この記事のまとめ
- 転職面接の逆質問は採用担当者に自分を印象付けられるチャンス
- 例文を参考に転職面接で使える逆質問を考えよう
- 転職面接で聞かないと後悔する逆質問を就職支援のプロが解説
転職面接でも逆質問が求められる場面は多くあります。しかし、新卒との違いや好印象を残せる逆質問のポイントがわからず、どのように質問すれば良いのか悩んでいる人も多いのではないでしょうか。
転職時の逆質問は、新卒のときと同じような内容ではなく、社会人経験を経たからこその質問を投げかけるのがおすすめです。転職での逆質問をうまく活用することで、企業への理解が深まるだけでなく、自身の魅力や志望度をアピールすることもできますよ。
この記事では、キャリアコンサルタントの谷所さん、野村さん、楳内さんと一緒に転職の面接で聞くべき逆質問を解説します。志望度の高さを伝えて、選考を有利に進めるための逆質問を考えていきましょう。
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転職での逆質問は自分をアピールする最後のチャンス!
逆質問は面接の最後に聞かれることが多いため、採用担当者に自分をアピールする最後のチャンスです。今までの選考内容で採用担当者が候補者に内定を出すか悩んでいる場合でも、逆質問で良い結果を残せれば選考突破できる可能性もあります。
しかし、どのような逆質問をすれば採用担当者に志望度の高さや自身の魅力を理解してもらえるか、悩んでいる人もいるのではないでしょうか。
そこでこの記事では、前半で企業が逆質問を求める5つの理由や逆質問でアピールできるポイントを解説します。この内容をもとに、企業側の視点を理解しつつ、自分の魅力を理解してもらえるような逆質問を考えましょう。
また併せて、考える際の指標として、転職の面接で使える逆質問の例文をシーン別に解説します。NG質問例も解説するため、当てはまる質問を避けるようにしましょう。記事を最後まで読めば、選考突破につながる逆質問の秘訣がわかりますよ。
逆質問は面接後半に聞かれるため、質問内容によって面接官の印象が変わります。
採用すべきか悩んでいる場合でも、逆質問が採用の決め手になることもあり、特に仕事の意欲や志望度の高さをアピールできる逆質問は有効なアピールになります。
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企業の意図を知ろう! 転職面接で逆質問を求める5つの理由
転職面接で逆質問を求める5つの理由
採用担当者が転職の面接で逆質問を求めるのには、候補者の志望度の高さや業界への理解度を確認したい気持ちがあるからです。また、企業に入社する前に不安な気持ちを払拭しておき、安心して入社してほしいという考えもあります。
この章では、企業が転職の面接で逆質問を求める理由を5つ解説します。企業側の意図を理解することで、適切な逆質問が思い浮かびやすくなるでしょう。
①志望度や働く意欲を評価するため
逆質問は候補者が気になっている内容を質問する機会のため、候補者の価値観や人柄を理解しやすいといえます。そのため、企業は候補者が入社後の仕事に対してどのように考え、どれだけの意欲を持っているかを逆質問から確認しようとしているのです。
たとえば、学生が今後の事業計画や入社後の期待される役割についての質問をすれば、入社後の具体的なイメージを持って質問していることが伝わり、志望度が高いのではないかと推測できます。
このように採用担当者は、質問の内容を通して学生の企業への理解度や志望度を判断しています。
転職面接で「やる気」をアピールするには、応募企業が目指している業務内容や将来のビジョンについて質問することが効果的です。
「現在力を入れて取り組んでいる事業は何でしょうか?」と質問することで、企業への関心と期待をより明確に伝えることができます。
②コミュニケーション能力を確認するため
転職面接の逆質問で自分の求める回答が得られるかは、質問者が適切な質問ができるかにかかっています。聞きたいことが明確にならない質問内容では、採用担当者も候補者の疑問がわからず答えにくくなってしまうからです。
面接の流れに合った質問ができているのか、深掘りしたときに話を広げられるのかなど、逆質問は候補者のコミュニケーション能力がわかりやすく表れる項目といえます。
特に志望動機や自己PRに比べるとどのような話の流れになるかわからないことから、候補者が受け答えする際にコミュニケーション能力の有無が明確になりやすいのです。
だからこそ、逆質問で自身のコミュニケーション能力をアピールできれば、自身の魅力も採用担当者に伝わりやすくなるでしょう。
③企業や業界への理解度やマッチ度を測るため
面接では、志望動機や自己PRを通して業界や企業への理解度を伝えることができます。さらに面接の最後で、逆質問で業界のトレンドや企業の重視しているポイントを深掘りすることで、さらに自身が業界や企業へ深い理解があると伝えやすくなるのです。
業界や企業への理解度が低いまま入社してしまえば、入社後に「思った仕事ではなかった」「やりたいことができない」などの理由でミスマッチにつながり早期退職になる可能性もあります。
企業としても社員を一人採用するためにも多くの時間やコストをかけているため、早期退職は避けたい場合がほとんどです。入社前の逆質問を通して業界や企業への理解度が高い候補者を採用すれば、ミスマッチが少なく長く勤めてくれる可能性が高いため、逆質問を用いて判断しようとしているのです。
④入社前の不安や疑問点を解消するため
選考前に企業の情報をなるべく調べてみるものの、実際の働き方や社内の雰囲気は企業のコーポレートサイトや口コミサイトではわからない場合も多いですよね。そのため企業側は、逆質問を通して配属される部署内の雰囲気や活かせる資格を聞いてもらうことで、候補者の入社前の不安や疑問を少なくしたいと考えているのです。
面接は企業が主体となっておこなうことが多いため、候補者の疑問や不安を解消しきれないケースが多くあります。だからこそ、逆質問の時間を設けて入社前の不安や疑問を解消してもらい、誤解のない状態で入社してもらいたいと思っているのです。
企業研究をしてみて、ホームページ(HP)や求人票などには書かれておらず、不安に感じていることは質問しても問題ありません。
条件面は業務と関連させながら、また仕事に取り組む姿勢なども合わせて伝えたうえで質問すると、マイナスイメージにならず、確認したいことを知ることができるでしょう。
逆質問で聞きたい内容があっても、選考では聞きにくい質問もあるのではないでしょうか。その場合は、内定前や承諾後のオファー面談であれば質問できます。下記の記事ではオファー面談での質問リストを解説しているため、目を通しておきましょう。
関連記事
オファー面談で質問されることは? 質問リストと5つの確認項目
オファー面談は入社前の意思確認として、内定承諾前または承諾後に実施されます。この記事では、オファー面談の流れや確認すべきポイントについてキャリアコンサルタントとともに解説します。入社条件のすり合わせがメインになるので、自分に合った企業なのか判断するためにも事前に概要を理解して準備しましょう。
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⑤候補者の個性や考え方を理解するため
逆質問は候補者が主体的に発言できる場であるため、今までの選考内容では見えなかった候補者の価値観や個性が伝わりやすくなります。
同じ仕事をするのであっても、人によって重視するのが仕事内容なのか部署内の関係性なのかは異なります。逆質問で候補者が気になる部分を質問することで、何を重視しているのか価値観が理解しやすくなるのです。
企業は多くの人間が勤めるため、個性や価値観がほかの社員と大きく異なると業務がうまく回らない可能性があります。入社前にほかの社員と協調性を持って働ける価値観なのか確認しておくのは、企業にとっても重要なことなのです。
- 逆質問で個性や考え方が良くないと判断されれば、落ちてしまう可能性もあるのでしょうか?
逆質問が選考結果に影響する可能性はある
企業は逆質問をとおして、採用候補者の価値観や仕事への姿勢を確認します。質問内容が企業の方針や職場環境と大きく異なる場合、選考結果にマイナスな影響を与えることも考えられます。
逆質問は企業と候補者の目的やマッチ度を確かめるための貴重な機会です。企業の理念や目標を尊重した質問をすることで、ポジティブな印象を残すことができます。準備を怠らず、企業研究をしっかりおこなうことが成功ㇸとつながるでしょう。
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やらなきゃ損! 転職の面接で逆質問をするメリット
逆質問は企業にだけメリットがあるものではなく、候補者が自分をアピールできるチャンスでもあります。だからこそ、候補者側が逆質問するメリットも理解しておくことで、より採用担当者に自身の魅力を理解してもらいやすくなります。
この章では、転職の面接で逆質問をするメリットを2つ解説します。自分が逆質問で何を伝えたいのか考え、質問内容を考えましょう。
面接官に自分を強く印象付けられる
転職面接の逆質問をうまく活用すれば、自己PRや志望動機で伝えた内容を踏まえてさらに自分を採用担当者に印象付けることができます。
特に集団面接だった場合、志望動機や自己PRで自身をアピールしても、後半になると採用担当者からの印象が薄まってしまう可能性もあります。
逆質問を活用して面接の最後に自分を強く印象付けられれば、一日に何人もの候補者を見る採用担当者の記憶にも残りやすくなり、結果的に選考突破できる確率も高まるのです。
面接の流れでは話せなかったアピールポイントを伝えられる
転職面接時は、アピールポイントとして前職で上げた功績を伝えたい人もいるのではないでしょうか。しかし、面接は企業側の質問が主体となって進むため、話の流れによっては候補者の魅力や前職での成果が十分にアピールできない可能性があります。
そんなときも、逆質問を活用すれば前職の功績や持っているスキルを踏まえて質問ができるため、自然に持っている経験をアピールできます。
経歴やスキルをアピールできる逆質問
- 前職では売り上げを20%アップさせましたが、その経験は御社でも役立つのでしょうか
- 簿記の資格を持っていますが、御社でも役立ちますか
- 情報収集能力に自信がありますが、御社で営業職として働いた場合にも役立ちますか
このように、志望動機や自己PRでは伝えられなかった成果や経験を伝えつつ、自身の魅力がわかる逆質問を考えましょう。
前職の実績を逆質問でアピールする際は、前職の実績だけでなく、実績をあげるためにおこなった経験を端的に伝えて、応募企業で活かせるとつなげましょう。
そうすることで、より説得力のあるアピールができます。また実績は数値を用いて伝えることで、より伝わりやすくなるでしょう。
転職の面接時の逆質問でアピールできる5つのポイント
転職の面接時の逆質問でアピールできる5つのポイント
転職面接の逆質問は、基本的に志望先への疑問点を解消する場として活用すべきですが、質問の中でアピールできるポイントを理解しておけば、不安を解消しつつ良い印象を残せる可能性もあります。
面接での受け答えで自身の持っている資格やスキルをアピールできなかった場合も、逆質問のタイミングを活用すれば追加で伝えられるというメリットもあるでしょう。
ここからは、転職の面接時の逆質問でアピールできるポイントを5つ解説します。自分が伝えたい内容を整理して、アピールポイントを見つけましょう。
①志望意欲の高さ
転職面接では、志望動機や自己PRに加えて、逆質問でも志望度の高さを伝えることができます。たとえば入社するまでの時間を活かす方法や学んでおくべきことを聞くだけでも、仕事が始まるまでの時間を無駄にしたくないという気持ちを採用担当者に伝えられるのです。
質問を考えるときは、実際に業務をおこなううえで自分に足りていない部分を明確にしましょう。自分に足りていない部分が理解できると、そのスキルを身に付けるためにできることを逆質問でたずねられます。
面接の最後で伝える逆質問だからこそ、志望度の高さをアピールできると、採用担当者の心に残りやすくなります。
逆質問で志望度の高さをアピールと、なんとなく仕事を探しているのではなく、企業を選んでいるという強い意志を伝えることにもつながります。採用担当者は熱意を感じ、入社後の活躍もイメージできるため、好印象でしょう。
②業界や企業への理解度
逆質問で、業界に関連するニュースや企業の事業への質問をすれば、業界や企業に興味や理解がある点もアピールできます。採用担当者から見ても、業界や企業への理解度が高い候補者は企業とのミスマッチを防げるため好印象になりやすいのです。
企業からすれば、業界や会社への理解度が高い人を採用しておけば、入社後に「思った仕事ではなかった」というイメージの違いから早期退職につながるリスクを減らせます。
業界や企業への理解度の高さをアピールする質問をする場合は、業界のトレンドや会社がおこなっている事業内容への質問がおすすめです。HPを見たり説明会で聞いたりした内容をもとに、一歩踏み込んだ内容を質問するように心掛けましょう。
③転職の軸の明確さ
転職面接の逆質問で転職の軸が明確な点をアピールできれば、自身のキャリアプランをしっかり持っていると理解してもらえます。
転職の軸がはっきりしている人は、その理想を実現するために業界や企業についてしっかり研究していると評価されることが多く、入社後のミスマッチを避けたい企業からは好印象となる可能性が高くなります。
転職の軸の明確さを逆質問でアピールするためには、企業の事業内容に目を向けることも方法の一つです。志望企業で自分がやりたい仕事ができるのか確認する質問を意識すれば、転職の軸がぶれていないことを効果的に示せます。また、転職するうえで残業や勤務形態など前職から改善したい部分を質問にする方法もあります。
今の段階では自分の転職の軸が明確ではないという人もいるのではないでしょうか。下記の記事では自分だけの転職の軸を見つける方法を解説しているため、ぜひ参考にしてください。
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転職理由の10例文|面接官を納得させて好印象を掴む伝え方を解説
面接で必ずと言って良いほど問われる転職理由。転職理由の考え方、伝え方、注意するべきポイントをキャリアコンサルタントとともに解説します。誰が聞いても納得感がある転職理由に仕上げて、面接で堂々と伝えましょう。
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④時事問題への興味
志望業界に関する時事問題を逆質問に盛り込むと、業務に対する興味や学ぶ姿勢がある候補者だと理解され、採用担当者の印象に残る確率が高まります。
どんな業界でも日々トレンドは移り変わっているので、テレビのニュースを見る頻度を上げたり、業界に関連する雑誌や記事を読んでみたりなど視野を広げることで、最新情報を追うことができます。
また、時事問題を取り入れる際は最近の話題を取り入れましょう。日々ニュースを見ている点もアピールでき、情報感度の高さも一緒に伝えられます。
- 時事問題を逆質問に取り入れるときに避けた方が良いニュースはありますか?
深掘りされたら答えられない質問や答えにくい質問はNG
環境問題など、企業が前向きに取り組んでいる時事問題であれば逆質問をしても問題ありません。
ただし明確でない場合は、面接官が返答に困る可能性があるため避けましょう。また政治や宗教に関連する時事問題は、個人の考え方や価値観でとらえ方が異なるため、取り入れないようにしましょう。
さらに時事問題を逆質問に取り入れることで、応募者の考えを質問される可能性があります。くわしく知らない時事問題は避けた方が良いでしょう。
⑤前職での実績やスキル
新卒採用のときとは異なり、中途採用では即戦力として活躍できる人材を求めているケースが多くなります。そのため逆質問の際に、前職で成し遂げた実績や身に付けたスキルをアピールすることは、非常に効果的です。
特に、面接の流れでこれらのアピールができなかった場合は、逆質問の機会を活用しましょう。
具体的には、以前の職業で成し遂げた功績の中から、志望企業に活かせるエピソードを探す方法がおすすめです。活かせるエピソードがすぐに思い浮かばないときは、まず前職での業績をリストアップし、整理することで企業に合ったアピールポイントが見つけやすくなります。
前職での実績やスキルに不安があるという人は、以下のQ&Aでキャリアコンサルタントが解説しているので、併せてチェックしてくださいね。
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悩むときの参考に! 転職の逆質問で使えるシーン別OK例文31選
転職の逆質問で使えるシーン別OK例文31選
逆質問でアピールできる内容が理解できても、実際はどのようなことを聞けば良いのかわからない人も多いのではないでしょうか。逆質問は内容の選び方を間違えてしまうと悪い印象になってしまう可能性もあるため、さまざまな角度からの質問を理解しておくと安心です。
ここでは、転職の面接で使える逆質問をシーン別に解説します。自分がアピールしたい内容が何か整理して、オリジナルの逆質問を考えましょう。
また、下記の記事でも逆質問の例文を載せています。新卒向けの記事ですが、併せて確認しておくと、自分に合った逆質問が見つかりますよ。
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面接の逆質問50例|熱意を伝えつつ企業とのマッチ度を見極めよう
面接での逆質問72例を紹介。さらに逆質問で意識するべきポイント、NGな質問例などをキャリアコンサルタントとともに解説。「質問は特にありません」から脱却して、逆質問を有意義な機会にしましょう。
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①志望意欲の高さをアピールできる逆質問
志望意欲の高さをアピールできる逆質問
- 一日のスケジュールを教えてください。
- 入社までに学んでおくべきことや持っておくと便利な資格について教えてください。
- 希望している部署で活躍されている人の特徴を教えてください。
- 企業理念に共感していますが、達成するためには入社後にどのような行動を意識すればよろしいでしょうか?
- 積極的に展開されている事業について、今後の展望を教えてください。
- この仕事から、社会や顧客に貢献できる点はどのようなものがあるとお考えですか?
志望意欲の高さをアピールするときは、入社に向けて必要な準備や実際に聞かないとわからない会社への質問をするのがおすすめです。その際は、企業のサイトに書いてある内容を聞かないよう注意しましょう。
②業界や企業への理解度をアピールできる逆質問
業界や企業への理解度をアピールできる逆質問
- 新規顧客開拓に向けて意識されていることを教えてください。
- 募集職で特に求められる能力は何でしょうか?
- 差し支えない範囲で、どのようなプロジェクトが進行中なのかお伺いできますでしょうか?
- 異業種から転職される人はどのような勉強をされていますか?
- 情報収集力を強みとしていますが、募集されている営業職でも役立ちますか?
業界や企業への理解度をアピールできる逆質問は、企業で実際に進行しているプロジェクトへの質問や応募した職種に活かせそうなスキルをアピールする場面にしましょう。入社後に役立つスキルや活躍したい気持ちを伝えるのもおすすめです。
前職と異なる業界に転職する場合「参考までにお聞きしたいのですが、私のような異業種からの転職者はどのような知識やスキルを特に活かせるとお考えでしょうか?」と聞くと業界への関心と企業への貢献意識を謙虚にアピールできます。
③転職の軸の明確さをアピールできる逆質問
転職の軸の明確さをアピールできる逆質問
- 入社後は責任あるポジションを目指したいと考えていますが、評価制度や昇進制度の基準を差し支えない範囲でお聞かせください。
- 前職では毎日一時間程度の残業がありましたが、御社での平均的な残業時間を教えてください。
- 将来的には子どもが欲しいと考えていますが、男性でも育児休暇の取得実績はありますか?
- 働きやすい社風と伺っていますが、有給はみなさん積極的に取得されているのでしょうか?
逆質問で転職の軸の明確さをアピールするときは、自分が入社するうえで大切にしたい部分を質問にしましょう。残業時間や福利厚生に関してはただ伝えるのではなく、なぜ気になるのかを明確にしておくと、採用担当者も答えやすくなります。
④時事問題への興味をアピールできる逆質問
時事問題への興味をアピールできる逆質問
- 原材料費の高騰が続いていますが、御社ではどのような対策を考えていますか?
- 24時間体制で稼働する物流業界の負担が話題になっていますが、御社での対策を教えてください。
時事問題を盛り込んだ逆質問をするときは、志望する業界に合った内容を選びましょう。なるべく最近のニュースや新聞で見た内容にすると、ほかの候補者と被りにくい内容になります。
また、最近の内容を選ぶほうがトレンドに敏感と考えてもらえ、情報収集能力の高さも同時にアピールできるでしょう。
下記の記事では、時事問題を面接で話すときの選び方を解説しています。ステップに分けて説明しているため、業界に合った時事問題が思い浮かばない人はぜひ参考にしてください。
関連記事
面接で時事問題に答えるための5ステップ! 業界別の例文12選付き
面接で時事問題を聞かれたときには、企業に合う題材を取り上げ、自分の意見をしっかりと伝える必要があります。この記事ではキャリアコンサルタントと一緒に、面接で時事問題に答える際に適した題材や時事問題に関する情報の集め方を解説しています。
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情報収集能力がどのような能力かわからない人は、下記のQ&Aコンテンツで実際どのようなスキルなのか、ビジネスシーンではどのように役立つのかを解説しています。
⑤前職での実績やスキルをアピールできる逆質問
前職での実績やスキルをアピールできる逆質問
- ポートフォリオで提出したデザインに関して、何かフィードバックがあればいただきたいです。
- 経理の仕事に挑戦するために、簿記2級を取得しました。御社では活かせますでしょうか?
- 帰国子女のため英語での対応には自信がありますが、海外赴任の可能性はありますか?
- 前職は外資系企業に勤めていたため、ビジネスシーンでの英語力に自信があります。英語を使用したやりとりを任せてもらえる機会はありますか?
- 前職ではさまざまな立場の人とやり取りをしていたため、他部署と連携して働くのに自信がありますが、御社でも役立ちますか?
- コミュニケーション能力には自信がありますが、御社ではどのようなコミュニケーション能力が求められますか?
- 前職では部署内のリーダーを任せられていました。御社でも責任ある立場を目指したいと思いますが、どのような人が活躍されていますか?
- 前職では成果を出すために粘り強く努力していました。御社でも成果を出せるよう、意識している点があればお聞かせ願いたいです。
前職での実績や身に付けたスキルを逆質問で伝えるときは、どのような成果を上げたのか、役割は何だったのかを明確に伝えることで、採用担当者がイメージしやすくなります。
ただし、伝えるときは相手にわかりやすいよう具体的な数字を入れるようにして、専門用語の使用は避けましょう。
アドバイザーコメント
楳内 有希子
プロフィールを見るやりたいことが明確で高い入社意思が感じられる質問は好印象
具体的な事業や業務内容に関する逆質問は「ここで自分は何をやりたいのか」が明確で、強い入社意欲を感じて好印象です。また、自分の将来をイメージし企業の展望にまで踏み込んだ逆質問は「ここで長く活躍したい」という熱意が伝わり、印象に深く残ります。
どちらの逆質問も、徹底した企業研究や幅広い視点での自己分析をおこなわなくては成しえないことだと思うからです。
また、単に質問を投げかけるだけでなく、さりげなく自己アピールを加えたり「私はこのように考えるのですが~」とまずは自身の考えを伝えてから質問すると、される側も答えやすくコミュニケーションの高さがうかがえます。
逆質問に回答してもらった感謝の気持ちを忘れないようにしよう
そして、逆質問に対しての回答には、感想や感謝の言葉を丁寧に伝えられると、真摯な人柄を垣間見ることができ、一緒に働きたいという気持ちが高まります。
面接は、双方向の会話です。特に逆質問では、それまでの面接内容を汲んだ会話の流れを意識してみてください。この企業で良いのか自己選択するためにも、これまで伝えたことを参考に、逆質問の機会を上手に活用しましょう。
面接官からの評価が点数でわかる! 本番に備えて面接力を測定しよう!
自分が面接官の目にどう映っているか、きちんと把握できていますか?
「面接力診断」では、あなたが面接本番でどれほどの力を発揮できるかを100点満点で測ります。
39点以下だと実力を発揮できていない可能性が高いです。診断結果から改善策を提案するので、本番に向けて対策しましょう。
- もうすぐ初めての面接がある人
- 自信のあった面接に落ちてしまった人
- 面接への不安を和らげたい人
選考フェーズ別も! 各面接に適した逆質問例19選
各面接に適した逆質問例19選
転職面接での逆質問を考えるときは、選考の段階にも合わせて内容を変えましょう。なぜなら、面接は段階によって担当する面接官が異なり、答えられる質問が変わってくるからです。
この章では、選考フェーズ別におすすめの逆質問の例文を解説します。それぞれの面接に合わせた逆質問を考えておき、より採用担当者の印象に残る質問を考えましょう。
一次面接で聞いておきたい逆質問
一次面接で聞いておきたい逆質問
- 社内のコミュニケーションを円滑にするための工夫を教えてください。
- ストレス耐性には自信がありますが、仕事の負担はどの程度でしょうか?
- 御社で活躍されている人の共通点を教えてください。
- 入社までに勉強しておくと役立つことを教えてください。
- 〇〇様が入社前と今でギャップを感じたことはありますか?
- 企業理念を達成するために取り組んでいることを教えてください。
- 〇〇様が考える御社の魅力を教えてください。
一次面接を担当する面接官は、二次面接以降に比べて若手社員であることが多くなっています。そのため、実際に経験している業務内容や面接官自身の考え方を聞く逆質問がおすすめです。
一方で、経営理念や事業方針などの深い内容は面接官が答えられない可能性があるため、聞かないようにしましょう。
気になる逆質問で昇進やキャリアパスについて聞くタイミングですが、面接官が人事担当者であれば「御社のキャリアパスについてお聞かせください」と、ダイレクトに質問をしてかまいません。
一次面接が人事担当者ではない場合は、二次面接で質問します。求人情報などに記載されている場合は、重複した質問をしないようにしましょう。
下記の記事では、一次面接でおすすめの逆質問をさらに解説しています。新卒向けの記事ですが、この記事の内容と併せて確認しておくと、自身の引き出しが増えて面接時に役立ちます。
関連記事
一次面接の逆質問例60選|4つのポイントを押さえて好印象を掴もう
一次面接の逆質問は、気を抜かずに対策をすることが重要です。この記事では逆質問を求められる理由や効率的な逆質問の考え方、ポイントや注意点を説明します。さらに例文を用いてポイントをふまえた逆質問をわかりやすく解説しているので、ぜひ参考にしてください。
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二次面接で聞いておきたい逆質問
二次面接で聞いておきたい逆質問
- 営業部に配属された場合1日のスケジュールをお伺いできますか?
- 〇〇様が仕事をしていてやりがいを感じた部分を教えてください。
- 新人が入社して苦労する部分はどのようなものがありますか?
- 社員同士の交流がとれるイベントはありますか?
- 御社がこれから力を入れていこうとしている事業があれば教えてください。
- 教育制度が充実していると聞きましたが、御社が独自でおこなっている研修などはありますか?
もちろん、一次面接と同様に面接官ならではの質問も可能なため、「新入社員に期待していること」「どのような人物が活躍しているのか」など、より社歴が長い社員の意見が聞きたい質問があればこの機会に聞いてみましょう。
二次面接では、一次面接よりも長く勤めている社員が面接を担当することが多いです。そのため、より事業内容の深いところを聞く質問や、入社後のイベントなどを質問できます。
二次面接では一次面接とは面接官の立場も変わるため、より踏み込んだ内容を質問できます。こちらの記事では二次面接におすすめの逆質問50選を紹介しているため、目を通しておくとさらに質問の幅が広がります。
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二次面接の逆質問50選! 一次より踏み込んだ質問で好印象を狙おう
二次面接は一次面接よりも深い内容を聞かれる傾向があるので、逆質問も気を抜かずに対策しておくことが重要です。この記事では二次面接での逆質問例をキャリアアドバイザーのアドバイスを交えつつ解説します。これから二次面接を控えている人は、ぜひ参考にしてくださいね。
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二次面接では、部門長や執行役員などのより実務に近い立場の人が面接官となることが多いです。その際は、具体的な業務内容やチームの方針、将来的な事業展開に関する質問をしましょう。
たとえば「今後の事業目標やチームのビジョンをお聞かせいただけますか?」のような質問が適切です。
最終面接で聞いておきたい逆質問
最終面接で聞いておきたい逆質問
- 御社の企業理念を達成するために、今後どのような事業展開をお考えですか?
- 御社で働く社員に、大切にしてほしい考えを教えてください。
- 御社では新入社員にどのようなことを期待していますか?
- 御社の評価基準はどのような点で判断されますか?
- 〇〇様にとって会社とは何ですか?
- 会社を経営するうえでの信念を教えてください。
最終面接では、会社の役員や社長など今までの面接に比べて高い役職に就く社員が面接官を担当します。そのため、質問の内容はより踏み込んだ上司としての目線から見た質問や今後の事業展開などにも触れることができるのです。
しかし、高い地位の職員と話せるからといって、福利厚生や給与の話はしないよう注意しましょう。条件面ばかりの話では、企業に興味があるのか疑われてしまう可能性もあります。
こちらの記事では、最終面接で逆質問をするときにおこなうべき準備や他者と差別化する方法を詳しく解説しています。社長面接に合わせた記事もあるため、ぜひ目を通しておきましょう。
最終面接の逆質問例文
最終面接の逆質問30選! 内定をつかむ必須準備と差別化のコツを解説
社長面接での逆質問
状況別17例文|社長面接の逆質問で絶対押さえたい3大要素
面接の不安を解消! 本番前に面接力を測って弱点を発見しよう
不安を抱えたまま面接本番に臨むと、面接官に好印象を残せず、内定が遠のいてしまう可能性があります。
そんなときこそ「面接力診断」を受けましょう。
簡単な質問に答えるだけで自分の弱点がわかり、改善方法も提案してもらえます。ぜひ活用して面接を突破してください。
- 近く面接本番を控えている人
- 自分の面接の改善点を知りたい人
- 過去の面接で力を発揮しきれなかった人
就活のプロが解説! 転職の際に聞いておかないと後悔する質問
ここまでで転職面接の逆質問で何を聞けば良いかを説明しましたが、まだマストで聞くべき質問がわからず、逆質問を絞り込めない人もいるのではないでしょうか。
そこでこの章では、キャリアコンサルタントの谷所さんに、転職の面接時に聞いておかないと後悔する逆質問を解説してもらいます。実際に働いてから後悔しないために必要な質問を理解して、採用担当者に確認しましょう。
アドバイザーコメント
谷所 健一郎
プロフィールを見る後悔しないためにも入社後についてしっかり確認しておこう
転職面接での逆質問で聞いておかないと後悔する質問について考えてみましょう。
①「今回の募集で社員に特に期待することは何ですか?」
転職は職種や職務を限定して募集をおこなうことが多く、面接で説明がある場合は重複して質問すべきではありませんが、企業がどういった成果や実績を期待しているのか、逆質問で確認をしておくべきです。期待に応えられない仕事であれば、転職をしてもマッチングしない可能性があります。
②「配属先についてお聞かせください」
転職は募集職種が明確なことが多いので、希望しない部署への配属はあまり考えられませんが、研修という名目で集まりにくい部署に配属になり固定化してしまうケースがあります。入社後どういったプロセスで配属されるか確認をしておくべきです。
③「御社のキャリアパスについてお聞かせください」
求人情報などに掲載されていない場合は、昇進や昇格の制度を知るためにキャリパスについて質問をしましょう。募集している給与が高くても昇給や昇格が期待できなければ、モチベーションが下がってしまいます。
転職で大切なことは、転職してかなえたい軸が実現できることです。曖昧な回答であれば、明確なキャリアパスの制度がない可能性があります。
転職の逆質問で避けたい5つのNG質問例
転職の逆質問で避けたい5つのNG質問例
転職面接での逆質問を利用すれば自身の働く意欲や身に付けているスキルを採用担当者にアピールできます。一方で、質問内容によってはマイナスな印象を残してしまう可能性もあるため注意が必要です。
ここでは、転職面接の質問で避けるべき内容を5つ解説します。それぞれの例文も解説するため、事前に確認して同じ内容を質問しないようにしましょう。
また下記の記事では、面接時に避けたい逆質問をさらに解説しています。ミスを避ける方法も合わせて解説しているため、目を通しておくと安全です。
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面接で聞いてはいけない逆質問をしてしまうと、採用担当者からの印象を下げる恐れがあります。本記事では、注意すべき逆質問と好印象につながるポイントについてキャリアコンサルタントとともに解説します。例文も紹介するのでぜひ参考にしてください。
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①調べればわかる質問
調べればわかる質問
- 企業理念を教えてください。
- 御社の製品やサービスはなんですか?
- 就業時間を知りたいです。
転職面接の逆質問で企業理念や事業内容など調べればわかる質問をしてしまうと、企業研究が足りず志望度が低いと判断されてしまう可能性があります。逆質問は、直接社員に聞かなければわからない質問をすることができる貴重な時間だからです。
調べればわかる質問を避けるためには、質問内容を一歩踏み込んで考える意識を持ちましょう。たとえば、「企業理念達成に向けて何を努力しているのか」といった内容にすると、調べればわかる企業理念達成へ向けて、社員がどのような行動をしているのか具体的な話を聞くことが可能です。
踏み込んだ内容の質問をすれば、採用担当者の考えや視点をより深く知れます。単に表面的な質問とは異なり、しっかり調べたうえで質問していることが伝わるので、企業に対して強い関心をアピールすることも可能です。
②すでに説明されていることに関する質問
逆質問は転職面接の終盤におこなわれているため、説明会や今までの選考時に事業内容や実際の働き方を聞いている場合があります。逆質問のときに説明された内容と被る質問をしてしまうと、採用担当者に「話を聞いていたのだろうか」と思われてしまう可能性があるのです。
しかし、事前に考えていた質問がほかの候補者と被ってしまったり、説明されてしまったりする場合もあるのではないでしょうか。用意していた質問ができなくなったときでも焦らないためには、複数の逆質問を用意しておくと安心です。
最低でも5つ程度逆質問を想定しておけば、他者と被った場合や、質問したい内容が答えられてしまったときでも焦らずほかの質問をすることができます。
③「はい」「いいえ」で終わる質問
「はい」「いいえ」で終わる質問
- リモートワークは可能ですか?
- 新人研修はありますか?
- 入社3年未満の社員が異動した例はありますか?
質問の方法には、その後の会話が広がりやすいオープンクエスチョンと、「はい」か「いいえ」で質問の回答が終わるクローズドクエスチョンがあります。転職の面接で逆質問するときは、採用担当者にコミュニケーション能力が伝わるよう話が広がるオープンクエスチョンで質問しましょう。
上記の質問をオープンクエスチョンに変えると、下記の内容になります。
オープンクエスチョンに変えた内容
- リモートワークは可能ですか? その場合、社員同士のコミュニケーションをどのようにとっているか教えてください。
- 新人研修はどのようなことを実施していますか?
- 入社3年未満の社員の異動を決定する場合、どのような理由が多いのでしょうか?
質問内容を少し変えるだけで話が広がり採用担当者とコミュニケーションがとれるようになるのです。
クローズドクエスチョンの質問になってしまった場合でも、その質問だけで終わらずにそこから具体的に質問できれば問題ありません。クローズドクエスチョンで会話の土台をつくり、オープンクエスチョンで話を広げるのが自然です。
④面接官が答えにくい質問
面接官が答えにくい質問
- 月の残業時間は多いですか?
- 手取りでどのくらいの給与をもらえますか?
- ボーナスが出ない年もありますか?
- 福利厚生で魅力的な点はありますか?
転職するにあたって、次の職業では希望する待遇をかなえたい人も多いのではないでしょうか。逆質問の場面は、月の残業時間や給料など気になる部分を質問しやすい環境です。しかし、いくら逆質問であっても、採用担当者が答えにくい質問をしてしまえば印象が良くありません。
面接官が答えにくい質問をどうしても聞きたい場合は、前職での話を踏まえて質問したり、良い面に着目して質問したりするなど工夫しましょう。たとえば、「前職での残業は月何時間程度でしたが」や「風通しの良い雰囲気で有給が希望通り取得しやすいと伺いましたが」などと伝えてから質問するだけでも、誤解を招くことなくネガティブイメージを残しにくくなるのです。
逆質問を通じて企業の課題や問題点を知りたい場合は「御社が直面している最大の課題は何でしょうか?」と、ダイレクトに質問をしても良いでしょう。
また残業時間の多さなどを確認したい場合は「前職では、効率を考えながら積極的に残業をおこなってきましたが、御社の残業時間はどのくらいでしょうか?」と質問すれば、前向きに残業に取り組む姿勢を示しながら、残業時間を確認できます。
⑤自信がない印象を与える質問
自信がない印象を与える質問
- 私の評価はどの程度でしょうか?
- 私以外に何人くらいが選考に参加していますか?
- 成長できる環境は整っていますか?
- 異業種からの転職でも活躍できるでしょうか?
- 二次面接に突破できる人の特徴を教えてください。
逆質問は面接の終盤でおこなうため、そこまでの印象が気になる人も多いのではないでしょうか。また、新しい環境に飛び込むことや異業種への転職自体に不安を覚えている人もいますよね。
企業は入社後に努力していける人材を探しているため、自信がない様子を見せてしまうとマイナスな印象になる可能性があります。たとえ不安な気持ちを持っていたとしても、転職面接の逆質問で採用担当者に伝わるような質問は避けると安心です。
効果的な質問をするために! 転職時の逆質問に関する4つの秘訣
転職時の逆質問に関する4つの秘訣
- 事前に複数の質問を用意する
- 面接の流れに合わせた質問内容を考える
- 入社後に働いている姿をイメージしやすい質問にする
- 質問の内容を具体的にする
面接時に逆質問が重要と理解していても、どのような質問をいくつ用意しておけば良いか、質問の内容を決めかねて悩む人もいるのではないでしょうか。逆質問はほかの候補者とかぶってしまったり面接の流れによっては話しにくくなる質問もあるため、さまざまな選択肢を用意しておくと答えられなくなる心配が減ります。
この章では、転職の面接で逆質問するための秘訣を4つ解説します。面接の場面は緊張しやすいため、事前に対策して落ち着いた対応をしましょう。
①事前に複数の質問を用意する
逆質問は事前に用意しておく人が多いかと思いますが、個数が少ないと急な場面で対応できない可能性があります。ほかの候補者と質問が被ったときや、面接の流れで質問できなくなったときのために最低でも5つ用意しておきましょう。
実際にすべての質問を聞く必要はなく、聞きたい内容を順位付けておき、順番に質問していけば問題ありません。5つも用意しておけばすべてが聞けなくなることは少ないため、面接の場面でも落ち着いて質問できます。
質問を考えるときは意欲を伝える内容や時事問題に関する内容など、ジャンルごとに複数用意しておくと、さまざまな方向から採用担当者に自分をアピールできます。
- 説明会やOB・OG訪問などで疑問が解決できているため、特に質問がありません。逆質問をしない場合、どのようなリスクがありますか?
熱意を伝えるためにも逆質問は用意しておくのがベター
リスクとまでは言いませんが、応募者のほとんどは逆質問に頭を悩ませ、どんな逆質問をすれば熱意が伝わるか、自分をアピールできるかなど練りに練って臨んできます。
そのなかで逆質問をしないと、ほかの人と比べて印象が薄くなってしまうかもしれません。
せっかくの機会です。質問がなければ「これまで質問や疑問に丁寧に回答していただき、十分理解できたので現時点で質問はありません。
本日の面接で、働くイメージがより鮮明になり、ますます御社で働きたいという気持ちが高まりました。本日はお忙しい中お時間をいただき、ありがとうございました。よろしくお願いいたします。」など、これまでの感想や意欲、感謝の気持ちを伝えましょう。
②面接の流れに合わせた質問内容を考える
逆質問の内容は事前にいくつか用意しておく必要はあるものの、前述したとおりそのすべてを質問する必要はありません。面接の流れに合わせて質問内容を調整する必要があります。
たとえば、逆質問で聞きたいと思っていた質問が面接の途中で解決できてしまえば、異なる逆質問を用意する必要があるのです。なぜなら、面接の中で話した内容を質問すれば、「話を聞いていなかったのかな」という印象を採用担当者に与えかねません。
面接の流れに合わせた質問を考えるときは、採用担当者の実際の経験を質問するのもおすすめです。実際に働いて感じたやりがいや企業の魅力は、働いている社員にしかわからないからです。
③入社後に働いている姿をイメージしやすい質問にする
逆質問を考えるときは「御社に入社したら簿記の資格は役立ちますか」「活躍されている社員の特徴を知りたいです」など、候補者が働いている姿をイメージできる質問にしましょう。
入社のイメージができる質問をすると、企業に入社して働くことを考えていると採用担当者に印象付けることができます。さらに、企業への興味が伝わるため、志望度も高いと理解してもらえるのです。
逆質問は面接の終盤でおこなわれるため、このタイミングで自身を強く印象付けられれば、選考を突破できる確率が高まります。採用担当者に一緒に働きたいと思ってもらえるきっかけにしましょう。
④質問の内容を具体的にする
逆質問で何が聞きたいのかわからないと、採用担当者も答えれば良い内容がわからなくなってしまいます。そのため、質問はなるべく具体的な内容を意識して考えましょう。
たとえば、「御社で活躍するためにはどうしたらいいですか」ではなく、「御社で活躍する人の共通点を教えてください」など実際の人を思い浮かべられる質問にするだけでも、質問の具体性が増します。
また、自身の実績をアピールしつつ質問したい場合は「何パーセントの売り上げアップにつなげた」「〇〇というプロジェクトを立ち上げた」といった数字や具体的な名称をいれることで、質問の具体性を上げることができます。
ポイントを押さえた逆質問で転職面接を成功させよう!
逆質問は面接の最後、採用担当者に自分をさらに印象付けられるタイミングです。しかし、質問の仕方を間違えてしまえば、ここまでで築いた良い評価を下げてしまう恐れもあります。
転職面接で逆質問をおこなうときは、前職での経験や身に付けたスキルをアピールするのがおすすめです。企業で活躍している人の特徴を聞くのも、候補者の入社意欲が伝わるでしょう。
逆質問は事前に準備しておけば焦らず対応できる確率が高まるため、質問内容をいくつか用意しておき、落ち着いて面接に臨んでくださいね。
アドバイザーコメント
野村 芳克
プロフィールを見る逆質問が最後のアピールチャンス! 有意義な質問を準備しよう
転職の逆質問で何を聞くべきか悩んでいる人は多いですが、逆質問は自分をアピールする最後のチャンスです。まず逆質問を考える際には、業界や企業に対する心構えが重要です。
たとえば、その企業が目指している事業戦略や、職場環境に関する質問は、相手に興味を持っていることを示し、自分の慎重性の高さを伝えることができます。「貴社の成長戦略に対してどのように貢献できるか考えていますが、今後の注目分野は何でしょうか?」などが良い視点の逆質問ですね。
また、働くうえでの不安や疑問点を解消するために、社内の雰囲気や教育、実際の業務内容についての考え方を聞くことも大切です。これにより、入社後のミスマッチを防ぐだけでなく、企業に対して自分が真剣に準備している姿勢をアピールできます。
面接官の立場に応じた質問内容を調整することも重要
最後に、逆質問は面接官の立場に応じて内容を調整することがポイントです。役員クラスには企業のビジョンや将来展望について、現場のリーダーにはチームの目標や日常の業務内容について質問するなど、相手に合った逆質問を考えることで、より効果的なアピールが可能となります。
執筆・編集 PORTキャリア編集部
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記事の編集責任者 熊野 公俊 Kumano Masatoshi
3名のアドバイザーがこの記事にコメントしました
キャリアコンサルタント/キャリアシンク・オフィス代表
Yoshinori Nomura〇IT業界・人材サービス業界でキャリアコンサルタントの経験を積む。培ったノウハウをもとに、その後はNPO支援団体として一般企業人の転職相談・就活生への進路相談を担う
プロフィール詳細キャリア・デベロップメント・アドバイザー/キャリアドメイン代表
Kenichiro Yadokoro〇大学でキャリアデザイン講座を担当した経験を持つ。現在は転職希望者や大学生向けの個別支援、転職者向けのセミナー、採用担当者向けのセミナーのほか、書籍の執筆をおこなう
プロフィール詳細キャリアコンサルタント/ワーズアンドキャリア代表
Yukiko Umenai〇アナウンサーとしてのノウハウを活かし、総合人材会社で研修や社員教育を担当。人材の活躍やキャリア形成支援にも注力し、大学ではキャリア講義やカウンセリング、就職支援を担っている
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