光回線が工事済みか確認する方法|結局は回線業者に見てもらうのが一番確実
自宅や引っ越し先で光回線を導入するには、開通工事が必須。じゃあ、うちってもう工事は済んでいるのかな?
そう感じる方に向けて、この記事では“光回線がすでに工事済みか確認する方法”を紹介していきます。
この確認方法は、実はとても簡単なものなのですよ。ぜひ最後までご覧ください。
地域によっては
利用可能な回線が限定されます地域・住宅によっては、設備が整っておらずご希望回線が使えない場合がございます。
まずは“どの回線が使えるか”をご確認ください。
光回線が工事済みか確認する方法
光回線がご自宅にすでに引き込まれているか確認するための方法はざっと3つ。ご自身の状況に合わせて、もっともしやすい方法で確認してみてください。
1.光コンセントがあるか確認する
光コンセントとは、光回線専用のコンセント差込口のこと。いわば光回線の出入り口ですね。光回線をご自宅に引き込む工事をした時は、必ずこの光コンセントをご自宅の壁に取り付けます。
つまり、光コンセントがあれば開通工事は済んでいるということになるのです。
今現在お住まいの家で光回線の導入を考えている方は、まずご自宅に光コンセントがついているかを確認してみてください。
光コンセントには以下の2種類がありますが、どちらかがあれば光回線は工事済みの証拠です。
2.賃貸情報サイトを確認する
これから新しく住む家の光回線を確認したい…という方は、SUUMOなどの賃貸サイトに載っている物件情報で確認するのも手です。
多くの物件では、「部屋の設備」などの欄でインターネットの導入状況などについて記載されています。ただ、記載の文言によっては光回線の工事が済んでいるとは限らないので、注意が必要です。
記載文言によって工事が済んでいるかどうかの判断を、以下に表でまとめました。「○」がついている文言が記載されている場合は、「光回線の工事が済んでいる」と考えてOKです。
項目 | 対応 | 完備 | 無料 |
---|---|---|---|
インターネット | ▲ | ▲ | ▲ |
光ファイバー | ▲ | ● | ● |
“インターネット”は光回線とは限らない場合がある
たとえば「インターネット完備」という記載を見ると、「光回線通ってるじゃん!」と考えてしまいませんか。しかし、“インターネット”という書き方では、光回線かどうかはわかりません。
というのも、詳しい説明は省きますが、“インターネット”は光回線でなくとも使うことができます。
たとえば、J:COMとかCATV(ケーブルテレビ)という言葉は聞いたことがありませんか。これらでもインターネットは使えますが、これらは光回線ではありません。
そのためたとえば“インターネット”という表現があるだけでは、インターネットは使えるものの、光回線が工事済みで使えるのかはわからないのです。
“光ファイバー”+“完備”という記載であれば光回線が工事済み
その点、“光ファイバー”という記載があれば、それは光回線があると考えて相違ないでしょう。
ただし、それと“工事が済んでいるか”は別問題。「光回線の工事が済んでいる」と判断できるのは“光ファイバー”という言葉に加えて、“完備”もしくは“無料”という記載があるときのみです。
マンションなどの集合住宅の場合、光回線はこのように配線されています。
このうち、“完備”もしくは“無料”の場合は、すでに各部屋までのケーブル配線が済んでいるということ。しかし“対応”の場合は、「屋内設備から各部屋への配線は済んでいない」という状況を指します。
つまりこの場合、インターネットを使うためには屋内設備からケーブルを伸ばし各部屋につなぐ工事が必要になる可能性が高いのです。
これらの記載の違いに注意しつつ、ご自身の状況を確認してみてくださいね。
PORTブロードバンド
編集部の感想
とはいえ、“インターネット対応”と記載のある物件でも、光回線でなおかつすでに各部屋までの配線工事も済んでいる場合が多いです。筆者も先日“インターネット対応”と記載のある物件に引っ越したのですが、工事はすでに済んでおり不要でした。
おそらく、物件掲載サイトでは、この言葉を今説明したように明確に使い分けているのではなく、すべての物件がここで説明した通りの工事状況であるとは限らないようですね。
光回線が工事済みかどうか正しく確認するには、後述しますが管理会社や光回線業者へ確認するほうが良さそうです。
3.管理会社や大家に確認する
集合住宅の場合、管理会社や賃貸なら持ち主である大家に確認するのも手です。自分で調べるよりも手っ取り早いうえ、物件の所有・管理をしている人に尋ねたほうが、工事済みかどうかは正確にわかるでしょう。
引っ越しを予定している人は、不動産屋に問い合わせると、不動産屋から管理会社や大家に確認を取ってくれます。
工事済みでも光回線が使えないことも
ただし、これらの方法で確認した結果“工事済み”となった場合でも、場合によっては光回線が使えないということがあるので、注意が必要です。
回線が撤去されている可能性も
集合住宅の場合、前に住んでいた住人が退去の際に、光回線を撤去していることがあります。
光コンセントはあっても、屋内設備から部屋までの配線が撤去されていることも。
これはたとえば、“インターネット対応”のマンションで、前の住人が入居にあたって屋内設備から部屋まで回線を引き、退去時に原状回復の一環として、引いた回線は撤去した。光コンセントは“一体型”なのでそのまま。というケースが考えられますね。
この場合は、光コンセントはあるけれども光回線を使うには工事をしなければならず、“工事済み”とは言えません。
希望の光回線が使えない可能性もある
また、光コンセントはあっても、その光コンセントが特定の光回線には対応しておらず、使えないこともあります。
これはつまり、光回線とはとてもざっくり分けると以下の2種類に分類されるのですが・・・
項目 | 回線例 |
---|---|
NTT系の回線 | フレッツ光/ドコモ光/ソフトバンク光/楽天ひかり/So-net光 等 |
独自回線 | auひかり/NURO光/eo光/コミュファ光/ピカラ光/BBIQ 等 |
フレッツ光や光コラボといったNTTの回線を使っている光回線と、独自にサービスを展開する独自回線では、光コンセントの形が違います。
そのため、NTT系の回線の光コンセントは工事済みで自宅にある状態でも、独自回線を使おうとした際は工事が必要になるのです。
結局は使いたい光回線会社に確認するのが確実
「じゃあ結局どうやって確認したらいいの?」と思う方もいらっしゃるかもしれません。
結局、一番確実なのは“使いたい光回線に確認する”こと。サービス提供者側が言う回答がもっとも正しいものであるのは間違いありません。
やり方は簡単で、各サービスの公式サイトにアクセスし、申し込みフォームを埋めて手続きを進めていけばOK。後ほど各サービスの担当者より連絡があり、導入状況について確認して教えてくれます。
ちなみに申し込みフォームを送信しても、各サービスとの契約が結ばれたわけではないので安心してくださいね。
使いたい光回線を選ぶ際はこちらをチェック!
また、どの光回線を使おうか決めかねている人は、以下の診断を試してみてください。あなたに合ったサービスがきっと見つかりますよ。
通信料金を
年間33,200円節約できるかも
住宅タイプ・スマホ(携帯)のキャリアに適した回線を選ぶだけで、年間の通信料金は大幅に節約できます。
工事していない場合は開通工事が発生する
最後に、確認してみた結果、どの光回線もまだ工事済みではなかった場合はどうすればいいのかを説明しておきますね。
確認してみて工事済みではなかった場合は、当然ですが開通工事をしなければ光回線が使えません。
開通工事の内容や流れはこちらをチェック!
ただし、賃貸物件の場合はそもそも工事ができずに光回線が使えない可能性もあるため注意が必要です。
賃貸物件の場合は大家の了承が必要
開通工事では壁などの室内に手を加える必要があります。たとえば、壁に穴を開けて光回線を通す、などですね。
賃貸物件はその名の通り“人から借りている物件”ですから、貸主つまり大家の許可なく勝手に手を加えるのはNGです。
そのため、開通工事をするためには大家さんの許可が必要になり、ここで大家さんからOKが出ないと、開通工事はできません。
工事ができない場合は光回線以外を使うしかない
開通工事ができないということは、残念ながら光回線を使うことはできません。この場合は光回線以外の、工事を必要としない形でインターネットを使うことになります。
工事不要のネット回線は、この2種類のみ。
工事不要のネット回線
- ホームルーター
- モバイルルーター
それぞれにメリットがありデメリットがあるので、それぞれの違いを理解したうえで最適なものを選ぶようにしてくださいね。
それぞれの違いについてはこちらの記事をチェック!
まとめ.光回線が工事済みかは回線業者に確認するのが確実
今回は、光回線がご自宅で工事済みかどうか確認するための方法を説明してきました。簡単にできるものばかりなので、ぜひご自身で試してみてください。
とはいえこのように方法はいくつかありますが、「確認して工事済みだと思ったのに実際は工事が必要だった」なんてことも。結局のところはご自身で判断するよりも光回線業者に判断してもらうのが一番確実です。
自分でも確認して、そのうえで回線業者にも確認をとる。このような流れで光回線が工事済みか確認してみてくださいね。
記事の編集責任者 奥山 裕基 Okuyama Yuki