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Q
- エントリーシートと履歴書の自己PRの内容は変えるべきですか?
- 私がこれまで数多くの求職者指導をしてきた経験からは、基本的には、エントリーシート(ES)と履歴書で自己PRの内容を大きく変えることは推奨しません。 なぜなら、面接官によっては、どちらか一方の書類しかじっくり目を通さない可能性があるからです。 特に、現場の管理職などが面接官を務めている場合、多忙ななかで面接直前に短時間で書類を確認するケースも少なくないと私はみてきました。 見落としリスクを回避! 内容は両書類にしっかり網羅を そのため、どちらの書類にも同じ骨子の内容を記載しておくことで、アピールポイントが見落とされるリスクを減らすことができます。スペースの都合も考慮し、履歴書には要点を簡潔に、ESには具体的なエピソードを交えて詳しく記載するのがおすすめです。 もしアピールしたい強みが2つある場合も、両方の書類にその旨を記載し、ESで各々を深掘りすると良いでしょう。 それで選考が不利になることはないと私は思います。私が最も望ましいと考えるのは、履歴書にサマライズされた自己PRがあり、ESでその詳細が補完されている状態です。 私は求職者に指導する際、企業ごとにアピールするポイントを変えたい場合は、ESの記述で調整するのが一般的だとお伝えしています。
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Q
- 文系の場合のESの「ゼミ・研究内容」の書き方を教えてください。
- 文系学生がエントリーシート(ES)添削を数多くおこなってきた私の経験からお伝えできるのは、正直研究テーマそのものが直接的に仕事内容と結びつきにくい場合があるということです。 ただしそのような場合には、研究活動を通じて培われた論理的思考力や分析力といった汎用的なスキルをアピールするのが効果的だと私は考えています。 また、研究テーマから得られた社会的な視点や、課題解決に至るまでのプロセスを具体的に明記することで、自身の思考力や研究に対する取り組みなどを伝えることができるでしょう。 「なぜ?」を深掘りして思考プロセスで個性を輝かせよう! 文系の研究においては、理系ほど具体的な成果が求められるわけではなありません。 むしろ「なぜその分野を選択したのか」「なぜその研究テーマに取り組んでいるのか」「その結果、何が明らかになったのか、あるいは何を明らかにしようとしているのか」といった、研究の選定から研究中の思考プロセスが重視される傾向にあります。 そのため、これらの点を意識して伝えることをおすすめします。ここを深堀りできれば相手に伝わるESを作成できますよ。
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Q
- TOEICで700点を取得できたことはガクチカとして使えますか?
- 私がこれまでガクチカに関する相談を受けてきた経験からお伝えすると、TOEICで700点を取得できたことは、学生時代に力を入れたこと(ガクチカ)として十分にアピールになり得ます。 ただし、単に点数を伝えるだけでなく、その背景にある努力のプロセスを具体的に示すことが重要だと私は考えています。 今回の場合であれば、「TOEICで700点獲得」という成果だけでなく、そこに至るまでに少しずつ勉強に取り組んできた学習のプロセスを伝えるべきです。実際に面接でアピールする際も、成果である点数よりも、そこに至るまでの取り組みや工夫にボリュームを持たせて話すことを推奨します。 課題発見から目標達成までの一連のストーリーで採用担当者を惹き付けよう たとえば、私がよくアドバイスしている伝え方は以下の通りです。 まず、勉強開始前のスコアや英語の習熟度など、当初の課題について簡潔に述べます。次に、具体的な勉強方法や工夫した点など、その課題に対してどのように計画を立てて取り組んだのかをつたえましょう。 そして、そのプロセスを経て700点を取得したことで、結果的に何を学んだのかを最後に伝えます。 勉強過程の話のなかでは、スコアの向上だけでなく、実際に英語力が伸びたと実感した具体的なエピソードなどを盛り込むと、より説得力が増すため、ぜひ参考にしてみてほしいです。
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Q
- 人の気持ちに寄り添えるという長所を効果的に伝えたいです!
- 「人の気持ちに寄り添える」というのは、素晴らしい長所ですね。 しかし質問にあるように、伝え方によっては抽象的で弱く聞こえてしまう可能性もあります。 この長所を効果的にアピールするためには、「具体的なエピソード」と「仕事でどのように活かせるか(再現性)」を明確に伝えることが重要です。 アルバイトで顧客の悩みを丁寧に聞いて感謝された経験や、友人を励ました経験は素晴らしいですね。 その際に、あなたがどのようにして相手の気持ちを察したのか、そのうえでどんな行動をしたことで相手の行動が変化したのかを具体的に語れるように整理してみましょう。 企業での貢献イメージを明確に! 熱意を持って語ろう そして、その「寄り添う力」が、応募する企業の仕事において、「顧客満足度の向上」「チーム内の円滑なコミュニケーション」「クレーム対応での問題解決」などにどのようにつながるのかを具体的に説明できると、採用担当者もあなたの入社後の活躍をイメージしやすくなります。 「私は、人の話を丁寧に聞き、相手の立場に立って物事を考えることができます。この強みを活かして、貴社では顧客一人ひとりに寄り添ったサービスを提供し、信頼関係を築いていきたいです」というように、具体的な貢献イメージを熱意をもって伝えることを心がけてください。
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Q
- 2月からの就活スケジュールを教えてください。
- 大学3年生の2月、いよいよ就職活動が本格化する時期ですね。インターンにいくつか参加したとのこと、素晴らしいスタートです。この時期に優先して取り組むべきこととしては、まず「自己分析の深化」と「業界・企業研究の拡大」が挙げられます。 インターンでの経験も踏まえ、自分の強みや価値観、興味のある分野を再度見つめ直しましょう。そして、これまで知らなかった業界や企業にも目を向け、視野を広げることが大切です。 企業説明会への参加とESの準備を同時進行で! 具体的な活動としては、3月から本格的に始まる企業説明会に向けて、興味のある企業をリストアップし、参加申し込みの準備を始めましょう。多くの企業がWebサイトで情報を公開し始めるので、こまめにチェックが必要です。 同時に、ESの準備も本格化させましょう。自己PRやガクチカなど、基本的な項目は早めに書き始め、何度も推敲を重ねることが重要です。大学のキャリアセンターや先輩に添削してもらうのも良いと言えます。 筆記試験対策も忘れずに、計画的に進めてください。
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Q
- エントリーシート(ES)の志望動機の最適な文字数はどれくらいですか?
- ESの志望動機の文字数制限への対応ですね。 まず基本的な考え方として、文章の冒頭に記述する要約部分、つまり「私が貴社を志望するおもな理由は3点あります。1点めは〇〇、2点めは△△、そして3点めは□□です」といった結論にあたる部分は、文字数制限にかかわらず変更しないほうが良いと思います。 その理由は、この骨子となる部分は、文章全体の構成を支える重要な役割を担っているからです。 何種類かの文字数パターンで志望動機を作成してみるのがおすすめ ESの各項目の文字数は、おもに、それぞれの回答に対する理由や根拠を説明するエピソードの具体性の度合いで調整できます。 たとえば、具体的なエピソード部分を少し短縮したり、あるいは「貢献することを目標としています」という表現を「貢献」という名詞に置き換えることで文字数を削減したりといった感じです。 また、「熱心に応援していました」という表現を「応援していました」とするなど、副詞や形容詞を必要に応じて削ることも有効な手段です。ただし、具体例を極端に省略してしまうと、かえって内容が薄く、読みにくくなってしまう可能性があるので注意しましょう。 私がこれまで多くの学生にアドバイスしてきたなかで最も効率的だと感じるのは、まず伝えたい内容をすべて盛り込んだ長めの文章を作成し、そこから不要な部分を削ったり、表現を推敲したりしながら、指定された文字数に収めていくという方法です。 可能であれば、たとえば600字、400字、300字といったように、複数の文字数パターンの志望動機を用意しておくと、さまざまな企業の文字数制限にスムーズに対応できるため、非常に楽になると思います。 繰り返しになりますが、最も重要なのは、文章の骨子となる要約部分、つまり「何を伝えたいのか」という核となるメッセージをしっかりと残すことです。
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Q
- アルバイトはしていないのですがそれでもガクチカは書けるものでしょうか?
- アルバイト経験がないとのことですが、ガクチカとして書けることはたくさんあるためまったく問題ありません、安心してください。 企業が、ガクチカ、すなわち学生時代に力を入れたことのなかで知りたいのは、必ずしもアルバイト経験だけとは限りません。大切なのは、あなたが学生生活のなかで何に情熱を注ぎ、どのように考え、行動し、そこから何を学んだか、という点です。 たとえば、学業への取り組みも立派なガクチカになります。特定の科目において努力して優秀な成績を収めたり、多くの単位を計画的に取得して知識の幅を広げたりした経験などが挙げられます。 また、ゼミ活動に真摯に取り組み、仲間と議論を深めたり発表に向けて努力したりした経験なども、たとえ目に見える賞などを獲得していなくてもその過程が重視されるため、十分にアピールになり得るのです。 研究活動においては、卒業論文や研究課題に対して、過去の研究資料を徹底的に調べるなど、深く掘り下げて取り組んだことや、地道な調査や実験を続けて自分なりの結論を導き出した、といった経験もガクチカに活用できるエピソードの例として挙げられます。 そのほかにも、サークル活動やボランティア活動、あるいは趣味や資格取得といったように、何かに打ち込んだ経験があれば、それもガクチカとして伝えることができるのです。 ガクチカは成果ではなく打ち込んだ過程を具体的に示すことがポイント 企業側は、きらびやかな成果そのものよりも、あなたが目標に対してどのように努力したかというプロセスや、その経験を通じて得た学び・成長に注目しています。 たとえば、真面目に授業に取り組んだという経験であっても、「〇〇という分野に強い興味を持ち、授業外でも関連書籍を読んで理解を深めた結果、その科目の成績は常にトップクラスだった」といったように、具体的な過程のエピソードを交えれば、あなたの主体性や探求心をアピールできます。 「大きな成果がないと書けないのでは……」と不安に思うかもしれませんが、心配はいりません。 たとえば、論文をきちんと仕上げたこと自体も一つの成果になる上、研究のなかで「この分野におけるこの視点からのアプローチは、おそらく初めての試みだ」といった自分なりの意義を見出すこともできます。 「学部内で最も多くの単位を取得した」というのも、計画性や勤勉さを示す立派なアピールポイントだと、私は思います。大切なのは、結果の大小ではなく、その過程であなたが何を感じ、何を考え、どのように行動したかを自分の言葉で伝えることです。 「言い方を工夫する」ことで、些細に見える経験も十分に魅力的なガクチカになります。自信を持って、あなた自身の経験を語ってください。 企業の人は、そのエピソードからあなたのポテンシャルを見出そうとしていますよ。
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Q
- 仕事に行けないのは甘えでしょうか?
- 毎日仕事に行くのがつらく、体調にも良くない変化が出てしまっているのですね。周りの人に「甘えだ」と言われると、ますます自分を追い詰めてしまいますよね。 しかし、心や体に不調が出ているのは、決して「甘え」ではありません。私がこれまで多くの求職者や社会人を見てきた経験上、それはあなたの心と体が発している「SOSのサイン」である可能性が高いと思います。 そのサインを無視せず、まずはあなた自身の状態を客観的に把握することが大切です。 休息をとり、専門機関に相談して客観的なアドバイスを得よう まず、心療内科や精神科を受診し、医師に相談してみることを強くおすすめします。専門家であれば、あなたの状態を客観的に判断し、適切なアドバイスや必要な治療法を提案してくれるはずです。 また、長時間の労働や人間関係のストレス、ハラスメントなどといった労働環境が原因で、今のような心の状態になっている可能性も考えられます。 もしそうであれば、信頼できる上司や人事担当者、あるいは社外の相談窓口に悩みを打ち明けてみるのも一つの方法です。今の状況を解消するためには、まず十分な休息をとり、心と体の両面からケアしていきましょう。 決して一人で抱え込まず、適切なサポートを求めてくださいね。
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Q
- 履歴書のクラブ活動経験なしの場合はどう書けば良いですか?
- 企業側が履歴書のクラブ活動欄に期待しているのは、おもにサークル活動やアルバイト経験といった、学業以外の自主的な活動に関する情報です。 もし、まったく関係のない個人的な趣味について長々と書かれていれば、多少の違和感を覚える採用担当者もいるかもしれません。しかし、私のこれまでの就職指導の経験からも、履歴書のクラブ活動欄は空欄にしておくより、何か建設的な活動について記載されているほうが好印象につながります。 クラブ活動に類似する内容でなかったとしても熱意を伝えることが大切 そもそも「クラブ活動」という項目名自体が、少々古い表現であると私は思います。現代のように学生団体での活動やインターンへの参加が一般的でなかった時代の履歴書のフォーマットの名残という側面もあるかもしれません。 そのため、あまり「クラブ活動」という言葉の表面的な意味にとらわれすぎる必要はないと思います。 学校生活における何らかの特筆すべき活動について記載するという、少し広いくらいの認識でとらえても大丈夫です。 たとえば、ボランティア活動の経験など、クラブ活動という枠に限定せず、あなたが力を入れて取り組んだことをアピールできる内容であれば、積極的に記載することを私はおすすめします。 たとえクラブ活動欄の趣旨と厳密には合致しない内容であっても、そこにあなた自身の熱意や意欲が感じられれば、企業としては特に問題視するということはありません。
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Q
- オンラインインターンシップの自己紹介で好印象を残すには?
- オンラインでの面接、対面とはまた違った緊張感がありますよね。特に自己紹介は第一印象を決める重要な場面です。オンラインでは、対面以上にはっきりと、簡潔に話すことが大切になります。 まずは「結論ファースト」を意識して、氏名、大学名、そして簡単な自己PRや今日の面接への意気込みなどを明るく伝えましょう。画面越しでも良い印象をあたえるためのコツとしては、「少し大げさかな? と感じるくらい、明るい表情と大きめの声を意識すること」です。 実際にはマイクが小さい声も拾ってくれるのですが、ハキハキと話しているかどうか、その意欲は画面越しでもしっかり伝わります。また、「話すスピードは、意識して少しゆっくりめにすること」もポイントです。緊張すると早口になりがちなので、落ち着いて話すことを心掛けましょう。 構成と時間配分を意識して30秒程度でまとめよう 私がおすすめする構成としては、「①挨拶(よろしくお願いします)→ ②氏名・大学名 → ③簡単な自己PR(強みや関心事を一言で) → ④今日の面接への意気込み(楽しみにしています、など)」といった流れで、時間はだいたい30秒から1分くらいを目安にするのが良いでしょう。 自己紹介の後には、面接官からの質問に答える時間や、あらためて自己PRをする機会が必ずあります。ですから、自己紹介の段階では、あまり情報を詰め込みすぎず、簡潔に、そして周りの学生さんとのバランスも考えながら、スムーズな進行を妨げないように気を配ることも大切ですよ。