楽天ひかりから他社への乗り換え方法｜2つのパターンをそれぞれ解説

楽天ひかりから乗り換えたい！でも、具体的な手続きがわからない・・・

そんな方へ向けて、楽天ひかりからの乗り換え方法をどこよりも詳しく・丁寧に解説します。

先に申し上げますと、楽天ひかりの乗り換え方法は”どこの光回線に乗り換えるか”で手続きの仕方が2パターンに分かれます。各パターンでおこなう手続きは大きく違うので、自分の乗り換え先の回線に合わせてチェックしてください。

楽天ひかりから乗り換える方法は2パターンある

冒頭でお伝えした通り、楽天ひかりから乗り換える方法は2つのパターンがあり、それぞれ手順が大きく異なります。

「自分がどっちの方法で乗り換えればいいのか」を判断するには、乗り換え先の回線が”光コラボの回線”なのか”独自回線”なのかで決まります。

1．光コラボ

光コラボとは、全国普及率No.1の光回線・フレッツ光を提供しているNTTが所有する光ファイバーを用いて提供される光回線のことを指します。有名どころで言うと、以下のようなサービスが光コラボの回線です。

ここで挙げたのは、あくまでも数ある光コラボ回線の一部。もちろんこれ以外にも光コラボの回線は多くあります。これらのサービスは、名称は会社によって異なりますが、回線そのものはいずれもNTTの光ファイバーを共有しているのです。

そして楽天ひかりも、光コラボの一種。

楽天ひかりからこれら光コラボの回線に乗り換える場合は、サービス提供者だけを変更する”事業者変更”という手続きが必要になります。使っている回線は結局のところ同じであり、「お金を払う相手＝事業者」が変わるだけなので、回線工事は必要ありません。

そのため、乗り換え手続きの手間もあまりかかりません。

2．独自回線

独自回線とは、わかりやすく言うならば”NTTの光ファイバーを使っていない回線”と考えると良いでしょう。具体的には以下のようなサービスが挙げられます。

楽天ひかりとは違う光ファイバーを使っているので、乗り換えの際はサービス提供者の変更だけでなく、使っている光ファイバーをも変えなければなりません。

独自回線に乗り換えるということは、楽天ひかりで使っていたNTTの光ファイバーの使用をやめるということ。つまりNTT回線から完全に離れるということなので、一度楽天ひかりの解約をし、新しい回線へ新規に申し込みをする必要があるのです。

そのため独自回線に乗り換える場合は、事業者変更より少し手間がかかります。

パターン1．事業者変更の手続き方法

それではここからは各パターンの手続き方法を一つずつ解説していきます。

まずは事業者変更から。

楽天ひかりから事業者変更をする手続きは下記のとおりです。

1．楽天ひかりで「事業者変更承諾番号」を取得する

”事業者変更承諾番号”とは、その名の通り事業者変更に必要な番号のことです。これがないと事業変更ができません。

楽天ひかりだと、”事業者変更承諾番号 申請フォーム”から申し込むことで取得が可能です。申請後、3日程度で事業者変更承諾番号を記載したメールが届きます。

この事業者変更承諾番号は15日間のみ有効です。つまり15日以内に他の光コラボへ申し込まなければいけないので注意してくださいね。

2．乗り換え先の光コラボの公式サイトから申し込む

次に、乗り換え先の光コラボの公式サイトで申し込み手続きをします。この時は、”事業者変更”で申し込みをしてください。そしてこの手続きの際に、先ほど取得した事業者変更承諾番号を打ち込むことになります。

誤って”新規契約”してしまわないよう気を付けましょう。

3．乗り換えた光コラボの利用開始

乗り換え先の光コラボの利用には特に開通工事も必要ないので、希望の日にちから乗り換え先の回線を利用開始できます。

乗り換えたその日から今までと変わらずネットを使えますが、実際にネットを使うにはルーターの機器設定が必要になる場合があるので注意しましょう。

ご自宅でインターネットを使うためには、ONUとルーターという機器が必要になります。このうち、光コンセントとつながっているONUは、NTTから貸し出されているものなので、事業者変更の場合取り換えは不要です。

ただ、ONUとつながるルーターは、乗り換え先の光コラボによっては性能のいいものをレンタルしてくれる場合があります。その場合はルーターの取り換えと設定のし直しが必要です。

申し込み後に契約書等と一緒にルーターが届くので、同梱の説明書を参考にルーターの取り換えと設定をしてください。

パターン2．解約→新規申し込みの手続き方法

次に、楽天ひかりからauひかりやNURO光などの”独自回線”へ乗り換える場合の手続き方法について解説していきます。

先ほどもお伝えした通り、楽天ひかりから独自回線への乗り換えの場合は、光ファイバーそのものが変わるため、一度楽天ひかりを解約し、独自回線を新規で申し込むという手順を踏まなければいけません。

具体的な手順は以下のとおり。

1．乗り換え先の独自回線の公式サイトから申し込む

まずは乗り換え先の独自回線の公式サイトから申し込みをしましょう。フォームに沿って必要事項を記載していけばOKです。

独自回線は楽天ひかりと光ファイバーが違うため、必ず開通工事が発生します。申し込みと同時か数日後に工事日に関する連絡があるので、ここで日程調整をしましょう。

ちなみに、基本的に開通工事は、申し込んでから戸建ての場合1～3ヶ月・マンションの場合は2～3ヶ月ほど期間が空きます。

2．楽天ひかりを解約する

次に楽天ひかりに解約の連絡を入れます。解約手続きは楽天ひかりの”メンバーズステーション”からできますよ。

”独自回線の申し込み後”に解約連絡をする理由は、独自回線の開通工事日までは楽天ひかりを契約しておかないと、インターネットが使えない期間が生まれてしまうから。

独自回線の開通工事日は、申し込みをしなければわかりません。なるべくインターネットが使えないという期間を短くできるよう、先に乗り換え先に申し込みを済ませてから解約を申し入れ、その工事日に合わせて楽天ひかりの解約日を決めるのが得策です。

ただし、楽天ひかりでは、解約申し込みは”解約日の20日前までに”する必要があります。独自回線の開通工事がかなり先だったとしても、解約申し込みは先延ばしにせず、なるべく早めに済ませましょう。

工事が必要な場合はその手続きもすすめる

独自回線への乗り換えの場合、光ファイバーそのものが変わるため、NTTの回線を解約するための工事が発生します。ただしこの工事は基本的に楽天ひかり側が遠隔でおこなえるもの。作業員が訪問するという大がかりなものにはまずなりません。

が、たとえば集合住宅の場合は原状回復の一環として、作業員が訪問してご自宅の回線設備をも撤去するという”撤去工事”が必要になることもあります。

どちらにせよ、解約申し込みの際にこれらの工事の日程調整もしておきましょう。

3．独自回線の開通工事をする

開通工事では、近くの電柱から光ファイバーをご自宅に引きこむ工事をおこないます。所要時間は1～2時間ほど、建物に手を加える工事であるため、この時間は開通工事への立ち合いが必須です。

4．利用開始・レンタル機器返却

開通工事が済んだ後は、ルーターなどの通信機器を設定すればすぐにインターネットが使えます。

また、楽天ひかりを解約した後は楽天ひかりでレンタルした機器（ONUなど）の返却が必要です。ご自宅に”レンタル機器回収キット”が郵送で届くので、そちらに機器を包んで返却しましょう。

楽天ひかりから乗り換える際の注意点と対処法

さて、乗り換えの手続きはご理解いただけましたでしょうか。ここからは、手続きの際に発生しやすい、乗り換え時の注意点とその対処法についてご紹介していきます。

手続きの時に「そんなの知らなかった！」「これはどうすればいいんだ？」とならないよう、ぜひ目を通しておいてください。

更新月以外の乗り換えでは違約金が発生する

楽天ひかりは、更新月以外のタイミングで解約すると違約金が発生します。

基本的に楽天ひかりは3年契約となっています。そして楽天ひかりにおける更新月とその期間はこんな感じ。

ちなみにここで発生する違約金は、申し込み時期と申し込みタイプによって変わるので、以下にまとめました。

項目	マンションタイプ	戸建てタイプ
～2022年6月30日 までに契約した場合	10,450円	10,450円
2022年7月1日～ に契約した場合	4,180円	5,280円

対処法1：更新月まで乗り換えを待つ

もっともわかりやすい対処法は、更新月になるまで乗り換えを待つことです。ちなみに、楽天ひかりにおいて違約金が発生しない条件は以下のようになっています。

更新月の解約申し込みだけでなく、更新月を含めた5ヶ月間で、乗り換え先の開通工事等を済ませて完全に乗り換えを終わらせないとならないのです。

ですので、理想としては、36ヶ月目に入ったらすぐに”乗り換え先に申し込み＆楽天ひかりに解約申し込み”をすること。事業者変更の場合は申し込みのあとは間を開けずにすぐに乗り換え先の回線を使えますし、独自回線であっても、工事まで5ヶ月以上かかることはめったにありません。

もし更新月が近いのならば、楽天ひかりからの乗り換えを焦るのではなく少し待っても良いでしょう。

対処法2：違約金を負担してくれる回線へ乗り換える

更新月まで待てない・ちょうど過ぎてしまった、というお客様の場合は、違約金の発生は免れられません。ただし、光回線の中には、発生した違約金を負担してくれるところもあります。

たとえば、ソフトバンク光。ソフトバンク光では現在”あんしん乗り換えキャンペーン”というキャンペーンをおこなっており、他社違約金を全額還元してくれます。こういった、違約金還元のキャンペーンや制度を設けている回線に乗り換えれば、違約金の発生も怖くありませんね。

ちなみに、現在はこの”違約金還元”を実施している光回線はそれなりに多くなっています。「乗り換えようとしていた回線が実はそんなキャンペーンを実施中だった」なんてことも往々にしてあるので、一度乗り換え予定の回線がおこなっているキャンペーンをチェックしてみてください。

開通工事費の残債があれば一括で請求される

楽天ひかりを使うにあたって開通工事をした場合、その工事費は工事のタイミングでまとめて支払ったのではなく、分割で月々のネット料と併せて支払っているはずです。

分割回数は24回。つまり、楽天ひかりの使用が23ヶ月以下の状態で乗り換えをする場合、開通工事費を払い終えていないということになります。

この場合、残りの工事費は一括払いを求められます。解約のタイミングや工事の程度・契約プランにもよりますが、場合によっては10,000円以上の請求が解約時に発生することも。

対処法：キャッシュバックキャンペーンを利用する

たとえば、ビッグローブ光では「申込者全員に無条件で30,000円をキャッシュバックする」というキャンペーンを実施しています。

このキャンペーンはその名の通りで、申し込み時にこのキャンペーンも併せて申し込むことで、現金30,000円が振り込まれるというものです。工事費の残債を支払ってもさらに余りますね。

また、公式サイトからではなくプロバイダーや代理店経由で乗り換え申し込みをすれば、同様にプロバイダーや代理店が独自におこなうキャッシュバックを受けられます。

意外とさまざまなところでキャッシュバックキャンペーンが実施されているので、申し込み口を選ぶことで工事費の残債支払いもゼロにすることが可能です。

解約月もネット料は満額請求される

賃貸住宅などは、解約の際は家賃が解約日までの日割りで請求されますよね。楽天ひかりも同様に、解約時は解約日までの日割りで料金が請求されるのかというと、実はそうではありません。

楽天ひかりは、解約日が月の半ばであっても、ひと月分のネット料がまるまる請求されます。

つまり、15日が解約日になってしまうと、残り15日は楽天ひかりを使っていないのに、ひと月分のネット料を支払わなければならないということです。

対処法：解約日を月末にする

「使っていないのにネット料を払っている」という事態を防ぐには、解約日を月末に設定すればOK。

解約日を月末にするということは、乗り換え先の回線は月初から使い始められれば、インターネットが使えないという期間が発生しないのでベストですよね。

光コラボの場合は、楽天ひかりの解約日を月末にして乗り換え先に「月初から利用したい」と伝えるだけでOKですが、独自回線の場合は開通工事が必要になるので、解約日と開通工事日をうまくそろえるのが大切です。理想としては、

こんな感じでしょうか。この決め方を例にして解約日や工事日を決めていきましょう。

楽天ポイントの還元率が下がる

こちらは特に対処法はありませんが、楽天ひかりの解約に際して知っておいてほしい注意点なのでここで併せてお伝えしますね。

楽天ひかりを使っていると、楽天市場でのお買い物で貯まるポイントがプラス1倍、つまり2倍になります。購入金額100円につき1ポイントが貯まるのが普通なのに対し、2ポイント貯まるということですね。

楽天ひかりを解約すると、当然このポイント還元率は100円につき1ポイントに戻ります。経済圏が楽天で、これまでのポイント還元率に慣れていた人はしっかり把握しておきましょう。

まとめ．楽天ひかりは乗り換え先によって乗り換え手続きが変わるので要注意

今回は楽天ひかりの乗り換え手続きをまとめました。

NTT回線を使ったサービスである楽天ひかりは、同じNTT回線を使った回線たち・光コラボへの乗り換えと、独自の回線を使っている独自回線と、どちらに乗り換えるかで手続きが大きく変わります。

ご自身が”どの光回線に乗り換えるのか”で、それぞれの手続きを進めてくださいね。

また、乗り換えの際は違約金や工事費の残債などの費用が発生することも。こちらは乗り換え先の回線のキャンペーンをうまく活用すれば、負担なしで乗り換えができます。

円滑に手続きを終わらせて楽天ひかりから乗り換えし、気持ちよく快適なインターネット生活を送りましょう。

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