この記事のまとめ
- 魅力的なアルバイトのガクチカには基本構成がある
- アルバイトのガクチカは被りやすいからこそ差別化が重要
- アルバイト別のガクチカ例文15選
- ChatGPT ガクチカ作成ツール
ChatGPTツールを活用すれば、選考通過率の高いガクチカができます!
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アルバイトのガクチカは他学生との差別化がポイント!
ガクチカは就活で大切なアピール材料の1つにもかかわらず、アルバイトをテーマに書くと、「売り上げをアップさせた」や「アルバイト同士のチームワークを高めた」など、よくあるガクチカになりがちですよね。
そのため、周りと差をつけるためにも、基本的なガクチカの書き方に加えて、アルバイト経験を伝えるうえでの差別化のコツを知っておくことが大切になります。
この記事ではキャリアアドバイザーの上原さん、富岡さん、小峰さんのアドバイスを交えながら解説していきます。アルバイトのガクチカで悩んでいる人はぜひ参考にしてみてくださいね。
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面接官がガクチカで注目する4つのポイント
4つのポイント
- 人柄や価値観
- 困難に立ち向かう能力
- 物事に真剣に取り組む姿勢
- 社風とのマッチ度
ガクチカの書き方やコツを学ぶ前に、面接官がガクチカのどこに注目しているのかを知りましょう。
評価のポイントを知らないと、アピールの仕方を間違ってしまう可能性もあります。ガクチカのエピソードをより魅力的に伝えるためにも、しっかり理解しておくことが大切です。
ここでは、面接官が注目している4つのポイントを紹介します。あなたのアルバイト経験で、これらのポイントを満たせそうなエピソードはどれか考えてみましょう。
①人柄や価値観
面接官は、学生の頑張った経験そのものを知りたいのではなく、その経験から学生の人柄や価値観を知ろうとしています。
学生の人柄や価値観によって、何を頑張ったのか、どのような想いで頑張っていたのかが変わります。また同じ経験であっても、そこから何を学びと捉えるかは人によって違いますよね。
そのため、アルバイトの行動からあなたの人柄や価値観がわかるようなエピソードを話すことが大切になります。
面接官が注目しているのは、自社と価値観が合うかどうかです。
それを踏まえたうえで、生じた問題に対して周囲の人と良好なコミュニケーションを取りながら協力する「協働力」や「問題解決力」、解決にむけて諦めないで努力した「忍耐力」や「粘り強さ」などは好印象といえるでしょう。
ガクチカでの題材として「ゼミ」もおすすめです。アルバイトと比較すると興味や関心がより伝わりやすいといえます。こちらで、ゼミのアピールがおすすめな人の特徴も詳しく解説しているので参考にしてくださいね。
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ガクチカでアルバイト経験をアピールしたい人は、Chat GPTを活用してください!
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②困難に立ち向かう能力
入社後は社会人としての初めての仕事ということもあり、さまざまな困難や苦労があります。当然ですが、企業としてはその困難に負けないで仕事を続けてほしいと思っています。
そのため面接官は、なにか困難が襲ってきたときにあなたがどのように対応できるのかをガクチカで判断しようとしています。
アルバイト経験の中でも、何か苦労したこと・失敗してしまったことがあると思います。そのときに、どのようにその困難を乗り越えたかで、あなたが社会人になったときの行動が予測されるのです。
困難との向き合い方で注目されているポイント
- 困難の中でも前向きに仕事を進められるのか
- 困難からどのような学びを得るタイプなのか
③物事に真剣に取り組む姿勢
多くの会社は、仕事に対して一生懸命取り組んでくれる新卒を採用したいと思っています。そこでガクチカを通じて、物事にどれくらい一生懸命取り組めるかを見ているのです。
アルバイトは、学生でありながら社会に出て働き、対価として給料をもらう経験ですよね。そのため、仕事への姿勢をイメージしやすいエピソードの1つになります。
面接官に良いイメージを持ってもらうためにも、アルバイト業務に真剣に向き合い、課題を解決しようという姿勢をアピールするように意識しましょう。
④社風とのマッチ度
学生の人柄や価値観、困難に対する対応、仕事への姿勢なども含めて、社風にマッチするかどうかはとても注目されています。
会社には、当然それぞれの社風があります。社風に合っている人材なら、今後成長するイメージをしやすいうえに、既存社員との人間関係も円滑に進みやすいでしょう。そのため会社は、基本的に社風に合った学生を採用したいと考えています。
自分が社風に合っていることをアピールするためにも、会社の求める人物像を分析して、何を重点的に主張するかも考えるようにすると良いでしょう。
コピペで使えるガクチカがChatGPTでかんたんに作れます
学生時代に頑張ったこと(ガクチカ)は、自己PRや志望動機と差別化するのが重要です。とは言え、ガクチカで話せるネタがなく悩む人も多いでしょう。
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ぜひ活用して、志望企業の選考を突破しましょう。
アドバイザーコメント
富岡 順子
プロフィールを見る面接官が見ているのは「一緒に仕事がしたいと思えるか」
面接官が一番大事にしているポイントは「この学生と一緒に仕事がしたいと思えるか」です。そのため、特に物事に真剣に取り組むことができる点は高く評価されます。
高度経済成長期の頃とは違って、今や市場はもので溢れています。新商品やサービスを開発する際には付加価値が要求され、企業には多様性が必要だといわれています。しかし、同じような人ばかりが集まっている会社では同じ意見が集まってしまい、良いアイデアもイノベーションも生まれません。
あなたの価値観そのものを表現しよう
そのため、人柄や価値観について企業受けしそうな回答を無理に用意するのではなく、あなたが大切にしているものを表現してもらって大丈夫です。
キャリアの研究者であるエドガー・シャインは、個人がキャリアを送るうえで大切にしている価値観(キャリアアンカー)を8つに分類しました。企業側はさまざまな価値観やバックグラウンドを持つ人が協働することで生まれる化学反応を楽しみにしているのです。
その中でも大切になってくるのが仕事に対して真剣に向き合い、探究していける姿勢です。いくら多様性といっても、仕事に対して不真面目で無責任な人は企業にとってマイナスな影響を与えてしまいます。どんな切り口でアピールするにしても、何事に対しても真剣に向き合えることが伝わるガクチカを作成してくださいね。
アルバイト経験はガクチカに有効! アピールしやすい学び7選
アピールしやすい学び7選
- 協調性(チームワーク)
- 提案力
- 責任感
- リーダーシップ力
- 問題解決力
- 分析力
- 粘り強さ
ガクチカでは、何を頑張ったかはもちろん、経験を通じて自分の強みや学びを伝えることも大切です。では、実際にアピールする学びにはどのようなものがあるのでしょうか。
ここでは、アルバイト経験と紐づきやすい学びを7つ紹介します。アルバイト経験からどのような学びが得られるのかイメージしにくい人は、ぜひ参考にしてみてください。
面接官がガクチカで注目する大きなポイントに「価値観」がありますが、「価値観」というのはこれまでの人生経験から形成されています。
特に仕事に対する価値観については、仕事上での経験から培われやすいため、学生としてはアルバイト経験をテーマにするとより効果的かと思います。
①協調性(チームワーク)
アルバイトは、部活動やサークル活動と違って幅広い年代の人とかかわって働く場合もありますよね。
違う世代の人とかかわることで、「円滑に仕事を回すために大切なこと」や「違う価値観を持った人とのすり合わせの仕方」など、協調性やチームワークの大切さを感じる人も多いでしょう。
協調性は、会社で働くうえでも大切な能力です。会社こそ、異なる年代や異なる境遇の人と一緒に働くので、アルバイト以上に協調性が求められます。
特にチームで働くような会社では、協調性をアピールすると有利にはたらく場合が多いです。チーム内でどのような動きができるのか伝えられれば、面接官もあなたと一緒に働くイメージがつきやすくなりますよ。
②提案力
アルバイトは、一緒に働く人や顧客とのコミュニケーションも大切ですよね。特に接客バイトをしていた人は、コミュニケーション能力の大切さを実感した人は多いと思います。
しかし、コミュニケーション能力は他の就活生もアピールするポイントでもあります。そのため、コミュニケーション能力を具体化し、提案力に絞ってアピールすることをおすすめします。
なぜかというと、提案力は社会人にとって必要不可欠な能力だからです。どんなに良い意見でも、提案力がないと上司に受け入れてもらえないこともあります。
もし提案力をアピールする際は、どのような点を工夫したかの深堀りも加えてみてください。提案力があるという根拠になりますよ。
提案力のほかにも、傾聴力や共感力もコミュニケーションにおいて大変重要です。
しっかりと顧客や同僚の話に耳を傾けることができると本質的な問題解決につながりますし、チームの心理的安全性も高めることができます。
③責任感
アルバイトは、社会に出て働き、労働の対価としてお金をもらうことですよね。その経験を通じて、自分自身の行動や言動に責任を持つことの大切さを感じた人もいるでしょう。
自分の行動に責任を持つことは、社会人にとって大切なことです。「任された仕事を最後までやりきる」や「納期を守る」という基本的なことでも、学生のうちから身についている人はきっと好印象につながるでしょう。
責任感をアピールする際は根拠が重要です。どのような点を工夫して仕事をやり切ったのかをしっかりアピールするようにしましょう。
責任感のアピール方法について詳しく知りたい人は、こちらも参考にしてみてくださいね。
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④リーダーシップ力
長期間アルバイトをしていると、「バイトリーダー」を任されることもありますよね。リーダーとしてチームメンバーを率いてまとめる能力は社会で求められる能力になります。
リーダーの経験をアピールするときに気をつけてほしいのは、リーダーになった事実が評価されるのではなく、リーダーとして何をしたかが大切だということです。
何を意識して行動を起こしたのか、そもそもなぜ自分がリーダーに選ばれたのかなど、行動を深堀りすると、より学びと再現性を伝えられますよ。
- 「バイトリーダーとして……」というガクチカが多いですが、バイトリーダーにならないと、リーダーシップはアピールできないのでしょうか?
必ずしもバイトリーダーである必要はない
面接官は、役職でリーダーシップを判断しているわけではありません。さまざまな問題を解決する際に周囲の人と協力しコミュニケーションを取りながら、率先して主体的に問題に取り組む姿勢にリーダーシップを感じているのです。
問題に対してどう考え、どのような行動をとり、結果としてどのような貢献ができたかを具体的にわかりやすく示すことが必要です。
⑤問題解決力
問題解決力は、課題の対策を考えて解決策を実行する能力のことで、社会人にとって必須の能力です。
アルバイトは社会に出て働く経験の1つですよね。労働の対価として給料をもらっているので、他の経験よりもノルマや成果が求められることも多くなるでしょう。
このように明確な目標があると、現状の課題を考えやすくなりますよね。そのため、アルバイトでは課題から解決策を考えて実行する「問題解決力」をアピールしやすいのです。
アピールするときは、どのような点を意識して解決したかもエピソードに入れましょう。入社後の姿をイメージしてもらうためにも、再現性を意識すると良いですよ。
⑥分析力
分析力とは、課題や問題点を掘り下げて、要素を整理して考える力のことです。現状の課題を見つけてから解決策を出すためには、課題の原因を分析する必要がありますよね。そこで必要になるのが分析力です。
アルバイト経験のなかで課題の原因分析を学べたと感じたなら、分析力をアピールすることもおすすめです。
分析力は人によって異なり、自分の課題分析が得意なタイプと他人の課題分析が得意なタイプがいます。そのため、タイプによってエピソードの差別化もできます。
どのような視点で分析をしているか、仕事でどう活かすかを具体的に説明すると、より再現性の高さをアピールできますよ。
⑦粘り強さ
一度失敗しても粘り強く諦めずに進んでいけるのは、社会人にとって必要な能力です。
アルバイトも最初はできないことばかりで、たくさん失敗するでしょう。その失敗にくじけず、何度でも頑張れるのは、大きなアピールポイントになります。
「粘り強く頑張ることの大切さ」を学びとする際は、「ただ耐えて頑張った」と話すのではなく、どのような気持ちを持っていたから頑張れていたのかをアピールしましょう。失敗に対して前向きに捉えられて、繰り返し努力できるのは、仕事にも活かせる能力になりますよ。
アドバイザーコメント
小峰 一朗
プロフィールを見るアルバイトのガクチカでは「傾聴力」や「共感力」のアピールもおすすめ
ガクチカでアルバイト経験をアピールする場合、どんな企業にも響くポイントとしてこの7つ以外にも「傾聴力」や「共感力」が挙げられます。
今や多様な価値観を尊重していく時代です。そのため、どんな仕事をするうえでも、チームメンバーや顧客などのかかわる相手を理解し、共感し、尊重していくことができるかどうかが重要視されているのです。
傾聴力をアピールする例
「アルバイト先の店長から作業の指示をもらったときに、なんのためにその作業をするのか、その意図や目的を必ず質問するように意識したことで、単純作業でも主体的に工夫して早く楽しく作業することができました。その経験から仕事における相手の意図や目的をしっかり傾聴する力が培われました。」
共感力をアピールする例
「顧客からクレームを受けたときに、顧客の気持ちに共感していたら、怒りがすぐに収まり、本音を聞くことができました。その経験から相手の気持ちに共感する大切さを学びました。」
ここまで解説した学びに当てはまらず「選考で伝えられるガクチカがない」と悩んでいる人は、以下の記事を参考にしましょう。ガクチカがない人に向けた解決策を解説しています。
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ガクチカ作成ツールを活用すれば、受かるガクチカが作れます
学生時代に頑張ったこと(ガクチカ)は、自己PRや志望動機と差別化するのが重要です。とは言え、ガクチカで話せるネタがなく悩む人も多いでしょう。
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ガクチカでアピールしやすいアルバイトの条件
アルバイトは社会経験なので、そもそもガクチカに使いやすいトピックですが、その中でもより有効的にアピールできる条件があります。
ここでは、ガクチカでより効果的にアピールできるアルバイトの条件を紹介します。
複数のアルバイトをしていた人や、どのエピソードを使ったら良いか迷っている人は、ぜひ参考にしてみてくださいね。
長期間続けたアルバイト
数年間同じアルバイトを続けている場合は、ぜひその期間をアピールしましょう。なぜなら、会社はなるべく長く勤めてくれそうな学生を採用したいと考えているからです。
また、長期間継続していれば、それだけエピソードが多く、アピールしやすいというメリットもあります。
長期間同じアルバイトをしていると、人が入れ替わったり店舗の売り出し方が変わったりと、状況が変わることも多いでしょう。そのときの困難や乗り越え方も、ガクチカでアピールできる経験の1つになりますよ。
最低1年以上続けていると、すぐに辞めずに仕事に取り組むことができる印象を与えることができます。
しかし、長ければ良いというわけではありません。その中でどんなことを考え、何を学んだか、何を得たかをアピールすることを忘れないでくださいね。
成果や功績を残したアルバイト
ガクチカは初対面の面接官に短時間で自分の頑張りを伝えなければなりません。だからこそ、頑張りを結果で証明できるような、明確な成果や功績がある場合はアピールしやすいと言えます。
これをアピールする際は、具体的にいくら売り上げを上げたのか、どのような功績を残したのかなどは必ず書いてください。そのアルバイトをしたことがない人でもわかるように説明することがポイントですよ。
成果や功績の例
- 売り上げを〇%上げた
- コストを〇%下げた
- 作業効率が〇倍になった
- お客様アンケートで1位をとった
- アルバイトのMVPを受賞した
- これといって大きな成果がないのですが、その場合は伝えない方が良いのでしょうか?
大きな成果を出せなかった理由やそこからの学びをアピールしよう
頑張った結果として、小さな成果や失敗した結果しかなかったなら、逆にそれを伝えた方が良いと思います。
ガクチカは成果を見たいわけではなく、その人の価値観や能力、姿勢やマッチ度を見たいのです。そのため、成果が出なかった場合でも、その結果をどう捉えてどのように意味付けしたのか、何を学び取り次の成長に向けてどう行動しているか、などをしっかり伝えられると良いですね。
現場経験として語れるアルバイト
アパレルや飲食店のスタッフなど、業務がそのまま現場経験になるアルバイトは、即戦力としてアピールできます。もしアルバイト先の会社に入社しなくても、同じ業界でアルバイト経験がある場合、現場の業務が似ていることが多いのです。
また、接客だけでなく事務のアルバイトも現場経験として考えられます。データ入力の派遣バイトなどでも事務の経験になるので、もし経験があるならアピールしてみてくださいね。
さらにこのようなスキル面のアピールに加えて、志望度の高さもアピールできる可能性があります。
アパレルだとわかりやすいですが、「将来アルバイト先のブランドで働きたいから、学生のうちから現場経験を積みたかった」というように、会社への熱量を伝えることもできますよ。
アパレル業界は接客などにおいて即戦力を採用する傾向にあります。次の記事では、アパレル業界の志望動機について、例文を交えて解説しているのでぜひ参考にしてみてくださいね。
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例文15選|アルバイトのガクチカの作り方と印象に残すコツ
ガクチカでアルバイト経験を書くときは、ついありきたりな内容になりがち。だからこそ、周囲との差別化が高評価のポイントになります。魅力的に伝える基本構成や周囲と差をつけるコツ、アピールする際の注意点などを、キャリアコンサルタントと例文を交えて解説します。
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時間がない人におすすめ!
ツールを使えば、ガクチカが3分で完成します
学生時代に頑張ったこと(ガクチカ)は、自己PRや志望動機と差別化するのが重要です。とは言え、ガクチカで話せるネタがなく悩む人も多いでしょう。
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長期インターンシップ
企業の長期インターンシップは、まさに即戦力のアピールとなります。
長期インターンシップとは?
有給で長期間(約3ヵ月以上)実際のビジネスの現場で就業すること
もしインターンシップ先に勤めなかったとしても、同じ業界なら業務が似ている部分もあります。どのような業務を経験したのか、どんな成績を残したのかを具体的に伝えましょう。
また、志望企業と業界が違う場合でも、企業で実務を経験していることは、大きなアピールポイントになります。なぜそこで長期インターンシップをやっていたのか、その経験から今後何を活かせるのかをしっかりアピールしましょう。
アドバイザーコメント
上原 正光
プロフィールを見る主体的に取り組んだアルバイトもアピールしやすい
与えられた仕事に受動的に取り組むのではなく、課題に対して主体的に、自分ごととして取り組んだアルバイトもアピールにつながります。
ガクチカでは、問題に対してどのように考えて行動したのか、その過程が重視されます。そして、その過程での思考や行動には、あなたの価値観や物事に向き合う姿勢、目的意識などが表れるのです。
たとえば、「ただお給料をもらうために働いていた」ではなく、「自分で主体的に考えて、お店のため、顧客のために何をするのか考えながら働いた」というエピソードのほうがその人の価値観や姿勢がわかりますよね。
自分で考えて行動に移したエピソードを伝えよう
主体的な取り組みをアピールするときは「実際に自分で考えて、行動に移した」ということが大切です。加えて、周りの人とコミュニケーションを取りどのように協力を得たのか、アルバイトの経験で自分がどのような気づきや学びを得たのかを書けると更によくなりますよ。
ガクチカでアルバイト経験を魅力的に伝える基本構成
ガクチカを作るためには、まず基本構成を知ることが大切です。基本的な型を知ってからあなたらしさを出すことで、より伝わりやすいガクチカを作ることができます。
ここでは、ガクチカの基本構成を紹介します。あなたのアルバイト経験を以下の構成に当てはめながら読んでみてくださいね。
①結論(ガクチカがアルバイトだということ)
就活では「結論から話すことが大切」とよく言われます。これは、面接官に自分の話をわかりやすく伝えるためのテクニックの1つです。
なぜなら、話のテーマを最初に相手に伝えないと、話の要点がわからず、結局何を言っていたのか伝わりにくくなってしまうからです。そのため、ガクチカを話す際も、まずはガクチカがアルバイトだということを伝えましょう。
面接で結論ファーストは絶対です。エピソードから話してしまうと、回りくどくなり、聞いている側は疲れてしまいます。興味を持ってもらえなければ印象に残りにくいので、結論から話す練習を繰り返しおこなってくださいね。
次にアルバイトの詳細として、アルバイトの種類や続けた期間、どんな仕事をしていたかなどを説明してください。業務内容を最初に伝えないと、エピソードを想像しにくくなってしまうので、忘れないようにしましょうね。
②アルバイトのエピソード
次に話の主軸となるアルバイトのエピソードです。ここはあなたの価値観や仕事への姿勢をアピールできるポイントなので、特に流れを意識しましょう。
起承転結の4つにエピソードの流れを分類したので、順番に当てはめてみてくださいね。
アルバイトのエピソードを伝える際に最も意識したいポイントは「自分の内面を言語化する」ことです。内面とは、エビソードに対しての捉え方や感じたこと、思考、感情、価値観、意味付けなどですね。
そのエピソードに対して自問自答を繰り返し、内省を深めながら言語化することがとても大事です。
起:アルバイトの課題と行動をおこすきっかけ
ガクチカで大切なのは、「どんな行動したのか」と「頑張った結果どうなったのか」ということです。この行動後の変化を表すためにも、行動前の状況をしっかり説明しましょう。
たとえば、「売り上げに貢献した」ということを伝えたいなら、アクションを起こす前の売り上げを事前に伝えておかないと、あなたの頑張りでどれだけ結果が出たのかわからないですよね。あなたがアピールしたいことに合わせて情報を取捨選択するようにしましょう。
また、なぜ行動を起こそうと思ったかも説明しましょう。ここはあなたの価値観や人柄が表れる点になります。
どのような状況に課題を感じ、改善したいと思うかは人それぞれです。当時の気持ちを思い出して、あなたの価値観が伝わるように説明してください。
アルバイトの課題の例
- 人の入れ替わりが早く、1年以上続くバイトの割合が少ない
- 駅から少し離れた個人居酒屋のため、駅近のチェーン店に人が流れてしまっている
承:行動の内容
実際にアルバイトで何を頑張ったのかを説明しましょう。伝え方のポイントは、そのアルバイトをしたことがない人でも情景がイメージできるように説明すること。とにかく具体的に説明することを意識してください。
たくさんの情報を詰め込みたくなりますが、だらだらと長くなっては意味がありません。必要な情報だけをピックアップして、簡潔にわかりやすく説明するようにしましょう。
行動の内容の例
- 新規顧客獲得のために、SNSアカウントの運用を開始した
- 新人研修を改善するために、業務マニュアルを見直した
ここで、行動の目標もエピソードに入れられるとより良いでしょう。目標を入れると結果として達成率もアピールできるので、もし行動の目標を立てていたら入れてくださいね。
転:行動しているときの苦労・工夫
課題を解決しようと行動しても、すべてが上手くいくことはほとんどありません。そのため、トラブルが起きたときの苦労や、どのように工夫して解決したかもエピソードに入れましょう。ここは、困難に立ち向かう力をアピールできる部分になります。
明らかな苦労がない場合も、すぐに目標を達成したなら「学生時代に頑張ったこと」にはならないですよね。なぜすぐに目標達成ができなかったのかなど、小さくても解決のための工夫はあるはずなので、振り返って考えてみてください。
行動に対する苦労と解決のための工夫の例
・最初の1ヵ月は目標売り上げの半分も達成していなかった
→何が原因で伸び悩んだのかを細かく分析して、改善した
・新たな研修制度を導入したことで、アルバイトからの不満の声が上がった
→不満の声から制度を修正し、研修担当の負担を極力減らした
- 他に頑張った経験がないからアルバイト経験をガクチカで伝えようと考えていますが、これといった苦労もなかった気がします。考え方のコツを教えてください。
周りの意見を取り入れてみよう
あなたが苦労だと思っていなくても、他の人から見れば評価に値する行動をとっていることがあります。視点を変えるためにも誰かに話を聞いてもらうと良いでしょう。
手順としては、まず働いてからどのようなことがあったか思い出し、時系列で状況を整理します。その後、友人やキャリアカウンセラーに話を聞いてもらい、フィードバックをもらいます。
このように第三者の視点を取り入れることで、自分では当たり前だと思っていたこともアピールできるポイントであると気づかせてもらえるでしょう。他にもアルバイト先の先輩や上司に、「アルバイトを通しての私の強みはどこでしょうか」と聞いてみるのもおすすめですよ。
結:行動による結果
行動による結果を具体的に説明しましょう。この結果を説明するパートは、ガクチカでとても重要な部分です。
企業は仕事で成果を残せる人材を求めています。ただがむしゃらに頑張っても、結果が伴っていなかったら面接官から良い評価を得ることは難しくなります。
頑張って行動した結果として、どのような良い結果を得られたかをしっかりアピールしましょう。
結果の例
- SNSの施策をおこない、半年でフォロワーを1000人獲得することができた
- 1人しか契約を取れていなかった状態から、コンスタントに5人契約を取れるようになった
③アルバイトから得られた学びと今後に活かせること
ガクチカのまとめとして、アルバイト経験から学んだことと今後の活かし方を伝えましょう。
面接官は、あなたが入社後にどんな活躍をしてくれるかをイメージしながらガクチカを評価しています。そのため、学びだけでなく、入社後も同じような状況になった場合にガクチカの経験を再現できることを伝えましょう。
もし学びの言語化が難しければ、「アルバイトでアピールしやすい学び」で紹介したような言葉を参考にしてみてくださいね。
ガクチカをさらに魅力的にしたいという人は、こちらも参考にしてください。やりがちな失敗例もまとめています。
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例文13選|誰でも「刺さるガクチカ」が完成する4ステップを解説
ガクチカは企業での再現性があるエピソードを伝えることが重要です。ガクチカの作成ステップや高評価を得るポイント、NGパターンをキャリアコンサルタントと解説します。再現性が伝わるガクチカを作成し、内定を掴み取りましょう。
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アドバイザーコメント
上原 正光
プロフィールを見るガクチカは結論ファーストと他人との協力を意識しよう
まずガクチカは、どのパートでも結論から書くことが大切です。面接官は、多くの似たような文章を読んでいます。結論から書かれていないと、何について書いているのかが伝わりにくく、内容が頭に入ってこなくなってしまいます。だらだらと冗長的な文章になってしまっている場合、時間のない面接官は飛ばし読みをするかもしれません。
そのため、読者である面接官を引きつけて放さない文章構成にすることが大切です。そうしないと、どんなに良い経験やスキル、学びがあったとしても面接官にはきちんと伝わらず、そもそも読んでもらえないということもありえます。
周りの人との協力エピソードがあるとなお良し
また、具体的なエピソードを示すと現実味が増します。自分が言いたいことを伝えるのみだと、エピソードによっては協調性がないように受け取られてしまうこともあります。
そのため、他人とのコミュニケーションを大切にし、いかに周りを巻き込んで行動したかを書くことで、独りよがりではないことを示しましょう。アピールポイントを絞り込み、端的に率直に述べることで、面接官に伝わりやすくなりますよ。
アルバイトのガクチカで周りと差を付ける3つのコツ
アルバイトのガクチカで周りと差を付ける3つのコツ
- 結果や実績を数字で伝える
- エピソードに自分の考えや想いを入れる
- 仕事に対する価値観を重点的に伝える
ガクチカの基本構成に当てはめれば、魅力的なエピソードを作ることはできます。しかし、より周りの就活生と差をつけたい場合は、以下の3つのコツも覚えておきましょう。
ここでは、あなたのガクチカをより印象的なものにする3つのコツを紹介します。
ガクチカでアルバイト経験を伝える人は多い傾向にあります。だからこそ、他者との差別化が大切ですね。
なにを差別化するかというと「自分らしさ」です。自分の人柄と価値観をまずはしっかり自己分析し「自分らしさ」を言語化しておきましょう。
また、以下の記事でも人事を惹きつけるガクチカの書き方を詳しく解説しています。こちらもぜひ参考にしてみてくださいね。
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人事を惹きつけるガクチカの書き方5ステップ|例文12選付き
ガクチカの書き方は順序が最も重要です。この記事ではガクチカの書き方をキャリアアドバイザーが5ステップで紹介します。また、業界別や職種別のガクチカ例文も併せて紹介しますので、ぜひ参考にしてください。
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①結果や実績を数字で伝える
エピソードは数値化することが大切です。ガクチカは、あなたの頑張りを面接官にどれだけイメージしてもらえるかが勝負なので、経験したことがないアルバイトでも、ガクチカの成果が伝わるようにするのがポイントです。
数値があると、頑張ったことの成果が可視化されるので、何か数字で表せないか考えてみてくださいね。
数値化の例
- 売り上げを〇%上げた
- 来店者数を〇%上げた
- 顧客満足度が〇%上がった
- バイトの離職率が〇%下がった
売上や満足度のほかにも、たとえば何人のチームでの出来事だったのかを示すことも数値化です。
どんなエピソードも1個は必ず数値化できる箇所があるので、頑張って見つけてみてください。説得力の高いエピソードへと変わっていきますよ。
②エピソードに自分の考えや想いを入れる
学生時代のアルバイトは選べる職種が限られているので、アルバイトで頑張ったことも似通ってしまうことが多いですよね。そうすると、面接官からは「また同じようなガクチカだ」と思われてしまいます。
周りの学生と一味違うガクチカを作るためには、何か1つでも「あなただけのエピソード」を入れる必要があります。
たとえば「アルバイト先の売り上げ改善の経験から、問題解決力の大切さを学んだ」というガクチカだとします。
通常の例文
売り上げ減少の原因として、若い世代の集客が上手くいっていないことがあげられました。そこで私はSNSでの集客を提案しました。その結果、3ヵ月後には新規顧客を以前の1.3倍獲得することができました。
この経験から、課題を適切に分析して改善する、問題解決力の大切さを学びました。
考えや想いを入れた例文
売り上げ減少の原因として、若い世代の集客が上手くいっていないことがあげられました。元々アルバイトを始める前から愛用していた店舗だったこともあり、私はより多くの人に店舗を知ってもらいたいという思いから、若い世代の動向を調査すべきだと考えました。
そこで同級生に聞いてみると、8割がSNSでお店を探しているとわかりました。そこでSNSでの集客を提案し、アカウント開設3ヵ月後には新規顧客を以前の1.3倍獲得することができました。
この経験から、課題を適切に分析して改善する、問題解決力の大切さを学びました。
このように、課題を分析していく中でどのようなことを意識したのかなど、1つでもあなたの考えや想いをエピソードに組み込みましょう。そうすることで、学びは同じだとしても、あなただけのガクチカを作ることができますよ。
- 自分の考えや想いを入れようとしてもありきたりなエピソードに感じてしまいます……。考えや思いを伝えてオリジナリティを出すコツを教えてください。
自分の中で「なぜ」を繰り返してみよう
深掘りが少ないとどれも似たようなエピソードとなってしまい、話の展開に広がりがなくなります。
どうしてそのように考え、思うようになったのかを振り返り、さらにそう感じ考えるようになったきっかけはなんだったか、と自分の中で2〜3回「なぜ」を繰り返して考えを深めてみましょう。
その際、考えることと感じることの違いに着目してみてください。考えることは「知識を使って思考すること」、感じることは「感覚によって認知すること」なので、この2つは似ているようで違います。この違いに着目して深掘りをすると自己理解が進み、オリジナリティが出せるようになりますよ。
自分のなかで「なぜ」を繰り返すのは、自己分析を深めることにもつながります。ガクチカにオリジナリティを出すためにも、自己分析のやり方をここでおさらいしておきましょう。
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③仕事に対する価値観を重点的に伝える
アルバイトは、学生のうちから社会経験を積める貴重な機会です。そのため、他のテーマでガクチカを作るより、仕事への価値観や姿勢をアピールしやすくなります。
アルバイトをするにあたって何を大切にしていたのかは、あなたの価値観によって変わります。わかりやすい例を出すと、協力を求める人と競争を求める人では、まったく価値観が異なりますよね。
仕事への姿勢や価値観は、チームで仕事をするうえでとても大切です。自分の仕事における価値観を伝えることで、より会社とのマッチ度や理念の一致をアピールできますよ。
仕事への価値観をアピールする具体例
・チームワークを重視する価値観
例)アルバイト同士の交流を増やして、全体の効率を上げた
・成長・挑戦を重視する価値観
例)1番効率が上がった人にボーナスを与えることで、全体の効率を上げた
ガクチカでアルバイトをアピールするときの注意点
良いガクチカを作るために、ガクチカのNG例も知っておきましょう。
ここでは、ガクチカでアルバイト経験をアピールするときに気を付けるべき3つのことを紹介します。基本的なことですが、自分のガクチカに当てはまっていないか照らし合わせてみてくださいね。
専門用語を使わない
アルバイト中には当たり前に使っていた単語も、実はアルバイトの専門用語だったということもあります。
飲食業界の専門用語の例
- バッシング=お皿を下げること
- トレンチ=お盆
- ダスター=テーブルを拭く布巾
アパレル業界の専門用語の例
- フェイス=よく見られる陳列棚など、顧客の目に触れやすい場所
- ボディ=全身マネキン
- プロパー=定価の商品
文章としてガクチカを書くときは気づけたとしても、口頭で説明するときにうっかり専門用語を話してしまうこともあります。バイト先のどの言葉が専門用語にあたるのか、事前に調べておくと良いでしょう。
その業界特有の専門用語かどうかを確認しておくためには、ネットで検索してみると良いと思います。自分の使っている意味合いと一般的に紹介されている意味合いがほぼ同じであれば使っても良いでしょう。
ただ、誤解を与えかねない用語であれば、平易な言葉を使っておいたほうが安心かと思います。
アパレル業界でのプロパーは正規品・正規価格という意味ですが、プロパーは業界や文脈によって異なる意味を持ちます。以下の記事ではプロパーについて詳しくまとめているのでチェックしてみてください。
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守秘義務を守る
アルバイトにも守秘義務があります。アルバイトの業種や店舗によっても規則が異なるので一概には言えませんが、その情報が知られた場合、業務上に大きな影響が出る情報は守秘義務にあたります。
わかりやすい例を出すと、店舗同士の合併についてや売り上げの変動などです。これ以外にも、飲食店の秘伝のレシピも守秘義務にあたる可能性もあります。
面接などでうっかり守秘義務を破ってしまうような発言をすると、面接官からは「入社した後も、他人に会社の情報をばらす危険性があるのではないか」と信頼を失ってしまうかもしれません。
なにが守秘義務になるのかわからない場合は、アルバイト先になにか大きな影響が及ぶような情報は言わないということを覚えておきましょう。
やって当たり前のことをアピールしない
アルバイトのガクチカでやりがちなのは、「任された仕事をしっかりおこなった」というエピソードにしてしまうことです。
上司に任された仕事をおこなうことは、社会人の基準では当たり前なことです。当たり前なことをガクチカとして話してしまうと、面接官に「当たり前なことも頑張ったという認識なのか」と思われてしまう可能性もあります。
任された仕事をやることは大切ですが、通常業務以上に頑張ったことをアピールするように気を付けてくださいね。
このほかにも「時間を守って行動した」「1日も休まずアルバイトに行った」というアピールはしないようにしてください。
時間を守ること、健康管理に気をつけて過ごすことは社会人としてはできて当然のことになります。
アルバイトで自己PRをする際に重要なポイントはこちらの記事でまとめています。ぜひ、参考にしてみてください。
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ガクチカにはおすすめしないアルバイト
ガクチカはさまざまなトピックで作ることができるので、基本的にどのようなアルバイトでも可能です。しかし、面接官からのイメージを考えると、避けたほうが良いアルバイトもいくつかあります。
ここでは、ガクチカに使うのはあまりおすすめしないアルバイトを紹介します。
世間的にマイナスイメージを抱かれやすい職種
マイナスイメージを抱かれやすいアルバイト
- 転売
- 水商売
- キャッチ
これらは一般的にマイナスイメージを持たれる可能性のあるアルバイトです。面接官はさまざまな立場や年代の人が担当するので、人によってはこのようなアルバイトに偏見を持っているかもしれません。
工夫した点や結果が良くても、職種で悪い印象になってしまったらもったいないですよね。もし他の経験でもガクチカを作れるのなら、別の経験を選ぶほうが無難でしょう。
短期間でやめてしまったもの
アルバイトによっては、自分に合わず短期間で辞めてしまった経験もあると思います。このように短期間で辞めてしまったアルバイトは、ガクチカで積極的に伝えない方が無難です。
なぜなら、「自分に合わないと思ったら仕事を辞めてしまうのか」と、面接官に思われてしまう可能性があるためです。会社は継続して働いてくれる人を採用したいと思っているので、あまり良い印象とは言えないでしょう。
長く継続したアルバイトがない場合は、アルバイト以外のガクチカも検討してみましょう。
- 短期の派遣バイトをずっとおこなっていたのですが、それでガクチカを書くことは難しいでしょうか?
短期のアルバイトでも成長や変化のエピソードがあるならOK
アルバイトの期間や仕事内容で、ガクチカへの向き・不向きがあるわけではないので、短期のアルバイトであっても大丈夫です。
大事なことは、自分という人物の人柄や価値観を表現できるエピソードがあるかどうかになります。
そのため、たとえ1日限りのバイトであっても、そこで経験したことによって、自分の内面での変化や成長を感じることのできたエピソードがあれば、ガクチカには適しているということです。
アルバイト別のガクチカ例文15選
アルバイト別のガクチカ例文15選
ガクチカの構成やコツ、注意点を紹介しましたが、これらのポイントを元にガクチカを作ってみましょう。
とはいえ、完成形のイメージがないと難しいですよね。ここでは、アルバイト別の15個の例文を紹介します。話のつながりなどがイメージできない人はぜひ参考にしてみてくださいね。
①カフェのアルバイト
カフェのアルバイトのガクチカ例文
私が学生時代に頑張ったことは、カフェのアルバイトです。コーヒーがメインの小さなお店だったので、ホールもキッチンもできることが前提の店舗でした。
しかし人が増えるにつれ、どちらもできるスタッフが減ってきてしまいました。原因は、コーヒーの淹れ方マニュアルはあるものの、微妙な作業の違いで新人で美味しいコーヒーを淹れられる人が限られていることでした。
そこで、コーヒーの淹れ方に自信のない人と勉強会をおこないました。そこでペアを組んで教え合いながら、全員の質を担保できる制度を作りました。その結果、アルバイト同士の技術の偏りをなくすことができ、新人研修の質も上げることができました。
この経験から、誰かができるから任せるのではなく、全員で協力して質を高めることで、より効率的に仕事ができるということを学びました。そのため入社後も、チームとして足りない部分はチーム全体で補う意識を持ち、全体のスキルや効率性を高めていきたいと思います。
カフェのアルバイトをしている学生は多いので、よくある笑顔での対応やコミュニケーション力のアピールでは、なかなか印象に残りにくくなると思います。
周りとの差別化のためにも、何かの課題を解決したという、あなたならではのエピソードを思い返してみましょう。
②レストランのホールバイト
レストランのホールバイトのガクチカ例文
私が学生時代に頑張ったことは、レストランのホールのアルバイトです。客数が50名規模の少し広めの店舗だったので、アルバイトが少ないときに満席になると大変忙しい状況でした。
しかしある日、団体の顧客が予約なしで来店したことがありました。出勤している人数では、明らかに人手が足りなかったので、場合によってはクレームにつながってしまうと考えました。
そこで私は、注文を聞く際に、今日のおすすめとして簡単な前菜を提案し、時間を短縮する方法を取りました。また、メインメニューもおすすめを伝えたところ、メニューのばらつきが少なくなり、料理の効率化もできました。その結果、クレームにもつながらず満足していただけました。
この経験から、私はピンチのときでも、現状を冷静に分析し、臨機応変な対応をすれば乗り越えられると学びました。入社後もこれ以上に困難な場面が多々あるかと思いますが、何が最善かを柔軟に考え、臨機応変に対応していきたいと思います。
上記例の良い点は、咄嗟の状況でクレームが出るリスクを想定したこと、その対策として、調理時間の短縮を課題と考え、その方策を実行したこと、などがあげられます。
なお改善点としては、一人で考え実行したようにも読めてしまうので、自分の立場、同僚・店長と協調した様子、顧客視点で考えたこと、などが少し盛り込めるとより良くなると思います。
③レストランのキッチンバイト
レストランのキッチンバイトのガクチカ例文
私が学生時代に頑張ったことは、レストランのキッチンのアルバイトです。そこには2年間勤めていたのですが、人が増えるにつれ、お互いの分担がうまくできていないことに気が付きました。特に人が多い時間だと、仕事の優先順位がわからなくなってしまう人が多く、仕事の偏りが生じていました。
そのため、忙しくなるディナーの前に、それぞれの立ち位置を決めて業務の分配をすることを発案しました。慣れるまではごたつくこともありましたが、だんだん仕事の優先順位がわかりやすくなり、次第に周囲で忙しそうな人を手伝えるようにもなりました。その結果、全体の作業効率が上がり、忙しさの偏りをなくすことができました。
この経験から、リーダーシップをとって周りの作業の優先順位を明確にすることの大切さを学びました。御社に入社した際も、全体の効率を上げるための方法を考え、周りを引っ張っていけると思います。
主体性に取り組んだ姿が表現されていて良いですね。
どう考えてその解決策を発案するに至ったのか、どのように周りの人を巻き込んだのか、その結果お店にどのような具体的な貢献ができたのか数値と共に書いてみるとより良いでしょう。
④居酒屋のアルバイト
居酒屋のアルバイトのガクチカ例文
私が学生時代に頑張ったことは、居酒屋のアルバイトです。そこは駅から少し離れた個人居酒屋で、駅近くのチェーン店に顧客が取られていることに課題を持っていました。
そこで従業員で話し合ったところ、私を含め学生のほとんどがSNSの投稿を参考にしてお店を探していることがわかりました。そこで呼びかけのような人力より、SNSでの集客が強いと考え、お店のSNSを開設しました。
最初は伸び悩みましたが、写真の取り方やストーリーを工夫することで、だんだん反応数が上がっていきました。またグルメ系インフルエンサーに紹介依頼などの施策も成功し、半年でフォロワー1000人を獲得することができました。そして、新規顧客獲得により、売り上げも1.3倍まで上げることができました。
この経験から、課題から最適な解決策を考えて実行することが大切だと学びました。御社に入社した際も、サービスの課題をその市場の流行りも踏まえて分析し、適切な解決策を実行できると思います。
売り上げを改善したというエピソードは、自分がアピールしている行動が本当に売り上げ改善に関係があるのかしっかり見極めることがポイントです。
因果関係、相関関係がないようなことを言ってしまうと状況を分析する力が足りないと思われてしまうので注意しましょうね。
⑤塾講師・家庭教師のアルバイト
塾講師・家庭教師のアルバイトのガクチカ例文
私が学生時代に頑張ったことは、塾講師のアルバイトです。私は当時5名の中学3年生を担当していました。それぞれ合格するには、40〜50点ほど足りない状況だったのですが、志望度は常に高い状態でした。そのため私は、彼らを全力でサポートして合格させてあげたいと思いました。
3名はそれぞれ得意不得意が違うので、どこを伸ばすべきかを考えるのはとても大変でした。暗記系を伸ばすために独自の覚え方を考えたり、英語を楽しく勉強するためのコンテンツを探したりと、楽しく学べるように工夫しました。
その結果、全員無事に志望校に合格することができました。彼らが嬉しそうに報告してくれたことで、一緒に頑張ってよかったと思いました。
この経験から、責任感をもって最後まで諦めないことの大切さを学びました。社会人になったら、より難易度の高い仕事もあると思いますが、最後まで当事者意識と責任感を持って取り組むことで、成果につなげることができると思います。
責任感のアピールは「決められた約束は必ず守る」「最後までやり遂げる」など好意的に捉えられます。
その反面、仕事を完璧に仕上げたいと思うあまりストレスを溜め込んだり、自分一人で問題を抱え込んだりしがちだと見られてしまうこともあります。責任感が強いだけでなく、積極的に周囲の人を巻き込むことができることなども同時に示すと良いですね。
⑥コンビニのアルバイト
コンビニのアルバイトのガクチカ例文
私が学生時代に頑張ったことは、コンビニのアルバイトです。そこは人の入れ替わりが早く、1年以上続くバイトの割合が少ないことが課題でした。
あらためて、新人研修担当に聞いてみると「人が辞めるのが当たり前だから、マニュアルを渡して自分でやってもらっている」と言っていて、新人へのサポートが足りないことに原因があると考えました。
そこで、新人研修のフローに作業ごとのテストを追加しました。簡単なテストですが、合格できないと研修担当の評価にもかかわるので、サポートも以前より丁寧になりました。その分研修担当の負担も増えるので嫌な顔をされたこともありましたが、どちらにも負担にならないように、どうしたら負担を減らして良い研修にできるかを積極的に話し合いました。
その結果、1年で5割の新人が辞めていたのですが、その割合が半分の2割程度になりました。
この経験から、働く環境において、周りや上司のサポートが大切だと学びました。そのため、御社に入社した際も周りとの協力やサポートを大切にして、円滑に業務を進めていけると思います。
上記例の良い点は、「人が辞めるのが当たり前」という前提で形骸化していた新人研修のプロセス改善に着目したというところだと思います。会社の中には、たくさんのルールやシステムがあり、形骸化しているプロセスもたくさんありますからね。
しかし、自分の独断でやっているようにも読めるので、店長への提案や自分の役割についても、少し触れておくとさらによくなると思います。
⑦スーパーのアルバイト
スーパーのアルバイトのガクチカ例文
私が学生時代に頑張ったことは、スーパーのアルバイトです。レジを担当していたのですが、ピーク時は列ができるほど混む店舗でした。そのため、レジのスピードと正確さを重視していました。しかし、レジの効率を上げても評価が変わる制度はなかったので、頑張る理由がない人も一定数いました。
そこで私は、日ごとに1番列を作らなかった人をマネージャーに決めてもらい、出勤日数に対して1位の割合が最も高い人にボーナスを与える制度を提案しました。
その結果、それぞれがレジの早い人にコツを聞くようになり、全体のスピードが上がっていきました。土日は列が絶えなかった状態から、列が半分以下にまでなりました。
この経験から、全体のモチベーションを上げる施策を打つことで、仕事全体の効率化につながることを学びました。入社後も、仕事の効率化は常に課題だと思いますので、一緒に働く人のモチベーションはどこにあるのかを考えて、モチベーションの管理を意識していけると思います。
課題を分析する力、仮説を立てて解決策を提案・実行していく力がアピールできています。効率化に着目し行動を起こしている点も、企業で働く際には重要となる視点なので高評価です。
改善点を強いて言うならば、顧客の待ち時間を短縮しようと思ったあなたの思い・きっかけが加わるとより人柄を伝えることができます。
⑧カラオケのアルバイト
カラオケのアルバイトのガクチカ例文
私が学生時代に頑張ったことは、カラオケのアルバイトです。カラオケは、接客だけでなく、スピーカーやマイクなどのオーディオ機器の知識も必要なので、覚えることがたくさんあるバイトです。
特にオーディオ機器は少し扱いを間違えると壊れてしまうのですが、人手が足りず新人に十分な指導ができていないという課題がありました。
そこで私は、オーディオ機器関係のマニュアルをイラスト化し、電気の流れや設定を可視化し、目で見てわかるマニュアルを作りました。その結果、機械が苦手だったアルバイトの人も、設定の意味を理解できるようになり、指導の時間を半分に減らすことができました。
この経験から、課題の原因を分析し、より効果的なアプローチをすることが大切だということを学びました。御社に入社した後も、課題に対して、新しいアプローチができないかと常に考えて行動できると思います。
取り組んだ内容が具体的にわかりやすく書かれていて良いと思います。
ただ、すんなりとマニュアルができたように感じられるので、少しもったいないです。完成までの工夫や苦労したことを加えることで、あなたの人柄を表現できます。そして具体的な数値も入れてみましょう。
⑨アパレルのアルバイト
アパレルのアルバイトのガクチカ例文
私が学生時代に頑張ったことは、アパレルのアルバイトです。接客を担当し、月ごとのノルマを達成できるように日々頑張っていました。
しかし、セールの時期になると、服の数は売れても単価が安く、ノルマに届かないことがありました。顧客はセール品を求めて来店するので、単価を上げることには他のアルバイトも苦労していました。
そこで私は、セール品に合わせやすいアイテムを試着時に提案するようにしました。そうすれば、顧客のニーズを尊重しながら単価も上がるのではないかと考えました。
その結果、夏のセール時でも無事にノルマを達成できました。また、余裕ができたことで、他のバイトのノルマにも貢献することができました。
この経験から、無理に顧客のニーズを変えようとするのではなく、新しい切り口での提案をすることが大切ということを学びました。そのため、御社に入社した際も、視点を変えて提案をすることで、新たな価値を生み出すことができると思います。
上記例の良い点は、ノルマ達成という目標に向けて、顧客とのWin-Winの関係を創ろうとする「自他尊重」と他の人への「貢献心」という価値観を感じることができるところですね。
なぜそれらの価値観を大切にしているのかという点についても書いておくと、さらによくなると思います。
⑩コールセンターのアルバイト
コールセンターのアルバイトのガクチカ例文
私が学生時代に頑張ったことは、コールセンターのアルバイトです。私の担当は、一度サービスを利用してくれた方への営業でした。
新規よりは簡単な営業なのですが、最初は1件契約を取れれば良いほうでした。なぜ契約が取れないのだろうと考えたところ、商品の魅力を伝えることに注力し、相手の今の状況などのヒアリングが適当なことに気が付きました。
そこで、まず相手の現状や悩みを聞き、商品が合っていると感じたら魅力付けを始めるようにしました。そうすることで、見込みがない人への電話時間も短くなり、確度が高い顧客に注力して契約を取れるようになりました。その結果、3ヵ月後には平均5名は契約が取れるようになりました。
この経験から、営業をするなら、まず相手の状況を把握して理解する傾聴力が大切だと学びました。入社後も、顧客の状況を把握することの大切さを忘れずに、御社のサービスの営業に貢献していきたいと思います。
営業は顧客のニーズを掴み、提案していくことも大切です。
傾聴力だけでなく、さまざまな情報の中から適切なものを選び、顧客にとって最善の方法を提案する力は今後どんな場面でも重宝されるので、ぜひアピールしてみてください。
⑪事務のアルバイト
事務のアルバイトのガクチカ例文
私が学生時代に頑張ったことは、事務のアルバイトです。私は接客などのコミュニケーションに苦手意識があり、このバイトなら一人で黙々と作業ができると思って始めました。
しかし、続けるうちに、事務の仕事は予想以上にコミュニケーションが必要な仕事だとわかりました。マニュアルはあるのですが、そこから効率的に作業をするには、先輩や周りの人に聞かないといけませんでした。
最初は苦手意識から、自分で考えて頑張ろうと思っていたのですが、自分で調べるのにも限界がありました。そこで、思い切って先輩に相談してみると、自分で調べた場合の半分以下の時間で理解することができました。
また、先輩から他の効率化の方法も教えてもらったことで、他の仕事のスピードも上がりました。
この経験から、個人作業だとしても周りとのコミュニケーションで作業効率は変わるということを学びました。そのため御社に入社後は、不明点はすぐに周りに聞いて、その意見を取り入れて、業務の効率化を進めていけると思います。
何に取り組んだのかはよくわかりますが、自分自身の作業効率化が成果のように感じました。自分だけに留まらず周囲に対してどのような貢献ができたのか思い返し、具体的な数値を示して書きましょう。
冒頭のコミュニケーションが苦手だというところは強く頭に残ってしまいますので、この部分は変えたほうが良さそうです。
事務職を志望する際の志望動機の考え方はこちらで解説しています。アルバイト経験から事務職に興味を持っている人は、併せて参考にしましょう。
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例文20選|事務職の志望動機を職種別・業界別に徹底解説
事務職の志望動機は、強みやスキルとのマッチ度を伝えることが大切です。さまざまな事務職があるので、それぞれに合ったものを伝えましょう。この記事では、キャリアコンサルタントと、事務職の仕事内容を徹底的に解説。そのうえで、事務職に合う強みの見つけ方やアピール方法を、例文を交えて説明します。
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⑫イベントスタッフのアルバイト
イベントスタッフのアルバイトのガクチカ例文
私が学生時代に頑張ったことは、イベントスタッフのアルバイトです。これは派遣のバイトなので、毎回初対面の人と仕事をすることになります。そのため、指示が的確でないとトラブルの対応などが遅れてしまうので、リーダーの役割が重要でした。
私は何度もシフトに入っていたので、ある時リーダーを任されたことがありました。しかし面識がない人をまとめるのは予想以上に難しく、作業の遅さで周りに迷惑をかけてしまいました。特にトラブルへの対応で詰まってしまい、大きな時間のロスになりました。
そこでそれ以降、トラブルや作業が詰まるポイントをまとめたチェックシートを用意するようにしました。その結果、トラブルが起きても対応方法がすぐにわかるので、初回ほどの遅れはなくすことができました。
この経験から、リーダーとして人をまとめるためには、まずマイナス要素を取り除くことが大切だということがわかりました。入社後も、まずは周りのメンバーのためにもトラブルをどう回避できるかを考えて行動していけると思います。
同じトラブルによる時間のロスを削減するためにチェックシートを作成した点は、会社に入ってからの再現性があるので良いですね。
あなたが効率的に仕事を進められるようになったことは伝わりますが、その後の人をまとめるために指示の出し方などにどんな工夫をしたかを加えるとさらに良くなると思います。
⑬軽作業のアルバイト
軽作業のアルバイトのガクチカ例文
私が学生時代に頑張ったことは、軽作業のアルバイトです。その梱包のバイトは、ノルマが終われば1日分の給料がもらえるという形式のものでした。
そのため、最初は黙々と作業していたのですが、どうにか効率化できないかと考えるようになりました。
作業効率を上げるためには、梱包するものによって、どの順番で梱包すると早いか、どう分担すべきかを分析することが大切でした。そこで、周りにも声をかけて、バイト同士で仮説検証し、なるべく時給を上げようと努力しました。
その結果、一人で黙々と作業している人に比べて、時給換算で1.3倍の作業効率を出すことができました。
この経験から、単純作業でも周りと協力することで、生産性を上げられると学びました。
社会人になっても、このような単純な入力作業などはあると思います。その際もなるべく効率化できるように仮説検証を繰り返して、他の仕事に時間を使えるようにできると思います。
- 個人作業のアルバイトしかしたことがなく、ガクチカが自分1人で完結するエピソードになってしまいます。個人作業の場合はどのようなことに気を付けてガクチカを作るべきでしょうか?
個人のエピソードでも俯瞰して考えれば違う視点が得られる
頑張ったことが個人作業で完結することであっても、仕事や職業という視座で見るといろんな人が関連してくると思います。なので、誰のためにどんな目的で頑張ったのかなど、その個人作業を少し俯瞰してみると良いかもしれません。
また、逆に言うと1人作業なのにどうしてそれを頑張ることにしたのか、その目的は何だったのか、それがどんな価値を産み、その結果をどう意味付けたのか、といったように少し違った視点から自身の人柄や価値観を言語化してみると良いと思います。
⑭デザイナーのアルバイト
デザイナーのアルバイトのガクチカ例文
私が学生時代に頑張ったことは、デザイナーのアルバイトです。小さなデザイン事務所のアシスタントでしたが、実際の案件のサポートなどもしていました。
ある時、先輩にバナー制作案件の手伝いを任せてもらえました。喜んで案件を受け、精一杯作成したのですが、褒められたところが1つもないくらいのダメ出しを受けてしまいました。
それまでデザインを添削してもらったことがなかったので、自分のスキルの足りなさに愕然としました。しかし、諦めずに就業後の先輩にデザインのコツを聞きまわったり、クライアントの要望をもう一度ヒアリングして何が足りていないかを分析したりしました。
その結果、フィードバック数が3分の1以下に減り、クライアントにも満足してもらえるデザインを作ることができました。
この経験から、越えられなさそうな壁でも粘り強く努力することで越えられるということがわかりました。そのため、入社後もこれ以上の困難があると思いますが、最後まで諦めず、粘り強く努力できると思います。
諦めることなく粘り強く努力することで成果をあげた様子がよく書かれています。
その後の案件で努力がどのように活かされていったのかが気になったので、努力の様子を他の人からどう言われたか、評価してもらえたかなど書くと客観性が増して良いでしょう。
⑮長期インターンシップ
長期インターンシップのガクチカ例文
私が学生時代に頑張ったことは、長期インターンシップです。御社と同じWEB業界の企業でインターンシップをおこなっており、SNSの投稿企画と分析を担当していました。
インターンシップを始めたばかりのときは、企画の知識も経験もまったくなく、30個企画案を提出しても1つも採用されないことが続きました。
どうしたら企画力が上がるかと考えたところ、社内で結果を出している人に聞くのが一番早いと思い、先輩に頼んで面談を組んでもらいました。面談では、アイデアの出し方や企画立案の勉強法を教えてもらいました。教えてもらったことはすべて実践し、何度も企画を考えて提出し、ダメ出しをもらいました。その結果、1割以下だった採用率が、5割まで上がりました。
この経験から、成功している人の意見はすべて実践し、とにかく行動することで成果につながることを学びました。入社後も、新人で1番の行動力を目指して、「まずは行動してみる」をモットーにして御社に貢献していきたいと思っています。
上記例の良い点は、結果を出している人に素直に聞きに行き、教えてもらったことは素直に実践してみる、という素直な人柄が読み取れるところだと思います。
逆に言うと、何も考えずに行動しているようにも見えてしまうので、その実践や行動に至る思考のプロセスを少し書いておくとさらに良くなると思います。
ガクチカでアルバイト経験をアピールしてESや面接を突破しよう!
ガクチカは、どんなESでも面接でも定番の質問だからこそ、しっかり対策をすれば、あらゆる企業の選考で周りと差がつけられるポイントです。
アルバイト経験をガクチカで伝えることで、社会経験はもちろんのこと、入社後にどのような貢献ができるのかもアピールすることができます。
会社とのマッチ度や仕事に対する姿勢などをあなただけのエピソードで表現して、ESや面接突破を目指して対策していきましょう。
アドバイザーコメント
富岡 順子
プロフィールを見るあなたの人柄や価値観を一番伝えられるエピソードを探してみよう
アルバイトはあなたが主体的に取り組んできた体験であり、立派な経験です。その経験には学びと気づきが存在し、ガクチカとしてアピールできる要素がたくさん含まれているので、まずは自信を持ちましょう。
私も新卒時の採用試験ではアルバイト経験があるかを面接官から質問されました。面接官はアルバイトを通してどんなことを感じ、学んできたか、働くことを通した学生の考え方や、価値観を知りたがっているんだなと感じた瞬間でした。
アルバイト経験を定期的に振り返ることも大切
普段からリフレクション(振り返り)が癖になっている人は、アルバイトの経験から自分がどんな成長をしてきたか理解できていると思います。自分の良さが一番伝えられるエピソードは何かじっくり選んでみてください。
一方でアルバイトの経験はあるけれど、何をアピールしたらよいかわからずにいる人は、記事の中でも紹介していますが、経験を振り返り、整理してみてください。
一人で考えていて煮詰まってしまう場合は、バイト先の上司や同僚に聞いてみるのも有効です。今まで一緒に働いてきた仲間の力になりたいと思っている人が近くにいるはずので、安心してアルバイトをテーマにしたガクチカに取り組んでくださいね。
執筆・編集 PORTキャリア編集部
> コンテンツポリシー記事の編集責任者 熊野 公俊 Kumano Masatoshi
3名のアドバイザーがこの記事にコメントしました
キャリアコンサルタント/産業カウンセラー
Junko Tomioka〇南箕輪村のキャリア教育推進コーディネーターに就任後、独立。現在は地方中高生やベトナム人留学生の就活支援、企業内キャリアコンサル、地方就職のサポートをおこなう
プロフィール詳細キャリアコンサルタント/2級キャリアコンサルティング技能士
Masamitsu Uehara〇会社員時代は人事部として3000人以上の学生と面談を実施。大学でも多くの学生のキャリア支援をおこなう。独立後は、就活生からシニア層までさまざまなキャリア相談に携わる
プロフィール詳細キャリアコンサルタント / システムエンジニア
Ichiro Komine〇大手電機メーカーでシステムエンジニアとして従事。若者の人生や成長にかかわりたいと思い、キャリアコンサルタントの資格取得。現在はコンサルティングや自己分析支援をおこなっている
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