この記事のまとめ
- 履歴書の日付は記載した情報の信頼性を示すための重要項目
- 履歴書の日付は郵送は投函日・手渡しは持参日・メールは送信日を記入しよう
- 履歴書の日付の年号は西暦でも和暦でもOK! ただしほかの項目や封筒と統一しよう
いざ履歴書の日付欄を書こうとしても「いつの日付を書けば良いのだろう」「書いた日と送る日どちらを書くべき?」と正しい書き方がわからない人も多いでしょう。
意外なことに履歴書の日付欄は、採用担当者にしっかり確認されていることも。減点要素を作らないように、正しい日付の書き方を習得しましょう。
この記事では、キャリアアドバイザーの鈴木さん、谷所さん、遠藤さんのアドバイスを交えつつ履歴書の日付の書き方について解説します。ぜひ参考にしてみてくださいね。
本選考前に必ず使ってほしい厳選資料ランキング
履歴書の日付は提出方法に応じて正しく記入しよう
履歴書の日付欄は、提出方法によって書くべき日付が異なります。該当する提出方法に応じた、正しい書き方を実践しましょう。
記事ではまず、提出方法別に正しい日付の書き方、そして正しい年号の書き方を解説。さらに、履歴書の日付を書くにあたって、やってはいけないNG行為も解説します。
日付に関するあいまいな認識や疑問はすべてクリアにして、正しい書き方を習得しましょう。そして、自信を持って気持ちよく履歴書を提出しましょう。
履歴書の日付は、その履歴書がいつ時点の情報かということを示します。提出日を正しく記載するという形式要件を満たしていることで、ビジネスマナーを心得ていることも伝わります。間違いのないよう記入しましょう。
これから履歴書を書くという人は、まずは自分が正しい履歴書の書き方を理解できているか、チェックするところから始めましょう。ぜひこちらの記事を参考にしてください。
新卒用履歴書の書き方完全版|よくある失敗や受け渡しのマナーも解説
提出方法別! 履歴書の日付の正しい書き方
先に述べた通り、履歴書の日付の正しい書き方は提出方法によって異なります。
それぞれ、履歴書の提出を求められたときに、企業から指定された提出方法がありますよね。郵送、面接や面談時に手渡し、メールのどれかに該当するかと思います。
ここでは、3パターンそれぞれに応じた正しい日付の書き方を解説します。指示された提出方法の正しい書き方をチェックしてくださいね。
提出方法について指定があっても、記入方法については指定がないことも多いですよね。手書きするべきか、パソコンで作成するべきか迷っている人はこちらの記事を参考にしてください。
新卒の履歴書は手書きすべき? PCと効率的に使い分ける方法も解説
郵送で提出するときは投函日を記入
履歴書を郵送で提出する場合、日付欄には履歴書をポストに投函した日を書きます。また、郵便局で速達を依頼した場合は、郵便局に持ち込んだ日の日付を記入しましょう。いずれも自分の手元から離れる日というように認識してください。
履歴書を記入した日ではありません。履歴書をこれから書くという人は、日付欄は一旦空白にし、封筒をとじる直前やポストに投函する日が確定してから記入するのがおすすめです。
ただし、パソコンで作成する場合は、提出する予定の日を先に入力しておいて、変更するときはパソコン上で書き換えても良いでしょう。
郵送で履歴書を提出するときの日付の書き方は、郵送日を記載するのが基本です。履歴書の作成日が古いものを提出した場合、自社向けに作らず、使い回している履歴書ではないかと思われてしまいます。
手渡しで提出するときは持参日を記入
履歴書を面接などに持参して、面接官や採用担当者に手渡しで提出する場合は、持参日を記入します。こちらも郵送のときと同様に、記入した日ではなく手元から離れる日を記入すると認識してください。
面接日や面談日などあらかじめ渡す日にちが確定しているのであれば、その日にちを書き込みましょう。
面接日などに手渡しで渡すときは、面接日の日付を記載しますが、面接日が急遽変更になり採用担当者が変更を理解していれば、新たに書き直さなくて大丈夫です。ただし、まったく関連のない日付だと疑問に思われるので注意しましょう。
文章を作るのが苦手な人にオススメの自己PR作成方法!
自己PRはESや面接でよく聞かれる質問の一つ。
しかし、「自己PRが全然思いつかない......」「自己PRを考える時間がない......」対策が思うように進んでいない人も多いのではないでしょうか?
そこで活用してほしいのが、「Chat GPT 自己PR作成ツール」です。簡単な質問に答えるだけで、Chat GPTが選考で活用できる自己PRを自動で作成します。
自己PRが思いつかない人や、忙しくて自己PRを考える時間がない人は、まずはツールを使ってみることをおすすめします!
メールで送信するときは送信日を記入
履歴書をメールに添付して送信するのであれば、日付には送信日を記入します。企業の採用ページにアップロードして提出する場合も、アップロードする日付を記入するのが正しい書き方になります。
メールの場合、ほとんどの人が手書きではなくパソコンで履歴書を作成するかと思います。履歴書を書き始める時点で提出する予定の日を先に入力しておいて、変更するときはパソコン上で書き換えるという流れで作成するのが良いでしょう。
パソコンで作成する履歴書のフォーマットによっては、日付が自動で入力されるものがあります。
数日前に入力、保存したものをそのまま添付して送信すると日付が古いものになってしまうので、提出前にファイルを開いて最終確認しましょう。
アドバイザーコメント
谷所 健一郎
プロフィールを見る履歴書の日付は手元から離れる日を記載しよう
履歴書の日付は、自分の最新情報を伝えるという意味から、郵送で提出するときは投函日、メールで送信するときは送信日、面接などに持参をして手渡しで提出するときは持参日を記載しましょう。
履歴書を記載した日ではなく、手元から離れる日を記載すると考えると良いでしょう。履歴書の日付を後で書こうと考えて、記載を忘れてしまわないように注意してください。
作成日を書き込まないように注意しよう
面接日に持参する場合、前日など事前に履歴書を作成することが多いですが、うっかりしていると作成した日付を書いてしまうことがあります。日付を書くときは注意をして記載しましょう。
採用担当者は、関連性のない日付が記載されていると、自社へ応募するために記載した履歴書ではないなど、不信感を抱くことがあります。
手書きで日付を誤って記載した場合は、修正ペンなどで修正するのではなく、面倒でも新しい履歴書に書き直してください。
西暦と和暦どちらが正しい? 履歴書の年号の正しい書き方
日付を書くにあたって、年号の箇所で「西暦と和暦どちらで書くべきなのかな」と手が止まった人もいますよね。ここでは、履歴書の年号の書き方について解説します。
年号の書き方にはすべての地域や業界で認識されている常識があるので、守られていないと「常識を知らないのかな」と思われてしまうリスクがあります。減点要素を作らないためにも、正しい書き方を習得してくださいね。
ChatGPTを活用すれば受かる自己PR文が作れます
自己PRは就活において必要です!
しかし、書こうしてもネタが思いつかなかったり、学業やアルバイトで忙しく手つかずの学生も多いのではないでしょうか?
そんな就活生に活用していただきたいのが、最新の「AI 自己PR作成ツール」です。作成ツールでは、AIが自己PRを自動生成してくれるためネタがなく悩んでいたり、忙しい就活生にはぴったりです!
(継続力が強みの場合)
生年月日や学歴などと統一させる
結論から述べると、履歴書の年号は和暦でも西暦でも問題ありません。どちらかを使ったからといって、マイナスな評価を受けることも基本的にないと考えて良いでしょう。
ただ、履歴書内の年号はすべて統一させるのが一般的な書き方となっています。履歴書上では、右上の日付欄のほかに、生年月日や学歴の箇所に年号を書く箇所があります。これらの箇所で和暦と西暦が混在していたら、採用担当者に違和感を覚えさせてしまうかもしれません。
先に和暦か西暦のどちらを使うか決めて、統一させながら書き進めるようにしましょう。提出前にもう一度、年号がすべて統一されているか確認してくださいね。
履歴書で年号を書く項目
- 日付
- 生年月日
- 学歴・職歴
- 免許・資格
学歴や資格欄の年次や月の書き方も、ミスが多い箇所です。こちらの記事で正しい書き方をチェックしてくださいね。
学歴
大学生・院生必見! 履歴書の学歴欄の正しい書き方とは?
資格
履歴書の資格欄で好印象を残すには? 書き方から疑問点まで完全網羅
西暦と和暦が混在していると、雑な仕事をする印象になります。
実際の仕事でも提案書や契約書、伝票など、細かいミスが許されない書類はたくさんあります。最後に見直しを確実におこなう習慣を身に付けておいてください。
送付状や封筒とも統一させる
履歴書を郵送で提出する際は、送付状と一緒に封筒に入れて提出します。送付状には日付を記入するのが基本です。送付状の日付は履歴書の日付と完全に一致するようにしましょう。年号も和暦か西暦でそろえます。
さらに、封筒の裏面にも投函する日付を記入します。ここも、履歴書の日付欄と完全に一致させます。よって、送付状と封筒も含めて、企業に渡す書類の年号はすべてどちらかに統一させることになります。
- 西暦と和暦どちらで書こうか迷っています。どちらの方がおすすめですか?
自分の書きやすい方で書いて問題ない
外資系やIT系企業であれば西暦で記載したほうが良いかもしれませんし、日本の企業で社歴の長い企業であれば、和暦でも良いでしょう。
ただし記載について指定がなければ、西暦と和暦のどちらで書いても問題ないので、書きやすいほうを選択すると良いでしょう。
和暦で記載する場合は、平成をHなどと省略せず正式名称で記載してください。西暦の場合は、読みやすい数字で書くことを心がけましょう。
自己PRが思いつかない人は、ChatGPTを活用して自己PRを完成させよう
ChatGPTを使った自己PR作成ツールはもう試しましたでしょうか?
簡単な質問に答えていくだけでChatGPTが自動で魅力的な自己PRを作成します。
作った自己PRは選考で活用できるものになっているので、ぜひ活用して採用される自己PRを完成させましょう。
簡単な質問に答えるだけで、強みが伝わる自己PRが作れます。
作成スタート(無料)
(リーダーシップが強みの場合)
最後に要チェック! 履歴書の日付に関するNG行為
履歴書の日付欄を「評価にはかかわらないだろう」と甘く考えるのは危険です。日付までしっかりと確認する採用担当者は少なくありません。
ここでは、就活生がやりがちな履歴書の日付に関するNG行為を解説します。提出前に必ず確認して、減点要素をゼロにしましょう。
日付が空白のまま提出する
「いつの日付を書くべきかわからないから空白のまま出してしまおう」や「内容と関係ないし書かなくても良さそう」と判断してしまう学生もいるようですが、日付欄も名前や学歴と同様に記入しなければならない項目です。
そもそも履歴書に日付を書くのは、いつ時点の情報を記入しているのかを示すためです。日付がなければ、住所や連絡先が現時点のもので間違いないのか、学歴や取得している資格が本当に最新の情報なのかがわかりません。
「日付は後で書こうと思ってたけど忘れてた」というような人も少なくないようです。提出前に必ず確認して、空白のまま提出することがないように気をつけましょう。
行政系や金融機関系の面接では書類を作成したり、預かったりすることも重要な仕事の一部なので、ケアレスミスに気付きやすい採用担当者が多いと考えられます。記入漏れには充分注意してください。
日付を漢数字で書く
中には履歴書の日付を漢数字で書いている人もいますが、横書きの履歴書は算用数字で書くのが正しい書き方とされています。和暦で年号を書くときも、「令和5年」というように、数字の部分は算用数字を用いるようにしましょう。
- 履歴書をパソコンで作成しています。日付を含めた数字について、半角と全角どちらで書いた方が良いでしょうか。
どちらでも問題ないが統一させるのが大切
全角と半角のどちらでも構いませんが、履歴書の中で使い方を統一させましょう。
すべて半角にすると、多くの情報を書くことができ、全角にすると、桁数が多いときに間延びして見えることがあります。ただ、1桁の数字は全角の方が見やすいといえます。
学歴・職歴欄など数字が数行にわたって並ぶものは、端を揃えるときれいに見えるのでスペースの使い方にも気をつけてください。
間違えているのに書き直しをしていない
手書きで履歴書を作成するときに、間違った日付を書いてしまった場合、修正テープや修正ペンを使用するのは避けましょう。
公的書類では、修正テープや修正ペンを使用した形跡があると、第三者が不正に修正した可能性が考えられてしまうため、正式な書類として扱えなくなります。履歴書も、個人情報や経歴を記載した重要な書類のため、修正テープや修正ペンは使用しないのが常識となっています。
日付にかかわらず履歴書で誤字をしてしまったり、枠からはみ出してしまった場合は、新しい用紙に書き直すのが基本です。二重線と印鑑を使って修正する方法もありますが、これはどうしても書き直す時間がないときなど、最後の手段と認識してください。
詳しい修正方法はこちらの記事で解説します。まずは誤字をしないように書くのが一番大事なので、記事内で紹介している誤字を防ぐ書き方なども参考にしてください。
履歴書の誤字を見つけても焦らないで! 挽回できる方法を解説
履歴書で書き間違いをしてしまったときは以下の記事を参考にしてください。対処方法とNGな対応をまとめています。
履歴書を書き間違えたときのベストな対処法|NG対応も解説
書いた日付を記入して日が経ってから提出する
パソコンでの作成でありがちなのが、以前書いた履歴書を使い回しするときに、日付を書き換えずに提出してしまうケースです。手書きの場合も、日付を記入した後しばらく経ってから提出するケースがあります。
これらのケースでは、履歴書に書かれた日付と実際に採用担当者の手元に届いた日にちが乖離してしまいます。そうすると、採用担当者は「本当に最新の情報なのかな」「確認せずに使い回ししているのかな」と記入者に対して不信感を抱くことになります。
履歴書の日付は、記入した情報が最新のものだと示すために、提出方法に応じた正しい日付を書きましょう。
別の企業向けに記載した履歴書を何らかの事情で応募せず、そのまま使い回しているのではと考える可能性があります。
パソコンで作成した履歴書であれば、注意力が欠けているため日付を修正していないと考えるケースもあります。
パソコンで作成して日付のみ手書きする
パソコンで履歴書を作成し、プリントアウトして提出する人もいますよね。
プリントアウトした後に日付を入力し忘れていたことに気付き、手書きで記入してしまう人もいますが、手書きとパソコンで入力した文字は明らかに違うので、日付の部分だけ浮いてしまうことになります。
パソコンで作成したのであれば、すべてパソコンの文字で統一されていた方が、見た目として綺麗で、読み手も気持ちよく読めます。日付を入力しないままプリントアウトしたときは、もう一度パソコンを立ち上げて、日付を入力してから、再度プリントするようにしてください。
- 履歴書をパソコンで作成して日付の部分だけ手書きで作成するのはNGですか?
基本的にNG! パソコン上で入力しよう
日付の部分だけを手書きして書き加えようと思うことは、仕事に置き換えてみると、通常業務で「この程度でいいかな?」と手を抜いてしまう場面で、たしかに珍しいことではありません。
しかしながら、自分の就職活動において、最初に企業に送る書類である履歴書は丁寧に作成することが重要です。面倒がらずに、再度パソコンで日付の追記をするようにしてください。
履歴書の日付は意外と重要! 提出前に忘れずに記入しよう
履歴書の日付は就活生に軽視されやすい箇所ですが、しっかりとチェックしている採用担当者は少なくありません。それに、履歴書全体に記入した情報の信頼性や最新のものであるということを示すためにも、日付は正しく書かなければなりません。
記事で解説した提出方法に応じた正しい書き方を実践し、減点要素のない正確な履歴書に仕上げてくださいね。
執筆・編集 PORTキャリア編集部
> コンテンツポリシー記事の編集責任者 熊野 公俊 Kumano Masatoshi
3名のアドバイザーがこの記事にコメントしました
キャリアコンサルタント/ブルーバード合同会社代表取締役
Junichi Suzuki〇1982年宮城県⽣まれ。⼤学卒業後、上場企業の営業・管理部⾨を経験し、家業を継ぐ。2017年にブルーバードを設⽴し、企業の経営支援などを展開する
プロフィール詳細キャリア・デベロップメント・アドバイザー/キャリアドメイン代表
Kenichiro Yadokoro〇大学でキャリアデザイン講座を担当した経験を持つ。現在は転職希望者や大学生向けの個別支援、転職者向けのセミナー、採用担当者向けのセミナーのほか、書籍の執筆をおこなう
プロフィール詳細キャリアコンサルタント/2級キャリアコンサルティング技能士
Mihoko Endo〇メガバンクで法人営業や新人研修講師、採用面接に携わる。現在は「その人らしさを引き出すカウンセリング」をモットーに、大学での就活支援、社会人向けキャリア開発研修をおこなう
プロフィール詳細