意を決して転職活動をはじめても、思うように転職先が決まらず悩む人も多いでしょう。転職活動が長引くと、「このまま転職できないのかな……」「社会に必要とされていないのかも……」と、どんどんマイナスな考え方になってしまいますよね。
しかし、その状況を打破しようと焦って転職先を決めてしまうのは危険です。焦ると冷静な判断ができなくなり、転職活動に後悔が残ってしまう可能性が高くなります。
この記事では、転職先が決まらないときに陥りやすい考え方とその際の注意点を解説します。また、選考の段階別の対処法も紹介するので、自分の状況に合わせて参考にしてみてくださいね。
「転職が決まらない」と悩む人はどれくらいいる?
転職先が決まらないと、「自分だけうまくいっていないのかな……」と落ち込んでしまう人も多いですが、厚生労働省のデータからもわかるように、実は1~3カ月ほど転職先が決まらないのは特にめずらしいことではありません。
転職が決まらないときに陥りやすい負のスパイラル
自分以外にも転職先が決まらずに悩んでいる人がいるとはいえ、予想より転職活動が長引くとネガティブな考えに傾いてしまいますよね。転職活動のモチベーションもどんどん下がり、次第に負のスパイラルに陥ってしまいます。
特に初めて転職活動をする人は、どのように進めるべきかわからず不安な点も多いでしょう。しかし焦ったり不安になったりする気持ちを否定すると、余計にネガティブな方向に考えが進んでしまうこともあります。きちんと向き合うことで、負のスパイラルから抜け出すことができますよ。
自責思考になりすぎないように注意
負のスパイラルから抜け出せない人は、自責思考が強すぎる傾向もあります。自責思考は良い面もありますが、転職先が決まらずネガティブになりすぎてしまう人こそ適度に他責思考を取り入れて、自分ひとりで抱え込みすぎないように気をつけましょう。
転職が決まらないことに焦ったまま転職活動を進めると……
ネガティブな考え方のまま焦って転職活動をすると、気持ちが空回りして、結果的に納得した状態で転職ができない可能性が高くなります。こうならないためにも、自分がどのようなことに悩んでいるのかを分析することが必要になります。
転職が決まらないと悩む人に共通する5つの特徴
転職が決まらない人の多くは、共通の特徴を持っています。そのため、この5つの状態になっている原因を深掘りして対策をすることで、転職先が決まらないという現状を打破できるのです。まずは自分がどこでつまずいているのかを知ることからスタートしましょう。
どこでつまずく? 選考のフェーズ別で対処法を分析しよう!
転職活動を成功させるためにも、まずは自分がどの選考フェーズでつまずいているのかを知ることが重要です。企業選び、書類選考、面接対策のどのフェーズかによって見直すべき内容が変わるので、自分に合った対策を見つけましょう。
応募の段階で迷ってしまう人への対処法
企業選びの軸や転職活動のゴールが定まっておらず、企業に応募する段階でつまずいている人は、自己分析と企業分析を見直してみましょう。それぞれの方法を紹介します。
対処法①もう一度自己分析して軸を見つける
自己分析にはさまざまな方法がありますが、過去の経験から事実ベースで自分のことを知る方法がおすすめです。自己分析をもとに就活の軸も定めて、どのような企業が合っているのか、どのような企業なら活躍できそうかを判断するための指針として活用しましょう。
対処法②深く企業分析をしてマッチ度の高さを分析する
企業分析も応募企業を絞るためには必須です。なぜなら企業の特徴や業務内容を知らないと、自分のやりたいことができるのか、自分の価値観と合っているのか判断しにくいためです。企業分析は求人票に書かれている情報も大切ですが、そこから一歩踏み込んだ情報を分析すると、より自分とのマッチ度を測ることができますよ。
書類選考が通らない人への対処法
書類選考が通らないと悩んでいる人は、自分の経験やスキルのアピール方法を見直してみましょう。アピールできる経験があっても、適切にアピールしないと企業側には伝わらないこともあります。2つの対策を紹介します。
対処法①スキルと経験を徹底的に振り返る
書類選考で強みを適切にアピールするためには、まず自分自身のスキルや経験を細かく棚卸しすることが重要です。すべての経験が転職活動に活かせるかもしれないという気持ちで、日々の業務で意識していた点や同僚・上司に褒められたことなどまで、細かく振り返ってみてくださいね。
対処法②応募職種や企業に合わせたアピールを意識する
スキルや経験の棚卸しができたら、そのエピソードの伝え方を考えましょう。ただ同じ内容で自己PRするのではなく、企業や職種に合わせてエピソードの切り口を変えて伝えることが重要ですよ。
20代前半と後半で気を付けてほしいポイントの違い
書類選考でつまずいてしまう人の中には、年代によって求められるアピールの違いをしっかり理解できていない人もいるかもしれません。20代前半と後半では、企業からの見られ方や求められる経験も変わってくるので、そのレベルに合わせてアピール内容を精査する必要があるのです。
面接でつまずいてしまう人への対処法
面接でいつも上手くいかないと悩んでいる人は、通過できない原因の分析に時間をかけてみてください。失敗から学んで、転職活動を良い方向へと進めましょう。
対処法①落ちてしまった理由を細かく分析する
面接でいつも上手くいかないと悩んでいる人は、まず面接の振り返りを徹底的におこないましょう。落ちてしまった面接を思い出すのは精神的に辛いかもしれませんが、振り返りからしか学べないことがたくさんあります。「数をこなせばいつか内定がもらえるから」と考えるのではなく、内定へのヒントを見つけるためにもしっかり振り返りましょう。
対処法②面接練習を繰り返す
面接が上手くいかないと悩む人は、「面接」という場に慣れていない可能性があります。面接練習を重ねることで緊張もやわらぎ、表情や声のトーンにも意識を向けることができるでしょう。家族や友人に練習相手を頼むのも良いですが、より専門的なアドバイスを求めるならキャリアアドバイザーに相談するのもおすすめですよ。
対処法③自信がなくても堂々とした態度を意識する
面接では、堂々と自信があるように振る舞うことも重要です。なぜなら、自信を持って自分の経験やスキルを伝える人の方が説得力があるためです。転職活動が長引くほど自分に自信がなくなってしまうかもしれませんが、面接の間だけでも、自分の実績に自信を持ってアピールするようにしてみてくださいね。
転職のやる気が下がってしまったら一度頑張っている事実に目を向けてみよう
転職活動が長引いてモチベーションが下がると、選考対策をする元気がなくなってしまうこともありますよね。そのようなときには、無理をせずに休むことが大切です。
なかには「選考に落ちる=人格を否定されている」と捉えてしまう人もいますが、転職活動は企業とのマッチングでしかありません。ただ今まで受けていた企業とマッチしなかっただけで、ほかにマッチする企業が存在する可能性は大いにあります。まずは少しでも前向きに転職活動に臨めるように、自分の頑張りを認めて、リフレッシュの時間を取ってみてくださいね。
転職が決まらなくても焦りすぎず選考の段階別で対処しよう!
なかなか転職先が決まらないと、どうしても焦ったり不安になってネガティブな考えに陥ってしまいますよね。そんなときは自責思考になりすぎないように、自分の頑張りを適度に認めてあげることも重要です。
この記事で選考フェーズ別での対処法も紹介しているので、自分に合った対策からはじめて、転職活動を成功させましょう!
執筆・編集 PORTキャリア編集部
> コンテンツポリシー記事の編集責任者 熊野 公俊 Kumano Masatoshi