編集責任者メッセージ

熊野 公俊 Masatoshi Kumano

Profile

高校卒業後、航空自衛隊に入隊。4年間の在籍後、22歳で都内の大学に入学し、心理学・教育学を学ぶ。卒業後は人材サービスを展開するパソナで、人材派遣営業やグローバル人材の採用支援、女性活躍推進事業に従事。NPO(非営利団体)での勤務を経て、「PORTキャリア」を運営するポートに入社。キャリアアドバイザーとして年間400人と面談し、延べ2500人にも及ぶ学生を支援。2020年、厚生労働大臣認定のキャリアコンサルタント養成講習であるGCDF-Japan(キャリアカウンセラートレーニングプログラム)を修了
全国民営職業紹介事業協会 職業紹介責任者(001-220824001-02942)
国家資格キャリアコンサルタント

就活の先にあるキャリアを見据え“あなた”に届くアドバイスをしたい

就活のゴールは内定ではない

「あなたにとって就活のゴールは何ですか?」

就活生との面談では、最初にこう問いかけるようにしています。「希望の企業に内定をもらうこと」「自分のやりたいことができる企業に入ること」。そのような答えが多くの就活生から返ってきます。

私はそんな学生に対し、「長い人生(キャリア)の第一歩です。もっと先を見据えた就活をしましょう」とアドバイスをしています。

私自身、かなり珍しいキャリアを歩んできました。航空自衛隊から始まり、一般企業、NPO(非営利団体)での勤務を経験してきました。どれもその時の自分にベストな選択をしてきたつもりです。

一方で、キャリアチェンジの度に「入社後の活躍や働く姿をしっかりイメージできていたか」と問われれば、自信を持って「はい」と答えられません。もう少し過去の自分自身と向き合い、中長期的な視点での判断軸を持った意思決定をすれば良かったとも思います。

たとえば、キャリアアドバイザーになってみて改めて自分の価値観を振り返ってみると、自分自身は「新しい価値をつくる過程」に喜びを見出していることに気付きました。好きだったこと、夢中で頑張れたこと、そうした過去の経験をあまり振り返ってきませんでした。

自分の反省も踏まえつつですが、みなさんには自分の価値観や人生としっかり向き合った就活をしてほしいと思っています。人生一度きり、ファーストキャリアは誰にとっても大きな決断です。だからこそ「自分と向き合い、そして最善の意思決定をしてほしい」。PORTキャリアの立ち上げにはそんな想いを込めています。

リアル・デジタル両面でキャリアをサポートし、豊富なナレッジを持つポートが運営するPORTキャリアでは、「内定をゴールとする」のではなく、その後に何十年も続く長いキャリアの充実を見据えたアドバイスを心がけています。

就活では“自分らしさ”を大切にしてほしい

このメッセージを読んでいる学生のみなさんは、就活で何らかの悩みを抱えているかもしれません。そんなあなたへ私なりにメッセージを贈ります。

まず、就活で悩みや迷いがない人はいません。

「自分はどんな企業が向いているのか」
「どうして面接に通過できないのか」
「どの企業を最後に選べばいいのか」
「そもそも何のために就活をするのか」

そのような壁に誰しもがぶつかるはずです。また、選考過程で「自分自身や人間性そのものが評価されている」、そんな気持ちにもなる人も多くいます。どこの企業に内定をもらうかなど、他者からの評価で一喜一憂する時期でもあります。

しかし、本来はその選択が良いものかどうかは他人が決めることではありません。誰でもない、自分自身が決めることです。自分自身が本当に幸せだと感じるキャリア選択をすることが何より大切だと思っています。

考えてみてください。小手先の就活テクニックで受かった企業で果たして充実したキャリアを歩みだせるでしょうか? 見繕った自己PRや志望動機で面接に通過した企業で本当に活躍できるでしょうか? 答えはノーだと思います。

エントリーシート(ES)などの書類選考や面接の場では、取り繕ったアピール内容や人柄ではなく、あなた自身の本質的な部分を知ってもらうことが重要です。業界・企業選び、内定先選びなど、さまざまな意思決定の場においては、自分なりの判断軸を持ち選択することが大切です。

そのことを忘れずに「自分軸で良い選択」をし、選んだ仕事を自分のものにできるよう自信をもって進んでほしいなと思います。たとえ難しいと感じる選択だとしても、ぜひ勇気をもって一歩踏み出してください。

「入社後にいきいきと働くことがゴール」。PORTキャリアでは、就活のゴールをそう位置づけて、より良い就活に向けてあなたと伴走したいと思います。

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