ホームルーターが遅い原因と今すぐできる5つの改善策!乗り換え基準も解説
「ホームルーターが遅くて動画が止まる」
「ネットが重いんだけどどうすれば直るの?」
結論からお伝えすると、まずはルーターの再起動とWi-Fiを5GHz帯に切り替える設定を試してみてください。
ホームルーターが遅い原因は一時的な熱暴走や電波干渉であることが多く、簡単な設定で改善する可能性があります。
しかし、端末が古い場合や、そもそも利用環境にマッチしていないケースもあるのです。
この記事では、今すぐ無料で試せる改善手順と、端末の買い替えや光回線への乗り換えを判断する具体的な基準を解説します。
お使いのホームルーターで快適なネット環境を作りたい方は、ぜひご一読ください。
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ホームルーターが遅い時の5つの応急処置
ホームルーターが遅いと感じた場合は、まず追加費用がかからない応急処置を試すことが大切です。
ご自宅の通信環境が一時的に不安定になっているだけなら、簡単な操作で速度が劇的に回復する可能性があるからです。
ここでは、スマートフォンやパソコンから今すぐ設定できる5つの具体的な手順を順番に解説します。
まずは以下の方法を1つずつ試し、通信速度に変化があるか確認していきましょう。
1.Wi-Fiを5GHz帯に切り替える設定手順
まず試すべき最も手軽で効果的な応急処置は、Wi-Fiの接続先を「5GHz帯」に変更することです。
一般的なホームルーターからは、「2.4GHz帯」と「5GHz帯」という2種類の電波が同時に飛んでいます。
初期設定で接続されやすい2.4GHz帯は、壁などの障害物に強い反面、電子レンジやBluetooth機器などと同じ電波を使用しています。
そのため、他の家電の電波と干渉(渋滞)を起こしやすく、通信速度が極端に低下しやすいのが特徴です。
一方で、5GHz帯はWi-Fi専用の電波であるため、家電からの干渉を受けにくく、より高速で安定した通信が可能となります。
具体的な設定の切り替え手順は以下の通りです。
Wi-Fi接続帯域の変更方法
- スマートフォンやパソコンの「設定」アプリを開き、「Wi-Fi」の項目を選択します。
- 周辺を飛んでいるネットワーク名(SSID)の一覧を表示させます。
- ルーター本体のラベルを確認し、末尾が「-a」や「-5G」となっているネットワーク名を探してタップします。
- ルーター側面に記載されているパスワード(暗号化キー)を入力し、接続を完了させます。
「電子レンジを使うと動画が止まる」「特定の部屋で急に遅くなる」といった症状がある場合は、電波干渉が原因である可能性が高いです。
まずはご自身のスマートフォンの設定画面を開き、現在どちらの周波数帯に接続されているかを確認し、5GHz帯への変更を行ってみてください。
2.ルーターの最適な置き場所と避けるべき場所
ホームルーターの通信速度を改善するには、端末を設置する場所の環境を見直すことが重要です。
なぜなら、ホームルーターは外にある基地局から飛んでくるモバイル回線の電波を受信して通信しているため、受信しやすい場所に置くのがポイントです。

通信速度を安定させるための「最適な置き場所」として、以下の2点を意識して設置してください。
最適な置き場所
①窓際(直射日光を避けた場所)
外からの電波を直接受信しやすいため、通信が最も安定します。
②床から1〜2mの高さの棚の上
見通しが良く、Wi-Fiの電波が部屋の隅々まで届きやすくなります。
一方で、通信環境を悪化させてしまう「避けるべき置き場所」も存在するため注意してください。
避けるべき置き場所
①テレビや大型家具の裏
物理的な障害物となってWi-Fiの電波が遮られてしまいます。
②水槽など水回りの近く
電波は水に吸収されやすい性質を持つため、通信が弱まる原因に。
③電子レンジの近く
2.4GHz帯の電波と強い干渉を引き起こし、通信が途切れやすくなります。
④直射日光が当たる場所
端末が高熱になり、熱暴走による速度低下や故障を引き起こすため危険。カーテン越しなど直射日光を避けられるよう工夫。
現在ルーターを部屋の隅や床に直置きしている場合は、見通しの良い適切な場所へ移動させてみましょう。
置き場所を見直すだけで、通信速度や安定性が劇的に改善する可能性があります。
3.完全放電させるための正しい再起動手順
次に試すべき応急処置は、ルーター内部の熱や帯電をリセットするための「正しい再起動(完全放電)」です。
ホームルーターなどの通信機器は、長期間つけっぱなしにしていると内部に熱がこもりやすくなります。
また、通信の処理データ(ログ)が蓄積し続けることで、本体の処理速度が低下する原因にもなります。
速度が遅いと感じた際、コンセントを素早く抜き差しして再起動を試みるケースがよく見られますが…
すぐにコンセントを挿し直してしまうと、内部のメモリが完全にリセットされない可能性があります。
完全に放電させ、端末のパフォーマンスを正常な状態に戻すための正しい再起動手順は以下の通りです。
正しい再起動の手順
- ルーター本体の電源プラグをコンセントから完全に抜く。
- そのまま「約1分間」放置し、内部の電気を完全に逃がす(完全放電)。
- 再度コンセントを挿し込み、ランプが正常な通信状態に点灯するまで待つ。
この「1分間待つ」というプロセスが、一時的な不具合をリセットする上で非常に重要となります。
置き場所の変更やWi-Fiの周波数帯切り替えを行っても速度が改善しない場合は、この手順を試してください。
正しく完全放電させることで、蓄積されたエラーが解消し、通信速度が回復する可能性があります。
4.不要な接続機器のWi-Fiをオフにする方法
最後に試すべき応急処置は、現在使っていない機器のWi-Fi接続をオフにし、通信の混雑(帯域の圧迫)を解消することです。
ホームルーターは同時に接続できる機器の台数に上限があり、接続数が増えるほど1台あたりの通信速度が低下する仕組みになっています。
特に盲点となりやすいのが、日常的に操作していない古い端末やスマート家電による「バックグラウンド通信」です。
例えば、引き出しの中で眠っている古いスマートフォンやタブレットなどが、自動でアプリの更新やデータの同期を行っているケースが少なくありません。
これらの不要な通信が帯域(通信の通り道)を占有し、現在メインで使用しているパソコンやスマートフォンの速度を低下させる原因となります。
通信の混雑を解消し、不要な機器のWi-Fiをオフにする具体的な手順は以下の2パターンです。
不要な機器のWi-Fiをオフにする方法
- 端末側で直接操作する
使っていないスマートフォンやタブレットの電源を直接切るか、設定画面を開いてWi-Fi接続を完全にオフにします。 - ルーターの管理画面から解除する
ルーターの管理画面(ブラウザから指定のIPアドレスでアクセス可能)にログインし、「接続機器一覧」などのメニューから不要な端末との接続を個別に解除します。
思い当たる不要な機器がある場合は、速やかに接続を解除し、メイン端末の通信速度が回復するか確認してください。
ここまでに解説した4つの応急処置をすべて試しても改善しない場合、ご自宅のWi-Fi環境の不具合ではなく、ルーター本体や回線サービス自体が限界を迎えている可能性が高くなります。
5.4Gと5Gの境界エリアなら「4G固定」に設定する
5つ目の応急処置として、ルーターの通信設定をあえて「4G固定」に変更する方法が有効です。
これは、ご自宅が最新の5Gエリアと、4Gエリアの境界線(端)に位置している場合に、非常に高い改善効果が見込める設定変更です。
エリアの境界付近では、ホームルーターが「より速い5G」と「より安定した4G」の間で、どちらの電波を掴むべきか迷ってしまい、頻繁に接続先の切り替えが発生します。
この切り替えのタイミングで通信が一時的にストップしてしまうのが、通信が途切れる原因です。
接続先の自動切り替えを止める具体的な手順としては、
スマートフォンやパソコンからルーターの「設定ツール(管理画面)」にログインし、ネットワーク設定の項目にある通信モードを「5G/4G自動」から「4Gのみ(4G固定)」に変更して保存します。
あえて高速な5G通信を捨てて4G回線に固定することで、電波の切り替えによる通信のロスが一切なくなります。
つまり、最高速度の数値は下がってしまうものの、通信が頻繁に途切れるストレスは解消されます。
対策しても直らない?自力で改善できない4つのケースと判断基準
応急処置を試しても速度が改善しない場合、設定や置き場所の問題ではありません。
お住まいの利用環境やホームルーター本体の性能が不足しており、ホームルーターというサービス自体が適していない可能性があります。
ここでは、これ以上自力では直せないケースを見極めるための、4つの判断基準を順番に解説します。
現在の通信速度とPing値の測定方法
自力で改善できる限界を超えているかどうかを判断するためには、まず現在の通信状態を正確な「数値」として把握することが不可欠。
「遅い」という感覚的なストレスだけでなく、実際の速度がご自身の利用目的に対して本当に不足しているのかを確認する必要があるためです。
現在の通信速度は、「Fast.com」などの無料で利用できる速度測定サイトにアクセスするだけで、簡単に計測できます。
スマートフォンやパソコンをWi-Fiに接続した状態でサイトを開き、画面に表示される「ダウンロード速度(下り)」と、詳細画面にある「Ping値」の数値を確認してください。
まずは測定したダウンロード速度が、以下の表にある「用途別に必要な速度の目安」を満たしているかをチェックしてみましょう。
| 利用目的(用途) | 必要な下り速度 (ダウンロード) | 快適に利用するための条件 |
|---|---|---|
| ・SNS ・Web閲覧 | 10Mbps〜 | 文字情報のやり取りなら低速でも問題なし |
| ・高画質な動画視聴 (YouTube等) | 20Mbps〜 | 止まらずに読み込むための一定の速度が必要 |
| ・オンライン会議 (Zoom等) | 30Mbps〜 | 映像と音声のやり取りに安定性が求められる |
| ・オンラインゲーム (FPS等) | 100Mbps〜 | 高速通信に加え、後述するPing値の低さが 最重要 |
このように、LINEのやり取りやWebサイトを見るだけであれば、10Mbps程度の低速でも十分に事足りるということです。
一方で、高画質な動画を止めずに視聴したり、Zoomなどで途切れないオンライン会議を行ったりするためには、最低でも20〜30Mbps以上の速度が要求されます。
もし測定結果がご自身の主な用途の基準値を大きく下回っている場合、現在のホームルーターではスペック不足、あるいは通信環境に限界が来ていると判断できます。
ケース1:自宅が「5Gエリア外(4G接続)」になっている
速度が改善しない原因の1つ目は、ご自宅がそもそも「5Gエリア外」であり、低速な4G回線でしか接続されていないケースです。
現在お使いの端末が最新の5G対応ホームルーターであったとしても、ご自宅が5Gの提供エリア外であれば、自動的に一世代前の4G回線に接続されます。
4Gと5Gでは一度に送受信できるデータ量に大きな差があります。具体的な速度の違いを、以下の表で比較してみましょう。
| 通信規格 | 平均速度の目安 |
|---|---|
| 5G接続 | 100Mbps〜200Mbps |
| 4G接続 | 20Mbps〜50Mbps |
4G接続は5G接続に比べて速度が圧倒的に遅く、高画質動画の視聴や大容量データのやり取りを快適に行うには限界があるのです。
現在どちらの電波を掴んでいるかは、ルーター本体のランプで判別可能です。取扱説明書を確認し、通信状態を示すランプが4G接続の色(例えば緑色ではなく青色など)になっていないかチェックしてください。
さらに、各サービスの公式サイトにある「提供エリアマップ」を開き、ご自宅の住所が確実に5Gエリア内に含まれているかも確認しましょう。
ホームルーター各社の提供エリアマップ
提供エリアマップ
- ドコモ home 5G
※メーカーを[SH]SHARP・機種名をhome 5G HR01 またはHR02を指定してください。 - WiMAX/auホームルーター
- ソフトバンクAir
- Rakuten Turbo
もし引っ越しなどで5Gエリアから外れてしまった場合は、置き場所や設定をいくら工夫しても、これ以上の速度向上は不可能です。
要するに、これはユーザー側の設定では解決できない「環境による限界」であるため、
快適な速度を求めるなら光回線などへの乗り換えを検討すべきです。
ケース2:Ping値が常に50msを超えている
速度測定の結果、Ping値が常に「50ms」を超えている場合も自力では改善できないケースです。
Ping値(応答速度)とは?
ご自身の端末からサーバーへデータを送信し、応答が返ってくるまでのタイムラグを示す数値です。
単位は「ms(ミリ秒)」で表され、数値が小さいほどラグ(遅延)がなく、快適な通信環境であることを意味します。
オンラインゲームでの操作の遅れや、Zoom会議における映像のカクつきは、ダウンロード速度ではなくこのPing値が原因です。
どれほどダウンロード速度が速くても、Ping値が50msを超えているとリアルタイムな通信において致命的なズレが生じます。
再起動や置き場所の変更を行ってもPing値が50msを下回らない場合、無線の仕組みそのものの限界です。
遅延のない快適な通信環境を求める場合は、物理的なケーブルを引き込む光回線(有線接続)への乗り換えが必要となります。
ケース3:夜間や休日のみ極端に速度が低下する
日中は問題なく使えるのに、夜間や休日になると極端に速度が遅くなる場合も、ユーザー側ではこれ以上改善できません。
ホームルーターは、スマートフォンと同じモバイル回線の電波を、近隣の住人と分け合って利用する仕組みになっています。
そのため、多くの人が一斉にインターネットを利用する時間帯(特に20時〜24時の夜間や、休日の日中)には、地域の基地局にアクセスが集中します。
結果として、道路の渋滞と同じように「通信の混雑」が発生し、一人あたりの通信速度が大幅に低下してしまうのです。
「夜になると動画の画質が粗くなる」「休日はWebサイトの読み込みすら遅い」という症状は、端末の設定や不具合ではなく、エリアの混雑という根本的な仕様なのです。
この問題は基地局側のキャパシティ(許容量)不足が原因であるため、通信キャリア側が設備の増強を行うまで解消は難しいということ。
時間帯に左右されず、常に安定した通信環境を求める場合は、他社サービスへの変更か、物理的なケーブルを引き込む光回線への乗り換えが必要になります。
ケース4:同じルーターを3年以上使い続けている
現在お使いのホームルーターを「3年以上」使い続けている場合も、端末そのものが物理的な限界を迎えている可能性があります。
ホームルーターなどの通信機器は、24時間365日稼働し続けているため、常に内部に熱を帯び、およそ3〜5年で内部部品の経年劣化が進行します。
これにより、新品の時と同じように電波を受信できなくなり、通信の処理速度が極端に低下する傾向があるのです。
また、部品の劣化だけでなく、「通信規格の古さ」も致命的な原因となります。
ここ数年で動画の高画質化などが進み、日常的なデータ通信量は劇的に増加しました。
3年以上前に主流だった4G通信専用の古いルーターや、一世代前のWi-Fi規格では、
現在の膨大なデータ量をスムーズに処理しきれず、結果として速度低下を引き起こします。
つまり、「設定」や「置き場所」の問題ではなく、端末のスペック自体が現代のインターネット環境についていけなくなっている状態です。
もし同じルーターを3年以上使い続けていて速度に不満がある場合は、最新の5G対応機種への変更や、他社への乗り換えを検討すべき最適なタイミングと言えます。
どうしても直らない場合の最終手段と乗り換え先
前述した4つのケースのいずれかに当てはまり、現在の環境では快適な通信が望めない場合の解決策を提示します。
自力で改善できない問題に対してこれ以上の時間やストレスを抱える前に、ご自身の利用用途に応じた最適な乗り換え先を検討しましょう。
ここでは、環境に応じた2つの根本的な解決策を解説します。
最新の5G対応ホームルーターへの「機種変更」
光回線が利用できないマンションにお住まいの方や、どうしても工事の手間をかけたくないという方には、最新の「5G対応ホームルーター」への機種変更(または他社への乗り換え)が最適な選択肢です。
もし現在、3年以上前の古いルーターを使用している場合や、他社の提供エリアであれば5G通信が可能な環境である場合、最新端末へ乗り換えることで速度が向上する可能性が高いです。
各社の最新ホームルーターについて、月額料金、平均実測速度、端末代の目安を以下の表にまとめました。
| 比較項目 | ドコモ home 5G | WiMAX 5G | SoftBank Air |
|---|---|---|---|
| 月額料金 | 4,950円 | 約4,000円〜4,950円 | 5,368円 |
| 平均速度 (下り) | 約150〜200Mbps | 約100〜150Mbps | 約80〜170Mbps |
| 端末代 (最新機種) | 73,260円 | 33,220円 | 95,040円 |
| 端末代の 割引特典 | 毎月割引で 実質無料 | プロバイダにより 実質無料 | 毎月割引で 実質無料 |
通信速度(下り)に最も優れているのは「ドコモ home 5G」であり、複数人での利用や高画質動画の視聴など、通信の安定性を重視する方に向いています。
一方で「WiMAX 5G」は、契約するプロバイダ(販売代理店)を比較して選ぶことで月額料金を他社よりも安く抑えやすいのが特徴です。
新しい端末を手に入れる方法には、現在の契約のまま端末だけを新しくする「機種変更」と、他社のサービスへ切り替える「乗り換え」の2パターンがあります。
それぞれ費用面の注意点が異なるため、以下のポイントを押さえて選択してください。
現在と同じサービスで「機種変更」する場合の注意点
現在契約しているサービス(キャリア)のまま、最新端末に「機種変更」する場合は、解約などの手間がかからない反面、新しい端末代が「実質無料」にならないケースが多いという点に注意が必要です。
多くの通信会社が実施している「端末代の実質無料キャンペーン」は、原則として「新規契約者」や「他社からの乗り換えユーザー」を対象としています。
そのため、既存ユーザーが機種変更をする場合、数万円(例:約3万円〜7万円)の端末代が全額自己負担となる可能性があります。
機種変更を検討する際は、必ず現在ご利用中のサービスの公式サイト等で、既存ユーザー向けの割引が適用されるかを確認してください。
他社のホームルーターへ「乗り換え」する場合の注意点
一方で、現在とは別の会社へ「乗り換え(新規契約)」をする場合は、キャンペーンが適用されて端末代が実質無料になるケースがほとんどです。
しかし、お使いのスマホとの「セット割」が外れてしまうリスクに注意してください。
スマホセット割とは、対象のホームルーターとスマホをセットで契約することで、スマホの月額料金が毎月割引(例:1台あたり1,100円程度)される制度のことです。
例えば、現在ソフトバンクのスマートフォンをご利用中の方が、速度を求めて「ドコモ home 5G」へ乗り換えた場合、ソフトバンクの「おうち割 光セット」の適用対象外となってしまいます。
家族全員分の割引がなくなると、通信費トータルでは逆に高くなってしまう可能性があります。
要するに、工事なしで手軽にダウンロード速度の改善を図りたい場合は、端末代の負担額(機種変更のコスト)と、スマホセット割の有無(乗り換えのコスト)の両方をシビアに比較し、トータルの出費が最も安くなる選択をすることが重要です。
乗り換え時の機器代「実質無料」とは?
ホームルーターの端末代は原則として数万円の費用がかかります。
しかし、新規契約や乗り換えの場合に限り毎月の利用料金から端末代と同額が割引される「実質無料キャンペーン」を実施しているため、初期費用の負担は抑えられます。
ただし、指定期間(例:48ヶ月)以内に解約すると、残債の支払いが発生するため注意が必要です。
安定した速度を求めるなら「光回線」への乗り換え
オンラインゲーム(FPSなど)や高画質なWeb会議を快適に行いたい場合、最も確実な解決策は「光回線への乗り換え」です。
光回線は物理的な光ファイバーケーブルを直接引き込む通信方式なので、ホームルーターのように天候や周辺の障害物による影響を受けません。
そのため、ダウンロード速度が安定して速いだけでなく、リアルタイムな通信で最も重要となる「Ping値(応答速度)」を10ms〜20ms程度まで下げることができます。
Ping値が50msを超えていてラグに悩まされている方にとっては、これが唯一の根本的な解決策となります。
具体的な光回線のサービスについて、月額料金や実測速度の目安を以下の表にまとめました。
| 比較項目 | ドコモ光 (1ギガ) | ソフトバンク光 (1ギガ) | auひかり (1ギガ) |
|---|---|---|---|
| 月額料金 | 戸建て:5,720円 集合住宅:4,400円 | 戸建て:5,720円 集合住宅:4,180円 | 戸建て:5,610円 集合住宅:4,180円 |
| 平均実測速度 (下り) | 約528Mbps | 約547Mbps | 約645Mbps |
| 平均Ping値 | 約22ms | 約17ms | 約16ms |
| スマホセット割 | ドコモ | ソフトバンク・ワイモバイル | au UQ mobile |
このように、最大1ギガプランの光回線の平均速度は500Mbpsを超えるので、ホームルーターからの乗り換えにおいては根本的な改善策となります。
光回線を選ぶ際は、ご自身が利用しているスマートフォンのセット割が適用されるサービスを選ぶのが基本となります。
ただし、 ホームルーターから同じキャリアの光回線への乗り換えの場合など、選び方に重要な注意点があります。
では、具体的に「どの光回線へ乗り換えるのが最適か」について結論を出します。
選ぶべき光回線は、あなたが今のルーターを解約する際に発生する「残債」や、新しく引き込む光回線の「工事費」の負担額によって決定します。
タイミングが悪いと乗り換え費用が高額になるケース
例えば、SoftBank Airを契約して1年で速度に限界を感じ、スマホのセット割を残すために同キャリアの「ソフトバンク光」へ乗り換える場合、以下のような費用の高額化が想定されます。
・SoftBank Airの端末残債:約53,460円
・ソフトバンク光の新規工事費:47,520円
・乗り換えにかかる初期費用の総額:100,980円
このように同じキャリアを継続するだけでも、とんでもない高額費用がかかるのです。この費用負担を回避する方法を解説します。
結論:高額な費用が発生する場合は「別キャリア」の光回線へ乗り換える
現在のホームルーターを解約する際、「端末代の残債」が残っている場合や、新しく引き込む光回線の「開通工事費」が発生する場合は、スマホのセット割が外れることを考慮しても、現在とは全く別のキャリアの光回線へ乗り換えるのが最善策です。
なぜなら、別キャリア(他社)へ乗り換えることで、新規獲得キャンペーンの恩恵を最大限に受けられるからです。
解約金還元特典で旧ホームルーターの高額な端末残債が全額補填され、さらに光回線の開通工事費(約3万円〜4万円)もキャンペーンで無料になるケースがほとんどです。
スマホのセット割が使えなくなるデメリットはありますが、それを差し引いても約10万円もの初期費用を実質ゼロにできるメリットの方がはるかに上回ります。
例外:初期費用がゼロの場合は「同キャリア」へ乗り換える
一方で、現在のホームルーターをすでに3年以上利用しており、端末の残債が完全にゼロになっている場合は、お使いのスマートフォンと同じキャリアの光回線(同キャリアへの乗り換え)を選ぶのが最適です。
同キャリアへの変更では工事費無料キャンペーンなどが適用されないケースが多いですが、光回線の工事費(約3万円)の負担のみであれば、スマホのセット割(毎月最大1,100円割引)を長期的に適用させることでトータルの通信費は安くなるためです。
つまり、現在の解約費用と新規工事費を計算し、自己負担が高額になるなら補填のある「別キャリア」へ、負担がないならセット割が使える「同キャリア」へ乗り換えるのが、最も賢明な選択となります。
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ホームルーターの速度や遅さに関する「よくある質問」
最後に、ホームルーターの速度やその遅さに関する「よくある質問と回答」を紹介します。細かな疑問にお答えしているので、ぜひ目を通してみてくださいね。
Q.有線LANケーブルで繋げば速くなりますか?
A.通信の安定性は向上しますが、劇的な速度アップは期待できません
ホームルーターとパソコンやゲーム機を直接有線LANケーブルで繋ぐことで、室内のWi-Fi(無線)による電波干渉や、壁などの障害物の影響を受けなくなります。
そのため、通信の安定性を示すPing値はわずかに改善し、途切れにくくなる効果はあります。
しかし、ホームルーター本体から外の基地局まではモバイル回線(電波)を使用している根本的な仕組みは変わりません。
つまり、大元の通信の入り口が無線である以上、光回線のようにダウンロード速度が劇的に速くなるわけではない点に注意してください。
Q.ホームルーターに通信制限(速度制限)はありますか?
A.基本的に無制限ですが、極端な大容量通信で制限される場合があります
現在主流の5G対応ホームルーターは、スマートフォンのような「月に〇GBまで」といった明確なデータ容量の上限はなく、基本的にはデータ通信量無制限で利用可能です。
ただし、各社の公式サイトには「短期間に大容量のデータ通信を行った場合、ネットワークの混雑を避けるために通信速度を制限する場合がある」という条件が設けられています。
日常的な動画視聴やWeb会議で制限されることは稀ですが、数百GBに及ぶ大容量ゲームの連続ダウンロードなどを行うと、一時的に速度が遅くなる可能性があります。
Q.雨や台風など、悪天候の日に速度が遅くなるのはなぜですか?
A.空気中の水分が電波を吸収したり乱反射させたりするためです
ホームルーターは基地局からの電波を空中で受信して通信を行います。
このモバイルネットワークの電波(特に高周波数帯の5G電波)は、空気中の水分(雨や雪)に吸収されたり、水滴によって乱反射しやすい性質を持っています。
そのため、大雨や台風などの悪天候時には、基地局からご自宅のルーターに届く電波が途中で減衰し、通信速度の低下を引き起こします。
これは無線の仕組みによる物理的な現象であり、天候が回復すれば元の速度に戻るため、
ルーター本体の故障ではありません。
Q.マンションの高層階だとホームルーターの速度は遅くなりますか?
A.高層階になるほど電波が届きにくく、速度が低下しやすくなります
スマートフォンやホームルーター向けの基地局アンテナは、地上の利用者を効率よくカバーできるよう、やや下向きに電波を放射するよう設計されています。
そのため、タワーマンションなどの10階を超えるような高層階になると、地上からの電波が届きにくくなり、極端に速度が遅くなったり圏外になったりするケースがあります。
高層階にお住まいで電波が入りにくい(遅い)場合は、ホームルーターの置き場所を窓際に変更するか、建物の高さに影響されない光回線への乗り換えを検討することをおすすめします。
まとめ.ホームルーターに限界を感じたら乗り換えがおすすめ
今回は、ホームルーターが遅いと感じる原因や、自分でできる改善方法、改善しない場合の解決策について解説しました。
再起動や設置場所の見直しなどを試しても速度やPing値が改善しない場合や、夜間だけ極端に遅くなる、3年以上同じ端末を使っているといったケースは、設定ではなく通信環境や端末性能が限界に達している可能性があります。
こうした場合は、無理に使い続けるよりも、自分の利用目的に合ったサービスへ乗り換えた方が、快適にインターネットを利用できます。
乗り換え先の目安は次のとおりです。
- 工事をせず手軽に通信環境を改善したい方:最新の5G対応ホームルーター
- オンラインゲームやWeb会議、動画配信などを快適に利用したい方:光回線
また、現在利用中のホームルーターに端末代金の残債がある場合でも、他社の「乗り換えサポート(違約金還元)キャンペーン」を利用すれば、負担を抑えて乗り換えられるケースがあります。
ホームルーターは利用環境によって通信品質が大きく左右されるサービスです。「遅いのが当たり前」と我慢し続けるのではなく、スマホとのセット割や月額料金、キャンペーン内容も比較しながら、自分にとって最も快適でお得なインターネット環境を選びましょう。
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記事の編集責任者 奥山 裕基 Okuyama Yuki

