履歴書の資格欄で好印象を残すには? 書き方から疑問点まで完全網羅

3名のアドバイザーがこの記事にコメントしました

  • キャリアコンサルタント/2級キャリアコンサルティング技能士

    Masamitsu Uehara〇会社員時代は人事部として3000人以上の学生と面談を実施。大学でも多くの学生のキャリア支援をおこなう。独立後は、就活生からシニア層までさまざまなキャリア相談に携わる

    プロフィール詳細
  • キャリアコンサルタント/ブルーバード合同会社代表取締役

    Junichi Suzuki〇1982年宮城県⽣まれ。⼤学卒業後、上場企業の営業・管理部⾨を経験し、家業を継ぐ。2017年にブルーバードを設⽴し、企業の経営支援などを展開する

    プロフィール詳細
  • キャリアコンサルタント/産業カウンセラー

    Atsuko Hirai〇ITメーカーで25年間人材育成に携わり、述べ1,000人と面談を実施。退職後は職業訓練校、就労支援施設などの勤務を経て、現在はフリーで就職・キャリア相談、研修講師などを務める

    プロフィール詳細

この記事のまとめ

  • 履歴書の免許・資格欄はスキルや能力をアピールするチャンス項目
  • 履歴書の免許・資格欄を記入するときの注意点を押さえて失敗を回避しよう
  • 就活に有利な資格の記入例9選を紹介

履歴書における免許・資格欄は「書き方がわからない……」「業務と関係ない資格も書いて良いのかな」などの悩みを抱える人も多いですよね。

履歴書の免許・資格欄は、自己PRの材料になる重要な項目の1つです。記入する前に書き方のルールや注意点をしっかりと押さえて、採用担当者に好印象を残しましょう。

この記事では、キャリアアドバイザーの上原さん、鈴木さん、平井さんのアドバイスを交えつつ履歴書の免許・資格欄の書き方について解説します。ぜひ参考にしてみてくださいね。

目次

履歴書の資格欄はスキルや知識をアピールするチャンス

履歴書の免許・資格欄は自己PR欄や志望動機欄と同様にあなたの魅力や実力をアピールできるチャンスの場です。しかし免許・資格欄はただ書けばいいというものではなく、ルールや注意点に気を配って書くことが大切です。

この記事では、まず採用担当者が履歴書の免許・資格欄で見ているポイントを紹介。その内容をふまえて、書き方のルールや工夫するポイントを解説します。

主な免許・資格の正式名称や記入順、よりアピールするための秘訣など書類選考突破に必要な内容がすべてわかりますよ。

正しい書き方を一度掴めば、誰でも簡単に書くことができるので、これから履歴書を書く人や、免許・資格欄の書き方に不安のある人はぜひ参考にしてみてくださいね。

平井 厚子

プロフィール

資格欄の目的は、習得スキルをアピールすることです。資格はスキルがあることをわかりやすく伝えられます。資格がなくてもパソコンスキルのレベルを書いたり、勉強中の資格を書いたりしてもかまいません。空欄にせず、しっかりアピールしましょう。

書類選考がうまくいかずに悩んでいる人はこちらの記事も参考にしてみてください。書類選考を確実に突破する基本ポイントを解説しています。

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履歴書を書く時間がない時は、「履歴書完全マニュアル」を活用しよう!

履歴書に何を書けばいいか困っていませんか?就活は限られた時間の中で準備する必要があるので、履歴書だけに時間をかけてはいけません。

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採用担当者が履歴書の免許・資格欄で見ているポイント

履歴書の免許・資格欄は、企業からどのように見られているのでしょうか。採用担当者の視点を正しく理解すると、アピールしやすくなりますよ。

また、履歴書の免許・資格欄を適当に書いてしてしまうと、「応募条件に合わない」や「志望度が低そう」などと意図せず低い評価を得てしまうこともあります。免許・資格欄をうまく活用するためにも、採用担当者が評価するポイントをふまえたうえで記入しましょう。

業務にかかわるスキルや能力があるか

履歴書の免許・資格欄は、どのようなスキルを持っているのかを確認できる場所です。採用担当者は、学生が業務にかかわるスキルや能力を持っているのか確認しています。また、会社によっては特定の免許や資格が必須条件の場合もあり、応募条件に合致しているかを見ています

鈴木 洵市

プロフィール

昨今資格の重要度が増してきている業界としては、商社関係が挙げられます。商社関係では多人種の共通言語として英語でのコミュニケーションが増えていて、この能力をいかにアピールできるかが重要になっています。

意欲があるか

免許や資格を取得するには、試験に合格するための努力が必要です。免許や資格を持っていると、努力して成果を出したことが一目でわかるため、採用担当者は「向上心がある」といった良いイメージにつながります

企業は、向上心のある人を採用したいと考えているため、免許・資格欄はやる気をアピールする絶好の場です。

上原 正光

プロフィール

志望業界や志望する業務と関連性の高い資格を取得していると、本人の適性が合っていて志望度が高いように感じます。

どうしても書くことがないという場合は、 直接の成果が出ていなくても「勉強中」など何らかの形で意欲をアピールすることも検討してみてください。

基本的なマナーを守れるか

業務にかかわる資格を取得して、意欲をアピールしようとしても、書き方のマナーが守れていないと台無しです。「この学生に会ってみたいな」と思われるためには、書き方のマナーやルールが守れることは大前提です

採用担当者は、学生が基本的なマナーを守って履歴書を書いているかもチェックしているため、後から説明する免許・資格欄を書くルールもしっかり押さえましょう。

新卒用履歴書の書き方や基本的なマナーはこちらの記事で詳しく解説しているので、併せて参考にしてください。

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履歴書の免許・資格欄以外にも各項目の書き方について詳しく知りたい人はこちらも参考にしましょう。

志望動機
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自己PR
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長所・短所
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アドバイザーコメント

免許・資格の取得時期から本気度を測られるケースも

採用担当者は、履歴書の中に書かれている免許・資格の「取得時期」の欄に注目していることがあります。この「取得時期」をなぜポイントとしているかというと、就活生の業界や仕事に対する本気度を見ることができるからです。

たとえばIT関係の仕事に就きたいという学生が、志望動機の箇所で高校の頃にIT業界に興味を持って憧れていたというストーリーで展開されている場合、基礎的な資格を目指したいと思ったときからどれくらいの期間で取得に動いているかという時期を見られます。

またこのような学生は、ITパスポートやMOSという基礎的な資格を早い段階で取得し、そのうえで就活前には上位の資格を取得もしくはチャレンジしている人が多い傾向にあります。

このように、資格取得やスキルについては、履歴書の他の箇所とセットで確認されやすい箇所になっています。

履歴書の免許・資格欄の基本の書き方5ステップ

履歴書の免許・資格欄の基本の書き方5ステップ

採用担当者が履歴書の免許・資格欄で見ているポイントを理解したところで、履歴書の正しい書き方をおさえましょう。

これから解説する5ステップを参考にすると、抜かりなく正確に記入できますよ。

平井 厚子

プロフィール

履歴書の書き方は、採用担当者にとっては常識の範囲のことです。それが守られていないと、「この応募者は基本的なビジネスマナーを知らない」と判断され、減点対象になってしまいます。

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 (チームワーク力が強みの場合) 
私は異なるバックグラウンドを持つメンバーをまとめ、成果を上げるチームワーク力に自信があります。大学時代、地域の高齢者支援ボランティア活動に参加した際、異なる学部・年齢層のメンバーが集まる中で意見がまとまらず、作業が滞りました。私は全員が意見を出しやすい環境を作るため、まず少人数グループで意見を整理し、その後全体で共有する形式を導入。さらに、メンバーの得意分野に応じた役割分担を行いました。その結果、当初予定より1週間早くプロジェクトを完了し、地域からの感謝状もいただくことができました。異なる意見をまとめ、全員で成果を出すチームワークを、御社でも活かしたいと考えています。

ステップ①募集要項をチェックする

まずは求人の募集要項をチェックし、応募に必要な免許や資格を確認しましょう。応募資格の欄に記載されている事が多いです。

募集要項に応募資格「日本商工会議所簿記検定2級以上」と記載されているのにもかかわらず「日本商工会議所簿記検定3級」と書いてしまうと募集要項をよく読んでいないとみなされてしまいます。

また、持っていると業務で活かせる資格や歓迎スキルなどが記載されている場合もあるので、募集要項は漏れなく確認してください

必須資格を持っていない場合は応募しないほうが良いですか? どうしても応募したい場合、どのように記入すれば良いでしょうか?

上原 正光

プロフィール

不合格の可能性が高いが、勉強中と記載するのも1つの手

募集要項に資格を持っていることが必須とある場合には、応募条件を満たしていないわけなので、書類選考で不合格となるのが普通だと思います。

しかし、どうしても応募したい場合には、資格の名称を書いて「勉強中」と記載するしかありません。

志望動機の欄で、入社したい想いを熱意を込めて書いてみましょう。もしかしたら担当者の胸を打つことになるかもしれません。

ステップ②年・月を記入する

年月欄に資格の取得年月を記入します。受検した年月や交付された年月ではないので注意が必要です

ステップ③免許・資格の名前を記入する

免許・資格欄に保有している免許・資格の名前を正しく記入しましょう。確認した募集要項をもとに、アピールできる免許・資格を記入してください。

「免許・資格」と設定されている履歴書の場合は、最初の1行目に「免許」「資格」と書き入れなくても問題ありません。1行目から順番に記入しましょう。

ステップ④「取得」か「合格」を記入する

免許・資格名の後ろに1文字分のスペースをあけて「取得」「合格」を記入しましょう。

「取得」か「合格」の違い

  • 取得:その資格がないと業務がおこなえない業務独占資格に使うことが多い。免許証が交付される。
  • 合格:一定の基準を満たして手に入る資格に使うことが多い。合格証が交付される。

また、講習会や勉強会を経て、知識やスキルを身につけた場合に「認定」を使うこともあります。たとえばカラーコーディネーターなどです。

略称・通称正式名称取得/合格
自動車免許普通自動車第一種運転免許(AT限定)取得
英検実用英語技能検定〇級合格
TOEICTOEIC Listening & Reading Test〇点取得
日商簿記日本商工会議所簿記検定〇級合格
FP〇級ファイナンシャル・プランニング技能士合格
宅建宅地建物取引士合格
秘書検定秘書技能検定〇級合格
MOSMicrosoft Office Specialist 科目名+バージョン合格
主な資格の「取得」「合格」早見表

ステップ⑤最後に右詰めで「以上」と記入する

すべての免許・資格を書き終えたら、最後の免許・資格名の次の行に右詰めで「以上」と記入します。

「以上」を記入することで「現時点での免許・資格は以上です」という意味になります

履歴書の免許・資格欄を書く4つのルール

履歴書の免許・資格欄を書く4つのルール

  • 取得年月順に記入する
  • 取得年月の和暦・西暦はその他の記入欄と統一する
  • 免許・資格の名称は正式名称で記入する
  • 資格の名称が変更した場合取得時の資格名を記入する

採用担当者は履歴書の内容だけでなく、正しい書き方をしているかも確認しています。ルールを守れていないと、準備不足な印象を残しかねず、書類で落とされてしまう可能性もあります。

履歴書の免許・資格欄を書く4つのルールを習得して、あなたの持っている免許や資格を正しくアピールしましょう。

平井 厚子

プロフィール

履歴書の多くは減点評価で判断されます。一般的に書き方が決まっている履歴書はマナー通り書けて当たり前、書けていなければ減点の対象になります。

最初に採用担当者が読む履歴書で減点対象になっては、そのあとの選考での印象が著しく悪くなってしまいます。

テンプレを活用すれば受かる自己PR文が作れます

自己PRのネタを決めても、それを裏付けるエピソードに悩む学生は多いです。しかし、特別なエピソードがなくても受かる自己PRを作ることはできます。

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 ツールで作成した自己PR例文 
 (主体性が強みの場合) 
私は主体的に課題を見つけ、解決に導く力を持っています。大学時代、所属していたダンスサークルでは、イベントの参加者が年々減少していることが課題でした。私はその原因を分析し、SNSを活用した広報戦略を提案。具体的には、ターゲット層である高校生や新入生向けに、YouTubeやInstagramでの練習風景やイベントの魅力を発信しました。その結果、イベント参加者が前年の2倍に増加し、サークルの存続危機を乗り越えることができました。課題に気付き、主体的に行動する力を、御社の新規事業やマーケティング活動で活かしたいと考えています。


①取得年月順に記入する

履歴書の免許・資格欄は、まずは免許を記入して、次に資格を取得年月順に記入します。間違いを防ぐために、事前に記載する免許や資格を整理してから書き始めるのがおすすめです。

取得年月順に記入するとどのような順番で資格を取得していったかがわかり、成長の様子がイメージしやすいメリットがあります

取得日の確認の仕方

ほとんどの免許証や合格証には取得日が記載されているため、免許証や合格証で取得日の確認ができます

また、免許証や合格証を紛失してしまった場合は、資格を管理している協会や団体に問い合わせ、再発行の依頼をしましょう。

②取得年月の和暦・西暦はその他の記入欄と統一する

取得年月の和暦・西暦は「提出日」や「学歴欄」などの他の項目と統一するようにしましょう。統一されていればどちらでも問題ありません

学歴欄の書き方に自信がない人は、こちらの記事を参考にしてみてください。採用担当が見ているポイントも解説しています。

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履歴書の提出日も、履歴書の信頼性を示すための重要な項目です。書くべき日付を正しく理解できていない人も多いので、ぜひこちらの記事をチェックしてくださいね。

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③免許・資格の名称は正式名称で記入する

履歴書の免許・資格欄は略称や通称ではなく正式名称で記入しましょう。

たとえば「FP」などの誰でも何の資格を指しているのかわかるような資格でも「〇級ファイナンシャル・プランニング技能士」のように正式名称で記入するのがルールです

略称・通称正式名称
自動車免許普通自動車第一種運転免許 
英検実用英語技能検定〇級
TOEICTOEIC Listening & Reading Test〇点
漢検日本漢字能力検定〇級
簿記日本商工会議所簿記検定試験〇級
FP〇級ファイナンシャル・プランニング技能士
宅建宅地建物取引士
秘書検定秘書技能検定〇級
MOSMicrosoft Office Specialist 科目名+バージョン
主な資格・免許の正式名称一覧

④資格の名称が変更した場合取得時の資格名を記入する

資格の名称が変更になった場合は、取得時の資格名を記入しましょう。

たとえば宅建は2015年に名称が変更され、「宅地建物取引士」となりました。名称変更前に取得した人は、「宅地建物取引主任者(現:宅地建物取引士)」のように記載します

アドバイザーコメント

履歴書のマナーから逸脱しないように注意しよう

同じ資格で複数の級を持っている場合には、最上級のみを書きましょう。また取得年の欄は和暦と西暦のいずれかに統一しましょう。試験日は関係ないので、取得日の順番で書くという点にも注意が必要です。取得なのか合格なのかにも注意してください。

大学生相当の難易度よりもかなり低いレベルの級を取得している資格は、アピールできないため書かない方が好ましいです。特にTOEICは点数がそのまま英語力を示すので、低い点数の場合逆に悪い印象を与えてしまいます。

趣味や特技に関する資格は、仕事と関連が薄い場合には書く必要ありません。自分自身を知ってもらうために記載するならば、趣味・特技欄に書きましょう。

虚偽の内容を記載することは絶対にNG

免許や資格を1つも持っていない場合には「特になし」と書いておけば問題ありません。自分を良く見せるために、虚偽の情報を書くことは絶対にやめましょう。

嘘の記載をしたことが後からわかった場合、内定取り消しや解雇となってしまう恐れがあります。実際に嘘の記載をするひとが見受けられることもありますが、結局バレてしまっていました。

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Chat GPTで作成した自己PR例文 
 (リーダーシップが強みの場合) 
私はリーダーシップを発揮できる人材です。学生時代にサークル長として運営に携わった際に、リーダーシップを養うことができました。サークル長を務めていたフットボールサークルでは、練習場所や時間が取れないことや、連携を取り切れていないことが問題でした。そこで、大学生側に掛け合い週に2回の練習場所を確保し、時間を決め活動するようにメンバーに声掛けを行いました。さらに週末明けに今週の活動の詳細をメンバーに配信することで連携強化に努めた結果、サークル加入率を前年度の3倍まで伸ばすことができました。問題にしっかりと焦点を当て、迅速に対応していき、周りを良い意味で巻き込んでいくリーダーシップを御社でも活かしていきたいと考えております。

アピール度アップ! 履歴書の資格欄で工夫するポイント

免許・資格欄はあなたのスキルや魅力をアピールする場所です。基本ルールを守りつつ、より採用担当者にあなたの魅力を伝えるにはどのようにしたら良いでしょうか。

少しの工夫で、採用担当者にさらに良い印象を残すことができますよ。

鈴木 洵市

プロフィール

ただし、履歴書は企業側としてあなたの基礎的な応募情報を確認する書類のため、必要最低限の情報に留めるようにしてください。工夫しようとするあまり、履歴書にたくさんの情報を詰め込み過ぎてしまうと、簡潔にまとめる能力がないと判断されかねません。

希望する企業に関連のある資格から順に記載する

履歴書の免許・資格欄の書き方

免許・資格欄は取得年月順に記入することが一般的ですが、特別にアピールしたい資格がある場合は、順序を変更しても問題ありません。

希望する企業に関連があるものを最初に記入し、順序を入れ替えるだけで、採用担当者の目に留まりやすくなります

どんな資格だと有利になるのか知りたい人は以下の記事を参考にしてくださいね。業界別に就職に有利な資格や差別化したい人におすすめな資格を解説しています。

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資格名だけでなく補足を記入する

資格名だけでなく、補足を加えてアピールする方法もおすすめです。

資格を取得したという「結果」を「努力した過程」や「次の目標」とあわせて書けば、採用担当者が注目する内容に変わります

資格名だけでなく補足を記入する例

  • TOEIC700点 取得(ホームステイ後150点アップしました)
  • 秘書技能検定2級 合格(アルバイトの接客でも役立っています)
  • 日本商工会議所簿記検定試験2級 合格(現在は1級勉強中です)

アドバイザーコメント

履歴書の免許・資格欄はアピールの場として有効に使おう

履歴書の免許・資格欄は以下のような使い方もできます。

①何も書く資格がない場合は、いまから勉強して「勉強中」と書く

資格欄には勉強中の資格を書くこともできます。もし何も書く資格がない場合は、何か一つ勉強中の資格をつくっても大丈夫です。ただし書いた以上は、本当に勉強し、受検もするべきです。嘘を書くのはいけません。

②応募職種と直接関係がない資格は自己PRと結びつける

学習能力が高いことは、自己PRの材料になります。たとえば、「私は学習能力が高いことが強みです。興味をもったことはとにかく勉強して、結果的に資格をとりました。資格も目標ではありますが、それよりも自分の学習スタイルで新しいことを素早く習得することが、私の強みです」のように、伝えてみましょう。

③入社後に資格をどのように活かしたいかを伝える

「サービス接遇検定1級を活かして、お客様にはもちろん、上司や先輩ともいい関係を築けるようにコミュニケーションをとる」のように、その資格が本来ターゲットにしている範囲より少し広げて伝えるのが、ポイントです。

履歴書の免許・資格欄を記入するときの注意点

履歴書の免許・資格欄を記入するときの注意点

  • 難易度が低いものは記入しない
  • 応募企業の業種や職種に合わない資格は記入しない
  • 嘘はつかない
  • 取得年月日が古すぎないか確認する

履歴書は企業に提出する重要な「書類」です。免許・資格欄に記入する際の注意点を確認して、正しくアピールできるようにしましょう。

企業に合わない資格や一定の基準値に満たない資格を記入してしまうと、マイナスな印象につながる可能性もあるため注意が必要です。

自己PRで悩んだらまずは作成ツールを使ってみよう!

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短時間で、分かりやすく自分をアピールできる自己PRを完成させましょう。

①難易度が低いものは記入しない

簡単すぎる資格は記入しない方が良い場合もあります。厳密に「何級以上から書く」というルールは決まっていませんが、難易度が低いものは記入しないようにしましょう。

たとえば、TOEICのスコアが500点台以下だと「英語は得意ではないのだな」といった印象につながり逆効果になることもあります

保有資格が企業の求めるレベルに達しているかは、どのように判断すればいいでしょうか?

鈴木 洵市

プロフィール

企業と接点が持てるイベントや行事に参加し聞いてみよう

企業から明確な基準が設けられていない場合は、OB・OG訪問やインターンシップ、会社説明会で質問してみるなど、社内の人に聞くのが確実な判断方法です。

それらが難しい場合は、学校のキャリアセンターに問い合わせをしてみると情報が得られるかもしれません。

この機会に志望企業へアプローチをすることで企業理解を深めることができ、また就活の準備も進められますよ。

②応募企業の業種や職種に合わない資格は記入しない

応募企業に関連性のない免許や資格ばかりを記入していると、採用担当者から「本当にわが社で働きたいのだろうか」「第一希望は他の企業なのかな」と思われてしまう可能性もあります

記入する免許・資格は取捨選択し、応募企業に合ったものを記入するようにしましょう。

上原 正光

プロフィール

もちろん例外もあり、いろいろなことに興味があり、物知りで勉強熱心だなと思う採用担当者もいます。たとえば居酒屋のバイトをしていて調理師の免許を取得したという人がときどきいます。自分の経験をうまく形に残せる人だと感心します。

ただし、以下の4つの資格は、志望する企業を問わず記載することをおすすめします。

志望する企業問わず記載すると良い資格

  • 国家資格
  • 語学系の資格
  • 普通自動車第一種運転免許
  • パソコンスキルの認定資格

業務に直結しない資格は趣味・特技欄に記入する

業務に直結しなくても、自分を表現する手段として資格をアピールしたい場合は、趣味・特技の欄に記載することがおすすめです。

趣味の認定資格や、スポーツの級・段など面接の話題づくりに役立つこともあります

エントリーシート(ES)に趣味・特技欄がある場合、そちらに記載するのもおすすめです。詳しい書き方はこちらの記事を参考にしましょう。

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就活生が悩みがちなESの趣味・特技欄の書き方を多角的な視点で解決します。趣味・特技の取り組み方や成果を記載することによって、強みをアピールし、面接官に好印象を与えることができます。この記事では、キャリアコンサルタントによるアドバイスと、豊富な種類の例文や好印象を与える趣味・特技の紹介など、ESの趣味・特技欄の書き方を詳細に解説します。

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③嘘はつかない

履歴書の免許・資格欄に書ける資格がなくても、虚偽の記入をしてはいけません。

取得していない資格の記入や、レベルを誇張して記入するなどの嘘が発覚すれば、企業からの信用を失ってしまいます

本当に取得しているかを判断するために、企業から証明書の提出を求められることもあるため、嘘はつかないようにしましょう。

鈴木 洵市

プロフィール

履歴書の免許・資格欄では絶対に虚偽の記載をしないようにしてください。就活が進んでいく過程で、履歴書に記載している免許・資格の証明書を求めることもあります。そこで提出できずに不採用となる危険性が非常に高いです。

履歴書に嘘を書くリスクについてはこちらの記事を参考にしてみましょう。経歴詐称になりうる内容や書かないことで嘘になる内容についても詳しく解説していますよ。

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履歴書で嘘を書いてバレると、経歴詐称による犯罪で処分を受ける可能性があります。本来伝えておくべき犯罪歴や持病を書かないことも嘘に該当するので、注意しましょう。この記事では、キャリアコンサルタントと社労士による企業目線の解説も交え、履歴書の嘘がバレやすい理由やバレたときのリスクを説明します。

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④取得年月日が古すぎないか確認する

取得年月が古すぎる免許・資格にも注意が必要です。

更新が必要な免許・資格もあるため、必ず有効期限が切れていないか確認をしましょう。

有効期限が切れた時点で保有資格として扱われないため、有効期限や更新切れの資格は履歴書に記載してはいけません

更新が必要な資格の例

  • 普通自動車第一種運転免許
  • 中小企業診断士
  • 販売士
有効期限が切れていないものの、中学生や高校生で取得した資格は書いてもいいのでしょうか?

平井 厚子

プロフィール

資格を書く目的に沿うかどうかで判断しよう

もう一度、資格を書く目的を考えてみましょう。仕事に役立つスキルがあること、習得にむけて努力していることを伝えるためでしたね。

中学生や高校生で取得した資格は、この目的にあっていますか。あっていれば書いても大丈夫ですし、あっていなければ書かないほうが良いです。

語学系の資格で、中学・高校時代に高いレベルの資格を取得した場合、今もスキルが落ちていなければ、再度受検して記載するのが望ましいです。

他の目的、たとえば目標達成意欲や学習習慣をアピールするために資格を書く場合は、自己PRでその内容をしっかり書きましょう。

間違えるともったいない! 資格別記入例9選

資格別記入例9選

  • 自動車運転免許
  • 英検
  • TOEIC
  • 漢検
  • 簿記
  • FP
  • 宅建
  • 秘書検定
  • MOS

保有していると就活で有利になる可能性の高い免許や資格の書き方について解説します。

略称で記入してしまったり、難易度が低いものを記入してしまったりなど、記入方法を間違えてしまうとせっかくのアピール材料がもったいないので、しっかり確認して記入してください。

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ぜひ効率的に自己PRを仕上げ、選考の準備を整えましょう。

①自動車運転免許

運転免許を取得している際は、必ず履歴書に記載しましょう。

特に外出の多い営業職などの場合は、入社後に取得が必要になる場合もあります。入社後はまとまった時間があまり取れない可能性もあるため、就活前に習得しておくことがおすすめです。

また、運転免許証にAT限定と記載されている場合は、最後に(AT限定)とつけましょう。MT車の場合は記入する必要はありません。

自動車運転免許の記入例

  • 普通自動車第一種運転免許(AT限定) 取得

運転免許の種類は、運転免許証の「種類」の欄に略称で記載されています。記入する際は、正式名称を確認してください。

また、普通自動車第一種運転免許以外で、希望職種と関連がなければ「趣味」の欄に記入しましょう。

略称正式名称
大型大型自動車免許 
中型中型自動車免許 
準中型準中型自動車免許 
普通普通自動車第一種運転免許 
大特大型特殊自動車免許 
大自二大型自動二輪車免許
普自二普通自動二輪車免許 
小特小型特殊自動車免許 
原付原動機付自転車免許 
け引けん引免許
大二大型自動車第二種免許
中二中型自動車第二種免許 
普二普通自動車第二種免許 
大特二大型特殊自動車第二種免許
け引二けん引第二種免許 
運転免許の略称・正式名称一覧

②英検

英検は、リーディング・リスニング・ライティング・スピーキングの4技能をバランスよく測定することを目的とした試験です。60年近い歴史の長さから企業の間でも高い知名度があります。

英検記入例

  • 実用英語技能検定 2級 合格

一般的に新卒の履歴書に記入する場合、アピールできる最低限のレベルは2級からと言われています

しかし、商社やホテルや百貨店などの英語が得意な人の多い傾向にある業界では、準1級や1級レベルでないと武器にはならない可能性が高いです。

英検を履歴書に書く際の注意点は以下の記事で詳しく解説してるので、併せてチェックしてくださいね。

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③TOEIC

TOEICは英語によるコミュニケーションとビジネス能力を検定するための試験です。5種類のテストがありますが、一般的に就職活動で見られるのは主に、「TOEIC Listening & Reading Test」のスコアです。

TOEIC種類

  • TOEIC Listening & Reading Test
  • TOEIC Speaking & Writing Tests
  • TOEIC Speaking Test
  • TOEIC Bridge Listening & Reading Tests
  • TOEIC Bridge Speaking & Writing Tests

TOEIC記入例

  • TOEIC Listening & Reading Test 700点 取得

TOEIC Listening & Reading Testは、990点満点で平均スコアは600点程度です。就職活動では、基本的なレベルとして600点以上が求められることが多いです

履歴書に記入して英語力をアピールできる目安は730点以上です。英語を使う職種や企業では、最低限730点以上を求められる事が多いので、事前に企業の募集要項やホームページを確認しておきましょう。

TOEICには有効期限はありませんが、企業によっては「取得後〇年以内のスコア」と期限を設定しているところもあります。

またTOEICの公式認定証の再発行期限は2年です。企業から指定がない場合、できる限り2年以内に受けたTOEICのスコアを記入しましょう。

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上原 正光

プロフィール

TOEICは英語力が一目瞭然でわかるので、あなたの語学力が確認されます。

TOEICの記載が無いと、英語力ではアピールしたくないか英語はあまり得意ではないのだろうと想像します。また、面接のときに、TOEICの受検経験や受検しなかった理由を聞かれることになるかもしれません。

④漢検

漢検は漢字能力を測定する技能検定です。10級から1級までありますが、履歴書の記入でアピールとして効果的なのは2級以上です

漢検記入例

  • 日本漢字能力検定 2級 合格

平井 厚子

プロフィール

漢検の公式サイトによれば、国語力を重視する業界で特に有効なことがわかります。たとえば、マスコミ・印刷・出版などです。いずれも2級以上が評価の対象です。

⑤簿記

簿記は経営管理に役立つ知識として企業にアピールできる資格です。経理や財務だけでなくコストの計算が必要となる営業職の人も活かすことができます

簿記は検定の主催者によって3種類のテストがあり、記入方法が異なります。正式名称を確認して記入しましょう。

略称正式名称
日商簿記日本商工会議所簿記検定
全商簿記全国商業高等学校協会主催 簿記実務検定
全経簿記公益社団法人全国経理教育協会 簿記能力検定試験
簿記の略称・正式名称一覧

3級は基礎的な知識であるため、2級以上から記入することが望ましいです。

簿記のなかでも日商簿記が一番知名度と評価が高いため、複数持っている場合は日商簿記を記入しましょう。

簿記記入例

  • 日本商工会議所簿記検定 2級 合格

⑥FP

FPは金融関連の専門的な知識を証明する検定です。金融業界・保険業界だけでなく、不動産業界やコンサルティング業界など多くの業界で役立ちます

FP記入例

  • 2級ファイナンシャル・プランニング技能士

FPを記入する際は、「・」を忘れないようにしましょう。また、ほかの資格とは異なり「級」を記載した後に正式名称を記入する点にも注意が必要です。

FPも簿記や英検と同様に、2級以上から記入することが望ましいです。

FPの知識を活かして金融業界で働いてみたいと考えている人はこちらの記事も参考にしてみてください。金融業界に入るために必要な準備と対策を解説しています。

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FP2級を持っているのですが、金融業界以外では履歴書に記載しない方がいいのでしょうか?

上原 正光

プロフィール

説得力がある志望理由を用意したうえで記載するのがおすすめ

面接において「ファイナンシャルプランナーの資格を持っているのに、金融業界を受けなくていいの?」と問われる可能性はあります。面倒であれば記載しない選択肢もあります。

しかしながら、資格を持っているのであれば記載した方が良いように私は思います。あなたがどのようなことに興味を持ち、頑張って勉強してきたかの証となります。あなた自身を理解してもらえる有効な手立ての一つです。

志望業界と資格の関連が薄い場合には、資格について問われた場合にでも、志望理由をきちんと述べる事ができるように準備しておく必要があります。

⑦宅建

宅建は、不動産取引の専門家であることを示す国家資格です。

不動産業界では入社後に宅建を取ることを必須としている企業もあります。書類選考の時点で宅建を持っていれば、不動産業界に対する熱意を伝えることができます

宅建記入例

  • 宅地建物取引士 合格

2015年に名称が変更になったため、変更前に取得した人は「宅地建物取引主任者(現:宅地建物取引士)」のように記載しましょう。

⑧秘書検定

秘書検定の試験内容は、一般常識や敬語、電話対応やビジネス文書作成などです。社会人としてのマナーや能力が最低限備わっていることのアピールができます

3級は基礎的な問題が大半のため、履歴書には2級以上から記入しましょう。

秘書検定記入例

  • 秘書技能検定 2級 合格

また、面接のマナー対策として受けることもおすすめです。

秘書検定について詳しく知りたい人はこちらの記事も参考にしてみてください。就職に向けて秘書検定を取得した際の注意点や自己PR例文などを解説しています。

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秘書検定は何級から履歴書に書ける? 正しい書き方とアピールのコツ

鈴木 洵市

プロフィール

秘書検定は社会人としてのマナーやスキルが備わっていることを証明できる資格です。人と接するあらゆる業界・職種でアピールできます。特に受付・秘書などでは必要とされる資格です。

⑨MOS

MOSはExcelやWordなどの利用スキルを証明できる資格です。

MOSは科目ごとに試験があり、WordとExcelには、一般レベルと上級レベル(エキスパート)の2つのレベルがあります。

また、マイクロソフト オフィス製品は、バージョンごとに新しい機能が追加・改良されるため、バージョンごとにも試験があります

MOSの科目

  • Word
  • Excel
  • PowerPoint
  • Access
  • Outlook

MOSのバージョン(2022年11月現在)

  • MOS2019
  • MOS2016
  • MOS2013

MOS記入例

  • MOS2019Excel一般レベル:Microsoft Office Specialist Excel 2019 合格
  • MOS2019Excel上級レベル:Microsoft Office Specialist Excel 2019 Expert 合格

MOSは古すぎるバージョンしか合格していないと、「最新バージョンは使えないのでは」といった疑念を持たれてしまう可能性があります。履歴書に書く際は、記入する時点で受けることのできるバージョンにしましょう。

こんなときはどうするべき? 履歴書の資格欄でよくある7つの疑問点

履歴書の資格欄でよくある7つの疑問点

  • 勉強中の資格の場合は?
  • 試験を受けて結果待ちの場合は?
  • 書ききれない場合は?
  • 免許・資格を持っていない場合は?
  • ペーパードライバーの場合は?
  • 同じ資格で複数の級を取得した場合は?
  • 面接で履歴書の資格欄に関する質問をされた場合は?

履歴書の免許・資格欄について、よく学生から相談される質問について解説します。

疑問をすべて解消して、自信をもって免許・資格欄を書けるようにしましょう。

疑問①勉強中の資格の場合は?

免許・資格欄にすでに取得済みの資格だけでなく、勉強中の資格を記入することができます。特に応募する企業に関連する資格取得に向けて勉強している場合は、向上心や学ぶ姿勢のアピールにつながります。

記入する場合は「資格名+勉強中」と記入しましょう。受験時期などを記入し、具体的に書くとより説得力が増します。

勉強中の資格記入例

  • 2級ファイナンシャル・プランニング技能士取得に向けて勉強中。5月受検予定

採用担当者によっては逆効果になる場合もあるため、評価されるかどうかの見極めも重要です。業務に関係し、アピールになると考えられるもののみ記入しましょう。

疑問②試験を受けて結果待ちの場合は?

すでに試験を受け合否の通知がまだの場合は「資格名+取得予定」と記入することができます。

しかし、面接でその後の結果を聞かれることもあるので、合格の見込みがあるもののみ記入しましょう

結果待ちの資格記入例

  • 11月に日本商工会議所簿記検定2級取得予定

疑問③書ききれない場合は?

取得した免許や資格がたくさんあり、免許・資格欄に書ききれない場合は、アピールしたい応募企業や希望職種に関係のあるものから優先順位をつけて記入しましょう。

ただ資格を沢山持っていればいいというわけではないので、書くべき資格と書かなくても良い資格をしっかり見極めて、わかりやすく記入しましょう

書くべき資格

書くべき資格一覧

  1. 応募要項に記載されていた資格
  2. 応募企業や職種に関係のある資格
  3. 国家資格
  4. 語学系の資格
  5. 普通自動車第一種運転免許
  6. パソコンスキルの認定資格

履歴書の免許・資格欄に優先して書く資格は、就職後に仕事で活かせるイメージができる資格です

運転免許は業界や職種によっては必要になる場合があり、選考の段階で企業が確認しておきたい場合もあるため、取得しているのであれば記入しましょう。

上原 正光

プロフィール

他にも、自分が興味を持って取り組んできたことや、あなた自身を理解してもらうのにわかりやすい資格があれば記載してください。自分らしさを存分にアピールしましょう。

また、応募先の業務と関連する資格を書ききれないほど持っている場合は、別紙に書いても良いです。

別紙に書く際は履歴書に「別紙参照」と記入します。また、別紙の最初には「免許・資格一覧」と記入し、履歴書と同様の書き方で記入しましょう。

書かなくても良い資格

書かなくても良い資格一覧

  1. 一定基準に満たないレベルの資格 
  2. 趣味の認定資格
  3. スポーツの段・級

業務に直接関係のない資格や一定基準に満たないレベルの資格は、かえって評価を下げてしまう可能性もあるため、慎重に記入するか判断しましょう。

話題作りや自己アピールになりそうな資格は、特技欄を活用して記入するのがおすすめです

疑問④免許・資格を持っていない場合は?

免許・資格を持っていない場合は、「特になし」と書いてください

何も書かずに空白にすると、記入漏れと誤解されてしまう可能性があるため気をつけましょう。

免許や資格を持っていないからと言って、必ずしもマイナス評価になるとは限りません。無理に埋めようとして関連性のないものを記入したり、嘘の記入をしたりすることは避けましょう。

今から資格取得を考えている人はこちらの記事を参考にしてみてください。学習期間が短い資格や取るべき資格の選び方など解説しています。

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資格を持っていなくても不利にならないですか? 今からでもなにか取得すべきでしょうか?

平井 厚子

プロフィール

募集に必須の資格がなければ不利になることはない

募集要項で「必須」と指定されている資格でなければ、不利になることはありません。今から勉強して「勉強中」と書くこともできます。また仕事に就いてから必要と思う資格を取得するのもありです。

資格を持っていると、加点評価になることもあります。もし今から勉強するなら、どの仕事でも活かせるパソコンスキルやITの基礎であるITパスポートをおすすめします。

あるいはタッチタイピングのスキルを上げておくのも良いでしょう。ワープロ検定2級レベルの1分間で50文字(漢字・かな)が目安です。

疑問⑤ペーパードライバーの場合は?

運転免許を取得しているのであれば、ペーパードライバーでも記入しましょう。ただし、業務で自動車の運転が必要になると考えられる場合、入社までに練習しておきましょう。

また、面接で運転状況を質問された場合は、正直にペーパードライバーであることを伝えましょう。あらかじめ知らせておかないと、入社後に運転ができないことで困ってしまう恐れがあります。

「運転の経験は少ないのですが、最近は練習しています」などと練習に取り組んでいることを補足できると良いです。

疑問⑥同じ資格で複数の級を取得した場合は?

同じ資格で複数の級を取得している場合は、一番上級のもののみ記載しましょう

たとえば日本商工会議所簿記検定3級取得後に2級も取得した場合、履歴書には一番難易度の高い「日本商工会議所簿記検定2級」のみの記載で問題ありません。

TOEICなどのスコアを記入するときも、最も高いスコアを記入し、過程のスコアは不要です。

疑問⑦面接で履歴書の資格欄に関する質問をされた場合は?

面接で資格について問われた際は、資格取得のためにどのように努力したのかや、入社後に業務の中でどのように活かせると考えているかを伝えられるようにしましょう。

資格そのものをアピールするのではなく、それに取り組む姿勢や企業へどのように貢献できるかを意識してください

資格について質問をされたとき以外にも、ガクチカで資格取得をアピールするのもおすすめです。資格でガクチカに説得力を持たせる方法についても解説しているので、あわせて参考にしてみてください。

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履歴書の資格欄の書き方を習得して自分の魅力を最大限アピールしよう

免許や資格は、あなたの能力を客観的に証明するものです。うまく活用できれば、入社意欲を示したり、向上心をアピールしたりと書類選考や面接でのいい武器になります。

資格欄の書き方のルールやポイントをおさえて、自分の魅力を最大限アピールできる履歴書を作成しましょう。

アドバイザーコメント

履歴書の資格欄は周りとの差別化のチャンス

履歴書をこれから記入しようとしている学生の皆さんは、就職活動の入り口に立っている状況だと思います。

履歴書には記載が必要な箇所がたくさんありますが、今回の資格・スキルについては、必要な情報を漏れなく記載することが必須です。

特に資格・スキルを有している人は、他の就活生との差別化を図ることができるポイントにもなっています。自身が努力して取得した資格・スキルについては、資格取得の時期、資格の詳細を正確に丁寧に記載するようにしてください。

必要な情報と不要な情報の取捨選択も大事

履歴書に記載する行為が、機械的な作業のような印象を持っている人もいますが、必要である内容とそうでない内容を正確に判別する能力も見られているので、気を引き締めて取り掛かってください。

皆さんの履歴書は、今までの自分の振り返りにもなります。今までの自分に自信を持って記載を進めるようにしてください。記載方法に不安がある場合は、キャリアセンターやキャリアコンサルタント・就職エージェントに相談することをおすすめします。

執筆・編集 PORTキャリア編集部

明日から使える就活ノウハウ情報をテーマに、履歴書・志望動機といった書類の作成方法や面接やグループワークなどの選考対策の方法など、多様な選択肢や答えを提示することで、一人ひとりの就活生の意思決定に役立つことを目指しています。 国家資格を保有するキャリアコンサルタントや、現役キャリアアドバイザーら専門家監修のもと、最高品質の記事を配信しています。

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記事の編集責任者 熊野 公俊 Kumano Masatoshi

高校卒業後、航空自衛隊に入隊。4年間の在籍後、22歳で都内の大学に入学し、心理学・教育学を学ぶ。卒業後は人材サービスを展開するパソナで、人材派遣営業やグローバル人材の採用支援、女性活躍推進事業に従事。NPO(非営利団体)での勤務を経て、「PORTキャリア」を運営するポートに入社。キャリアアドバイザーとして年間400人と面談し、延べ2500人にも及ぶ学生を支援。2020年、厚生労働大臣認定のキャリアコンサルタント養成講習であるGCDF-Japan(キャリアカウンセラートレーニングプログラム)を修了

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