この記事のまとめ
- 学生のうちからWebデザイナーに必要な知識・スキルを身に付けよう
- 厳しい一面もある! 自分に合うかどうかは確認しておこう
- 実務経験を積むとWebデザイナーへの就活が有利になる
- 適職診断
たった3分であなたの受けない方がいい職業がわかる!
この記事を読んでいる人に
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近年数多くのWebサイトが存在し、それぞれ多種多様なデザインとなっていますよね。このデザインを考え、実際に制作しているのがWebデザイナーです。「Webデザイナーって将来性がある仕事なの?」「興味があるけど自分に合うかわからない」「就活の対策方法を知りたい」という人もいるのではないでしょうか。
Webデザイナーは華やかなイメージがあるかもしれませんが、地道で険しい面もあるため、しっかりと実態を把握してエントリーを進める必要があります。
この記事では、キャリアアドバイザーの木村さん、小峰さん、瀧本さん、IT資格である応用情報技術者の硯里さんと一緒に、Webデザイナーの仕事内容や将来性、向いている人、就活の対策方法などを解説します。少しでもWebデザイナーに興味がある人は参考にしてください。
経験を積んでおこう! スキルを持っておくことでWebデザイナー就職は有利になる
「未経験歓迎」と記されているWebデザイナーの求人を見たことがある人もいるのではないでしょうか。Webデザイナーは未経験からでも就職可能ですが、あらかじめスキルを保有しておくことで就活が有利になります。
この記事の前半では、Webデザイナーの仕事内容や働き方、将来性など基本的な情報を解説。Webデザイナーがどのような職業なのか把握しましょう。
そして後半で必要なスキルやその身に付け方、向いている人の特徴、就活を有利にする方法などを解説するので、就活や就職後をイメージして読んでみてくださいね。
あなたがwebデザイナーに向いているか確認してください
就活では自分に適性がある仕事を選ぶ事が大事です。適性が低い仕事に就職すると、イメージとのギャップから早期の退職に繋がってしまうリスクがあります。
そこで活用したいのが「適職診断」です。簡単な質問に答えるだけで、あなたの強み・弱みを分析し、webデザイナーに向いているか確認できます。
・楽しく働ける仕事がわからない人
・時間をかけずに自己分析をしたい人
最初に把握しよう! Webデザイナーの基本情報
最初に把握しよう! Webデザイナーの基本情報
- Webデザイナーとは?
- Webデザイナーの仕事内容
- Webデザイナーの平均年収
基本情報を把握していなければ、向き不向きや対策方法を理解することができません。ここから、Webデザイナーの仕事内容や平均年収などの基本情報を解説するので、すでに知っている人もおさらいの意味を込めて確認しておきましょう。
Webデザイナーとは?
Webデザイナーとは、Webサイトのデザインをする人を指します。現在は数え切れないほどのWebサイトが存在し、それぞれデザインが異なりますが、その多くはWebデザイナーによってデザインされているのです。
後ほど詳しく解説しますが、Webデザイナーの働き方は多種多様。Web制作会社に入社して顧客のWebサイトをデザインしたり、フリーランスとして活動したりなどがあります。
Webデザイナーの仕事内容
Webデザイナーの主な仕事は以下の流れです。
Webデザイナーの仕事内容
- 顧客からヒアリング
- 競合サイトの調査・分析
- サイト設計
- コンテンツの確定
- デザイン
- コーディング
- プログラミング
まずは顧客から「どんなデザインのWebサイトを制作したいか」などをヒアリングし、それをもとに競合調査、サイト設計、コンテンツの確定をします。その後、いよいよWebサイトのデザインを作成し、それに基づいてコーディング・プログラミングを進めていきます。
なお、Webデザインは1人で全工程を担うこともあれば、チームで協力し合いながら進めることもあります。仕事の進め方は入社する会社や雇用形態など、働き方に左右されるため、事前に確認して、希望に沿った仕事ができるものを選びましょう。
最近では初心者でも簡単にWebページを作成できるツールが多数あります。
しかし、顧客によってそのようなツールを使用してのデザインを作成する場合と、まったくのオリジナルデザインを作成する場合があるため、Webデザイナーを目指すならどちらにも対応できるのが理想です。
Webデザイナーの平均年収
dodaのWebデザイナーの平均年収はいくら?によると、Webデザイナーの平均年収は361万円です。平均年収ランキング(業種別の平均年収/生涯賃金)から引用した、dodaに登録した会員へのアンケートをもとにした平均年収と比較すると以下のようになります。
Webデザイナー | 361万円 |
日本全体 | 403万円 |
上記の表から、Webデザイナーの平均年収が低いことがわかります。Webデザイナーという職業が比較的新しく、経験の浅い若い世代の人口が多いことが理由の一つと考えられます。Webデザイナーに限ったことではありませんが、新しい職種は経験が浅い人が多く、その分平均年収が低くなる傾向にあります。
ただ、働き方や雇用形態によって年収は大きく異なるため、「Webデザイナーの年収が低い」とは一概には言えません。
今後、Webデザイナーの年収は変わらない、または微減するのではないかと考えられます。
デザイナーはこれまでデザインスキルとツールの操作スキルが必要でしたが、CanvaやAdobe Expressといったツールの出現によりその敷居は下がっています。さらに今後はAI(人工知能)による画像生成も活用されるでしょう。
一方で、DX化していく中でデザイナーが求められる場所はより増えていくと考えられます。結果的に、Webデザイナーの今後の年収の推移としては、現在と同程度または微減になるかと予想します。
Webデザイナーのようなクリエイティブでかっこいい職業に憧れる人は多いですよね。以下の記事ではほかにもかっこいい職業25選をついてまとめているので、併せて参考にしてみてください。
かっこいい職業25選をタイプ別に解説! 目指すコツや注意点も
自分で選べる! Webデザイナーの働き方
Webデザイナーの働き方
- Web制作会社に入社する
- 事業会社のホームページ制作部門に就く
- フリーランスで活動する
Webデザイナーになる方法は一つではありません。あらゆる方面からWebデザイナーを目指すことができるのです。
どの働き方にもメリット・デメリットがあるため、自分に合ったものを選択するのが重要です。
Web制作会社に入社する
Web制作会社とは、さまざまな企業・個人から依頼を受けてWebサイトを制作する会社を指します。Webデザイナーとして働く場合、Web制作会社に入社するといった方法もあります。
Web制作会社でWebデザイナーとして働くことのメリットは以下の2つ。
Web制作会社のメリット
- Web制作の専門的な知識・スキルを身に付けられる
- Webデザイン業務に集中できる
制作会社でWebデザイナーになった後は、WebディレクターやWebプロデューサーを目指したり、独立したりするキャリアパスが考えられます。
事業会社に入社したり、フリーランスになったりした場合はWebデザイン以外の業務もする必要があることがほとんどですが、Web制作会社に入社した場合は、Webデザイン業務に専念できる可能性が高まります。
一方で、顧客ワークであるため納期や予算が決まっていて、待遇や残業時間に課題を抱えるWeb制作会社が多いことも事実。ただ、最近は働き方改革によって、働きやすい環境を整えている会社も増えています。
さまざまな業界や目的のWeb制作を経験したい人は、Web制作会社に入社することをおすすめします。また、売り上げや利益を追求するよりも、制作に専念したい人にとってもWeb制作会社がおすすめです。
また、将来フリーランスとして独立したい人も、見積もりやスケジューリングなどのスキルが身に付くWeb制作会社で経験を積むと良いでしょう。
あなたがwebデザイナーに向いているか確認してください
・楽しく働ける仕事がわからない人
・時間をかけずに自己分析をしたい人
強み・弱みを理解し、自分がどんな仕事に適性があるのか診断してみましょう。
事業会社のホームページ制作部門に就く
事業会社とは
商品やサービスを生産して、営利を目的として事業経営をする会社。事業会社にはメーカーやスーパー、飲食店などが含まれる。
事業会社はWebデザイン自体で利益を得るわけではありませんが、自社の商品・サービスを効果的に宣伝するためにホームページ(HP)を作成します。そして、規模が大きい企業ではHP制作部門が設けられており、その部署の仕事の一つにWebデザインがあるのです。
事業会社でWebデザイナーをすることには以下のメリットがあります。
事業会社のメリット
- ディレクションスキルも身に付けられる
- マーケティングについて詳しくなれる
あくまでもWebデザインは仕事の一つという捉え方であるため、ほかの業務も発生するケースがあります。しかし、その分知識・スキルは幅広く身に付けられるのです。
一方で、ツールやシステムなどがまだ揃っていない場合もあります。不十分な環境である場合もありますが、成果を出すことで徐々に設備が整えられていくこともありますよ。
自社のプロダクトやサービスを改善したい人は、事業会社に向いているWebデザイナーと言えるでしょう。なぜなら、事業会社ならABテストなどを通して、デザインの反響がフィードバックされ改善に活かせるからです。
また、さまざまな用途のデザインにかかわりたい人も、事業会社に向いていると言えます。事業会社ならWeb制作だけでなくロゴデザインや販促品、EC、SNSなどのデザインにかかわれる可能性があるからです。
ABテストとは
Webサイト、アプリの一部分を2パターン以上用意し、クリック率(CTR)やコンバージョン率(CVR)の高さを比較・検証する方法
ECとは
「Electronic Commerce」の略で、電子商取引のことであり、具体的にはネット通販、ネットショップなどを指す
フリーランスで活動する
企業には所属せずにフリーランスとして働くといった選択肢もあります。フリーランスでWebデザイナーとして働くことのメリットは以下の通りです。
フリーランスのメリット
- 努力次第で収入を増やせる
- 仕事をする時間・場所の自由度が高い
収入や時間・場所の面では会社に所属するよりも自由度が高くなります。
一方で、フリーランスの場合は営業も自分でする必要があります。営業をする際、主に実績が見られるため、未経験からフリーランスのWebデザイナーとして働くのは難しいのです。
また、収入が安定しなかったり、雑務・事務作業が多くなったりするといったデメリットもあります。フリーランスを検討している人は、デメリットもよく理解したうえで判断しましょう。
Webデザイナーとして優秀であったとしてもフリーランスとなると別のスキルも求められます。
具体的には、地域や業界の集まりに顔を出し案件をもらえるような営業ができる人、顧客の要件整理や費用見積もり、スケジューリングなど一連の対応ができる人、主体的に新しい技術の習得ができる人などがフリーランスに向いていると言えるでしょう。
Webデザイナーの今後の動向と将来性
Webデザイナーの今後の動向と将来性
- Webデザイナーの人口が増加する
- あらゆるWebデザインツールが提供されるようになる
- AIによって作業時間が大幅に短縮される
近年、AI技術の急激な成長によって、なくなることが予想される仕事が出てきました。そこで気になるのが「Webデザイナーの仕事がなくなる可能性はあるか?」ということですよね。
Webデザイナーを目指す人は今後のキャリアパスを考える参考にもなるため、チェックしておきましょう。
10年後もなくならない仕事を見ておきたい人は、こちらの記事を参考にしてください。
10年後もなくならない仕事8選を就職のプロが見抜く! 内定術も
あなたがwebデザイナーに向いているか確認してください
就活では自分に適性がある仕事を選ぶ事が大事です。適性が低い仕事に就職すると、イメージとのギャップから早期の退職に繋がってしまうリスクがあります。
そこで活用したいのが「適職診断」です。簡単な質問に答えるだけで、あなたの強み・弱みを分析し、webデザイナーに向いているか確認できます。
・楽しく働ける仕事がわからない人
・時間をかけずに自己分析をしたい人
Webデザイナーの人口が増加する
2016年からWebサイトは急激に増加していて、近年では個人でもWebサイトを制作できるサービス・ツールまで提供されるようになりました。つまり、多くの人はほかのサイトを差別化するためにデザインに注力するようになり、Webデザイナーの需要が高まっています。併せてWebデザイナーの人口も増加すると予想されています。
また、近年は参考書や動画サイトなど、低価格または無料でWebデザインを学べるようになり、参入障壁が低くなっています。そのため、まったく違う業界からWebデザイナーに転身する人もいるのです。
このように、Webデザイナーの需要増、参入のしやすさからWebデザイナー人口が増加することが予想されています。
あらゆるWebデザインツールが提供されるようになる
一昔前まではWebデザインをするために、膨大な知識・スキルを習得し、高価なソフトなどを整えなければいけませんでした。しかし、近年は便利で安価なWebデザインツールが提供されるようになり、今後さらに多くのツールが提供されることが予想されます。
そのため、本業がWebデザイナーではない人でもWebデザインをすることが可能になります。また、自身の事業を進める仕事の一つとしてツールを活用したWebデザインをしていた人が、スキルを磨いてWebデザインを本業にするといったことも考えられます。
便利なWebデザインツールによって、知識・スキルを持たない人でもWebデザインができるようになるのです。
- 便利なデザインツールを使えばスキルがなくてもWebデザイナーとして働けるようになるのでしょうか?
プロとして仕事をするなら基本知識とスキルが必要
デザインツールは初心者でも最低限の機能でWebページを作成することはできますが、Webデザインの基本知識とスキルがなければ実際にはツールを使いこなすことは難しいかもしれません。
Webデザイナーのプロとして仕事をする場合、デザインツールを使用する前提の案件を中心に仕事をしていくことも可能です。
ただし、Web制作会社などの組織内でWebデザイナーとして仕事をする場合は、顧客を自分自身で獲得する必要がない場合が多いため、その会社または顧客が指定するWeb制作ツールを使用してデザインをおこなうことになります。
その場合、その企業の顧客から依頼されることが多いデザインツールに関しては複数種類を使いこなせるレベルが求められるでしょう。
AIによって作業時間が大幅に短縮される
WebデザインができるAIが登場していて、今後はさらに技術力を上げ、多種多様なデザインを作成することが予想されます。
ただ直近では、完全にAIだけでデザインをするというよりも、作業の一部分だけをAIに任せるといった働き方が主流になることが考えられます。そのため、これまで人力でやっていた作業をAIが取って代わるため、作業時間が大幅に短縮されると考えられています。
今後、Webデザイナーはより求められる職種の一つでしょう。
情報処理推進機構のデジタル・トランスフォーメーション推進人材の機能と役割のあり方に関する調査(2018年度)によると、DX化の流れにおいてデザイナー(DXデザイナー)はDX人材として定義され、大幅に不足していると報告されています。
実際に、中小企業に訪問するとデザイナー不在による弊害が散見されます。
AIの発達により、一部の付加価値がツール化される可能性はありますが、デザイナーの存在はなくならないと考えています。
Webデザイナーになるには? 必須のスキルを紹介
Webデザイナーに必須のスキル
- デザインスキル
- コーディングスキル
- グラフィックスキル
Webデザイナーとして働くうえでスキルは欠かせません。
Webデザイナーには多様なスキルが必要とされます。ここからWebデザイナーに必要なスキルを解説するので、内容や難易度などチェックしておきましょう。
デザインスキル
ほとんどのWebサイトは、ある程度決められた構成要素でできあがっています。まずは基本的なデザインスキルを身に付け、そのうえで独自性を出していくことが重要です。
たとえば、見出しや写真の位置、目次やボタンといった装飾など、ほとんどのWebサイトの構成要素は大きく変わりません。Webサイトを制作するうえで、これらは最低限必要であり、独学でもある程度身に付けられます。
また、デザインにはトレンドがあり、トレンドに沿ったWebサイトを制作することも求められます。そのため、デザインのトレンドを学び続けることも大切です。
デザインスキルを学ぶには、主に3つの方法があります。実務経験、独学、スクールです。
効率的なのは、先輩に教えてもらいながら経験を積める実務経験+独学かと思いますが、一から無駄なく体系的に学びたい人や、1人だと学び続けるのが難しいという人などはスクールも検討してみると良いと思います。
コーディングスキル
実際にデザインをWebサイトに落とし込むには、HTMLやCSSなどの言語を使ってコーディングする必要があります。Webデザイナーとして働くには最低限必要なスキルであるため、コーディングスキルは身に付けておかなければいけません。
ただ、近年はコーディングをせずともWebサイトが制作できるツールが提供され始めています。しかし、企業に就職する場合、会社がそのようなツールを導入しているかどうかはわかりません。また、各ツールの機能は発達段階であるため、コーディングスキルは身に付けておくとベターです。
- コーディングがいらないツールを使用する時代になってもコーディングスキルは身に付けておくべきでしょうか?
コーディングスキルは身に付けておこう
コーディングが不要となるツールは多く出てきていますが、それでもコーディングスキルは身に付けておきましょう。その理由は2つあります。
1つ目の理由は、コーディングを必要とするツールが2000年頃からあるからです。たとえば、1994年にホームページ・ビルダーが発売されていますが、これは今でもコーディングして制作する必要がある環境です。
2つ目の理由は、プラットフォームによってはコーディングスキルが必要なケースがあるからです。たとえば、楽天などのECで販売するページでは、コーディングスキルが必要となります。
また、HTML・CSSによって習得するタグによるマークアップやCSSセレクタは、ほかのITツールで必要となる場面があり、DX人材としては覚えておくことに損はないでしょう。
まずはあなたが受けない方がいい職業を確認してください
就活では自分のやりたいことはもちろん、そのなかで適性ある仕事を選ぶ事が大事です。適性が低い仕事に就職すると、イメージとのギャップから早期退職に繋がってしまうリスクが高く、適職の理解が重要です。
そこで活用したいのが「適職診断」です。質問に答えるだけで、あなたの強みや性格を分析し、適性が高い職業・低い職業を診断できます。
まずは強みを理解し、自分がどの職業で活躍できるか診断してみましょう。
・楽しく働ける仕事がわからない人
・時間をかけずに自己分析をしたい人
グラフィックスキル
Adobe Photoshopなどの画像の編集、Adobe Illustratorなどのイラストの作成で利用するグラフィックツールを扱うスキルも必要です。業務範囲によってはこれらのツールを使用しない場合もありますが、特にPhotoshopを使用する現場は多くあります。
就職前の段階では細かい機能やテクニックまで習得する必要はありませんが、基本的な操作はできるようにしておきましょう。
Webデザイナーのスキルを身に付ける方法
Webデザイナーのスキルを身に付ける方法
- ITスクールに通う
- 独学する
- インターンやアルバイトで勉強する
前述で解説したスキルは就職する前でも身に付けることができます。まずはできることから始めて徐々にスキルを身に付けていきましょう。
ITスクールに通う
ITスクールに通うことで、講師から直接Webデザインスキルを教えてもらうことができます。費用はかかるものの、短期間でWebデザイナーに必要なスキルを習得できます。
また、未経験の場合は「何から勉強を始めれば良いかわからない」という人もいるのではないでしょうか。ITスクールでは、Webデザインスキルを習得するまでの道筋・計画も提示してもらえるため、効率的に勉強可能です。
ITスクールでは、実際に仕事に直結するスキルを身に付けられるのが最大のメリットです。
一方、デメリットとしては、そのスクールが力を入れている方法やツールに偏った学びとなってしまう可能性が挙げられます。
独学する
近年は、Webデザインに関する動画サイトや参考書が多数あり、それらを参考にして独学することも可能です。独学は費用を抑えられたり、自分のペースで学習したりできるメリットはありますが、学習手順がわからず挫折する可能性もあります。
そのため、学習を始める前にWebデザインスキルを身に付けるまでの計画を立てるのが重要です。また、一緒に学習する仲間を見つけて、ともにWebデザイナーを目指すのも効果的ですよ。
独学のメリットは、「費用を抑えられること」「自分のペースで学べること」「自分の好みで作品が作れること」が挙げられます。
一方でデメリットは、「何が正解なのかがわかりにくいこと」「やる気を保つことが難しいこと」が考えられます。
インターンやアルバイトで勉強する
Webデザイナー未経験でも参加できるインターンやアルバイトがあります。そこでWebデザインスキルを身に付けるのも一つの手段です。
インターンはWebデザインスキルを身に付けられるだけでなく、給料がもらえたり、ビジネススキルを身に付けられたりなど、ほかにもメリットがあります。
インターンやアルバイトの最大のメリットは、実際の職場での仕事経験ができることでしょう。
一方、デメリットとしては、責任ややりがいのある仕事をインターンやアルバイトに任せることは稀である点です。
インターンに参加するには選考を通過しなければいけません。インターン先の選び方がわからない、面接対策をしたいという人は、こちらを参考にしてください。
インターンは就活に不可欠? 8のメリットと選び方を詳細解説
インターンシップの面接を突破する3つのカギ|質問と回答例12選
アルバイト経験は学生時代力を入れたこと(ガクチカ)でアピールすることができます。こちらの記事でアルバイト経験のガクチカでの伝え方を解説しているので、ぜひ参考にしてくださいね。
例文15選|アルバイトのガクチカの作り方と印象に残すコツ
アドバイザーコメント
瀧本博史
プロフィールを見るWebデザイナーに必要な知識はオンライン講座で学ぶのがおすすめ
最近ではWeb関連の参考書や有益なオンライン講座が数多くあるので、学生のうちからこれらを利用しておくことをおすすめします。
また、優先的につけておくべき知識は複数あります。
たとえば、ユーザーにとって見やすいサイトとなるよう文字を美しく見せるためのタイポグラフィや色彩構成、トレンドのキャッチアップなどの「デザイン知識」、HTML・CSS・JavaScript・PHPなどの「コーディング知識」、PhotoshopやIllustratorなどの「デザインツール操作の知識」が挙げられます。
Webデザインの知識だけでなくヒアリング能力とコミュニケーション能力も必要
また、Webデザイナーになるためには、顧客から依頼される仕事に対する「ヒアリング能力」と「コミュニケーション能力」も必要となります。
中でも重要なのが「コミュニケーション能力」です。
対象となるプロジェクトのゴールやターゲット層などを明確化し、顧客企業の抱える問題や希望を丁寧に把握します。
そして、どのようなデザインで制作していくのが良いかという全体像を初期段階から把握し、効率的に進めていくことになります。
抽象的な顧客からのオーダーであったとしても相手の考えを汲み取るコミュニケーション能力があれば、顧客からストレスなく依頼を受けることができるので、身に付けておくと良いでしょう。
あると便利! Webデザイナー就職に有利な資格
Webデザイナー就職が有利になる資格
- Webクリエーター能力認定試験
- ウェブデザイン技能試験
- JWDA WEBデザイン検定
- Photoshopクリエーター能力認定試験
資格は必ずしも取得しなければいけないわけではありません。しかし、資格は知識・スキルを保有していることを客観的に証明できるため、アピールすることで就職が有利になることがありますよ。
また、就職後もスムーズに業務を進められる可能性が高まります。
ここからWebデザイナーの仕事に役立つ資格を解説するので、ぜひ参考にしてくださいね。
Webクリエーター能力認定試験
Webクリエーター能力認定試験は、W3Cの国際基準に基づいたWebサイトを制作できるスキルが問われる試験です。
W3Cとは
「World Wide Web Consortium」の略称で、Web技術の標準化をおこなっている非営利団体のこと。
近年は派手なデザインのWebサイトよりも、いかに見やすいか・使いやすいかが求められる傾向にあります。
Webクリエーター能力認定試験では、使いやすいWebサイトを制作できるかどうかといったスキルが問われます。
Webクリエーター能力認定試験の基礎知識
- 主催団体:サーティファイ
- 資格種類:民間資格
- 試験形式:多肢選択形式
- 試験日:年2回
- 受検費:5,900円
- 目安勉強時間:24時間
- 合格率:90%以上
ウェブデザイン技能試験
ウェブデザイン技能試験は、Web制作に必要なデザインやシステムの構築などの知識・スキルが問われる試験です。Web業界では唯一の国家検定で、実技試験と学科試験の両方があります。
3〜1級の3段階に分けられていて、3級ではHTMLやWeb全般の基本的な知識・スキルが求められます。合格率も60〜70%と高いため、Webデザイン未経験の人におすすめです。3級の知識のみで実際に仕事をするのは難しいですが、資格を取得することでWebデザイナーへの熱意を証明できます。
ウェブデザイン技能試験の基礎知識
- 主催団体:インターネットスキル認定普及協会
- 資格種類:国家検定
- 試験形式:学科(マーク方式)、実技
- 試験日:年4回
- 受検費:学科 6,000円、実技 8,000円(3級)
- 目安勉強時間:30時間ほど
- 合格率:60〜70%(3級)
Photoshopクリエーター能力認定試験
Photoshopクリエーター能力認定試験は、Photoshopを使用したグラフィックコンテンツの制作スキルが問われる試験です。
Webデザインをする際、画像の編集が必要になり、ほとんどのケースで使用されるのがPhotoshopです。そこでPhotoshopクリエーター能力認定試験を取得しておくことで、Photoshopを使用してコンテンツを制作できることをアピールできるのです。
なお、Photoshopクリエーター能力認定試験は「スタンダード」と「エキスパート」の2つに分けられていて、自分のレベルに合わせて受検可能です。
Photoshopクリエーター能力認定試験の基礎知識
- 主催団体:サーティファイ
- 資格種類:民間資格
- 試験形式:学科、実技
- 試験日:随時開催
- 受検費:7,600円(スタンダード)
- 目安勉強時間:24時間ほど
- 合格率:74.1%
アドバイザーコメント
小峰 一朗
プロフィールを見るWebデザイナーを目指すなら「ウェブデザイン技能試験」がおすすめ
おすすめの資格は取得する目的にもよりますが、まずは自分の興味関心のある分野やスキルがある場合は、それに見合った資格を選択することをおすすめします。
勉強にも向き・不向きがあるので、興味や関心がないとなかなか続けることが難しいからです。特に決まった興味関心があるわけではないという場合は、国家検定である「ウェブデザイン技能試験」からトライすることを推奨します。
国家検定は国家資格として認定されるので、信頼度が高く、さまざまな企業や公的機関へのアピール力も高いと思います。
始めやすいところからまずは挑戦してみることが大切
また、3級から始めて、将来的には1級を目指すこともできるので、継続的に勉強したり、キャリア形成の軸として成長していくためのより所として活用することもできます。
Webデザイナーとして、どう成長していきたいか、どういうキャリアを歩んで、中長期的にどんなビジョンを描きたいかにもよりますが、まずはやってみないとわからないところもあるので、始めやすいところからトライすることも大事なことかと思います。
選考通過率がグッと上がる!
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Webデザイナーとして働くことのやりがい
Webデザイナーのやりがい
- 自分の考えやアイデアで唯一無二のWebサイトを制作できる
- 顧客の売り上げアップに貢献できる
- さまざまな業界の企業と仕事ができる
Webデザイナーとして働くことにはたくさんのやりがいがあります。
ここからは、Webデザイナーのやりがいを解説します。ここで解説する内容を魅力的に感じられるか確認し、やりたい仕事なのか判断しましょう。
自分の考えやアイデアで唯一無二のWebサイトを制作できる
デザインの方向性は顧客から指示があるものの、詳細部分のデザインはWebデザイナー自身が考えます。そのため、Webサイトのデザインに自分の考えやアイデアを反映させられるのです。
世の中にはたくさんの仕事がありますが、その中にはルーティンワークや完全にマニュアルに沿った仕事などがあります。一方で、Webデザイナーは自分の考えやアイデアで唯一無二のWebサイトが制作可能。「自分にしかできない仕事をしたい」という人にはやりがいの感じられる仕事です。
顧客の売り上げアップに貢献できる
近年はWebサイト経由で商品が販売されたり、サービスに関する問い合わせが寄せられることが増えました。自社商品・サービスがWebサイトから売れる要因の一つに、「Webサイトのデザインが魅力的だった」ということもあります。また、「デザインのリニューアル後に売り上げが上がった」というケースもあるのです。
Webデザイナーの仕事は顧客にとっても変化が見えやすく、売り上げがアップした際には感謝される機会が多くあります。このように、顧客に貢献できていると実感を持てるのはやりがいに感じることもあります。
Webデザイナーの仕事が顧客の売り上げアップにつながった場合、自社の実績として外部に対するアピールになるだけでなく、「業績アップにつながる良いデザイナーがいる会社である」という証拠にもなります。
さまざまな業界の企業と仕事ができる
Web制作会社で働く場合、顧客となる企業の業界はさまざま。そのため、多種多様な商品・サービスに触れたり、話を聞けたりします。
このような経験によって多くの知識を取り込むことができ、Webデザイナーとしての視野を広げ、今後のキャリアパスに良い影響を与える可能性があります。自分の知識の幅が広がっていることを実感したときやりがいを感じられますよ。
アドバイザーコメント
瀧本博史
プロフィールを見るWebデザイナーはさまざまな局面でやりがいを感じやすい仕事
Webデザイナーの仕事は、自分の作ったページへのアクセス回数や販売数という数値が客観的に把握できるため、「どのようにすれば数字を大きくできるか」「何を改善すれば良いのか」が比較的わかりやすく、改善されればさらに大きなやりがいへとつながりやすいです。
また、Webデザイナーの仕事はこだわることができるため、一つひとつの仕事が自身を代表する作品となり、成果物としての実績を積み重ねられることもやりがいになります。
さらに、Webデザインには流行があるので、好奇心を持って常に最新のトレンドを意識した仕事ができるだけでなく、自分の作品が評価されれば周りに影響を与えることができるのもやりがいにつながりやすいです。
Webデザイナーの仕事は周りから認められたときにやりがいを強く実感できる
他にも単純ですが、良い仕事をすれば顧客からほめられたり、作成したものを公開するだけでも「全世界に向けて発信している」という誇りにつながります。
自分の作品が顧客から認められることで継続案件がもらえたり、単価の高い仕事への依頼が増えたときにもやりがいを感じることができるでしょう。
やめとけという声も? Webデザイナーの厳しさ
Webデザイナーの厳しさ
- 案件が重なると勤務時間が長くなる
- 駆け出しWebデザイナーは給料が低いことがある
- 顧客や依頼者の都合に合わせて対応しなければいけない
- 常に納期に追われている
Webデザイナーにはやりがいがある一方で、「やめとけ」という声もあります。
Webデザイナーを目指している人は、入社後に後悔しないためにもWebデザイナーの厳しさを事前に把握しておきましょう。
ここからは、Webデザイナーの厳しさを解説するので、入社後耐えられそうか考えてみてくださいね。
案件が重なると勤務時間が長くなる
Webデザイナーは、複数の案件を同時に進行させることがほとんどです。たくさんの案件を抱えたり、納期が重なったりすると一時的に業務量が多くなり、残業時間が長くなる可能性があります。
案件が重なると体力的なつらさを感じることもあり、さらに「あの案件の納期は間に合うだろうか」というプレッシャーによる精神的な疲労も引き起こす場合もあります。また、納期までに間に合わない場合は休日に出勤することも考えられるのです。
自社の商品やサービスを持つ会社でWebデザイナーとして働けば、顧客の都合に合わせて急な作業をすることが少なくなり、仕事量の調節ができるため残業は少なくなる傾向にあります。
駆け出しWebデザイナーは給料が低いことがある
前述の通り、Webデザイナーの平均年収は361万円で、全体平均の403万円に比べて低くなっています。駆け出しの場合、さらに低くなることが考えられます。
Webデザイナーの年代別平均年収を見てみましょう。
dodaの平均年収ランキング(業種別の平均年収/生涯賃金)を参考にしたWebデザイナーの年代別平均年収と日本の平均年収の比較はこちらです。なお、こちらはdodaの会員のアンケートをもとに作成されたデータとなります。
年代 | Webデザイナー | 日本全体 |
---|---|---|
20代 | 325万円 | 342万円 |
30代 | 382万円 | 435万円 |
40代 | 420万円 | 495万円 |
50代 | 491万円 | 596万円 |
上記の表から、日本全体の年代別平均年収と比較しても、Webデザイナーの平均年収が低いことがわかります。
ただ、これはあくまでも平均で、勤める会社や雇用形態、仕事の量などによっても左右されます。スキルを身に付けていけば、徐々に年収を上げられる可能性もありますよ。
- 高収入を狙いたいのですが、Webデザイナーが年収を上げるために必要な要素があれば教えてください。
新しい知識やスキルを学ぼう
高収入を狙うには、自身の価値を高め続けていくことが重要です。そのためには、今やっている仕事の質を高めていくと同時に、新しい知識やスキルを学んでいくことが必要です。
同じことをやっていてはレベルやスキルも上がらず、自身の価値も上がらないからですね。また大事なことは、学んだことを活かすためにもいろいろな機会にトライして、実践経験を積み重ねていくことです。
経験によって、新たな知識・スキルがあなたの価値として定着し、周囲からも認められるようになりますよ。
顧客や依頼者の都合に合わせて対応しなければいけない
Web制作会社またはフリーランスとして働く場合、多くの仕事は顧客ワークになります。顧客からデザインや仕様変更、納期を早めてほしいなどの要望があればそれに対応しなければいけないのです。
緊急度が高い要望の場合は、ほかの仕事を後回しにしたり、残業・休日出勤が必要になったりする場合もあります。Webデザイナーは柔軟性や臨機応変な対応が必要とされる職種であるため、ルーティンワークを好む人には向いていません。
柔軟性や臨機応変な対応が得意な人は、選考でアピールしてみましょう。以下の記事で柔軟性、臨機応変な対応力の自己PR法を解説しているので、併せてチェックしてくださいね。
柔軟性
13例文|柔軟性の自己PRで理解必須の注意点と伝え方のコツ
臨機応変な対応力
例文8選|臨機応変に対応する力の自己PRで印象に残す4ステップ
常に納期に追われている
Webデザイナーの仕事の多くは最初に納期が決まります。その納期から逆算してあらゆる作業の日程を決めますが、常に納期に追われているという感覚に陥り、ストレスに感じる場合があります。
さらに、前述の通り、Webデザイナーは一度に複数の案件を同時進行させます。複数の納期が次々とやってくるため、常に追われている感覚になるのです。
マイペースに仕事をしたい人にとってはストレスの大きい仕事といえます。
Webデザイナーが向いている人の特徴
Webデザイナーが向いている人の特徴
- 地道な作業を苦にならずに続けられる人
- ゼロから作品を生み出すことが好きな人
- 細かい部分までこだわりを持てる人
- ストレス耐性が強い人
ここまで解説したWebデザイナーのやりがいや大変な面を把握し、「Webデザイナーに興味があるけど、自分に向いているかわからない」と悩んでしまった人もいるかもしれません。
そこでここからは、Webデザイナーに向いている人の特徴を解説します。ここで解説する内容が自分が当てはまるか、適性をチェックしてみましょう。
地道な作業を苦にならずに続けられる人
前述の通り、Webデザイナーの主な仕事内容は以下のように多岐にわたります。
Webデザイナーの仕事内容
- 顧客からヒアリング
- 競合サイトの調査・分析
- サイト設計
- コンテンツの確定
- デザイン
- コーディング
- プログラミング
仕事時間の多くはサイト設計やデザイン、コーディング・プログラミングといった作業です。チームでおこなう場合はミーティングをすることもありますが、ほとんどはパソコンに向き合って作業することになります。
このように、Webデザイナーの仕事は地道な作業の連続です。「地道にコツコツやる作業が好き」という人にはWebデザイナーが向いている可能性がありますよ。
継続力が強みである人は自己PRでアピールしましょう。こちらの記事では、継続力の自己PR法を解説しているので、ぜひ参考にしてくださいね。
例文13選|「継続力」を魅せる自己PRの鉄則を職種・業界別に解説
ゼロから作品を生み出すことが好きな人
Webデザイナーの仕事は、斬新な発想力やアイデア力が求められます。顧客は、他社と差別化し自社のWebサイトを目立たせるためにも、ほかのWebサイトにはないデザインを求めているのです。
競合サイトの調査・分析をするとはいえ、唯一無二のデザインが求められます。そのため、ゼロから作品を生み出すことが好きな人に向いているといえます。
- Webデザインは未経験ですが、絵を描いたり、文章を書いたりするのが好きです。このような経験もWebデザイナーに活かせますか?
ゼロから作品を生み出した経験はWebデザイナーに活かせる
今まで身に付けてきたことが実務で役立ちそうであれば、採用される可能性はあります。また、未経験であるからこそユーザー視点に立った提案ができるというメリットもあります。
応募先企業が先輩に質問しながら徐々に難しい仕事を任せるタイプの会社であったり、研修や実務を通して学びながら成長できるようなシステムとなっていれば未経験でも可能です。
発想力に自信がある人は選考で自己PRしましょう。こちらの記事で発想力の自己PR法を解説しているので、ぜひ参考にしてくださいね。
例文10選|発想力の自己PRで勝負するならエピソードが最重要
細かい部分までこだわりを持てる人
Webサイトは少しでも行間が違ったり、画像がズレていたりするだけで印象が変わります。少しのズレは印象が悪いだけでなく、売り上げにも影響することがあるのです。そのため、Webデザイナーの仕事は繊細さが求められます。
このように、Webデザイナーは細かい部分までこだわりを持てる人が向いています。「少しのズレも気になる」「キチッと揃っていないと気が済まない」という人はWebデザイナーの素質を持っている可能性があるといえます。
細かい部分にこだわりを持ち、努力を惜しまない職人気質な人は以下の記事を参考にしてみてください。仕事に活かせる強みをまとめています。
職人気質とは|仕事に活かせる強みとタイプ別のおすすめ職種14選!
ストレス耐性が強い人
Webデザイナーは案件が重なると業務量が多くなり、残業時間が長くなることがあります。さらに、顧客の要望によって急な変更をしなければいけないこともあるのです。これらは心身ともにストレスがかかります。
このような状況でもうまく乗り越えるためには、ストレス耐性が強いことが求められます。どんな状況でも体調を崩したり、心が折れたりせずに働き続けられるストレス耐性の強さを持っている人はWebデザイナーが向いています。
Webデザイナーの仕事は、あくまでも顧客(依頼主)の希望を満たしたWebページを作成することがメインです。
そのため、顧客の見えない要望やニーズを丁寧に探り引き出す能力に長けている人は向いているといえるでしょう。
差別化できる! Webデザイナーとして就職するためのコツ
Webデザイナーとして就職するためのコツ
- マーケティング・ディレクションスキルも身に付けておく
- インターンなどでWebデザイナーとしてのスキルを勉強する
- Webサイトを制作してポートフォリオとして提出する
- クラウドソーシングで実際に仕事を受注してみる
ここまでWebデザイナーについて網羅的に把握したうえで「自分はWebデザイナーに向いていそう」「Webデザイナーとして働きたい」と感じた人もいるのではないでしょうか。
Webデザイナーとして働きたい人は、ほかの学生と差別化を図ったうえで選考を受けましょう。
ここからは、他の学生と差別化する方法を解説しているので、参考にして就活に備えてくださいね。
マーケティング・ディレクションスキルも身に付けておく
Webデザイナー志望でもマーケティング・ディレクションスキルを身に付けておくのがおすすめです。これらのスキルを身に付けておくことで成果を出しやすくなったり、仕事の幅を広げられたりするからです。
マーケティングスキルを身に付けることで、デザインにマーケティング要素も反映させられ、より多くの人に利用されるWebサイトが制作できるようになります。また、ディレクションスキルを身に付けることで、ディレクター目線も持つことができ、チームに必要な人材と判断される可能性が高まるのです。
これらは基礎的な知識・スキルまでで構いません。参考書や動画サイトなどを参考にして学習しましょう。
マーケティングやディレクションスキルを身に付けるなら、資格を取得すると良いでしょう。マーケティング・ビジネス実務検定では、マーケティング理論や実務知識、事例などを学ぶことができます。
また、Web検定では、これからのWebサイト・サービス構築に必要な知識などを学ぶことができますよ。
インターンなどでWebデザイナーとしてのスキルを勉強する
就活までまだ時間がある人は、Webデザイナーのインターンに参加するのがおすすめです。Webデザイナーに必要な知識やスキルを身に付けられるだけでなく、学生のうちから基本的なビジネススキルも身に付けられます。
インターンで身に付けた知識・スキルは就活時の立ち振る舞いや言動にも活かせますよ。
Webサイトを制作してポートフォリオとして提出する
実際にWebサイトを自作して、それをポートフォリオとして提出するのも選考で有利になるケースがあります。
ポートフォリオとは
クリエイターが実績をアピールする際に使用する作品のこと
ポートフォリオを提出することで、自分の実力を証明でき、自己PRの信ぴょう性が高まります。なお、制作するWebサイトは自分の興味があるもので構いません。自分でテーマを決めて、デザイン力をアピールできるようなWebサイトを制作しましょう。
クラウドソーシングで実際に仕事を受注してみる
ある程度Webデザインに関する知識・スキルを身に付けられている人は、クラウドソーシングで実際に仕事を受注してみましょう。
クラウドソーシングとは
企業または個人が、インターネット上で不特定多数に向けて業務を発注するシステムのこと。
このようにして仕事をすることは立派な業務経験です。ほとんどの学生が業務未経験である中で、業務経験があることは大きく差別化できます。また、個人で働く経験は、選択できるキャリアの幅を広げてくれます。
おすすめのクラウドソーシングはクラウドワークスとランサーズです。どちらも無料で登録でき、自分に合った仕事を簡単に見つけられますよ。
ただ、仕事である以上甘い気持ちは厳禁です。完全初心者の人はまずはスキル・知識を身に付けるようにしましょう。
- クラウドソーシングで仕事をするにはどのくらいのスキルが必要ですか?
自分でWebサイトを制作してポートフォリオが作れるレベルになろう
求められるスキルは仕事の内容によるので一概には言えませんが、自身でいくつかのWebサイトを制作してポートフォリオを提出できるレベルになれば、仕事を探して経験を積んでいくことは可能だと思います。
最初はなかなか受注に至らないかもしれないので、友人・知人などを通してボランティアとして経験を積んでいくのも良いと思います。
実務経験を積んでWebデザイナー就職を成功させよう
未経験歓迎のWebデザイナーの求人票はありますが、学生のうちから知識・スキルを身に付けて実務経験を積んでおくことがおすすめです。Webデザイナー人口は年々増加していて、就活競争が激しくなっているためです。
ただ、すぐに実務経験を積もうとするのではなく、まずは知識・スキルを身に付けることが最優先です。ぜひこの記事を参考にして、Webデザイナーに必要なスキルを身に付け、就活を成功させましょう。
アドバイザーコメント
木村 千恵子
プロフィールを見るWebデザイナーの仕事は依頼主の希望が叶うデザインを制作すること
Webデザインには、絶対的な正解はありません。もし正解があるとすれば、それは依頼者の目的に適したデザインで、そのページを利用する人にとって使いやすいページをデザインできることでしょう。
Webデザイナーに必要なことは、単にかっこよくて見栄えの派手なデザインのWebサイトを構築できる技術などではありません。そのようなスキルは、あくまでも技術を習得する過程の表現方法に過ぎません。
一番大切なことは、Webページやサイト全体の制作を依頼している顧客の目的や希望を具体的な形にできる知識と技術を持ち、使用するユーザーにとって快適なページを「デザイン」として顧客に提案できる能力です。
Webデザイナーは依頼主やユーザーのニーズを汲み取ることが大切
したがって、流行りのテクニックや目立つデザインを追いかけるよりも、シンプルであっても顧客のニーズに的確に応えたデザインを提供し、ユーザー目線で快適な使用感を実現するスキルを磨くことを大切にするデザイナーを目指してください。
そうすれば、顧客や上司の支持を得られるデザイナーに近づくことができますよ。
執筆・編集 PORTキャリア編集部
> コンテンツポリシー記事の編集責任者 熊野 公俊 Kumano Masatoshi
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キャリアコンサルタント/Koyoriキャリアワールド代表取締役
Chieko Kimura〇2度のアメリカ留学、20年以上の外資系IT企業勤務を経て、現在は留学生向け就職支援をおこなう。また、企業のキャリア支援や新入社員のクラウドコーチングなどにも幅広くたずさわる
プロフィール詳細応用情報技術者/アスターリンク代表
Hiroyuki Suzuri◯大手SIerでシステムエンジニア、メガベンチャーでWebエンジニアを経験後、メディアの立ち上げや組織運営、事業運営を経験し独立。現在は転職やキャリア形成の情報を発信中
プロフィール詳細キャリアコンサルタント / システムエンジニア
Ichiro Komine〇大手電機メーカーでシステムエンジニアとして従事。若者の人生や成長にかかわりたいと思い、キャリアコンサルタントの資格取得。現在はコンサルティングや自己分析支援をおこなっている
プロフィール詳細キャリアコンサルタント/キャリアコンサルティング技能士
Hiroshi Takimoto〇年間約2000件以上の就活相談を受け、これまでの相談実績は40000件超。25年以上の実務経験をもとに、就活本を複数出版し、NHK総合の就活番組の監修もおこなう
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