光回線は1ギガと10ギガどっちがいい?決め手は利用目的や使用用途
光回線を契約したり乗り換えたりする際、1ギガと10ギガのどちらが自分の使い方に合っているか迷うことはありませんか。
結論から言うと、動画視聴やテレワークといった日常利用なら1ギガで十分です。10ギガは大容量通信や家族での同時利用など、限られた環境でこそ真価を発揮します。
ここでは、1ギガと10ギガの実用上の違いや選び方の基準から、10ギガ導入時の費用や必要な条件までを整理します。無駄な出費を抑えつつ、通信の快適さを確保できる最適なプランを選べるようになります。
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1ギガと10ギガの違い

1ギガと10ギガの最大の違いは、通信回線という「パイプの太さ」にあります。
数値上は10倍の差がありますが、実際のネット利用において常に10倍の速さを体感できるわけではありません。
それぞれの使い方でどのように違いが出るのかを確認しましょう。
体感速度は大きく変わらない

その理由は、スマートフォンやパソコンなどの端末そのものやWebサイト・動画を配信しているサーバー側には「通信速度の上限」があるから。
1つの端末で普通にインターネットを使うだけなら、その上限によって10Gbpsという広大な帯域を使い切ることはできません。
だから、1ギガと10ギガで体感速度に大きな違いを感じることはあまりないのです。
大容量通信時に差を感じられる

10ギガの威力がもっとも発揮されるのは、パイプの太さが求められる場面です。たとえば一度に大量のデータを行き来させるような時。
100GBクラスのPCゲームをダウンロードするとすると、1ギガ環境では約13分かかるところ、10ギガ環境が完全に機能すれば約1.3分まで短縮されるイメージです。
日常的なWebブラウジングでは差を感じにくくても、数10GBを超えるゲーム等データのダウンロード・アップロードにかかる待ち時間は大幅に削減されます。
こういったときに、10ギガの明確なメリットを感じやすいです。
ゲームのラグ解消効果は限定的

オンラインゲームのラグ(遅延)を解消したい場合、1ギガから10ギガへプランを変更しても、Ping値(応答速度)の改善は5ms〜12ms程度とわずかにとどまります。
ラグの解消には、回線の太さを上げるよりも、有線LANで接続したり、IPoE対応などの接続方式を見直したりする方が効果的です。
1ギガと10ギガの選び方
通信の違いを踏まえると、どちらを選ぶべきかは利用目的によって明確に分かれます。自分の使い方に当てはまる用途を確認し、オーバースペックによる無駄な出費を避けましょう。
1ギガで十分なケース:日常的なネット利用

動画視聴やSNS、Web検索、一般的なオンラインゲーム、Web会議などの日常的な用途がメインであれば、1ギガで十分快適に通信できます。
一人暮らしの方や、複数人で利用してもそれほど通信量が大きくならないご家庭なら、料金の安い1ギガプランを選ぶのが適しています。
10ギガが活きるケース:大容量通信・家族での同時利用

日常的に100GBを超えるような大容量データの送受信を行う方や、家族複数人で同時に高負荷な通信を行うご家庭には10ギガが向いています。
家族4人が同時に「4K動画の視聴」「Web会議」「大容量ファイルのバックアップ」を行っても、パイプが太いため回線が混雑(輻輳)せず、快適な通信を維持できます。
10ギガを使う際にかかる費用全般
10ギガを選ぶ場合、1ギガのプランと比べて月額料金が上がるだけでなく、高速通信を活かすための周辺機器の準備にも費用がかかります。
導入のハードルとなるそれぞれの負担額を確認しておきましょう。
月額料金:1ギガとの差額が生まれる

当然ですが、月額料金は1ギガよりも10ギガの方が高いです。しかし月々の料金の上がり幅は、お住まいが戸建てかマンションかによって大きく変わります。
10ギガプランは住居タイプで料金が分かれていないことがほとんどで、戸建てでもマンションでも一律の額であることが多いです。
戸建ての場合はもともとの料金差が小さく、1ギガと比べて月額600円〜1,200円程度のアップで済みます。
一方、マンションの場合、1ギガでは戸建てより料金が低い分、10ギガにすると料金が一気に2,000円〜2,200円ほど跳ね上がります。
10ギガ対応ルーター費用

10ギガの通信能力を引き出すには、WANポートとLANポートの両方が10Gbpsに対応しているWi-Fiルーターが必要です。市販品を購入すると約3万〜5万円の初期費用がかかります。
そのため、市販品を自分で買うよりも、申し込み時にプロバイダからレンタルしてしまうのがおすすめ。キャンペーン等があれば、月額550円ほどでレンタルできるため初期費用をぐっと抑えられます。
10ギガ対応の周辺機器

プロゲーマーや配信者等、限界まで10ギガのスペックを遺憾なく発揮したい人なら、ルーター以外の周辺機器も10ギガ用にする必要があります。
具体的にはパソコン側に10G対応のLANカードやアダプターを取り付けたり、ケーブルも「カテゴリ6A(Cat6A)」規格のLANケーブルの用意が必須。
とはいえこれは本当に速度が必要な方のみでOK。普通に使う分には、今のパソコンのままで問題ありません。そもそも有線接続をしないのなら、これらの機器まで目を向けなくて大丈夫です。
10ギガを契約できる条件と確認手順
費用を払うつもりがあっても、お住まいの環境によっては10ギガを契約できないことがあります。申し込み手続きを進める前に、以下の2点を確認してください。
1.10ギガの提供エリアに含まれているか

通信各社は10ギガ回線の提供エリアを拡大していますが、1ギガ回線と比べると対応地域はまだ限定されています。まずは検討している光回線事業者(ドコモ光、ソフトバンク光、NURO光など)の公式サイトへアクセスし、お住まいの郵便番号や住所を入力してエリア検索を行ってください。
2.マンションの配線方式が対応しているか

マンションの場合、エリア内であっても、その建物に設置されている光回線の設備によって「使えるか」「使えないか」が変わってきます。
具体的には、共用部から各部屋まで直接光ファイバーを引き込む「光配線方式」なら10ギガが使えますが、既存の電話線を利用する「VDSL方式」などはケーブルの性質上利用できません。
公式サイトのエリア検索結果や、管理会社への問い合わせで光配線方式になっているか確認してください。
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編集部の感想
VDSL方式のマンションでも、1階〜3階などの低層階であれば、管理会社の許可を得て電柱から自室へ直接光ファイバーを引き込む「戸建てタイプ」として導入できる場合もあります。
まとめ.1ギガか10ギガかは“使用用途”によって選ぼう
日常的な動画視聴やWeb会議メインの利用なら、1ギガで十分快適に通信できます。
10ギガは回線というパイプが太いため、大容量データのダウンロードや家族全員での高負荷な同時利用において強みを発揮しますが、ルーターの準備や月額料金の増加といった負担も発生します。
まずはご自身の用途に合わせて1ギガか10ギガかを判断しましょう。
1ギガで十分な方は、公式サイトでエリアと建物の設備を確認して申し込みへ進んでください。10ギガを希望する方は、対応エリアと「光配線方式」かを確認したうえで、ルーターのレンタルなどを活用して無理のない導入を検討してみてください。
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記事の編集責任者 奥山 裕基 Okuyama Yuki

