フレッツ光の速度は平均260Mbpsで遅くない!ただしプランやプロバイダー次第

「フレッツ光を契約しようと思っているけど、速度が遅かったら嫌だから知っておきたい」
今回はそんな方に向けて、フレッツ光の速度がどのくらいなのか解説します。
ただし、先にお伝えしておくと、フレッツ光の速度は明確に「平均●●Mbps!」と言い切ることができません。
というのも、公式サイトを見た方ならお判りいただけると思うのですが、フレッツ光には回線速度が異なるプランが複数あり、そのどれを選ぶかによって回線速度が異なるから。
つまり…人それぞれ過ぎて、「平均これくらい!」という数値を出しても、意味がないのですね。
というわけで今回は、「曖昧なフレッツ光の回線速度を掴むにはどうしたらいいか」も解説します。また、回線速度の快適さを測る指標として、利用シーンごとの快適度も説明しますので、ぜひ参考にしてください。
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目次
フレッツ光の速度は曖昧
冒頭でもお伝えしましたが、フレッツ光の回線速度は曖昧です。
なぜなら、人それぞれすぎるから。
フレッツ光にはプランが東日本エリアで10通り、西日本エリアでは7通りの合計17種類あります。
さらに、フレッツ光はプロバイダー(自宅とインターネットを繋ぐ業者)の選択肢も300種類以上あり、この選択も通信速度に影響を与えるのです。
つまり、パターンでいうと6,000種類近くあることになります。こんなにたくさんのパターンを紹介しても多すぎてどれを見たらいいか分かりませんよね。
とはいえ、実際に自分が使う場合はどのくらいの速度になるのかは気になるところ。というわけで、今回は「王道のプランとプロバイダーを選んだ場合の平均速度」を紹介します。
フレッツ光の速度は王道パターンを参照しよう
プランとプロバイダーによって回線速度が変化するフレッツ光ですが、実際どのくらいの速度なのかを知るには、王道パターンの平均速度を確認すればOK。
なぜなら、ほとんどの人が王道パターンを契約することになるから。
ちなみに、ここでいう王道パターンとは、「最大速度が1Gbpsのプラン」+「王手のプロバイダー」のことです。
この王道パターン以外は、「回線速度が遅すぎる」「回線速度は速いけど料金が高い」といった口コミも多く、おすすめできません。
では、具体的にどのプランとプロバイダーの組み合わせが王道パターンなのか、それぞれ解説しますね。
最大速度が1Gbpsのプランが王道の理由
実際にプランを選ぶとなると、料金や性能などさまざまな考え方があるでしょう。しかし、あれやこれやと考えても、多くの方は結果的に「王道パターン」を選ぶことになっているのです。
いったいどういうことなのか?順を追って説明しましょう。
大前提として、フレッツ光には
- 最高速度が100Mbpsのプラン
- 最高速度が200Mbpsのプラン
- 最高速度が1Gbpsのプラン
- 最高速度が10Gpbsのプラン
があります。
このうち100Mbpsと200Mbpsのプランは、そもそも回線速度が遅いので選択肢から真っ先に外れてしまいます。しかも、料金は1Gbpsとほとんど変わらないのです。性能が違うのに料金が同じなら、性能の良い方を選びますよね。
一方で10Gbpsのプランは、回線速度が速いのですが、導入するにあたって余計な費用が発生しやすいのです。
余計な費用とはつまり、専用の屋内配線(建物内部に張り巡らせるケーブル)の設置費用。具体的な金額は建物の状態によって異なるものの、人によっては数万円を請求されてしまいます。
じゃあそこまでの費用をかけてまで導入する価値があるのかというと…当サイトとしては、「そうではない」と考えています。
日常的なインターネット利用をするうえでは、10Gbpsのプランは「無用の長物」といったレベルなのです。
というわけで、速度も快適で費用もお手頃な最大速度が1Gbpsを選ぶ人が多く、このプランが王道になっているのですね。
具体的にどのプランが1Gbpsなのかは、下記の画像を参考にしてください。

「それでも6種類もあるの?」と思ったかもしれませんが、住んでいるエリア(東日本/西日本)や住居形態(戸建て/集合住宅)、ルーターレンタルが必要かどうかで自動的に決まるので、実質一択になります。
王道のプロバイダー
大手プロバイダーは、種類がたくさんあるので、いくつか例を出しておきます。
王手のプロバイダー例
- OCN
- BIGLOBE
- Yahoo!BB
- @T COM
- Plala
- @nifty
- So-net etc…
大手のプロバイダーなら、どれを選んでも回線速度はほとんど変わりませんので、上記を参考にして選んでみてください。
ちなみに、なぜ大手がおすすめなのかと言うと、保有している設備の規模が大きいからです。
仕組みについては説明すると本題から外れてしまうので省略しますが、プロバイダーはユーザーにインターネットを届けるためにサーバーなどの設備を保有しています。この設備の規模が大きければ大きいほど、ユーザーのインターネットの速度は安定して速いのです。
以上の理由から、大手のプロバイダーがおすすめであり、それを利用する人が多いため王道になっているということです。
王道パターンの平均速度は260Mbps前後
では、王道パターンを選ぶとどの程度の回線速度になるのでしょうか。
結論から言うと、「260Mbps前後」になります。
ちなみに、「Mbps」とは、回線速度を表す単位のことで、この数字が大きければ大きいほど高速ということです。
「あれ?1Gbpsじゃないの?」と思った方も多いと思うので、ここで最大速度と平均速度の違いを説明しておきますね。

まず、最大速度とはその回線が出せる最高スピードのことです。今回だと1Gbpsが、最大速度にあたります。
実際の速度は、ルーターや住宅状況に影響を受けるので最大速度ほどはでません。例えるなら、車のスピードメーターのようなものです。最高速度が180km/hでも、実際にそのスピードで走ることはありませんよね。
一方で、平均速度は実際に利用しているユーザーの速度の平均を取った数値です。今回だと260Mbps前後というのが平均速度となります。
なので、自分が利用した際の速度が知りたい場合は、平均速度を参照しましょう。
最大速度が1Gbpsのものが260Mbpsしかでない理由
最大速度はあくまでも理論上の瞬間最高速度のようなものです。実際に利用する際は、インターネットを伝送するケーブル(屋外の配線やLANケーブル)や接続される機器(ルーターやPC)が、電子回路でいう抵抗機のように作用するので最大速度の4分の1程度の速度になります。
用途ごとの快適度
曖昧なフレッツ光の速度を紹介しましたが、その速度が快適なのかどうかは用途次第。
そこで、下記の日常的な利用シーンごとにフレッツ光が快適なのかを評価してみました。
日常的なインターネットの利用シーン
それぞれ順番に評価していきます。
動画視聴(4K)
まずは、動画視聴の快適度を解説します。
フレッツ光の評価:良好
YouTubeやNetflixといった動画視聴サービスでも、高画質(4K)の動画を視聴するのに必要な速度は、およそ20Mbpsです。
平均速度が260Mbpsのフレッツ光なら、途中で映像が止まるようなことなく、ストレスなく快適に利用できるでしょう。
回線が混雑する時間帯は速度が不安定になる
フレッツ光に限った話ではありませんが、18時〜21時など多くの人が仕事を終わらせて帰宅した時間は回線が混雑し、速度が不安定になりやすいです。
車が走る道路をイメージしてもらうと分かりやすいのですが、道路が渋滞すると満足に速度が出せなくなりますよね?それと同じようなものです。
テレワーク(ビデオ会議)
フレッツ光の評価:良好
次は、テレワークの快適度を解説します。
テレワークの中でも最も回線速度が必要なシーンといえば、zoomなどを使ったビデオ会議ですよね。
つまり、ビデオ会議が快適であればテレワークを快適に行える回線速度だということです。ビデオ会議を快適に行える回線速度は約50Mbps程度。
こちらも、フレッツ光の速度なら問題なく利用できるでしょう。
実際に、筆者の自宅の回線速度は平均250Mbps前後ですが、快適にオンラインミーティングができています。
オンラインゲーム
フレッツ光の評価:やや不安定
最後に紹介するのは、オンラインゲーム。
ジャンルによって必要な速度に差がありますが、特に通信速度が求められるのはFPSオンラインゲームです。
FPSオンラインゲームを快適にプレイするために求められる速度は100Mbps程度と言われています。
数値だけを見ると、参考速度が250Mbpsの最大速度が1Gbpsのプランでも問題ないように思えますが・・・
筆者の所感でいうと若干物足りません。
というのも、プレイ人数の多くなる夕方の時間になると若干画面がかくつきますし、一瞬の判断が命取りになるFPSオンラインゲームでは、少しのラグ(遅延)やかくつきが気になってしまいます。
なので、FPSオンラインゲームをがっつりやりこみたい人は10Gbpsのプランがおすすめです。
住んでいるエリアによって利用できるプランが限られている場合も
ここまでフレッツ光の速度を王道パターン前提で解説してきました。しかし、場合によっては、王道パターンを選択できないケースがあります。
具体的には「最大速度1Gbpsのプランを使いたい」と思っても、200Mbpsまでしか対応していないケース。
また、集合住宅に住んでいる場合は、建物に設置されている通信回線用の設備によって、契約できるプランが限られているケースもあります。
フレッツ光はもともと最高速度が100Mbpsのみの光回線だったのですが、技術の進歩により200Mbpsから1Gbpsとより高速になりました。
ただ、実際ユーザーが選べる最高速度は住んでいるエリアや建物の環境次第で限られてしまうのです。
せっかくフレッツ光を契約しようと思って手続きをしても、必要な速度が出せるプランに対応していなかった場合は、手続きを中断して他の回線を探したりと、二度手間です。
そうならないように、自分が住んでいるエリアのプランを下記のサイトで確認しておいてください。
フレッツ光対応プラン確認
- 東日本エリアの方
提供エリアの確認|東日本 - 西日本エリアの方
提供エリアの確認|西日本
上記サイトでは、「そもそもフレッツ光が利用できるかどうか」と「契約できる中でもっとも最大速度が速いプラン」が表示されます。
なので、例えば10Gbpsのプランが表示されれば、1Gbps・200Mbps・100Mbpsも契約可能ということです。
まとめ. 実際は100Mbpsも出ていれば十分
今回は、フレッツ光の速度についてあらゆる観点から解説してきました。
最後に、今回の内容をおさらいしておきましょう。
この記事のまとめ
- フレッツ光の速度はプランとプロバイダーの組み合わせ次第
- プランは最大速度1Gbpsがおすすめ
- プロバイダーは大手を選ぼう
- フレッツ光の平均速度は260Mbps前後
他社の回線よりも、プランやプロバイダーの選択肢が多くて速度が掴みづらいフレッツ光。本記事で紹介した組み合わせなら、平均速度は260Mbps前後です。
実際は、利用者の環境によって前後することもありますが、他社と比べても決して遅いわけではありません。
いずれにせよ、光回線の速度が快適かどうかを知るには、まずは自分の用途に必要な速度を整理して、実際の利用者の平均速度と比べてみるのが重要です。
自分に必要な回線速度を賄える選択をして、快適なインターネットライフを送りましょう。
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記事の編集責任者 奥山 裕基 Okuyama Yuki