宮崎県日南市と遠隔診療の実証に関する協定締結のお知らせ

ポート株式会社(本社：東京都新宿、代表取締役：春日博文)は宮崎県日南市と、当該市内の無医地区における遠隔診療の有効性に関する実証を共同で行う協定を締結したことをお知らせいたします。

2015年8月10日、厚生労働省による「情報通信機器を用いた診療（いわゆる「遠隔診療」）について」という文書において、遠隔診療に関する解釈が改めて明文化され、各所から遠隔診療による期待と関心が高まっています。

当社は、2015年11月より国内初の取り組みとして、ITで患者と医師を繋ぐ遠隔診療プラットフォームサービス「ポートメディカル」(現在β版リリース準備中)の提供を開始しており、今後は更に地方自治体との連携を強化し、地域医療における遠隔診療の有効性実証を共同で推進していく所存です。

今回、対象の区域となる宮崎県日南市北郷地区は、厚生労働省によって「無医地区 ※1」として認定されており、日南市立中部病院では、医師を当該地域へ派遣、診療を行う「巡回診療」を行っていましたが、定期的な派遣は医師をはじめとした医療従事者の不足を招き、医療機関側にとって大きな負担となっていました。

また、今後さらに高齢化・過疎化が予想される中山間部において、将来にわたり提供できる医療サービスの確保は重大な課題となっており、今回その一つの手段として遠隔診療を試験的に導入し、そのサービスの質や利便性などをはじめとした有効性を検証することと致しました。

日南市は、2016年6月中旬以降より日南市立中部病院において遠隔診療を実施、ポート株式会社は遠隔診療におけるプラットフォームシステムの提供や適正推進に向けたオペレーション体制の構築支援を致します。

当社は、「世界中にアタリマエとシアワセを」をコーポレートミッションに掲げ、リアル産業における社会課題をテクノロジーを通じて解決していくことを目指しています。

この取り組みを通じて、医療の地域格差の是正に貢献し、すべての人に適切な医療サービスを提供できる社会を目指して参ります。

※1「無医地区」：厚生労働省が定めた「へき地保健医療対策等実施要綱（平成21年3月改正）」によると、無医地区とは、「医療機関のない地域で、当該地区の中心的な場所を起点としておおむね半径4キロメートルの区域内に50人以上が居住している地区であって、かつ容易に医療機関を利用することができない地区」とされている。