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Youtubeが見れないのはドコモ光が悪いから?本当の原因と改善策

「Youtubeで配信動画を見ようとしたら、全然読み込みが終わらなくて見れない。」このようなことが頻繁に起こるとイライラしますよね。

使っているパソコンとかスマホは新しくて問題なさそうだとすると、問題は利用している回線、ドコモ光にあると思っている方もいるのではないでしょうか。

先にお伝えしておきますと、それはドコモ光が悪いわけではありません。

今回は、「なぜドコモ光は悪くないと言えるのか」を説明のうえ、Youtubeが見れないという問題の原因と改善策についてお話ししますね。

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ドコモ光の回線自体が遅いわけではない

そもそもドコモ光は、Youtubeをまともに見れないほど回線速度が遅いサービスなのかというと、もちろんそうではありません。

ドコモ光の回線速度は平均で270Mbpsほどですが、一般的にYoutubeを快適に視聴するには、20Mbpsほど回線速度が出ていれば問題ないとされています。

つまり、ドコモ光はYoutubeを視聴するための水準を十分クリアしているということです。

ちなみに「bps」とは、1秒間にどれくらいのデータを送れるかを表した単位のことで、数値が大きいほど回線速度が速いということです。

さて、こうなると湧いてくる疑問が「ドコモ光が遅くないのはわかったけど、何で自分はYoutubeが止まってしまうの?」ということだと思います。

ここからは、Youtubeが止まってしまうと考えられる原因と改善策について解説していきます。

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原因1.インターネットの周辺機器に問題が起きている

まず考えられる原因として、インターネット接続に必要な機器に問題が生じて、Youtubeがまともに見れなくっている可能性があります。

この機器というのは、家のコンセントや電話線の差込口の近くによくある、黒か白で四角くて、ランプがチカチカ光っている箱型のモノのことです。これが家の中に1個又は複数置いてあります。

機器にはいくつか種類があり、大きく分けてNTTマークが入ったものと、そうでないもので分けられます。

インターネット接続に必要な周辺機器

  • NTTマークが入った黒い機器:ONU又はホームゲートウェイ(HGW)と呼ばれるデータを送受信するための機器。
  • 無線ルーター:複数の端末を無線で同時にインターネットにつなぐ機器。ONUと端末の中継役。メーカーいろいろ。NTTマークなし。
  • 有線ケーブル:上記の機器とパソコンを直接つないでいるケーブル。色は青・黒・黄色が多い。スマホやタブレットには使えない。

これらの機器に不具合や故障、劣化などの問題が生じている可能性があるということなのですが、それに対して一体どんな対応(改善策)ができるのでしょうか。

機器に問題がある場合、提案できる改善策は主に「Wi-Fiの種類を変える」「端末や機器を再起動する」「有線ケーブルでつなぐ」「機器を新しくする」の4つですが、1つ1つ詳しく解説していきます。

改善策1.端末上で選択できるWi-Fiの種類を変える

まずは、「Wi-Fiの種類を変える」について解説していきます。

そもそもパソコンなどの端末を無線でインターネットにつないでいるということは、Wi-Fiがつながっているということですが、この時2パターンの電波でWi-Fiをつなぐことができます。

それが2.4GHzと呼ばれるものと、5GHzと呼ばれるものです。ちなみにGHzはギガヘルツと読み、電波などの単位です。

この2種類の電波にはそれぞれ違った特徴がありますが、速さでいうと2.4GHzよりも5GHzのほうが速いので、現状2.4GHzに設定されている場合は、5GHzに変更しましょう。それだけで速度が改善される可能性があります。

変更方法ですが、端末のWi-Fi設定画面を開いたら、ルーターやHGWを確認します。ルーターやHGWにはシールが貼ってあり、そこに2.4GHzと5GHzの情報がのっているので、5GHzの情報を確認し端末に打ち込めば設定完了です。

設定画面やシールを見ても見分けがつかない場合は、2.4GHzには「G」や「2G」、5GHzには「A」や「5G」の文字が含まれているので、それで見分けることができます。

ただ、ルーターなどが古すぎる場合は、5GHzに対応しておらず、2.4GHzしか設定できない機器もありますので、そこは一度シールを見て、5GHzの情報があるか確認してみましょう。

また、5GHzは壁や障害物があるとつながりづらくなる可能性があるので、置き場所にも注意しましょう。

改善策2.端末や周辺機器を再起動する

次に、「機器を再起動する」について解説していきます。

再起動は機器の電源を一度切って入れ直すという簡単な作業です。ルーターなどには、電源ボタンは存在しないので、基本的にはつながっているケーブルを抜いて、再度入れ直すだけです。

ただし、電源を切る機器の順番には注意が必要なのですが、コンセントから1番遠い機器から順番に切ってください。

順番を間違えると、データが消えてしまったり、不具合を起こしたり、再起動の効果が発揮されない可能性があります。

コンセントから1~3個の機器を経由して、最終的にパソコンやスマホなどの端末につながっていますが、まず端末の電源を切り、その後コンセントから遠い方から順番につながっているケーブルを抜いていってください。

電源を切ったら、機器の熱を冷ましたり、効果を出しやすくする為に5分ぐらい待ってください。

それから、電源を切った時とは逆の順番に電源を入れていけば、作業は完了です。

再起動することによって、システム異常などの電波障害を解消できる可能性はもちろんですが、熱を放出して不調の原因を解消できる効果もあります。

パソコンやスマホを長時間使い続けたら端末が熱くなって、動作が遅くなったり固まってしまったという経験はないでしょうか。

基本的に電子機器は熱に弱いのですが、ルーターなどの機器もパソコンやスマホと同じ電子機器なので、同じように熱に弱いのです。

再起動することによって、機器を少し休ませて、熱が冷め機器の不調がなおる可能性もあるということです。

改善策3.有線ケーブルを使ったネット接続に切り替える

次に、「有線ケーブルでつなぐ」ですが、当然スマホやタブレットには有線LANケーブルの差込口がないので、これは端末がパソコンの場合のみ有効です。

現状有線ケーブルを使用せず、無線でインターネットをつないでパソコンを使用している場合は、有線ケーブルをつないでみるのも一手です。

インターネットを利用する際、一般的に無線よりも有線のほうが安定しているので、それだけで改善される可能性があります。

現状お手元に有線ケーブルがないという方もいらっしゃると思いますが、購入を検討してみるのもいいでしょう。

改善策4.周辺機器を新しくする

最後に「機器を新しくする」です。

改善策1の解説で、古いルーターなどは5GHzに対応していないと説明しましたが、古い機器や有線ケーブルは、通信規格に対応しきれず不具合を起こしている可能性があります。

スマホや家電も何年も使用していると劣化して故障したりしますよね?普段触れないので気づきづらいですが、ルーターなどの機器も毎日動いていて、スマホや家電のように年々劣化していきます。

大体5年以上同じものを使用している場合は、かなり機器が劣化している可能性があるので、一度それぞれの機器を見直してみましょう。見落としがちですが、有線ケーブルも同じく劣化するので、使用している場合は見直しましょう。

ルーターなど機器をレンタルしている場合は、レンタル元に連絡すれば最新のものに取りかえてくれますし、手っ取り早く最新の機器を揃えてしまうのが最善であります。

原因2.Youtube配信に耐え得る通信方式になっていない

まず、通信方式とは何か?ですが…

これは簡単に言ってしまうと「ネット通信を行うときに使用するシステム」のこと。

このシステムには、同時利用できる人数の限り(定員)があり、ネット利用者数が限界に近づくと一気に接続が悪くなるのですね。

例えるなら、高速道路。
どれだけ制限速度が高く設定されている道も、走行量がキャパ限界に近づくと渋滞が発生し、快適に運転することができなくなりますよね。

つまりYoutubeが見れないという状況は、「使用している通信方式の都合で、回線が渋滞している」というケースもある…ということです。

IPoE方式に切り替える

通信方式が原因でネットがYoutubeが見れない場合、クリティカルな対処は「IPoE方式に切り替えること」。

いったいどういうことか?

そもそもドコモ光の通信方式には
①PPPoE方式
②IPoE方式
の2種類がありまして…

率直に言ってしまうと、①は渋滞が発生しやすく、それを使っているとネットが遅延しやすいのですね。

というのも①PPPoE方式は旧来のシステムで、スマホが普及してネットユーザーが増えた現代において、ほとんど定員数ギリギリの状態になっています。

一方、最新式である②IPoE方式は、ほとんど無限に近い定員数を誇っているので、これを使うだけで明確に通信環境が改善されるのですね。

となると気になるのは、具体的にどうやって変更すればいいのか?ですが…

その手順は以下の通り。

【変更手順】

  1. 現在利用しているプロバイダー通信方式を確認。
  2. そのプロバイダーがIPoE方式を採用しているか確認。
  3. 採用している場合は利用を申請。
  4. 採用されていない場合は他プロバイダーに変更

これだけ見ると、「何でプロバイダーに連絡が必要なの?」と思うかもしれません。

そもそもドコモ光というサービスを使うには、プロバイダーという「インターネットサービスを提供してくれる事業者」との契約が必要となります。

つまり、お客様も何らかのプロバイダーを契約しているはず。

そして、今回問題となっている「IPoE方式」というシステムは、どのプロバイダーでも対応しているものではないのですね。

だからこそ、まずはご自身が契約しているプロバイダーを特定したうえで、その会社がIPoE方式に対応しているかどうかチェックしないといけないのです。

もし、ご利用のプロバイダーがIPoE方式に対応していない場合、ドコモ光に問い合わせて「プロバイダー変更手続き」を行わなくてはいけません。

原因3.屋内の配線が高速通信に対応していない

これはマンションやアパートなど集合住宅に限った話なのですが、建物の配線が原因となるケースがあります。

「建物の配線」とは何なのか?というと…
マンションやアパートといった集合住宅においては、建物内にケーブルが張り巡らされていて、住民はそれを使ってインターネット通信をすることになります。

建物の配線というのは、そのインターネット通信に使うケーブルのこと。
そして、その配線には以下3つの種類があり、どれが採用されているかによって速度が変わってしまうのですね。

回線の種類最大通信速度
電話回線100Mbps
光回線1Gbps
LANケーブル100Mbps~1Gbps
回線の種類最大通信速度

3つの回線の速度について、上記の違いがありますが、特に電話回線は速度が最大100Mbpsとなっていてとても遅いです。

これは、ドコモ光は最大通信速度1Gbpsの高速通信サービスなのに、電話回線のままだと100Mbpsまでしか出ないということでもあります。

つまり、使用している回線が電話回線だった場合、回線速度が遅くてYoutubeが見れないなどの問題が起きやすいということです。

管理会社(大家)次第だけど実質対処法はナシ

今住んでいる建物がどの回線を使用しているかわからない場合は、原因1で解説したルーターなどが近くに置いてあるコンセントの穴の種類を調べれば確認できます。

コンセントの隅に「光」「光コンセント」と書かれていれば光回線、「LAN」と書かれた差込口があればLANケーブル、そしてLANケーブルより1周り小さい電話線のモジュラージャックという差込口があれば電話回線となります。

では、使用している回線が電話回線だった場合どうするべきなのか。

それは、電話回線から光回線に変更するべきです。

ただし、結論を言ってしまうと、それを実現するのは限りなく難しいです。

なぜかと言うと、回線の種類は自分の都合ではなく、管理会社(大家)の都合で決まるからです。

建物内の回線の種類を変更する為には、自分の部屋だけではなく、建物全体の工事が必要になるのですが、その工事を管理会社(大家)が許可してくれないと工事はできません。

つまり、光回線に変更できるかは管理会社(大家)次第になってきますので、まずは管理会社(大家)に相談してください。

そして残念ながら、管理会社(大家)の対応次第では対処法は存在せず、設備の問題は解決できないということです。

根本的に改善したいなら乗り換えを検討

ここまで解説したことを全て試しても状況が改善されない場合は、思い切ってドコモ光からの乗り換えを検討してください。

具体的には「NURO光」と「auひかり」のような、NTTの回線を使用していない光回線サービスへの乗り換えがオススメです。

なぜかというと、そもそもドコモ光はNTTの回線を使用しているのですが、ドコモ光と同じようにNTTの回線を使用している事業者は何十社もあり利用者も多い為、回線は常に混雑していて、速度が出にくい状況なのですね。

それに対してNURO光とauひかりは、NTTの回線とは別に、独自で回線を保有しているので、回線は空いていて速度を出しやすいのです。ちなみにこういった回線を独自回線と言います。

つまり、ドコモ光から独自回線に乗り換えることによって、混雑している回線から空いている回線に乗り換えることとなり、必然的に速度が上がるということです。

ただし、独自回線は地域限定のサービスの為、自宅が提供されているエリアなのか、事前に確認をしてください。

提供エリアは、下記からご確認ください。
NURO光 サービス提供エリア検索
au光 サービス提供エリア検索

では、独自回線とドコモ光ではどれくらい速度に差があるのかと言うと、下記の表のとおり大きな差があります。

サービス名平均速度
ドコモ光275Mbps
NURO光580Mbps
auひかり490Mbps
独自回線とドコモ光の速度比較

ドコモ光に比べて、NURO光が300Mbps、auひかりが200Mbpsほど速いことがわかります。残念ながら独自回線とドコモ光には、これほどまでに速度に差があるのです。

ですので、何を試しても状況が改善されない場合は、ドコモ光から独自回線に乗り換えることが最適解と言えます。

まとめ.何をやってもダメならドコモ光から独自回線に乗り換える

さて、今回は「Youtubeが快適に見れない原因はドコモ光にあるのか」という疑念を解消して、本当の原因とその改善策について解説しました。

【Youtubeが快適に見れない】=【回線速度が遅い】ということですが、原因は自宅の「周辺機器」「通信方式」「配線方法」のどこかに隠れています。

つまり、自宅のインターネット環境のどこかが原因になり、本来ドコモ光で出せるはずの回線速度が出せていないだけで、ドコモ光が原因になっているわけではありません。

ただし、あらゆる改善策を試してみても状況が改善されなかった場合は、現状ドコモ光のポテンシャルを最大限いかせる環境ではない為、根本的な改善策として、ドコモ光から独自回線を使用している光回線サービスへ乗り換えましょう。

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記事の編集責任者 奥山 裕基 Okuyama Yuki

大学卒業後、服飾業界と教育業界を経てポート株式会社へ。
入社後は多数の新規メディア立ち上げに参画し、自身も有資格者ライターとして2,000本を超える記事を執筆。
PORTブロードバンドにおいても「読者のインターネット回線に関する最適な意思決定を支援する」という信念のもと、総務省の認可を得た正規販売代理店(届出番号C2203454)として、信頼できる情報を“誰にでもわかりやすく”発信している。

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