この記事のまとめ
- インターンのESは企業側が評価するポイントを押さえるのがカギ
- ESは簡潔かつ具体的にインターンへの熱意を伝えよう
- ES提出時のマナーにも注意が必要
- 適職診断
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この記事を読んでいる人に
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インターンシップに参加すると学生のうちから社会人経験ができたり、人間関係を構築できたりするなど、就職に有利に働くことがあります。しかし、インターンに参加するには選考を突破する必要があります。「インターンシップのエントリーシート(ES)の書き方がわからない」「選考に通るESの書き方を知りたい」と悩みを抱えている人もいるのではないでしょうか。
第一関門であるインターンシップのESを突破するには、あるポイントを押さえることが重要。ポイントを押さえることで通過する可能性を高められるでしょう。
この記事では、キャリアアドバイザーの木村さん、瀧本さん、小西さんと、通過できるインターンシップのESの書き方を解説するので、ぜひ実践してみてくださいね。
ESはインターンの選考だけでなく就活でも提出を求められる場合が多いです。以下の記事では就活に有利になるESの書き方をまとめているので参考にしてみてください。
就活に有利になる魅力的なESとは|履歴書との違いや例文も解説
就活の基本であるESですが、疑問点や書き方で悩んでいる人もいると思います。以下の記事ではESについて詳しく解説しているので参考にしてみてください。
就活の基本! エントリーシートの疑問を徹底解説|書き方・例文付き
ESは履歴書と異なり販売しているものではありません。以下の記事ではESの取得方法と注意点をまとめているので参考にしてみてください。
ESをダウンロードする方法は? 受け取る方法5選
就活準備で必ず使ってほしい厳選ツールランキング
インターンシップのESは企業の評価ポイントを押さえるのがカギ
インターンシップのESを通過するためには、企業の評価ポイントを押さえることが重要になります。なぜ企業がインターンシップ志望者にESを提出させるのか、どこを見ているのかを把握しなければ、刺さるアピールはできません。
この記事では、企業の評価ポイントを押さえたうえで、自分をアピールできるインターンシップのESの書き方を解説します。また、ESに記載するべき内容や提出する際のマナーなど、あなたの評価を下げない方法も伝授。
大学生の段階でインターンシップを経験しておくことで、就職前に視野が広がり、理想の社会人生活につながります。ぜひこの記事を参考にして、インターンシップ参加を勝ち取りましょう。
あなたがインターンに参加しない方がいい企業をチェックしよう
インターンでは、自分が適正のある企業を選ぶことが大切です。向いていない企業のインターンに参加しても、学べることは少なく、無駄な時間を過ごしてしまいます。
そんな時は「適職診断」を活用して、自分が適性のある企業をチェックしてみましょう。簡単な質問に答えるだけで、あなたの強み・弱みを分析して、ぴったりの職業を診断できます。
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そもそもインターンのエントリーシートとは? 概要を理解しよう
ESの書き方を解説する前に、「そもそもインターンシップのESとは何か」を把握する必要があります。最低限記載するべき項目があり、それらがなければ見てもらえない可能性すらあるからです。また、他の書類との違いを認識して差別化する必要もあります。
ここからは、インターンシップのESの概要について解説します。特に初めてESを作成する人は、しっかり確認しましょう。
エントリーシートと履歴書の違い
ESはインターンシップや就職活動の応募書類で、選考時のみ使用します。企業が志願者について知りたいことを記入してもらうよう独自にフォーマットを作成するケースが多いです。
一方で、履歴書は公的な書類で、氏名や生年月日、住所、学歴などを記載します。入社後も保管して人事データとして使用するケースもあります。
このように、ESと履歴書では目的や記入する内容が異なるため、作成する前に違いをよく把握しておきましょう。
ES | 就職活動の応募書類で、選考時のみ使用する |
履歴書 | 公的な書類で、入社後も保管して人事データとして使用する |
履歴書の基本の書き方を把握しておきたい人は、こちらの記事を参考にしてください。
新卒用履歴書の書き方完全版|よくある失敗や受け渡しのマナーも解説
ESの他にOpenESと呼ばれるリクナビが提供しているサービスがあります。以下の記事ではOpenESについて詳しくまとめているので参考にしてみてください。
OpenESとは? 活用すべき9つのメリットや作成のコツも徹底解説
インターンにおける面接とエントリーシートの違い
インターンに参加するまで、ESの他に面接を受けるケースが多いです。基本的にはESに沿って面接を進めることになります。
そのため、面接ではESと同じ内容の質問をもらう場合がありますが、回答の内容は同じでも問題ありません。むしろ、ESと整合性が取れているか確かめられる場合があるため、内容を大きく変えないようにしましょう。
面接のルールについて一から把握しておきたい人は、こちらの記事を参考にしてください。
面接初心者は要注意! ルール違反になるパターンやマナーを徹底解説
- どうして企業はインターン選考でESと面接のどちらも課すのでしょうか?
より自社に合った学生を発掘したいと考えている
企業がインターンシップを実施する主な理由は、自社に合った人材をできるだけ効率的に見つけて採用に導くためです。
学生から人気のある有名企業や優良企業のインターンシップには、毎年多くの応募者があります。面接の実施も課すことによって、より自社に合った学生の発掘に役立てたいという思惑があると考えられます。
一方で、インターンシップを実施する多くの企業は、学生に企業名や事業内容を知られていない中小企業です。そのため、学生の情報や状況をより多くかつ正確に把握するために、インターンシップでも、ESだけでなく面接も実施します。
また、インターンシップでESと面接を課すことは、自社の企業文化や事業内容について学生に正しく伝える機会として捉えられているという面もあります。
インターンのエントリーシートに記載する項目
インターンのESに記載する主な項目は以下の5つ。
インターンのESに記載する項目
- 資格・趣味・特技
- 志望動機
- 自己PR
- インターンを通じて学びたいこと
- 学生時代に力を入れたこと
インターンのESに記載する内容は企業によって異なります。しかし、ほとんどの企業はこれから解説する5つの項目を記載することが必要になります。
それぞれの具体的な回答法や例文は後半で解説します。
上記以外にも、インターンのESに記載する項目は、
学歴や写真の掲載、大学で学んでいること、課外活動、部活動、ボランティア経験、当社のインターンシップと将来やりたいこととの関係性、自分が主体的に行動した経験、リーダシップを取った経験、自分が最も成長できたと思えるエピソード、これまでの人生で「やりきった」と思えること、特にこれだけは伝えておきたいこと
なども挙げられます。
企業がインターン志望者にエントリーシートを求める3つの理由
企業がインターン志望者にESを求める3つの理由
- 選考を効率化するため
- 事前に志望者の人柄を知るため
- 志望者の学びたいことが自社のインターンで可能かを判断するため
インターンのESを作成する前に、そもそもなぜ企業がESの提出を求めるのかという理由を把握する必要があります。この理由を把握している人は、企業の意図を理解してESに記載するべきことがわかるようになるでしょう。
ここからは、企業がインターンのESの提出を求める理由を解説します。企業に刺さるESを作成するためにも、企業の意図をよく理解しましょう。
あなたに適性がある職業を知って、インターンに活用しよう!
インターンでは、自分が適正のある企業を選ぶことが大切です。向いていない企業のインターンに参加しても、学べることは少なく、無駄な時間を過ごしてしまいます。
そんな時は「適職診断」を活用して、自分が適性のある企業をチェックしてみましょう。簡単な質問に答えるだけで、あなたの強み・弱みを分析して、ぴったりの職業を診断できます。
適職診断を活用して有意義なインターンを過ごし、就活を成功させましょう。
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選考を効率化するため
企業の規模が大きくなるほど、インターンへの参加を希望する学生が増加します。その際、応募者全員と面接をしていては膨大な時間がかかってしまうでしょう。
面接の前にある程度人数を絞り、選考を効率化するためにESを活用しているのです。
応募倍率は公表されていないため、大企業に限らず実際の応募者数は不明ですが、有名企業の場合、倍率が100倍と言われることもあります。
インターンシップといえども、ESの充実度が試されていると考えるべきでしょう。
事前に志望者の人柄を知るため
事前に志望者の人柄を知ることで、企業は以下が判断できるようになります。
事前に人柄を知って判断できること
- 自社が求める人物像と志望者の経験・スキルがマッチしているかどうか
- 社風と志望者の人柄がマッチしているかどうか
企業が求める人物像と志望者の経験やスキルがマッチしなければ、参加後、両者にとってストレスのかかる時間となってしまいます。両者がより良い時間にするためにも、求める人物像と志願者の経験やスキルがマッチするかを判断するために、ESを提出させるのです。
また、会社・インターン生どちらも良い成果や経験を得られるようにするためにも、ESの段階で社風と人柄がマッチするかを見ます。
志望者の学びたいことが自社のインターンで可能かを判断するため
インターンのほとんどのESには「インターンを通じて学びたいこと」を記入する欄があります。企業はこの欄を見て、自社のインターンで志望者が学びたいことを学べるかどうかを判断します。
特に短期間のインターンの場合、プログラム内容が決められているケースが多いです。しかし、プログラム外の内容を学びたい学生が参加した場合、インターンの時間が無駄となってしまうでしょう。
そのような事態を避け、インターン生の目的を達成させるためにも、ESの段階で、学びたいこととプログラム内容が合っているかどうかを判断するのです。
アドバイザーコメント
瀧本博史
プロフィールを見る企業がインターン選考でESを求める目的は3つある
企業がインターン選考でESを求める目的は、企業側がインターンシップで目的としている3つのことからずれていないかを確かめるためです。
1つ目の目的は、ESの提出を求めることで参加理由が明確になるため、自社を含めて入社後も実践的な人材の育成ができる期待値が上がるためです。ここには、インターンシップで学生が身に付けたことを就職後の企業内で実践的な能力として発揮できるように、その適応能力を高めたいという目的もあります。
2つ目の目的は、産業界のニーズが大学の教育にどのくらい反映されているのかを確認するためです。
日本における大学での学びは、実社会の産業と直結したものとはいえないところがあると一部指摘されており、企業はインターンシップの実施を通して実際の大学生が「大学からどのくらいの学びを得ているのか」を知ることができます。
このため、学生から提出されるインターン参加へのESを通して、大学に対して産業界のニーズや動向がどのくらい伝わっているかを確認することができます。
3つ目の目的は、学生や大学に対して、企業に対する理解の促進や魅力を発信できているかを確認するためです。学生からのES提出を通して、大学と企業の接点が増えることは、お互いの情報発信と受信の促進につながり、企業の実態について学生への理解を促すチャンスにもなります。
さらに、インターンシップを通して学生が各企業の業態、業種又は業務内容についての理解を深めることで、就職希望者が増える期待にもつながります。
超重要! インターンのエントリーシートの評価ポイント
インターンのESを通過するには、企業の評価ポイントを把握することが重要です。評価ポイントを把握していない場合、的外れなESを作成してしまう場合があります。
ここからは、インターンのESの評価ポイントを解説します。企業に刺さるESを作成するためにも、絶対に押さえるようにしましょう。
インターンを通じて学びたいことが明確か
インターンに参加して学びたいこと、いわゆる目的が明確であるかどうかが見られます。学びたいことがある人とそうでない人では、仕事に対する意欲に差があります。そのため、企業は学びたいことが明確にある人を採用したいのです。
一方で、「就活を有利に進めるため」という目的をアピールするのは避けましょう。企業から「なぜ自社である必要があるのか」と疑問を持たれてしまいます。「インターンを通じて〇〇を学びたい」という明確な学びたいことをアピールするようにしましょう。
- 将来やりたいことが決まっておらず、インターンで学びたいことも明確ではありません。しかし、さまざまな経験をするためにインターンには参加したいと考えているのですが、どのように伝えるべきでしょうか。
「少しでも学んでみたい」と思う要素を見つけよう
インターンの参加を検討している企業の事業内容について、仮に現時点で強い興味を持てていなくても、「少しでも知ってみたい、学んでみたい」と思う要素を見つけて、「そのことについて知りたい、学びたい」という意欲があることを、インターンを受け入れる企業の担当者に対して伝えましょう。
インターンを通してその企業の事業内容を知ることによって、自分がそれまで感じたことの無かった興味を持つきっかけになる可能性も十分にあります。
「さまざまな経験をするため」とそのまま伝えてしまうと、自分本位の目的と受け取られる可能性が高いため、「その会社や事業について知りたい」という気持ちを伝えることを意識することが大切です。
次の記事では、インターンに参加する目的について詳しく解説しています。こちらの記事を読んで、しっかりと目的を理解したうえでインターンに参加してみてくださいね。
インターンシップの目的とは? 応募書類の作成4ステップと例文も解説
インターンに対する熱意があるか
ESからあなたのインターンに対する熱意が見られます。インターンに参加できる人数は限られていますが、多くの学生が参加を希望します。特に長期インターンなどでは、インターン生の仕事は会社の業績に影響を与える可能性があるため、企業側は熱意のある学生を採用したいと思うのは当然でしょう。
文章だけで熱意を表現するのは難しいですが、成長意欲があれば熱意は伝わります。インターンで学んだことを活かして成長したいことをアピールしましょう。
熱意が伝わりやすいインターンのESの特徴は、伝えたいことが簡潔に書いてあることです。
具体的には、「具体的なエピソードが書いてあり、その経験と業務内容が関連している」、「企業が対象としている顧客に対して、自分がどのように行動するかを学び取ろうとする姿勢が感じられる」、「自分の能力が書いてあり、それがどのように入社してから活かせそうなのかを想像させる内容」が挙げられます。
自社が求める人物像と人柄がマッチするか
一緒に仕事をするうえでは、人柄がマッチするかどうかが重要になります。自社のビジョンに共感したり、社風と人柄がマッチしたりする人はコミュニケーションが取りやすくなります。また、今後正社員として採用するとなった場合、早期離職対策にもつながるのです。
そのため、応募する段階で会社についてよくリサーチすることが重要になります。「有名だから」という理由で応募するのではなく、よくリサーチして自分と合っていると判断した企業のインターンシップに応募しましょう。
本選考もインターン選考も、企業側の基本的な姿勢は「この学生と一緒に働きたいか否か」ということで通底しています。インターン選考時に、しっかり自分の頭で考え、書類を作ることを経験しておけば、本選考時にも役立つはずです。
簡潔かつわかりやすくアピールできているか
簡潔でわかりやすく文章を書けているかどうかも見られます。ここでは相手の視点に立って物事を考えられるかどうかが見られているのです。
インターンの採用期間、企業は数多くのESに目を通すことになります。その際、長文でどこがアピールポイントかわかりにくいESと、短い文章でアピールポイントがわかりやすく表記されているESがあった場合、わかりやすいほうを読みたくなりますよね。
採用する側も人間なので、長文でわかりにくい文章はそもそも読みたくなくなってしまいます。そのため、ESを作成する際はアピールポイントを簡潔にわかりやすく記入するようにしましょう。
アドバイザーコメント
木村 千恵子
プロフィールを見る企業の目的を意識してESを作成しよう
就職みらい研究所発行の就職白書2024によると、企業の2023年卒対象インターンシップ実施目的の第1位は「仕事を通じて、学生に自社を含め、業界・仕事の理解を促進させる」が全体の87.2%。第2位は「入社意欲の高い学生を絞り込む」が52.1%。第3位は「採用を意識し、学生のスキルを見極める」が39.5%となっています。
この調査から、インターンシップを通して自社が属している業界と自社の事業内容、そして仕事内容の理解を促すことが、企業の最大の目的であることがわかります。そのような企業側の目的を理解したうえでESを作成することが大切です。
インターンを実施する企業に興味と意欲を持つことが大切
インターンシップに参加することで就職活動が有利に働くのはあくまでも結果論であり、インターンシップを実施する企業やその業界について、「知ろう、学ぼう」という興味と意欲を持って参加する姿勢が先にないと意味がありません。
ESの志望動機や自己PRの内容が自分本位の視点にならないように注意して、あなたが企業の目的に合ったインターンシップ人材であることが伝わるようにESを作成してください。
ここまでESの評価ポイントについて解説しましたが、インターンの選考全体で企業が何を見ているか気になりますよね。以下の記事ではインターン選考の対策を企業目線から解説しているので参考にしてみてください。
インターン選考は何を見てる? 受かる対策の秘訣を企業目線で解説
ESの完成度をより高めたい人はAIの活用がおすすめです。以下の記事ではAI活用のメリットと注意点をまとめているので参考にしてみてください。
ES添削でAIを活用する方法|おすすめツールと精度を高めるコツも
あなたがインターンに参加しない方がいい企業をチェックしよう
インターンでは、自分が適正のある企業を選ぶことが大切です。向いていない企業のインターンに参加しても、学べることは少なく、無駄な時間を過ごしてしまいます。
そんな時は「適職診断」を活用して、自分が適性のある企業をチェックしてみましょう。簡単な質問に答えるだけで、あなたの強み・弱みを分析して、ぴったりの職業を診断できます。
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通過率アップ! インターンのエントリーシートを作成する際の4つのポイント
インターンのエントリーシートを作成する際の4つのポイント
- PREP法を活用して文章を作成する
- 企業側が読みやすいようレイアウト・文体を整える
- 企業研究をして求める人物像がマッチすることをアピールする
- 履歴書との内容の重複は気にしない
インターンのESは「簡潔でわかりやすくアピールすることが重要」と解説しました。しかし、実際にどのように作成したら良いかわからない人もいるのではないでしょうか。
ここからは、インターンのESを作成する際のポイントを解説します。これから解説することを活用すれば、通過率のアップが可能ですよ。
書類は1人が見るのではなく、複数の人が見ます。そして、見る人の役職もさまざまです。
どの人が読んでもわかりやすく書くことは、知らない相手へ手紙を送り、自分の伝えたいことをわかってもらうことと同じです。合否の決定権者を想像して、細心の注意を払ってESを書きましょう。
①PREP法を活用して文章を作成する
ESは、PREP法を活用して結論から文章を書くようにしましょう。
PREP法
・Point:結論
・Reason:理由
・Example:具体例
・Point:まとめ
の順でわかりやすく話を伝える方法
PREP法を活用することで簡潔かつ具体的に文章を作成できるようになります。
なお、「Example:具体例」の箇所で自分の体験談やエピソードを盛り込むことで、より具体性を出せるようになります。実際のエピソードがない場合、内容が表面的となり、内容が薄くなってしまいます。
②企業側が読みやすいようレイアウト・文体を整える
ESを作成する際、企業側つまり読み手が読みやすいようにレイアウトや文体を整えるようにしましょう。
ただ文章で自分についてアピールするだけでは不十分です。より読みやすいようにレイアウトを整えることで、採用担当者はあなたの伝えたいことをスムーズに理解できます。
箇条書きを活用することもおすすめです。同じ内容の文章でも、以下のようにレイアウトが異なると、読みやすさに差が生まれます。
例文1
私は英語が得意で英検準1級を取得したり、TOEIC800点を取得したり、カナダに1年間留学したりした経験があり、これらを活かして海外事業部でインターンをさせていただきたいです。
例文2
私は英語が得意です。英語に関して、大学時代以下の資格を取得したり、経験をしたりしました。
・英検準1級
・TOEIC800点
・カナダ1年間留学
これらの資格・経験を活かして、海外事業部でインターンをさせていただきたいです。
このようにレイアウト・文体を整えることで、アピールしたい箇所を強調できるようになり、かつ読み手にとっても読みやすくなりますよ。
大量の書類を読むことになる企業側にとって、ポイントがわかりやすく簡潔にまとまっている箇条書きがされていると評価につながります。
自分の強みを整理できている人というアピールにもなります。字体は、明朝よりも目に優しいゴシックのほうがおすすめです。
③企業研究をして求める人物像がマッチすることをアピールする
インターンの募集要項にも求める人物像の記載があります。企業研究をするとさらにどのような人物が求められているのかがわかるようになります。
簡単に企業について研究できる方法は、企業のホームページ(HP)や正社員の採用ページ、実際に働いている人の声を確認することです。インターンの募集ページには掲載されていない情報があり、より自分とマッチしていることをアピールできる可能性があります。
そのため、ESを作成する前に、必ず企業研究をおこなうようにしましょう。
企業研究の方法
- 企業のHPを読み込む
- インターンの募集ページを確認する
- 企業の採用ページを確認する
- 書籍や雑誌を確認する
- 業界地図を読む
- 企業の決算書・有価証券報告書を読む
- 大学OB・OGにインタビューする
- インターン選考前には、どの程度企業研究ができていると十分と言えますか?
業界全体を見たうえで、データを根拠とした持論をまとめられればOK
ホームページに書いてある情報だけをまとめたり、一般的な印象だけをまとめているものは内容が薄いと評価されてしまいます。
また、「その商品を使ったことがある」や「その商品が好きだ」などの消費者目線となっているものは、きっかけとしては良いですが、社会に価値を提供していく人としての期待値に欠けてしまうので避けましょう。
その業界全体を見たうえで、その企業について研究したことが自分の言葉で語られていることと、感覚ではなくデータを根拠とした持論から何かを提供してくれそうな期待感が持てる内容をまとめられると、企業研究ができていると言えます。
あなたがインターンに参加しない方がいい企業をチェックしよう
インターンでは、自分が適正のある企業を選ぶことが大切です。向いていない企業のインターンに参加しても、学べることは少なく、無駄な時間を過ごしてしまいます。
そんな時は「性格診断」を活用して、自分が適性のある企業をチェックしてみましょう。簡単な質問に答えるだけで、あなたの強み・弱みを分析して、ぴったりの職業を診断できます。
性格診断を活用して有意義なインターンを過ごし、就活を成功させましょう。
・楽しく働ける仕事がわからない人
・時間をかけずに自己分析をしたい人
④履歴書との内容の重複は気にしない
前述の通り、ESと履歴書は以下のような違いがあると解説しました。
ESと履歴書の違い
- ES:応募書類の一つで選考時のみ使用する
- 履歴書:公的な書類で入社後も人事データとして使用する
どちらの書類にも「自己PR」や「志望動機」を記載する欄がありますが、使用用途が異なるため、内容が重複しても問題ありません。履歴書の提出が後である場合は、ESの内容を要約して記入しても良いでしょう。
項目別!インターンのエントリーシートの書き方と回答例
インターンのエントリーシートの書き方と回答例
- 資格・趣味・特技
- 志望動機
- インターンを通じて学びたいこと
- 自己PR
- 学生時代に力を入れたこと
企業によって異なりますが、インターンのESは主に上記の5つの項目を記入します。
ここからはインターンのESに記入する項目について、書くべき内容や書き方、例文を解説します。
資格・趣味・特技
資格や趣味・特技は、あなたが保有する資格や普段おこなっている趣味などを記入します。基本的にはどのような内容でも問題ないのですが、ギャンブルや政治・宗教などについて記入するのは避けましょう。評価を下げてしまう可能性があります。
仕事に関係する資格や趣味を記入すると、「仕事に対して意欲的」や「すでに知見を持っている」と判断されて、高い評価につながります。
資格・趣味を記入する際、箇条書きではなく、各資格・趣味に一文添えて、背景やインターン参加後にどのように活かすかをアピールしましょう。
趣味の印象によって採用が決まるなら、志望動機などを聞く必要はありません。趣味はストレスを感じたときにそれを解消する手段があるのかどうかを確認しているものだと考えましょう。
射幸心をあおったり、他人に危害を与えるイメージを持つものは不可ですが、自分1人でもできて、何人かの仲間ともできるような趣味であれば問題ないでしょう。
就活ではどんな資格が評価されやすいか知りたい人は、こちらの記事を参考にしましょう。
就職に有利な資格33選|業界・状況別であなたに合った資格を解説
エントリーシートへの趣味・特技の書き方はこちらの記事を参考にしてください。どんな趣味・特技を書くべきかわからない人もおすすめです。
例文60選|ESの趣味・特技欄で自分らしさをアピールするコツ
例文
資格・趣味・特技の例文
私の趣味は英語と海外旅行です。中学生の頃から英語の勉強が好きで、いつか海外で英語を使ってコミュニケーションを取りたいと考えていたのがきっかけです。
大学1年生の夏休みに初めてカナダへ行き、1週間滞在しました。そこで改めて英語でコミュニケーションを取ることの楽しさを感じ、その後、アメリカやニュージーランドなど8カ国に旅行しました。そして、徐々に英語のレベルも上がり、大学2年生でTOEIC700点を出すことができました。
このように、英語でコミュニケーションを取ることと、海外旅行することが好きで、今でも続けています。
インターン前にあなたが受けないほうがいい職業を確認してください
・楽しく働ける仕事がわからない人
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志望動機
志望動機は「なぜこの企業のインターンシップに参加しようと思ったのか」という理由を書きます。志望動機を書く際に意識するべきことは「簡潔に」と「具体的に」の2点です。簡潔な文章を作成するには、PREP法を活用して結論から書くようにしましょう。
そして、より具体的に説明するには、PREP法の「Example:具体例」の部分に自分の体験談やエピソードを盛り込むことが重要です。実際のエピソードがない場合、内容が表面的となり、あなたの志望動機が薄くなってしまいます。
インターン選考だけでなく本番の採用選考にも言えることですが、志望動機で周りと差別化するためには、「その企業についてどれだけよく調べて理解しているか」と「その企業に興味を持っている理由やエピソードについて熱意を持って具体的に示せるか」が重要なポイントです。
例文
志望動機の例文
私は本インターンシップのテーマである「営業」について興味があり、社会人になった際は営業職として就職したいと考えていたため、応募しました。
私は大学で食事や人々の健康について研究しています。研究を進める中で、貴社もサプリメントとして販売している「ビタミンC」が人々の健康を維持するためには必須とわかりました。実際に研究したからこそ、ビタミンCが健康に必要ということを多くの人に熱意を込めて届けたいと考えています。
貴社のインターンシップに参加すれば、営業について学び、ビタミンCの重要性をより多くの人に届けられるのではないかと思い、応募いたしました。
インターンの志望動機の書き方をより詳しく知りたい人は、こちらの記事を参考にしてください。
例文19選|インターンシップの志望動機づくりはこれで完璧!
インターンを通じて学びたいこと
「インターンシップを通じて学びたいこと」では、あなたの熱意をアピールします。記入する際、インターンシップのプログラム内容と学びたいことを一致させることが重要です。
企業側が「営業力を身につけられるインターンシップ」と公表しているのに対して、「インターンシップ参加後は経理について学びたい」とアピールしても、参加してもらう意味がないと判断されてしまいます。
インターンシップの内容と学びたいことを一致させるためにも、企業が公表しているプログラム内容を入念に確認するようにしましょう。
例文
インターンを通じて学びたいことの例文
私は本インターンシップを通じて、テーマである「営業」について学びたいと考えております。なぜなら、私には世の中に絶対必要であるだろうサービスの構想があり、それを多くの人に届けるためには営業力が必要になるからです。
私は大学1年生で英語学習の習慣を身に付け、2年間続けてきました。その結果、洋書を読めるようになったり、英語でコミュニケーションが取れるようになりました。しかし、世の中には英語学習の習慣が身に付かず、英語を使いたいけど使えない人がたくさんいます。そのような人に対して、私の経験をもとにサービスを作り、届けたいと考えています。
しかし、営業について基本の「キ」も理解できていないのが現状です。そこで、貴社のインターンシップを通して営業について学びたいと考えております。
上記の例文は、営業の基本の「キ」も理解できていないという率直な表現に好感が持てます。
ただ、それだけでは企業側の心を動かすことはできないと思われます。一口で営業と言っても、かなり幅が広いので、もう少し研究してみてください。
自己PR
自己PRは、あなたの強みを記入します。ここで重要なことは「インターンシップ参加後に仕事に活かせる強み」を記入することです。
たとえば、「時間を忘れるほどの集中力がある」という強みを書いた人と、「走るのが速い」という強みを書いた人がいるとします。企業側が採用したくなるのは、採用後に強みを活かして活躍してくれそうな「時間を忘れるほどの集中力がある」と書いた人ですよね。
インターンシップ参加後は社員と同じように、会社の一員となって仕事をします。自己PR欄には、採用する側の立場になって仕事に活かせる強みを記入しましょう。
例文
自己PRの例文
私は「一度決めたらやり抜く」ということに自信があります。
大学1年生の頃、インターネットだけで収入を得てみたいと考えるようになり、ブログを立ち上げることを決意しました。
最初はブログの立ち上げ方や稼ぎ方は一切わからない状態で四苦八苦しましたが、自分で調べたり、SNSを通じてすでに知見を持っている人に質問してみたりして、ブログを立ち上げることに成功しました。
そして、収益を得るためには広告を貼る必要があると知り、継続して実践しました。最初は誰からも見てもらえないブログでしたが、徐々に多くの人に見てもらえるようになり、今では月間1,000人以上の方に見てもらい、広告収入が入るようになりました。
このように、自分がどのような状態でも、一度やると決めたらあらゆる手段を使って達成することができます。
組織の中ではいつも自分が「一度やる」と決められるわけではありません。組織の一員としての役割を果たした例にするなど、決断力や主体性を強みとするともっと良くなりますよ。
インターン選考における魅力的な自己PRを書く方法を知りたい人は、こちらの記事を参考にしてください。
例文18選|インターンシップ選考を勝ち抜く自己PRは5ステップで完成!
学生時代に力を入れたこと
学生時代に力を入れたことでは、主にあなたの人間性や人となりが見られます。なお、「学生時代に何に力を入れたか」という事実だけでは不十分です。以下の内容も記載するようにしましょう。
「学生時代に力を入れたこと」で記載する内容
- なぜ力を入れたのか
- そこから何を学んだか
- インターン参加後、その学びをどのように活かすか
重要なことは、学生時代に力を入れていたことを、仕事でも同様に注力できるかという再現性です。そのため、特に「インターンシップ参加後、その学びをどのように活かすか」は忘れず記載するようにしましょう。
例文
学生時代に力を入れたことの例文
私が学生時代に力を入れたことは部活動です。私は柔道部に所属しており、毎日コツコツ練習を積み重ねて、以下の成績を残すことができました。
・東京都大会 優勝
・東日本大会 3位
・全国大会 3位
このような成績を残すまで頑張れたのは母に恩返しするためです。小学生の頃から柔道をやっていたのですが、練習の送り迎えや栄養管理などで支えてもらっていました。
この経験から、私は感謝の気持ちを持つと強い意志で努力できることに気が付きました。インターンに参加させていただけた場合、採用していただいたことに感謝の気持ちを持って、強い意志で努力したいと考えております。
上記の例文はとても素敵な話だとは思いますが、母への感謝とインターン参加を同列で述べるのは、少し無理があるのではないでしょうか。感謝のその先にある、「強い意志」の中身をもっと具体的に書くと良いと思います。
「学生時代に力を入れたこと」の例文をもっと見たい人は、こちらの記事を参考にしてください。本選考向けの内容となっていますが、基本的な部分はインターンと同じです。
例文13選|誰でも「刺さるガクチカ」が完成する4ステップを解説
インターンのエントリーシートを通過させるための3つのコツ
インターンのエントリーシートを通過させるための3つのコツ
- 写真は高画質なものを用意する
- 自分の考えや取り組みを具体的に説明する
- エピソードは数字を活用して成果を具体化する
インターンのESを作成する際、これまで解説した基本的なことを押さえるのが重要です。しかし、あるポイントを押さえることでさらに通過率を上げられる可能性があります。
ここからはインターンのESを通過させるコツを解説します。コツを押さえてワンランク上のESを作成しましょう。
①写真は高画質なものを用意する
ESに添付する写真は、できる限り高画質なものを用意しましょう。画質が良いほうが表情が伝わりやすくなり、良い印象を持ってもらえる可能性が高くなります。
ES用の写真はスマホやスピード写真などでも撮影可能ですが、写真館で撮影してもらうのがおすすめです。照明や機材、背景などが整っており、さらにプロが撮影してくれるため、好印象の写真が撮影できますよ。
- ESの提出締切まで時間がなく、写真館に行く時間がありません……。スピード写真やスマホの自撮りは印象が悪くなりますか?
特にスマホの自撮りは印象が悪くなる
絶対に、写真館で撮ってもらったほうが良いです。スピード写真の性能は日進月歩で、以前よりはだいぶ高くなってるとは言え、限界があります。
ましてや、スマホの自撮りは論外です。左右が逆になるので、目線が不自然になります。印象が悪くなるのは間違いありません。
そもそも、写真館に行く時間がないというのが不自然です。社会人に比べれば、時間があるとされる学生にはあまり相応しくありません。
さらに言えば、提出締切は元々決まっていた日だと思うので、タイムマネジメントができないと思われても致し方ありません。
写真で悪印象を持たれてしまうのは、かなり勿体ない気がします。写真館に行きましょう。1枚ベストショットを撮ってもらえば、自信にもつながりますし、いつでも焼き増ししてくれますよ。
以下の記事では、ESで好印象を残す写真の撮り方を解説しています。こちらも併せてチェックしてみてください。
好印象が残せるES用の写真の撮り方|注意すべき身だしなみも解説
②自分の考えや取り組みを具体的に説明する
ESの内容は、できる限り具体的に説明するようにしましょう。具体的な説明がない場合、企業から「内容が薄い」と判断され、他の応募者の中で埋もれてしまいます。
たとえば、インターンを通じて学びたいことの欄に、以下の2つの文章があったとします。
例文1
私はインターンを通じて営業力を学びたいです。
就職は営業職を考えており、学生のうちに営業力を身に付けておくことで、有利になると考えているからです。
例文2
私はインターンを通じて営業力を学びたいです。
私は現在理学部で〇〇について研究しており、〇〇が人々が健康に暮らすために必要だとわかりました。私は実際に研究したからこそ熱意を込めて提案できますが、営業力がありません。そこで、貴社のインターンに参加して営業力を学びたいと考えました。
このように、例文1と例文2では具体性や説得力に差があります。具体性を高めるためにもエピソードや経験を盛り込んで文章を作成しましょう。
③エピソードは数字を活用して成果を具体化する
上記で「自分の考えや取り組みを具体的に説明する」と解説しましたが、数字を活用すると、さらに具体的に説明できます。
たとえば、学生時代に力を入れたことの欄に、以下の2つの文章があったとします。
例文1
私は学生時代部活動に力を入れました。
毎日厳しい練習を乗り越えて、大会で成績を残すことができました。
例文2
私は学生時代部活動に力を入れました。
毎日6時〜7時までの朝練習、17時〜20時までの午後練習を乗り越えて、東京都大会で優勝することができました。
このように、数字を活用することで、第三者もその状況をより鮮明に想像できるようになります。具体性が足りない場合は、数字を活用できないかどうかを検討してみましょう。
アドバイザーコメント
小西 一禎
プロフィールを見る具体的かつ数字を活用したESで差別化しよう
インターンのESで周りと差別化するためには、上記で解説した具体的な説明や数字の活用が鉄則です。
とにかく具体的に記し、その際に数字をふんだんに交えてください。そうすれば、一段と説得力が増します。この2つを常に意識しながら、書類作成に臨めば、あなたのオリジナル作品が必ず完成します。
何も奇をてらう必要はありません。自ずと差別化につながります。エピソードや経験は、他の人がそのまま再現することはまず不可能です。あなたが積んだ経験は、何よりも強みになります。
さらに企業研究を重ねたことをアピールすると好感度アップ
この2つにプラスする要素とすれば、企業研究をどこまで重ねているかということが挙げられます。自分たちの会社のことを調べてもらえていると、企業側の好感度は当然ながらアップします。
もちろん、正しい情報を得たうえでの話になるので、企業状況の分析などにまで至っていると、他の就活生と差別化できます。
加えて、学生なりの視点で構わないので、ESで意見を伝えてみたり、提案をしてみたりすると、企業側の目を引くことでしょう。インターンの段階で、こうしたことをじっくりと考えておけば、本選考時に必ず役に立ちます。そのうえで、インターン経験を積めば、本選考時にはさらに肉付けの材料となります。
インターンのエントリーシートを提出する際のマナー
インターンのESを提出する際、提出方法によってマナーがあります。マナーが守られていないと、企業から「だらしない」「詰めが甘い」と悪い印象を持たれてしまいます。
ここからは、インターンのESを提出する際のマナーを解説します。最低限の知識として押さえておきましょう。
ESの提出マナーは、基本中の基本と考えられています。そのマナーが守られていないESを提出してしまうと、企業から注意力不足や物事の扱いが雑な人物であるという印象を持たれる可能性があるので、十分注意しましょう。
写真に関するマナー
インターンのESに添付する写真は以下を意識して撮影しましょう。
写真撮影時に意識するべきこと
- 表情は明るく微笑むようにする
- 顔がはっきり見えるような髪型にセットする
- 清潔感のある服装・メイクで撮影する
これらを意識することで好印象につながります。
また、ESに写真を貼り付ける際、写真の裏側に学校名・学部名・氏名を記入するようにしましょう。写真がはがれてしまっても、誰の写真かわかるようにするためです。
郵送で提出する場合のマナー
インターンのESを郵送で提出する際、以下のことに気を付けましょう。
郵送で提出する場合のマナー
- 書類をクリアファイルに入れてから封筒に入れる
- 普通郵便で送る
- 封筒に「応募書類在中」または「エントリーシート在中」と記載する
これらのマナーはインターンだけでなく、就職活動、社会人になった後も必要となります。学生の段階で郵送時のマナーを身に付けておきましょう。
メールで添付する場合のマナー
ESをメールで提出する場合は、以下のことに気を付けましょう。
メールで提出する場合のマナー
- ESのファイル名をわかりやすくする
- ESはPDF形式で添付する
- 営業時間内にメールを送る
- 件名にESを提出することをわかりやすく書く
会社員になると日々多くのメールが届くため、わかりにくいメールは埋もれてしまいます。そのため、件名からESを提出することがわかるようにする必要があります。
なお、具体的なメールの文章は以下を参考にしてください。
送信メッセージ
TO〇〇〇〇@theport.jp
CC
件名インターンシップのエントリーシートの送付(大学名・名前)
■■株式会社
人事部 〇〇様
お世話になっております。
△△大学・◇◇学部の□□です。
添付ファイルにてインターンシップのエントリーシートを提出いたします。
お忙しい中大変恐縮ですが、ご査収のほどよろしくお願い申し上げます。
—————————-—————————-
□□
△△大学・◇◇学部
携帯番号:080-××××-××××
メールアドレス:××××@××××.com
—————————-—————————-
エントリーシートを提出せずに参加できるインターンもある
インターンによってはESを提出せずに参加できるものもあります。たとえば、以下の内容の選考なしインターンが開催されています。
選考なしで参加できるインターンのプログラム内容例
- 1day仕事体験
- 社員同行
- 会社見学
- 社員と座談会
選考なしで実際に働いてみたり、社員が働く様子を見られたりするため、参加するメリットはあるでしょう。とりあえずインターンに参加してみたい人は、ESなしのインターンに参加してみることもおすすめです。
インターンの種類やそれぞれの違いはこちらの記事で詳しく解説しているので、併せて参考にしてください。
インターンは就活に不可欠? 8のメリットと選び方を詳細解説
- インターンによって選考有りのものと無しのものがありますが、なぜでしょうか? 何が違うのですか?
企業によってインターンを実施する目的が異なる
その企業が目的とすることによって違います。
平成26年4月8日に一部改正で文科省・経産省・厚労省が共同で出した「インターンシップの推進に当たっての基本的考え方」によると、インターンシップには「企業に対する理解の促進、魅力発信」の面があると記述されています。
選考なしの場合は、より多くの人に魅力を発信したいという傾向性が高いと考えられます。選考ありの場合は、受け入れ人数に制限があるか、少なくともその業界に進もうという意欲がある人を対象にしたいため実施していると考えられます。
エントリーシート選考を通過してインターン参加を勝ち取ろう
インターンにおいてES選考は第一関門。突破しなければ面接選考に進むことはできません。
ESに不安がある人でも、この記事で解説した、基本的なことやコツ、マナーを押さえれば通過率がアップできます。
あなたの強みを最大限アピールできるESを作成し、選考を通過してインターン参加を勝ち取りましょう。
アドバイザーコメント
小西 一禎
プロフィールを見るインターン選考でES作成した経験は必ず本選考で役に立つ
繰り返しになりますが、インターン選考は本選考の格好の練習機会になるので、十分に考えたうえでESを作成するということに尽きます。ここで、多少なりとも苦しみながら文字を書いていくという経験は、必ず本選考につながります。手を抜くことなく、取り組んでみてください。
インターンで悪い結果が出ても落ち込む必要はない
とはいえ、あくまでもインターンはインターンです。ここで、悪い結果が出たとしても落ち込むことなく、どこが原因だったか冷静に分析することが必要です。決してあきらめることなく、前を向いて進んでいきましょう。本番は、本選考です。
米国では、インターンが採用に直結しています。日本でも、インターンが次第に主流となっています。今後の動向は不透明ですが、インターンを活用する企業が減ることはないと思われます。
就活の時期がどんどん早まると、就活が始まるまでに学生時代の経験を積む期間が少なくなってしまいます。
学生時代にしかできないことを楽しみながら、就職についても考えるというのは厳しいことですが、インターンという貴重な機会を活かして、実社会の一側面を見ることは、かけがえのない経験となることでしょう。
執筆・編集 PORTキャリア編集部
> コンテンツポリシー記事の編集責任者 熊野 公俊 Kumano Masatoshi
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キャリアコンサルタント/Koyoriキャリアワールド代表取締役
Chieko Kimura〇2度のアメリカ留学、20年以上の外資系IT企業勤務を経て、現在は留学生向け就職支援をおこなう。また、企業のキャリア支援や新入社員のクラウドコーチングなどにも幅広くたずさわる
プロフィール詳細キャリアコンサルタント/キャリアコンサルティング技能士
Hiroshi Takimoto〇年間約2000件以上の就活相談を受け、これまでの相談実績は40000件超。25年以上の実務経験をもとに、就活本を複数出版し、NHK総合の就活番組の監修もおこなう
プロフィール詳細ジャーナリスト/キャリアコンサルタント
Kazuyoshi Konishi〇大手メディア政治記者を経て、配偶者の海外転勤に伴いキャリアを一時中断。現在は大学院でキャリア形成を研究する一方、プロの文章力を活かし各メディアで幅広く記事を執筆。
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