この記事のまとめ
- マインドマップは新しい気づきを得られる有用な自己分析ツール
- マインドマップでの自己分析は目的が手段にならないように注意が必要
- 他の方法と併用することで精度高い自己分析を実施できる
自己分析の方法がさまざまある中で、有効的な手段として挙げられることが多い「マインドマップ」。マインドマップはテーマとなるキーワードをもとに段階を踏んで深掘りできることから、思考やアイディアを広げることができます。
一方で、マインドマップを活用して自己分析をおこないたいけど、進め方がわからないという人も多いのではないでしょうか。
この記事では、キャリアアドバイザーの木村さん、横山さん、小峰さんのアドバイスを交えつつ、マインドマップを活用した自己分析の方法や注意点などについて解説していきます。
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マインドマップを活用した自己分析でまだ見ぬ自分を発見しよう!
マインドマップは情報整理をすることができるので、自己分析に活用することでこれまで知らなかった新しい自分を見つけることができます。
この記事では、まずは自分にとってマインドマップが必要かどうかを判断するために、自己分析の必要性やマインドマップを作成するメリット、有効性について解説します。
そのうえで、マインドマップの作成方法や注意点を解説するので、記事を参考に実際に自己分析を深めていきましょう。
ただし、マインドマップを作っても実際の選考や企業選びに活かせなければ意味がありません。そこで、マインドマップの活用方法についても詳しく解説するので、マインドマップの効果を最大限発揮して就活を有利に進めましょう。
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そもそもなぜ自己分析は必要?
自己分析は、自分自身の過去の経験から自分の考え方や価値観を明確にする作業です。自己分析を実施することで業界や企業を選ぶ際の基準を見つけることができます。
また、自分の強みや弱みを発見することができるので、どんな状況で自分の能力が発揮されるのか、など自分自身のアピールポイントを見つけることができます。
このように自己分析は就活における業界・企業選びや面接でのアピール内容を決めるうえで必要不可欠なのです。
自己分析についてはこちらの記事でわかりやすいやり方を解説しています。就活での活用法もまとめているので参考にしてみてください。
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マインドマップはあくまで自己分析の1つの選択肢であり、必ずしもすべての人に適切な方法というわけではありません。次の記事では、自己分析の方法や注意点について網羅的に解説しています。ぜひ参考にしてみてくださいね。
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マインドマップとは
マインドマップとは
頭の中で考えていることを脳内に近い形に描き出す自己分析法
マインドマップは、イギリスの教育コンサルタント、トニー・ブザン氏が考案した思考の表現方法です。1つのテーマに対して連想しながら、段階的に深掘りしていきます。
画像のように中心にテーマを置き、自分の頭の中にある考えを放射状に広げて、マップ(地図)のように作成します。
頭の中ではなく、紙などに「見える化」することができるので思考を整理することができるのです。
自己分析でマインドマップを使うメリット4選
自己分析でマインドマップを使うメリット4選
- 視覚的にわかりやすい
- 発想を広げやすい
- 情報を網羅的に洗い出せる
- 追加の情報を書き足すことができる
就活で必要不可欠な自己分析ですが、マインドマップを使用して実施することでさまざまなメリットがあります。
しっかりとメリットを押さえてマインドマップを活用することで、より効果的な自己分析をおこなうことができるので、まずは次で解説する自己分析のメリットを押さえていきましょう。
メリット①視覚的にわかりやすい
何か1つのテーマを考え続けようとした結果、うまく深掘りできなかったり、いろいろなことが思い浮かんでしまい、整理できなかったという人もいるのではないでしょうか。
マインドマップを作ることで、1つのテーマに対して、見える化させながらさまざまな観点で深掘りすることができます。また、頭の中で考えていたことを可視化することができるので、情報が整理されてわかりやすいという特徴があります。
文章を書くのとは違い、マインドマップは、絵や記号も使いながら、思い浮かんだイメージをそのまま自由に描くことができます。
そのため、言葉にしにくい抽象的な概念や想いも視覚的にわかりやすく表現でき、後で見たときにイメージを再現しやすいというメリットがあります。
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メリット②発想を広げやすい
一見関連性の低い情報も、マインドマップで見える化しておくことで新しい発想を生むためのヒントになります。
マインドマップを用いて1つのテーマから段階を踏んで深掘りしていくことで、自分では考えていなかったキーワードやアイディアにたどり着くことができます。
また、連想を続けていく過程で「先ほど考えていたことに戻る」「別のことを考えながら、思考を進める」といったことも可能なため、異なる視点同士から新しい発想を生み出すことも可能です。
マインドマップは、さまざまな要素(テキスト・絵・写真・色・形)をつないでイメージを可視化するので、言葉で論理的に組み上げるよりも、柔軟に物事を考えることができます。
その結果、思いもしない発想が生まれたり、新しい関連性に気づくことができたりします。
メリット③情報を網羅的に洗い出せる
マインドマップは、テーマに沿って関連するキーワードを派生させて作成を進めていきます。1つのテーマに対して、さまざまな視点から情報を洗い出すので、情報を網羅することができます。
また、段階的にテーマを深掘りしていくので、順を追って情報を整理することができます。そのため、情報の抜け漏れを防ぐことができるのです。
メリット④追加の情報を書き足すことができる
自分の考えは変化していくものです。さまざまな経験ができる大学生のうちは、特に変化が大きい期間といえるでしょう。そのため、自己分析は一度やって終わりではなく、適宜おこなうことがおすすめです。
マインドマップはどんどん情報を書き足していくことができるので、自分の考えが少し変化したタイミングでも簡単に書き足すことができます。
また、これまでの自己分析が可視化されている状態なので、どのような変化が起きたのかを振り返りやすくなります。
そのほかの、すぐにできる自己分析の方法はこちらの記事で解説しているので、ぜひ参考にしてください。
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時期別! マインドマップが効果的な人の特徴
自己分析の方法はマインドマップ以外にもさまざまあり、自分に合った方法でおこなうことが就活成功への近道です。
では、マインドマップを利用した自己分析はどんな人に効果的なのでしょうか。
次では「就活前から内定まで」と「内定後」に分けて、マインドマップが効果的な人の特徴について解説しています。参考にしてみてくださいね。
就活前~内定
「就活前~内定」の時期でマインドマップを使うべき人
- 自己分析を手軽におこないたい人
- 自己分析を実施したが自分の強みや弱みを見出せていない人
- やりたいことが見つけられていない人
- 過去の振り返りをしているだけになってしまっている人
冒頭でも解説したように、自己分析は内定をもらうまでの間に誰もが一度は実施するものです。
すでに自己分析を実施しているが「うまくできない」「実施してみたけどしっくりこない」という人もいるのではないでしょうか。
そこで、タイプ別に効果的な人の特徴を解説していくので参考にしてみてください。
自己分析を手軽におこないたい人
マインドマップでおこなう自己分析は紙とペンがあれば実施することができます。
また、マインドマップがおこなえるWebサービスやアプリがあるので、移動中の電車や隙間時間でもおこなうことが可能です。
これから自己分析をはじめるという人はもちろんですが、すでに実施している人でも手軽に始めることができ、後々見返すこともできるのでおすすめですよ。
自己分析を実施したが自分の強みや弱みを見出せていない人
後ほど詳しく解説しますが、マインドマップ以外での自己分析の方法として、自分史やモチベーショングラフの作成などが挙げられます。
これらは型が決まっているので、型に沿って考えていくことが求められます。
一方でマインドマップは1つのテーマに対して、自由に発想していくことができるので、自分が知り得なかった思わぬ強みや弱みを見つけることができます。
そのため、すでに自己分析を実施したけどうまくできなかったという人はマインドマップを用いて自己分析してみることがおすすめです。
自己分析は、過去の経験を深掘りしたり、アセスメントツールなどで分析したり、ある側面や観点で分析していくことが多いと思います。
マインドマップでは、情報を網羅的かつ視覚的に整理していくことができるので、さらに発想を広げて深掘りしやすくなります。
そのため、これまで見えてこなかった自分の特徴が、網羅的に見えてくるというメリットがあります。
やりたいことが見つけられていない人
入社後や将来的に「やりたいこと」は就活の面接でも頻出の質問です。また、「やりたいこと」を見つけないと、企業選びの段階や入社後に困ってしまいます。
やりたいことが見つからない人は、マインドマップを用いて「自分の興味あること」「やってみたいこと」というテーマで思考を広げてみてください。
自由な発想でやりたいことを洗い出したうえで、自分の過去と照らし合わせてみることで「やりたいこと」を見つけることができますよ。
次の記事では「やりたいこと」の見つけ方や回答方法について、例文を交えて解説しています。やりたいことが見つかっていない人は、ぜひ参考にしてみてくださいね。
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例文10選|入社後にやりたいことの回答で押さえるべきコツは?
企業が入社後にやりたいことを質問するのは、就活生の希望を知りたい意向が強いためです。入社後にやりたいことを見つけるための方法やどうしても見つからなかったときの対処法をキャリアコンサルタントが解説します。
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過去の振り返りをしているだけになってしまっている人
過去の深掘りにばかり意識が向いてしまい、結果として「自己分析をしたけど、自分の価値観や強み・弱みは見つけられなかった」というのはありがちなパターンです。
マインドマップは単に思考を羅列するのではなく、考えたことの関連性を表現することができます。そのため、今まで見つけられなかった自分の価値観や強み・弱みを見つけることができるのです。
自己分析をするなら性格診断を使って簡単に済ませましょう
自分の弱みはわかっていても、強みは思いつかないものですよね。「これ、本当に強みって言えるのかな?」と悩んでいる多いはず。
そんな時は「性格診断」を活用しましょう。このツールを使えば簡単な質問に答えていくだけで、あなたの強み・弱みが簡単にわかります。
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内定後
「内定後」にマインドマップを使用するべき人の特徴
- 内定先に納得できていない人
- 別にやりたいことが見つかった人
自己分析は内定をもらうまでに実施するものと考える人も多くいますが、そうではありません。
人間の価値観はさまざまな経験を通して、変化していくものです。特に学生の皆さんは年齢も若いので価値観の変化は顕著でしょう。
そのため、内定後に悩んでしまうことがあるかと思います。次では、内定後にマインドマップを使用することが効果的な人について解説していきます。ぜひ参考にしてみてくださいね。
内定先に納得できていない人
行きたい会社の内定を取れず、別の会社の内定を承諾するか悩んだり、すでに内定承諾したけど、納得を持てないという人もいるかと思います。
そんな人は、改めてマインドマップを用いて自己分析してみることがおすすめです。
内定先というテーマでマインドマップを用い、さまざまな観点から考えてみることで、内定先が適切かどうかを判断する材料を洗い出すことができますよ。
内定承諾は人生を左右する重大な決断と言えます。そのため、悩む人も多くいるかと思います。次の記事では、内定承諾の判断基準について解説しているのでぜひ参考にしてみてくださいね。
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内定承諾に迷う人が持つべき判断基準|NGな考え方も解説
内定を承諾するか迷う場合、考えるべき判断基準があります。内定承諾の迷いを解消する方法や決め手となる基準だけでなく、内定を迷ったときに避けるべきパターンをキャリアコンサルタントと社労士がプロの目線で解説します。
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別にやりたいことが見つかった人
就活時に考えていた「やりたいこと」が内定を経て変わってしまったという人もいるかと思います。そんな人は、改めて生まれた「やりたいこと」が自分が本当にやりたいことなのかをマインドマップで確かめてみましょう。
新しく見つかったやりたいことをテーマにして、さまざまな観点から深掘りするも良いですし、自分をテーマに改めて自己分析を1からやり直してみることもおすすめです。
アドバイザーコメント
木村 千恵子
プロフィールを見る自己認識が変わりやすい内定後こそ自分と向き合おう
就活の開始時期におこなう自己分析の内容や結果は、就活中や就活後にさまざまな方面からいろいろな影響を受けることで、少なからず変化が起きます。
就活が進むにつれて興味のある業界だけでなく、友人や学校からの勧めで参加した会社説明会や企業側のイベントの機会が増え、自分自身の興味の対象やその志向が広がったり、より深まるのは自然なことです。
新しい気づきを得ることに対してポジティブに捉えよう
人によっては、内定を受けた後の自己分析の結果、自分が本当に志望したいのは別の企業だったということに気づいてしまうかもしれません。ですが、そのような気づきは決して悪いことではありません。
なぜなら、本心をごまかして入社しても、最終的に早期退職をすることになってしまう可能性もあるからです。もちろん、内定をそのまま受けることが良い結果になる場合もあるかもしれません。
自己分析の結果から逃げずに向き合う経験は、とても大切なことなので、しっかり自分と向き合ったうえで、内定先に入社するかどうかを決断していきましょう。
自己分析は、就活だけでなく今後の人生においてもとても重要なことです。次の記事では、仕事が怖いと感じたときの対処法として自己分析を挙げているので、自己分析の大切さを理解するためにも、ぜひチェックしてみてくださいね。
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仕事が怖くなる原因や、仕事が怖いことを放置するリスクをキャリアコンサルタントと解説します。毎日仕事に行くのが怖くてつらいと悩んでいる人は参考にして、仕事の怖さを解消しましょう。
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あなたが受けない方がいい職業を確認しよう
就活では自分に適性がある仕事を選ぶ事が大事です。適性が低い仕事に就職すると、イメージとのギャップから早期の退職に繋がってしまうリスクがあります。
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強み・弱みを理解し、自分がどんな仕事に適性があるのか診断してみましょう。
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マインドマップの使い方4ステップ
マインドマップを活用しておこなう自己分析は、紙とペンさえあれば実施することができ、大きく4つのステップに分かれます。
適切な進め方、深掘りの仕方をしないと自己分析をおこなうことができないので、次で解説する4つのステップやキャリアアドバイザーのコメントを参考にマインドマップを作成してみてくださいね。
①用紙を用意する
マインドマップを用いた自己分析は紙とペンがあれば実施することができます。
そのため、まずは無地の用紙を用意しましょう。
「情報を書き足していくこと」「持ち運びが簡単」という観点からA4サイズの用紙を横向きに使うことがおすすめですよ。
②テーマを決めて中心にテーマを記載する
マインドマップは1つのテーマを起点にしてさまざまな方向に派生させて作成していきます。
そのため、深掘りしていきたいテーマを決めたら、用紙の中心に記載しましょう。中心に記載すれば、書き進めていく中でスペースがなくなるということを防ぐことができますよ。
これから自己分析を始める人は「自分」というテーマを中心に記載することがおすすめです。一方で、「やりたいこと」や「長所」など、自己分析を通して明確にしたいことが決まっている人は明確にしたいものを中心に記載してください。
迷ってテーマをうまく決められない時は、考えられるテーマをいくつか候補として出しておき、仮決めのテーマを選んでマインドマップを書き始めてみましょう。
もししっくりこなかったら、途中で仮のテーマを入れ替えて次のテーマで書き始めてみてください。
③テーマに対して関連するKWで派生させる
中心にテーマを置いたら、テーマに対して関連するワードを派生させていきましょう。たとえば、「自分」がテーマだった場合、「アルバイト」「部活動」といったように「自分」を構成する要素を派生させてください。
派生させていくにあたって、放射状に線を引いていきますが、この線は「ブランチ」と呼びます。1ブランチにつき1ワードというルールでテーマを派生させていきましょう。
④強みや価値観を見つけ出す
マインドマップで自己分析をおこなう目的は、自分の強みや価値観を見つけ出すためです。そのため、テーマに対して限界まで掘り下げていきましょう。
掘り下げる際は、抽象的な言葉から徐々に具体的な言葉に変換させていきましょう。「どんな?」「どのように?」「なぜ?」といったように自分に問いかけながら深掘りしていくことで感情や価値観に気づくことができます。
また、自分が見つけたいものが明確になってきたら、太字で記載したり、ラインを引くなどしてわかりやすく目立たせて明確にしていきましょう。テーマごとに色分けして利用することもおすすめです。自分がわかりやすい・作成しやすいという方法で自己分析しましょう。
「こうあるべきだ」といった固定概念を持たずに自由な発想で楽しみながら実施してみてくださいね。
マインドマップを使うメリットは、今まで気づくことができなかった自己を発見できるということです。既知の枠組みの中では新しいものは見つけられません。
枠組みや固定概念を超えて、考えてみましょう。
自分の強みは就職でのセールスポイントにもなります。以下の記事ではセールスポイントの見つけ方、伝え方をまとめているので参考にしてみてください。
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セールスポイントは入社後の貢献にまで言及することが大切です。もし回答に悩んだときは例を参考にしましょう。こちらの記事ではセールスポイント100例を取り上げ、キャリアコンサルタントと一緒にセールスポイントを見つける方法も解説しています。
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マインドマップを利用する際の注意点
マインドマップを利用する際の注意点
- マップの作成は手段であることを忘れない
- 何枚も紙を使わないようにする
- 後から見返してもわかるようにする
先ほど解説したように、マインドマップでおこなう自己分析は4つのステップに分かれ、自由な発想で作成していきましょう。
ですが、作成にあたっては、注意するべき点がいくつか存在します。
注意点を押さえず作成してしまうと自己分析の効果を得られず、作成自体の意味がなくなってしまいます。次で解説する内容を参考にして、ありがちな失敗に陥らないようにしましょう。
マップの作成は手段であることを忘れない
綺麗にまとめようとするあまり、マインドマップを作ることが目的となってしまい、肝心な自己分析ができずに終わってしまうということがあります。
あくまでも、マインドマップはまだ見ぬ自分を見つけるための手段です。「自分の価値観ややりたいことを見つける」という目的のもと、手段が目的にならないように注意する必要があるのです。
ですが、無意識のうちにマインドマップの作成が目的と化してしまうこともあります。
手段が目的となることを防ぐために、マインドマップを作成し見つけた「やりたいことや価値観」は友人に共有することがおすすめです。
誰かに共有することで客観的な視点でフィードバックをもらうことができるので、どのような過程で「やりたいことや価値観」に行きついたかをアウトプットするようにしましょう。
アドバイザーコメント
横山 慶一
プロフィールを見るマインドマップを発想を広げる手段! たくさんの気づきを得よう
マインドマップは発想を広げていくための1つの手段に過ぎません。
人によってマインドマップは使いづらいと感じる人もいるかと思いますが、そういった人にとって、マインドマップは思考力を鍛える訓練になるといえます。
いずれにしてもマインドマップ自体を習熟しなければないけないという考えは不要ですが、発想を広げるプロセスがとても重要です。
具体的には、できるだけたくさんの思いついたことを、文字だけではなくイラストなどでマップ上に載せます。次に自由な発想で文字やイラストをつないだり、グループにまとめたりしましょう。その過程で気づきや発見がありますよ。
日常的に自己分析する癖をつけていこう
また、マインドマップを描く時だけ考えるのではなく日頃から常に自分の価値観は何かを考え、マインドマップに落とし込むよう意識しておくことが大切です。
可能であれば友人や大学のキャリアセンターの職員、キャリアコンサルタントに自分のマインドマップを説明してコメントをもらってください。
自分の考えを相手に伝えるトレーニングにもなりますよ。
何枚も紙を使わないようにする
複数の紙を用いて作成すると後々見返した時にわかりづらくなってしまうだけではなく、つながりが見えづらいので思考の精度も落ちてしまいます。
用紙はなるべく一枚で収まるように記載しましょう。
テーマごとに用紙を変えたい人もいるかと思いますが、異なるテーマから新しい発想を生み出すことができるのもマインドマップの醍醐味です。
自己分析の場合、自分というテーマに対してさまざまな視点から深掘りをしていくと思います。中心は「自分」として、周囲に深掘りしたいエピソードやテーマを派生させていきましょう。
後から見返してもわかるようにする
自己分析の結果は、業界・企業選びや面接でのアピール内容に活かされます。
そのため、書類の作成や面接対策などをするにあたって、マインドマップで自己分析した内容を見返すことがあるかと思います。
後ほど見返した時にわからない状態だと、余計な時間がかかってしまいます。振り返りやすい内容にすることがおすすめですよ。重要なポイントは太字にしたり、色分けしておくと見返した際にわかりやすくなるので実践してみてくださいね。
- 「マインドマップ」で検索するとイラストなどが入ってるものが出てきました。イラストを入れる必要はあるのでしょうか?
自己分析の場合、イラストはなくてもOK
マインドマップは思考の流れがマッピングにより視覚化されることで、脳が刺激を受けやすく、アイディアが活発に生み出されるというメリットがあります。そのため、イラストなどを入れてわかりやすくすることに意味があるのです。
ですが、就活の自己分析でマインドマップを作成する場合は、基本的に他人と共有することが目的ではありません。
あくまでも、マインドマップは自分をより深くまたは広く理解するための手助けをする手段です。
そのため、自分がマインドマップを後で見返したときに、内容を思い出せれば良いので、イラストにこだわる必要はありません。
目的別! マインドマップの活かし方4選
目的別! マインドマップの活かし方4選
- 業界・企業選び
- 強み・弱み
- ガクチカ
- 仕事をするうえで大切なこと
ここまで解説してきたように、マインドマップは新たな自分を発見する手段として効果的ですが、具体的に面接や書類でアピールする内容にどのように活かせば良いのかわからないという人もいるかと思います。
次では、目的別に見たマインドマップの活かし方について解説していきます。ぜひ参考にしてみてくださいね。
①業界・企業選び
マインドマップを活用した自己分析では「やりたいこと」を見つけることができます。
具体的には「やりたいこと」を起点に深掘りをしていきましょう。仕事としてやりたいことだけではなく、「世界中を旅行したい」といったように自由にやりたいことを考えてみることがおすすめです。
たとえば「世界中を旅行したい」という願望に対して、「なぜやりたいのか」など「なぜ」を深掘りしていくことで、自分の価値観に近づくことができます。
マインドマップを通して見つけた「やりたいこと」や「自分の大切にしている価値観」をもとに就活の軸を決めて、業界や企業選定をしていきましょう。
また、マインドマップの作成を通して、自分のやりたくないことや苦手なことを探してみることで消去法的に業界や企業を絞る方法もおすすめですよ。
さまざまな業界について、以下の記事で紹介しているので、自己分析の結果をもとに参考にしてみてください。
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就職活動で役立つ業界一覧|仕事内容から動向まで各業界を徹底解説!
就職活動は業界の情報を集め、理解することから始まります。この記事では業界一覧や業界理解を深めるポイントをキャリアコンサルタントが解説します。さまざまな業界を知り、自分に合った業界の内定を勝ち取りましょう。
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自分に合った仕事がそもそもわからないという人もいますよね。こちらの記事で、自分に合う仕事が必ず見つかる方法を解説しているので、ぜひ参考にしてください。
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自分に合った仕事は、価値観を整理して多角的な視野を持つことで見つかります。この記事では自分に合った仕事を探すためのステップに加えて、やってはいけない選び方もキャリアコンサルタントが解説します。
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アドバイザーコメント
小峰 一朗
プロフィールを見る業界や企業選びは慎重におこなおう
業界・企業選びを間違えた! と後から気づいて就活をやり直すのは、とても大きな影響と負担を背負ってしまいます。
業界・企業選びを間違えたと気づくということは、「その業界・企業のビジョンと自分のやりたいことがマッチしていなかった」「その風土や仕事に向いていなかった」「自分の能力が活かせない」などに気づくことかと思います。
就活の成功は自己分析にかかっている
言い換えれば、自己分析が網羅的に把握できていなかった、ということによるところが大きいのではないかと思います。
たとえば、パソコンやIT製品を使うのが好きだからIT業界やメーカーを選択したけど、実は物作りはすぐ飽きてしまったり、どちらかというと人とかかわる仕事のほうが向いていたりなど、さまざまなことを経験して気づくことがあるでしょう。
ですが、さまざまな経験を網羅的にやっておくことは難しく、限界があります。
マインドマップを使って、過去の経験を振り返りながら、網羅的に自己分析をおこない、さらに客観的な視点で深掘りしておくと、しっかりした自分軸を見つけることができます。そのため、業界・企業選びを誤るリスクはかなり低減できるのではないかと思います。
②強み・弱みの発見
強みや弱みはエントリーシート(ES)や履歴書、面接でも頻繁に問われる項目です。
当たり前に思っていることが実は「強み」だったり、そこまで苦手意識がないことが「弱み」だったということは多々あります。
おすすめの方法は、まずマインドマップで「苦手なこと」をテーマに弱みを見つけていきましょう。
強みと弱みは表裏一体です。たとえば、弱みが「優柔不断」だった場合、裏を返せば、強みは「物事を慎重に取り組む姿勢」と考えられますね。マインドマップで見つけた弱みをもとに考えることで、強みを見つけやすくなるのでぜひ実践してみてください。
次の記事では履歴書における長所・短所の見つけ方や書き方について解説しています。参考にしてみてくださいね。
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例文25選|履歴書の長所・短所の書き方と選考通過に導くポイント
履歴書は端的で目を引く長所・短所にすることが選考通過のコツです。長所と短所の見つけ方や履歴書に書く際のポイントなどを例文を交えてキャリアコンサルタントが解説します。印象に残る履歴書を作成し、書類選考を突破しましょう。
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短所は長所に言い換えることができます。短所は見つかるけど、長所が見つからないという人は、次で解説する記事を参考にしてみてくださいね。
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言い換え例35選|短所を長所に変える方法と選考への役立て方を解説
短所を長所に言い換えることは多くのメリットがあります。具体的なメリットや言い換える方法などをキャリアコンサルタントが解説します。短所を長所に言い換える例も紹介しているので、長所がわからない人は参考にしましょう。
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面接では「苦手なこと」を聞かれる場合があります。以下の記事では「苦手なこと」の回答例をまとめているので参考にしてみてください。
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面接でポジティブな印象を残す「苦手なこと」の伝え方|回答例も
面接での「苦手なことは何ですか?」というようなネガティブな質問は、答え方によって面接官に与える印象はポジティブにもネガティブにもなり得ます。記事ではキャリアコンサルタントのアドバイスとともに「苦手なこと」の見つけ方や答え方・例文などを解説するので、ぜひ参考にしてください。
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③ガクチカ
「学生時代に力を入れたこと」もまた、就活で頻出の質問です。すでにアピールしたいエピソードが決まっているけど、どのようにアピールしていけばいいのかわからない人も多いのではないでしょうか。
企業は学生のモチベーションの源泉や人柄を知るためにガクチカを質問します。
そのため、マインドマップを活用して過去の経験を深掘りし、「特に注力したこと」や「意識していたこと」を見つけていきましょう。
この「注力したこと」や「意識したこと」がガクチカでのアピールポイントです。ここを中心にガクチカを作成していきましょう。
次の記事では採用担当者に「刺さるガクチカ」の作り方や実際の例文を解説しています。ぜひ参考にしてみてくださいね。
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例文13選|誰でも「刺さるガクチカ」が完成する4ステップを解説
ガクチカは企業での再現性があるエピソードを伝えることが重要です。ガクチカの作成ステップや高評価を得るポイント、NGパターンをキャリアコンサルタントと解説します。再現性が伝わるガクチカを作成し、内定を掴み取りましょう。
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上記の他にマインドマップでガクチカでのアピールポイントを見つける観点として、「感情」と「価値観」が挙げられます。
その経験にどんな感情を抱いたのか、その感情が湧き上がってきたのは何を大切にしているからなのか、といった問いを深掘りしていくことで、自己理解が深まり、自分という人間をよりアピールするためのポイントが見つかるのです。
④仕事をするうえで大切なこと
「仕事をするうえで大切なこと」とは、周囲との人間関係や仕事への向き合い方、捉え方など、業務をおこなううえで大切にしたい価値観を指します。学生の価値観を知るために、「仕事をするうえで大切なこと」について面接などで聞かれることがあります。
これらはマインドマップを用いて「自分のなりたい像」や「組織の中での自分の立ち回り」というテーマで深掘りすることで見つけることができます。
先ほど解説したマインドマップを活用して、まずはやりたいことを見つけたうえで、やりたいことを実現するためにどのようなスキルや知識が必要かを考えてみましょう。
また、過去に組織として活動した経験をマインドマップを活用して深掘りすることもおすすめです。組織の中で自分はどのような役割をしてきたか、どんな働きをしたかを深掘りしていきましょう。深掘りして見つけられたものが、「仕事をするうえで大切なこと」になりますよ。
これまでの過去の経験で意識してきたことが「仕事をするうえで大切なこと」につながるので、さまざまな経験をマインドマップを通して深掘りしてみましょう。
自己分析でマインドマップを活用する場合、マップを完成させることが最終目的ではありません。マップを試行錯誤しながら描く過程での気づきが重要です。
常にどこかで迷い、修正をすることで自己理解が深まっていくので、描くことを楽しんで進めてください。
仕事をするうえで大切なことの考え方、伝え方のコツはこちらの記事で解説しているので、ぜひ参考にしてくださいね。
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「仕事をする上で大切なこと」はどう答える? 例文20選付きで解説
「仕事をする上で大切なこと」という質問で企業が見ているのは入社後の姿です。この記事では仕事をする上で大切なことの見つけ方や伝える際のポイントなどをキャリアコンサルタントが解説します。内容別の回答例も紹介しているので参考にしてください。
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おすすめのマインドマップツール
序盤で解説したように、マインドマップにはアプリなどのWebサービスが存在します。いくつかツールはありますが、ツール選定において、最も重要なことは「操作性の良さ」です。
マインドマップツールの中には高機能なものや操作をマスターするまでに時間がかかるものなどがあります。
自己分析として使用するのであれば、そこまで高機能である必要はありません。次の要素を満たすツールを使用するようにしましょう。
マインドマップツールで自己分析をする際に必要な要素
- カラーリングや文字の太さなどを変更できる
- チュートリアルが短く、直感的に操作できる
- テンプレートが豊富にある
また、ツールによっては、費用がかかってしまうものもあります。次のツールはトライアルなどがあり、無料で利用できるのでぜひ活用してみてくださいね。
自己分析におすすめのマインドマップツール
基本的にPC・スマートフォンの両方で使用することが可能ですが、スマホは画面が小さくなってしまいます。なので、PCやタブレットでマップを作成し、スキマ時間などで見直す際にスマホを利用することがおすすめです。
まずは自己分析ツールで自分の強み・弱みを確認しよう!
「自己分析って時間がかかるし、正直面倒だな」と思っていませんか。
「自己分析ツール」を使えば、たった3分であなたの強みに合った適職を見つけられます。
自己分析を億劫に感じるときは、ツールを使って効率化しましょう。
- 自分の強みや弱みが分からない人
- 自己PRや志望動機に使える長所を知りたい人
- 自分にあった仕事を知りたい人
上級者向け! マインドマップでの自己分析をブラッシュアップする方法
自己分析は自分1人で実施して、完了するものではありません。客観的な意見を交えておこなうことで、自己分析の効果を最大化することができます。
また、自己分析の方法はマインドマップだけではありません。ほかにもある自己分析の方法も併せて実施することで精度の高い自己分析をおこなうことができるのです。
面接で自信を持って自分をアピールするために、次で解説する内容を参考にして、自己分析をブラッシュアップしていきましょう。
第三者に評価してもらう
マインドマップを利用した自己分析に限らず、自己分析は自分自身でおこなうため、主観的になってしまいがちです。
マインドマップで自己分析を実施した結果、自分は「協調性が高い」と考えても、他人からみたら「協調性は低い」と見えているかもしれません。
そのため、自分1人で自己分析を完結するのではなく、他己分析を通して、第三者に客観的に自分を評価してもらうようにしましょう。
他己分析とは
他人が自分の性格や長所・短所を客観的に分析すること
友人や家族にマインドマップの結果を伝えたり、作成したマインドマップ自体を見せても良いでしょう。他人からの意見をもとに新たな気づきを得られる可能性もあり、より精度の高い分析をすることができますよ。
他己分析のやり方はこちらの記事で詳しく解説しているので、ぜひ参考にしてください。
関連記事
他己分析の質問例20選|やり方から選考への活かし方まで徹底解説
就活ではよく自己分析の重要性が取り挙げられますが、他己分析をすることで自己分析の精度を上げることができます。記事では、キャリアコンサルタントの解説を交えながら、他己分析をおこなう具体的な方法や質問例、面接への活かし方などを解説するので、ぜひ参考にしてください。
記事を読む
他者から見て、「自分がどう見えるのか?」ということに関しては、思い込みや決めつけが存在しがちです。
他人のことってよく気がつきますよね。美化したり、卑下したりする必要がなく、フラットに見れるからです。他者から自分がどう見えるのかは、他者に聞かないとわからないものです。
自分の成長のためだと思って、勇気を出して、いろいろな人に他己分析をお願いしてみましょう。
他の自己分析も試してみる
自己分析の方法はマインドマップ以外にもいくつかあります。マインドマップで完結させずにそのほかの方法を試してみることも精度の高い自己分析をするうえではおすすめです。
次ではマインドマップ以外の自己分析の方法について解説しているのでぜひ参考にしてみてくださいね。
①自分史
自分史は、自分の過去から現在までを年表にまとめたものです。
表のように過去の経験を洗い出し、それぞれの共通項から自分の大切にしている価値観を導き出すことができます。
マインドマップを使用して、過去の経験を洗い出して、自分史を作成してみても良いでしょう。過去の振り返りの精度が高くなるのでおすすめですよ。
②モチベーショングラフ
モチベーショングラフとは、過去の自分自身の出来事や体験を時系列で表し、各フェーズにおけるモチベーションの上下の揺れをグラフで表現したものです。
自分はどんな原因でモチベーションが上下するのかを視覚化することができ、自分の価値観や長所・短所などへの気づきを得られます。
マインドマップとの併用方法ですが、まずモチベーショングラフを作成し、モチベーションに変化を与えた出来事を洗い出しましょう。そのうえで、マインドマップを活用してモチベーショングラフで洗い出した出来事を深掘りしてみてください。
この手順で実施することでさまざまな観点から自己分析をおこなうことができますよ。
③SWOT分析
SWOT分析とは
企業や事業の現状分析をするときなどに使うフレームワーク
SWOT分析は、自分の長所・短所といった内部要因と、就活市場や業界動向などの「外部要因」をかけ合わせて自己分析していく方法です。
従来は企業のマーケティング分析をする際に用いられるフレームワークですが、自己分析ではそれぞれ次のように捉え直して考えてみると実施しやすくなります。
自己分析でSWOT分析を利用する際の考え方
Strength(強み):自分の持つ強み
Weakness(弱み):自分が克服できていない弱み
Opportunity(機会):就活市場における自分へメリットがあること
Threat(脅威):就活市場における自分へデメリットがあること
マインドマップでS・W・O・Tそれぞれの要素を洗い出してみてください。そのうえで、情報をさらに整理するためにSWOT分析を使用すると自分の現状について正しく把握することができますよ。
アドバイザーコメント
横山 慶一
プロフィールを見る自分自身を相手にうまく伝えて正しい評価を得よう
自分を知るための自己分析は非常に重要ですが、就活においてはそれを相手に伝え、正しく評価してもらうことがゴールになります。
そのために自分のことを正しく伝える能力や、相手の疑問に的確に応答できるようなコミュニケーションスキルも磨いていく必要があります。
自己分析の結果と、収集した仕事に関する情報をマッチングさせ、自分の仕事への適合性やビジョン(想い)の実現について自信を持って語ることができてはじめて自己分析を活かすことができるのです。
自己分析で悩んだら就活準備プロンプト集がおすすめ!
ChatGPTなどの生成AIは、就活準備にも非常に役立ちます。
「就活準備プロンプト集」では、就活のプロが考えた、生成AI用の命令文を豊富に用意していますよ。
このプロンプト集を活用すると、性格と経験を入れるだけで、AIが5つの強みを判断してくれます。プロンプト集で就活準備を効率化しましょう。
- 自己PR、ガクチカ、志望動機作成プロンプト
- チャットを使用した、模擬面接プロンプト
- 自己PRで使える強み診断プロンプト
マインドマップを活用して自分を最大限にアピールし内定を獲得しよう
自己分析は、就活の準備における最初の難関といえるでしょう。そのため、苦戦する人も多くいますが、マインドマップを活用することで網羅的に過去を洗い出せるだけではなく、自分の意外な一面を見つけることができます。
加えて、紙とペンで作成できるので手軽におこなえます。
この記事で解説した作成方法や注意点を踏まえて、マインドマップを活用して自己分析を実施してみてください。新しい自分に出会えることができ、就活を進めていくうえで必要な要素が見えてくるはずです。
マインドマップを活用して自己分析をもとに就活を進め、希望の内定を獲得していきましょう。
アドバイザーコメント
小峰 一朗
プロフィールを見る自分の中のいろいろな自分を見つめてみよう
これからマインドマップを使って自己分析する皆さんに一番伝えたいことは、「自分の中には、いろいろな自分がいる」ということです。
たとえば、みなさんは相手によって、自分の言動や振る舞いが変わりますよね。時と場合によっても、考え方や価値観が変わるはずです。体は1つですが、1人の人の中にはいろいろな人がいると思います。
だからこそ、人はいろいろな自分に悩みながら、折り合いをつけながら、人生という道のりを歩んでいますよね。
仕事をするということは、いろいろな人に出会い、いろいろな場面に遭遇していくということでもあり、いろいろな自分にも出会うからこそ成長することができるのです。
今の自分を網羅的に深掘りしていくことが重要
そのため、今の自分の中にどんな自分がいるのか、それを網羅的に、広く深い視点で、ビジブル化しておくことはとても大切なことです。
キャリアとは「自分らしさを見出しながら成長していく道のり」とも言えます。
今の自分をこの機会にしっかり把握しておくことが、今後のキャリアをどう歩んでいくのかというその方向性を見出すためにも、とても重要な意味を持つでしょう。
執筆・編集 PORTキャリア編集部
> コンテンツポリシー記事の編集責任者 熊野 公俊 Kumano Masatoshi
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キャリアコンサルタント/Koyoriキャリアワールド代表取締役
Chieko Kimura〇2度のアメリカ留学、20年以上の外資系IT企業勤務を経て、現在は留学生向け就職支援をおこなう。また、企業のキャリア支援や新入社員のクラウドコーチングなどにも幅広くたずさわる
プロフィール詳細キャリアコンサルタント/インテグラルキャリア研究所所長
Keiichi Yokoyama〇20歳後半からカウンセリングの勉強を始め、キャリアに比重をおくコンサルティング、人材育成を企業内で推進。独立後は大学のキャリアセンターで学生の就職支援にもかかわる
プロフィール詳細キャリアコンサルタント / システムエンジニア
Ichiro Komine〇大手電機メーカーでシステムエンジニアとして従事。若者の人生や成長にかかわりたいと思い、キャリアコンサルタントの資格取得。現在はコンサルティングや自己分析支援をおこなっている
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