フレッツ光の引っ越し手続き|費用は最大¥19,800!ただし乗り換えた方が安く済む

「引っ越しが近づいてきたから、そろそろフレッツ光の手続きも済ませておかないと」
そう思って公式サイトを見てみたけど、何をどうすればいいのかイマイチわからない。
インターネット回線の手続きというのはただでさえ複雑なのに、引っ越しという慌ただしいタイミングでは、じっくり取り組むのが尚更面倒くさいですよね。
なにより…フレッツ光というのは、他の回線に比べて引っ越しの手続きが複雑なのです。
というより、手続きそのものはシンプルだけど、人によって“やらなければいけないこと”が変わるので面倒なのですよね。
というわけで、今回はフレッツ光の引っ越し手続きについて、画像を交えてわかりやすく解説します。
引っ越しは早めの対応が肝心
手続きを始めるタイミングとしては、引っ越しの1~2ヶ月前が目安です。
詳しくはこの記事で説明していますが、直前になると工事などの関係で「新居でしばらくネットが使えない」といったことになりかねません。
そうならないためにも、引っ越し手続きはできるだけ早めに進めておいてくださいね。
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フレッツ光は「どこに引っ越すか」で手続きが変わる
まず、大事な質問をさせてください。
お客様の引っ越し先はどこですか?
より正確に言うなら───「東日本」「西日本」間をまたぐことになるかどうか、確認してください。
というのも、それによってフレッツ光の引っ越し手順が変わってくるのです。
一体どういうことか?順を追って説明しますね。
前提として、フレッツ光には2つの種類があります。

ご覧の通り、「NTT東日本のFLET’S光」と「NTT西日本のフレッツ光」は別々のサービス。
そのため、提供エリア(運営元のNTTが担当している地域)の中で引っ越しするのか、エリアをまたいでしまうのかによって「転居時の手続き」も変わってしまうのです。
提供エリア内で引っ越しするなら「移転」
提供エリア内で───たとえば東日本エリアである北海道から東京に───引っ越しする場合、必要となる手続きは「移転」です。

移転というのは、簡単に説明すると「住所情報だけを変更して、新居でもフレッツ光を使い続けられるようにする手続き」のこと。
例えばNTT東日本のフレッツ光を使っている場合、その契約は継続したまま、“どこでインターネット通信をするのか”だけを変更するわけですね。
具体的な手順については後ほど説明するので、まずは「エリアをまたぐ場合の手続き」について説明を続けましょう。
エリアをまたぐ引っ越しをするなら「乗り換え」
大阪から東京に引っ越す場合など、提供エリアをまたぐことになるなら“いったんフレッツ光を解約して、新居でもう一度契約”しなくてはなりません。

これはつまり、「乗り換え」をするということ。
「現住居でも新居でもフレッツ光を使うことになるのに、乗り換え?」と思うかもしれません。
しかし、先ほど説明した通り「東日本のFLET’S光と西日本のフレッツ光は別物」です。
厳密には違うサービスを使うことになるから、その手続きは「乗り換え」に該当するというわけですね。
そう聞くと手続きは単純に感じるでしょうが、引っ越しというタイミングにおいては少し面倒。
これについても、詳しい手順は後ほど説明しますね。
フレッツ光の「移転」手続き
さて、新居が今使っているフレッツ光と同じエリア内にある人の引っ越し手続き…つまり「移転」の流れを説明しましょう。
といっても、手順そのものはとてもシンプル。

要するに、「どこに引っ越すのかをNTTに伝えて、新居で通信環境を整えるだけ」で移転は完了します。
ただし、これをスムーズに済ませるにはいくつか注意が必要です。
移転の注意点1.あらかじめ「開通のご案内」を用意しておこう
移転手続きは「NTTに引っ越しすることを伝える」ことから始めるわけですが、その際、本人確認のために
- 電話番号(固定電話を使っている場合)
- ご契約者名義(氏名)
- お客様ID
といった情報を求められます。
契約内容(住所情報)を変更する手続きをするのですから、本人確認が必要というのは当然ですよね。
問題は…必要となる情報のうち「お客様ID」が載っている書類を、あらかじめ用意しておかないといけない、ということ。
とてつもなく記憶力が良いお客様なら覚えているかもしれませんが、急に訊かれても判らないという人の方が多いですよね。何だったら、「お客様IDなんてあるの?」と思うかもしれません。
では、そのIDがどこに記載されているかというと、フレッツ光契約時にNTTから送付される「開通のご案内」。
というわけで、移転手続きを始める時は「開通のご案内」を用意しておく必要があるのです。

ちなみに、書類がどこにあるのか判らない(紛失した)という場合は、NTTに連絡(Tel:0120-116116)すれば再送してもらえます。
ただし再送してもらう場合、書類が届くまで数日~1週間は待つことになるのでご注意ください。
移転の注意点2.プロバイダーにも住所変更の連絡をしておこう
フレッツ光の移転を行う際は、「契約しているプロバイダーにも、別途で住所変更の連絡を入れなくてはいけない」という点にも注意が必要です。

なぜ、プロバイダーに別途の連絡が必要なのか?というと…
前提として、インターネット通信を行うには「回線設備」と「設備を使ってインターネットサービスを提供するプロバイダー」を用意しなくてはいけません。
さっきの図で言うところの、道路とトラックそれぞれ用意しないとダメ、ということ。
そしてフレッツ光というのは、あくまでも回線設備のことであり、NTT自体はプロバイダー業務を行ってくれていないのですね。
つまり、フレッツ光とプロバイダーの契約は、それぞれ別に交わされているわけです。
というわけで、移転をするにあたっては、フレッツ光(NTT)だけでなくプロバイダーにも別途で連絡しないといけません。

プロバイダーに住所変更の連絡をしないまま引っ越しを進めてしまうと、いざ新居に移ったとき「インターネット通信ができない」という状況になります。
それもそのはず。フレッツ光…つまりNTTの回線は新居に移っているとしても、それを使うプロバイダーは「どこにサービスを届けたら良いのか判らない」のですから。
ちなみに、プロバイダーはフレッツ光契約時にお客様自身が選んでいるはずですので、契約書などを確認してみてください。
プロバイダーの確認方法が判らない方は、こちらの記事をご覧ください。
フレッツ光の「乗り換え」手続き
東日本と西日本をまたぐ引っ越しをする方は、「今のフレッツ光から新居で使えるフレッツ光に乗り換える」必要があります。
その手順は、以下の通り。

簡単にまとめると、「いったん(今の)フレッツ光を解約して、新居でもう1度フレッツ光を契約する」ということですね。
この手続きも流れ自体はシンプルなのですが、スムーズに済ませるためには注意が必要。
乗り換え時の注意点.通信機器はいったん返却しないとダメ
乗り換え手続きの注意点というのは、今使っている通信機器(ONUやHGWなど、NTTマークがついた器機)は返却しないとダメ、ということ。

考えてみれば当然なのですが、お客様の現住居に置かれている器機は「今住んでいる地域を担当しているNTTからレンタルしたもの」。
たとえば大阪にお住いの方なら、そこで使っているのはNTT西日本の機器です。それは、NTT東日本の提供エリアでは使えません。
というわけで、乗り換えにあたってはいったん機器も返却して、引っ越し後は新たに送付されてくる機器を使う必要があるのです。
返却期限は「解約日の翌月20日」!
機器の返却には期限があり、それは「解約日の翌月20日」となっています。
たとえば3月31日に解約したら、4月20日までには返却しないといけません。
期限を過ぎると違約金(機器代金)を請求されるので、ご注意ください。
フレッツ光の引っ越し費用は最大¥19,800
さて、引っ越し手続きのやり方がわかったら、費用がどれくらいかかるのか気になりますよね。
先にお伝えしておくと、フレッツ光の引っ越し費用とはつまり「新居の開通工事にかかる費用」のことです。
事務手数料の類は特に発生しないのですが、工事ばかりは人の手がかかるので有料となっています。
開通工事というのは───お客様は経験済みかもしれませんが───フレッツ光を使うために必要な設備を整える作業のこと。

なぜ、改めて工事内容を確認したのか?
それは、工事内容によって費用に差があるから。
有り体に言うと、「電柱から屋内に回線(光ファイバー)を引き込む作業」の有無で、金額に大きな差が生まれるのです。

ご覧の通り、回線を引き込む作業が無ければ¥8,360で済むところ、そうでなければ…
- 戸建ての場合で¥19,800
- マンションの場合で¥16,500
もの費用負担があるのです。
乗り換えの場合は「工事費の残債」も請求される
さらに注意してほしいのが、乗り換え手続きをする場合は「現住居の工事にかかった費用の残り」も一括請求される、ということ。
お客様の中にもそのようにしている人がいるはずですが、フレッツ光の工事費というのは分割払いができるようになっています。
「残債」とはつまり、まだ支払いきっていない工事費のこと。
たとえば24回払い(825円×24回)にしている人は、残り12ヶ月というタイミングで引っ越した場合、¥9,900を一括請求されるわけですね。
何が言いたいかというと、フレッツ光の引っ越しにはある程度の金額がかかってしまう、ということ。
ただでさえ引っ越しにはお金がかかるので大変だと思いますが、その点は頭にいれておいてください。
引っ越しを機に「光コラボ」に乗り換えた方がお得
さて、「フレッツ光の引っ越し手続き」については、ここまで説明した通りなのですが…
引っ越しが決まっているなら、これを機に「光コラボ」への乗り換えも検討してみてはいかがでしょうか。

光コラボというのは、フレッツ光と同じくNTTの回線設備を使っているサービスのことで…
ソフトバンク光やドコモ光等がこれにあたるのですが、単品で販売されている「NTTの回線」と「プロバイダー」をセットにしたサービスです。
こう言ってよければ、マクドナルドのハッピーセットみたいなものなのですね。

たとえば光コラボ商品の代表格、ソフトバンク光。これは「NTTの回線」と「Yahoo!BB」のセット商品となっています。
フレッツ光でもYahoo!BBを選べる───回線とプロバイダーそれぞれの単品買いができる───のですが、セット価格になっているソフトバンク光の方がお得である、ということです。
引っ越し費用が¥3,300になる
すでに説明した通り、フレッツ光の引っ越しには安くとも¥8,360の費用がかかります。
これが光コラボに乗り換える場合、基本的に¥3,300で済んでしまうのです。
というのも、光コラボ側が費用のほとんどを負担してくれるから。
一体どういうことか?というと…
そもそも光コラボ商品というのは、NTTの回線ユーザーを獲得しようと一生懸命です。
そのために彼らは、手続きに費用をゼロに近づけることで、乗り換えのハードルを下げようとしているのです。
たとえばソフトバンク光の場合、他社違約金や工事費用を最大10万円まで還元してくれます。どうしてもかかってしまうのは、契約事務手数料の¥3,300だけ。
つまり引っ越し先ではフレッツ光を使い続けるより、光コラボに乗り換えてしまった方が、料金的にも費用的にもお得ということ。
たとえば以下のような光コラボサービスを選べば、少なくとも引っ越し費用の心配はほとんど無くなりますよ。
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- フレッツ光の料金は高い!毎月の通信料を安くする3つの方法を紹介
フレッツ光の料金については、こちらの記事で詳しく解説しています。 - フレッツ光が抱える5つのデメリット|やめた方が良い人の特徴
フレッツ光に関するデメリットとして、プロバイダーの別途契約が必要であることを挙げています。
フレッツ光の引っ越しに関する質問と回答
最後に、フレッツ光の引っ越しに関する「よくある質問と回答」をまとめておきますね。
細かな疑問にも答えているので、ぜひ目を通しておいてください。
Q.引っ越し手続きはいつまでにやればいいの?
A.引っ越しの約1~2ヶ月前までに対応してください
引っ越し手順についてはこの記事で説明した通りなのですが、それをスタートするタイミングとしては「引っ越し日の1~2ヶ月前」がタイムリミットだと思っておきましょう。
というのも、どのような手続きをするとしても(移転・乗り換えいずれにしても)、新居の工事予約は「申込から1~2ヶ月後」しか取れないからです。
すぐに予約ができない理由は、シンプルに立て込んでいるから。工事はどうしても人の手で行われるので、1度に対応できる数にも限界があり、どうしても1ヶ月以上は待つことになってしまうのですね。
ちなみに、どうしても間に合いそうにない方は、ぜひソフトバンク光への乗り換えを検討してください。
ソフトバンク光は「工事完了までは無料でソフトバンクAirをレンタルできる」というキャンペーンを実施しているので、引っ越し後もすぐにインターネット通信ができるようになるのです。
Q.引っ越し時、プロバイダーはどうすればいいの?
A.まずは契約しているプロバイダーに連絡をとってください
移転するにしても、乗り換えるにしても、プロバイダーには別途での連絡が必要となります。
この記事でも解説したように、プロバイダーはフレッツ光とは別個に契約しているものなので、どうしてもお客様自身で連絡を取る必要があるのです。
引っ越し後も契約を継続するのか、それとも解約するのかというのは、プロバイダーと相談のうえ決定することになります。
Q.今の家ではいつまでインターネットが使える?
A.調整すれば引っ越し直前まで使い続けられます
インターネットが使えなくなるのは、NTT側での契約内容が変わるとき───移転なら住所変更のタイミング、乗り換えなら解約のタイミング───です。
つまり、そのタイミングをフレッツ光と相談して調整しておけば、最大で引っ越しの前日まで使い続けることも可能ということ。
ただし、1度決まったタイミングを変更することは基本的にできないので、スケジュールとの兼ね合いには注意しておいてください。
まとめ.フレッツ光の引っ越し方法は新居のエリア次第
さて、今回はフレッツ光の引っ越し手続きについて解説しました。
そもそもフレッツ光を運営しているNTTには2つの種類があり、それぞれ提供エリアが異なっているため、「どこに引っ越すのか」によって手続きも変わります。
つまり何よりも大事なのは、あらかじめ「移転・乗り換えどちらの手続きを取る必要があるのか」を確認しておくこと。
加えて、プロバイダーには別途で住所変更の連絡をしておくことも忘れてはいけません。
しかし…今のうちに考えておいていただきたいのですが、必ずしもフレッツ光を使い続けるのが正解ではない、ということです。
率直に言って、料金的にも費用的にも光コラボに乗り換えた方が、賢い選択と言えます。
いずれにせよ、お客様にとってのゴールは「新居に快適なインターネット環境を整えること」であるはず。
フレッツ光を使い続けるにせよ、光コラボに乗り換えるにせよ、そのゴールを見据えた意思決定を心がけてください。
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記事の編集責任者 奥山 裕基 Okuyama Yuki