この記事のまとめ
- 就活スケジュールに合わせて必要な対策を把握しよう
- 業界や企業ごとに就活スケジュールが異なるので要チェック
- 就活スケジュールに対応するには早めの対策を心がけよう
- 自己分析ツール
たった3分で面接で使える"あなたの強み"がわかる!
この記事を読んでいる人におすすめ
就活の成功は、計画的なスケジュール管理から始まります。必要な時期に必要な対策ができていなければ出遅れてしまい、選考突破が難しくなってしまうからです。
しかし、「いつから就活を始めれば良いのか」「就活のスケジュールをどう立てれば良いのか」と悩んでいる学生も多いのではないでしょうか。
この記事ではキャリアアドバイザーの野村さん、杉原さん、佐藤さんのアドバイスを交え、2026年卒の就活スケジュールや企業別のスケジュール、具体的に取り組むべき準備などを解説します。
「就活スケジュールを把握して良いスタートを切りたい」「自分に合った就活の進め方を知りたい」という人は、ぜひ参考にしてくださいね。
就活スケジュールを把握してスタートダッシュを成功させよう
冒頭のとおり、就活を成功させるためには選考のスケジュールを把握し、計画的に準備を進めなければなりません。
しかし、「いつから何を始めれば良いのかわからない」「まだ就活を始めていないけど大丈夫?」と不安に感じている人も多いのではないでしょうか。
この記事では、2026年卒業予定の学生に向けて、就活スケジュールの全体像や各時期の具体的な活動内容を詳しく解説します。
また、就活のスケジュールは年によって変化することがあり、企業や業界によっても異なります。先輩に聞いたり、インターネットで調べたりして把握したスケジュールとは異なる可能性があるため、例年との違いや志望企業・業界ごとのスケジュールも確認しましょう。
さらに、キャリアアドバイザーのアドバイスを交えながら、企業別のスケジュールや進め方の違いも紹介します。就活スケジュールをしっかりと理解し、スタートダッシュを成功させましょう。
面接が上手くいかないときは、面接回答集を活用してください
面接で聞かれる質問に答えられるか不安ですよね。ただ、何を質問されるか分からず対策しようにも出来ない人は多いはず。
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一目でわかる! 26卒の就活スケジュール早見表
まずは上記の早見表を参考に、就活スケジュールをしっかりと把握して、計画的に就活を進めましょう。
近年、企業が実務経験や適性を見極める手段としてインターンシップを活用するようになっていて、インターンでの評価が本選考に直結するケースが増えています。
インターンの重要性が増している現状を踏まえ、早期からの準備が内定獲得の鍵となります。
なお上の画像は一般的な就活スケジュールの流れを示していますが、実際は企業によって異なるため、あくまで参考として確認してください。
26卒必見! 一般的な就活スケジュールと活動内容
一般的な就活スケジュールと活動内容
- 2024年10月:会社説明会
- 2025年3月:エントリー開始
- 2025年6月:選考開始
- 2025年10月:内定通知
2026年卒業予定の学生にとって、就活スケジュールをしっかり把握することは、就職活動の成功に欠かせません。スケジュールを把握しないまま就活に臨むと、選考対策が遅れて志望企業の内定獲得が難しくなるからです。
就活は長期にわたるため、計画的に準備を進めて万全の体制で臨みましょう。「そもそも一般的な就活スケジュールを理解できていない」という人は、必ず確認してください。
あなたが受けない方がいい職業を確認してください
就活では自分に適性がある仕事を選ぶ事が大事です。適性が低い仕事に就職すると、イメージとのギャップから早期の退職に繋がってしまうリスクがあります。
そこで活用したいのが「適職診断」です。簡単な質問に答えるだけで、あなたの強み・弱みを分析し、適性が高い職業・低い職業を診断できます。
強み・弱みを理解し、自分がどんな仕事に適性があるのか診断してみましょう。
・楽しく働ける仕事がわからない人
・時間をかけずに自己分析をしたい人
2024年10月:会社説明会
10月からは翌年10月以降のエントリー解禁を見据えて、多くの企業が会社説明会を開催し始めます。
会社説明会は企業文化や事業内容、求める人材像などの基本情報を企業の社員が就活生に向けて直接話す場で、気になる企業への理解を深める絶好の機会です。
また、説明会に参加することで企業との接点が増え、志望動機の具体化やエントリーシート(ES)作成の参考になります。
説明会の最後に学生が質問できる時間が設けられているケースも多いため、積極的に質問して企業に対する理解を深めましょう。
企業説明会で質問すべき内容についてはこちらの記事で解説しているので、ぜひ参考にしてください。
関連記事
企業説明会で絶対に聞くべき質問30選! 聞かない方が良い質問も
多くの企業説明会で、学生から企業側に質問ができる機会があります。しかし、「何を質問すれば良いかわからない……」という人も多いでしょう。この記事では、企業説明会で聞くべきおすすめ質問120選について、キャリアコンサルタントのアドバイスを交えつつ解説します。
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2025年3月:エントリー開始
2025年3月1日から、多くの企業が採用情報を公開してエントリー受付が開始されます。
企業説明会や企業分析を通じて得た情報から志望先を選び、ESや履歴書を作り込みます。ESや履歴書を提出する前には、複数の企業の募集要項を比較し、自分の希望に合った企業を絞り込んでください。
また、提出前には第三者にもチェックしてもらい誤字脱字や内容の不備がないか入念に確認しましょう。
ESに記載する内容の作成方法や例文は下記記事で解説しているので、ぜひ参考にしてください。
確実に内定を獲得したいなら、エントリー開始直後の3月中に少なくとも5~10社のESを提出することが目安です。早期に提出することで選考対策の時間を確保し、企業の選考日程に余裕を持って対応できます。
2025年6月:選考開始
2025年6月からは本格的な選考が始まり、筆記試験やグループディスカッション(GD)、面接などがおこなわれます。これらは多くの企業が導入している選考なので、入念に事前対策をして臨みましょう。
なお、面接が始まると時間の確保が難しくなって勉強がおろそかになりやすいため、筆記試験やWebテストの対策も早めに始めましょう。
それぞれの選考の対策方法は下記記事で解説しているので、ぜひ確認してくださいね。
面接
面接のコツ|通過率を飛躍的に上げる初心者必見の対策を解説
自己分析をするなら自己分析ツールが一番おすすめ!
自分の弱みはわかっていても、強みは思いつかないものですよね。「それ、強みって言えないよ」と思われたくない人も多いはず。
そんな時は「自己分析ツール」を活用しましょう。このツールを使えば簡単な質問に答えていくだけで、あなたの強み・弱みが簡単にわかります。
無料で使えるので、自分の強みを確かめたい人は今すぐ診断しましょう。
自分の長所を分析するなら「自己分析ツール」がオススメ
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・自分にあった仕事を知りたい人
2025年10月:内定通知
厚生労働省の大学等卒業・修了予定者の就職・採用活動時期についてによると、内定通知は2025年10月以降とされていて、それ以前に内々定が出されることが多くあります。そして、10月以降に最終面接や内定式がおこなわれ、正式に内定が決定します。
内定を受けた後も、引き続き自分のキャリアプランを見直し、内定先でどのように働きたいかを具体的に考えておきましょう。
また、内定者研修や内々定式で内定先企業とコミュニケーションを取り、入社前の準備を進めておくとスムーズなスタートを切れます。
ある調査によると6月時点で、大学生の内定率は、79.6%です。早期にこの数字が出るのは、少しでもよい人材を確保しようと前年より早く動く企業が多いからです。ということは、2026年卒はこれよりも早い動きになる可能性があります。
内定式の内容ややるべき準備、流れは以下の記事で詳しく解説しているので、併せてチェックしてください。
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内定式とは? 失敗しないためにやるべき準備と当日の流れを徹底解説
内定式は、新社会人として新たな一歩を踏み出すための大切なイベントです。記事では、内定式を成功させるための基本マナーや服装アドバイスなどを、プロのキャリアアドバイザーが学生に寄り添った視点で解説します。
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就活スケジュールに余裕を持とう! 就活開始前に取り組むべき準備
事前にしておくべき準備
- 2024年春以降:自己分析をする
- 2024年春から夏以降:業界・企業研究をする
- 2025年冬以降:書類の準備と面接対策を進める
就職活動を成功させるためには、事前準備が何よりも重要です。準備が整っていなければ、自身のアピールポイントや就職先に求める条件が不明確なまま選考に臨むことになり、志望企業の内定を勝ち取れなくなる可能性が高くなるからです。
就活は、自己分析から始まり、業界・企業研究、インターンへの参加、そして書類作成や面接対策と進みます。ここでは、各ステップごとに取り組むべき具体的な内容と方法を紹介します。
3/1から採用情報が公開されエントリー受付がスタートします。スタートすると、説明会、ESの提出、Webテストなどの受験、グループディスカッションへの参加や面接とどんどん進んでいきます。
またエントリーする企業の数も複数あるためゆっくり準備をする時間はありません。事前にできることはやっておくことが大切です。
2024年春以降:自己分析をする
就活を成功させるためには自己分析が欠かせません。自分への理解が深まっていない状態では長所や短所、仕事に求めることなどが不明確で選考に臨むことになるからです。
自己分析とは
自分自身のスキルや性質、強みや弱み、価値観などを深く理解し、それを言語化する作業
自己分析することで、自分がどんな人間で、どのような業界や企業で知識・スキルを活かせるかが見えてきます。自己分析にはさまざまな方法がありますが、まずはモチベーショングラフから始めるのがおすすめです。
モチベーショングラフとは
幼少期から現在までの印象的な出来事を時系列に沿って記録し、そのときの感情をグラフ化するもの
モチベーショングラフを作成することで、長期間にわたって自分の価値観ややる気を感じる瞬間がどのように移り変わってきたかを確認できるようになります。
このような自己分析を通じて、自分の価値観や強みを再確認し、それをもとに就活の軸を見つけましょう。
自己分析については以下の記事で解説しているので、ぜひ確認してください。
モチベーショングラフ
テンプレ付き|モチベーショングラフを駆使して自己分析を深めるコツ
就活日記
就活日記で選考通過率アップ? あなたを内定へ導く書き方を解説
まずはあなたが受けない方がいい職業を確認してください
就活では自分のやりたいことはもちろん、そのなかで適性ある仕事を選ぶ事が大事です。適性が低い仕事に就職すると、イメージとのギャップから早期退職に繋がってしまうリスクが高く、適職の理解が重要です。
そこで活用したいのが「適職診断」です。質問に答えるだけで、あなたの強みや性格を分析し、適性が高い職業・低い職業を診断できます。
まずは強みを理解し、自分がどの職業で活躍できるか診断してみましょう。
・楽しく働ける仕事がわからない人
・時間をかけずに自己分析をしたい人
2024年春から夏以降:業界・企業研究をする
自己分析を終えたら、業界・企業研究に取り組みましょう。分析が不十分で相性の悪い業界・企業に就職すると、早期退職の原因になってしまいます。自分に合った業界や企業を見つけるためにも、業界・企業研究をおこなって理解を深めましょう。
業界研究で調べるべき情報
- 業界の特徴:どのようなサービス・商品を提供しているか
- 成長性:今後成長する見込みがあるか
- 適性:業界で求められる素養があるか
- トレンドやニュース:どのような方向に進んでいくのか
また、業界や企業のことを研究しない状態で選考に臨むと、担当者に「この人は志望度が低い」と思われる可能性が高まるため、注意してください。
さらに、合同説明会などに参加して知らない業界についても積極的に情報を集めることもおすすめです。視野が広がり、自分に合った業界を見つけられます。
業界研究が進んだら次は企業への理解を深めるために、以下の情報を調べておきましょう。
企業研究で調べるべき情報
- ビジネスモデル:その企業がどのように収益を上げているか
- 顧客:企業がサービスを提供する対象は誰か
- 事業展開:今後の事業の方向性や成長戦略
- 求める人物像:企業がどのような人材を求めているか
- 競合他社との違い:企業の強みや独自性
これらの情報は、企業のホームページ(HP)や業界地図、就職四季報などから収集できます。
業界・企業研究については下記記事で解説しているので、ぜひ参考にしてください。
インターンへの参加もおすすめ
インターンは、実際に仕事を体験することができ、企業や業界について深く理解する絶好の機会です。会社の雰囲気やオフィス環境、社員の働き方などを直に感じることができるため、自分に合った企業を見極めるうえで有益です。
また、実際に働く社員と直接交流することで、説明会や企業の公式サイトでは得られないリアルな情報を得ることもできます。
インターンを通じて得られる経験は、ESや面接でのアピールポイントにもなります。具体的な業務内容や自分が取り組んだ課題、そこで得たスキルや学びを伝えて、企業に対する志望度や自分の適性をアピールしていきましょう。
インターンについてはこちらの記事で解説しているので、ぜひ参考にしてください。
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インターンは準備が成功の分かれ道! 万全の用意で企業の心をつかもう
インターンは事前の徹底した準備が重要です。この記事ではインターンで評価される学生の特徴や就活スケジュールに沿ったインターンの準備の流れ、インターンにまつわるQ&Aについてキャリアコンサルタントが解説します。
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就活を順調に進めるなら、就活シーズン前におこなわれるサマーインターンがおすすめです。企業の雰囲気や業務内容を深く理解でき、志望度を高めるのに効果的だからです。
一方、ウインターインターンは就活シーズン直前が多く、企業の最新動向をつかむチャンスでもあります。
2025年冬以降:書類の準備と面接対策を進める
自己分析や業界・企業研究を進め、志望する業界や企業が絞れてきたら、次はESの作成準備と面接対策を始めましょう。
ESでは、特に「志望動機」「自己PR」「学生時代に力を入れたこと」が重要です。
まずは自分の強みと企業の特徴や求める人材像との共通部分を探し、その共通点を意識して複数パターンの文章を作成しておきましょう。具体的なエピソードや事実を盛り込むことで、自分にしか書けない内容になります。
また、書いた文章は学校の先輩や友人、家族など第三者に読んでもらい、フィードバックを受けて改善すると、より完成度の高いESになります。
そして、面接の前には、面接の流れや受付から退室までのマナー、質問などを把握しておきましょう。
イレギュラーケースも要チェック! 企業別就活スケジュールの違い
企業ごとの就活スケジュール
- 大手日系企業
- 外資系企業
- 中小・ベンチャー企業
- 公務員
就職活動のスケジュールは、企業によって大きく異なるケースがあります。志望企業が一般的なスケジュールと違う場合は早めに対策を進める必要があるため、事前のチェックが欠かせません。
ここでは企業別に就活スケジュールの違いを解説します。イレギュラーなケースに該当する企業・業界に興味を持っている人は、就活で遅れが生じないようチェックしておきましょう。
大手日系企業
期間 | スケジュール内容 |
---|---|
大学3年生 | |
4月~ | インターン情報公開開始 |
6月~8月 | サマーインターン参加 |
11月~1月 | ウィンターインターン参加 |
大学4年生 | |
3月~ | 企業の広報活動解禁、個別説明会開催 |
6月~ | 選考開始 |
10月~ | 内定出し |
基本的に、経団連加盟の日系企業の合同・単独会社説明会は3月1日からスタートしますが、ESの提出については、このタイミングよりも早く受付けている企業もあります。
経団連
日本の主要な企業が加盟する経済団体で、政府と連携して経済政策や産業振興を進める役割を担っている
また、リクルーター面接やインターン参加者のみが案内される早期選考などで、早ければ大学3年生の3月に内々定をもらえるケースもあります。このように、大手日系企業も選考スケジュールが早まってきているため、早めの対策が重要となります。
大手企業は希望者が多く、狭き門です。本来は会社の規模ではなく、自分に合った仕事や会社を軸に選ぶべきです。大手に負けないために選考時期を早めている良い企業はたくさんあります。なぜ就職するのかをよく考えてから行動に移しましょう。
外資系企業
期間 | スケジュール内容 |
---|---|
大学3年生 | |
2月~3月 | インターン選考 |
7月~9月 | サマーインターン参加 |
10月~12月 | 説明会・本選考開始 |
大学4年生 | |
1月~2月 | 本選考・ウィンターインターン参加 |
3月~ | 随時内定出し |
大学3年生の夏のインターンで優秀と判断されると面接に進むことがあります。またインターンに参加していないと本選考に応募できない外資系企業もあります。
外資系企業を目指す人は大学2年生のうちに準備を始め、選考に乗り遅れないようにすると良いでしょう。
外資系企業の選考はほかの企業よりも早いのが特徴的です。大学3年生の2月から3月頃にサマーインターンのエントリーが始まり、企業によっては10月から本選考がスタートします。
また、外資系企業のインターンは選考に直結することが多いのも特徴の一つです。
インターンで高い評価を得ると、本選考のフローが短縮されたり内定が出たりするため、外資系企業を志望する場合はインターンへの参加も視野に入れましょう。
- ほかの企業の練習として外資系企業の選考にエントリーするという考え方はおすすめでしょうか。
スケジュールを圧迫したり企業文化が異なったりするためおすすめではない
経験値を上げるといった意味では何事も無駄ではないと思います。
しかし、志望していない外資系企業にエントリーすると、そのエントリーのために時間や労力が取られるため、果たしてそれが希望する企業のエントリーにどれだけ役に立つのかはなはだ疑問です。
さらに練習として外資系企業を受けることは就活スケジュールを圧迫しかねません。学校の授業も考慮して、余裕のある就活スケジュールを立てましょう。
そもそも外資系と日系企業は、企業文化が異なるので同じスタンスで挑むのは難しく、練習にはなりづらいと思います。
練習という位置づけなら、同業他社の方がよほど練習になります。また、同じ業界であるため企業研究も進めやすく、企業比較にもなるので、考えてみてください。
中小・ベンチャー企業
期間 | スケジュール内容 |
---|---|
大学3年生 | |
10月~ | 秋期インターン開催、早期エントリー・選考開始 |
翌1月~ | 冬期インターン開催 |
大学4年生 | |
3月~ | 一般エントリー・選考開始、随時内定出し |
多くの中小・ベンチャー企業は、就活ルールの縛りがないため、早いタイミングで内定を出し、優秀な学生を確保しています。
中小・ベンチャー企業の場合、大学3年生の6月頃からサマーインターンのエントリーが始まり、サマーインターンで内定が出ることも多々あります。
このように、経団連加盟企業が会社説明会を開始する時期には、すでに多くの内定者を出していることも珍しくありません。
中小企業やベンチャー企業については以下の記事で解説しているので、ぜひ参考にしてください。
公務員
期間 | スケジュール内容 |
---|---|
大学3年生 | |
4月~6月 | 試験勉強開始、自己分析 |
7月~9月 | 夏インターン参加 |
10月~ | 願書受付開始 |
3月~4月 | 出願開始、履歴書・ESの準備 |
大学4年生 | |
5月~6月 | 一次試験実施 |
6月~7月 | 二次試験実施 |
7月~8月 | 内定通知 |
10月1日~ | 採用内定通知 |
公務員試験は一般的な就活スケジュールよりも遅いですが、専門的な知識を問われる試験科目が多岐にわたり、試験範囲も広いため、対策に時間がかかります。早めに準備を開始しましょう。
3月頃から出願が始まり、2025年の5月から6月に一次試験がおこなわれ、続いて6月から7月に二次試験が実施されます。
また、自治体や職種によって選考日程が異なるため、早めに情報を収集し、しっかりとした計画を立てましょう。
公務員志望でも民間企業の選考を受ける予定の人もいると思います。こちらの記事では併願予定の人に向けた情報を記載しているので、ぜひ参考にしてください。
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公務員と民間企業の併願で共倒れ? 状況別で両立のコツを解説
公務員と民間企業の併願は可能です。まずは併願するメリットデメリットを理解しましょう。この記事では公務員と民間企業を併願するためのコツをキャリアコンサルタントが解説します。
記事を読む
公務員試験は対策に時間がかかるため、大学3年生の早い段階から準備が必要です。
特に東京都庁や警察官など自治体や職種ごとに試験日程が異なるため、説明会や公式サイトで情報収集を徹底し計画的に進めましょう。
データで確認! 過去の就活スケジュール
過去の就職活動のスケジュールを振り返って、学生が本格的に就職活動を始めた時期、内定を取得した時期を紹介します。
過去のスケジュールを知ることで、自分の就活スケジュールを立てる際の参考にでき、選考時期に適切な準備ができるようになります。2024年卒業の学生のデータをもとに、その傾向を詳しく見ていきましょう。
就職活動の開始時期
学生が就職活動を本格的に始める時期は年々早まる傾向にあります。
就職みらい研究所の就職白書2024によると、2024年卒業予定の学生の6割の人が、卒業年次の前年9月(2023年の9月)までに何らかの形で就職活動に取り組み始めていました。
また、卒業年次の前年2月(2023年の2月)までに就職活動を開始した学生も80.8%に上り、多くの学生が早期から積極的に動き出していることがわかります。
これから就活を始める学生は、自己分析と業界研究を早めにおこない、自分の強みや価値観、興味を明確にするのが最優先です。そのうえで、興味のある業界や企業について調査を進め、就活の軸を定めましょう。
また、早期にインターンに参加することで、実際の業務を体験し、企業の雰囲気や業界の動向を理解できます。インターンでの経験はESや面接でのアピールポイントにもなりますよ。
内定を取得した時期
入社予定企業からの内定取得は、大学4年生の6月が最も多く、18.7%の学生がこの時期に内定を得ています。また、27%の学生が3月、4月に最初に内定を獲得しています。
さらに、大学3年生の3月時点ですでに内定を取得している学生は5割弱と就活スケジュールがどんどん早まっています。
これから就活を始める学生は、大学3年生の夏休み前から自己分析や業界研究を始め、インターンにも積極的に参加しましょう。
そして、ESや履歴書の準備を早めに進めておくのがおすすめです。3月や4月には多くの企業が採用活動を本格化させるため、その時期に備えて書類を完成させておくと、スムーズに応募を進めることができます。
さらに、早期選考に対応するために面接対策を徹底しておこなうことが大切です。特に、グループディスカッションや個人面接の対策を念入りにおこない、自信を持って選考に臨む準備をしましょう。面接の練習を重ねることで、自己PRや志望動機をより具体的かつ効果的に伝えられるようになりますよ。
スケジュールで言うと、2017年卒からは現在と同じスケジュールが示されています。しかし、実際には選考の早期化が年々進んでいます。
2022年6月にはインターンで得た情報を選考に利用できるようになり、それを機に選考の早期化が進んだと感じます。
状況が年々変化していることを意識しながら、1、2年前のデータを参考にするのが良いでしょう。
就活のプロに質問! 近年の就活スケジュールの変化
ここまでの内容から、就活スケジュールの基本的な流れが理解できた人が多いでしょう。
ただ、就活スケジュールが年々早まっていることを理解したうえで、「具体的にどのくらい早まっているのかわからない」と疑問を持つ人もいると思います。
そこで、就活のプロであるキャリアコンサルタントに、近年の就活スケジュールがどのように変化しているのか解説してもらいます。就活スケジュールがどのように変化しているのかを把握して、より綿密な計画を立てたい人は参考にしてください。
アドバイザーコメント
野村 芳克
プロフィールを見る大学3年生のサマーインターンが事実上の選考になりつつある
近年の就活スケジュールは早期化が進んでいます。以前は3月にエントリー開始、6月に選考開始が一般的でしたが、現在は夏のインターンが事実上の選考となり、早期選考が増加しています。コロナの影響でオンライン選考も普及し、情報収集の重要性が高まっています。
また、人気企業や外資系企業は早期選考を実施し、大学3年生の夏から秋に内定を出すこともあります。対照的に地方自治体や中小企業は従来通りのスケジュールで選考を進めます。そのため、幅広い情報収集が欠かせません。
自己分析の実施やインターンへの参加は早めに実施しよう
自己分析や業界分析は早めにおこない、自己PRや志望動機を明確にしましょう。また、インターンへの参加は積極的に検討しましょう。
短期・長期どちらのインターンもそれぞれメリットがありますが、就活の早期化を考えると、早い段階で業界や企業の理解を深めることができる短期インターンは特に有効です。経験を積むことで、本選考に備えたスキルアップや志望動機の具体化が図れます。
以上の点を踏まえ、計画的に準備を進め、変化する就活スケジュールに対応していきましょう。
就活スケジュールの変化に対応するために取り組むべきこと
就活スケジュールの変化に対応するために取り組むべきこと
- 自己分析や業界分析は早めに済ませておく
- 自分が受ける年の就活スケジュールを把握しておく
- 選考があるインターンに参加して就活前に面接経験を積んでおく
就活スケジュールは変化し続けていて、その変化に対応するためには事前準備が欠かせません。しかし、「変化に応じた対策方法がわからない」「例年どおりに進めると出遅れるのではないか」と悩む人もいるでしょう。
ここでは、就活スケジュールの変化に対応するために取り組むべきことを紹介します。すぐに取り組める内容になっているので、できるものから実践して選考に備えましょう。
自己分析や業界分析は早めに済ませておく
就活が本格的に始まる前に、自己分析や業界分析をしっかりとおこないましょう。
NHKが公表した23卒に聞く 就活で「もっと早く取り組めばよかった」と思ったことによると、「就活開始前にやっておけばよかった」と後悔していることとして、31%の人が自己分析と回答しています。
自己分析は就職活動の基礎となる作業で、自分のやりたいことや強み、適性を見つけるために必要不可欠です。具体的には、自分の過去の経験を振り返り、そこから得られた学びや強みを洗い出すなどの方法があります。
また、業界への理解が深まることで、志望動機に説得力が生まれやすくなります。これらの準備を早めにおこなうことで、就活本番に向けて焦ることなく、計画的に選考を進められます。時間をかけて丁寧に分析することで、自分に適した業界や企業を見つけやすくなり、選考対策もスムーズに進められるでしょう。
年内には終わらせておいた方が良いでしょう。ただし、会社説明会に参加するうちに考えが変わったり、今まで気が付かなかったことを発見したりすることがあります。一度で終わりにせず、何度か繰り返すことをおすすめします。
自分が受ける年の就活スケジュールを把握しておく
自分が就活をおこなう年の具体的なスケジュールを把握しておきましょう。
自分が応募する企業によって選考スケジュールやESの締切日などが異なります。
たとえば、採用情報の解禁は通常3月ですが、企業説明会やエントリー開始時期はそれ以前に設定されることが多く、特に人気企業や大企業は早期選考を実施する場合があります。
せっかく自己分析、企業研究が終わっているのに肝心のESの締切に間に合わなかったとなると残念ですよね。早めにリサーチをおこない、自分のスケジュールに組み込んでおきましょう。
志望する企業のホームページ(HP)や就職情報サイトで最新情報を定期的にチェックしてくださいね。
大学3年生の3月の段階で、まだ就活を始められていない人は、以下の質問の回答から今後どのように行動していくかを考えましょう。
選考があるインターンに参加して就活前に面接経験を積んでおく
選考があるインターンに参加して、事前に面接経験を積んでおくのもおすすめです。インターンに参加することで、実際の選考過程を経験し、面接スキルを向上できるからです。
さらに、選考の緊張感を事前に経験しておくことで、本選考の場でも落ち着いて対処できるようになります。
また、インターンを通じて企業の業務内容や社風を理解することで、志望動機を具体的かつ説得力のあるものにできるのもメリットの一つです。
まず、志望する業界や企業のインターン情報をインターネットや就職情報サイトでリサーチし、エントリー期間や選考プロセスを把握しましょう。
なお、インターンの募集期間は、短い場合や定員が限られている場合が多いため、エントリーは早めにおこなうのがおすすめです。
また、インターンの選考も本選考と同様に、履歴書やESの作成、面接対策が必要であるため、自己PRや志望動機をしっかり準備し、選考に臨むようにしましょう。
- 就活前に経験を積むことを目的とした場合、短期インターンと長期インターンのどちらを選ぶべきでしょうか。
長期インターンがおすすめだが募集人数がや不実施などから参加が難しい
経験を積むことを目的とした場合、長期インターンの方が社員と一緒に働きながら経験を積むことができるのでより良いと言えます。しかし、長期インターンは募集人数が少なく、大手企業では現在あまりおこなわれていません。
また、企業側も長期インターンの募集と言いながらアルバイトの募集をしているような感覚でいる場合もあります。
インターンに参加できる期間も就活全体を考えるとそれほど長い期間ではないため、自分自身の目的を明確にしてどの企業のどのようなインターンに参加するのかを決める必要があるでしょう。
就活スケジュールを理解した対策によって志望企業の内定を勝ち取ろう
この記事では、2026年卒業予定の学生向けに就活スケジュールの全体像を解説し、各時期の具体的な活動内容についても詳しく紹介しました。
さらに、キャリアアドバイザーのアドバイスを交え、企業別のスケジュールや進め方の違いについても触れています。
まず、自分が応募する企業の具体的なスケジュールを調べ、エントリー期間や選考プロセスを確認しましょう。
そして、早めに自己分析や業界研究を始め、自分の強みや適性を見つけておいてください。
さらに、ESの作成や面接対策を早めに始め、自己PRや志望動機を具体的かつ一貫性のある内容にまとめましょう。志望企業や業界の最新情報を定期的にチェックし、計画的に準備を進めることで、就活スケジュールに余裕を持って対応できます。
この記事を参考に、しっかりとスケジュールを把握し、就活を進めてくださいね。
アドバイザーコメント
杉原 美佐子
プロフィールを見る焦らず情報収集を徹底することが就活成功の鍵
次々と周囲が内定を獲得すると、「自分は就職できるのだろうか」と焦り、不安が大きくなってしまいます。そしてその気持ちに押しつぶされると就活もうまくいかず、悪循環に陥ることもあるでしょう。
基本的な就活スケジュールは、あくまでも一般的でありその人個人のスケジュールではないため、目安として考えましょう。ただし、企業の動きは年々早くなっているため情報収集は怠らないように注意します。
自己分析、仕事理解、企業研究をして長期間働き続けられる仕事を探そう
大切なのは、自己分析、仕事理解、そして企業研究です。自己分析がしっかりできていない人は、たとえスケジュール通りに動いても自分を理解していないため内定獲得は難しいです。
早期の内定獲得を目指すのではなく、興味関心があり、やってみたいと思える仕事に就くことを目標にしましょう。これを間違えると、せっかく入社できても仕事をするうちに違和感を覚え、早期退職する結果になりかねません。
自己分析で自分を客観的に理解し、どのような仕事がしたいのか、どのような仕事が向いているのかをじっくりと見極めて企業を探しましょう。
執筆・編集 PORTキャリア編集部
> コンテンツポリシー記事の編集責任者 熊野 公俊 Kumano Masatoshi
3名のアドバイザーがこの記事にコメントしました
キャリアコンサルタント/キャリアシンク・オフィス代表
Yoshinori Nomura〇IT業界・人材サービス業界でキャリアコンサルタントの経験を積む。培ったノウハウをもとに、その後はNPO支援団体として一般企業人の転職相談・就活生への進路相談を担う
プロフィール詳細キャリアコンサルタント/2級キャリア技能士
Misako Sugihara〇石川県金沢市を拠点に15年にわたり就職支援に携わる。2年前からは転職支援も手掛けている
プロフィール詳細キャリアコンサルタント/キャリア・デベロップメント・アドバイザー
Kyoko Sato〇証券会社や航空会社のCAとしての勤務を経て、キャリアコンサルタントとして就職支援をおこなう。大学では就活講座や個別相談、企業では新卒採用関連業務を担当。転職相談などでも幅広く活躍
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