ソフトバンクAirが遅い時の原因と対処法|5Gのエリア外なら乗り換えが最適

「ソフトバンクAirが遅すぎて本当イライラする。」
「なんでソフトバンクAirはこんなに遅いの?何もできないんだけど!」
ソフトバンクAirを利用していて、このような経験をしたことがある人は非常に多いと思います。
動画を観ていたら止まったり、検索したページがなかなか開かなかったりすると、本当にストレスが溜まりますよね。
こういった状況を改善する方法はないものか、知りたい人も多いでしょう。
そこで、この記事ではソフトバンクAirが遅い理由や、遅い時の対処法や改善策について解説していきます。
ソフトバンクAirが遅くて困っている人や、状況を改善させたい人はぜひご一読ください。
速度を改善するなら光回線への乗り換えが簡単
記事内で詳しく解説しますが、ソフトバンクAirは利用する場所で通信速度が大きく変わるサービスです。
ご自宅が最適な地域でなければ速度が出ないため、光回線に乗り換えてしまう方が快適なインターネットライフを送ることができます。
自分ですぐに対処できることをやってみる
ソフトバンクAirの通信速度が遅いと感じている場合、原因はいくつか考えられますが、まずはご自身ですぐにできることをやってみて、通信速度の改善が見られるか試してみましょう。
Airターミナルを再起動する
まず、“ソフトバンクAir”はソフトバンクが提供する家庭用Wi-Fiサービスの総称ですが、それに使用する白い箱型の機器のことを“Airターミナル”と言います。
このAirターミナルに限らずですが、電子機器は長時間電源を入れていると、システムに不具合が起きる可能性が高くなります。
人間も休まず動き続けると、体の色々な箇所にガタが来ますが、それが電子機器にも起こっているのですね。ただ、人間の体とは違い、Airターミナルは一瞬で不具合を解消することができます。
その方法が“再起動”です。
再起動をすることで、現状起こっている不具合を全てリセットし、復旧してくれます。
再起動の方法は簡単で、下記の通りですが、Airターミナルには電源ボタンがないので、電源の入り切りはコンセントの抜きさしで行います。
Airターミナルの再起動方法
- コンセントを抜いて10秒ほど待つ
- 再度コンセントをさして3分ほど待つ
- 前面のランプが全て緑色に点灯すれば再起動完了
この通り、Airターミナルの再起動は簡単なので、通信速度が遅いと感じた時は最初に試してみてください。
Airターミナルの設置場所を変える
すぐにできることとして、Airターミナルの設置場所を変えてみるのも1つの手です。
理想的な設置場所は、障害物の少ないキッチン以外の窓際です。
Airターミナルの理想的な設置場所
- 窓際
- 周りに障害物がない場所
- 電子レンジから遠い場所
まず、Airターミナルは外から電波を受信する必要があるので、窓がない奥まった部屋よりも、窓際に置いて電波を受信しやすくしてください。
それから、電波というものは基本的に障害物に弱く、目の前に壁や家電などがあるような場所だと、電波をうまく受信できていない可能性があるので、できるだけ周りに何もない場所がオススメです。
最後に、Airターミナルの近くで電子レンジを使用すると、インターネットにつながりづらくなる可能性があるので、電子レンジがあるキッチンからは、できるだけ離れた場所に設置するのがいいでしょう。
そもそも、電子レンジは電波を使用して食品の加熱をする家電製品ですが、この電子レンジの電波は強力なため、使用中に本体から漏れています。
それが原因で、両者を同時に使用すると、電子レンジから漏れた電波が、Airターミナルにとってはノイズとなり、通信に支障をきたすような電波干渉を受けてしまうのです。
電波干渉とは?
Airターミナルや、電子レンジなど電波が発生する機器同士で、電波がぶつかり、お互いに影響を与える現象のこと。電波干渉が発生すると、通信速度が落ちたり、インターネット接続ができなくなったりすることがあります。
もし現在、電子レンジが近くにあり、壁や家電に囲まれたような場所にAirターミナルを設置しているのなら、すぐに設置場所を変えてください。
Airターミナルの周波数を変える
Airターミナルは、2.4GHz(ギガヘルツ)と5GHzという2つの周波数を使用していて、現状2.4GHzを使用している場合は、5GHzに変更することで通信速度が上がる可能性があります。
周波数とは?
1秒間に電波が何回上下に振動するかを表した数値。周波数が高い(数値が大きい)ほど、1秒間に送れるデータ量は多くなり、通信速度は速くなります。
2.4GHzと5GHzはそれぞれ特徴が違い、2.4GHzには通信エリアが広くて、障害物に対しても強いという特徴がありますが、今回問題となっている通信速度は5GHzの方が速いのです。
項目 | 2.4GHz | 5GHz |
---|---|---|
通信速度 | △ | 〇 |
通信エリアの広さ | 〇 | △ |
障害物に対する強さ | 〇 | △ |
電波干渉の受けにくさ | △ | 〇 |
Airターミナルと近い距離で、速くて電波干渉を受けにくい電波を使いたいなら5GHz、設置場所から離れた部屋など広範囲で使いたいなら障害物に強い2.4GHzを使用しましょう。
2.4GHzから5GHzに設定を変更する方法は下記の通りです。
2.4GHzから5GHzに設定を変更する方法
- パソコン・スマホなど端末のWi-Fi画面を開く
- ネットワーク名を確認し「〇〇〇-5G」をクリック
- Airターミナルの裏面に記載されている暗号キーを入力
ちなみに、2.4GHzのネットワーク名は「〇〇〇-2G」と表記されています。
それから、5GHzのネットワーク名が出てこない場合は、エリア外になっているということですが、5GHzは障害物に弱いので、Airターミナルの近くなど場所を変えてあげれば電波が入る可能性もあります。
現状5GHzの周波数を使用できるのに、2.4GHzを設定したままの人は、変更することで通信速度が上がる可能性があるので、ぜひ試してみてください。
5GHzは2.4GHzと比べて利用者数が少ないので、インターネットに接続する人が増えることで通信速度が遅くなりがちな夜の時間帯にもこの手段は有効です。
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自分が住むエリア次第では改善が期待できない
ここまで、ご自身で対処できることを解説してきましたが、ご自身では対処しようがなく、残念ながら改善を期待できないこともあります。
それが、5G通信ができるエリアに自宅があるかどうかです。
5Gや4Gという言葉は、スマホを利用していて聞いたことがあると思いますが、ソフトバンクAirもスマホと同じように、5Gや4Gを使ってサービスを提供しています。
利用可能エリアが狭くて速いのが5G、利用可能エリアが広くて遅いのが4Gで、5Gは今まで主流だった4Gよりも、理論上10倍以上速いのが特徴です。
ちなみに、ソフトバンクAirは「n77」「AXGP」「TDD-LTE」「FDD-LTE」という4種類の電波を使っていて、エリアによって使用できる電波が違うのですが、この中で5Gに使用できる電波は「n77」だけです。
この「n77」という電波が使えるかどうか、つまり5Gが使えるエリアかどうかで、インターネットを快適に利用できるかどうかは大きく変わります。
5G(n77)のエリアを確認する
5Gのエリアですが、ソフトバンクの“サービスエリアマップ”から検索することができます。

マップを開くと日本地図が出てきて、主にピンク色になっている箇所が5Gエリアなのですが、その中でも凡例にある【SoftBank 5G<3.7GHz>】が「n77」のことで重要です。
凡例リスト
- SoftBank 5G<28GHz>
- SoftBank 5G<3.7GHz> ← 「n77」
- SoftBank 5G<700MHz 1.7GHz 3.4GHz>
- SoftBank 4G / 4G LTE
- SoftBank 3G
- 海上・水上でおおよそ利用可能
5Gとなっていますが、<28GHz>と<700MHz 1.7GHz 3.4GHz> は、現状Airターミナルには対応していません。
こういった場合、実際<28GHz>は<3.7GHz>に、<700MHz 1.7GHz 3.4GHz>は<4G>のエリアになっている可能性が高いです。
つまりサービスエリアマップを見てわかる通り、「n77」のエリアは狭く、使用できる場所に住んでいる人は多くありません。
Airターミナルが古い場合は最新機種に交換する
ただでさえエリアが狭い「n77」なのですが、そもそも古いAirターミナルは「n77」に対応していません。
ソフトバンクAirはこれまでに、6種類のAirターミナルを販売してきて、「n77」に対応できるのは2021年10月に販売されたAirターミナル5のみです。
端末名 | n77 (5G) | AXGP (4G) | TDD-LTE (4G) | FDD-LTE (4G) |
---|---|---|---|---|
Airターミナル5 | ◎ | ◎ | ◎ | ◎ |
Airターミナル4 NEXT | × | ◎ | ◎ | ◎ |
Airターミナル4 | × | ◎ | ◎ | ◎ |
Airターミナル3 | × | ◎ | ◎ | ◎ |
Airターミナル2 | × | ◎ | × | × |
Airターミナル1 | × | ◎ | × | × |
この通り、「n77」に対応しているのはAirターミナル5のみなので、古い機種を使っている人は機種変更を検討してください。
ソフトバンクAirの契約形態は「購入」か「レンタル」の2種類があり、購入の場合は機種変更が可能で、レンタルの場合は機種変更が不可なので、一度解約してから契約し直す必要があります。
契約事務手数料が¥3,300、解約する場合の解約金は更新月以外だと¥10,450、機種変更はソフトバンクショップでのみ対応が可能です。
ただ、機種変更をしても、「n77」が使えるエリアでなければ意味がないので、やはり重要なのは「n77」を使える、つまり5Gのエリアかどうかなのです。
自宅が「n77」を使えるエリアに入っていない場合は、ソフトバンクAirで快適なインターネット生活を送るのは難しいので、別の方法を検討しましょう。
5Gのエリア外なら、ソフトバンク光に目を向けよう
ソフトバンクAirは工事が不要で手軽にWi-Fi環境が整えられるメリットはありますが、便利に利用できるかどうかは自宅のエリア次第。
エリアを外れてしまっているのであれば、光回線に目を向けるべきです。工事は必要ですが、ネットが遅くて使い物にならないというイライラから解放されますよ。
改善しない場合は他のホームルーターや光回線を検討する
状況次第では、ソフトバンクAirから別のサービスに乗り換えた方がいい人も多くいます。
現状、下記の状況に当てはまる人は、他のホームルーターへの乗り換えを検討しましょう。
ソフトバンクAirからの乗り換えをオススメする人
- 5Gのエリア外の人
- 5Gのエリア内だけど速度が遅いと感じる人
こういった状況の人は、ソフトバンクAirから別のサービスに乗り換えた方が、ストレスなく快適にインターネットを利用できるようになる可能性は非常に高いので、ぜひ検討してみてください。
ホームルーターならUQ WiMAXがオススメ
Airターミナルのような、Wi-Fiを送受信できるホームルーターは他にもいくつかあり、人気のあるホームルーターとAirターミナルを比較してみました。
速度と料金で特に優秀なのが、UQ WiMAXの「Speed Wi-Fi HOME 5G L13」というホームルーターです。
機種名 | 社名 | 最大速度 | 月額料金 | 同時接続台数 |
---|---|---|---|---|
Airターミナル5 | ソフトバンク | 2.1Gbps | ¥5,368~ | 128台 |
Speed Wi-Fi HOME 5G L13 | UQ WiMAX | 4.2Gbps | ¥4,268~ | 34台 |
home 5G HR01 | ドコモ | 4.2Gbps | ¥4,950~ | 66台 |
Rakuten Turbo 5G | 楽天 | 2.1Gbps | ¥5,706~ | 128台 |
UQ WiMAXのホームルーターは、月額料金が1番安く、今回重要な速度もAirターミナルより優秀であることがわかります。
同時接続台数とは、同時に何台の端末にインターネットをつなげるかということですが、基本的に何十台も同時につなぐことはないので、34台でも十分でしょう。
つまり、ホームルーターにこだわりたいのであれば、UQ WiMAXが1番オススメです。
ただし、ホームルーターは各社でエリアがあり、それはWiMAXも同様です。そのため、実際の通信速度はソフトバンクAirと同様に、利用してみないとわかりません。
確実に速度を改善したいなら光回線へ乗り換え
ホームルーターよりも、もっと確実に通信速度を上げたいなら、光回線の導入を検討してください。
そもそもソフトバンクAirは、工事なしですぐにインターネットが使えるというのが最大のメリットで、通信速度では圧倒的に光回線の方が優れています。
従って、短期で引っ越す予定がある場合や、光回線の工事ができないというような事情がない限り、基本的には光回線を利用するべきなのです。
そこで、人気のある光回線とソフトバンクAirの比較をまとめましたのでご確認ください。
月額料金にそこまでの差はなく、光回線の速度が圧倒的に速いことがわかります。
サービス名 | 月額料金 | 平均速度 | 工事の有無 | 開通までの期間 |
---|---|---|---|---|
ソフトバンクAir | ¥5,368~ | 82Mbps | なし | 1週間以内 |
NURO光 | ¥5,200 | 585Mbps | あり | 1~3ヵ月 |
auひかり | ¥5,610 | 529Mbps | あり | 1~2ヵ月 |
ドコモ光 | ¥5,720 | 279Mbps | あり | 1~2ヵ月 |
ソフトバンク光 | ¥5,720 | 316Mbps | あり | 1~2ヵ月 |
参照:みんなのネット回線速度
工事が必要で開通までに時間がかかる光回線ですが、長く住むのであれば気にすることでもないですし、光回線にすることで確実に快適なインターネット生活に近づきます。
光回線は時間帯で不安定になりにくい
速い以外にも、光回線には24時間常に速度が安定しているというメリットもあります。
インターネットは利用者の増減によって通信速度が変化するといった特徴があり、利用者が増える夜間は通信速度が落ちてしまう傾向にあります。
夜間に通信速度が落ちるのは、その時間にインターネットを利用している人が増え、回線が渋滞のような状態になっていることや、多くの電波が飛び交い干渉を起こし、通信環境が不安定になってしまっているからです。
ソフトバンクAirも夜間に著しく通信速度が落ちてしまいますが、光回線は夜間でも通信速度が落ちづらく安定しているので、夜になると通信速度が落ちてイライラするといったことも少なくなるでしょう。
時間帯 | 朝 | 昼 | 夜 | 深夜 |
---|---|---|---|---|
ソフトバンクAir | 113Mbps | 77Mbps | 67Mbps | 118Mbps |
NURO光 | 626Mbps | 602Mbps | 571Mbps | 663Mbps |
auひかり | 678Mbps | 539Mbps | 463Mbps | 757Mbps |
ドコモ光 | 369Mbps | 341Mbps | 271Mbps | 311Mbps |
ソフトバンク光 | 346Mbps | 340Mbps | 288Mbps | 367Mbps |
ソフトバンクAirの夜の時間帯を見てみると、インターネットの利用者が少ない朝や深夜の半分程度の速度になっています。それに比べて光回線は、ソフトバンクAirよりも時間帯による通信速度の波が小さいです。
これは、ソフトバンクAirが“モバイル回線”、光回線が“固定回線”だからなのですね。
モバイル回線は、各地にある基地局と呼ばれる鉄塔から電波を受信してインターネットを利用する方法なので、外部の影響を受けやすくて不安定になりやすいのですね。
それに対して固定回線は、光ファイバーというケーブルを電柱から自宅までつなぎ、電波を使用しないでインターネットを利用する方法なので、外部の影響をあまり受けないのですね。
以上のことから、確実に速度を改善したいなら、光回線へ乗り換えるのがベストです。
速度を重視したいならNURO光がおすすめ
家族全員で同時にネットを使う場合や、オンラインゲームをする人には、ソフトバンクAirの通信速度は正直物足りない速さです。
もし、工事ができるのであれば、圧倒的な速度が出せる“NURO光”もおすすめできる回線の1つです。
まとめ.手軽さよりも速さを優先して光回線にしよう
今回の記事では、ソフトバンクAirが遅い理由、遅い時の対処法や改善策について解説しました。
出来るだけ手間やお金をかけずに、速度が遅いという問題を解決できればベストだと思うので、まずはご自身で対処できることをやってみましょう。
それでも状況が改善されない場合は、5G通信ができるエリアに自宅が入っていないかもしれないので、エリアの確認をしてください。
「5Gのエリア外だった。」「エリア内だけど遅いと感じる。」こういった人は、もうソフトバンクAirで満足できる人ではないので、別のサービスへの乗り換えを検討しましょう。
そもそもソフトバンクAirの魅力は、工事不要ですぐにインターネットが使えるという手軽さであって、速度の速さではありません。
速度が遅いということに不満を抱いてしまった時点で、別の方法でインターネットを利用することを検討した方がいいでしょう。
快適なインターネット生活を送る為には、ソフトバンクAirを解約して、新たに光回線を導入することが最善の手段と言えます。
速度を根本的に改善するなら光回線一択
インターネットを利用するうえで一番重要なのは通信速度です。高い料金を支払って低速回線を利用する事ほどストレスはありませんよね。
もし、通信速度で悩んでいるのであれば、思い切って光回線へ乗り換えてしまいましょう。光回線も場合によっては“工事なし”で利用できる事もあるので、是非お気軽にお問い合わせください。

記事の編集責任者 奥山 裕基 Okuyama Yuki