就活解禁前にやるべき3つの対策! 最新スケジュールや必須準備も

3名のアドバイザーがこの記事にコメントしました

  • キャリアコンサルタント/2級キャリアコンサルティング技能士

    Mihoko Endo〇メガバンクで法人営業や新人研修講師、採用面接に携わる。現在は「その人らしさを引き出すカウンセリング」をモットーに、大学での就活支援、社会人向けキャリア開発研修をおこなう

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  • キャリアコンサルタント/一般社団法人テツナグ代表理事

    Hiromi Wakabayashi〇女性や学生向けのキャリア講座、行政主催の就職フェアでのキャリア相談に従事。また、ライター経歴を活かし、各種サイトでキャリアについて考えている人に向けた記事を監修

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  • キャリア・デベロップメント・アドバイザー/キャリアドメイン代表

    Kenichiro Yadokoro〇大学でキャリアデザイン講座を担当した経験を持つ。現在は転職希望者や大学生向けの個別支援、転職者向けのセミナー、採用担当者向けのセミナーのほか、書籍の執筆をおこなう

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新卒採用をする企業の採用活動が解禁される日のことを「就活解禁日」と言います。就活解禁日を迎えるにあたって「就活が解禁するまでに何をすべきなのか」「就活解禁日はどう過ごせば良いのか」など戸惑うこともあると思います。

就活解禁日には多くの企業がエントリーを開始します。特に人気企業は応募が殺到し、早くに募集締め切りとなることもあります。ほかの学生に後れを取らず、自分の興味のある企業にエントリーするためには、事前に選考の準備をして万全の体制で就活解禁日に臨むことが重要です。

この記事では、キャリアアドバイザーの遠藤さん、若林さん、谷所さんのアドバイスを交えつつ、就活を成功に導く就活解禁までの過ごし方や就活解禁日にスタートダッシュを決めるコツを解説します。理想の企業への就職を叶えるためにも、記事を参考にして就活解禁日に備えた準備を進めていきましょう。

目次

就活解禁までに準備を万全にして有利な状態で就活をスタートしよう! 

就活解禁日には多くの企業がいっせいに説明会やプレエントリーの受付を開始します。気になる企業へのエントリーを逃さないためにも、就活解禁日までにしっかり事前準備をしておくことが大切です。

この記事では、まず前提知識として押さえておきたい「就活解禁日」における意味の確認とトレンドを紹介します。近年、採用活動は早期化していて、一般的な解禁日に前倒しして採用をスタートする企業が増えています。適切な選考対策をするためには企業の動きを知っておく必要があります。

そのうえで、「就活の解禁前」「就活の解禁当日」の2つの時期にわけて就活を成功させるための対策を解説します。有利な状態で就活をスタートすることは、自分の理想の企業への就職を叶える第一歩です。記事で解説する対策を参考にして、就活解禁日に良いスタートダッシュを切りましょう。

面接が上手くいかないときは、面接回答集を活用してください

面接で聞かれる質問に答えられるか不安ですよね。ただ、何を質問されるか分からず対策しようにも出来ない人は多いはず。

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そもそも就活解禁とは? 正しい意味を確認しよう

そもそも就活解禁とはどのような状態のことを指すのでしょうか。意外と本来の意味を把握していない学生も多いです。

正しい意味を把握することで、適切な対策をおこなうことができますよ。ここからは「就活解禁」についての基本知識を紹介していきます。

就活解禁とは

新卒採用をする企業が採用活動を開始し、それに合わせて学生が就活を始める時期のこと

就活でよく耳にする「就活が解禁される」とは学生が何かを解禁されるわけではなく、企業の採用がスタートすることを指します。企業が説明会や選考会などの応募を開始するので、必然的に学生も就活をスタートすることになるのです。

政府が発表している卒業・修了予定者などの就職・採用活動に関する要請事項では、安心して就職活動に取り組める環境作りの一環として、企業の広報活動を開始する時期は卒業、修了年度に入る直前の3月1日以降と定められています

このルールに従って多くの企業が3月1日以降に採用活動をスタートしているのです。ただし、これは経団連に加入している企業に要請されているものであり、経団連非加盟の企業は政府が要請する採用スケジュールより前倒しして採用をスタートすることができます。

経団連とは

一般社団法人日本経済団体連合会の略称。企業や団体の意見を取りまとめて、政治や行政に働きかける。また、企業の取りまとめ役として、就活の解禁日を定めている

遠藤 美穂子

プロフィール

日本は新卒一括採用方式を取る企業が多く、優秀な学生をいち早く確保したいという企業が採用活動を前倒しでおこない、それにより学生が混乱したり学業の妨げになったりすることから、就活に関するスケジュールを定めることになりました。

大学・企業・政府による「就職協定」、経団連による「倫理憲章」「採用選考指針」を経て、現在は政府から企業に対する採用活動に関しての要請という形でスケジュールが示されています。

就活が何かわからない……周りが始めたから自分もやる、と思っている人もいると思います。以下の記事では就活についてまとめているので参考にしてみてください。

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就活における「解禁日」は3種類ある

就活における解禁日には3つの種類があります。政府が発表している就職・採用活動に関する要請では、①企業の採用における広報活動開始が解禁される日、②採用選考活動開始が解禁される日、③正式な内定出しが解禁される日、という3つの活動開始日を定めているのです。

就活における3つの解禁日

  • 広報活動開始:卒業・修了年度の前年の3月1日
  • 採用選考開始:卒業・修了年度の6月1日
  • 正式な内定通知:卒業・修了年度の10月1日

この3つの中で、「広報活動開始日」が「就活解禁日」にあたります。企業の採用における広報活動を開始する日に多くの企業が求人情報の公開やエントリーをスタートするので、3月1日が「就活解禁日」と言われるようになったのです

多くの企業が政府が発表している採用スケジュールを参考にして動き出しています。3つの解禁日を押さえておくと就活のスケジュール立てに役立ちますよ。

就活には数々のルールがあります。独自のルールを把握しておくことでスムーズに就活を進めることができますよ。就活におけるルールについては、この記事で詳しく解説しているので就活をスタートする前に目を通しておきましょう。

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企業によって採用を始める時期は異なる

企業ごとの採用スケジュールの違いの例

これまで一般的な採用スケジュールを紹介しましたが、すべての企業が政府が発表している採用スケジュールに従っているわけではありません。2022年6月に厚生労働省が改正したインターンシップの推進に当たっての基本的考え方によってインターンの取り扱いが変更されたことで、採用選考開始日が早まる可能性が出てきているのです。

新しいルールにより従来のインターンは以下の4つのタイプに分けられ、この4つのうち、タイプ3とタイプ4だけがインターンとしてみなされることになりました

種類実施企業の目的
タイプ①オープンカンパニー参加学生に対して企業アピールや業界理解を深める情報を提供するため。
タイプ②キャリア教育参加学生の働くことへの理解や意欲を高めるため。
タイプ③汎用的能力・専門活用型インターンシップ職業体験によって学生との接点を増やし、選考時の評価材料を集めるため。
タイプ④高度専門型インターンシップ職業体験によって学生との接点を増やし、選考時の評価材料を集めるため。
インターンの種類と特徴

また、このルール変更を受け、26年卒の学生の就活から、就活解禁日のルールも一部変更となっています。26卒の最新スケジュールについては次の段階で詳しく解説します。

このように、従来は経団連に所属する企業が政府の要請するスケジュールに則った採用活動をしていたのに対し、こうしたルール変更により基本の採用スケジュールそのものがなくなりつつあるのです。

だからこそこれからの就活は、志望する企業のコーポレートサイトやナビサイトで採用スケジュールをチェックして柔軟に進めることが重要になるでしょう。

早期に採用をスタートしている企業の特徴を教えてください。

若林 宏美

プロフィール

外資系企業は早期に採用をスタートさせる傾向がある

本社を国外に設けている外資系の企業は早期に採用をスタートさせることが多くあります。

本国の就活スケジュールに沿って採用を進めるので、日本の企業よりも選考が早まることがあるのです。

また、積極性の高い人材を求める企業は、通常のスケジュールより前倒しして採用をスタートすることが多くあります。

早期から積極的に就活に挑む学生となるべく早く接点を作ろうとしているのです。

アドバイザーコメント

早期選考をおこなう企業が増加することが見込まれる

これまでは、外資系企業やベンチャー企業のような経団連非加盟企業が就活解禁日前に早期選考をおこなう傾向がありました。

しかし、今後は経団連加盟企業を含めた多くの企業が、インターンを通じて積極的に早期選考をおこなっていくことが見込まれます。

解禁日に捉われすぎず早めに動向を押さえて準備しよう

25年卒のインターン制度改定により、企業はインターンで取得した学生情報を採用活動に活用できることが公に認められるようになります。

インターンを早期選考に活用する企業が増えていくことを踏まえれば、就活解禁日は形骸化されつつあります。就活解禁日に捉われず、希望する業界や企業の動向を押さえておくことが大切ですよ。

早期選考については、以下の記事で詳しく解説しているので、就活のスタートを早めに切りたい人はチェックしておくと安心です。

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あなたが受けない方がいい職業を確認してください

就活では自分に適性がある仕事を選ぶ事が大事です。適性が低い仕事に就職すると、イメージとのギャップから早期の退職に繋がってしまうリスクがあります。

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強み・弱みを理解し、自分がどんな仕事に適性があるのか診断してみましょう。

こんな人に「適職診断」はおすすめ!
・志望業種をまだ決めきれない人
・楽しく働ける仕事がわからない人
・時間をかけずに自己分析をしたい人

26卒の就活解禁前後のスケジュールを確認! 最新の流れをつかもう

新卒の就活解禁前後のスケジュール

就活の全体的なスケジュールは上記の画像のとおりです。26卒の場合であっても基本の就活解禁日自体は25卒と変わりません。

ただし、政府が公表している最新の就職・採用活動に関する要請によると、専門型インターンに参加してその専門性を認められた学生においては、本来6月からの選考プロセスを早めても良いと追記されています。

つまり、3年生の時点でタイプ3、4に該当する専門型インターンに参加するかどうかによって、選考スタートが早まる可能性があるのです

就活解禁後にできるだけ早く選考に進みたいと考えている人は、インターンにエントリーする段階から計画的に準備を進める必要があるでしょう。

若林 宏美

プロフィール

事前に気になる企業のサイトなどをチェックしておくと、エントリー漏れや就活の出遅れを防ぐことができます。

応募の締め切りは企業によって異なりますが、人気のある企業では短いスパンで応募を締め切ることがあり、事前に準備しておかないと取りこぼしてしまう可能性もあるので気を付けてくださいね。

専門型インターンに参加できる業界や職種にはどのようなものがありますか?

谷所 健一郎

プロフィール

ITや研究職など専門技術要する業界は専門型インターンが多い

汎用的能力・専門活用型インターンシップは、仕事で求められる特別な能力や汎用的に使える能力を、職場体験を通じて見極めていくインターンです。

2週間以上おこなう専門活用型インターンシップは、学業で学んだ専門的な知識や技術を生かすIT系、研究開発系、建築系、金融系などの仕事などで多く実施されています。

コミュニケーション能力など汎用的な能力が求められる営業職などでは、5日間以上の日程で開催される汎用的能力インターンシップに参加することで、就活解禁日を早まる可能性があるでしょう。

早めの対策が重要! 就活解禁前に採用をスタートする企業が増えている

近年、一般的な採用スケジュールよりも採用を前倒しする企業が増えています。志望企業への就職を叶えるためにも、就活解禁に先がけて選考対策をおこなっておくことが大切です。

背景として、まず採用解禁日におけるルールの撤廃が挙げられます。2018年に経団連の会長より「大学3年生の3月に採用の広報活動を解禁する」という採用のルールを撤廃する意向が発表されました。そこで、企業独自の採用スケジュールを設ける企業が増えたのです。

また、就活の早期化がトレンドになっていることも理由として挙げられます。ワークス大卒求人倍率調査によると、2025年卒の大卒求人倍率は1.75倍となっていて、新卒市場は学生優位の市場になっていることがわかります。

大卒求人倍率とは

企業の大卒者の採用予定人数と、学生の民間企業への就職希望者数から算出された求人倍率のこと。リクルートワークス研究所が毎年4月末から5月連休明けの頃に発表している

そこで優秀な学生を採用につなげるためにも、企業は一般的な採用スケジュールより前倒しして採用活動をスタートし、他社より早い段階で学生との接点を作っているのです。このような企業の動きにより、採用の早期化が進んでいます。

就活はやることも多く、面倒だと感じるかもしれません。そんなあなたに、この記事では就活の面倒が一気になくなる就活テクニックを紹介しています。目からウロコの情報ばかりなので、ぜひチェックしてみてください。

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遠藤 美穂子

プロフィール

早い学生では大学2年生から長期インターンに参加したり、大学のキャリアセンターを一度訪れたりしています。

3年生の夏頃には、就活サイトへの登録やインターンへの応募を進め、就活に向けて自己分析や企業研究を始めておくと良いですね。

アドバイザーコメント

企業は優秀な学生と早期に接点を持ちたいと考えている

企業が早期に採用する一番の理由は「優秀な人材を他社より早く確保したい」というものです。

日本の就職市場は競争が激しく、企業にとって欲しいと思える人材を確保するには、他社よりも早く動き出す必要があるのです。

特に専門性を求める業種(ITなど)では、企業が求める人材が限られているため、早期に学生と接触を持ち、競合他社に先駆けて有望な人材を獲得したいと考える企業が多いです。

早期選考は学生にもメリットがあるため挑戦してみよう

こうして考えると企業側にとってメリットが大きいと思うかもしれませんが、実は早期採用は学生にとってもメリットがあります。

早期に内定すると精神的に安心感が得られますよね。それに早くから動くと、自分の希望する職種にチャレンジする機会がたくさんあり、万が一内定が出なくても、その経験をブラッシュアップして次に活かせます。

つまり、早く動けばその分、他の学生よりも経験値を積めるので、就活もうまくいきやすいというメリットがあるのです。

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就活では気をつけるべきことが多いです。いざという時に「その対策はしていなかった…」と後悔したくないですよね。

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就活解禁までの必須準備! 就活の基盤を整えておこう

ここからは「就活解禁前」と「就活解禁当日」の2つの期間に分けて、それぞれの期間内でやっておくべき具体的な選考対策を解説します。まずは、就活解禁前の選考対策を見ていきましょう。

本格的な就活が始まる前の段階で重要なのは就活の基盤を作ることです。気になる企業の情報を集めたり、選考に必要な持ち物などを用意しておくなど準備を整えておくことで、本選考を有利な状態で進めていくことができますよ。

①自分に合った企業・業界の目星をつけておく

興味のある企業が決まっていれば、企業が発信する情報にアンテナを張っておくことができます。たとえばナビサイトで募集状況を確認したり、コーポレートサイトで採用に関する最新情報が発信されているかなどチェックすることで、早めの動き出しができますよ。

また、気になる業界の目星をつけておくことで就活を効率的に進められます。エントリーする企業が決まっていなくても、業界を絞れていればその中から自分に合った条件を持つ企業を選択できるので、企業選びをスムーズにおこなえるでしょう。

就活解禁日に志望企業が決まっていないと不利になってしまいますか?

谷所 健一郎

プロフィール

必ずしも不利にはならないが企業の方向性は決めておこう

就活解禁日までに志望企業が決まっていなくても必ずしも不利になるわけではありません。

ただし、志望企業を決めていなくても、業界の絞り込みをおこなっておくことをおすすめします。

就活解禁日以降は企業説明会や合同説明会が頻繁におこなわれるので、方向性が何も決まっていなければ、就活解禁日以降の就活が効率的におこなえず不利になってしまう可能性があるでしょう。

早期選考をおこなう企業もあるので、志望企業が決まったときは選考が進んでいるということにならないためにも、早めに興味のある業界を決めておくことがおすすめです。

②選考対策を進めておく

就活が本格的に始まると、就活と学業を両立しておこなうことになるのでとても忙しくなります。比較的スケジュールに余裕がある就活解禁前に選考対策を進めておくことで、入念な対策ができ、選考の通過率アップにもつながるのです

選考対策の内容

  • ESの作成
  • 適性検査の勉強
  • 面接対策

特に自己分析は就職先を決定する判断基準や面接対策の基礎になる重要な対策です。自分の人生を振り返りやりたい仕事を見つけたり、仕事における価値観を洗い出してキャリアパスを把握するなど時間がかかるものなので、就活解禁前から準備をしておくと良いですね。

ほかにも、志望する職種で活かせるスキルを身に付けたり、仕事に関連性のある資格の取得をしておくこともおすすめです。特に資格は、仕事における基本的な知識が身に付いていることのアピールや興味・関心の高さを表現できるので、就活で大きな武器になりますよ。

就活でおすすめの資格の例

  • 日商簿記(2級以上)
  • TOEIC(600点以上)
  • MOS
  • ITパスポート
  • 普通自動車第一種運転免許
  • 宅地建物取引士(宅建)

資格の難易度によっては資格の勉強に数カ月かかる場合もあります。就活が解禁すると説明会などの予定で忙しくなるので、就活が本格化するまでに少しずつ資格の勉強を進めておきましょう。

就活で資格はアピールにつながります。どんな資格を取るか迷っている人は、まずは就活を有利に進めることができる資格の取得がおすすめです。この記事では、就活が有利に働く資格について紹介しているのでぜひ参考にしてくださいね。

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アドバイザーコメント

選考の流れに沿ってESから対策を進めよう

選考の流れは、企業によって多少異なりますが、「広報解禁:ES提出→選考解禁:グループディスカッション、集団面接、適性検査→個人面接」が主な流れです。

この流れに沿って準備を進めていきましょう。就活解禁日までにまず取り組んでほしいのはESの準備です。

ESでは大きく3つ、①ガクチカ、②自己PR、③志望動機が多くの企業で質問されます。

ESを書くために自己分析と情報収集をしよう

①ガクチカ、②自己PRを書くためには自己分析をおこない、学生時代を振り返り、学業や課外活動、アルバイトなどでどんなことを頑張ってきたか、自分にはどういう強みがあるか、人生や働くうえで何を大切にしているかなどをじっくり言語化することが大切です。

③の志望動機を書くためには業界・企業・職種研究が必要です。

インターンや企業説明会、キャリアセンターのイベントなどに参加して、企業で働く人の話を聞いたり、企業のホームページ(HP)やメディアから情報を収集したりして、企業の魅力、入社後に取り組んでみたいことなどを言語化しましょう。

職種の研究ができると、働く場面で自分の強みをどう活かすかも上手に伝えられるようになりますよ。

③就活で必要なアイテムをそろえておく

就活が解禁すると企業説明会や企業独自のイベントなど活動が活発になります。いつでも動き出しができるように、就活に必要なアイテムを用意しておきましょう。

就活に必要なアイテム

  • リクルートスーツ
  • ワイシャツ
  • 革靴・パンプス
  • ビジネスバッグ
  • 腕時計
  • 筆記用具
  • 印鑑
  • 身分証明書
  • 証明写真
  • スケジュールが管理できるツール

就活が解禁すると企業説明会や合同説明会など企業の担当者とコミュニケーションを取る機会が増えていきます。ビジネスシーンに相応しい服装や持ち物を用意して臨みましょう。

また、企業説明会では本選考の案内など重要な情報が伝えられる場合があります。メモできるものを用意しておくと安心です。スケジュール帳やスケジュールを管理できるアプリなどを持っておくと、忘れずに選考の日程を記録しておくことができますよ。

若林 宏美

プロフィール

忘れがちなのが「就活用メイク用品」です。

普段キラキラのラメを使ったりするメイクをしている人は要注意。就活の場ではほんのりとしたパールなどは良いですが、ギラギラした大きなラメなどは就活のようなビジネスシーンには向いていません。

もし手持ちに落ち着いたメイク用品がない場合は、就活用に揃えておき、落ち着いたメイクの練習もしておきましょう。

面接で必要な準備は以下の記事で詳しく解説しているので、併せてチェックしてくださいね。

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アドバイザーコメント

ビジネスシーンに配慮した就活アイテムを揃えておこう

学生証は、本人確認書類として使用される場合があるので、紛失している場合は発行手続きをおこないましょう。再発行まで時間がかかることがあるので、早めに準備してくださいね。

また、腕時計を用意しておくことがおすすめです。スマートフォンがあるから腕時計がなくても大丈夫と考えるかもしれませんが、選考中にスマホを取り出すことはビジネスマナーとして避けるべき行為と言えます。

社会人になると会議や商談などのビジネスシーンでは腕時計を身に付けることがマナーです。

腕時計は凝ったデザインや高級ブランドの時計ではなく、シンプルでスーツに合う時計を選ぶと良いでしょう。

ドレスコードを重視している企業は、身だしなみを重視するので、高価なものでなくて良いので用意しておくことがおすすめです。

座ったときに靴下を見られることが多いので、ビジネスシーンに相応しい靴下を用意しておいてください。

リクルートスーツをしっかり着こなせるよう準備しておこう

リクルートスーツであれば、黒色や紺色の無地のものを用意しておくと良いですよ。リクルートスーツには白色や色物の靴下は合わないので注意しましょう。

また普段スーツを着ないとリクルートスーツに合うベルトを持っていないこともあると思います。黒のシンプルなもので、太くもなく細くもない目立たないものを用意しておいてくださいね。

39点以下は危険!就活の弱点を克服するために今すぐ診断しよう

就活では気をつけるべきことが多いです。いざという時に「その対策はしていなかった…」と後悔したくないですよね。

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成功のカギを握る! 就活解禁前に対策を始めるメリット3選

就活解禁前に対策を始めるメリット3選

  • 提出書類の質を高められる
  • 自分に合った企業に就職できる
  • 選考の通過率アップにつながる

採用の早期化により、多くの企業が就活の解禁に先がけて採用を始めています。早期スタートする企業に合わせたタイミングで選考対策をおこなう学生も多いので、就活解禁後に対策を始めるとスタートダッシュで差がついてしまう可能性もあります。

ここからは、就活解禁前に選考対策をおこなう3つのメリットを紹介します。就活成功に向けて、就活解禁前に選考対策をおこなうことでどのような効果が期待できるのかチェックしていきましょう。

メリット①提出書類の質を高められる

就活では一般的に、選考を受ける際にエントリーシート(ES)や履歴書などの書類を企業に提出します。ESや履歴書では「志望動機」「自己PR」など企業が採用の判断材料としている項目に回答する必要があります。

ESとは

選考で使用される書類のこと。志望動機や自己PRなどの項目が設定されていて、学生が回答文を入力して提出する。各企業が知りたい情報に合わせた独自のフォーマットを作成して使用するケースが多い

履歴書とは

人事データとしても使う公的な書類のこと。住所、学歴などの基本情報、志望動機などの選考に必要な内容に回答する。フォーマットは、新卒用や転職用、パート・アルバイト用など、使用目的ごとに異なる

就活解禁前に自己分析や企業分析などに取り組み、仕事に対して大切にしている価値観や自分に合った企業を見極めるポイントなどの理解を深めておくことで、ESに記載する内容を深めることができます

ESは締切までに仕事や企業への理解を深め、推敲することが大切です。企業の選考までに何度も内容を振り返って内容を深めることで、質の高いESや履歴書に仕上げることができますよ。

アドバイザーコメント

就活を成功させるには書類選考に力を入れることが重要

ESや履歴書などの書類を企業に提出して、応募者が多い企業は、提出された書類から面接に進む学生を絞り込みます。就活では、書類選考を突破できなければ面接まで進めないことが多いです。

企業は、自社が求める人材かどうかを書類選考で見極めています。どんなに優秀な学生でも採用担当者が会ってみたいと思う書類でなければ、面接まで進めない可能性があります。

就活は、書類選考を通過することが最初のハードルでありとても重要なのです。

自己分析や企業研究を徹底し企業が求める人材であることをアピールしよう

特にESは、基本事項である「志望動機」「自己PR」「ガクチカ」に加えて企業が知りたい項目が記載されていて、記載内容から自社が求めている人材に合致するかを見極めています。

書類通過のためには、応募企業の情報を収集したうえで、応募企業で活躍でき、社風にも合いそうな学生だと採用担当者に思わせることが大切です。

書類選考を通過できる書類を作成するためにも、就活解禁前に自己分析や企業分析をしっかりおこない、書類選考を突破できる書類作成の対策をおこないましょう。

メリット②自分に合った企業に就職できる

社会人になれば仕事が1日の大半を占めます。せっかくならばいきいきと満足感を持って働ける企業に就職したいですよね。選考対策を早期の段階で進めておくことで自分に合った企業に就職しやすくなりますよ。

志望企業に入社するには、まず自己分析をして仕事に求める条件や自分に合った働き方を整理する必要があります。また、自分が望む仕事や働き方を叶えるためには、企業理解を深め、自分に合った働き方が実現できる環境であるかを確かめることも大切です。

このように自己分析や企業研究は自分に合った企業を選択するために重要な取り組みです。時間をかけて振り返りを重ねることで、自分が仕事をするにあたって大切にしている価値観や企業の実態が見えてきます。

自分に合う仕事や働き方が明確になっていれば、就活解禁と同時に自分に合った企業の就職に向けた動き出しができます。就活を有利な状態でスタートすることで、理想の企業への就職に大きく近づくことができますよ。

メリット③選考の通過率アップにつながる

就活解禁前に入念に選考対策をしておくことで、選考の通過率がアップします。

就活解禁後は、企業の説明会やOB・OG訪問などに参加して自分に合った就職先を見つけます。本格的な就活がスタートする前にある程度自分に合った仕事や企業の情報をまとめておくことで、目的意識を持って就活に取り組むことができますよ

たとえば、「この企業の企画職に興味があるから、説明会で業務内容について理解を深めよう」「志望企業が求める学生の特徴について理解を深めるためにOB・OG訪問で活躍している社員の特徴を聞こう」など目的を明確にしたうえで適切な行動を取ることができます。

集めた情報をもとに面接準備や仕事で活かせる資格取得に励むなどの対策をすることで、万全な体制で本選考に臨むことができるのです。就活解禁までにしっかり選考対策をしておくことで、選考を突破しやすくなりますよ。

就活解禁前に選考対策をする場合、いつ頃から対策を始めるのがベストでしょうか?

遠藤 美穂子

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3年生になったら自己分析と業界・企業・職種研究を始めよう

選考対策には、大きく「①自己分析」「②業界・企業・職種研究」「③テスト(適性検査)対策」「④面接対策」の4種類があります。

就活解禁でESの内容が明らかになったらすぐに書き始められるように、3年生になったら、「①自己分析」「②業界・企業・職種研究」の対策を優先して始めることをおすすめします。

これらをしておくと、夏・秋冬のインターンの選考対策にもなりますよ。

また、「③テスト(適性検査)対策」についても、時間に余裕のある3年生のうちに一度問題集を解いてみると、選考開始時に慌てなくて済みます。

「④面接対策」は「①自己分析」「②業界・企業・職種研究」をしっかりおこなって、自分自身と企業の理解が深まった状態になってから取り組みましょう。

サマーインターンについては以下の記事で詳しく解説しているので、サマーインターンが何かよくわかっていない人はぜひチェックしてください。

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就活解禁日にスタートダッシュで差をつける3ステップ

就活解禁日にスタートダッシュで差を付ける3ステップ

ここからは、就活解禁日のおすすめの過ごし方を3ステップで紹介します。ステップに沿って行動するだけで、就活解禁日のスタートダッシュを早めることができますよ。

特に人気企業では、応募が始まってすぐに説明会の日程が埋まってしまうこともあります。できるだけスムーズに就活を開始できるようにステップごとのポイントを押さえて、スタートダッシュでほかの学生に差をつけましょう。

ステップ①エントリーする企業の優先度を決めておく

就活解禁日までにエントリーする企業の優先度を決めておきましょう。志望度の高い企業は応募枠を確実に押さえられるように優先してエントリーを進めておくことが大切です。

すべての企業が就活解禁日に説明会やプレエントリーの案内が定員に達してしまうわけではありませんが、「エントリーしようと思ったときには募集が締め切られていた」というような機会損失を防ぐためにも、志望度の高い企業から優先してエントリーをしておくと安心ですよ

ほかにも、人気の高そうな企業や採用枠数が少なく、早くに募集を締め切りそうな企業は優先してエントリーをしておくことがおすすめです。事前に優先度の高い企業順に企業名をリストアップしておくと、スムーズにエントリーできますよ。

遠藤 美穂子

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一方、現在は「3月1日の解禁日に日付が変わるタイミングにパソコンの前でスタンバイしておかないと説明会の予約が取れない」という事態は以前ほど起きていないので、必要以上に焦らないようにしましょう。

自分に合った仕事に取り組める企業に就職することで、仕事をスムーズに進めることができたり仕事にやりがいを感じて働くことができますよ。この記事では、自分に合った仕事の見つけ方を紹介しているので、ぜひ参考にしてみてくださいね。

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ステップ②志望度の高い企業からプレエントリーする

就活解禁日である3月1日の0時になると、企業のコーポレートサイトやマイナビ、リクナビなどの就職情報サイトなどで説明会やプレエントリーの応募が開始されます。優先順位の高い企業からエントリーを進めていきましょう。

プレエントリーで、選考に応募したことにはなりません。説明会などに参加しない場合のキャンセル手続きも不要です。

会社説明会に参加するためにプレエントリーが必要な企業もあるので、興味のある企業には積極的にプレエントリーをしておきましょう

もし定員に達してエントリーできない企業があっても諦めるのはもったいないです。企業のコーポレートサイトで募集を継続していたり、企業に直接問い合わせると募集枠を設けてくれることがあるので、併せてチェックしてくださいね。

谷所 健一郎

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プレエントリー開始の時期は企業により異なります。一斉にスタートするわけではないので、事前に募集要項を確認しておくことが大切です。

またプレエントリーの短い企業もあるので、早めに申し込むようにしてくださいね。

やりたいことが見つからないという人のなかには、どんな企業が自分に向いているのかわからないと悩む人も多いです。以下では、隠れた本心を解き明かしてやりたいことを見つける方法を紹介しています。エントリー企業を選択する際の参考にしてくださいね。

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募集の締め切りが早い企業を見極めるポイントを教えてください。

若林 宏美

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人気が高い企業は締め切りが早くなる

学生に人気のある企業や、人気のある業界では応募者が殺到するため早い段階で募集が締め切られることがあります。つまり人気の度合いが1つの指針となるわけです。

気になる会社、業界の締め切りの傾向は事前にこれまでの就活生の口コミなどをチェックして、大体どのぐらいの期間で締め切られるか把握しておきましょう。

ステップ③今後のスケジュールをメモしておく

企業にエントリーができたら、今後の予定をその日のうちにまとめて記録しておきましょう。特に解禁日にいっせいに多くの企業にエントリーすると、どこの企業でいつ選考があるのかわからなくなることがあります。

スケジュールを忘れていて、せっかくエントリーした企業の説明会や選考に参加できなかったとなれば、本選考への案内が受けられないなど選考へ影響することもあります。忘れないように、しっかりスケジュールを管理しておきましょう。

また、就活は学業やアルバイトなどさまざまな物事とうまくスケジュールを調節しながら進めていく必要があります。普段使っているスケジュール帳や、Googleカレンダー(App Store/Google Play)などのアプリスケジュールを管理するアプリを使い、記録しておくのがおすすめです。

アドバイザーコメント

就活は漏れのないスケジュール管理が重要

就活は情報収集とスケジュール管理を上手におこなう必要があります。

たとえば就活解禁日に何社も続けて説明会の予約を取っていくうちに、うっかりダブルブッキングしてしまったり、大学の学期始めのガイダンス日と重なってしまったりすることがあります。

再度予約を取ろうとしたときには予約が埋まってしまっていた、ということも考えられるので、しっかりスケジュール管理をしておきましょう。

手帳やアプリなど自分に合う方法で管理しダブルブッキングを防ごう

スケジュールを管理する方法は、手帳に手書きで予定を記載する、カレンダーアプリに入力するなど、好きな方法で構いません。

手帳とアプリ兼用という人は、どちらか一方が漏れてしまわないよう気を付けてくださいね。

また、すでに予定している大学やアルバイトの予定は事前にスケジュールに入れておき、そのうえで就活関連の予定も同じカレンダーに入れていくと、ダブルブッキングを防げます。

対面開催の説明会は移動時間も必要になるので、オンラインか対面かもわかるように入れておくと良いですよ。

就活ノートに企業のスケジュールをメモしておくこともおすすめです。就活ノートは企業の情報を記録するだけでなくうまく使用することで、格段に選考対策しやすくなります。この記事では、就活ノートの活用法を解説しているのでぜひ参考にしてみてくださいね。

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失敗を未然に防ごう! 就活解禁時に押さえておきたい注意点

新卒での就活は当然初めてのことだらけで、知らず知らずのうちに落し穴にはまってしまうこともあります。注意点を事前に押さえて、失敗を未然に防ぎましょう。

ここからは、就活解禁時によくある失敗と対策をセットで解説するので、就活を成功させるためにもしっかりチェックしてくださいね。

こちらのQ&Aでは大学3年のタイミングで就活の準備をまったくしていない場合、間に合うかキャリアコンサルタントが回答しています。

闇雲に多くの企業にエントリーしない

志望企業や志望業界が明確でない場合は、とりあえず多くの企業へエントリーしようと考えるかもしれません。

意欲的で素晴らしいことですが、多くの企業にエントリーするリスクも把握しておくことが大切です。たとえば、スケジュールが就活関連の予定で埋まり、学業との両立が難しくなる場合があります。

また、プレエントリーする場合はESなど必要書類の提出を求められることがあります。一気に多くの企業のESを作成しなければならなくなり、準備が追いつかなくなる可能性があるので注意が必要です。

学業と両立できるスケジュールや選考準備にかかる時間を考慮したうえで、興味のある企業に絞ってエントリーを進めましょう

プレエントリーではどのくらいの企業にエントリーするのがいいのでしょうか?

若林 宏美

プロフィール

平均である20~25社を目安にしよう

学生のプレエントリーの平均は20〜25社程度といわれていますが、必ずしもこのぐらいプレエントリーをしなくてはいけないわけではありません。

この数を多いと思う人もいるかもしれませんが、ここからさらに自分の興味のある企業を絞り込み、7割程度の会社にエントリーする学生が多いです。

会社の情報を得る意味でも、プレエントリーの平均社数ほどの会社にプレエントリーしておくと安心ですよ。

志望企業が定まらず焦って多くの企業にエントリーをする人も多いですが、焦る必要はありません。就活のゴールは自分に合った企業に就職をすること。自分と向き合って興味のある企業を見つけましょう。この記事を参考に内定を目指して就活を進めてくださいね。

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アドバイザーコメント

プレエントリーする企業の絞り方を把握して効率的に就活を進めよう

プレエントリーする会社に迷った際は、2つの方法で優先度をつけることができるので、確認してくださいね。

業界の範囲を広げ過ぎない

多くの業界を知ることも大切ですが、自己分析をおこない興味のある業界や仕事について事前に考えてプレエントリーすることが大切です。

業界を広げ過ぎると企業情報を把握しきれないだけでなく、自分の方向性がわからなくなり優先度付けができなくなります。

また統一性のない業界の場合、志望動機で悩んでしまうこともあります。興味のある業界をある程度絞り込んだうえで、プレエントリーしましょう。

興味のある業界で選択の幅を広げる

興味のある業界の中から、規模が異なる企業を優先してプレエントリーすることで、それぞれの企業のメリットやデメリットについて比較することができます。

規模感の異なる企業を比較することで、自分に合う企業が見極められるようになりますよ。

それに、同じような企業規模のみのプレエントリーでは、企業の違いをあまり感じられず新たな気付きがないかもしれません。

プレエントリーする企業の優先度付けに迷ったときは、興味のある業界の中で、企業規模など特徴が異なる企業を優先してプレエントリーすることをおすすめします。

就活解禁後はアルバイトや遊びなどの予定を入れすぎない

よくある失敗例として、エントリーした企業の予定を忘れて遊びやアルバイトの予定をいれてしまうといった事例があります。

予定が被ってしまった場合、説明会をキャンセルして再度日程を調節してもらえば良いと思うかもしれませんが、予定を辞退することで企業に負担がかかります。企業は参加学生の人数をもとに準備を進めているので、辞退者を考慮して再度準備をやり直すなどの手間がかかるのです。

何度も説明会をキャンセルするなどすると、「スケジュール管理ができない」「自社の優先度が低い」などのマイナスな印象につながる危険性があります。やむを得ない事情がある場合を除いて、なるべく企業の予定は辞退しないようにしましょう。

就活を始めたばかりの段階では就活と並行したスケジュール立てに慣れず、難しいと感じるかもしれません。しかし、就活は自分のファーストキャリアを決める重要な時期です。学業と就活を優先したスケジュール立てを心掛けてくださいね。

説明会の無断辞退は絶対に避けましょう。無断辞退をしてしまうと企業からの信頼を失ってしまいます。最悪の場合、選考を受けられない可能性もあるので注意してください。以下では無断辞退のリスクについて解説しているので、チェックしておきましょう。

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説明会のバックレは企業にバレる? 選考へのリスクと挽回法を解説

説明会のバックレは危険です。バックレによる選考への影響を、キャリアコンサルタントが現場目線で解説していきます。また説明会を辞退する際の謝罪連絡やお詫びのマナーを例文付きで紹介するので、ぜひ参考にしてください。

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遠藤 美穂子

プロフィール

企業の選考を変更したいと思っても、必ずしも日程変更できるとは限りません。そのため、できる限り私用を調節することがおすすめです。

就活解禁後は、就活関連の予定が一気に増えるので、アルバイトのシフトを減らすなどの工夫をしている人もいます。

就活解禁までに準備を万全にして自分に合った企業への就職を叶えよう! 

就活解禁日に良いスタートダッシュを決められるよう事前準備を徹底することは、就活の成功に向けた大きな一歩です。就活解禁までにやるべきことを整理して、余裕を持った行動を心掛けましょう。

また、早めの動き出しをしておくことで、早期に採用活動を始めている企業の選考にも柔軟に対応することができますよ。

就活解禁日には、たったの3ステップでスタートダッシュから差をつけることができます。志望度の高い企業の募集を逃さずエントリーして、理想の企業への就職を叶えるためにも準備を万全にして就活の解禁に備えてくださいね。

アドバイザーコメント

就活解禁までに自己分析・企業研究を万全にして有利に進めよう

就活解禁前は、気持ちばかりが焦ってしまって何から手を着けたら良いのかわからない、これから始まる就活が不安、といった声を学生からよく聞きます。こうした悩みは、今回の記事を参考に自分なりに情報を整理することで回避できます。

就活解禁前の準備期間の段階では、そもそも自分がどんな業界に向いているのか、適性のある職種はなにか、将来どんなキャリアを歩みたいか、など自己分析をおこない、自分自身の理解を深めることが大切です。

自己分析がしっかりとできていると、ESの記載がスムーズになり、面接で話す内容も精査できますよ。

また、自分のことだけでなく、企業研究も必要です。希望する企業や業界の情報をネットや書籍などで情報収集しておくと、採用傾向などを把握することができます。

解禁前の忙しくない時期に準備することが就職へのカギ

就活ではたくさんの企業にエントリーします。就活解禁前にある程度準備を整えておくと、効率良くスタートダッシュを切ることができ、自分の希望する職種や企業に就職できるチャンスが増えるのです。

就活が始まると、就活・学業・バイトと忙しくなるので、本格的に就活が始まる前にしっかりと準備を進めておけると良いですね。

準備万端な状態で就活をスタートして、自分に合った企業へ就職しましょう。

執筆・編集 PORTキャリア編集部

明日から使える就活ノウハウ情報をテーマに、履歴書・志望動機といった書類の作成方法や面接やグループワークなどの選考対策の方法など、多様な選択肢や答えを提示することで、一人ひとりの就活生の意思決定に役立つことを目指しています。 国家資格を保有するキャリアコンサルタントや、現役キャリアアドバイザーら専門家監修のもと、最高品質の記事を配信しています。

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記事の編集責任者 熊野 公俊 Kumano Masatoshi

高校卒業後、航空自衛隊に入隊。4年間の在籍後、22歳で都内の大学に入学し、心理学・教育学を学ぶ。卒業後は人材サービスを展開するパソナで、人材派遣営業やグローバル人材の採用支援、女性活躍推進事業に従事。NPO(非営利団体)での勤務を経て、「PORTキャリア」を運営するポートに入社。キャリアアドバイザーとして年間400人と面談し、延べ2500人にも及ぶ学生を支援。2020年、厚生労働大臣認定のキャリアコンサルタント養成講習であるGCDF-Japan(キャリアカウンセラートレーニングプログラム)を修了

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