光回線の工事はどんな流れで行われる?事前準備・立ち合い・日程について解説
自宅や引っ越し先に光回線を敷きたいが、工事の内容や流れを知らないので、何をすべきかわからない。
そういった方に向けて、光回線の申込から利用開始までの流れについて解説します。
事前に確認しておくべき内容や、立ち合いの有無、日程についても説明するので、ぜひご覧ください。
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利用可能な回線が限定されます地域・住宅によっては、設備が整っておらずご希望回線が使えない場合がございます。
まずは“どの回線が使えるか”をご確認ください。
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光回線開通工事の流れ
光回線の開通工事を行い、インターネットを利用開始するにあたっては、以下の流れで手続きを進めることになります。
光回線を利用するまでの流れ
この一連を済ませるために要する期間は、およそ1ヶ月~1ヶ月半です。
申し込み手続きや接続設定については、手間取ったとしても30分~1時間あれば完了するでしょう。
しかし、開通工事は事前の予約が必要なうえ、施工自体にも1~2時間ほどかかります。そのため、光回線の開通にあたっては1ヶ月以上の時間が必要となるのです。
では、各ステップでは具体的に何をする必要があるのか?ひとつずつ説明します。
1.使用する光回線を選んで申込み
まずは、「どの光回線を利用するのか」決定する必要があります。サービスごとの通信速度や料金プラン、割引キャンペーン内容などを比較して、適切な申込先を見つけてください。
「何を重視して比較すればいいのか」という点は人それぞれですが、少なくとも以下の項目については各サービスの詳細を確認しておいてください。
着目ポイント | 詳細 |
---|---|
提供エリア | 自身の現住所(もしくは引越し先)で利用できるかどうか。 |
プラン別の回線速度・月額料金 | インターネット回線がどれくらい軽いのか、毎月いくら支払う必要があるのか。 |
各種キャンペーン情報 | 工事費や(乗り換え時の)解約手数料負担などに関する割引キャンペーン情報など。 |
利用する光回線が決定したら、WEB上で申し込み手続きを進めてください。
そもそも「光回線にはどんな種類があるのか、自分に適しているのはどれなのか」といった点がわからない方は、以下のカンタン無料診断をお試しください。
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2.光回線の開通工事
開通工事とは、電柱から住居に光ファイバーを引き込んだり、室内に必要な設備を整えたりする作業のことです。
開通工事の詳細な内容は後述しますが、施工にあたり利用者自身が手を煩わされることはありません。
基本的に、施工日を取り決めたら当日に立ち会う以外にやることはありません。
3.インターネットの接続設定
開通工事が完了したら、利用者自身でインターネットの接続設定を行うことになります。
接続設定の具体的な方法はルーターや接続方法によって異なりますが、難しければプロバイダーに問い合わせてみてください。
オペレーターがリアルタイムで手順を示してくれるので、迷うことなく接続設定を済ませられるはずです。
この作業が完了したら、光回線でインターネットの利用を開始できます。
接続方法は有線・Wi-Fiどちらでも良い
光回線は、電柱から住居に引き込む際は光ファイバーを使いますが、PC・スマホをインターネットに接続するにあたっては「有線」「無線」を問いません。
前提として、PC・スマホはルーターという機器を介してインターネットに接続されます。
そのPC・スマホとルーターを繋ぐ手段そのものは、LANケーブル(有線)であろうが無線LAN(Wi-Fi)であろうが問題ないのです。
実際には、ルーターの種類によって使用できる接続方法が決まってくるので、機器を購入する際は「どのようにインターネットを利用したいのか」という観点で商品を選びましょう。
開通工事の内容とは?
インターネット回線の利用手続きをしたことが無い方は、そもそも施工内容がイメージできず、「開通工事」と言われてもピンとこないかと思います。
まずは、開通工事がどのように行われているのか、流れに沿って確認しておきましょう。
1.電柱から光ファイバーの引き込み
そもそも、光回線とは光ファイバーを用いて接続する回線を意味します。
光ファイバーとは、簡単に言うと「ものすごく透明度の高い繊維」のことで、これを使ってインターネットに接続すると回線がとても早くなるのです。
光回線を利用するためには、ネット回線(電気信号)が通っている電柱と住居を、光ファイバーで繋がなくてはなりません。
そのため、まだ光ファイバーが通っていない住宅については、開通工事の際に引き込み作業が行われます。
なお、室内に光ファイバーを通すにあたっては、一般的に以下いずれかの手段がとられます。
光ファイバーの通し方
- エアコン用のダクトに回線を通す。
- 電話用の配管を利用して回線を通す。
- 壁に直径10mmほどの穴を空けて回線を通す。
どの手段で施工されるかは、住宅の構造によって異なるため、気になる方は施工業者に確認しておきましょう。
マンション・アパートの場合は共有スペースの専門機器を経由する
一般的に、マンションやアパートといった集合住宅は、建物の共有スペースに「インターネット回線を繋ぐための専門機器」が設置されています。
各部屋は、その専門機器から回線が割り振られることで、インターネットに接続できるようになるのです。
すでに、「共有スペースの専門機器」に光ファイバーが接続されているマンション・アパートについては、回線を引き込む工事は不要となります。
2.光コンセントの設置
光コンセントとは、「光回線専用のコンセント差込口」のことです。
電柱から引き込んだ光ファイバーと通信機器を接続する際は、この光コンセントにケーブルを差し込むことになります。
前提として、インターネット回線を繋ぐには専用のコンセント差込口が必要です。
そのコンセント差込口は回線の種類によってことなるため、新規で光回線を利用するためには、室内に「光コンセント」を設置する工事が必要となるのです。
なお、コンセント差込口に「光」と書かれている場合、すでに光コンセントが設置されていると判断できます。その場合、コンセント設置工事は不要です。
住宅状況によってコンセントの種類が異なる
光コンセントには、「一体型」「分離型」の2種類があり、それぞれ住宅状況によって使い分けられています。
コンセントの種類は施工業者の判断となるため、利用者から指定することはできません。
しかし、一体型・分離型で回線速度などに変化があるわけではないので、気にする必要はないでしょう。
3.ONUもしくはHGWを光コンセントに接続
ONUとHGW、どちらも聞きなれない言葉かと思います。
簡単に言うと、これらは「PCやスマホなどの機械をインターネットに接続できるようにする装置」です。いずれも、光回線を契約すると事業者から貸し出されます。
もう少し詳しく説明すると、ONUは光回線の終端装置と呼ばれる機器で、光信号を「インターネットに接続できる信号」に変換してくれます。
ONUが無ければ、光回線を利用してインターネットを利用することができません。
ただし、ONUで接続できるのはPC1台のみで、複数の端末(他PCやスマホなど)でインターネットを利用するには「ルーター」が必要となります。
一方で、HGWは(光回線事業者から貸し出しされる物は)基本的にONUやルーターと一体化しており、これひとつあれば複数の端末でインターネットを利用できます。
光回線を契約した際にどちらが貸し出しされるのかというのは、申し込み先やプランによっても様々です。
ONUの場合はルーターを別途用意しなくてはなりませんが、ご自身の好みや都合に合った機器を利用できるメリットがあります。
対して、HGWが貸し出しされるのであれば、ルーターを自分で用意する必要が無いので、手間や費用を節約できるでしょう。
いずれにせよ、ONUもしくはHGWが設置された時点で、開通工事は完了となります。
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ONU・HGWを含む周辺機器については、こちらの記事でも詳しく解説しているので、参考にしてみてください。 - NURO光が抱える8つのデメリット|開通工事が2回行われる
NURO光は開通工事が2回に分けて行われるのですが、その1回目においてONUなどの設置が行われます。詳しくはこちらの記事をご覧ください。
開通工事前に確認・準備しておくべき内容
開通工事そのものは、利用者自身で施工するわけではないため、何も難しいことはありません。
しかし、滞りなく開通工事を済ませるためには、事前に施工状況などの確認や日程調整といった準備を整えておく必要があります。
ここでは、その確認事項と日程調整時の注意点について解説します。
確認事項.開通工事の必要性
そもそも、開通工事は必ずしも必要とは限りません。また、工事しようがないというケースもあり得ます。
そのため、まずは以下項目について確認し、「開通工事の必要性」について判断する必要があります。
開通工事に関する確認事項
- 住居の光回線導入状況
- 希望している光回線の提供エリア
- 大家・管理会社の施工許可
住居(現住居もしくは引越し先)がすでに光回線を導入している場合、そもそも工事は必要ありません。
すでに開通工事は済んでいるため、あとは光回線事業者やプロバイダーと契約するだけでインターネットを利用開始できます。
開通工事が必要な場合、住居が「申し込みを予定している光回線の提供エリア内」に位置しているかどうか確認が必要です。
提供エリア内であれば開通工事が必要と判断できるので、大家・管理会社に連絡して施工の許可を取りましょう。無許可での施工はできないため、ご注意ください。
関連記事
- 光回線を導入するための確認事項は8つ|それぞれ調べる方法も解説
各項目の具体的な確認方法は、こちらの記事で詳しく解説しているので、ぜひ参考にしてください。 - auひかりの引っ越しマニュアル|引っ越し先の導入状況確認方法
auひかりは、新居で開通工事が必要かどうか「提供エリア検索」で調べられます。詳しくはこちらの記事で解説しているので、ぜひご覧ください。
開通工事の日程を調整
開通工事は事前の予約が必要となるため、申込先の光回線事業者もしくはプロバイダーと日程調整しなくてはなりません。
基本的には、契約手続きを進めるなかで自然と日程調整が行われることになります。
そのため、できれば申込前の段階で開通工事の希望日時を決めておいてください。
ただし、施工業者の都合もあるため、予約状況によっては希望通りの日程で工事できないケースもあります。日程調整にあたっては、希望日の候補を3つ程度は用意しておきましょう。
1ヶ月以上あとの日程から予約可能
開通工事の予約は、基本的に1ヶ月以上は余裕をもって行いましょう。
時期にもよりますが、希望日ギリギリになって申し込みをしても、施工業者の予定が埋まっていて予約がとれません。
インターネット回線の予約は引越しを期に行う人が多いと思いますが、転居の日程が決まったタイミングで開通工事の予約を進めておくと良いでしょう。
光回線の開通工事に立ち合いは必要?
光回線の導入にあたっては、開通工事の立ち会いについて気になっている方も多いでしょう。
結論から言うと、工事をするなら立ち合い必須です。
開通工事の内容は前述の通りですが、その工程において「光コンセントの設置」は室内に立ち入っての作業となるため、利用者の立ち合いがないと作業ができません。
そのため、開通工事の日程調整を行う際は、ご自身のスケジュールと施工業者の都合が合うタイミングを見つける必要があります。
代理人が立ち会っても問題ない
仕事などでどうしても都合が合わない場合、家族の方などが代理で立ち会っても問題ありません。
なぜなら、施工業者としては、誰も居ない状態で作業する状態にならなければ問題ないからです。
そもそも、開通工事に立ち合いが必要となる理由は、施工後のトラブルを避けるためです。
たとえば、開通工事の後に「壁に傷がついている」というクレームが入ったとします。施工時に立ち合いが無ければ、そのクレーム内容について事実確認もとれません。
そうならないためにも立ち会いは必須なのですが、契約した本人でないといけない理由は無いのです。
立ち合い不要となるケース
光回線の導入にあたって「立ち会い不要」となるのは、要するに開通工事が行われないケースです。
具体的には、以下のような状況が該当します。
立ち合い不要となる条件
- 室内に専用の光コンセントがある
- 光コラボサービスの事業者変更を希望している
すでに、申し込み予定の回線が利用できる光コンセントが設置されている住居であれば、あとは契約手続きを済ませるだけなので工事不要です。
また、光コラボサービスの事業者変更を希望している場合も、設備はそのまま利用できるので改めて工事を行う必要がありません。
光コラボサービス
「光コラボサービス」とは、ソフトバンクやドコモなどの事業者が、NTTの回線を利用して提供している光回線のことです。
光コラボサービスから他光コラボサービスへの乗り換えは、設備そのものは流用できるため、「事業者変更」と表現されます。
光回線の開通工事を進めるうえでの注意点
最後に、「あらかじめ頭に入れておかないと、開通工事がスムーズに進まない可能性のある注意点」を頭にいれておきましょう。
それぞれ、ひとつずつ解説します。
場合によっては希望通りの光回線が利用できなくなるので、必ず目を通しておいてください。
注意点1.繁忙期は希望通りの日程で工事できないケースがある
引越しシーズンである3~5月は、光回線の繁忙期です。
その間は施工業者のスケジュールも埋まりやすく、早めに予約をとらないと1ヶ月以上待たされることもあります。
引越し先での光回線の導入を希望している方は、可能な限り早めの日程調整を心がけてください。
注意点2.土日・祝日は料金が上乗せされるケースがある
インターネット回線の施工業者は土日休みであるケースが多く、一般的には平日しか開通工事を請け負ってもらえません。
土日・祝日に対応している業者についても、料金が上乗せされることが少なくないので、基本的には平日に予約を取るようにしましょう。
仕事の都合などで平日に時間が取れない方も、できるかぎり代理人を立てて対応してください。
注意点3.住宅の構造によっては工事ができないケースもある
光回線の開通工事は、住宅状況によって行えないケースがあります。
例えば、建物から電柱の距離が遠い場合、光ファイバーの引き込みが難しいために施工できないという判断になるのです。
物理的に工事が出来ない場合、固定回線以外の手段でインターネットを接続するしかなくなるので、あらかじめ大家・管理会社などに確認しておきましょう。
まとめ.滞りなく開通工事を済ませるため事前準備しておこう
今回は、光回線の開通工事について、手続き全体の流れや具体的な施工内容を解説しました。
最後に、申し込みからインターネットを接続するまでの流れを、工事の内容も含めておさらいしておきましょう。
光回線導入の流れ
- 光回線事業者に申し込み
- 開通工事の日程を調整
- 電柱から住居に光ファイバー引き込み
- 室内に光コンセント設置
- ONUもしくはHGWを設置
- インターネット接続設定
この一連の流れを滞りなく済ませるためには、何よりも事前準備が重要です。
あらかじめ住居の光回線導入状況を確認のうえ、ご自身のスケジュールを踏まえて施工日の日程調整をしなくてはなりません。
繁忙期にあたる引越しシーズンなどは、準備の遅れがインターネット利用開始の遅れに直結することもあるため、余裕をもって行動しておきましょう。
開通工事が終わるまではネットが使えない
光回線の工事については、「完了するまではネットが使えない」ということを覚えておいてください。
考えてみれば当然なのですが、そもそも設備を整える工事が終わらないとサービスは利用しようが無いのですね。
とはいえ、テレワークが一般化してオンラインゲームが当たり前になったこの時代、数週間以上ネットが使えないのは致命的。
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記事の編集責任者 奥山 裕基 Okuyama Yuki