J:COMの料金は高い?項目別の料金を他社と徹底比較

「J:COMのインターネット料金を調べているけど、公式サイトを見ても自分の場合いくらで使えるのか分からない」
公式サイトを見ても、料金については複雑に書かれていて結局いくらで使えるのかが分かりにくいですよね。広告では「月額¥900〜」と謳われていますが本当なのでしょうか?
今回はJ:COMのインターネットサービス「J:COM NET」の料金について詳しく解説します。また、「他社と比較してどうなのか」も解説するので、ぜひ最後までご覧ください。
まず、J:COM NETの料金を比較しやすくするために、以下のように構造を分けました。
それぞれの料金を順番に解説していきます。「自分の場合はいくらになるのか」調べている人は、ぜひ参考にしてみてください。
目次
J:COM NETの料金1.月額料金
はじめに説明するのは、J:COM NETの月額料金について。
J:COM NETには、いくつかプランがありますが、「J:COM NET1Gコース」以外は、回線速度が遅すぎておすすめできる人がほとんどいません。
というわけで、今回は「J:COM NET1Gコース」に絞って解説していきます。
また、J:COM NETには月額料金が安くなるキャンペーンがあります。実際にJ:COM NETを利用する際の料金は、キャンペーンが適用された料金も後で説明しますね。
利用する住居が戸建てか集合住宅かによってタイプがわかれますので、自分の住居に合わせてご確認ください。
住居タイプ | 月額料金 |
---|---|
戸建て | ¥5,478 |
集合住宅 | ¥5,258 |
この月額料金だけを見ても、これが高いのか安いのか分かりませんよね。そこで、それぞれを他社の回線と比較します。
戸建タイプはやや高め
まずは、戸建てで利用する場合の月額料金を他社と比較しましたのでご覧ください。
J:COM NET | ソフトバンク光 | エキサイト光 | とくとくBB光 |
---|---|---|---|
¥5,478 | ¥5,720 | ¥4,796 | ¥4,818 |
比較した中では、やや高めといったところでしょうか。J:COM NETは、一番高いソフトバンク光よりも¥242安く、一番安いエキサイト光よりも¥682高いという結果でした。
「このぐらいの金額差なら大したことないから契約しよう」と思っている方は注意してください。
なぜなら、J:COM NETは遅いから。実は、上表で比較した4つの通信回線の内、J:COM NETだけ、他より回線速度が劣ります。具体的には、J:COM NETの回線速度は他4つの半分以下です。
一般的に料金を比較する際は、可能な限りスペックを揃えて比較する方が適切ですよね。今回の場合は、同じ回線速度の通信回線の月額料金を比較するべきかもしれません。
しかし、J:COM NETの回線速度は少し特殊で、他に近い速度の通信回線が無いため、平均的な回線速度を持つ光回線と比較しました。
速度の話をしてしまうと本筋からそれてしまうので割愛しますが、気になる方は下記の記事を参考にしてみてください。
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J:COM NETの回線速度が速いのか?遅いのか?他社と比較しながら解説しています。
次は、マンションタイプの月額料金を比べてみましょう。
マンションタイプは他社よりも高い
上記で比較した4社のマンションタイプの料金を表にまとめましたのでご覧ください。
J:COM NET | ソフトバンク光 | エキサイト光 | とくとくBB光 |
---|---|---|---|
¥5,258 | ¥4,180 | ¥3,696 | ¥3,773 |
一番安いエキサイト光と比べると¥1,562の差があります。年間にすると¥18,744の差です。マンションタイプを比較すると、J:COM NETの月額料金はかなり高いことが分かりますね。
さらに、先ほどお伝えした通りJ:COM NETは回線速度が遅いです。よって、集合住宅に住んでいる人には、基本的にJ:COM NETをおすすめできません。
ただし、住んでいるマンションによっては、なんとJ:COM NETを無料で使える場合があります。回線速度が遅いとはいえ、無料で使えるなら選択肢に入れてもいいかもしれませんよね。
では、どういったマンションなら無料で使えるのでしょうか。
マンションの備え付け設備として導入されている場合は無料で使える
J:COM NETを無料で使うことができるのは、マンションの自分の部屋に設備として備え付けられている場合です。
マンションオーナーが、入居希望者を増やす目的で、J:COMのケーブルテレビとインターネットを部屋に導入していることがあります。
ただし、マンションによっては、利用料金が別途発生する可能性もありますので、詳しくはマンションのオーナーや管理会社に確認してみてください。
月額料金が半年間¥3,358割引き
次に、J:COM NETの料金がお得になるキャンペーンが適用された金額を見てみましょう。
戸建てタイプ | マンションタイプ |
---|---|
¥2,120 | ¥1,900 |
キャンペーンの具体的な内容は、半年間月額料金が¥3,358お得になるというものです。ちなみにこのキャンペーンには、適用されるための特別な条件や手続きは特にありません。
適用されると、6ヶ月間月額料金が約¥2,000程度で利用することができます。6ヶ月で¥20,148もお得になるので、かなり嬉しいキャンペーンですね。
本当に月額¥900〜で使える?
ここまで読み進めていただいた人の中には「月額¥900で使えないじゃないか!」と思った人もいるのではないでしょうか。
たしかに、ここまで紹介した中には「月額¥900」という料金はありませんでした。だとすると、J:COM NETの広告や公式サイトで謳われている「月額¥900〜」とは一体何のことなのでしょうか。
その正体は、「月額料金が半年間¥3,358割引き」と「¥6,000キャッシュバック」この2つのキャンペーンを複合した時の、半年間の実質的な月額料金のこと。
「¥6,000キャッシュバック」はここで紹介していませんでしたが、J:COM NETを契約した人全員が受け取れるキャンペーンです。
先ほど紹介した「月額料金が半年間¥3,358割引」と組み合わせると
月額¥900〜になる計算式
- ¥1,900×6ヶ月=¥11,400
- ¥11,400-¥6,000=¥5,400
- ¥5,400÷6ヶ月=¥900/月
上記の計算で「実質¥900で利用できますよ」と言っているのです。
要するに、J:COM NETは半年間だけ月額¥900で利用できるけど、それ以降は月額料金が¥5,258に戻ります。
決して嘘を言っているわけではありませんが、ずっと¥900で使えるわけではないので、注意してください。
auのスマホとセットでauスマホが1台当たり¥1,100/月割引
J:COM NETの月額料金が直接安くなるわけではありませんが、J:COM NETとauスマホのセットでスマホの料金が安くなるキャンペーンもあります。
利用料金が高いのか安いのかを判断するには重要な要素なのでここで紹介しておきますね。
J:COM NETとauスマホをセットで使うと家族内のauスマホが1台当たり最大で¥1,100/月割引される「auスマートバリュー」です。
契約者本人以外にも、家族内のauスマホを使っている全員が毎月割引されるので、J:COM NETの月額料金以上の割引額になるかもしれません。
ただし、適用するには以下の条件があります。
auスマートバリューの条件
- J:COM NET以外に、J:COMのケーブルテレビ、固定電話どちらかを同時利用
- auのスマホ、タブレット、ケータイ電話の対象プランを契約する
特に気をつけないといけないのは、J:COM NETだけではなく、J:COMのケーブルテレビか固定電話も契約しないと適用されないということ。
具体的にかかる費用の詳細は、利用する地域や組み合わせ、プランによって複雑に変動するので割愛します。
ただし、ケーブルTVは¥2,500、固定電話は約¥1,300が追加されると覚えておいてください。
つまり、auスマートバリューを適用させるためには、最低でも月額約¥1,300のオプションを追加しないといけないということです。
自分の場合は「auスマートバリューによっていくら割引されるのか」を試算して、このキャンペーンを利用するかどうか検討しましょう。
J:COM NETの料金2.初期費用
次にJ:COM NETの初期費用を説明します。ちなみに、初期費用とは「事務手数料」+「工事費用」のことです。
J:COM NETの初期費用を表にまとめましたのでご覧ください。
項目 | 料金 |
---|---|
事務手数料 | ¥3,300 |
工事費用 | ¥0 |
合計 | ¥3,300 |
2022年11月現在、J:COM NETは、工事費用が無料になるキャンペーンをやっています。最大で¥43,200かかる工事費用が、無料になっているのです。
ちなみに、工事費用が無料になるキャンペーンが適用される条件は、戸建てで利用する人は2年、集合住宅で利用する人なら1年以上の契約期間で契約するだけです。
J:COM NETの料金3.解約費用
次に、J:COM NETの解約費用を紹介します。J:COM NETの解約費用は、「契約解除費用」と「撤去費用」の合計で計算します。
まずは、それぞれの費用を表にまとめましたのでご覧ください。
項目 | 金額 |
---|---|
契約解除費用 | ¥3,500 |
撤去費用 | ¥10,780 |
合計すると、¥14,280です。一般的な光回線の解約費用は¥10,000〜¥15,000程度が相場なので、平均的な解約費用といえます。
「契約解除費用」と「撤去費用」の詳細については、次で解説します。
契約解除費用:¥3,500
契約解除費用とは、J:COM NETの契約期間中に解約すると発生する費用です。逆に、契約期間を満了したタイミングである「更新月」に解約をすれば契約解除費用はかかりません。
例えば、契約期間が2年なら、以下の図のようなイメージです。

ちなみに、J:COMの契約期間は、戸建てなら2年、マンションなら1年です。契約期間満了後は、同じ契約期間で自動更新となります。契約解除費用のかからない更新月を逃さないように気をつけましょう。
撤去費用:¥10,780
撤去費用は、J:COM NETで利用していた設備を撤去するために行う工事の費用です。
設備の撤去に関しては任意とされているため、J:COM NET側から案内されることはありません。必要な場合は、解約申請時にこちらから合わせて申請しなければいけません。
撤去工事が必要な場合は、以下のようなパターンです。
撤去工事が必要なパターン
- 賃貸住宅で利用していて引っ越しが伴う場合
賃貸住宅の退去時は、原状回復が基本となるため、回線撤去をしておく必要があり、撤去工事が必要なケースがほとんどです。 - 他社光回線に乗り換える場合
解約後、同じ場所で他社光回線を利用する場合は設備を撤去する必要があります。
「賃貸住宅で利用していて、引越しが伴う場合」に当てはまる方は、撤去工事を行わないと「原状回復されていない」とみなされて、契約違反に当たる可能性があります。
入居前から、部屋に備え付けられていたJ:COM NETなら撤去する必要はありません。しかし、入居した後に自分で契約したJ:COM NETなら、必ず撤去工事を行なってもらいましょう。
ちなみにJ:COM NET 光の月額料金は?
ちなみに、J:COMには「J:COM NET光」というもう一つのインターネットサービスがあります。
今回紹介したJ:COM NETとは料金が違う、全くの別回線です。では、どのくらい料金に差があるのでしょうか。それぞれの月額料金を表で比較しましたのでご覧ください。
サービス名 | 月額料金(税込み) |
---|---|
J:COM NET 1Gコース | ¥5,258 |
J:COM NET光 | ¥7,348 |
月額料金の差は¥2,090です。年間にすると¥25,080になるので、結構差がありますね。
これほど月額料金に差がある理由は、「回線速度が違うから」です。
詳しい説明は本題からそれるので省きますが、J:COM NET光は、J:COM NETと比べると2倍以上速度が速いです。
J:COM NET光は速度が速いがほとんどの人におすすめできない
「料金は高いけど、速度が速いならJ:COM NET 光の方がいい」と思う人もいるかもしれませんが、J:COM NET 光をおすすめできる人はほとんどいません。
なぜなら、J:COM NET 光はauひかりの下位互換だから。
そもそもJ:COM NET 光は、auひかりの回線設備を利用して提供されている通信回線です。
つまり、回線のスペックはauひかりと変わりません。しかし、下記の通り月額料金はauひかりの方が安いのです。
サービス名 | 月額料金(税込み) |
---|---|
J:COM NET 光 | ¥7,348 |
auひかり | ¥5,720 |
スペックは同じなのに、月額料金が¥1,628も違います。つまり、J:COM NET 光を選ぶなら、auひかりを選んだ方が良いということです。
ただし、J:COMの他のサービスを使っている人なら割引を受けることができ、安く使えます。
一緒に利用する他のJ:COMのサービスの種類や数によってどのくらい割引されるのかが変わるので
- 「J:COMの回線以外のサービス」+「J:COM NET 光」
- 「J:COMの回線以外のサービス」+「auひかり」
上記のどちらが安くなるかを基準に選択しましょう。
まとめ.複雑でも料金面は契約前にしっかり把握しておこう
今回は、J:COMのインターネットサービス「J:COM NET」の料金について解説しました。
J:COM NETの料金は、テレビや電気など、J:COMの他のサービスとセットで書かれていたり、期間限定のキャンペーンが適用期間中の金額で書かれていたりして、複雑です。
分からないまま、もしくは料金を誤解したまま契約して、後から「思ってたよりも高い!」と後悔しないように、料金面は、しっかりと契約前に把握しておくことが重要です。
「自分の場合はいくらになるのか」ぜひ、今回の記事を参考に試算してみてください。
「他の回線も同時に比較したいけど、同じようによく分からない」そんな方は、PORTブロードバンドお問い合わせ窓口までご連絡ください。
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記事の編集責任者 奥山 裕基 Okuyama Yuki