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Q
- 自己PRで柔軟性をアピールする場合、効果的なエピソードを選ぶコツは?
- まず考えてほしいのは「柔軟性」という言葉を曖昧にとらえていないか、ということです。 柔軟性とはどういうことか、具体的に自分の中で改めて定義してみましょう。 たとえば、予期せぬトラブルに対応した経験や、意見の異なる人と協調して何かを成し遂げた経験など、いくつか候補があると思います。しかし、その「出来事」だけで終わってしまっている可能性があります。「こういうことがあった」「こういうことがあった」という出来事だけで終わっているのはもったいないです。 出来事があったときに、自分はどう考え、その状況に対してどう行動したのか。ここがその出来事と紐づいてくると、初めて「エピソード」になります。出来事はエピソードではありません。 具体的な行動や思考プロセスをどのように記述すれば良いかということですが、おそらく質問者の方は漠然とした方向性は見えていると思います。もう一押しするとすれば、その出来事に対して「どう思ったか」「どう行動したか」を具体的に書き出してみてください。 そうすれば、「自分らしさが最も出ているエピソードはこれだな」というものを選べるようになります。 エピソードは材料集めと編集を分けよう エピソードはたくさんなくて構いません。1つか2つで良いです。最も自分らしいな、最も自分の能力が発揮されたな、と思えるものが良いです。 よくあるのは、いきなりエピソードをまとめようとすることです。まずは自分が経験したこと、そのときどう思ったか、といったことをひたすら記述して、すべての材料を洗い出すことです。 材料集めと、それを綺麗に読みやすいように編集する作業を一度にやろうとするのは、かなり難易度が高いです。作業を分けておこなうと、やりやすくなりますよ。
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Q
- 長所がわからない場合の対処法を教えてください。
- 自己分析セミナーに参加したり、家族や友人に話を聞いてみたりしても見つからないというケースは、「何を探しているかが自分でよくわかっていない」可能性があります。 つまり、「長所とは何だろう?」と探しているものの、「自分にとっての長所とは何か」が定義されていないのかもしれません。「長所ってそもそも何ですか?」と尋ねると、曖昧な反応が返ってくることがよくあります。長所とは何かをぼんやりとしたまま探している状態です。 たとえるならば、金を探しているのに「光るものないかな」くらいの感覚で探しているようなものです。それでは石ころも鉄くずも候補になってしまいます。金色に光っていて、重さがこれくらいで、というように、探すポイントの「解像度」が低いまま漠然と探している状態です。 したがって、「ない」のではなく、「言葉にできていないだけ」というのがまず1つの原因です。探すときに、何を探すかが明確になっていないのです。 「得意」より「特徴的な行動」に注目しよう! では、どうすれば良いか。私なりの一つの指標をお伝えします。 長所というと「ほかの人よりうまくできるところ」と思われがちですが、そうではありません。それは相対評価です。 長所とは基本的に絶対評価です。自分の中で長所だと言えれば、それは長所です。「うまくできるところ」や「優れたところ」である必要はありません。自分の「特徴的な行動」であれば大丈夫です。 たとえば、思わず没頭してしまうこと、割とさらっとできてしまうこと、褒められたことがあること。こういったことであれば、もう長所として書いて構いません。自分の特徴であれば良いのです。 今挙げたように、没頭してしまうこと、何時間でもできてしまうこと、褒められてしまうことなど、「出来事ベース」で自分の特徴を思い出すと、比較的思い出しやすいです。それを自分の特徴として「長所」というラベルを貼って良いのです。これは絶対評価ですから。
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Q
- 自己PRの書き出しでインパクトを出すには?
- これは自己紹介の際と似ていますが、インパクトを出す方法を勘違いすると、逆効果になってしまいます。ほかの人が書いていないようなすごいことを書こうとすると、かえって悪い印象を与えてしまう可能性があります。 私が考えるインパクトとは、「おっ」と思って印象に残りやすいことです。そうだとすれば、ほかの人がやっていないすごいことよりも、「きちんと整理されていて、読みやすい」ことの方が、ビジネスパーソンにとってはインパクトがあり、印象に残りやすいと思っています。 結論から話すというのは、多くの人がやろうとするのにできていないことが多いです。それをきちんと整理して読みやすく書けていると、「おっ」となります。 ですから、「すごいことを書こう」と考えているのであれば、それはリスクがあるかもしれません。きちんと整理されていて結論から書かれているという読みやすさがあれば、まずは印象に残りやすいですよ。そこが最も大切です。 まずは基本の「結論から一言」を徹底しよう! それができているうえで、さらに付け加えるとするならば、例えば、少し自分なりのフレーズを入れるのも良いでしょう。「私は何々のプロです」といった表現ですね。あとは、数字や結果を盛り込むことも有効です。 たとえば「アルバイトで全国1位を取った営業力があります」のように、数字や結果を示すと具体性が増します。少し凝りすぎるのは良くありませんが、「何々のプロ」「何々の専門家」「何々のマニア」といった一言を加えても良いでしょう。 ただし、これらは「結論からきちんと整理して話す」という基本ができたうえでの話です。順番を間違えないようにしましょう。
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Q
- 銀行への就職の難易度はどれくらいですか?
- 難易度については、様々なサイトで情報が出ていますが、質問者の方が本当に知りたいのは、おそらく「どうすれば就職の合格率を高められるのか」という点だと思います。 一つ目安としてお伝えすると、メガバンクは確かにハードルが高めです。たとえば、2025年のリクナビ経由でのUFJへの応募では、400名の採用枠に対して、プレエントリーで3万人以上という数字が出ていました。プレエントリーなので、実際に面接に臨んだ人数はもっと少ないかもしれませんが、単純計算でそれくらいの競争率になるということです。 一方で、地方銀行や信用金庫などは、メガバンクとはまた状況が異なります。とはいえ、銀行という業界は人気のある職種なので、それなりの準備をして臨む必要があると考えてください。 安易な理由ではない明確な志望理由が重要 自分の合格率を高めるための対策としては、やはり専門的で少し特殊な業界であるため、「なぜ銀行なのか」を明確にすることが重要です。大学職員や公務員のときにも話しましたが、「給料が高いから」「安定しそうだから」といった安易な理由で応募しているのではないか、という疑念の目で見られます。 ですから、「いや、そうではない、私は本気なのだ」ということを伝える必要があります。なぜあえて銀行なのか、という理由を明確に話せるように準備しておきましょう。メガバンクではなく、地方銀行や信用金庫などでいうと、地元がキーワードになることが多いです。 「地元で長く働きたい」「地元の発展に貢献したい」といったフレーズもよく出てきます。しかし、そうすると「だったらほかの仕事もあるよね?」と企業側から問われることもあります。そこで、「いやいや、なぜ銀行なのか」ということをさらに明確に答えられるように準備できていれば、本気度が高いと評価され、合格率を高められるでしょう。
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Q
- 面接の自己PRでコミュニケーション能力をアピールして好印象を得る方法を知りたいです。
- 確かに、コミュニケーション能力は自己PRのポイントとしてよく挙げられます。採用側が重視している能力だからです。しかし、「自分なりのエピソード」や「話し方自体」で差別化を図るものです。 どのような伝え方をすれば良いか、話す構成やエピソードの選び方についてですが、エピソードは自分が最も熱を持って話せるものを選びましょう。私がよく言うのは、「一晩中語れるネタはありませんか?」ということです。 たとえば、「10年間部活動を頑張った」など、これだったらかなり話せるというネタを優先的に思い出してみてください。 STARメソッドと話し方で個性を際立たせよう! 話す構成としては、「こういう場面で、それに対してこういうふうに考えて、こう行動した」という「状況」「思考」「行動」です。 そして、もし良い結果が生まれたのであれば、その結果も付け加えると良いでしょう。 いわゆる「STARメソッド」のようなものです。この「状況・思考・行動・結果」というのは、ほかの人とまったく同じものはありません。だからこそ、こういった部分で差別化をするのです。そして、そのときのあなたの「話し方」も差別化ポイントになります。 「私はコミュニケーション能力があります。国際交流イベントで様々な国の人と話して、100人くらいと仲良くなりました」というように、いくら事実を並べても、あなたの話し方からそれが伝わらなければ意味がありません。 話し方も差別化ポイントなので、練習して良い印象を与えられるようにしましょう。
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Q
- 二次面接の採用率はどれくらいなのでしょうか?
- 一般論でいえば、平均で30%から50%といわれることが多いです。人によっては40%から60%と、もう少し高いという人もいます。私も幅があるとは認識しています。 二次面接の通過率を高める具体的な対策は、「ガクチカ」「志望動機」「自己PR」などの深掘り質問に備え、自己理解を深めておくことです。 一次面接では、自己PRや志望動機、ガクチカなどを話す機会があります。二次面接では、企業側が「会社とのマッチング度」や「志望度の高さ」、つまり「本気度」を聞いてきます。そのため、一次面接で話した内容をもとに、企業側が気になったことを深掘り質問してくると考えてください。 したがって、自己PR、志望動機、ガクチカなどで話した内容について、「さらにそれどういうこと?」と聞かれることを想定して準備しておきましょう。 また、本気度や会社とのマッチングを確認するため、「会社に入ってやりたいこと」や「今後どのように働いていきたいか」といった具体的なことも聞かれる可能性が高いです。これは志望理由にもかかわるので、志望理由を深掘りしておけば答えられるはずです。 理由と根拠を明確に伝える練習をしよう! ビジネスパーソンにとって非常に大切なのは、「なぜそう思うのか」という理由や根拠を話すことです。学生はこれに慣れていないことが多いです。ビジネスパーソンになると、「その根拠は?」「どういう理由でそれがうまくいくの?」などと、理由を問われることが頻繁にあります。 「圧迫面接された」「厳しいことを聞かれた」と感じるケースもありますが、実はこれはビジネスの世界では当たり前に聞かれることなのです。一次面接で聞かれたことを深掘り質問されるので、その理由まで含めて準備しておきましょう。それが本気度にもつながります。
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Q
- オンライン面接で緊張しない方法ってありますか?
- オンライン面接でも緊張はするものですが、コントロールできる範囲にする工夫をしましょう。 ①慣れた場所で受けられる: 自宅など慣れた場所で面接を受けられるため、対面よりもリラックスしやすいというメリットがあります。 ②手元に資料を置ける: ちらっと見るくらいであれば、手元にESやメモなどを置いておくことも可能です。 ③オンラインに慣れる: 回線トラブルや表情が伝わりにくいといった不安は、オンラインでのコミュニケーションに慣れていないことが原因かもしれません。友人などとZoomやGoogle Meetで話す練習を何度かしてみましょう。 ④トラブル対策: デバイスを複数用意したり(PCとスマホなど)、何かトラブルが起きた際の伝え方(「少々お待ちいただけますでしょうか、機器に不具合が生じておりまして―—」など)を事前に準備しておくと安心です。 オンラインでは表情が伝わりにくいこともあるため、対面よりも3倍増しで表現することを意識すると良いでしょう。
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Q
- 書類選考の連絡が遅くても合格だということはあり得ますか?
- 書類選考や面接結果の連絡が遅いことは、不合格を意味するわけではありません。 連絡が遅れる理由はさまざまです。 応募者が多く、選考に時間がかかっている 社内のほかの業務との兼ね合いで、採用業務が遅れている 決済権者の確認に時間がかかっている(出張中など) 10日から2週間ほどは比較的普通であり、3週間経っても連絡がなければメールで問い合わせてみるのも良いでしょう。 過去には、最終面接の連絡まで1カ月かかったケースもあります。結果を待つ間は、次の企業に応募するなど、活動を継続することが重要です。 何もせずに待っていると不安が募り、時間がもったいないです。
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Q
- 公務員に有利な学部はありますか?
- 一部の技術専門職などを除けば、学部による有利・不利は基本的にないと考えてください。 おそらく市役所や県庁などの行政職を想定してのご質問かと思いますが、その場合、特定の学部が絶対的に有利になるということはありません。 配属先はさまざまなので総合的な視点が大切 もちろん、税務署など専門性の高い分野を志望する場合は関連学部が有利に働くこともありますが、採用後はさまざまな部署に配属される可能性があるため、一般的な行政職であれば学部を気にする必要はないでしょう。
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Q
- 就活面接で苦手なことを聞かれた際の答え方はどうしたら良いでしょうか?
- 苦手なことを正直に答えても、それ自体がマイナス評価に直結するわけではありません。苦手なことがあること自体は、まったく問題ないのです。 重要なのは、自分の課題を客観的に認識できているか、そしてそれを改善しようと努力しているかという点です。 「私にはこういう課題があることを自覚しており、それを克服するために現在このような工夫をしています」という形で伝えることができれば、むしろ自己分析能力や成長意欲をアピールする機会になります。 NG表現に注意 ! 伝え方に留意しよう ただし、「協調性がない」「時間を守れない」「すぐにカッとなりやすい」といった、社会人としての根幹にかかわる内容は、表現を工夫して伝える配慮が必要です。 たとえば、「自分の考えに集中しすぎる傾向がある」「完璧を求めすぎて時間がかかってしまうことがある」といったように、ポジティブな側面も示唆するような言い方に変えるのが有効です。 自分の課題と向き合う姿勢を示すことが大切です。