ソフトバンクAirの速度は遅い？実測値・比較・対策まで徹底解説！

「工事なしでネットが使えるなんて便利！」 ソフトバンクAirは、そんな気軽さが魅力のホームルーターです。

コンセントに挿すだけでWi-Fi環境が整うため、引っ越しが多い方や工事が難しい賃貸住宅に住んでいる方から高い支持を得ています。

でもその一方で、「遅い」「つながりにくい」という口コミや評判が気になる方も多いのではないでしょうか？

せっかく手軽に使えるなら、快適にインターネットを楽しみたいですよね。

結論として、ソフトバンクAirは日常的なネット利用には十分対応可能です。

ただし、リアルタイム通信や複数人での同時接続といった使い方には注意が必要です。

この記事を読むことで、自分の使い方にソフトバンクAirが合っているかをしっかり見極められるようになります。

もし速度に悩んだ場合でも、改善のヒントや乗り換えの検討材料が得られますので、ぜひ最後までご覧ください。

ソフトバンクAirの通信の仕組みを理解しよう：光回線との違いとは？

ソフトバンクAirは、基地局からの電波を直接受信してインターネットに接続する「無線式ホームルーター」です。

つまり、スマホの通信と似た仕組みで、自宅に引き込む物理的な回線（＝光ファイバー）は使いません。

この「無線通信」という特徴が、ソフトバンクAirの設置の手軽さや引っ越し時の持ち運びやすさといったメリットを生んでいます。

一方で、通信の安定性や速度では、有線の光回線と差が出ることもあるため注意が必要です。

項目	ソフトバンクAir（無線）	光回線（有線）
通信方式	電波（LTE／5G）を受信	光ファイバーケーブルで接続
設置方法	コンセントに挿すだけ、工事不要	開通工事が必要
通信の安定性	電波状況により変動	基本的に安定
速度の上限	最大612Mbps（実測は20〜50Mbps程度）	最大1Gbps〜10Gbps（実測でも安定）
引っ越し時	そのまま持ち運べる ※住所変更手続きが必要	新居での再工事が必要

このように、ソフトバンクAirは「気軽にネットを使いたい」人にはぴったりの仕組みですが、「安定して高速通信を使いたい」人には光回線の方が安心です。

ソフトバンクAirの通信速度を理解して正しく判断しよう

「最大◯Mbps！」といった通信サービスの宣伝文句、気になりますよね。

でも、その数字＝常に出る速度ではないという点をまず知っておくことが大切です。

ソフトバンクAirをはじめとしたホームルーターでは、理論上の最大速度（スペック）と、実際に利用する際の速度（実測値）に差があるのが一般的です。

また、通信速度は時間帯や地域によっても変化します。
たとえば夜間や週末はユーザーが集中しやすく、速度が落ちることもあります。

そうした通信速度の“ギャップ”について、できるだけわかりやすく整理していきます。

理論値と実測値の違い

ソフトバンクAirの公式スペックには、「最大下り612Mbps（Airターミナル5）」などといった数値が記載されています。

これはあくまで理論上の最大速度であり、最適な条件下でのみ発揮されるスピードです。

しかし実際の利用環境では、ここまでの速度が出ることはほとんどありません。

なぜなら、ソフトバンクAirを含む多くのインターネットサービスは、「ベストエフォート方式」という通信の仕組みを採用しているからです。

たとえば「最大612Mbps」と書いてあっても、それが常に出るわけではなく、利用環境・混雑状況・基地局との距離などで実測値は大きく変わります。

実際のユーザーによる計測結果では、下り速度は平均20〜50Mbps、上りは5〜10Mbps程度が多く見られます。

このレベルであれば、YouTubeのHD画質やSNS・Web閲覧は問題なく利用可能です。

ただし、4K動画やオンラインゲーム、クラウドでの大容量ファイル転送などには厳しさを感じるかもしれません。

「理論値＝必ず出る速度ではない」という前提を知っておくことで、契約後に「こんなはずじゃなかった」と後悔するリスクを防げます。

時間帯や地域で変わる実測値

ソフトバンクAirの通信速度は、使う時間帯や地域によって大きく左右されます。

これは無線通信を利用するホームルーターの特性であり、常に安定した速度が出るわけではないことを理解しておきましょう。

とくに速度が落ちやすいのは、夜18時〜23時のゴールデンタイムや休日です。

この時間帯は多くの家庭でネット利用が集中するため、回線が混雑しやすく、実測値が10Mbps以下まで低下することも珍しくありません。

たとえばあるユーザーの計測例では、以下のような速度差が確認されています。

時間帯・状況	下り速度	上り速度	体感・使い心地
平日昼（13時頃）	約45Mbps	約8Mbps	動画視聴・Zoom会議も快適
平日夜（21時頃）	約9Mbps	約3Mbps	YouTubeはSD画質でなんとか再生
休日夜（20時頃）	約6Mbps	約2Mbps	高画質動画は読み込みが頻発

また、都市部では利用者が多く回線が混み合いやすい傾向があり、地方では基地局との距離や地形の影響で不安定になることも。

さらに、建物の構造や窓の位置、周囲の家電の干渉など、物理的な環境による差も無視できません。

このように、ソフトバンクAirの速度は「いつ使うか・どこで使うか」で変わることを前提に、自分の生活スタイルと照らし合わせて判断するのが重要です。

ソフトバンクAirはどんな用途に向いているか？

ソフトバンクAirの通信速度は、用途によって「快適に使えるもの」と「ややストレスを感じるもの」が分かれます。

これは通信速度や安定性に対する要求が、用途ごとに異なるからです。

代表的な使い方別に「快適度」の目安を整理し、自分のライフスタイルに合っているかどうかをチェックできるようにしていきます。

用途別の目安と必要速度

インターネットの用途によって、求められる通信速度には大きな違いがあります。

まずは代表的な利用シーンごとに、どの程度の速度があれば快適なのかを見てみましょう。

利用用途	必要な下り速度（目安）	ソフトバンクAirでの快適度
Web閲覧・SNS	1〜3Mbps	◎ 十分快適
音楽ストリーミング	1〜2Mbps	◎ 問題なし
動画視聴（HD画質）	5〜10Mbps	◎ 通常は快適
テレワーク（Zoom・Meet）	3〜10Mbps + 安定性	△ 混雑時は不安定なことも
4K動画再生	20Mbps以上	△〜× 混雑時は再生が止まる
オンラインゲーム	Ping重視（50ms以下推奨）	× ラグ・遅延が発生しやすい
大容量ファイルの送受信	上下10Mbps以上	△ アップロードが特に遅め

このように、ライトな使い方（SNS・Web・HD動画）は快適に利用できますが、通信の安定性や速度を強く求める用途には注意が必要です。

特に「上り速度」や「Ping値（応答速度）」が重要なテレワークやゲームでは、やや力不足を感じるかもしれません。

ゲームや高画質動画を見たい人にはちょっと不向き

ソフトバンクAirでも、PS5やSwitch、Steamといったオンライン対応ゲームの利用や、ゲームデータのダウンロードは可能です。

とはいえ、SteamやPS5でのゲームダウンロードには時間がかかるケースが多く、50GBのタイトルで2〜3時間程度かかることもあります。

一方で、FPSやMMORPGのようなリアルタイム通信を要するゲームでは、「Ping値（応答速度）」が安定しないため、ラグ（遅延）や瞬間的な操作のずれが発生しやすくなります。

通信の特性上、リアルタイム性が求められるゲームでは不利になる場面もあるため、用途によって注意が必要です。

一般的に快適なオンラインプレイには50ms以下のPingが望ましいですが、ソフトバンクAirでは100ms以上になることもあるため、最悪、通信が切断されてしまう可能性があります。

高画質動画の視聴も同様に、4KやUHD画質で視聴するには安定して20Mbps以上の速度が必要です。

ソフトバンクAirでは時間帯によっては速度が10Mbps以下に落ち込むため、途中で画質が下がったり再生が止まることもあります。

このように、ダウンロードや動画視聴自体は可能だが、リアルタイム性が重要な使い方では注意が必要です。

カジュアルなソーシャルゲームやHD画質の動画視聴であれば、特に問題なく楽しめるでしょう。

家族での同時接続も注意

ソフトバンクAirは、一人〜少人数での利用には問題ありませんが、家族全員で同時に使う場合は注意が必要です。

たとえば、複数人が同時に動画を見たり、1人がテレワーク、もう1人がオンラインゲームをしていると、回線が混み合い、速度がガクッと落ちることがあります。

これは通信が分散されるためで、ソフトバンクAirのような無線接続では避けにくい現象です。さらに夜間や休日など、回線が混雑する時間帯は特に不安定になりがちです。

家族で快適に使うには、利用時間や用途を分ける工夫や、Wi-Fi中継機・メッシュWi-Fiの導入なども検討しましょう。

他のインターネットサービスと速度を比較して最適な選択をしよう

ソフトバンクAirの導入を検討する際には、他のネット回線サービスと速度や安定性を比較することが大切です。

同じホームルーター型の「ドコモ home 5G」や、有線で安定性が高い「光回線」など、選択肢は複数あります。

ソフトバンクAirと他サービスの通信速度・対応エリア・使い勝手・料金などを比較し、どのタイプのユーザーにどれが向いているかを整理していきます。

「とりあえず安くて早く使いたい人」「オンラインゲームやリモートワークを快適にしたい人」など、目的別に最適な選択肢が見えてくるはずです。

ソフトバンクAir vs ドコモ home 5G

ソフトバンクAirとドコモ home 5Gは、どちらも工事不要で利用できるホームルーターサービスです。

項目	ソフトバンクAir	ドコモ home 5G
月額基本料金	5,368円（税込）	4,950円（税込）
端末代金	71,280円（税込）※1	39,600円（税込）※2
端末割引	月月割：-1,485円/月（48カ月間） デビュー割：-418円/月（48カ月間）	月々サポート：-1,100円/月（36カ月間）
実質月額料金	4,950円（税込）※3	4,950円（税込）※4
契約事務手数料	3,300円（税込）	3,850円（税込）

※1：Airターミナル6の場合。分割払い（12回・24回・36回・48回・60回）または一括払いを選択可能。
※2：home 5G HR01の場合。分割払い（36回）または一括払いを選択可能。
※3：月月割とデビュー割適用時の48カ月目までの月額料金。49カ月目以降は5,368円（税込）。
※4：月々サポート適用時の36カ月間の月額料金。37カ月目以降は4,950円（税込）。

どちらも実質料金は同じため、ソフトバンク回線・ドコモ回線のどちらを使いたいかで選んでも良いでしょう。

「よく分からない」という方は、スマホで使っているキャリアの回線を使えば間違いありません。

ソフトバンクAir vs 光回線

ソフトバンクAirと光回線の最大の違いは、通信方式が「無線」か「有線」かという点です。

ソフトバンクAirは電波を使うホームルーターで、コンセントに挿すだけで使える手軽さが魅力。

一方、光回線は光ファイバーを使った有線接続で、速度・安定性ともに非常に高い性能を発揮します。

比較項目	ソフトバンクAir	光回線
通信方式	無線（電波）	有線（光ファイバー）
最大速度	612Mbps（理論値）	1〜10Gbps（サービスにより異なる）
実測の安定性	△ 混雑時に低下しやすい	◎ 高速で安定
初期工事	不要（即日利用可能）	必要（工事日程により1〜2週間）
月額料金	実質4,950円前後	5,000〜6,500円前後

光回線は、家族で複数台を同時に使うような環境や、ゲーム・テレワーク・動画配信を快適に使いたい方に最適です。

有線のため通信の安定性が非常に高く、4人家族で同時に使っても速度低下の心配がほとんどありません。

一方で、「すぐにネットを使いたい」という場合は、光回線は開通までに1〜2週間ほどかかるのがネックです。

ですが、ソフトバンク光を申し込む場合は、開通までの間『ソフトバンクAir』を無料で貸し出してもらえるサービスがあるため、スピードと安定性を両立したい方にもおすすめです。

ソフトバンクAirが遅いと感じた場合の改善策や乗り換えのヒント

ソフトバンクAirが「遅い」と感じる場面があるのは事実です。 でも、使い方や設置場所を少し変えるだけで改善するケースも多く、すぐに諦める必要はありません。

ここでは、通信速度を上げるためにできる対策と、どうしても改善しないときの乗り換え方法について紹介します。

設置場所で劇的に変わることも

ソフトバンクAirは電波で通信するため、設置場所によって通信速度が大きく変わります。

おすすめは、窓際や壁の少ない場所。

部屋の中央や家具の裏、テレビの近くなどは、電波が遮られたり、干渉を受けて遅くなることがあります。

電子レンジやBluetooth機器と近いと電波干渉が起きる可能性があるため、距離をとるのが理想です。

少し場所を変えてみるだけでも、通信状況が改善することがあります。

時間帯の使い分けで改善

ソフトバンクAirは夜間（18時〜23時頃）に回線が混みやすく、速度が落ちやすいという傾向があります。

この時間帯を避けて使うだけで、動画やダウンロードがスムーズになることもあります。

また、ゲーム機やパソコンの自動アップデートやクラウド同期などのバックグラウンド通信が影響している場合も。

これらをオフにしたり、データ使用を日中に分散させる工夫で、夜の混雑の影響を抑えることができます。

ちなみに、筆者は動画を見るときには、事前ダウンロードをしておくことで快適に視聴しています。

機種変更や中継機の導入

古いAirターミナルを使っている場合、最新のAirターミナル5や6に機種変更することで通信性能が大きく向上することがあります。

特に5GHz帯対応やアンテナ性能が改善されています。

また、中継機やメッシュWi-Fiの導入も効果的。

家の広さや間取りによっては、1台では電波が届きにくい場所があるため、複数拠点での通信を安定させるのに役立ちます。

どうしても改善しない場合の選択肢

改善策を試しても通信状況が変わらない場合、契約解除や他サービスへの乗り換えを検討しましょう。

ソフトバンクAirは違約金が発生する可能性があるため、事前に確認が必要です。

契約期間や解約月によって金額が異なるため、マイページやサポートに問い合わせてチェックしておくと安心。

1. My SoftBankでの確認・手続き

My SoftBankは、ソフトバンクの会員専用ページです。
​ここで契約内容の確認や変更、料金の確認などが可能です。

• My SoftBankログインページ: ソフトバンク

2. カスタマーサポートへのお問い合わせ

直接オペレーターと話して手続きを行いたい場合は、以下のカスタマーサポート窓口をご利用ください。​

• SoftBank Air サポートセンター:
  • 電話番号: 0800-1111-820
  • 受付時間: 10:00～19:00（平日のみ）

次に選ぶ回線は、利用目的・通信品質・料金を軸に比較すると失敗しにくくなります。

ソフトバンクAirの速度に関するよくある質問

ここでは、ソフトバンクAirに関してよくある疑問をQ&A形式でまとめました。

動画視聴、テレワーク、オンラインゲームなど、具体的な利用シーン別に回答します。

Q1：動画配信は止まらず見られる？

YouTubeやNetflixなどの動画配信は、HD画質までであれば基本的に問題なく視聴可能です。

実測で10Mbps前後出ていれば、読み込みや画質の低下も少なく快適に楽しめます。

ただし、4K動画は20Mbps以上が安定して必要なため、夜間や混雑時は途中で止まったり画質が下がることもあります。

Q2：テレワークには十分使える？

ZoomやGoogle Meetといったビデオ会議は、環境が整っていればソフトバンクAirでも可能です。

ただし、夜間や複数人が使っている状況では、映像や音声の遅延・途切れが起きる場合があります。

特に、画面共有や録画機能を使うと回線への負荷が増すため、速度が不安定な時間帯を避けたり、通信を使っていない端末を一時オフにするなどの工夫が必要です。

Q3：オンラインゲームはできる？

ソフトバンクAirでもオンラインゲームは可能ですが、FPSやMMORPGのようなリアルタイム系はやや不向きです。

通信の安定性や「Ping値（反応速度）」が高くなりがちで、ラグや遅延の影響を受けやすいためです。

一方、ソーシャルゲーム（パズル・育成・ターン制RPGなど）であれば通信負荷が軽く、問題なく遊べます。

まとめ：ソフトバンクAirの速度が向いている人・向いていない人

ソフトバンクAirは、Web閲覧や動画視聴、SNS利用など日常的なネット利用には十分な性能を持っています。

一方で、ゲームやテレワークなどリアルタイム性や高安定性が求められる用途にはやや不向きです。

速度に不満が出た場合も、改善策や機種変更、他サービスへの乗り換えといった選択肢があります。

自分の使い方に合っているかどうかを軸に、納得のいくネット環境を選びましょう。