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Q
- 旅行会社は年収が低いですか?
- 旅行業界は「薄給多忙」とよく言われる業界かなと思います。 実際のところ、初任給は大手で月20万円前後、中堅企業で18万円前後といったケースが多く、賞与を含めても年収300万円から400万円前後にとどまるのが一般的です。この背景には、旅行商品自体の価格競争や、利益率の低さといった業界構造の問題があります。そもそも構造的に大きく稼ぐのが難しい業界なのかなとは思います。 企画職や法人担当、マネージャーなどは年収が高いケースも ただ、職種によって差があるのも事実です。企画職や営業職、特に法人向けのツアー担当などは、成果報酬(インセンティブ)がつく場合があります。また、マネジメント職に昇進したり、海外での勤務経験を積んだりすると、その後年収が大きく伸びるケースもあるようです。 年収を上げる方法としては、営業や企画系など、成果が給与に反映されやすい職種を選ぶとか、語学力があるならそれを活かすとか、ツアー企画などの専門スキルを磨くこと、あとは海外勤務や、キャリアアップして給与が上がりやすい職種への異動を視野に入れるといった選択肢が考えられます。 動詞レベルで旅行に関する何が好きなのかを考え仕事探しをしよう 「旅行が好きだから旅行会社に勤める」というのは、非常に多い選択肢です。 しかし、「自分が旅行に行くのが好き」なことと、「旅行を誰かに紹介するのが好き(=仕事)」なことは別です。また、その旅行で「収益を上げる(=ビジネス)」ことを考えるのが好きとは限りません。 ぜひ一度、「旅行の何が好きなのか」を深く言語化してみることをおすすめします。 たとえば、「自分が考えたプランを人に紹介するのが好き」なのであれば、その欲求は旅行業界でなくても満たせるかもしれません。 ウェディングプランナーなど、もっと給与ベースが高い他の業界でも、あなたのやりたいことが実現できる可能性があります。「旅行」という名詞レベルではなく、「旅行で何をすることが好きなのか」という動名詞レベルまで落とし込んで考えることができれば、より良い仕事探しができると思います。
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Q
- 将来経営者になるためには、一回就職すべきですか?
- これについては、いくつかのパターンが考えられます。実際に、若いうちから起業した方の中には、「大手企業で3年間、営業やマーケティングを学んだ経験が、その後の起業にものすごく役に立った」と言う人もいます。 一方で、ベンチャー企業に就職し、短い期間で非常に濃密な経験を積んでから独立する方もいます。 「どんな経験がほしいか」を軸に選択しよう どちらの道にもメリットとデメリットがあります。 ベンチャー企業の場合、小規模であればあるほど、自分で企画したことから実行まで一貫して携わる経験を積めることが多いです。その分、失敗と改善を高速で繰り返すことができ、経営感覚に近いものを養うことが可能でしょう。 大企業の場合、より大きな資本を動かすなど、ダイナミックな仕事を経験できるのは大企業ならではのメリットです。 したがって、どちらが良いとは一概に言えません。 大切なのは、「今、ご自身がどちらの経験を取りに行きたいか」という視点で判断することだと思います。
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Q
- 将来経営者になるには何学部が良いですか?
- まず、高校生の時点から「経営者になりたい」と考えられるのは素晴らしいことだと思います。 そのうえで、キャリアコンサルタントとしても、また私自身の経験からしても言えることですが、大学での学部選びが将来の起業家(経営者)に直結するわけではありません。 実際に、私の知人には大学在学中にアパレルの会社を起業した人がいますが、彼は教育学部で体育を専攻していました。このように、学部と起業は本当に関係ないというのが答えになります。 学び×行動の数が重要! ポイントは、学部よりも「何を学び、どんな経験を積むか」です。 もちろん、法律、IT、マーケティング、経営学といった知識は、会社を運営したりビジネスを作ったりするうえで役には立ちます。しかし、それがすべてではありません。 どちらかというと、大学在学中にベンチャー企業でインターンを経験したり、起業コンテストに応募してみたり、学生団体で実際に組織運営を実践してみたり、そういった「経験」の方が重要だと感じます。 大切なのは、「学び」と「行動」の組み合わせをいろいろと試していくことです。その中で、学部での学びはあくまで一つの手段なのかなと思います。
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Q
- 大手企業の受付嬢の年収はどのくらいですか?
- 大手企業の受付嬢の年収については、勤務先や雇用形態によってまちまちです。一つの目安として、正社員であれば300万円から400万円前後になるかと思います。 一方で、契約社員や派遣社員の場合は、300万円を下回ることもあるでしょう。 受付の仕事は「企業の顔」としての立ち回りが求められるため、高い接遇力、社内外との調整能力、そして効率的なスケジュール管理やITツールの活用能力が必要とされます。これらのスキルは、他の業種や職種でも評価されるポイントです。 キャリアパスとしては、社内の総務や広報といった関連部署へキャリアチェンジするケースが考えられます。 安定性やそのなかにある成長の機会が魅力 年収自体は低めというイメージがあるかもしれませんが、年収だけに目を向けるべきではありません。受付を置くような企業は、比較的規模が大きく、経営が安定していることが多いと思われます。 その「安定性」や、長く在籍できるからこそ得られる「成長の機会」というものもあるはずです。成長のスピードは早くなくとも、着実にスキルアップの機会を与えてもらえる可能性もあります。 年収と、そうした安定性や成長の機会、そして雇用形態を天秤にかけながら考えていくと良いと思います。
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Q
- 一族経営の企業が「やばい」と言われるのはなぜですか?
- 私自身、1社目がいわゆる一族経営のオーナー企業でした。実際に勤めた経験があるため、ネットなどで一族経営が「やばい」と言われる理由はよく理解できますし、実体験からしても決して大げさではないと感じています。 もちろん、すべての一族企業がそうだとは思いません。 何が「やばい」か(問題か)と申しますと、結局のところ、意思決定がオーナー一族中心に進んでしまう点です。 社員側がどれだけ意欲的に提案をしてもすぐには採用されなかったり、どうしてもオーナーの方を向いて仕事をする人が増えてしまう、そちら側に力学が働いてしまったりすることがあるかと思います。 これが、個人的には一番良くない点だと感じていました。 人を大切にするという良い点も! 自分に合うかで考えよう ただ一方で、その一族が事業を支えているため、事業の社会的な意義はもとより、仕事そのものに対する愛情が人一倍あり、ドライ(割り切った関係)ではない点は、ある種いいところかなとも思います。 加えて、社員を大切にする会社も多い傾向があり、いわゆる終身雇用のように、安定していると捉えることもできるでしょう。 最終的には、その一族(経営陣)との考え方、評価の仕組み、働き方などが、自分にフィットするかどうかが全てだと思います。
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Q
- ディスプレイ業界のホワイト企業はどこですか?
- ディスプレイ業界に特化した情報ではありませんが、どの業界にも通じる「ホワイト企業」を見極めるポイントについてお話しします。大手企業ほど福利厚生などが整っている傾向はありますが、中小企業でも働きやすい環境の会社はたくさんあります。 小人数だからこそチームワークを発揮して、裁量を持って働ける環境があったりするので、それぞれメリット・デメリットはあるでしょう。 公式情報だけでなくリアルな情報を確認しよう 見極める際のポイントは求人票などの企業が公式に出す情報だけでなく、社員のインタビューや口コミサイトといった「リアルな情報」を参考にすることです。 特に「残業時間の実態」「有給休暇の取得率」「産休・育休の取得状況」「定着率」といった点は、働きやすさを測る重要な指標になるので、可能な範囲で確認することをおすすめします。
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Q
- Webデザイナーは、AI普及後も将来性がある仕事ですか?
- WEBデザイナーは将来性ある仕事だと思います。ただし求められる役割は変化していくでしょう。 これからは単に「作る」スキルだけでなく、ユーザー体験を設計するUI/UXデザインの能力や、顧客やチームと協業していくコミュニケーション能力、そしてAIには生み出せない独自のクリエイティブな提案力がより重要になります。 AIの進化に合わせて、今後も求められるスキルは変わっていきます。 AIを味方に付けて自分の市場価値を高めよう よくAIが登場したから仕事が奪われるという声があがりますが、むしろAIを味方に付けて自分の市場価値をあげていくほうが健全だと思います。 AIを使いこなし、より付加価値の高い人材になっていくという方が長く活躍できるので、そこの認識をしておくと良いでしょう。
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Q
- AIによって、Webデザイナーの仕事はなくなるのでしょうか?
- AIが生成するデザインでも、一見すると十分「用を足している」と感じるものが上がってくるようになり、すごい世界になってきたと感じています。 まず押さえておきたいのは、Webデザイナーの仕事は、見た目を綺麗に整えることだけではないという点です。Webデザインの本質は、その1枚を作るための「ディレクション」にあります。 どのような情報をどういう見せ方で伝えていくかというコンテンツ戦略、それに紐づくマーケティングやデータ解析といった領域と、Webデザインは非常に深く関連しています。 AIによってデザイン作業自体は自動化・簡略化されたとしても、「ユーザーや世間が何を求めているか」「それをどうデザインに落とし込めば訴求できるか」といったブランド戦略やデザイン戦略の部分は、やはり人が介在し、AIが正しくアウトプットできるように「翻訳」してあげる必要があります。 そういった意味で、Webデザイナーとしての仕事はまだあると思います。 作る側から考える側に! 役割の変遷をとらえやりたいと思えるか考えよう 役割が「作る側」から「考える能力」へとシフトしていくのではないでしょうか。 Webデザイナーとしての経験が今後どう活きてくるかというと、WebアプリなどのUI/UXデザイナーやコンサルタント、プロダクトデザイナー、あるいはマーケティングといった領域へキャリアを展開できる可能性もあると思います。 非常に面白い領域です。役割が「作る」ことから「考える」ことへ変わっていくなかで、自身がその「考える」仕事をやっていきたいかどうか、一度見つめ直してみるのが良いかと思います。
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Q
- 公務員と民間企業の違いについて、ずばり模範解答を教えてください!
- 公務員試験の面接では、公務員と民間企業の違いを正確に理解し、自分なりの考えを持っているかが見られます。 模範解答としては、仕組みの違いだけでなく、その違いが働き方や価値観にどう影響するかまで言及できると説得力が増します。 たとえば、民間企業と公務員の違いは、大きく目的と成果の評価軸にあります。 目的の違い 公務員は法律や条例に基づいて公共の利益を守ることが目的なので、すべての国民に公平なサービスを提供することが求められます。 これに対し、民間企業は利益の創出が目的なので、顧客に選ばれることで事業が成り立ちます。この違いを明確に認識しているのがポイントです。 成果の評価軸の違い また、成果に対する評価にも違いがあります。 民間企業では売上や利益といった数値が重要視されるのに対し、公務員は長期的視点や社会的な影響など、短期的には目に見えにくい成果が重視される傾向にあります。 こうした違いを理解したうえで、「民間のスピード感や成果主義にも魅力を感じてはいるものの、地域に根差して長期的に住民に貢献できる公務員の仕事により強く惹かれています」といった形で回答すると良いでしょう。
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Q
- 理学部化学科の就職先はどんなところがありますか?
- 理学部化学科を卒業した学生が就職を考えるうえで、自身の学びが社会でどのように活かせるかという視点は非常に重要です。 この分野の出身者の就職先は、研究職や開発職はもちろんのこと、それ以外にも幅広い分野があります。 代表的なのは研究開発職 代表的な就職先としては、化学メーカーや製薬企業での研究開発職が挙げられます。 たとえば、新素材の開発や新薬の合成・分析に携わる人もいます。 実際に私が支援した人のなかには、学部卒で化学メーカーの品質保証部門に進んだ人や、大学院を修了して製薬会社の創薬研究に就いた人もいますよ。 成分分析・プロセス管理・環境安全にかかわる仕事も そのほかには、食品、化粧品、エネルギー、環境系の企業でも、成分分析やプロセス管理、環境安全の知識が求められる場合があります。 さらに、IT企業やコンサルティングファームにおいても、学生時代に培った論理的思考力やデータ分析力を活かして活躍するケースも多く見られます。 好きや得意を活かせる仕事を探すことが重要 大学院への進学によってより専門性の高い研究職への道が開かれるというメリットがある一方で、学部卒でも応用的な知識を活かす職種には十分チャンスがあります。 そのため、進学の有無にかかわらず、自分の好きや得意をどう活かせるかを意識して探すことがポイントです。 就職活動においては、研究内容をいかに社会貢献に役立てることができるかを自分の言葉で語ることが大切です。 研究に取り組む姿勢や課題解決への工夫を具体的に説明できると、企業からの信頼につながるでしょう。