この記事のまとめ
- アパレル業界の志望動機は入念な準備が必要
- さまざまある職種から自分自身のキャリアプランを明確にすることが大切
- アパレル業界の志望動機はブランドの魅力や共感している部分を熱く語ろう
ファッションが好きな学生を中心に人気のアパレル業界。アパレル業界の選考参加にあたり、志望動機の作成で悩んでいる人も多いかと思います。
アパレル業界の志望動機は、「服が好き」「志望企業のブランドが好き」といった内容では選考通過はできません。ただのファンにならず、ブランドやファッションへの関心度の高さや入社後のキャリアイメージなど、その会社である理由を適切にアピールする必要があります。
この記事では、キャリアアドバイザーの鈴木さん、渡部さん、三好さんのアドバイスを交えつつ、アパレル業界の志望動機の書き方について解説します。
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「ブランドのファン」だけはNG! アパレル業界の志望動機は入念な準備が必要
アパレル業界に限らず、志望動機は多くの人が悩んでしまうものです。薄っぺらい内容にならないように、志望企業のブランドや取り組みをしっかりと理解して、将来的にどのようなキャリアを歩んでいきたいかをアピールしていく必要があります。
記事では、まずアパレル業界の市場規模や課題、トレンドについて解説していきます。まずはアパレル業界の全体像についてしっかりと理解していきましょう。続いて、アパレル業界における職種について、解説していきます。将来的なキャリアイメージがついていない人は自分がどんなことをしていきたいのか考えるきっかけにしてください。
そのうえで、アパレル業界の志望動機で盛り込むべきポイントや差別化するべきポイント、注意点を解説していきます。志望動機がありきたりになってしまう人はぜひチェックしてみてください。
最後に職種別に例文を解説していくので、ぜひ自分自身のキャリアイメージに合うものを参考にしてみてくださいね。
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業界の全体像をつかもう! アパレル業界の特徴
アパレル業界とは、衣料品のデザインや製造、販売をおこなう業界です。ファッションはトレンドの移り変わりが早いことから、アパレル業界は動向が激しい業界です。
したがって、志望動機も業界の動向に合わせた内容にしていく必要があります。志望動機を作成するうえで前提として押さえておきたい市場規模や課題、トレンドについて解説していくのでぜひ参考にしてみてくださいね。
業界に対して、ただあこがれているだけではなく、実際に自分が働いた時にどのようなキャリアを積みたいかを明確に伝えることが大切です。
そこが伝わらなければ、企業側はあなたのことを会社に貢献できる人材だと判断できません。
アパレル業界の市場規模
業界動向サーチの業界別動向によると、アパレル業界の市場規模は、2023年で6.1兆円でした。原因は下で解説しますが、アパレル業界は2014年から2019年まで増加傾向にありました。2020年から徐々に減少しましたが、直近では回復傾向にあります。
アパレル業界と聞くと、カジュアル衣料品を想像する人も多くいますが、スーツや下着もアパレル業界に該当するため、上記は衣服全体の市場規模と考えましょう。
アパレル業界の主要企業
- ファーストリテイリング(ユニクロ、GU、Theoryなどを展開)
- しまむら
- アダストリア(グローバルワーク、ニコアンド、ローリーズファームなどを展開)
- ワールド
- ワコールHD
ひと口にアパレルと言っても、小売もあればメーカーもあり、複合業態を持つ企業もあります。
スポーツアパレル、作業着からカジュアルまで扱う企業などもあり、戦略によって対象となる市場規模もまったく変わるので、市場の理解は重要です。
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アパレル業界の課題
アパレル業界はおしゃれで華やかなイメージもありますが、新型コロナウイルス感染症や消費者の趣向性の変化により、課題も多い業界です。
では、具体的にどのような課題が存在するのでしょうか。主な課題について解説していきます。
低価格志向
日本のユニクロやGU、スペイン発のZARAやスウェーデン発のH&Mなど、近年ファストファッションと呼ばれる業態のアパレル企業が台頭してきました。
ファストファッションとは
短いサイクルで世界的に大量生産・販売することで、最新の流行を取り入れた衣料品を低価格で提供するファッションブランドや業態を指す
これにより、消費者も衣料品に対して低価格志向になっており、従来の高単価の衣料品は消費者が離れていく傾向にあります。したがって、これまで大手と呼ばれていたアパレル企業の破産やブランドの廃止、リストラなどがおきています。
ファストファッションの出現で「良いものをより安く」という価値観がアパレル業界にパラダイムシフトを起こしましたが、現在は「持続可能性」に主眼を置いた価値観が台頭しつつあります。
アパレル業界におけるブランディング戦略は、世界の潮流の影響を受けています。
新型コロナウイルス感染症の影響
新型コロナウイルス感染症の影響により、おうち時間が増え、外出需要が減少しました。これにより、アパレル業界の売上も全体的に厳しい状況となっています。
これに加え、コロナ禍による観光客の受け入れ停止にともない、国内での消費を支えていた中国人観光客などのインバウンド需要もなくなってしまったことが特徴です。
このように苦戦を強いられているアパレル業界ですが、需要の縮小により仕入れを抑制し、在庫の数を減らしていくなど、各社で利益確保の取り組みがみられています。在庫の分析システムを提供するフルカイテンが出した調査レポートでは、2022年時点でのアパレル大手の決算はコロナ前の数値に回復した企業もあると発表しています。
コロナの影響でさまざまなビジネスで非対面化が進んでいます。特にアパレル業界のように物販をおこなう業界では、EC販売への移行が加速しています。今後もこのECは拡大傾向にあります。
国内市場の縮小
低価格帯のファストファッションや新型コロナウイルス感染症の影響で国内市場は減少傾向にありますが、景気の低迷もアパレル業界の市場規模縮小に大きな影響を及ぼしています。
総務省が発表した家計調査報告では被服および履物、いわゆる衣料品の消費は2022年に9年ぶりに増加しましたが、それまでは8年連続減少していることがわかります。
また、最近では、ウクライナ情勢による原油価格や物流コストの高騰によりアパレル企業の多くが価格を改訂していることから、衣料品への消費はますます下がるとみられています。
- アパレル業界は苦戦を強いられていますが、進路としてアパレル業界を選ぶのはリスクが高いのでしょうか?
どこの業界でもリスクは必ず存在する
アパレル業界は、新型コロナウイルス感染症や原材料の価格高騰により苦戦を強いられている業界です。
しかしながら、現在の環境下ではどこの業界にもリスクは必ず存在しています。だからこそ、自分が好きなことや興味のあること、得意なことを仕事にしていくことが大事です。
社会人は好きなことや得意なことを積み重ねていきながら、自分のスキルをあげていきます。そのため、どの業界にいるかにかかわらず、自分をブランディングしていきながら市場価値を高めていくことが重要です。
アパレル業界の動向
アパレル業界は景気の変動を受けやすく、新型コロナウイルス感染症やウクライナ情勢などの影響を受けていることがわかります。
苦戦を強いられているアパレル業界ですが、未来へ向けてさまざまな取り組みを実施しています。では、具体的にどのような取り組みをしているのでしょうか。
ここでは、それぞれの取り組みについて解説していきます。
事業の多角化
アパレル業界の企業は、自社の持つブランド価値を活用して、アパレル以外の事業もおこなっています。
たとえば、ニコアンド(niko and …)を展開するアダストリアではニコアンドブランドの家具を販売したり、JOURNAL STANDARD(ジャーナルスタンダード)を展開するベイクルーズグループはジャーナルスタンダードブランドを活用して、ハンバーガーショップやカフェを運営しています。
このように、アパレル以外に飲食・家具などライフスタイルを全般的に扱う企業も増えてきています。
事業の多角化を図ることで、従来の衣料品との組み合わせて、ブランドの価値向上も期待できたり、経営におけるリスク分散もおこなえるなどメリットも多いことが特徴です。
- 入社して、飲食部門などアパレル以外の部門に配属される可能性はあるのでしょうか?
専門職を除けば、アパレル以外の部門への配属はあり得る
アパレル業界の中でもデザイナーやパタンナーなど専門性の高い職種以外は、職種別採用ではなく総合職採用がほとんどです。
志望先の企業が多角経営をしている場合は、アパレル以外の部門に配属される可能性もあると考えた方がいいでしょう。
小売りの場合、企業によっては、販売職のパート・アルバイト比率が高く、総合職の正社員は経営全般にかかわることが求められます。アパレルメーカーの場合も生産部門の専門職以外は、あらゆることをやる可能性があります。
また、小売でもユニクロなど、製造から販売まで一貫しておこなっているSPA企業の場合、自社で商品を生産しているので、メーカーに近い業務を任される場合もあります。
サステナビリティに向けた取り組み
サステナビリティとは
目先の利益を追いかけるのではなく、環境に配慮して持続が可能な製品やサービスを開発することを指す
近年、サステナビリティという言葉を頻繁に耳にするようになってきましたが、アパレル業界も例外ではありません。
服を作るのには製造過程で発生する環境の負荷が大きく、加えて多くの資源が使われています。また近年、ファストファッションの台頭により、デザイン性の高い服が安く手に入るようになった一方で、購入から廃棄までのサイクルが短くなり、大量廃棄の流れが懸念されています。
持続可能な社会を目指すうえで、「廃棄が発生しない適正な在庫管理」や「リユースや古着による衣類の再利用」「長く着られる丁寧な服づくり」などがアパレル業界では求められています。
これらの活動はアパレル企業のCSR活動などを中心に実施されています。
CSR活動とは
環境活動やボランティアなど、企業が収益を追い求めるだけではなく、社会的責任を果たすためにおこなう活動のこと
服や靴はサイズがあるため、廃棄の割合が高くなる傾向があります。また、素材調達でも海外での労働環境の問題や天然素材の資源保護の問題などがあり、CSRに対する社会からの要請が年々厳しくなってきています。
アパレル業界の職種を知って具体的な働き方をイメージしよう
新卒でアパレル企業に入社した場合、基本的にまずは接客や店舗のマネジメントをおこなう販売職からのスタートが一般的です。
ですが、ずっと販売を続けるのではなく、アパレル業界の仕事には多くの職種が存在します。それぞれの職種を理解して、自分がどんなキャリアを歩んでいきたいかを志望動機に盛り込んでいきましょう。
アパレル業界に限らず、そもそも世の中にどんな職種があるかわからない人は、以下の記事も参考にしましょう。幅広い職種を解説しています。
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販売・店長
前述の通り、ほとんどのアパレル企業で入社後に担当するのが販売・店長職です。
販売の仕事としては、顧客への接客がメインです。顧客の要望をヒアリングして、最適な商品を提案し、販売につなげていきます。会社全体の売上にも直結する重要な役割です。また、商品や備品の在庫管理、検品などもおこないます。
加えて、店長は店頭に立って接客するのみならず、アルバイトスタッフのマネジメントや店舗の在庫管理などをおこないます。
基本的にはまず1スタッフとして販売業務を担当しますが、企業によっては新卒1年目から店長を任される場合もあります。志望している会社がどのような配属をおこなうかは、募集要項や採用サイトのキャリアステップのページ、説明会などでぜひ確認してみてください。
アドバイザーコメント
鈴木 洵市
プロフィールを見る販売職は資格の取得によって即戦力人材のアピールが可能
販売職で持っておいた方が良い資格としては、他の業種でもアピールに使うことができる「ビジネス実務マナー検定」、専門的なことであれば「ファッションビジネス能力検定」です。
一般的なビジネスマナーを押さえたいなら「ビジネス実務マナー検定」
「ビジネス実務マナー検定」は、敬語の本来の使い方や顧客との接し方など、社会人として必要なビジネスマナーを学ぶことができるので、接客業務をおこなう販売職においては必要な資格です。
アパレル業界の専門知識を押さえたいなら「ファッションビジネス能力検定」
また、「ファッションビジネス能力検定」は、アパレル業界における業界構造やバリューチェーンを学ぶことができます。
加えて、アパレル業界の経営についても知ることができるので、入社後の自分の仕事の内容や、その他の部署を俯瞰して見ることができます。そのため、何を求められているかを受動的ではなく、能動的にとらえる力を養うことができます。
「ファッションビジネス能力検定」の1級は、店舗経営の全体を学ぶことができ、即戦力人材となる可能性があるのでおすすめです。
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EC
消費者が服を購入するのは店舗だけではありません。最近では、新型コロナウイルス感染症の影響もあり、ECサイトで購入する傾向にあり、多くの企業でECサイトを持っています。
そのため、ECサイトにおけるWebコンテンツの制作や閲覧数などの動向チェック、データ解析など、ECの運営も重要な業務です。
また、自社のECサイトのみならず、「楽天市場」「ZOZOTOWN」などのファッションECサイトに掲載して、自社の商品を販売する方法もあり、このようなファッションECサイトの運用などもEC担当の仕事です。
国内市場が縮小傾向にあるなか、命運を握ると言っても過言ではないのがECサイトです。
特に海外との取引をおこなう越境ECに注力する企業は増えています。ECサイト運営に必要なIT・WEB系スキルのほか、グローバル展開に対応する語学力や世界各国への興味関心を高めるとよいでしょう。
マーチャンダイザー(MD)
マーチャンダイザー(MD)とは
商品の開発や販売戦略までを一貫しておこなう仕事
マーチャンダイザーは世界でおこなわれているコレクションやトレンドなどの調査をおこない、商品の開発やプロモーションなど、アパレル業界の新しいトレンドを作る仕事です。
資格や学歴は必要ありませんが、ファッションの知識やセンスが問われる仕事です。これまでにない新しい流行を作るために、高い分析力や先を読んでいく力も求められます。
したがって、志望動機を作成するうえでは好奇心旺盛であること、物事に対して調査することが好きといった経験をアピールできると良いでしょう。
アパレル業界のMD職は、流行を押さえつつ、自分で考えて販売戦略を立てていきます。
そのため、変化していく時代の流れをいち早く察知するための能力が必要になります。
ファッションデザイナー
ファッションデザイナーは服のデザインをする仕事です。服の企画やデザイン画を作成し、生地や色の選定をおこなうため、アパレル業界でも人気の職種の1つで花形の仕事です。
マーチャンダイザーとの違いとしては、マーチャンダイザーはデザインや機能、素材の方向性を決めるのに対して、デザイナーはデザインや機能、素材の詳細を決めていきます。
服のデザインや機能、素材を作成するにあたり、コストや単価なども想定する必要があります。
デザイナーは専門過程で学んでアパレルメーカーなどで働く場合がほとんどですが、働きながら専門学校などで学ぶケースもあります。
資格としては色彩能力検定やパターンメイキング検定などがありますが、必須というわけではありません。
パタンナー
デザイナーが作成したデザイン画を立体化するために、パターン(型紙)を起こすのがパタンナーの仕事です。
複数のパーツを組み合わせて、パターンを作成していきます。作成したパターンはマネキンから胴体のみを残したトルソーと呼ばれる人形に着せて確認したり、サンプルの確認などもパタンナーの仕事です。
基本的な縫製・裁断のスキルは求められますが、デザイナーの要望を形に起こす仕事なので、コミュニケーション能力や理解力も求められます。これらのスキルを志望動機でアピールできると良いですね。
パタンナーの技能を評価する資格として「パターンメーキング技術検定」があります。
パタンナーの専門技術は希少価値が高いからこそ、DX化が進むとも考えられます。そのため、新しいテクノロジーを学び、適応することができる柔軟性も求められるでしょう。
生産
デザイナー・マーチャンダイザー・パタンナーなどが作成した商品の企画をもとに、最適な工場を選定したり、品質管理などをおこなうのが生産の仕事です。
また、生地などの資材調達や原価交渉、納品管理なども生産がおこないます。
服づくりの上流から下流までを担うため、幅広い知識を身につけられるのが特徴です。管理業務がメインとなるので、マネジメントスキルが求められます。
生産を目指す人は、部活やサークル、アルバイトなどでのリーダー経験など、志望動機ではマネジメント経験をアピールできると良いです。
生産管理は、原価などを左右するため、アパレル業界にとって非常に重要なポジションになります。
繊維製品品質管理士(TES)や衣料管理士(TA)を取得していると有利になるでしょう。
バイヤー
アパレル業界の店舗は大きく「セレクトショップ」と「ブランドショップ」の2つがあります。
セレクトショップとは
自社ブランドなどの特定のブランドだけではなく、独自に買い付けてきた複数のブランドの商品を販売するお店
ブランドショップとは
自社のブランドのみを扱うお店
基本的にバイヤーはセレクトショップで販売する品物を買い付けてくる仕事です。トレンドや消費者の動向、自社のコンセプトを加味して、国内のみならず海外からも商品を買い付けてきます。
バイヤーのセンスや価格交渉次第で、店舗や会社の売上を左右します。最適な商品の買い付けのために、情報収集力や分析力、コミュニケーション能力が求められるため、バイヤーを志望している人は志望動機にこれらのスキルを盛り込むと良いでしょう。
バイヤーも資格が必要なわけではなく、売れる商品を見極めることができるかどうかが重要です。
そのため、優秀な販売職から抜擢されることも多いです。意外に役立つのは販売士資格で、在庫管理や分析に必要な基礎知識が含まれる公的資格です。
ビジュアルマーチャンダイザー
ビジュアルマーチャンダイザーは、店舗の内装やレイアウトをプランニングする仕事です。
ブランドや企業の世界観など抽象度の高いコンセプトを表現し、商品を魅力的にみせるために売り場を作っていきます。ブランド理解や商品知識のみならず、内装に関しての知識もある程度必要です。また、情報収集力や市場調査力なども求められます。
したがって、志望動機では、分析力をアピールできると良いですね。
ビジュアルマーチャンダイザーはブランドの魅力を顧客に訴求し「買いたくなる」売り場づくりをする専門家です。
上述の内容に加え、顧客心理を想像する洞察力が求められます。「センス」や「直感」の根拠となる、行動心理学への理解を深めると良いでしょう。
プレス
プレスとは、広報・宣伝担当です。アパレル業界のプレスは、ブランドや商品のイメージアップ・認知拡大を目指すのが主な仕事となります。
場合によっては、メディアなどで自ら商品を紹介したりするため、表舞台に立つことも多くあります。また、最新のトレンドに触れる機会も多く、メディアや取引先、自社の社長など、さまざまな人と一緒に仕事するので、人脈も広がりやすいのが特徴です。
そのため、コミュニケーション能力や最適な方法で商品をPRするためのマーケティングノウハウも求められます。
プレス職は、アパレル業界の中でも非常に人気がある職種です。
この職種については、商品知識や語学力が重要です。また、あらゆる情報に触れる職種になるので、感性も求められます。
ファッションマーケティング
ファッションマーケティングは、業界全体のトレンドやニーズを多角的に分析して、自社のブランドに反映させる仕事です。また、データをもとにこれまでにない新しいトレンドなどを作ることも求められます。
最近ではECサイトが主流なこともあり、SEOやWeb広告など、Webマーケティングを担当する場合もあります。
SEO(検索エンジン最適化)とは
Google・Yahoo!の検索エンジンにて、特定のWebサイトが上位に表示されるようにサイトの構成や内容を調整していくこと
データを分析して、次のアクションを査定するため、分析力や論理的思考力が求められます。ファッションマーケティングを目指す人は、これらを志望動機に盛り込んでいけると良いでしょう。
ファッションマーケティングは、単に売るための仕事ではなく、顧客との関係づくりを設計していく奥の深い仕事です。
先に述べた販売士資格は「リテールマーケティング」という名称もあり、マーケティングに必要な基礎知識が含まれ非常に役に立ちます。
ここまでアパレル業界の職種について解説しました。以下の記事ではアパレル業界の最新の動向や選考対策までまとめているので参考にしてみてください。
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志望動機でもアピールしよう! アパレル業界で求められるスキル
前提として、アパレル業界に進みたいと考えている人は服やファッションが好きだったり、特定のブランドが好きといった理由が挙げられると思います。
ですが、アパレル業界はまず接客からスタートするため、接客や販売、ファッションセンスといったスキルが求められます。これらのスキルは、具体的にどのようなものなのかを解説するので、ぜひ参考にしてみてくださいね。
アパレル業界は基本的に販売職からスタートします。以下の記事では販売職の志望動機の書き方をまとめているので、ぜひ参考にしてみてください。
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販売職の志望動機はコミュニケーション力や商品への関心をアピールするだけでは十分ではありません。この記事では販売職に受かる志望動機の作り方と例文11選をキャリアコンサルタントとともに解説します。魅力的な志望動機で通過を勝ち取りましょう。
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接客スキル・コミュニケーション能力
前述の通り、アパレル業界はまず販売職からスタートするため、商品説明や提案などの接客スキルやコミュニケーション能力が求められます。
アパレル業界でどんなキャリアを歩んでいきたいかは人それぞれ異なるかと思いますが、販売は誰しもが通るかつ、販売での実績をもとに異動希望が通る会社もあるので、接客スキルやコミュニケーション能力は必須のスキルです。
アドバイザーコメント
渡部 俊和
プロフィールを見るコミュニケーション能力のアピールに注意が必要
確かにアパレル業界では高いコミュニケーション能力が求められますが、それを安易にアピールすることはおすすめできません。なぜなら、そのアピール自体がコミュニケーションなので、その場で「お手並み拝見」ということになります。
うまくアピールできれば非常に評価を高めることになるかもしれませんが、自分でわざわざハードルを上げているようなものです。
「自分自身を売り込む」というスタンスで臨もう
まず考え方としては、「自分という商品を企業人事に対して接客販売する」というふうに考えてみてください。アパレルの販売と採用面接での自己PRは同じだと考えてみると、わかりやすいでしょう。「毎日一緒に働く人」=「生涯賃金2億円以上の普段着」です。
普段着ですから、1回きりの見栄えではなく、着心地や使いやすさ、気に入った色、デザインなどが大事です。そのため、ヨソ行きではなく、自然な会話ができなければなりません。
相手を心地よくさせる配慮やマナーが自然にできて、リラックスできる雰囲気が作れることがそのままアピールになるでしょう。
販売スキル
接客スキルは、商品の説明や提案を指しますが、同様に提案した商品を買ってもらうための販売スキルも必要です。接客スキル同様にコミュニケーション力が必要ですが、同様に信頼関係を得ることも重要です。
単に商品を勧めて売りつけるのではなく、信頼してもらったり、買ってよかったと思ってもらえるように顧客にアプローチしていく必要があるからです。
したがって、学生時代にサークルやアルバイト、ゼミなどで「周囲とかかわる際に意識してきたこと」や「周りからの信頼を得るために起こしたアクション」などを、志望動機に盛り込んでいくと良いです。
また、学生時代にテレアポや訪問販売のアルバイトなどをやっていた人は、その時の経験を志望動機に盛り込めるとアピールになります。
どのような商品でも良いので、まず接客経験があるかどうか、その際に顧客のニーズや要望をどう受け止めたか、という経験がアピールできれば良いと思います。
商品、顧客、市場、自社、の4つをしっかり語れれば販売スキルはおのずとわかります。
コーディネートセンス
服を買うときに店員さんがおしゃれではなかったら、買う気が失せてしまいますよね。
コーディネートセンスはアパレル業界で働く人に共通して求められます。ですが、定量的に測れるものではありません。
そのため、志望動機でアピールする場合は「Instagramで自身のコーディネートを投稿したところ、100万いいねがもらえた」「色彩能力検定を保持している」といったように、客観的に評価できるものだと好ましいです。
客観的に評価をもとにコーディネートセンスをアピールするための方法として、読者モデルやコーディネートが評価、表彰された経験なども挙げられます。
作成前に押さえておきたい! 志望動機の内容と書き方
就活の志望動機は、一次選考前の書類選考のタイミングで提出することが一般的です。いわば、最初の登竜門ですが、志望動機作成にあたり、そもそも志望動機とは何を盛り込んでいくべきなのかわからないという人も多いのではないでしょうか。
盛り込むべき内容や構成について解説していくので、しっかりと押さえて、「受かる」志望動機を作成していきましょう。
記載するべき内容
志望動機で盛り込むべき内容
- 志望企業の魅力
- 志望企業で実現したいこと
- 実現したいことに紐づいた過去のエピソード
志望動機で記載するべき内容は大きく3つです。
①については志望している企業で共感している部分について盛り込んでいきます。たとえば、アパレル業界であれば「常に新しいトレンドを作っていく姿勢に共感している」などが挙げられます。
②については、入社後に実現したいことは何かです。たとえば、「〇〇というブランドのマーチャンダイザーになりたい」といった具体的につきたい職種が挙げられます。
③については、過去の経験を述べていきます。マーチャンダイザーになりたい場合、「なぜなりたいのか」「なりたいと感じる過去の経験は何か」などが挙げられます。
これらの3点を盛り込むことで、過去の原体験に基づいた志望企業に入りたい理由をアピールすることができるため、説得力のある志望動機が完成します。必ず盛り込んでいきましょう。
アドバイザーコメント
三好 真代
プロフィールを見る「活かしたい強み」を軸とした志望動機を語ろう
「②志望企業で実現したいこと」が具体的に伝えられれば、企業研究・仕事理解の深さをアピールでき、他の学生との差別化が期待できます。
一方で、それが叶わない現実(希望しない部署への配属など)に直面したときのモチベーション低下が企業の懸念材料となってしまいます。
企業が見ているのは、「実現したいことへの執着」ではなく「活かしたい強みが活かせる可能性」として学生が語っているかどうか、です。
実現したいことへの説得力と再現性が重要
それを伝えるため、「③実現したいことに紐づいた過去のエピソード」に対して、「なりたい理由」に加え「なぜ②を出来ると思うのか」を明確化して「強み」として盛り込むと良いでしょう。
②の実現したいことが具体的に語られると同時に、その実現の根拠となる「強み」の存在が確認できると、企業は学生の活躍可能性について柔軟な評価をすることが可能になります。
企業研究をどれだけ徹底的にしたとしても「入社しないとわからない社内の事情」はあるものです。「強み」を活かすための適切な配属は、企業の判断に委ねることになります。「活かしたい強み」を軸とした志望動機で訴求力を高めましょう。
おすすめの構成
志望動機は結論ファーストで記載しましょう。これはPREP法と呼ばれ、面接でも活用できる「物事を伝える時のフレームワーク」です。
結論が見えない説明は読み手にとって、意図を汲み取りづらいものになってしまいます。企業の採用担当者は何百ものエントリーシート(ES)を読み込むため、意図が伝わりづらい志望動機は印象に残りづらかったり、最悪読まれない可能性もあります。
自分自身の熱意を最大限に伝えるためにも、PREP法を意識して志望動機を作成しましょう。
自分視点で作成した志望動機は、論点がずれたりしていても自分で気づくのはなかなか難しいものです。
誰かに見てもらい感想を聞き、ポイントが伝わるかどうか確認しましょう。身近に専門家がいるのならば添削してもらうと良いですね。
志望動機は志望度や意欲を図るために面接で聞かれます。次の記事では、ESや履歴書などの書類よりも一歩踏み込んだ面接ならではの対策を解説しています。ぜひ参考にしてみてくださいね。
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アパレル業界の志望動機で盛り込むべき3要素
アパレル業界の志望動機で盛り込むべき3要素
- ブランドへの憧れや関心度の高さ
- ファッションへの関心
- 入社後に実現したいことやキャリアイメージ
アパレル業界は職種も多く、企業によっては複数のブランドを展開している場合があります。そのため、ブランドのどんな部分に共感しているかやどんなキャリアを歩んでいきたいかを企業はみています。
また、自分の好きなことを仕事にしていくため、ファッションに対してどのような思い入れがあるかで、入社後に離職せず働き続けることができるかをみています。
以上のことから、アパレル業界の志望動機では、上記のポイントを盛り込んでいく必要があります。
①ブランドへの憧れや関心度の高さ
アパレル業界には多くの会社があり、側からみると似たようなブランドの会社も多く存在しますが、ブランドごとに個性があり、ブランド立ち上げまでのストーリーや想いは異なります。
そのため、そのブランドでなくてはならない理由を述べないと「他の企業で良いのではないか」「自社の志望度は低いのだろうか」といった印象を採用担当者に与えてしまいます。
したがって、ブランド研究をおこない、志望動機では自分自身がなぜそのブランドを良いと感じたのか、ブランドの成り立ちやそのブランドにしかない魅力を語る必要があります。
ブランド研究で押さえておきたいポイント
- 立ち上げまでのストーリー
- ファッションに対しての想い
- ブランドならではのこだわりポイント
川でたとえると、上述の3つのポイントはブランドを形成する源泉の魅力となります。
その魅力が顧客に伝わるかどうかは、ブランドと顧客の接点がどのように形成されるか(下流の魅力)にかかっています。
商品そのものや販売員、店舗、webサイトなどから、学生ならではの「顧客視点で感じる魅力」も合わせて言語化しましょう。ブランドの魅力は源泉だけでなく、下流まで流れるその川全体にありますよ。
②ファッションへの関心
アパレル業界の選考は、前提として服やファッションに興味のある人が応募します。そのため、ファッションへの関心は応募に際して求められる事項です。
ファッションへの関心をアピールするうえで押さえておきたいポイント
- ファッションのトレンド理解
- ファッションの知識理解
- アパレル業界で個人的に感じている課題
アパレル業界はトレンドの移り変わりが激しい業界なので、トレンドを先読みする力や基礎知識などが求められます。
しっかりと業界の動向を研究して、上記を押さえていきましょう。
ファッション業界は流行もありますが、ポジショニングが重要な業界です。
そのため、ファッションについて自分がどのように考えているか、志望企業の業界におけるポジショニングを伝えることも良いと思います。
③入社後に実現したいことやキャリアイメージ
入社後は販売職からのスタートになりますが、アパレル業界にはさまざまな職種があります。
もちろん、販売を極めていきたいという人もいるかと思いますが、自分がなりたい職種やどんなキャリアを歩んでいきたいかを志望動機に盛り込んでいきましょう。盛り込んでいくことで、企業側も「〇〇がしたいから自社を志望しているんだな」と学生の価値観を知ることができるため、志望動機に一貫性を持たせることができます。
実現したいことやキャリアイメージは、「自分のブランドを立ち上げたい」など、明確にして盛り込んでいくことで、企業側も具体的にイメージしやすくなります。
- 服が好きなのでそれに携わりたいという思いだけで、具体的なキャリアイメージまでは浮かびません。考え方のコツを教えてください。
「今」の行動を起こすための動機があれば十分
私たちは「予測不能な時代」を生きています。そのような時代の中で、自分の未来を明確に描けないことは、むしろ「強み」と捉えることができますよ。
先のことを明確にイメージする目的は、「今」の行動を決めるためです。しかし、その行動を起こした結果「完璧にイメージ通りな未来」はほとんどの場合やって来ず、方向修正しながらまた行動を起こしてくものです。
つまり、イメージがなくても「服が好きなのでそれに携わりたい」という想いが熱く、「今」の行動を起こすための動機として十分であれば問題ないということです。行動した結果遭遇する未知の景色を楽しみに、柔軟に対応していくことを企業に伝えるとよいでしょう。
服を必要としない未来はしばらくは来なさそうです。そのため、「とにかく服が好き」という想いを強く信念として持ち行動できるなら、予測不能な時代を生きていく強みとして十分です。
アパレル業界の志望動機の内容を差別化する方法
アパレル業界の志望動機では、ブランドへの憧れやファッションへの関心、キャリアイメージといったポイントを盛り込んでいく必要がありますが、それではありきたりな志望動機になってしまいます。
選考を通過するためにも、独自性を出すために押さえておきたいポイントを解説するので、参考にして志望動機に盛り込んでいきましょう。
OB・OG訪問をおこなう
OB・OG訪問とは
実際に志望企業で働いている人に話を聞きにいき、企業についての情報を得ることができる機会
OB・OG訪問を実施することで、実際にアパレル業界で働く先輩から業務内容やキャリアプラン、将来的に実現したいことなどを聞くことができます。
また、実際にOB・OG訪問で聞いた内容は一定の説得力があり、志望動機にOB・OG訪問をした旨も合わせて説明することで「志望度が高い」という印象を採用担当者に与えることができます。
OB・OG訪問を実施して、ホームページ(HP)や説明会だけでは得られない情報を盛り込んで、周囲と差別化を図っていきましょう。
- 身近にアパレル業界で働いている人がいないのですが、どうすれば良いでしょうか?
キャリアセンターに相談する
身近にアパレル業界で働いている人がいないのは、仕方がありません。自分が使えるツールを積極的に使っていきましょう。
特に学校のキャリアセンターに相談すると良いです。就職課やキャリアセンターにはOB・OGが就職した企業やつながりのある企業が登録されてあります。
情報収集のみならず、企業とのマッチングをお願いすることも可能ですよ。
いざOB・OG訪問をはじめたくても「どのように進めていけば良いかわからない」といった悩みを抱える人は多くいるかと思います。次の記事では、OB・OG訪問の探し方や準備、当日の流れなどを解説しています。ぜひ参考にしてみてください。
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アパレル業界に特化した就活サイトを活用する
就活はリクナビやマイナビといった大手のナビサイトを活用して進めることが一般的ですが、アパレル業界には特化型の就活サイトが存在します。
アパレル業界に特化した就活サイト
これらを活用することで、ナビサイトでは得られない情報を得ることができるので、業界研究や企業研究を深く進めることができます。他の人が知り得ない情報を志望動機に盛り込むことで、深くまで調べていることが採用担当者に伝わり、志望度の高さをアピールすることができます。
実際にお店に足を運んで得た内容を盛り込む
企業HPや採用サイトで得た情報だけではなく、お店に訪れて、肌で感じた印象や良いと感じたことを志望動機に盛り込んでいきましょう。実際に商品を買う必要はありませんが、取り扱っている商品に対して、抱いたポジティブな印象などを盛り込めると良いですね。
実際にお店に足を運んで得た内容の例
- お店の雰囲気
- お店のレイアウト
- 接客を受けてみての印象
- 取り扱っている商品
- ディスプレイの並べ方
店舗があるのであれば、店舗を見にいくことは必須です。
可能であればライバル店となるような店舗も見ておき、比較したうえで志望先の魅力や今後の抱負などにつなげれば、更に良いと思います。
顧客視点ではなく、自分が売る立場としての視点で話してください。
アルバイト経験や接客経験を盛り込む
まずは販売職からのキャリアスタートとなるので、学生時代のアルバイトでアパレルで働いていた人は、志望動機にアルバイト経験を盛り込み、即戦力であることをアピールしましょう。
また、飲食などの接客経験がある人でも、接客に対する想いやアパレルの接客で実現していきたいことを盛り込んでいくと良いです。
一方で、アルバイトをしているアパレル企業と就活で選考に参加しているアパレル企業が異なる場合は、注意が必要です。「アルバイトしているところでいいのではないか?」と思われないように、選考に参加しているアパレル企業に入社したい理由も添えて志望動機を作成していきましょう。
- 接客経験がない場合はどうすれば良いでしょうか? アピールすると良い要素があれば教えてください。
求められていることに対して応えていった経験をアピールしよう
接客経験について、少し枠を拡げて考えてみましょう。
「接客」とは「訪れた人に対して適切な応対をする」という意味です。そのような経験は本当にありませんか。
自宅に誰か来たとき、学校生活、部活動などの経験を振り返ってみましょう。
さらに接客経験が意味する「客」の枠を拡げて考えると「何かを求めている人」と言えます。「何かを求めている人」にそれを提供した経験はありませんか。誰かの困りごとを解決する経験でもよいでしょう。
目の前の人が求めることを把握する力、そしてそれを満たすことが出来る力。これまでの経験からそのような強みを見つけることができれば、接客で活かせる力としてアピールできますよ。
志望動機が思いつかない人は、ツールを使うのが一番オススメ
・業界・職種ごとの志望動機がわからない人
・アルバイトやゼミで忙しい人
アパレル業界の志望動機で押さえておきたい注意点
志望動機で押さえておきたい注意点
- ただの「ファン」にならないようにする
- 複数ブランドを展開している場合は1つのブランドに偏らないようにする
- トレンドワードの安易な使用は避ける
- 志望理由を裏付ける具体的なエピソードを忘れずに記載する
ブランドの魅力や共感している点を熱く語ることができるため、服が好きな人はついつい志望動機の内容に熱が入ってしまいがちですが、注意点も存在します。
ここではアパレル業界の注意点について解説するので、しっかりと押さえていきましょう。
ただの「ファン」にならないようにする
ブランドへの憧れや関心度の高さは重要と前項で解説しましたが、ただのファンにならないように注意しましょう。前提として、アパレル業界に限らず、企業が求める人材は「企業の利益に貢献できる人材」です。
ブランドの魅力を語ってそれで終わるのではなく、自分が一社員として実現していきたいことや貢献していけることをアピールしましょう。
アドバイザーコメント
鈴木 洵市
プロフィールを見る自分がどんな経験をしてきたかを伝えよう
アパレル業界において企業の利益となれる人材とはどのような人材を想像しますか?
企業の利益となれる人材とは、「商品を売って売上に貢献する人材」や「商品の仕入や生産管理を適正におこなうことで日々業務を改善することができる人材」「クリエイティブに商品や販売戦略を考え実行する人材」など、たくさんの人物像を考えることができます。
どのような人材であっても企業の利益に貢献できる人物です。
やりたいこととやってきたことの一貫性が重要
企業に対して自己アピールをする場合、自分が就きたい職種と自分が今まで培ってきたガクチカや努力してきたことに一貫性を出していくことが重要です。
そのため、「あなたがどのような経験をしてきたか」「自身の経験が就きたい職種でどのように活かすことができるか」が押さえるべきポイントになります。
他の就活生と比較して、自分自身の経験が劣っているのではないかと不安に思う人もいるかと思いますが、自分の経験は自分しか経験できなかったことと捉え、自信をもって志望動機として伝えるとよいです。
複数ブランドを展開している場合は1つのブランドに偏らないようにする
企業によっては、複数のブランドを展開している場合があります。
入社後は好きなブランドに必ず配属されるとは限らないので、複数ブランド展開している企業の志望動機では、1つのブランドのみを推すのはリスクです。
共感しているブランドが1つの場合は、共感しているブランドとそれ以外で展開しているブランドの共通項を探してみましょう。また、企業がどのようなコンセプトでアパレル事業を展開しているかにフォーカスを当ててみるのも手です。
トレンドワードの安易な使用は避ける
アパレル業界はトレンドの移り変わりが激しいですが、トレンドワードを安易に使うことは避けましょう。志望動機であまり意味を押さえずにトレンドワードを盛り込んでも、意図や内容が異なると業界理解が浅い印象を与えてしまいます。
たとえば、サステナビリティが挙げられます。冒頭でアパレル企業は地球環境を意識して、サステナビリティに対しての取り組みを実施していると解説しましたが、「サステナビリティを意識して、高級路線に進出している」という内容では、意味が通っていません。
また、志望動機で「サステナビリティへの取り組みに共感している」という内容だけでは浅い印象です。
サステナビリティへの取り組みに共感している理由を自身の原体験を交えて解説しましょう。
サステナビリティが「浅い印象」を与えるのは、意味が広すぎるからです。
「グローバリゼーション」や「ローカライズ」なども同様です。使用するならより踏み込んだ、具体的な内容を含めて伝えましょう。
志望理由を裏付ける具体的なエピソードを忘れずに記載する
ただやりたいことや共感していることを述べるだけでは、本当にやりたいのかや共感しているのかがわかりづらいものになってしまいます。
志望理由の説得力を持たせるために根拠となるエピソードを盛り込みましょう。
これらはなぜ自分がそう考えるのかに着目して、過去の経験を振り返ってみるのがおすすめです。
志望理由を裏付ける具体的なエピソード
志望理由:ゆくゆくは自分のデザインした服を作って多くの人に着てもらいたい
根拠となるエピソード:学生時代に自分で服を作っていて、作った服を人にあげて喜ばれることが嬉しかった
過去の経験を振り返る方法として、自己分析が挙げられます。次の記事では、自己分析のメリットや具体的な方法、うまくできない時の対処法について解説しています。ぜひ参考にしてみてくださいね。
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自己分析マニュアル完全版|今すぐできて内定につながる方法を解説
自己分析は就活の明暗を分ける重要なポイント。自己分析をするメリットや自己分析のやり方、注意点などをキャリアコンサルタントが解説します。自分に合った自己分析方法を見つけて選考や企業選びに活かしましょう。
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企業に刺さる志望動機は、AI作成ツールを試してください
「企業に伝わる志望動機ってどうやって書くの…?」そんな悩みはありませんか?
「志望動機作成ツール」では、AIがあなたの思いや強みを文章に落とし込み、選考に強い志望動機を作成します。
面接官の心に響く内容を準備し、次のステップに進む準備を整えましょう!
例文11選! アパレル業界のキャリアビジョン別志望動機
アパレル業界のキャリアビジョン別志望動機
実際に志望動機の例文を紹介します。アパレル業界はさまざまな職種があるため、今回は職種別に紹介するので、自分がなりたい職種がある人はぜひ参考にしてみてください。
①販売・店長(アパレルで接客経験がある場合)
アパレル業界は、販売・店長職からのスタートとなります。したがって、アパレルでの接客経験の有無によってアピールするべき内容は異なります。それぞれについて解説していくので、自分に置き換えて参考にしてみてください。
アパレルで接客経験がある場合の例文
私が貴社を志望する理由は、貴社の「ファッションを通じて感動を届ける」というブランドコンセプトに共感したからです。
私は元々服が好きで、学生時代にアパレルショップでアルバイトをしていました。アルバイトでは、主に接客業務を担当していましたが、顧客のニーズを聞き、最適な商品を提案することで喜んで購入してもらうことに喜びを感じていました。
この経験から、アパレルの接客を通じて、さまざまな人に感動を届けたいと考えています。貴社は「ファッションを通じて感動を届ける」というコンセプトのもと、複数のジャンルでブランドを展開しています。入社後は接客担当として、顧客に直接的に感動を届けていきたいと考えています。
※AI志望動機作成ツール
選考通過率の高い志望動機をつくりたい人は「AI志望動機作成ツール」を活用しましょう!
自分がなぜ志望企業に入社したいかを経験を通して展開している点が非常にわかりやすく良いです。
また、企業コンセプトをもとに自分のおこないたい仕事まではっきりしているので、企業側として、入社後のイメージをしやすいですね。
②販売・店長(アパレルで接客経験がない場合)
アパレルで接客経験がない場合の例文
私が貴社を志望する理由は、ファッションを通じて、人々の生活を豊かにしたいと考えるからです。貴社の商品はデザイン性がありつつも、機能性もあり、多くの年齢層の人たちが着用しています。また、接客面においても顧客に合わせて、多様な提案をすることも強みと考えています。
私は学生時代、カフェでアルバイトをしていました。アルバイトは接客を担当し、シフトは朝が多かったのですが、朝の顧客はそれぞれニーズが異なり、既存のマニュアルでは満足度を上げることが難しい状況でした。
そこで私はそれぞれ顧客のニーズをインプットして、顧客に合わせて、商品の提供方法を変えたり、コーヒーの温度を変えて提供したりするなど実施していました。これにより、顧客に喜んでいただく機会が増え、満足度アンケートも前年度対比で150%改善することができました。
この経験を活かして、顧客に満足されるような接客をしたいと考えています。
自分なりに工夫して、改善をして顧客満足度を上げたというところ、その結果を数字で把握しているというところが良い点ですね。
アパレルとは異なる接客経験であっても、売るものが変わるだけであって、顧客に喜んでもらい成果を上げるという所は共通なので、そのままアピールできます。
③EC
ECを志望する場合の例文
私が貴社を志望する理由は「服を通じて人々にきっかけを与えたい」からです。
私は田舎育ちということもあり、欲しい服を欲しい時になかなか手に入れることができずにいました。また、ECサイトで購入してもサイズが異なったり、想像と違うということが多々ありました。
ですが、貴社のECサイトの場合、テクノロジーを駆使してサイズ感の好みをパーソナライズしてくれたり、実際の着用レビューなどもあるため、購入後も満足度が高く、充実した購買をすることができました。
この経験から、私は服をより好きになることができ、大学の専攻やアルバイトでも被服にかかわることをしています。入社後は貴社のECサイトの利便性をより高め、皆が均等に購買体験できる環境を醸成し、一人でも多くの人に服の楽しさや喜びを伝えていきたいです。
※AI志望動機作成ツール
選考通過率の高い志望動機をつくりたい人は「AI志望動機作成ツール」を活用しましょう!
一人の顧客の視点が原体験として生き生きと語られ、志望する企業の魅力がリアルに伝わる内容です。
「均等な購買体験」という具体的に実現したいイメージへのつながりも筋が通っていますね。「人々にどのようなきっかけを与えるか」が加わるとさらに良いでしょう。
④マーチャンダイザー
マーチャンダイザーを志望する場合の例文
私は新しいトレンドを作っていくマーチャンダイザーになりたいと考えています。
私は学生時代に学園祭実行委員会に所属していました。委員会では、当日の顧客対応やイベントの企画など、3年間で幅広いことを担当していました。幅広く担当していたこともあり、顧客と接する機会で聞いた話から着想して、イベントを企画・運営したところ、結果的にそのイベントでは、来場者数1位を記録することができました。
貴社は、挑戦的な社風でこれまでにない新しいデザインの商品を多数世に生み出しています。私は、この経験から新しいトレンドを作るマーチャンダイザーになりたいと考えています。
マーチャンダイザーという職種を理解したうえで、ガクチカをうまく経験としてアピールしており、その内容が数値であらわしているので、非常に良いですね。
また、企業分析ができていることから、企業の強みについてもポジティブに触れられている点も良いと思います。
⑤ファッションデザイナー
ファッションデザイナーを志望する場合の例文
私は多くの人に着てもらえるようなデザインの服を作るファッションデザイナーになりたいと考えています。
私は子どもの頃からファッションに非常に興味がありました。そのため、幼い頃から自分でも服を作り、家族や友人にプレゼントした時に喜んでいる姿をみて、私自身も喜びを感じていました。
この経験から自分の考えや思いが衣服という形になること、そしてそれが人の役にたつということに強く興味を持ちました。
貴社は性別・年齢を問わずに生活で着用できる服を多く展開していることから、私自身デザイナーとして、貴社で服を作りたいと考えます。
※AI志望動機作成ツール
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デザイナーの場合、センス、コンセプト、ポートフォリオ(作品集)などが評価されますが、幼い頃から自分で服を作ってきた、というのはそれだけ長い時間と手間をかけているので他の人にはない強い志向性を感じますし、説得力がありますね。
デザイナー職の選考で提出を求められるポートフォリオは、作品だけでなく自己紹介も重要な評価ポイントになります。以下の記事で詳しく解説しているので、デザイナー志望の人は必ずチェックしてくださいね。
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⑥バイヤー
バイヤーを志望する場合の例文
私が貴社を志望する理由は、「服を通じて、人々にまだ見ぬ世界を作りたい」からです。貴社では定番のブランドだけでなく、海外の珍しいブランドを積極的に取り扱っているところも魅力に感じています。
私は大学時代、アメリカのロサンゼルスに留学していたのですが、ロサンゼルスでは当時、日本で展開していないブランドが多くありました。
帰国して直後に、貴社の店舗を訪れた際にそれらの商品を見かけた時に、ニーズはあるが世に知られていない商品を送り出している点に魅力を感じました。
貴社に入社後は留学経験で培った対人との関係構築能力を活かして、販売職として活躍したいと考えています。また、その過程で流行るもの流行らないものの嗅覚を実地で身につけ、貴社のキャリアステップ制度を活用して、バイヤーになり、服を通じて、人々にまだ見ぬ世界を作りたいです。
「まだ見ぬ世界」に期待する顧客ニーズを満たす人材として可能性を感じます。
留学経験で見つけた自分自身の「嗅覚」を強みに、さらに鍛錬することを見据えた心構えが企業に魅力的に伝わりそうですね。
⑦パタンナー
パタンナーを志望する場合の例文
私は顧客の要望を形にしていくパタンナーになりたいと考えています。
私自身、幼い頃から服作りが好きで、少しのサイズやシルエットの違いで大きく印象が変わり、パタンナーの重要性と面白さを常々感じていました。また、友人に服を作る時もそれぞれに合わせた形を想像して作っていくことの面白さを感じています。
貴社はオーダーメードの服を受注するなどシルエットや着心地を重用したアイテムが多く、顧客の要望をダイレクトに形にしていくことができます。以上のことから、パタンナーとしてのスキルをより伸ばしていける点とオーダーメードだからこそ作れる自由度の高さから貴社を志望します。
※AI志望動機作成ツール
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パタンナーについて、幼少の頃から取り組んでいることがよくわかり非常に良い内容になっています。
特に希望企業がオーダーメード企業なので、面接官によい印象を与えることができますね。
⑧ビジュアルマーチャンダイザー
ビジュアルマーチャンダイザーを志望する場合の例文
私は大学時代に建築を専攻していたことから、貴社ではビジュアルマーチャンダイザーとして、売り場作りに携わっていきたいと考えています。実際に貴社の店舗は、お店のコンセプトと店内のレイアウトがマッチしており、多くの人の購買意欲をあげるだけではなく、ブランドのイメージを向上させるものが多くあります。
最近ではECサイトが主流になってきたことで実店舗での客離れが課題とされていますが、実店舗だからこそ得られる楽しさを空間演出を通じて、提供していきたいと考えています。
また、空間作りや商品の見せ方、販売促進につなげるうえで、私が大学時代にゼミで研究していた空間デザインは強みにつながると考えます。
以上のことから貴社に入社後は、まず店舗で経験を積んでいきながら、売り場作りの勉強を継続的におこなうことで、ビジュアルマーチャンダイザーにチャレンジしていきます。
まず、小売店舗の売場づくりは専門職として確立していない所が多く、まだまだ差別化ができていません。
建築や空間づくりを専門的に学んだ人も希少なので、このスキルを説明できてその部分で違いを出せている部分が良いですね。
⑨プレス
プレスを志望する場合の例文
私が貴社を志望する理由は、服を通じて人々に感動を与えるプレスになりたいと考えるからです。
私は元々服が好きで、履かなくなったデニムをリメイクして、ジャケットを作ったりしていました。リメイクしたものを家族や友人にプレゼントした時に喜んでいる姿をみて、私自身も喜びを感じていました。
近年、テクノロジーが発達しており、ECサイトでの服の購入率が向上してきました。そのため、対面での接客が減ることで、服それぞれに存在する作り手の想いは伝わりづらくなってきています。
だからこそ、私が学生時代に飲食店でのアルバイト経験で培ったコミュニケーション能力を活かして、作り手がより喜びを感じられるようなプレスになりたいと考えています。
※AI志望動機作成ツール
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作り手の喜びを知っているからこそ、その想いが伝わりづらくなっている現状への課題感が感情を伴って盛り込まれていますね。
「熱量」が求められるプレスを志望する動機として、企業は納得感を感じるでしょう。
⑩生産管理
生産管理を志望する場合の例文
私は貴社の生産管理として、あらゆる世代の人に着てもらえる衣服を作りたいと考えています。
貴社は服の生地や素材にもこだわっており、機能性を重視した服を多く作っています。服はデザインが重要視され、生地や素材は側から見るとあまり目立たないものですが、生地や素材があるからこそ表現できるデザインがあると感じています。
私自身、大学時代に、サッカー部でマネージャーを務めていましたが、より多くの部員に気持ちよくサッカーに専念してもらうためにたくさんの工夫をしてきました。
以上のことから、貴社では生産管理部門で常に最適な方法を模索していきながら、より機能性を重視した服を作っていきたいと考えています。
生産管理という職種について、ガクチカで得た経験を希望企業に入社した後でも活かしていきたいという内容でまとめられており良いです。
特に、面接官からの質問が出た場合にも明確な回答がしやすい内容だと思います。
⑪ファッションマーケティング
ファッションマーケティングを志望する場合の例文
私が貴社を志望する理由は、貴社のブランドの商品をより多くの人に手にとってもらいたいと考えるためです。
私は、大学でマーケティングを専門とするゼミに所属しており、その活動で地元の商店街に若者を呼び込む施策を実施していました。調査の過程で若者が認知していないだけで、認知さえすれば多くの人が訪れるポテンシャルがあることがわかりました。
このゼミ活動の経験がきっかけとなり、さまざまな情報を集め、分析をするなど、消費者の求めている商品開発に貢献したいと思い、貴社のマーケティング職を志望します。
※AI志望動機作成ツール
選考通過率の高い志望動機をつくりたい人は「AI志望動機作成ツール」を活用しましょう!
マーケティング活動そのものへの興味関心が伝わります。ゼミでの経験が実践力として活かされることを期待し、企業は高い関心を持つでしょう。
ただしより具体的な活動内容を聞かれる可能性があるため、事前に備えておいてくださいね。
アパレル以外も受けたいけれど、志望動機の書き方がわからない……という人は、こちらの記事も併せてチェックしてくださいね。志望動機の書き方を基本から解説しています。
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志望企業のブランドや職種を十分に理解したうえで志望動機を作成して選考を突破しよう!
アパレル業界は販売職からのスタートが一般的ですが、販売職以外にも業種、職種が幅広く存在し、自分が歩みたいキャリアに合わせて志望動機を作成する必要があります。
したがって、ブランドへの共感ポイントや入社後に実現したいこと、ファッションへの関心を押さえていくことが必須です。また、トレンドの移り変わりが激しい業界のため、しっかりと業界研究をおこなったり、ただのファンにならないように企業研究をおこなっていくことが重要です。
今回紹介した例文や盛り込むべき要素を参考に、ぜひ受かる志望動機を作ってみてください。
アドバイザーコメント
渡部 俊和
プロフィールを見るアパレル業界は変化が大きいからこそ企業選びが大切
アパレル業界は今大きな転換期にあります。EC市場が拡大し、これまではフィッティングやサイズ問題があって実店舗が不可欠と言われていた業界の市場が大きく変わってきたからです。
アパレル業界はやり方次第でいかようにもなれる
ただ、そんな中でも景気に関係なく伸びている企業もたくさんあります。興味深いのは、同じような属性を持つ企業でも明暗が分かれていることです。
たとえば、歴史と伝統のあるハイファッションブランドでも、安定しているところと没落したところがありますし、ファストファッションでも同様で、似ているようでも中では二極化しているのです。
言い換えれば、企業間格差が大きいという事でもあるため、不況の業界、変わる市場環境の中でも、やり方次第でなんとでもなるとも言えそうです。
大事なことは自社や自社商品のファンをいかに維持しつつ増やせるかということ。小売業なら一般消費者がファンですし、メーカーなら取引先がファンという事になりますが、まだまだ変化が多そうな業界なので、変化対応をしつつファンを増やしていける企業をしっかり選んでチャレンジしてください。
執筆・編集 PORTキャリア編集部
> コンテンツポリシー記事の編集責任者 熊野 公俊 Kumano Masatoshi
3名のアドバイザーがこの記事にコメントしました
キャリアコンサルタント/ブルーバード合同会社代表取締役
Junichi Suzuki〇1982年宮城県⽣まれ。⼤学卒業後、上場企業の営業・管理部⾨を経験し、家業を継ぐ。2017年にブルーバードを設⽴し、企業の経営支援などを展開する
プロフィール詳細キャリアコンサルタント/合同会社渡部俊和事務所代表
Toshikazu Watanabe〇会社員時代は人事部。独立後は大学で就職支援を実施する他、企業アドバイザーも経験。採用・媒体・応募者の全ての立場で就職に携わり、3万人以上のコンサルティングの実績
プロフィール詳細キャリアコンサルタント/atWill代表
Masayo Miyoshi〇幅広い領域においてキャリアコンサルティングの経験を積み、行政や企業向けのキャリア研修PG開発、講師業などにも携わる。対個人・対組織の支援を両輪でおこなっている
プロフィール詳細