インターネット無料の賃貸でも自分で回線契約してOK！ただしオーナーに確認する必要あり

インターネット無料の賃貸に住むけど、インターネットは自分で良いものを契約したいな。

今回はそういった悩みをお持ちの方に向けて解説していきますね。結論、それはできますがハードルはかなり高いです。

その理由を解説したうえで、契約までの手順と、契約するとしてどのような方法があるのかを解説していきます。最後には、そもそも無料で使えるインターネット回線が良いことなのか悪いことなのかもお伝えしますね。

インターネット無料賃貸でも自分で回線契約できる？

冒頭でお伝えした通り、インターネット無料の賃貸物件でも、別のインターネットを自分で契約することそれ自体は可能です。ただし、現実的にはそれを実際にできる可能性はかなり低くもあります。

つまり、仕様的にはできるけど現実問題、といったイメージですね。その理由は主に2つあります。

オーナーが全戸一括契約を結んでいる可能性が高い

まずはなぜインターネットが無料で使えるのか、という仕組みの話になりますが、基本的にこういった物件は物件のオーナーがインターネット業者と「全戸一括で契約します」という契約を結んでいる可能性が高いです。

月々のネット料は、契約者であるオーナーが全戸分をまとめて支払うことになりますが、一括で契約する代わりに月々のネット料を安くしますよ、なんて契約を交わしているのですね。

これが何を意味するかというと、どこかの部屋だけ勝手に別の回線を契約する、ということはできないということ。それはオーナーからすると回線業者との契約違反になるわけです。

そのような理由から、オーナーから許可が下りず、自分で契約できないことが多いのです。

必要な設備がないこともある

また、マンションの場合、光回線でインターネットを使うならある専用の設備が必要になります。

よく物件情報サイトで「CATVインターネット無料」という言葉を目にしませんか。この“CATV”ですが、光回線とは違います。

CATVインターネットの設備が整っていても、光回線の設備が整っているとは限りません。

じゃあ設備を整えればいいのでは？と思うかもしれませんが、それはオーナーのやることで、入居者が勝手にできることではないのです。

こんな理由で、インターネットを自分で契約できない場合もあります。

自分で回線契約するために必要な手順

とはいえ、インターネット無料の賃貸でも別途自分で契約することは100%不可能ではありません。むしろそれ自体は可能なので、実際に実行できるのか確認する作業も含めて、自分で契約する手順を説明していきますね。

1．無料になっているインターネットの種類を確認する

まずやることは、“何のインターネットが無料で使えるか”という点の確認。
というのも…

先ほどお伝えした通り、インターネットには光回線やCATVネットなどさまざまな種類があり、“お住まいにどの回線が通っているのか”で個人契約しやすい回線も変わってくるから。

無料になっているインターネットの種類が光回線だった場合は、あとはオーナーの許諾さえ取れれば自分での契約が可能です。

反対に、J:COMネットのようなCATV回線だった場合は、次いで“光回線を使える設備が整っているかどうか”も確認しなくてはなりません。オーナー許可云々の前に、使える状態が整っていなくては契約できるものもできませんからね。

2．オーナーや管理会社に確認をする

さて、インターネットの種類がわかったら、オーナーもしくは物件の管理会社に連絡をし、必要事項の確認を取りましょう。今回するべき確認事項はこちら。

自分でインターネットを別途契約してもいいか？

言うまでもなく、自分で別途インターネットを契約していいかの確認は必須。なぜなら、賃貸物件とは“無料のインターネット”という設備も含めて借りているものだから。借りているものについて、入居者の独断で勝手に変更をするのはNGです。

それに、先ほどお話しした通り、オーナーが全戸一括で業者と契約しているかもしれません。お客様が勝手にインターネットを契約してしまうと、オーナーは知らない間に契約違反をしていることになりますよね。あなたにお部屋を貸してくれているオーナーにも盟約がかかります。必ず事前にオーナーの許可を取りましょう。

ここで許可が取れれば契約手続きに進めますが、許可が下りなければ自分での契約はできません。そして、ここで許可が下りない場合が大半というのが現状です。

光回線を使うための設備が整っているか？

さらに、先に確認したインターネットの種類が光回線ではなかった場合、光回線を使う設備の有無の確認も必要です。

オーナーの許可が下りても、設備がなければ光回線でのインターネットはほぼ使えないと言えます。インターネットを自分で契約するためには、こちらの確認も必須ですよ。

3．希望回線の契約手続きをする

オーナーの許可も下りた、光回線の設備もある…ここまできてやっと、希望の回線業者に連絡して契約できるようになります。

ここでやることは簡単で、使いたい光回線の公式サイトから申し込みをするだけ。あとは業者の人の説明に沿って手続きを進めれば、簡単に契約が完了します。

編集部おすすめ回線

回線の種類によって異なる導入方法

「手順はわかった。では実際にインターネット回線を契約する場合、どのようにすればいいのか？」

ここからは、自分でインターネットを契約する方法について解説していきますね。先の手順で「自分で契約できる」となった場合はもちろん、「自分では契約できない」となった場合の救済措置も実はあるので、併せて紹介していきます。

1．光回線（マンションタイプ）

賃貸マンションやアパートで光回線を使うなら、マンションタイプでの利用がメジャーです。

光回線が使えるマンションには、先ほどから話に出てくる専用の設備が置いてあることがほとんど。その設備から各部屋に配線されることで、自分のお部屋でインターネットが使えるわけですね。

契約方法は、“今お客様が使える無料のインターネットが何か”によって変わります。

…とはいえ、手続き方法がいろいろあると複雑でわかりにくいですよね。こちらのフォームに記入いただくことで、わかりにくいお手続きを当社で代わりにおこなうことも可能です。

あなたのご自宅で使える・ぴったりのインターネットはどれかもわかるので、よかったら試してみてくださいね。

2．ホームルーター

ホームルーターとは、コンセントに挿すだけですぐにインターネットが使えるようになる機器のこと。

オーナーから許可が得られず、今通っている無料のインターネットは使い続けなければいけない…という場合に使えます。無料のインターネットは飛ばしたまま、新たにホームルーターでインターネットを飛ばす、というようなイメージですね。

契約方法は簡単で、お好きなホームルーターの公式サイトからお申し込みをするだけでOKです。

3．光回線（ホームタイプ）

別途契約する許可はもらったけど、マンションに設備が整っていなかった…という場合は、ホームタイプでの光回線の利用も手。ただし、この方法はかなり難易度が高いです。

というのも、この方法は、電柱から光回線のケーブルを直接お部屋に引き込んで、インターネットを使えるようにするものだから。

何が問題かというと、場合によってはお部屋の壁に穴を開けて、ケーブルが通る道を確保する必要があるということです。

借りているお部屋に手を加える可能性がある、という時点で、かなりハードルが高いということはわかるでしょう。この方法でインターネットを契約するなら、事前に必ず「部屋に手を加える可能性がある」ことについても、オーナーに許可を取る必要があります。

契約方法そのものは簡単で、契約したい光回線の公式サイトからお申し込みをするだけでOK。あとは公式サイトの指示に従って、お手続きを進めていってください。

無料インターネットってそもそも良いの？悪いの？

ここまでインターネット無料の賃貸で、自分で別途インターネットを契約する手順や方法についてお話ししてきました。

できはするもののハードルは高い…ここから、「本当に個人的に契約した方が良いの？やめた方がいいの？」という疑問を持った方もいらっしゃるのではないでしょうか。

ここからは、無料インターネットのメリット・デメリットを説明していきますね。契約するかしないかの判断材料にしてください。

無料インターネットの利点

世の中にはいろいろなインターネットがありますが、いざ契約しようとしても「何を選べばいいのかわからない…」と迷ってしまいますよね。さらにはどんな手続きを踏めばいいのかもわからない。そんな手間をなくしてくれるのが無料インターネットです。

さらには、導入にかかるコストと月々のネット料も押さえられるのも良いところ。手間も費用もサクッと省けるのが利点です。

それほどネットにはこだわりがなく、手間を省きたい！という人には魅力しかないと言えるでしょう。

無料インターネットの問題点

最大にして唯一の問題点が「無料インターネットは速度が遅い」ということ。

インターネット自体はお金がかかるものですから、入居者がネット料を払っていないということは大家さんが毎月払っていると考えられますね。オーナーさんにとってはそれなりの負担でしょう。

その負担を抑えるため、大家さんによっては“速度は遅いけど安いプラン”を契約していることも。そのために、その分その建物のインターネットはかなり弱くなってしまっていることが往々にしてあるのです。

快適にゲームをしたい、ネットが途切れるのは嫌、という方にとっては、あまり良いものではなさそうですね。

よくある質問と回答

最後に、無料のインターネットがついている賃貸で自分でネットを契約する場合に「よくある質問と回答」をご紹介します。細かな疑問を解消するのに役立ててくださいね。

Q．インターネット無料物件なら絶対自分でネットを契約したほうがいい？

A．そのインターネットがどの会社のものかによります

無料のインターネットに多いのがCATVネット。J:COMネットがよくある例ですね。ケーブルテレビのネットは、遅かったり接続不良が起こることがよくあると言われています。この場合は、可能なら自分で別のインターネットを契約することをおすすめします。

でも、それが光回線の場合は、もしかすると無料インターネットでも快適に使えるかもしれません。速度が速い回線やプランであることもあるでしょう。

自分で別途契約するかは、その物件の無料インターネットがどの会社のものかを確認してから考えると良いでしょう。

Q．無料のインターネットは使わないと損になる？

A．なることもあります

物件によっては、インターネット無料と言っておきながら「実はネット料を家賃に含めている」というところもあります。

この場合に、「速度が遅くて自分で別途インターネットを契約」していると、二重でネット料を支払うことになりますね。見方によっては損ともいえてしまいます。

Q．インターネット無料の賃貸でも、ルーターは自分で購入してもいい？

A．やはりまずはオーナーに確認したほうが良いでしょう

物件やネット会社によっては、ルーターまで支給してくれるところがあります。そうなるとルーターも“借り物”なので、自分で別に用意して繋ぎ直していいかは確認を取ったほうが安心でしょう。

ちなみに、おそらくOKとなる場合がほとんどです。ルーターを変えると、いくらか速度が速くなったりするので、ルーターだけの変更は検討しても良いでしょう。

ただし、退去の際は支給されたルーターも返却することになります。必ず綺麗な状態で保管しておくことを忘れずに。

無料インターネットは品質が低いが別途回線契約するハードルも高い

ここまで、インターネット無料の賃貸物件で自分で別に契約する手順や方法について解説してきましたが…

結論、インターネット無料の賃貸物件で、自分で別にネットを契約するのは、出来はするものの難しいです。というのも、このような物件ではオーナーが全戸一括でネットを契約していたり、必要な設備が整っていなかったりするからです。

なので、このような物件でインターネットを自分で契約したいなら、まずは一度オーナーさんへの確認から。そのうえで、ここで紹介した中でできる方法を取るようにすると良いですよ。