コミュファ光が抱える4つのデメリット|2年以上使わない人には不適切

「テレビCMでよく流れる「コミュファ光」、どうやらシェアNo.1とのことなので、悪くないのかと思って乗り換えを検討しているけど、デメリットを把握してから決めたい」
コミュファ光は中部・東海地方限定で提供されている光回線です。通信速度も速く、契約時の特典も豊富なので乗り換えを検討している方も多いと思いますが、申し込みをする前に4つのデメリットを知っておきましょう。
コミュファ光のデメリット
それでは、それぞれのデメリットを詳しく解説していきますね。
最終的にコミュファ光が適している人、適してない人の結論を出しますので、申し込みの前にご一読お願いします。
コミュファ光が適さない人には…
各デメリットについては記事内で詳しく説明していますが、それらを許容できない人は他回線に目を向けることになります。
例えば以下のような回線は、コミュファの各デメリットを解消できているのでおすすめですよ。
目次
デメリット1.提供エリアが限定されている
コミュファ光が利用できるのは地域が限られており、以下の5県になります。
コミュファ光提供エリア
- 愛知県
- 岐阜県
- 三重県
- 静岡県
- 長野県
一言でいうと、1つ目のデメリットは提供エリアが限られているという事です。
上記の県外の方は利用できません。
では、上記県内なら必ず利用できるのかというと、エリア全域というわけではなく、都市部を中心に提供されており、一部の地域は利用できません。
特に長野県ではまだ利用可能な地域が少ないです。(2023年2月現在)
提供プランによってもエリアが異なる
戸建て向けのサービスは、最大通信速度が「1G」と「10G」のプランがあるのですが、それぞれ提供エリアが異なり、希望のプランが利用できないこともあります。
また、建物や周囲の状況によって、工事ができない場合は利用できません。
マンション向けのプランでは、コミュファ光の設備が導入されているマンションのみが対象になるため、設備がないマンションは利用ができません。
その場合は、戸建のプランをお住いのマンションの部屋にダイレクトに導入する方式になりますが、建物階数の制限や建物所有者の許可などが必要になるため、通常よりも利用開始まで時間がかかり、かつ必ず導入できるというわけではないんですね。
コミュファ光が利用できるかどうか確認するには、コミュファ光の公式ページからエリア検索をすると、地図からピン差しで明確な位置の提供情報が見られるので、導入をご検討される際は、まずは提供エリアかどうかをご確認ください。
デメリット2.短期利用だと解約金が発生する
コミュファ光は、契約時に「スタート割」と「安心サポートPlus」を申し込むと工事費が無料になるので、ほとんどの方が利用されるのですが、「スタート割」には契約期間が設けられているんです。
「スタート割」の契約期間内に解約した場合、解除料として1か月分の月額料金が請求されます。この金額はご利用プランによって異なります。
それに加えて工事費の総額が分割されて、契約期間満了までの残月数分の合算が請求されます。その契約期間と分割される金額は以下のようになります。
項目 | 光ネットのみ | 光ネット+光TV |
---|---|---|
契約期間 | 24ヵ月 | 60ヵ月 |
光ネット工事費 | ¥27,500 | ¥27,500 |
光テレビ工事費 | – | ¥20,570 |
合計 | ¥27,500 | ¥48,070 |
例えば12ヵ月(無料期間は11ヵ月)で解約した場合の工事費残債はこうなります。
光ネットのみ:¥14,886
光ネット+光TV:¥39,185
上記の金額が、工事費の残債として請求されます、ただ「光ネットのみ」の方は他回線と比べても同水準で、2年間使えば、「スタート割」の解除料金も工事費残債もなくなるので問題はないです。
以下に参考として他回線の工事費を比較してます。コミュファ光がやや高いといったところでしょうか。
回線名 | 工事費 (24ヵ月分割時の月額料金) |
---|---|
コミュファ光 | ¥27,500 (約¥1145.8) |
ビッグローブ光 (ファミリータイプ) | ¥19,800 (¥825) |
ソフトバンク光 | ¥26,400 (¥1,100) |
続いて、コミュファ光の「光ネット+光TV」の工事費残債は、光TVの工事費が追加されている上に、契約期間が60か月(5年)と長く、毎月の分割額が少ないことから途中解約時の工事費残債が異常に高くなるのです。
光TVは月額¥500程度の戸建てタイプのみ対応しているオプションなので、引越しがなく長く利用できる人向きですね。
引越しする可能性があるのに、申し込む時にうっかり付けてしまうと、解約する時に後悔するかもしれませんね。
工事費無料の条件に「スタート割」と「安心サポートPlus」の申し込みがあるのですが、「安心サポートPlus」は電話やリモート操作で接続設定のやり方などを教えてくれるサービスです。
「安心サポートPlus」は最低利用期間が3か月(92日)で、その期間は無料で利用ができますが3か月以降は有料になるため、使わないのであればですが、無料期間後に解約を忘れずにしましょう。
無料期間内の解約は¥770の解除料がかかるので、無料期間後に解約すれば解除料かけずに解約ができます。
解約時の撤去工事費は任意
コミュファ光を解約する時にかかる可能性がある費用として、撤去工事費があります。
こちらは任意で選択でき、撤去工事を行わなければ請求されませんので、できれば撤去せずに済ませたいですね。
ただ、建物の所有者の指示や、賃貸契約上の取り決めがある場合は対応せざるを得ないといった感じです。
撤去工事費用は以下となります。
光ネット | 光TV |
---|---|
¥13,200 | ¥18,700 |
やはりここでも、光TVを利用していると追加で工事費用がかかる仕組みになっていますね。
デメリット3.エリア外へ引越しすると解約になる
コミュファ光を使っていて引越しをする場合の話です。
コミュファ光は提供エリアが狭いので、エリア以外の都道府県に引越しをする場合は継続利用できないことから「解約」となります。
また、コミュファ光のエリア内であっても、引越し先が設備や地域の関係で導入できない場合も「解約」となってしまします。
コミュファ光はデメリット2で説明したように短期の解約だと解除料や工事費残債が請求されるため、急な引越しがあると思わぬ出費になりますね。
3つ目のデメリットは、引越し先で継続利用ができない場合は、利用期間によっては解約金がかかってしまうという事ですね。
引越しの予定があるなら他回線がおすすめ
もし、引越しの予定があるならコミュファ光ではなく、移転工事費が無料になる「ビッグローブ光(3年プラン)」や「ソフトバンク光」の利用をおすすめします。
これらは「光コラボ」という種類の光回線で、NTTのフレッツ光回線を借用してインターネットサービスを提供しています。
フレッツ光の回線は日本全国対応しているので移転にも強く、引越し先で継続利用するには適した光回線です。
光コラボとは
フレッツ光の光回線をプロバイダーやスマホのキャリアが利用し、回線とプロバイダーを一体化して提供しているサービスのことです。
光コラボの事業者は独自の価格設定や割引サービスを提供しているため、お客様個々のニーズにあったサービスを選んで利用することができます。
もうすでにコミュファ光を使っている人や、コミュファ光しか使えないという建物に住んでいるため、仕方なくコミュファ光を使う予定の人もいらっしゃると思います。
そんな人が引越しなどで短期解約する時はどうすればいいか説明します。
引越し先でコミュファ光が使えるのであれば、そのまま移転手続きをすれば、さらに2年間の利用を約束することで工事費は無料になります。
逆に引っ越し先でコミュファ光が使えない場合、解約になり1か月分の解除料、工事費残債、場合によっては撤去費用が請求されるわけですが、これを回避することもできます。
その方法は、ソフトバンク光に乗り換えることです。
ソフトバンク光では他社回線の解約金を¥100,000まで還元してくれるキャンペーンを行っており、コミュファ光の解約金(解除料、工事費残債、撤去費用)をすべて賄うことができます。
また、ドコモ光も期間限定のキャンペーンとして¥30,000までの他社解約金補填を行っているので、ドコモをご利用されているのであればおすすめです。(キャンペーン期間:2023年2月1日~2023年3月31日)
デメリット4.スマホセット割がau・UQしかない
コミュファ光にはauやUQモバイルを利用していると、スマホ側の料金が割引になるセット割が適用できます。
割引額は、auなら最大¥1,100/月の割引、UQモバイルは最大¥858/月割引されます。
お得なサービスなのですが、逆を言えばドコモやソフトバンクのスマホユーザーは恩恵がないわけで、コミュファ光を利用すると損をする可能性があります。
ドコモとソフトバンクのスマホユーザーは年間¥13,200損する
スマホセット割はコミュファ光でau・UOモバイルが対象になるように、ドコモなら「ドコモ光」、ソフトバンクなら「ソフトバンク光」の光回線を利用することでセット割を受けることができます。
回線名 | スマホ1台の 最大割引額 |
---|---|
ドコモ光 (ドコモ光セット割) | ¥1,100 |
ソフトバンク光 (おうち割 光セット) | ¥1,100 |
ビッグローブ光 (auスマートバリュー) | ¥1,100 |
各社、スマホ1台の割引額は同額ですが年間にすると¥13,200になり、ご家族などでスマホを複数台所有している場合は割引額も増えます。
もしコミュファ光を検討していても、ドコモやソフトバンクを利用しているならば、上記の光回線も検討の候補にしたほうがいいですね。
ちなみに、「ビッグローブ光」も表に入れさせてもらいましたが、これはauを利用している人がコミュファ光の利用ができなかった場合に代替案に挙がる光回線で、auのセット割に対応しています。
コミュファ光が適した人
コミュファ光は基本的には引越しの可能性がなく、auを利用していて最低2年間の利用ができる方が適しているといえます。
プランに応じて2年なり5年なり利用できれば、それ以降は解除料も工事費残債もないので解約はしやすくなりますね。
また、コミュファ光は通信速度も速いので、デメリットよりも速度を重視する人にもおすすめです。
プラン | 下り平均速度 | 上り平均速度 |
---|---|---|
コミュファ光 | 568Mbps | 505Mbps |
コミュファ光ゲーミングカスタム | 1569Mbps | 1607Mbps |
参照:みんなのネット回線速度
コミュファ光は通信速度に定評があり、ゲーミングカスタムというオンラインゲームの通信に特化した超高速回線も提供しています。
こういった特別な目的がある場合はコミュファ光がいいですね。
コミュファ光が適さない人
2年以内に引越しの予定がある方や、頻繁に引越をする方にはコミュファ光はおすすめできません。
引越し先が常にコミュファ光の導入が可能な場所とも限らないので、引越しを予定しているなら、前述したとおり、移転工事費が無料になる「ビッグローブ光」や「ソフトバンク光」を利用する方が、費用的にメリットがあります。
また、ドコモや、ソフトバンクのスマホを使っている方も、コミュファ光のスマホセット割の対象ではないので、「ドコモ光」や「ソフトバンク光」をおすすめします。
まとめ.引越しする人は全国対応の光コラボがおすすめ
ここまでコミュファ光の4つのデメリットについて説明してきました。
簡単にまとめたいと思います。
コミュファ光のデメリット
- エリアが中部・東海5県と狭く、エリア内でも利用できないことがある
- 短期利用の場合は光TVプランの解約金が高くなる
- 引越し先が提供エリア外だと解約になり解約金がかかる
- ドコモ、ソフトバンクのスマホセット割がないので損する
コミュファ光は通信速度も速く、工事費も無料、auならスマホセット割も対応するので全体的にはとてもいいサービスと言えますね。
ただし、地域限定であることから提供エリアが狭く、引越し先の提供状況によっては解約になってしまうのは、良いサービスなだけあって残念ですね。
工事費の残債の件で記事内では「光TVをつけると解約金が高い」と何度か言わせてもらいましたが、工事費がかかるのは当然なことで、このサービスは戸建ての地デジアンテナの役割をしており、各部屋で地デジBSに加えて4K8K放送を見られるようにする工事なんですよね。
そう考えるとこの¥20,570という工事費は安いくらいで、4K8K対応の地デジアンテナを立てる方が高くつくので、そのための5年縛りなのかと思うとしっくりくるところがあります。
ともあれ、すでに地デジアンテナが立っている一戸建てでは、BS4K8Kが見たいというわけでなければ要らないですけどね…
さて、今回はコミュファ光のデメリットを解説しましたが、2年以内に引越し(特にエリア外への引越し)があり、auを使っていない人であれば、光コラボを利用した方が料金的なメリットがあります。
逆に引越の予定がなく、auを利用しているならコミュファ光を使い、もし急な引越しがあって違約金がかかるなら、引越し先はソフトバンク光に乗り換えて解約金を還元してもらうという流れがいいのではないでしょうか。
コミュファ光が適さない人には…
各デメリットについては記事内で詳しく説明しましたが、それらを許容できない人は他回線に目を向けることになります。
例えば以下のような回線は、コミュファの各デメリットを解消できているのでおすすめですよ。

記事の編集責任者 奥山 裕基 Okuyama Yuki