、成長スピードを加速させたいと考えている人には、ベンチャー企業がぴったりです。
ただし、裁量権と責任の大きさはプレッシャーにもなり得ます。自分の判断が事業に直結するため、常に結果を意識する必要があるからです。プレッシャーを力に変えられる人、失敗を恐れずにチャレンジできる人は、ベンチャー企業に向いているといえます。
裁量権の大きい仕事を若手のうちから担当するメリットは、おもに「早い段階でのキャリアアップ」と「スキルの向上」が挙げられます。
実際のプロジェクトを通じて問題解決能力やリーダーシップを養うことができ、結果として自己のポテンシャルを最大限に引き出す機会が増えるでしょう。
また、重要な意思決定にかかわることでビジネスセンスや経営の理解も深まり、将来的なキャリアの幅が広がる可能性があります。
自分の考えを言語化してはっきり伝えられる
ベンチャー企業では、会議やブレストの場で自分の意見を積極的に伝えるよう求められます。少人数のチームで働くことが多く、一人ひとりの発言が重要視されるので、自分の考えを言語化してはっきりと伝える力が必要とされるのです。
コミュニケーション能力が高く、自分の意見を主張できる人は、ベンチャー企業の環境に適しています。会議などの場で、建設的な提案ができる人材は重宝されますよ。
加えて、自分の考えを論理的に説明する力も大切です。ベンチャー企業では、競合との差別化や市場をリードするようなサービスが求められることから、データや根拠にもとづいた議論が活発におこなわれます。
自分の意見を裏付ける情報を提示しながら、説得力のある提案ができると、評価されやすくなるでしょう。
説得力のある論理的なアピールができるようになりたい学生には、こちらの記事もおすすめです。
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上司や役員と比較的近い距離で働きたい
ベンチャー企業では、フラットな組織構造を持つことが多いため、経営陣と直接コミュニケーションを取る機会が多くなります。上司や役員から直接指導を受けられるのは、大きなメリットといえるでしょう。
経営陣と近い距離で働くことで、会社の方向性や戦略を深く理解できます。また、自分の仕事がビジネスにどう影響しているのかを実感しやすくなるので、上司や役員と活発にコミュニケーションを取りたい人は、ベンチャー企業が合っているかもしれません。
ただし、自分の仕事ぶりが常に経営陣の目に触れることになるため、新卒でも高いパフォーマンスを求められるケースがある点には注意しましょう。経営陣と近い距離で働く機会を、成長の機会ととらえられるかどうかが重要です。
上司や役員との距離の近さを活用して、自分の仕事への姿勢を高め、成長につなげられる人は、ベンチャー企業での活躍が期待できますよ。
ベンチャー企業には優秀な人材が多く集まっているという印象があるようです。
これは、大手企業は指示がない仕事は勝手にできないことから主体的に動きにくい特徴があるのに対し、主体的に動きたい人が大手には合わないと考えてベンチャーに来る傾向があるからでしょう。
経営者との距離が近いベンチャー企業では、社長面接は経営者の目線に立った対策が不可欠です。こちらも読んでおきましょう。
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ベンチャー企業に向いていない可能性がある人の特徴3選
ベンチャー企業に向いていない可能性のある人の特徴3選
- 比較的経営が安定した企業で働きたい
- マニュアルに沿って働きたい
- 特定のスキルだけを身に付けたい
あなたの価値観や働き方の希望がベンチャー企業の文化と合致していないと、ミスマッチを感じる可能性があります。ミスマッチが深刻な場合、早期退職のリスクにもつながりかねないので、この章ではベンチャー企業とのミスマッチの可能性がある人の特徴を紹介します。
ただし、これらの特徴に当てはまるからといって、必ずしもベンチャー企業に向いていないわけではありません。大切なのは、自分の特性とベンチャー企業の特徴を理解し、ギャップを埋めるための方策を考えることです。
ミスマッチの可能性を認識したうえで、努力を惜しまなければ、ベンチャー企業でも活躍できる可能性はあります。3つの特徴を一つずつ見ていきましょう。
比較的経営が安定した企業で働きたい
ベンチャー企業は、急成長を目指す一方で、経営リスクも抱えています。事業環境の変化によっては、業績が不安定になることもあるでしょう。安定性を重視する人にとっては、ベンチャー企業の不確実性が不安材料となる可能性があります。
長期的な視点で見て、確実に役職につけるような安定的なキャリアを築きたい人は、ベンチャー企業との相性があまり良くないかもしれません。
さらにベンチャー企業では、経営状況に応じて、給与や福利厚生が変動することもあります。たとえば、業績が振るわなかった年には、ボーナスがまったく出ないケースもよくあることです。
安定した報酬体系を求める人にとっては、ベンチャー企業の報酬制度が合わないと感じる可能性もあります。
- ベンチャー企業のなかでも経営面で「やばい企業」を判断するにはどうしたら良いですか?
財務状況・経営陣やビジョン・市場動向の3つの視点で判断しよう
まず、企業の財務状況を詳しく調査しましょう。財務諸表や業績報告書などの公開情報を分析し、収益性や負債の状況、キャッシュフローなどをチェックします。
次に、経営陣やビジョンに注目します。経営陣のバックグラウンドや経験、ビジネスモデルの妥当性などを確認し、企業の将来性を評価します。また、業界や市場動向にも注意を払い、企業のポジショニングや競争力をチェックしてみましょう。
これらの情報を総合的に判断することで、経営面でリスクが高い企業を見極められるはずです。
マニュアルに沿って働きたい
ベンチャー企業では、確立された業務プロセスやマニュアルが少ない職場も多いです。事業の成長に合わせて、業務内容や進め方が変化していくため、マニュアル化が難しいからです。そのため、自分で考え、行動することが求められます。
マニュアルに沿って着実に仕事を進めたい人にとって、ベンチャー企業の業務スタイルはなじみにくいかもしれません。自分で判断し、行動することに不安を感じる人は、ベンチャー企業での働き方に戸惑いを感じる可能性も高いでしょう。
また、ベンチャー企業では、市場の変化に応じて業務の優先順位が頻繁に変わることがあります。そのため手順に沿って計画的に仕事を進めたい人には、ベンチャー企業の環境が合わないと感じる可能性があります。
ベンチャー企業にもマニュアルがまったくないわけではありません。今後の仕事の進め方が以降のマニュアルになる可能性もあるため、特定の人にしかできないような進め方は歓迎されないでしょう。
マニュアルの意味を考えて仕事をすることが大切です。
特定のスキルだけを身に付けたい
ベンチャー企業では、幅広い業務に携わることが多いです。人員が限られているため、一人ひとりが多様な役割を担うことになります。特定の専門分野を深く追求したい人にとって、ベンチャー企業の業務スタイルは物足りなく感じるかもしれません。
たとえば、エンジニアとして、特定の技術分野に特化したスキルを磨きたい人は、ベンチャー企業では満足できない可能性があります。もちろん企業の風土や事業内容にもよりますが、ベンチャー企業では、エンジニアであっても営業やWebデザインなど、開発技術以外の業務にも携わることがあるためです。
このように特定分野のスペシャリストを目指す人には、ベンチャー企業の環境が合わないと感じかもしれません。
- スペシャリストのキャリアを目指していることをベンチャー企業の面接で話した場合、評価はマイナスになりますか?
必ずしも評価がマイナスになるわけではない
スペシャリストとしてのキャリアについて面接で話した場合は必ずマイナス評価になるとは限りませんが、その企業のニーズや求める人材像によって受け取り方が異なることがあることに注意してください。
ベンチャー企業は多様な業務への柔軟性が求められるため、特定のスキルに特化しすぎると将来的な業務遂行の制約となる場合があります。
そのような場合、応募者が柔軟性や幅広い業務に対応できる意欲を示すことが重要です。
しかし、企業が特定の専門スキルを求める場合やその専門性が業務に直結する場合は、むしろプラス評価となります。重要なのは、自身の志向性を正直に伝え、企業のニーズに合致するアプローチを心掛けることです。
一方で、臨機応変に物事に対応できる力はベンチャー企業で求められる能力です。業務範囲にこだわりがなく、広い視野で仕事に取り組みたい学生は記事を参考にアピールしましょう。
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例文8選|「臨機応変に対応する力」の自己PRを作る4ステップ
臨機応変に対応する力は、仕事において大変評価される強みです。そのため、自己PRでその良さをしっかり伝えましょう。記事では、キャリアコンサルタントが臨機応変の自己PRの作り方、伝え方を解説します。
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ベンチャー企業へ就職する前に3つのポイントをチェック!
ベンチャー企業へ就職する前にチェックするべき3つのポイント
- 将来性があるか
- 事業内容や社風が自分に合うか
- 新卒での採用枠はあるか
ベンチャー企業への就職は、大きなチャンスである一方で、リスクもともないます。安定性や組織体制が整っている大企業とは異なり、ベンチャー企業では不確実性が高く、急激な変化が起こりやすいからです。
そのため、ベンチャー企業への就職を考える際は、入念なリサーチが欠かせません。またベンチャー企業は会社ごとの個性が強いため、自分に合った企業を見つけ出すことが重要になります。入社前に、最低限次の3つのポイントをしっかりとチェックしておきましょう。
①将来性があるか
まずは自分が希望する企業がどのフェーズにあるのかを理解しましょう。そのうえで、ベンチャー企業を選ぶ際は、将来性を見極めることが重要です。事業のアイデアや市場の規模、競合優位性など、会社の成長可能性を多角的に分析しましょう。
会社の財務状況や投資家の評価も将来性を判断するうえで参考になります。資金調達の状況や投資家からの支援体制を確認することで、会社の安定性を見極められます。
また、経営陣のビジョンや実行力も重要なポイントです。経営陣が明確なビジョンを持ち、それを実現する能力があるかどうかを見極めましょう。経営陣の過去の実績や、事業計画の実現可能性を検討することが大切です。
- ベンチャー企業の将来性を比較するには、まず初めにどんな資料を見るのがおすすめですか?
まずは支援状況がわかる資料を見てみよう
投資家や優良なベンチャーキャピタルからの支援状況がわかる資料を見てみると良いでしょう。
投資家やベンチャーキャピタルは、将来性が感じられない事業には出資しません。ベンチャー企業のアピールを受け、出資しても大丈夫かどうかを見極めたうえで投資を決定します。
ベンチャー企業の将来性を考えるうえで、投資家やベンチャーキャピタルの動きはとても参考になるでしょう。
比較材料の一つとして、その企業が伸び続けている市場にあるかどうかでも将来性の有無がわかるでしょう。
また、新卒の採用を積極的におこなっている企業は、経営基盤が安定していることが多いです。新卒向けの求人情報を見ることもおすすめですよ。
将来性のある仕事の具体例が知りたい人は、こちらの記事で将来性のある仕事を13周類紹介しています。将来性を見極めるヒントにしましょう。
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「将来的になくならない仕事に就きたい」「同じ仕事を長く続けたい」と考える人は、将来性のある業界や仕事を選びましょう。この記事では、将来性のある業界や仕事について、キャリアコンサルタントのアドバイスを交えつつ解説します。
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②事業内容や社風が自分に合うか
ベンチャー企業の事業内容や社風は、会社ごとに大きく異なります。自分の興味や価値観と合う会社を選ぶことが入社後の満足度に直結するので、まずは事業内容や社風について調べましょう。
ベンチャー企業の事業内容や社風を知る方法
- 企業のWebサイトや会社説明会の資料を熟読する
- ニュースや業界紙で企業の取り組みや動向を確認する
- インターンシップやイベントに参加し、社員と直接交流する
- SNSで企業の公式アカウントをフォローし、発信内容をチェックする
これらの方法を通じて、企業の事業内容や目指す方向性、大切にしている価値観などを把握しましょう。
ベンチャー企業と一口に言っても、それぞれ社風や新卒の学生に求める人物像などは異なります。何をしたらいいかわからない学生は、次の2つのアプローチがおすすめですよ。
就活をしていると目にすることが多い「社風」ですが、重要性がよくわからないという人もいると思います。以下の記事で社風について理解を深めてみてください。
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社員やOB・OGと面談する
会社の事業内容や社風を知るうえで、インターネットを活用している学生も多いですよね。しかし、社員との面談から得られる情報は貴重な生の声です。
ベンチャー企業は会社の規模が小さいため、一人ひとりの社員の影響力が大きくなります。実際に働いている人や過去に働いていた人から、生の声を聞けば、会社の実態を深く理解することができますよ。
興味のある学生は、以下の流れをイメージしながら、面談を申し込みましょう。
OB・OGとの面談の流れ
面談では、ベンチャー企業ならではの裁量権の大きさやスピード感のある働き方について、リアルな情報を得られますよ。また社員の志向性や価値観を知ることで、自分との相性を見極められます。
自分が希望する職種の入社後のキャリアパスや、会社での新卒の仕事についても聞いてみましょう。
ベンチャー企業の就活を有利に進める方法を知りたい人は、OB・OG訪問の作法を確認しておきましょう。
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OB・OG訪問は社員のリアルな声を聞ける貴重な機会です。万全の準備をして最大限に活用しましょう。この記事ではOB・OG訪問の準備方法やマナーなどについてキャリアコンサルタントが解説します。OB・OG訪問を実施し、就活を成功させましょう。
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アドバイザーコメント
高尾 有沙
プロフィールを見るベンチャー企業への就職を目指すには積極的に足を運ぶことが大切
社員一人ひとりのパーソナリティや働きが組織全体に大きな影響を与えうるベンチャー企業での就職活動において、イベントなどを通じて社員や経営者に直接会うことや、会社を訪れること、OB・OG訪問などはとても重要です。
実際に社員や経営者に会って直接話を聞くことで、社員がどのように働いているか、どのような課題に直面しているか、どのような成長機会があるかを具体的に知ることができ、結果としてその企業の事業内容・社風・ビジョンについての深い理解につながります。
実情の把握やキャリアのイメージを膨らませることにもつながる
実際のオフィスの雰囲気や実際の業務風景を見ることで、企業のWebサイトやパンフレットだけでは得られない情報や、仕事の現場のリアリティを感じることができます。
さらに、OB・OG訪問を通じて過去に同じ学校や環境から入社した先輩など自分と似た背景を持つ人が、実際にどのように適応して成長しているかの具体例を聞くことで、自分が同じ状況に置かれたときの対処法や、どのようにして成功を収めることができるかのヒントが得られるでしょう。
口コミやSNSの情報を参考にする
ベンチャー企業の場合、口コミサイトやSNSの情報も参考になります。社員の満足度や、職場環境についてのコメントを探してみましょう。
ベンチャー企業の場合、口コミサイトやSNSを活用して、過去の社員の離職理由を調べておくことが特に重要です。組織体制が未整備な場合があり、社員の負担が大きくなることで、離職率が高くなるケースがあるためです。
ネガティブな口コミが多い場合は、会社の組織的な課題を示唆しているかもしれません。たとえば、業務量が多すぎる、人材育成が不十分である、コミュニケーションが不足しているなどの課題が考えられます。
ただし、口コミ情報は主観的なものであるので、鵜呑みにするのは危険です。あくまで参考程度にとどめ、面談などで得た情報と合わせて総合的に判断しましょう。
- 志望先のベンチャー企業が残業を離職理由に挙げている人が多くて不安です。ベンチャー企業は残業が多いのは一般的なのでしょうか?
ベンチャー企業における残業の頻度は企業や業界によって異なる
一般的には、企業の成長段階や事業の性質によって残業の量が変動します。成長が著しい企業や事業展開が進む段階では業務量が増えることがあり、その結果、残業が増えることもあります。
しかし、これはすべてのベンチャー企業に当てはまるわけではありません。
また、近年ではワークライフバランスや労働環境の改善に注力するベンチャー企業も増えているため、残業時間を減らす取り組みをおこなっているところもあります。
そのため、志望するベンチャー企業の労働環境や残業の実態について適切な情報収集をおこない、自身の希望やライフスタイルに合った企業を選ぶことが重要です。
口コミなども含めて企業分析を徹底したい人は、以下の記事を参考にして、志望企業を調べつくしましょう。
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企業分析のやり方を完璧にマスターする3ステップ|よくある注意点も
企業分析には自分に合った企業が見つかるなどのメリットが多くあります。また集めた企業情報をうまく活用することで、就活を効率的に進めることができますよ。この記事では、企業分析の正しいやり方から効率化のコツまでキャリアコンサルタントとともに徹底解説します。
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③新卒での採用枠はあるか
ベンチャー企業では、いわゆる第二新卒やスキル重視の中途採用のみしかおこなっていないケースもあります。希望する会社に、新卒での採用枠があるかどうかは確認しておきましょう。
たとえ新卒採用をおこなっていない場合でも、インターンやアルバイトなどを通じて、会社との接点を作れる場合もあります。社員との交流を通じて、会社の雰囲気を肌で感じてみましょう。
またベンチャー企業では、新卒採用の有無にかかわらず、優秀な人材であれば採用する可能性があります。新卒募集をしていない場合でも、社長や採用担当者に直接アプローチしてみる価値はあります。
たとえば、SNSで社長や採用担当者とつながりを持ち、自分の強みや熱意を伝えるのも一つの方法です。あるいは、新卒であるとを添えたうえでWantedlyなどからコンタクトをとってみるのも一つの手ですよ。
ただし、直接アプローチする際は、相手の時間を尊重しましょう。過度な頻度での連絡は控え、簡潔かつ丁寧なメッセージを心掛けてください。
また、SNSでのやりとりでは公開されている情報に限定し、プライベートな内容には踏み込まないような注意も必要です。新卒募集がない場合でも、諦めずにさまざまなアプローチを試みましょう。
新卒募集がないベンチャー企業にアプローチする際にはまず、インターンやアルバイトの募集がないか確認してみましょう。
社員や経営者と接しながら直接的な業務を担うことで、パフォーマンスや状況次第では新卒であっても採用を検討してもらえる可能性があります。
また、LinkedInやWantedly、YOUTRUSTなど、社員と直接接点を持てるサービスを利用して、社長や採用担当者に直接アプローチするのも一手です。メッセージで、自己紹介と熱意を伝えましょう。
ベンチャー企業の魅力を理解して志望企業の幅を広げよう
ベンチャー企業は、新卒の学生にとって魅力的なキャリアの選択肢です。
スピード感のある環境で裁量権を持ちながら働ける機会は、自分の将来の可能性を大きく広げるチャンスとなります。会社の成長に直接貢献できる面白さや、経営陣との距離の近さも、ベンチャー企業ならではの魅力です。
就職活動は、これからのあなたの人生の選択肢を増やすチャンスとも言えます。「周りからの認知度が低いから」「安定した企業ではないから」という理由でベンチャー企業を視野に入れないのはあまりにももったいないでしょう。
志望企業の幅を広げ、自分の可能性を最大限に引き出すチャンスをつかんでください。
アドバイザーコメント
古田 文子
プロフィールを見るベンチャー企業でも就活の基本はほかの企業と同じ
自分が仕事に何を求めているのか、将来どうなりたいかは明確にできていますか。ここまで読んできて、「ベンチャー企業に就職するのは意外と大変かも」と感じたなら、自己理解・自己分析不足を疑ってみましょう。
ベンチャー企業や興味がある業界を調べ、自分の目指す将来像に近いものを感じて就職を考えているなら、候補に挙がっている企業を念入りに研究してください。
ベンチャー企業であっても、そうでない企業でも、就活をするうえでしなければならないことは同じです。
情報収集が難しい場合は企業に足を運んでみよう
特にベンチャー企業は、「非上場企業」「知名度が低い」「規模が小さい」ことなどから、大手企業や老舗企業に比べると圧倒的に情報が少ない可能性があります。
インターネットで検索すればある程度の情報を見つけることは可能かもしれませんが、情報として弱く足りないと感じることもあるかもしれません。そのときは実情を知るためにOB・OG訪問なども欠かせなくなってくるでしょう。
就活は将来の方向性が決まる大きな決断です。後悔が少ない選択ができるようしっかり取り組みましょう。
執筆・編集 PORTキャリア編集部
> コンテンツポリシー記事の編集責任者 熊野 公俊 Kumano Masatoshi
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キャリアコンサルタント
Arisa Takao〇第二新卒を中心にキャリア相談を手掛け、異業種への転職をサポートする。管理職向けの1on1やコンサルティング業界を目指す新卒学生の支援など年齢や経歴にとらわれない支援が持ち味
プロフィール詳細キャリアコンサルタント/上級心理カウンセラー
Fumiko Furuta〇キャリアに関する記事の執筆・監修や、転職フェアの講演、キャリア相談、企業や学校でのセミナー講師など幅広く活動。キャリア教育に関心があり、学童クラブの支援員も務める
プロフィール詳細キャリアコンサルタント/キャリアシンク・オフィス代表
Yoshinori Nomura〇IT業界・人材サービス業界でキャリアコンサルタントの経験を積む。培ったノウハウをもとに、その後はNPO支援団体として一般企業人の転職相談・就活生への進路相談を担う
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