この記事のまとめ
- 転職で給与交渉をする際に大事なのはタイミングと伝え方
- 転職で給与交渉をしないのは損
- 転職の給与交渉で実際に使える例文を紹介
年収は転職先を決めるうえで重要な指標の1つ。多くの人が「できるだけ年収の高い企業に就職したい」と考えるでしょう。
そこで重要となってくるのが給与交渉です。給与交渉をすることで年収アップが期待できるだけでなく、自分の価値を正当に評価してもらうことができます。
この記事ではキャリアアドバイザーの谷所さん、瀧本さん、降幡さんのアドバイスも交えながら、給与交渉のコツや実際の例文を紹介するので、ぜひ参考にして実践してみてくださいね。
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転職で給与交渉をする際にはタイミングと謙虚さに注意しよう!
まず、転職交渉をする際に重要となるのはタイミングです。交渉のタイミングを間違えると落選したり、希望の条件での入社が難しくなってしまうので注意しましょう。
また、転職希望者と企業の双方が納得して内定承諾に至るために、交渉での立ち振る舞いは成功の大きなカギとなります。
そこでこの記事ではまず転職の給与交渉について概要を解説。交渉すべきタイミングや成功のポイントについて紹介するので、給与交渉の重要性を頭に入れておきましょう。
後半では実際に交渉の仕方をわかりやすく例文付きで解説していくので、ぜひ参考にして希望する条件での転職を勝ち取ってくださいね。
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そもそも転職で給与交渉はできるの? 頭に入れておきたい2つのポイント
「そもそも給与交渉ってしても良いの?」「イメージが悪くならない?」と、給与交渉に不安やマイナスのイメージを抱いている人は多いかもしれません。
せっかく内定がもらえるチャンスなのに、給与交渉でトラブルになって仕事が決まらなくなるのは嫌ですよね。
しかし、転職での給与交渉は基本的にすべきです。給与交渉をしないとなかなか納得のできる条件の企業が見つからなかったり、妥協して転職することになったりする可能性があります。
ここからは、給与交渉の概要について解説するのでしっかり頭に入れておいてくださいね。
①転職の際に給与交渉をする人は多い
転職で給与交渉できるのか疑問に思っている人もいるかもしれませんが、実際は多くの転職者が自分のスキルや経験を考慮し、より良い条件を求めて交渉に臨んでいます。
マイナビキャリアリサーチLabが実施した「2023年3月度 中途採用・転職活動の定点調査」によると、直近3カ月以内の中途入社者のうち、給与交渉をおこなったのは33.1%ということがわかりました。
全体で見ると交渉しているのは3割程度と少ないですが、役職別では部長クラスは78.0%が給与交渉をおこなっており、課長クラス50.4%、係長・主任・職長クラス45.2%と続いています。
つまり、スキルや経験に自信のある人ほど積極的に給与交渉をおこなっているのです。
引用:マイナビキャリアリサーチLab「2023年3月度 中途採用・転職活動の定点調査」
- 新卒からどれくらい勤務すれば給与交渉できますか?
企業の求める人材とマッチすれば給与交渉は可能
どれくらいという期間より、求めている人材とのマッチングが重要です。
転職では職種や職務で募集する企業が多いので、戦力として貢献できるならば、経験期間が短くても給与交渉は可能です。
一般的に実務経験が3年以上であれば経験者としてとらえる企業が多いので、新卒で募集職種に就いて3年以上の経験があれば、発揮できる能力をアピールしたうえで、給与交渉をおこなっても良いでしょう。
②内定承諾後の給与交渉は難しい
給与交渉は選考に影響するリスクがあるため「内定承諾後に交渉しよう」と考えている人もいるかもしれませんが、内定承諾後の給与交渉は難しいと覚えておきましょう。
なぜなら、内定承諾をした時点で企業側は応募者が条件に合意したと判断するため、その後に交渉を申し出られるのは想定外だからです。
また、企業は内定承諾を受けた時点から予算やほかの候補者とのバランスも調整し始めているため、その後に交渉すると再調整が必要となるでしょう。
そのため、内定承諾後に給与交渉をするのは企業から「非常識だ」と思われ、信頼関係が崩れる恐れがあるので避けるべきです。
しないと損! 知っておきたい転職時の給与交渉の重要性
しないと損! 知っておきたい転職時の給与交渉の重要性
- 自分の市場価値を正当に評価してもらう
- 長期的な収入アップにつながる
- 転職に対する満足感や仕事のモチベーションアップになる
「給与交渉は大変だし、選考に悪影響が出るかもしれない……」と消極的になっていませんか? 確かに、企業から提示された条件をこちらの都合で変更してもらうのは気が引けますし、交渉の準備をするのも大変ですよね。
しかし、給与交渉の有無で収入が大きく変わることもあるためしないのは損です。
以下では、転職時の給与交渉の重要性について解説するので、交渉を悩んでいる人はしっかりチェックして理解しましょう。
自分の市場価値を正当に評価してもらう
企業側は転職希望者のスキルや経験、業界での実績をベースに給与を提示します。しかしときにはその提示額が相場より低かったり、自分の想定している希望額にマッチしなかったりという事態も起こり得ます。
そこで給与交渉をすることにより、自分の市場価値を正当に評価してもらうことで、人材としての自分自身を守ることが可能です。
交渉の際は適切な根拠に従って議論し、採用担当者に納得してもらうことが必要です。
そのためには業界の平均給与や同業他社の提示額などの資料をあらかじめ用意しておきましょう。加えて、専門性の高いスキルや希少な経験を持っている場合、それをしっかりとアピールし、正当な評価を得ることが大切です。
自分を正当に評価してもらうことで、納得のいく転職ができるでしょう。
まず、同業他社の平均的な給与水準や提示条件と比較し、自身のスキルや経験がどれほどの価値を持っているかを確認します。
また、転職エージェントやスカウトサイトを活用し、複数の企業からのオファー内容を比較することで、自分の市場価値を把握することも有効です。
さらに、ポータブルスキル(どんな環境でも活かすことができるスキル)や実績が評価されているかを確認することも重要です。
長期的な収入アップにつながる
給与交渉は短期的な給与改善だけでなく、長期的な収入アップにもつながります。
たとえば、初任給が高ければそれがベースとなり、その後の昇給やボーナスなどの収入にも良い影響をもたらします。
また、多くの企業では昇給の上昇幅が給与をベースとしたパーセンテージで決まっているため、ベースとなる給与が高いほど得をするでしょう。
また、給与交渉の場で自分の価値をしっかりアピールすることで、企業側も応募者の成長に期待が持てるため、スキルに見合った追加の手当や入社後の昇給などにも良い影響があるかもしれません。
ボーナスの有無が気になる人はこちらの記事も参考にしてみてください。以下の記事ではボーナスのない会社の魅力やメリットを解説しています。
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ボーナスを支給しない会社と聞くと、年収や業績を心配する人もいるかもしれませんが、実はボーナスがないことで社員が得をすることもあるのです。記事ではボーナスのない会社の本音や、ボーナスを軸にした会社の見極め方をキャリアコンサルタントとともに解説します。
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まずはあなたが受けない方がいい職業を確認してください
就活では自分に適性がある仕事を選ぶ事が大事です。適性が低い仕事に就職すると、イメージとのギャップから早期の退職に繋がってしまうリスクがあります。
そこで活用したいのが「適職診断」です。簡単な質問に答えるだけで、あなたの強み・弱みを分析し、適性が高い職業・低い職業を診断できます。
強み・弱みを理解し、自分がどんな仕事に適性があるのか診断してみましょう。
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転職に対する満足感や仕事のモチベーションアップになる
給与交渉が成功すれば、報酬が増えるという金銭面での満足感もありますが、正当に評価してもらえたことによる精神的な満足感も得られます。
満足感を持って転職することにより、仕事のモチベーションも上がるため、仕事に身が入って良い結果をもたらすでしょう。
そして結果を残せば昇給や昇進につながり、さらにモチベーションが上がるという好循環になります。
逆に、妥協して転職すると仕事に身が入らなかったり、頑張っているのに収入が見合わないというギャップに苦しんだりする危険性があります。
そのため、新しい環境で良いスタートを切る条件として転職に対する納得感は重要であり、それを得るための給与交渉が必要になるのです。
いつならうまくいくの? 給与交渉のベストなタイミング
給与交渉の重要性は理解していても、交渉を切り出すタイミングがわからずに悩んでいる人もいるでしょう。
切り出せないまま内定承諾までしてしまうと、納得いかないまま入社することになり、後悔する原因になります。
そこで、以下では給与交渉のベストなタイミングを2つ紹介します。この2つ以外のタイミングでの交渉は成功率が低いので、交渉する人は必ず守ってくださいね。
面接官から希望年収について聞かれたとき
選考が進んだ2次面接以降や最終面接では、面接官から希望年収について尋ねられることがあります。面接官から希望年収の話をしてくれると、こちら側から切り出さなくても良いため話しやすいでしょう。
この時点になると、企業側も提示する条件やポジションなどのイメージが固まってきているため、現実的な交渉が可能です。
希望年収について聞かれた際は、希望額をはっきりと伝えましょう。このときに曖昧な回答や相場からかけ離れた金額を提示すると、選考に悪影響が出る可能性があります。
そのため、事前に相場を調べたうえで、希望年収を提示する際は提示理由を論理的に説明することが重要です。
面接で希望年収を聞く意図は、自社の給与規定に合致するかを見極めています。
希望年収より低い給与で内定を出せば、内定を辞退する可能性があるので、面接時に希望年収を確認して、採用できる人材かどうかを判断します。
内定後~内定承諾前
最もおすすめのタイミングは内定後です。内定後であれば選考を終えているため、気持ちに余裕を持って交渉ができます。
また、企業側も「この人を採用したい」という思いから内定を出しているため、交渉に応じてくれる可能性は高いといえます。
ただし、交渉の際に提示する金額は常識の範囲内で、かつ合理性がなければなりません。
また、内定承諾書を提出すると、提示された条件で合意したということになるため、承諾後に交渉しても応じてもらえる可能性は低くなるのでタイミングに注意してくださいね。
準備は入念に! 給与交渉を成功させる4つの行動
準備は入念に! 給与交渉を成功させる4つの行動
- 業種・職種の給与相場をリサーチする
- 自分のスキルや経験を踏まえた市場価値を考える
- 希望したい年収の金額を設定する
- 交渉材料を集める
給与交渉の重要性やタイミングを理解したら、続いて実践するための準備を整えましょう。ここで入念に準備することで、交渉の成功率をグンと上げられます。
以下では給与交渉を成功させるために必要な4つの行動について詳しく解説していきます。
①業種・職種の給与相場をリサーチする
まずは自分の応募している業種・職種の給与相場をリサーチして、大まかに想像しておきましょう。
業界全体や同じ職種における平均的な給与をベースとして考えることにより、企業の想定している年収と希望年収のズレを少なくでき、根拠を明確にした交渉がしやすくなります。
特に、就業地域や企業規模によっても給与は大きく変わるため、応募先に近い条件のデータを参考にして自分の市場価値を理解しておくことが大切です。
リサーチでは転職情報サイトや転職エージェントのアドバイスを参考にして、同じスキルや経験を持つ人たちがどの程度の給与を得ているのかを確認しましょう。
転職サイトで希望職種の給与を確認するのはもちろんですが、転職エージェントに相場を質問すると良いでしょう。
また、厚生労働省でおこなっている「賃金構造基本統計調査」は雇用形態や勤続年数、都道府県別など属性別の賃金の結果が見られるので参考にしてみてください。
既卒就活で後悔したくない人は、適職診断からはじめよう
既卒の就活は新卒と違い、選べる職業に限りがあります。そのため、簡単に就職先を決めると入社前とのギャップから早期退職につながる恐れがあります。
これから既卒就活をはじめる人は、まず「適職診断」を活用しましょう。適職診断では、簡単な質問に答えるだけであなたの強み・弱みとぴったりの職業がわかります。
また、どのような職業を選んだらいいか就活軸も見つかるため、これから就活を始める今に取り組むのがベストです。
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②自分のスキルや経験を踏まえた市場価値を考える
同じ業界・職種の給与相場をリサーチしたら、続いて自分のスキルや経験を踏まえた金額を上乗せしましょう。
給与交渉を成功させるためには、相場に加えて自分のスキルや経験を踏まえた市場価値をしっかりと理解することが不可欠です。
たとえば、「経理職志望で会計士の資格を持っている」といったように、ほかの候補者と差別化できる実績や、特定の技術・知識や経験を持っている場合、それを説得力のある交渉材料としてアピールすることが重要です。
また、応募先の企業が求めているスキルや経験にマッチする点を強調することで、企業側にとっても価値のある人材であることを示すことができます。
③希望したい年収の金額を設定する
続いて、希望したい年収の金額を設定しましょう。具体的な金額目標を持つことで交渉時にブレずに自分の意見を伝えることができ、自信を持ってアプローチできます。
この際に注意したいのは、業界・業種の給与相場からかけ離れていないこと、金額に説得力を持たせることです。
企業は、求人を公開する際にある程度の給与を想定しています。そのため、いくら良い人材でも、給与が企業の想定をはるかに上回ると採用に及び腰になってしまうでしょう。
逆に、低すぎる希望年収では自分が損をするだけです。自分の現職の給与や生活費、将来のキャリアプランに基づいて、現実的かつ理想的な金額を考えてくださいね。
④交渉材料を集める
希望金額が決まったら、交渉成功に向けて説得力を持たせるために交渉材料を集めましょう。提示しやすいスキルや資格はもちろんのこと、プロジェクトやマネジメント経験も有効な交渉材料になるので徹底的に洗い出してくださいね。
なお、未経験職種への転職の場合は、企業から相場よりも低い年収を提示されるかもしれません。しかし、そこで「未経験だからしょうがない」と諦めてしまっては、自身が損をするだけです。
職務に役立つスキルや資格、マネジメント経験など、交渉材料になりそうなものは積極的に提示して、少しでも自分の人材的価値を高く評価してもらいましょう。
どんなケースが交渉に成功しやすいの? キャリアコンサルタントが徹底解説
給与交渉を検討している人のなかには、自分のスキルや経験では交渉に応じてもらえないのではないかと不安に感じている人もいるでしょう。
交渉するのであれば確実に成功させて、納得のいく条件で転職したいですよね。
そこでここでは多くの転職希望者のサポートをしてきたキャリアアドバイザーの瀧本さんに、交渉に成功しやすいケースについて質問しました。コツを理解して、交渉を成功に導きましょう。
アドバイザーコメント
瀧本博史
プロフィールを見る給与を交渉する際は特にテクニカルスキルをアピールしよう
企業から魅力的に映るスキルや経験には、専門性とポータブルスキル(汎用的なビジネススキル)の両方が重要です。
まず、企業が特に評価するのは「テクニカルスキル」で、たとえばIT分野ではプログラミング、データ分析などが求められます。特定の業界での営業経験やリーダーシップといった、業界固有の知識や経験も大きなアピールポイントとなるので、ぜひアピールしてください。
また、企業は「ヒューマンスキル」や「マネジメント経験」も重視するので、たとえば5人以上のチームをリードし、成果を上げた経験や、部下の育成、プロジェクト管理に成功した事例は、特に管理職の採用で強力な武器となりました。
企業に貢献できると示すことが好条件での転職をかなえるカギ
給与交渉に関しては、単に経験やスキルをアピールするだけでなく、その企業でどのように貢献できるかを明確に示せるかどうかが重要です。
ある成功事例では、従業員が自身の市場価値を示し、業界標準以上の給与だけでなく、リモートワークやフレックス勤務といった条件面でも有利な契約を獲得することができました。
最近では、企業側も優秀な人材確保のため、給与以外の手当や柔軟な働き方を提示する傾向が強まっています。自分の価値を過小評価せず、実績やスキルを具体的なエピソードを使って伝えることが、交渉成功への近道です。
まずはあなたが受けない方がいい職業を確認してください
就活では自分のやりたいことはもちろん、そのなかで適性ある仕事を選ぶ事が大事です。適性が低い仕事に就職すると、イメージとのギャップから早期退職に繋がってしまうリスクが高く、適職の理解が重要です。
そこで活用したいのが「適職診断」です。質問に答えるだけで、あなたの強みや性格を分析し、適性が高い職業・低い職業を診断できます。
まずは強みを理解し、自分がどの職業で活躍できるか診断してみましょう。
・楽しく働ける仕事がわからない人
・時間をかけずに自己分析をしたい人
実践しよう! 給与交渉の場での立ち回り
実践しよう! 給与交渉の場での立ち回り
- まずは採用担当者から条件を聞き出す
- ポジティブな姿勢でアプローチする
- 入社後の昇給も考慮する
- 謙虚な姿勢で交渉する
交渉の準備ができたら、あとは交渉の場で実際に自分の希望を伝えましょう。
ここからは、給与交渉の場での実践的な立ち回りのポイントを4つ紹介します。頭に入れて臨むだけで成功率が上がるので、準備段階や本番前にチェックしておいてくださいね。
まずは採用担当者から条件を聞き出す
まずは、給与交渉のために雇用条件の話題を切り出す必要があります。面接時に希望年収を聞かれることもありますが、そうでない場合は自分から話をしなければいけません。
とはいえ、唐突に給与の話をし始めるのも印象が良くないので、条件の話が出た際や「何か質問はありますか?」と聞かれた際に切り出しましょう。
そして、自分から希望条件を一方的に述べるのではなく、まずは採用担当者から年収を提示されるのを待つのもポイントです。
オブラートに包んだ聞き方をすることで面接官も回答しやすく、給与に対しての前のめりすぎるというイメージダウンも防げます。
ポジティブな姿勢でアプローチする
給与交渉の場では、ポジティブな姿勢でアプローチすることが成功のカギです。
自分の希望条件を伝える際に強引な態度やネガティブな言い回しを避け、前向きな姿勢を示すことで、採用担当者にも好印象を与えられます。
たとえば、現在のオファーに対して感謝の意を示しつつ、自分のスキルや経験に基づいてなぜもう少し高い給与が妥当かを丁寧に説明するのが効果的です。
そして、YESかNOかだけを求めるのではなく、「いかがでしょうか?」と聞いて柔軟性を持たせることで、採用担当者側も検討の余地が生まれるでしょう。
ポジティブで柔軟なアプローチを心掛けることで、企業との信頼関係が築け、より良い結果を得られる可能性が高まります。
入社後の昇給も考慮する
あまり入社時の給与に固執しすぎず、入社後の昇給も考慮すると柔軟性の高い交渉が可能になります。
この際、キャリアプランをしっかり設計して、昇給や昇進を果たした際にどれくらいの年収が欲しいのか計算しておくことが重要です。
交渉の際には、昇給や昇進の条件について聞いておくのも忘れないようにしましょう。そうすることで、実際に昇給するイメージが持ちやすくなり、納得感を持って交渉を終えられます。
また、昇給や昇進といった評価に関する質問は「会社に貢献したい前向きな姿勢」が採用担当者に伝わるため、良い印象を抱かれやすいといったメリットもあります。
謙虚な姿勢で交渉する
給与交渉には謙虚な姿勢で臨むことも非常に大切です。自分の価値やスキルをアピールする際も、相手を尊重しながら誠実な態度で伝えることで好印象を残せます。
たとえ自分が希望する条件が提示されなかったとしても、傲慢な態度や強気な交渉は、相手にネガティブな印象を与えるリスクがあるため、適度な謙虚さを保ちましょう。
交渉が失敗しても必ずしも内定取り消しになることはありませんが、ここで悪い印象を持たれると採用が見送られる可能性があるので、お互いが納得できる建設的な話し合いを心掛けてくださいね。
- 交渉をしたことがないのでうまくできるか不安です。どうやって交渉力を身に付ければ良いですか?
提供できるものの整理・シナリオ作り・練習をおこなおう
交渉と聞くと難しく感じてしまいますが、子どもの頃を思い出してみてください。
欲しい物ができたとき、やってみたいことがあるとき、親御さんにお願いしたことはありませんか? たとえば「お手伝い頑張るから、コレ買って!」といったことはないでしょうか。
これは立派な交渉です。そのため、交渉を難しくとらえる必要はありません。まずは給与相場や自分が提供できるもの、相手のニーズを整理する事前準備をおこない、どのように話を運ぶのかシナリオを作り、話す練習あるのみです。
家族や友人に相手をしてもらうのも一つの手です。また実際の希望額と妥協額を事前に明確にしておくなど、状況をしっかりと見極めるようにすることで交渉力は上がっていくはずです。
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職業選択においてやりたいことはもちろんですが、その中でも適性がある仕事を選ぶ事が大事です。適性が低い仕事に就職すると、イメージとのギャップから早期退職に繋がってしまうため適職への理解が重要です。
そこで活用したいのが「適職診断」です。質問に答えるだけで、あなたの強みや性格を分析し、適性が高い職業と低い職業を診断できます。
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こんな行動は絶対NG! 給与交渉の注意点
給与交渉は納得のいく条件で転職するために重要なプロセスですが、交渉の場でNG行動をしてしまうと、落選したり採用が見送られたりするリスクがあります。
ここからは、給与交渉で絶対NGな行動を5つ紹介するので、本番でしてしまわないようにしっかりチェックしておいてくださいね。
交渉相手に礼節を欠いた行動をしない
給与交渉の場では謙虚な姿勢で臨み、強気な交渉や高圧的な態度を取るのは絶対にやめましょう。「絶対に年収を上げたい」という強い気持ちを持っていると、つい前のめりになってしまう可能性があるので注意してくださいね。
企業は応募者の経験やスキルを考慮して、自社の基準に照らし合わせて条件を提示しています。
なので、評価してくれたことに感謝をしつつ、「お願い」というスタンスで交渉に臨むのが良いでしょう。
また、過度な駆け引きも避けるべきです。交渉において自分の希望を最大限に引き出そうと強引に交渉を進めたり、何度も条件を変えたりすることは、採用担当者に対して不信感を抱かせる原因になります。
希望給与を絶対譲らないというという自信過剰な姿勢ではなく、「可能であれば」という謙虚な態度で、お願いをするスタンスで臨みましょう。
入社意欲や入社後貢献できることを具体的に示しながら交渉してください。
給与交渉するタイミングや相手を間違えない
給与交渉ではタイミングと交渉相手を見極めましょう。適切なタイミングでないと交渉がスムーズに進まないだけでなく、採用担当者に悪い印象を与えるリスクがあります。
たとえば、1次面接のような早い段階での選考は企業が応募者の人柄や適性を見極める時期であり、まだ雇用条件を想定していないため、交渉しても企業側から答えを得るのは難しいでしょう。
そのため、交渉をするのは内定が近づいたタイミングや内定の連絡を受けた後がおすすめです。
また、交渉相手は直接給与を決定できる権限を持つ担当者と話すことがポイントです。誤って担当者以外の人に交渉すると、混乱を招いたり、話が適切に伝わらなかったりする恐れがあるので注意しましょう。
現職の収入やスキルについて虚偽の申告をしない
少しでも良い条件で入社したい気持ちは理解できますが、交渉の際に現職の収入やスキル、実績について虚偽の申告をするのは絶対にやめましょう。
虚偽の申告がもしばれてしまった場合、内定取り消しや懲戒解雇になり、キャリアプランが大きく崩れかねません。
嘘をつく人は「どうせバレないだろう」と思っているかもしれませんが、採用担当者は多くの応募者を見ていている採用のプロなので、少しでも話す内容に矛盾を感じると疑われる可能性があります。
また、嘘をついて入社できたとしても、雇用保険や源泉徴収票などの手続きの際に申告との違いが発覚するでしょう。
月給や賞与も確認する
希望金額を提示する際は、月給や各種手当、賞与の有無も確認しましょう。
これらを考慮しないまま交渉すると、誤った金額を提示してしまい、印象を悪くしてしまう恐れがあります。また、見落とすことにより実際の総収入に大きな差が生じる危険性もあります。
たとえば、基本給が高くても、手当が少ない場合や賞与がない企業では、年収が思ったより低くなる場合があります。
各種手当は企業によってそれぞれ異なるため、事前に詳細をしっかり確認してくださいね。
こうした要素を確認せず、後から気づくとせっかくの交渉が期待外れになってしまう危険性があるため、総合的な収入を見すえて交渉に臨むようにしましょう。
高すぎる給与の提案をしない
自分の市場価値を過度に高く見積もり、高すぎる給与を提案するのは企業の想定する給与とのギャップを生むので避けるべきです。
企業側は予算や業界相場を考慮して条件を提示しており、それを無視した提案は不合理な印象を与えます。最悪の場合は交渉が破談になり、不採用になる可能性もあるので給与の提示は慎重におこないましょう。
高い希望収入を提示する場合でも、その金額が自分のスキルや経験に見合った妥当なものである客観的な根拠が必要です。
採用担当者に好印象を与えつつ、適切な条件を引き出すためには現実的な金額を把握して、状況に合わせて柔軟に交渉することがポイントになります。
アドバイザーコメント
降幡 美冬
プロフィールを見る給与交渉を受け入れてもらえる関係構築を心掛けて準備を徹底しよう
給与交渉での注意点をまとめると「関係構築」と「事前準備」を怠らないことです。
応募先企業の担当者も人ですから、仮にいくらあなたのスキルが高かったとしても、自信満々で強気な態度で一方的に希望額を伝えてこられたらどう感じるでしょうか。
自社の事情をまったく考慮する気がない人であるという印象を与えかねず、交渉も決裂してしまうかもしれません。
そのため、希望条件を切り出す前の対話にも十分留意し、担当者の状況やニーズを読み取るよう心掛け、相手に配慮した内容やタイミングで話す必要があります。
企業が人材を欲する理由を想像しながら給与の交渉をしよう
また、事前準備では給与相場、応募先企業の想定給与、その他手当はもちろんですが、企業が採用活動をおこなう背景やニーズ、たとえば新規事業立ち上げのため、ベンチャーやスタートアップでの経験者を求めているなどの把握も必要です。
同時に相手のニーズに対して自らが提供できるスキルや経験、人脈などの整理や、希望する給与額と客観的根拠、妥協可能な額、決裂した場合にどう行動するか、たとえばほかの応募先を探す、現職にとどまるなどまで決めておくことも非常に重要です。
希望年収だけを決めて、とりあえず伝えてみるというような無茶はせず、ぜひ当記事を参考に慎重に行動してみてくださいね。
状況別! 給与交渉で実際に使える例文
状況別! 給与交渉で実際に使える例文
- 自分から給与交渉を切り出すときの例文
- 面接官から希望条件を聞かれたときの例文
- メールで給与交渉をするときの例文
給与交渉の準備を万全にしても、実際に交渉に臨む不安を持つ人もいるでしょう。「うまく交渉できなかったらどうしよう」「切り出し方がわからない」のように不安を抱えたまま本番を迎えると、緊張して思ったように交渉できないかもしれません。
そこでここからは、給与交渉で実際に使える例文を状況別に紹介します。そのまま使える内容になっているので、自分なりにアレンジして役立ててくださいね。
自分から給与交渉を切り出すときの例文
自分から給与交渉を切り出すときの例文
一点、入社後の勤務条件についてご相談があるのですが、よろしいでしょうか。
現在、御社の求人では○○万円という金額をご提示いただいていますが、可能であれば年収〇〇万円に変更いただけないでしょうか。
私は現職で営業部のチームリーダーを務めており、おもに新規顧客の開拓と既存顧客のフォローアップを担当しました。
チームメンバー5名の個々の強みを活かすための戦略を立案し、月間目標の達成率を前年同月比で15%向上させました。この実績は御社で新規顧客を獲得する際にも役立つものだと自負しています。
もちろん、御社の条件や方針も尊重いたしますので、交渉の余地があったらぜひご検討いただけると幸いです
万が一希望を下回る条件を提示された場合は、
希望を下回る条件を提示された際の例文
前向きにご検討いただき、誠にありがとうございます。
大変恐縮ではございますが、○○万円まで昇給するためには、入社後にどのような活躍をすれば良いかご教授いただけますでしょうか
のように、入社後の意欲にからめると印象良く交渉を終えることができます。
面接時であれば、まず初回面接での給与交渉は避け、企業が自分に興味を示した2回目以降に話を切り出しましょう。
希望額はスキルや市場価値に基づき、根拠を持って提示することが重要です。また、給与だけに焦点を当てず、仕事への関心も伝え、柔軟性を示すと好印象を示せます。
面接官から希望条件を聞かれたときの例文
面接官から希望条件を聞かれたときの例文
面接官から希望条件を聞かれたときの例文は、次の通りです。
「ありがとうございます。あくまでも御社の規定に従いますが、現在の年収が○○万円なので、私のこれまでの経験やスキル、そして業界の給与相場を踏まえると、年収〇〇万円程度を希望しています。
ただし、御社での成長機会や全体的な福利厚生、キャリアパスなども重視しているので、柔軟にお話しさせていただければと思います」
上記のように、希望条件を聞かれた際は希望年収を明確に提示しましょう。また、柔軟に交渉できる姿勢も見せておくと企業側としても続けて話がしやすくなります。
希望条件を聞かれたら交渉に応じてくれる可能性が高いかというと、残念ながら一概にそうだとも言い切れません。
希望条件を聞くのは自社の事情や採算にマッチするのか見極めるためであったり、求職者の自己評価や価値観を知るためであったりする場合もあります。また入社への本気度を測られてしまうこともあります。
メールで給与交渉をするときの例文
送信メッセージ
TO〇〇〇〇@theport.jp
CC
件名給与に関するご相談
[担当者名]様
お世話になっています。このたびは内定のご連絡をいただき、誠にありがとうございます。御社で働けることを大変光栄に感じており、新しいチームの一員として貢献できることを楽しみにしています。
労働条件通知書に関して提示いただいた給与条件について、ご相談させていただきたくご連絡いたしました。誠に不躾なお願いですが、私のこれまでの[具体的な経験やスキル]や、また業界の平均給与を考慮しまして、年収〇〇万円でご検討いただけないでしょうか。
もちろん、御社の方針やご状況も尊重しているので、柔軟にお話しさせていただきたいと考えています。ぜひ、一度ご検討いただければ幸いです。
本来であれば直接ご挨拶に伺うところ、メールでのご連絡となってしまうことをお詫び申し上げます。
お忙しいところ恐れ入りますが、ご検討のほどよろしくお願いいたします。
[あなたの名前]
[連絡先]
- メールで給与交渉する際に注意したいポイントはありますか?
対面でないからこそより丁寧な交渉を心掛けよう
メールでの給与交渉は、文章だけのやりとりなので、お互いの表情や態度がわからないため、交渉がうまくいかない可能性があります。
希望給与が絶対条件と受け取られてしまい、心象を悪くする可能性があるので、あくまでもお願いであり、検討してもらいたいということを文章で示します。
また対面の交渉と同様に希望給与額だけでなく、業界の平均給与や前職の給与など、根拠となるものを具体的に示しましょう。
疑問点を解消しよう! 給与交渉したい人によくある質問
疑問点を解消しよう! 給与交渉したい人によくある質問
- どれくらい給与アップできるの?
- 給与交渉に失敗したらどうなるの?
- 転職エージェントはどこまでサポートしてくれるの?
ここまで給与交渉の準備や成功のコツについて解説してきましたが、給与交渉そのものに不安を拭えない人もいるかもしれません。
そこで、以下では給与交渉したい人によくある質問に回答しました。
安心して給与交渉に臨めるように、いまのうちに疑問はすべて解消しておきましょう。
どれくらい給与アップできるの?
転職による給与アップの平均相場は、前職の年収の5~10%程度といわれています。
たとえば、前職の年収が500万円だった場合、転職後に年収がアップする場合は525~550万円程度になると考えられます。つまり、この範囲内であれば給与交渉しても成功する確率が高いとも解釈できるでしょう。
逆に言えば、10%を超えた希望条件を提示すると、企業からは「非常識だ」と思われて印象を悪くするリスクがあるので注意してください。
ただし、転職の仕方や保有スキルによっては大幅な給与アップの可能性もあるので、自分の市場価値を正しく理解したうえで交渉に臨むのがおすすめです。
給与交渉に失敗したらどうなるの?
すでに採用が決まっていた場合は給与交渉に失敗しても、企業に悪い印象を与えていなければ、採用が取り消されることはありません。
しかし、交渉の場で態度が悪かったり、相場とかけ離れた希望を提示したりして悪い印象を持たれていると、内定取り消しの可能性もあります。
一方、給与交渉が決裂した場合、自分で取ることのできる選択肢は以下の2つです。
給与交渉が決裂した場合の選択肢
- 提示された条件で内定承諾する
- 内定を辞退する
自分の希望条件とあまりにもかけ離れていて納得できない場合は、入社してもミスマッチに苦しむ可能性があります。
自分の生活状況やキャリアプランを考慮したうえで、後悔のない決断をしてください。
転職エージェントはどこまでサポートしてくれるの?
転職エージェントに登録して紹介を受けると、内定後の給与交渉までサポートしてくれます。
転職エージェントのキャリアアドバイザーは多くの転職希望者を支援しているため、給与交渉についても熟練しています。どうしても交渉に自信がない人は、プロにまかせてしまいましょう。
また、キャリアアドバイザーは応募する業界について熟知しており、転職希望者の市場価値を正しく判断して交渉してくれます。そのため、大幅な給与アップができる可能性もあります。
自分で自由に企業を選べない点はあるものの、適性にマッチして活躍できる企業を紹介してくれるので、手厚いサポートを受けたい人は相談してみましょう。
- 転職エージェントはどこまで交渉してくれるんですか?
給与額に基づいて交渉するが希望通りの条件になるとは限らない
転職エージェントは、依頼者の希望する給与額に基づいて交渉を代行してくれますが、必ずしも希望通りの金額を引き出せるとは限りません。
一般的に、給与交渉が成功しやすいケースとしては、希望額が企業の給与テーブルや相場と合致している場合や、前職の年収に大きな差がない場合です。
また、希望金額には幅を持たせることが推奨されており、最低ラインと希望ラインをあらかじめ設定しておくことが重要です。
転職エージェントに対しては、自身のスキルや経験、企業にとっての価値を根拠にしっかりと希望額を伝えることが必要です。
過度に高い金額を要求すると、交渉が失敗するリスクが高まるため、妥当な範囲内で現実的な額を設定し、企業の反応に応じて柔軟に対応することも成功のポイントです。
転職の際に給与交渉はしても良い! 事前準備を徹底して納得のいく条件で転職しよう
給与交渉の重要性や成功のコツについて理解できたでしょうか。給与交渉は自分の市場価値を正しく評価してもらい、納得できる転職をするために必要なプロセスです。
また、企業の提示した条件を変更してもらうわけですから、謙虚な姿勢を忘れずに誠実な態度で交渉に臨んでくださいね。
交渉を成功させるためには、交渉する理由を論理的に述べ、企業側に納得してもらうことも重要です。
この記事を参考に、双方の納得できる条件で合意して内定を決められるように事前準備を徹底していきましょう。
アドバイザーコメント
谷所 健一郎
プロフィールを見る給与交渉する際は自身の市場価値に見合った条件で転職しよう
一般的には給与規定に基づき求人情報などに給与を提示しますが、転職では、一定額以上、あるいは給与の幅を持たせて記載されていることが多い傾向です。これは応募者により実務経験や職務能力が違うため給与も異なるというとらえ方であり、給与交渉をおこなうことは重要です。
ただし希望給与を伝えるだけでは、説得力がないので、同職種の平均給与や前職の給与など、希望給与が妥当である根拠を示す必要があります。根拠がない高額の希望給与であれば、会社の規定に合わないと判断されてしまいます。
多くの企業は給与交渉に肯定的なので丁寧に準備して臨もう
あくまでも交渉なので、希望給与を絶対に譲れないというのではなく、検討してほしいという姿勢で臨みましょう。面接時に希望給与を問われた場合は、選考中だからといって低い額を提示するのではなく、偽りのない額を伝える必要があります。
内定後の給与交渉は、内定を承諾する前に給与交渉をおこないます。
給与交渉をすると心象を悪くすると考えている人がいますが、転職はこれまでの経験や能力を評価して給与を決めるので、多くの企業は、給与交渉について問題ないと考えています。
これから給与交渉に臨む人は、希望給与の根拠を示したうえで、検討をお願いする姿勢で給与交渉をおこないましょう。
執筆・編集 PORTキャリア編集部
> コンテンツポリシー記事の編集責任者 熊野 公俊 Kumano Masatoshi
3名のアドバイザーがこの記事にコメントしました
キャリア・デベロップメント・アドバイザー/キャリアドメイン代表
Kenichiro Yadokoro〇大学でキャリアデザイン講座を担当した経験を持つ。現在は転職希望者や大学生向けの個別支援、転職者向けのセミナー、採用担当者向けのセミナーのほか、書籍の執筆をおこなう
プロフィール詳細キャリアコンサルタント/キャリアコンサルティング技能士
Hiroshi Takimoto〇年間約2000件以上の就活相談を受け、これまでの相談実績は40000件超。25年以上の実務経験をもとに、就活本を複数出版し、NHK総合の就活番組の監修もおこなう
プロフィール詳細キャリアコンサルタント/2級キャリアコンサルティング技能士
Mifuyu Furihata〇23年間の企業勤めを経て、独立後は企業での採用・育成コンサルティングや研修に従事。個人向けの就活支援セミナーやキャリア相談における、個々の「強み」の掘り下げに定評がある
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