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Q
- ESの自由記入欄にイラストを描くのはありですか?
- 基本的には、デザイン職や企画職といったクリエイティブな能力が求められる職種であれば、自身のスキルを示す一環として、ESにイラストを添えることは有効な手段となりうると私は考えています。 たとえば、保険数理の専門家であるアクチュアリーのような職種志望の人が履歴書にイラストを描くと少し違和感があるかもしれませんが、保育士などであれば、日常業務との関連性もあり、むしろ好意的に受け止められる可能性が高いでしょう。 TPOが最重要! 意図が伝わる使い方を心掛けよう 日常業務において、イラストや図解を用いることが想定される職種、たとえばWebデザイナーの人が自身の制作実績としてモックアップのスケッチを添えるような場合は、まったく問題ありません。 一方、たとえばプログラマーの人で、業務内容とイラストとの間にまったく関連性が見いだせないという場合には、無理に添える必要はないでしょう。 アイキャッチとして、たとえば箇条書きの項目を視覚的にわかりやすく示すために、ポイントとなる箇所に簡単なマークやアイコンのようなイラストを用いるくらいであれば、書類全体の見やすさを向上させるという目的の範囲内として許容されるでしょう。ただし、最も重要なのはTPOをわきまえることです。 たとえば、意図がまったく理解できないような抽象的なイラスト(極端な例ですが、ドラゴンの絵など)を描いてしまうと、かえってマイナスな印象を与えかねませんので、十分に注意してください。
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Q
- 1dayインターンは何社行くべきですか?
- インターンシップ、どれくらいの数に応募すれば良いか悩みますよね。私の推奨としては、1dayも含めて全体でだいたい3〜5社くらいが良いと思っています。 なぜかというと、私の経験上、応募する数が1社だけのように少なすぎると、ほかの企業との違いを比較することができず、そのインターンや企業が自分にとって本当に合っているのかどうか、客観的に判断するのが難しくなってしまうからです。 逆に、あまりにも多くの企業に手当たり次第に応募してしまうと、一社一社にかける準備の時間が足りなくなり、エントリーシート(ES)の内容が薄くなったり、面接対策が不十分になったりして、結局どこの企業のインターン選考にも通らない、ということにもなりかねません。それでは本末転倒ですよね。 インターンに参加する目的を明確にし振り返りで学びをさらに深めよう だからこそ、やみくもに応募するのではなく、まずは「自分は何を知り、どんなことを経験したくてインターンに参加するのか 」「企業選びにおいて、どんな点を重視したいのか 」などといった企業比較の軸を事前にしっかりと設定することが大切です。 すべての企業で、その企業の全貌を知ることはできないので、インターンを通じて特に確認したいポイントを明確にしておきましょう。 そして、インターンに参加したら、必ず「参加してみてどうだったか」「どんなことを感じ、何を学んだのか」をメモに残し、振り返る時間を作ってください。 私の経験からも言えることですが、この振り返りこそが、その後の就職活動をより納得感のあるものにするための重要なヒントになるからです。
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Q
- インターンは給料が出ないのが一般的なのでしょうか?
- インターンシップには有給のものと無給のものがありますが、その違いについてですね。 まず、私のこれまでの調査によると、一般的にインターンシップに分類されているもののなかには、本選考を見すえて実施される、期間が比較的短期〜中期のプログラムが多く、これらは無給であることが多いのが実情です。 「無給だと参加するメリットがないのでは? 」と感じるかもしれませんが、そんなことはありません。 私の経験上、無給のインターンであっても、「その業界の仕事内容や雰囲気を肌で感じられる」「社員やほかの参加学生とのつながりができる」「企業の文化や価値観を深く知ることができる」など、お金には代えられない貴重な経験や学びを得られるメリットがたくさんあると思っています。 そして何より、企業側も学生側も、お互いのことをある程度理解したうえで、その後の選考に進むことができる、というのが最大のメリットです。入社後のミスマッチ、つまり「思っていたのと違った……」という事態を減らすことにつながります。 長期や実務のあるインターンであれば有給もあるため目的別に選んでみよう 一方、私が見てきたなかで有給のインターンは、数カ月以上の長期にわたっておこなわれるものや、実際の業務に近い、あるいは実務そのものを担当する形式のインターンである場合が多いです。 特に外資系の企業や、実力主義・成果主義の傾向が強いベンチャー企業などではよく見られます。こういうインターンでは、学生を単なる「お客さん」扱いするのではなく、ある程度の「戦力」として期待し、実務経験を積んでもらうなかで、双方の相性を見極めます。 そして、「この学生はうちで活躍してくれそうだ」となれば、新卒採用の選考につながっていく、といったケースがあるのです。
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Q
- 公務員志望で民間企業のインターンに行かないのはまずいですか?
- 公務員を第一志望として考えている場合、私の見解としては、民間のインターンシップへの参加は必須ではないと思います。特に試験勉強が本格化している時期であれば、今はそちらを優先してまったく問題ありません。 私は、公務員試験の面接などでアピールすべき点として、まず「試験合格という目標に向けて、計画的に学習を進めてきた自己管理能力」が挙げられると思います。 もし学生時代に「地域でのボランティア活動」や「大学の授業内での地域貢献プロジェクトへの参加」といった経験があれば、そうした「公共の利益に貢献したい」という思いを示すエピソードも有効です。 そのほかの対策としては、日ごろから新聞を読んだり、ニュースをチェックしたりして、時事問題への関心を高めておくことや、自分が志望する自治体や官庁が、具体的にどのような課題に取り組んでいるのかをしっかり理解しておくことなどが挙げられます。 私の経験からも言えることですが、これらは、公務員試験対策としてだけでなく、もし将来的に民間企業への就職を考えることになった場合でも、社会人としての基礎知識や企業・業界研究の素地として必ず役立ちますよ。 民間にも道はあるかもしれないと視野を広げて考える時間を持とう とはいえ、皆さんに伝えたいのは、公務員もあくまでたくさんある職業の選択肢の一つだということです。ぜひ一度、「なぜ自分は公務員になりたいのだろうか 」「公務員の仕事のどんなところに魅力を感じているのかな 」などと深く考えてみてください。 もしかしたら、その理由や希望は、民間企業のなかにも、たとえば社会貢献性の高い事業をおこなっている企業や、安定した基盤を持つ企業などでかなえられるかもしれません。 私が皆さんに推奨したいのは、少し視野を広げて、そういう可能性を探ってみる時間を持つのも、将来のキャリアを考えるうえで有益だということなのです。
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Q
- 手書きのエントリーシート(ES)で差をつける工夫ってありますか?
- 手書きのESについてですね。まず大前提として、丁寧な字で、読みやすく書かれていることが何よりも重要です。誤字脱字がないか、インクがかすれていないかなども、基本的なマナーとしてチェックしてくださいね。 そのうえで、私の経験上、色ペンを使ったり、レイアウトを工夫したりすると、たしかにほかのESとの差別化になり、多くのESに目を通す人事担当者の目に留まりやすくなる、という効果は期待できます。 「色を使ってはいけない」といったルールは(とくに記載がない限り)ないので、効果的だと思えば、気にせず取り入れて大丈夫ですよ。 私が知るうまくいった例としては、「カラーペン(派手すぎないもの)で見出しやとくに強調したいキーワードを目立たせる」ことで、パッと見たときの見やすさや印象がアップしたケースや、「漫画のコマ割りのような構成で、自分の経験をストーリーとして語る」といったユニークな表現で、人柄が伝わってきたケースなどがあります。 色は3色まで! 誤字脱字は絶対にチェックしよう 逆に、やりすぎは禁物です。私の感覚では、あまりたくさんの色を使いすぎると、かえって読みにくくなってしまいます。使うとしても、ベースの黒+2色くらい、合計3色程度に抑えるのが無難でしょう。 そして繰り返しになりますが、どんなに工夫しても、字が雑だったり、誤字があったりすると、それだけでマイナスな印象を与えてしまうので、十分注意してくださいね。
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Q
- 正社員の面接がゆるいことってあるのでしょうか?
- 「面接が雑談みたいですごくゆるかったんだけど、これって評価されてるの?」という質問、たまに受けますね。私の肌感覚ですが、就職活動をしている学生の3割くらいは、そういう「雑談のようなゆるい面接」を経験したことがあるのではないでしょうか。 特に、選考の初期段階で現場の社員の人と話すような場面では、比較的よくあるケースだと私は見ています。これにはいくつか理由が考えられます。 まずは、面接官が意図的にフランクな雰囲気を作って、学生の緊張を和らげ、リラックスした状態で本音を引き出そうとしている場合です。また、人事担当者ではない現場の社員などが面接官をしていて、面接にあまり慣れていない可能性も考えられますね。 相手の意図を探りつつ熱意を伝えきろう もし、そういう「ゆるい面接」にあたったとしても、決して気を抜かないでくださいね。私の経験上からアドバイスすると、雑談のような流れのなかでも「この機会に自分の強みをアピールしよう」「入社への熱意を伝えよう」という意識を持って、しっかりとコミュニケーションを取ることが大切です。雑談のなかにも、評価のポイントは隠されていますからね。
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Q
- 手書きのエントリーシート(ES)の「自由に表現してください」は何を書くべきですか?
- 自己PRの書き方についてですね。何も奇抜なことや、ものすごく凝ったことをする必要はまったくありません。基本的には、わかりやすい普通の文章で大丈夫ですよ。 ただ、たくさんの応募書類に目を通す人事担当者の印象に残るためには、ちょっとした「自分なりのオリジナリティ」や「視覚的な工夫」を取り入れるのは効果的だと思います。 たとえば、私がこれまで見てきたなかで、こんな成功例がありました。ある学生さんは、手書きのイラスト(グラフィックレコーディングのような形式)を使って、自身の学生生活をインタビューふうにまとめたESを提出してくれました。 これは視覚的にもわかりやすく、たくさんのESのなかでもとくに印象に残りましたね。ほかにも、自分の強みや経験を図解で表現する、といった工夫も有効です。 読みやすさを意識! 図解やイラストも選択肢に ただし、注意点もあります。いくら工夫といっても、雑なイラストや、ごちゃごちゃと飾り立てすぎるのは逆効果です。あくまで「わかりやすさ」と「丁寧さ」を意識してください。 図や絵を使う場合も、それが内容の理解を助ける場合に効果的に使う、というスタンスです。 文章で書く場合でも、重要な部分を太字にしたり、箇条書きを使って整理したりするなど、読み手が内容をスムーズに理解できるよう配慮することが、限られた時間のなかで自分をアピールするうえでとても大切ですよ。
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Q
- ガクチカで「絵を描くことが趣味」はアピールになりますか?
- 「絵を描くことが趣味なんですが、これって自己PRになりますか? 」というご質問ですね。伝え方次第で十分にアピールにつなげられますよ。 ポイントは、「絵を描くこと」そのものをアピールするというよりは、それに付随するあなたの姿勢や能力を伝えることです。「ただ趣味で描いています」といった浅い説明だけでは、なかなかアピールにはなりにくいかもしれません。 私が重要だと考えているのは、たとえば「長年、絵を描き続けている」という事実から伝わる「継続性」や、上達するために「どんな工夫をしてきたか」、あるいはスランプや課題に直面したときに「どのように乗り越えたか」といった「課題解決の姿勢」を具体的に伝えることです。 作品やSNS発信も有効! 経験から得た力を示そう! もし可能であれば、具体的な作品を見せることも有効です。デザイナー職など、職種によってはポートフォリオとして提出するのも良いでしょう。 また、「どれくらいの期間、どんな目標を持って描き続けてきたのか」「上達するために、どんな方法を試したり、どんな試行錯誤をしたりしたのか」といったプロセスを具体的に話せると、私の経験から言っても、あなたの努力や探求心が伝わりやすくなります。 さらに、たとえば「描いた絵をSNSで発信し、ほかの人からのフィードバックをもらいながら、表現方法を改善していった経験」や、その結果として「多くの人から良い反応(いいね! やコメント、インプレッション数など)を得られた」といった具体的な成果があれば、それはあなたの発信力や、他者とのかかわりのなかで成長できる力を示すエピソードになります。 あるいは、「絵を描くことを通じて、物事を多角的にとらえる視点や、新しいアイデアを生み出すクリエイティブな課題解決力を身に付けた」といった学びを伝えることができれば、それも立派なアピールポイントになりますよ。
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Q
- ガクチカでオタク趣味を語っても良いですか?
- 「オタク趣味って、自己PRで話してもいいのかな……? 」という悩み、よく聞きます。実は私もオタクなので、その気持ち、とてもよくわかります(笑)。 結論から言うと、オタク趣味を自己PRに活かすことは、まったく問題ありませんし、むしろ効果的な場合も多いんですよ。 一見、ただの趣味に見えるかもしれませんが、「オタク活動」って、実はさまざまな能力を発揮するチャンスに溢れているんです。 たとえば、同人誌サークルで仲間といっしょに作品を作り上げる経験は、まさにリーダーシップや協調性、プロジェクトマネジメント能力を発揮する場ですよね。 オンラインゲームでチームを組んで目標達成をめざすなら、そこには戦略立案能力や、チーム内のコミュニケーションを円滑にする力が求められます。過去に私が担当した学生さんのなかにも、ゲームのコミュニティ運営に熱中し、そこで培ったコミュニケーション能力や企画力を自己PRにつなげた人がいらっしゃいました。 わかりやすさが鍵! 経験から得た学びを語ろう 何か特別な活動をしていなくても、大丈夫です。たとえば、好きな作品やジャンルについて、なぜそれが好きなのか、どんな点に魅力を感じているのかを自分なりに分析し、その過程で得た探求心や分析力をアピールすることもできます。 あるいは、「推し」の活動を応援するために、SNSで情報を発信して多くの人に魅力を伝え、「バズ」を生み出してファンを増やすことに貢献した、といった具体的な数字で表せる成果があれば、それは立派なマーケティング能力や発信力のアピールになります。 ただ、注意点もあります。私が人事担当者と話すなかで感じるのは、必ずしもすべてのオタク趣味がなじみ深いわけではないということです。ですから、「ただ単に好きなんです! 」という熱意だけの説明や、専門用語を多用した、聞いている側が置いてけぼりになるような説明は避けたほうが良いでしょう。 大切なのは、「なぜその活動に情熱を注いだのか」「その活動のなかで、どんな課題に直面し、どうやって乗り越えたのか」「その経験を通じて、具体的に何を学び、どんな力が身に付いたのか」を、相手にわかりやすく具体的に伝えることです。 そうすれば、私の経験上、オタク趣味はあなたの個性や強みを伝える、とても有効な自己PRの材料になりますよ。
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Q
- 履歴書の職歴の内容はどこまで詳細に書くべきですか?
- 履歴書の職歴欄、どこまで詳しく書けばいいか迷いますよね。これはアルバイト経験などを書く場合も、既卒の人などが職務経験を書く場合も同様ですが、履歴書の職歴欄は、簡潔な形で問題ありません。 具体的には、「会社名(またはアルバイト先名)」「所属部署」「役職(もしあれば)」「おもな担当業務(箇条書きで1〜2行程度)」くらいを記載すれば十分です。詳しい業務内容や、そこで挙げた実績、具体的なエピソードなどは、別途提出する「職務経歴書」のほうで詳しく書くべき内容になります。 履歴書と職務経歴書、それぞれの役割分担を意識することが大切です。履歴書は、氏名や学歴、職歴の概要といった基本的な情報を伝えるための書類であり、私の知る限り、企業によっては労務管理上の目的でおもに使われることもあります。 一方で、職務経歴書は、これまでの仕事を通じて培ってきたスキルや経験、実績を具体的にアピールするための書類です。ですから、履歴書の職歴欄は、あくまで「職務経歴の概要」を示すものととらえ、重複を避けるためにも、シンプルにまとめることを心掛けましょう。 職務経歴書で成果を強調! サマリも忘れずに! 実際に私が就職支援をしているなかでも、履歴書の職歴欄が長文になってしまっているケースを見かけますが、その場合は「ここはもっとシンプルにして、詳細は職務経歴書でアピールしましょう」とアドバイスしています。 ちなみに、職務経歴書を書く際のポイントとしては、「冒頭にこれまでのキャリアの要約(サマリ)を簡潔に書くこと」や、「担当した業務内容だけでなく、具体的な成果や、それを数値で示すこと」などを意識すると、非常に見やすく、内容が伝わりやすくなるので、ぜひ試してみてください。