この記事のまとめ
- 就活がつらいと感じる人はまずはその気持ちを否定しないことが大切
- つらさを感じる原因別に対処法を理解すれば解決できる
- 前向きになる行動を通してつらさを払拭していこう
就活が始まりさまざまなことがつらいと感じる人は多いのではないでしょうか。「面接や周りからのプレッシャーがつらい」「なかなか内定が取れなくてつらい」などと、就活に苦しむ声をよく耳にします。
就活はこの先の人生を決める大事なイベントです。だからこそ大変なことが多く、つらいと感じてしまいますよね。
しかし、つらいという気持ちを抱えたまま就活を進めるのは危険です。ますますつらさを感じ、最悪の場合就活以外のことも手がつかなくなるかもしれません。つらさにしっかりと向き合って、解決していくことが大切です。
記事では、キャリアアドバイザーの鈴木さん、木村さん、富岡さんと、就活のつらさから解放される方法について解説していきます。ここで解説するアドバイスを踏まえて、就活を前向きに乗り切りましょう。
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就活がつらいときはその気持ちを受け入れたうえで対策をしよう
就活がつらいと感じる人にとって大切なのは、まずその気持ちを受け入れることです。つらいと感じることを「自分の甘えだ」などと否定してしまうと、今後さらにつらくなります。何がつらいのか、自分の本音に向き合い、それを根本的に解決することが大切です。
つらい気持ちを根本的に解決できるよう、記事では、まず就活がつらいと感じる原因を解説します。自分の状況に該当するものを見つけてくださいね。そのうえで、原因別につらさを解消する対処法を説明します。心構えによるものと実践的な解決法を解説するので、いずれもしっかり確認していきましょう。
さらに、普段から前向きな気持ちになれる行動の仕方も解説します。これをおこなうことで、「つらい」という感情を持ちにくくなりますよ。
また、つらいときについやってしまいがちなNG行動についても解説するので、「どんなにやる気が出なくても最低限それだけはおこなわないようにする」という気持ちでチェックしてみましょう。
面接が上手くいかないときは、面接回答集を活用してください
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まずは就活をつらいと感じている自分を責めないことが大切
中には、「スムーズに就活を終えられる人もいるのに、つらいと感じている自分はなんてダメなんだろう」と考える人もいると思いますが、就活をつらいと感じる自分を責める必要はありません。
就活は、短い期間の中で今後の人生を決めなければならない大変なイベントであり、つらいと感じることが当たり前なのです。
就活は自分の未熟な部分と向き合うことが多く、誰にとってもつらいものです。
つらいと感じたときは、そのつらさを乗り越えようとしている証です。自分と向き合おうとする自分自身を励まし、応援してあげてください。
また、つらいことを乗り越えられれば、必ず自分の成長につながります。さらに、たとえ社会人生活で嫌なことがあっても、「あのつらい就活を乗り越えたのだからきっとできる」と、自分を鼓舞する糧にもなります。
つらさを感じる経験は、決してマイナスにはなりません。まずは就活をつらいと思う自分を受け入れ、認めてあげたうえで、乗り越えられるよう対処法を考えていきましょう。
- 周りはどんどん就活を進めていて、私だけが取り残されている気分です。周りの人も就活をつらいと感じているのでしょうか?
周りもつらさを感じていることが多いので仲間だと考えよう
何かを一斉にスタートしたときは周りと比較してしまいますよね。社会人になってもそのようなことはよくあります。
人と比較してしまうと、不安を感じやすくストレスになりやすいです。あなた以外の周りの友人も同様に、つらいと感じていると思いますよ。ライバルではありますが、つらい状況を共に乗り越える仲間だと考ると気が楽になるかもしれません。
「就活がつらい」を払拭する2ステップ
「就活がつらい」を払拭する2ステップ
- まずはつらさの原因を分析する
- 原因を解消するための行動を起こす
では、就活のつらさを乗り越える方法を解説していきます。
つらいという気持ちは、簡単に拭えるものではありませんが、段階を追って丁寧に向き合うことで解消することが可能です。
ここでは、2ステップに分けて根本的につらさを解決する方法を解説するので、しっかりチェックしていきましょう。
①まずはつらさの原因を分析する
自分が何をつらいと感じているのか、その原因を分析することがファーストステップです。原因がわからず漠然と不安を抱いていると、行動を起こす気も起きず、なかなかつらさから逃れることはできません。
ただ、自分でつらさの原因を見つけることは難しいですよね。そのため、この記事で解説する9つの原因から、自分に該当するものがないか探してみてくださいね。
就活がつらい人はその気持ちを書き出す就活日記をつけることもおすすめです。詳しい始め方はこちらの記事を参考にしてくださいね。
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②原因を解消するための行動を起こす
自分が何をつらいと感じているのか、その原因がわかったら、セカンドステップとしてそれを解消するための行動を起こします。
記事では、就活がつらいと感じる原因別に、対処法を解説していきます。行動面だけでなく考え方を変える方法も解説しているので、行動を起こすことが億劫な人は特に、ポジティブな考え方を知るところから始めてみてくださいね。
「なんかもう就職をしたくない……」と感じている人は、以下の記事でその対処法を解説しているため参考にしてくださいね。
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まずはあなたが受けない方がいい職業を確認してください
就活では自分に適性がある仕事を選ぶ事が大事です。適性が低い仕事に就職すると、イメージとのギャップから早期の退職に繋がってしまうリスクがあります。
そこで活用したいのが「適職診断」です。簡単な質問に答えるだけで、あなたの強み・弱みを分析し、適性が高い職業・低い職業を診断できます。
強み・弱みを理解し、自分がどんな仕事に適性があるのか診断してみましょう。
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就活がつらいと感じる9つの原因
就活がつらいと感じる原因は人それぞれです。つらさを解消するためには、自分がつらいと感じる原因を正しく理解して、それに合った対処法をすることが大切です。
ここからは、就活がつらいと感じる9つの原因を解説していきます。まずは自分の状況に当てはまっているものを探してくださいね。
①慣れない就活の準備に追われるのがつらい
何をするべきかわからない、やるべきことがわかっていても面倒、自由な時間を取れないのが窮屈……など、就活の準備に追われることが、つらいと感じる原因の1つとして考えられます。
興味ある企業をピックアップし、説明会やインターンシップなどに参加して企業理解を深め、書類選考や面接で伝える内容を考え、面接前にはスーツを用意し、面接練習をしていざ面接……と、就活はやるべき準備がたくさんあります。
忙しい学生生活もこなしながら、就活というイレギュラーなイベントに対してたくさんの準備をおこなう必要があることに、辟易してしまう人は多いのではないでしょうか。
慣れない就活の準備で疲れてしまう学生は多くいます。就活の流れを確認せずにスタートし、優先順位をつけられずにあれもこれもとやってしまい、疲労感が溜まる一方ですべて中途半端になってしまうということもありますよね。
以下の記事では選考から内定までの一連の流れを解説しています。就活準備を始める前に、まずは就活の流れをざっくりと押さえてくださいね。
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次の記事では、就活全体の流れについてわかりやすく紹介しています。何をするべきなのかわからなくなって就活が嫌になっている人はぜひ活用しましょう。
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②志望業界・企業が見つからずつらい
やりたいことが見つからず、どのような業界や企業を受けるべきかわからないということも、つらさの原因になります。
多くの企業があり、かつたくさんの情報であふれる現在、受けるべき企業がわからず疲れてしまい、つらい気持ちになりますよね。
希望する条件をすべて兼ね備えている企業は少ないです。そのため「この企業は〇〇が良いけど、〇〇がひっかかるな……」などと志望企業を定められないこともあるでしょう。もしくはすべての企業が魅力的に思えて悩んでしまう人も多いと思います。
③自分に自信を持てず企業にアピールできなくてつらい
就活は企業に自分を売り込む場です。それにもかかわらず、自分に自信を持てず、うまくアピールできないということも、つらさの原因になります。
アピールすべき内容が思いつかない、自己分析をすると自分の嫌なところに目がいく、自己PRすると嘘をついているような罪悪感がある……など、自分に自信を持てないことから、つらい気持ちになることがありますよね。
就活がうまくいかなくて悩んでいる人は、こちらの記事を参考にしてくださいね。うまくいかない原因と対処法をまとめています。
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物事を真面目に考え込んでしまう人は特に、自分に自信を持てないケースが多いようです。自分の短所に向き合いすぎてしまい、自信を持てなくなってしまうということが考えられます。
④周囲や自分自身によるプレッシャーに負けそうでつらい
家族や親戚から「〇〇業界に行ってほしい」「有名企業に行くべきだ」などと圧力をかけられたり、友人が内定を獲得したことを知り焦ったり、「絶対第一志望に行かなければならない」「大企業に行かなければ自分には価値がない」と自分を追いつめたりと、プレッシャーを感じてつらい人もたくさんいます。
友人や家族、親戚など、それぞれ好意で期待や応援の言葉をかけてくれる存在がいる中、彼らの期待に応えようとして、知らず知らずのうちに自分にプレッシャーをかけてしまう人もいますよね。
これは周囲に優秀な人が多い場合や、負けず嫌いな人、しっかりとしたビジョンがある人によく見られるケースです。目標が高い分プレッシャーが大きく、つらい気持ちになりますよね。
⑤緊張する面接に挑まなければならないのがつらい
いざ面接に臨むとなると緊張しますよね。志望度が高い企業のときはなおさら、失敗したくないという気持ちから緊張の度合いが高まると思います。
また、人前で話すことや初対面の人との会話が苦手な人は、特に緊張しますよね。数十社にエントリーする場合、一次面接から最終面接まで、面接の回数としては計50回前後にわたることもあります。
このように何度も緊張する場面に挑まなければならないことも、つらさの原因の1つになっていると考えられます。
⑥選考に落ちたことで自分自身を否定されたように感じてつらい
書類選考や面接に落ちてしまい、「落ちる」=「社会から否定された」と感じつらくなる人もいますよね。たとえ1社からであっても、不合格の通知があると「自分は不要と判断されたのだ」と感じ傷つくと思います。
さらに何社も連続で不合格となると、「自分は社会にとって不要な人材なのかな」とショックを受けてしまいますよね。
このように、選考に落ちたことで自信を喪失し、自分は価値がないと考えてしまうのも、つらさを感じる原因の1つです。
すでにエントリーした企業全てに落ちてしまった人は、以下の記事も参考にしましょう。今からでも挽回する方法を解説しています。
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⑦内定が出ず焦りが募る状況がつらい
「毎回最終面接で落ちてしまう」「希望する企業から1つも内定を得られない」など、内定が出ず焦ってしまう人も多いと思います。
まったく内定を取れない人もいれば、滑り止めの企業からは得られたものの、自分の納得のいく企業からは内定をもらえないことに、悩んでいる人もいると思います。
内定が出ずに焦りが募ると、友人と会う回数も少なくなっていき、ふさぎ込んでしまい、つらいという気持ちが増してしまいますよね。
このように、卒業後進むべき道が見つからず焦ってしまうことも、つらいと感じる原因の1つです。
最終面接を受けてからしばらく経つのに、一向に合否の連絡が来なくてつらい思いをしている人はいませんか。こちらの記事で対処法を解説しているので参考にしてくださいね。
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⑧働きたくないのに就活をしなければならないのがつらい
そもそも働きたくないのに、就職先を決めなければならないことをつらいと感じる人も多いと思います。働きたくないから就活を進める気になれず、たとえ進めたとしても「なぜこんなことをしているのだろう」と虚無感を感じてしまいますよね。
社会人になることに希望を持てず、働きたくないと感じることも、つらさの原因の1つになります。
「働きたくない」と感じている人が無理に就活を進めようとすると、業界研究、企業研究、自己分析などの対策が表面的になり、自分の気持ちに嘘をつき、さらにつらくなるということもあります。
働きたくない・人とかかわりたくない……と悩んでいる人は以下の記事を参考にしてみてください。できるだけ人とかかわらない仕事と改善策をまとめています。
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⑨相談できる人がいなくてつらい
就活は初めての経験が多く、それゆえ悩むこともたくさんありますよね。ですが、それを相談できる相手がいない人もいると思います。その場合も、人によってはつらいと感じますよね。
相談できるような友人がいない、もしくはいたとしても、相談するのは気恥ずかしさがあるなど相談することに抵抗を感じる人もいると思います。悩みを共有できず気が塞がり、つらいと感じてしまうと考えられます。
就活がつらいと「やめたい」と感じてしまう人もいるかと思います。次の記事では、「就活をやめたい」と感じたときの対処法や就活を早く終わらせるための方法について解説しています。ぜひ参考にしてみてください。
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就活では気をつけるべきことが多いです。いざという時に「その対策はしていなかった…」と後悔したくないですよね。
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就活がつらいと感じたときの対処法を原因別に解説
就活がつらいと感じる原因を見つけられましたか。ここからは、それぞれの原因別に、つらさを解消するための対処法を解説していきます。
原因がはっきりしていないという人や、ここまで解説した内容の中に原因を見つけられなかった人も、ここで説明する対処法をいくつか試してみると、案外すんなりと解決するかもしれません。
考え方や行動の取り方を解説していくので、どちらもしっかり実践してみてくださいね。
①慣れない就活の準備に追われるのがつらい人の対処法
慣れない就活の準備に追われるのがつらい人の対処法
- 準備の重要性を理解する
- 効率的な方法で準備する
- 簡単な対策から手をつける
まずは、「何をするべきかわからない」「やるべきことがわかっていても面倒」「自由な時間を取れないのが窮屈」といった、就活の準備に追われることがつらい人向けの対処法を解説していきます。
就活はやるべきことが多く大変ですが、それを乗り越えるための方法を理解していきましょう。
準備の重要性を理解する
準備をつらいと感じる人の中には、「そもそも、なぜ準備をしなければならないのか」を理解できていない人も多いのではないでしょうか。単純に重要性を理解していない人に加え、「準備が大切だと思えない」「ありのままの自分を理解してもらうべきで、準備して面接に臨むことに意味はないのでは」などと考える人もいると思います。
しかし、面接は準備が成功のカギを握るといっても過言ではありません。準備万端で臨むことでその選考への熱意を伝えられたり、実力を最大限に発揮することができるのです。
たとえば、就活用にスーツを新調するのと、学生時代から使っているくたびれたスーツを用意するのとでは、印象が異なると想像できますよね。また面接でも、回答する内容を準備していかなければ、言葉に詰まってしまい、あなたの魅力を十分に伝えられません。
アドバイザーコメント
富岡 順子
プロフィールを見るつらくても選考の準備はしっかりとおこなおう
「時は金なり」という言葉があるように、時間は大切ですよね。面接官は、あなたとの面接の時間を無駄にしないよう面接の準備をしてくるので、学生ももちろん準備をしていくことが大切です。
準備する内容としては、「企業とのマッチ度」をアピールできるように自己分析や企業研究をしましょう。面接官は限られた時間の中で学生の人柄や能力を、自社とマッチしているか判断するために質問をします。
そのため、面接の自己PRや学生時代頑張ったこと、志望動機などの質問でそれらをアピールできるように準備しておくことが大切なのです。
準備不足によりうまく答えられなかったり、辻褄があっていない内容を回答してしまうと、熱量の違いに面接官はがっかりしてしまいます。
面接は準備をすればするほど自分の良さをアピールできる
入社後も、準備をする力は大切なものになります。今後どんな仕事に携わったとしても準備をすることで仕事のパフォーマンスは格段にアップするのです。
慣れない人は準備をすることがつらいと感じることが多いと思いますが、準備こそが就活の命運を握ると考えてしっかり用意していきましょう。
効率的な方法で準備する
準備すべきことが多く、億劫になっている人は、効率的に準備しましょう。特に時間がかかるのは書類選考と面接の準備です。まずは書類選考の効率的な準備方法を解説します。以下の方法を参考に、少しでも楽に準備できないか考えてみてくださいね。
書類選考の準備を効率的におこなう方法
- 志望度が高くないのであればPCで作成する
- 共通で使える文言(同業界を受ける際の業界の志望動機など)は使いまわす
- オープンES(あらかじめ登録したESを数千社に提出できる機能)を活用する
次に面接の効率的な準備の方法です。回答内容はもちろん、身だしなみの準備やマナーの確認など、書類選考以上にやるべきことがたくさんありますが、それも効率的におこなうことで精神的な負担は減りますよ。
面接を効率的に対策するコツは、まず企業の評価基準を知って、そこから逆算することです。
こちらの記事を見ると、企業が評価していることと、それに併せた対策法を解説しているので、効率的に面接対策することができます。ぜひチェックしてみましょう。
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面接のコツ|通過率を飛躍的に上げる初心者必見の対策を解説
面接のコツをつかむには、評価されるポイントを理解することが不可欠です。さらに、種類別の面接のコツをつかめば差別化できます。この記事では、面接を突破するための質問への回答方法や立ち振る舞いなどをキャリアコンサルタントと解説します。
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また、それでも就活が面倒に感じる人は多いと思います。この記事では、そのような人に向けて就活への向き合い方を解説しているので、併せて参考にしてくださいね。
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就活の面倒が一気になくなる方法14選|前向きに進める秘訣も解説
就活を面倒だと思う気持ちがあると、前向きに取り組むことができず、良い結果はなかなか期待できません。まずは就活を面倒だと感じる原因を把握することが重要です。そしてESの作成や面接対策、移動などの効率化についてキャリアコンサルタントが解説します。
記事を読む
アドバイザーコメント
木村 千恵子
プロフィールを見る準備が面倒な人は第三者に自分のことを聞いてみるのが効果的
就活の準備の大半は、自分自身の興味や価値観と向き合う作業です。応募書類や面接の準備はすべて、基本的に自己理解と自己分析が必要になりますが、そのやり方がわからないため、面倒でつらい作業に感じられて仕方がないという学生も多くいるかもしれません。
強みや弱みなどをよく知る人に聞くことがおすすめ
自分とはどういう人なんだろうと考えてもなかなかうまく表現できない場合は、自分の強みや悪い癖などをよく知っている友人、知人、バイト先の上司、サークルや部活動の先輩や同期に、自分はどんな人だと認識しているか聞いてみましょう。
自分のことをよく知っている人は、あなた以上にあなたの特徴をよくとらえている可能性が高いです。
効果的なのは5人くらいから聞くことです。自分自身で悶々と自己分析をするよりもはるかに効果的に自己理解ができますよ。
簡単な対策から手をつける
要領よく準備するというよりは、すべて完璧な状態で準備したいという人もいますよね。その場合は、まず必要な準備をすべて把握しましょう。そのうえで簡単な準備から手を付けると、そのほかの準備へのモチベーションが上がります。
選考までに必要な対策の中でも比較的時間がかからず簡単に進められるものは以下の通りです。面倒で何も手につかないという人は、参考にしてくださいね。
着手しやすい簡単な選考対策の例
- 選考の予定をノートに書き込む
- 面接の持ち物をチェックする
- 面接のマナーやルールを確認する
たとえば、一つひとつの作業や課題の難易度ごとに架空のポイントを付けてみると、準備が楽しくなるかもしれません。準備が完了するごとにポイントをつけ、ポイントがたまったら自分へのご褒美として、趣味をしたり好きなものを買ったりしてみましょう。
このようなゲーム感覚を取り入れると、就活の準備がつらいものから楽しいものに変わってくるはずです。
アドバイザーコメント
富岡 順子
プロフィールを見る緊急度と重要度でスケジュールを組むことがおすすめ
初めての就活はやることが多く、頭の中がぐちゃぐちゃになってしまい、どうしたらいいのかわからずつらくなってしまうことがありますよね。
そんな時におすすめなのが、就活全体の期間と、1日の流れに優先順位を付けて行動していく方法です。
まず付箋にやるべきことを書き出していきましょう。スーツを買う、自己分析をする、企業研究をする、エントリーをするなど一通り書き、終わったら今度はマトリックスを使って分類していきます。
縦軸、横軸を緊急度、難易度で作り、それぞれのタスクを分類していきます。分類が終わったら今度は時間を横軸にとった自分だけの就活スケジュールを作成してみましょう。
自分1人で作り、漏れがないか心配な場合はキャリアセンターのスタッフや就職エージェントのアドバイザーに確認してもらうと良いですよ。どのくらいの時期にどんなことができるようになっていればいいのか目安ができることで、安心できます。
就活全体のスケジュールを踏まえて1日の予定を立ててみよう
長期的な行動計画が立ったら今度は1日のスケジュールを考えます。毎朝活動を始めるときに、「今日は何時から何時まではこの作業をする」と1日の予定を決めます。
手帳に手書きしても良いですし、アプリのスケジュール機能を使うのもいいですね。時間を意識して取り組めると生産性が上がり、段取りもつかむことができ楽になりますよ。
面接に必要な準備はこちらの記事で網羅的に解説しているので、併せてチェックしてくださいね。
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面接の準備完全版|あなたを最大限に魅せる17の土台作り
面接は、身だしなみやマナー、頻出質問の回答など、網羅的に抜かりなく準備をすることが面接突破につながります。前日・会場到着前後・面接直前に切り分けて準備するべきことや心構えについて、3名のキャリアコンサルタントの意見を交えて解説します。
記事を読む
面接に必要なマナーやルールはこちらの記事で詳細に解説しているので確認してください。
マナー
面接マナーを攻略! 不合格を避ける基本からWeb対策まで完全網羅
ルール
面接初心者は要注意! ルール違反になるパターンやマナーを徹底解説
②志望業界・企業が見つからずつらい人の対処法
次に、「自分に合っている企業がわからない」「やりたいことが見つからない」「志望動機が書けない」といったように、志望業界や企業が見つからない人向けの対処法を解説します。
企業がごまんとある中、自分が何をしたいのかわからず、軸を見失いつらいと感じる人は多いですよね。そのような人が、やりたいことを見つけられる方法を説明するので、参考にしてください。
自己分析をして企業選びの軸を見つける
企業選びの軸を見つけるには、自己分析をすることが大切です。企業選びの軸とは、「自分が」企業を選ぶうえで大切にしていることなので、自分の価値観を明確にしましょう。
企業選びの軸が見つかる自己分析の方法に、「好きなこと」「得意なこと」「価値を感じていること」から考えるというものがあります。それらが重なっているものが企業選びの軸となるのです。たとえば以下の通り軸を見つけ出します。
自己分析で企業選びの軸を見つける方法
- やりたいこと→多くの人々を笑顔にしたい
- できること→高度なPCスキルを使える
- 価値を感じていること→より多くの困っている人を助ける
- 企業選びの軸→高度なPCスキルを活かせて、かつ困っている人を笑顔にできる企業→通信業界や保険業界など
こちらの記事では企業選びの軸の見つけ方や就活への活かし方について詳しく解説しています。軸がまだ定まっていない人は併せて参考にしましょう。
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意欲が伝わる「企業選びの軸」の回答例50選|見つけ方も解説
企業選びの軸は就活が成功するかどうかを左右する重要な要素です。企業選びの軸の見つけ方や選考でわかりやすく伝えるための構成をキャリアコンサルタントが解説します。例文を交えて解説するので、参考にして就活を成功させましょう。
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- 自己分析って何だか億劫です……。簡単にできる方法はありますか?
自己分析フォームを使ってみよう
ネットで「自己分析 フォーム」で検索してみましょう。フォームにしたがって記入するだけで、ある程度簡単に自己分析することができます。
自己分析フォームだけでは不安を感じる人は、大学のキャリアセンターに相談してみてください。自分が予想していたよりも、自己分析が案外すんなり進むこともありますよ。
合同説明会に参加してさまざまな企業を見る
合同説明会でさまざまな企業の話を聞き、そこから直感的にぴんとくるものや、少しでも興味を持った業界をピックアップすることもおすすめです。
やりたいことが見つからないということは、1つのものにこだわりすぎておらず、視野が広いとも言えます。その視野の広さを活かし、業界を絞らずさまざまな企業の話を聞いてみましょう。そして少しでも興味が出たら、企業ホームページ(HP)などを見て深く調べてみてください。
合同説明会は、大勢の学生がいる中、数社の企業のブースを歩いて移動し話を聞くことになるため、かなり体力を消耗します。説明を聞きたい企業が決まっておらず、多くの企業の話を聞きたいのであれば、オンラインの合同説明会もおすすめです。
合同説明会では、自分の興味が強い業界や業種の企業だけではなく、企業理念などに共感する企業を1社でも多く見つけるようにしてみてください。
企業理念は企業の価値観と言えるので、その価値観と自分の価値観がマッチするかを確認すると良いですね。
自分に合っていそうな業界・企業を周囲に聞いてみる
自分をよく知る友人や先輩、家族に、自分に合っていそうな業界や企業を聞いてみるというのも有効です。特に、すでに社会に出ている人に聞いてみると、より参考になる意見をもらえるかもしれません。
周囲の人に聞きづらいという人は、就職エージェントや大学のキャリアセンターなどを利用して聞いてみましょう。ただ、エージェントやキャリアセンターのスタッフは、あなたのことをほとんど知らないので、自分の長所や短所、興味があること、得意なことや好きなことなどは整理してから相談しましょう。
キャリアアドバイザーに相談する前に、ジョブ・カードのようなツールを使って今までの経験を振り返り、どんなことが楽しかったか、どんな強み・スキルを身につけたかを言語化しておくと良いです。
加えて現在興味のあること、好きなこともリストアップしてきてもらえるとさらに効果的なアドバイスができると思います。
アドバイザーコメント
鈴木 洵市
プロフィールを見るまずは過去の自分を振り返って業界や企業を見つけてみよう
志望業界・企業が見つからずにつらい思いをしている人は、社会人になった自分が何をしたいのか考えつかないということがありますよね。
このような場合は、自分自身を見つめ直すために、自己分析をし、企業選びの軸を見つけることをおすすめします。今までの自分の経験から、自分がどのような選択をする傾向にあるのかを把握し、軸を見つけましょう。
自己分析をするうえで不安を感じたら第三者に相談しよう
就活は、自由な選択ができる分、常にどのようにしたら良いのか不安に感じることがありますよね。
少しでも不安になったら、必ず自己分析に立ち返ってみてください。大学のキャリアセンターや、就職エージェント、キャリアコンサルタントに相談して自己分析をすると、さらに整理しやすくなりますよ。
自分に合う業界ってイメージつかないですよね。どんな業界があるのか調べてみるとわかると思います。以下の記事では業界研究について詳しく解説しているので参考にしてみてください。
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「就活を始めたけど、業界研究のやり方がわからない……」という人は多いでしょう。この記事では、業界研究のやり方について、キャリアコンサルタントのアドバイスを交えつつ解説します。志望業界を見つけるためにも、早めに業界研究をおこなってくださいね。
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就活が始まり業界の絞り方で悩んでいる人もいると思います。以下の記事では業界の絞り方を詳しく解説しているので参考にしてくださいね。
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就活で業界の絞り方を失敗しないためには事前準備が必須です。まずは就活で業界を絞るメリットデメリットを理解しましょう。この記事では業界の絞り方や注意点などをキャリアコンサルタントが解説します。
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③自分に自信を持てず企業にアピールできなくてつらい人の対処法
次に、「アピールすべき内容が思いつかない」「自己分析をしているうちに自分の嫌なところに目がいくようになった」「自己PRすると嘘をついているような罪悪感がある」といった、自分に自信が持てずつらい人向けの対処法を解説していきます。
誰しも必ず長所はあります。しかし、自分の長所に気づいていない、もしくは「アピールするまでもない」と考えてしまっている場合があります。まずは自分の長所に気づき、それを選考でアピールする方法を考えていきましょう。
短所から長所を考える
自己分析をしていると短所ばかり目につき、自信を失ってしまうことがありますよね。そのような人は、短所から長所を考えるようにしましょう。なぜなら、長所は短所の裏返しといえるからです。
「短所をポジティブに見るとどうなるかな」と、たとえば以下のように考えてみましょう。
短所から長所を考える例
- 優柔不断→思慮深い
- 主体性がない→協調性がある
- 集中力がない→好奇心旺盛
短所から長所を考える方法は、こちらの記事で具体例35選とともに解説しているので、自分の性格と照らし合わせてみてくださいね。
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短所を長所に言い換えることは多くのメリットがあります。具体的なメリットや言い換える方法などをキャリアコンサルタントが解説します。短所を長所に言い換える例も紹介しているので、長所がわからない人は参考にしましょう。
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周囲に長所を聞いてみる
自分では当たり前だと思ってやり遂げたことも、周囲から見たらすごいことだった、といったケースはよくあります。
たとえば、自分としては当たり前のように4年間続けたサークルも、周囲からは「大変そうなあのサークルで4年間続けてすごいね」との感想を持たれる、といったケースです。
ぜひ周りの人に、自分の長所を聞いてみましょう。ただ、何を長所と感じるかは、述べる人の感性によるので、大学の友人、親、高校生以前の友人など少なくとも3人以上に聞いてみて、そこから共通するものを見つけることをおすすめします。
- 周囲に自分の長所を聞くのが恥ずかしいのですが、聞き出すコツを教えてください。
「どんな人だと思う?」とざっくり聞いて深掘りしよう
「私ってどんな人だと思う?」と聞いてみましょう。そうすると友人はあなたに対する印象を語ってくれると思います。
「優しいよ」という言葉が出てきたら、「どんな時にそう感じた?」と質問をして掘り下げてみてください。
具体的なエピソードを聞き出すことができたらその話を実際の面接の回答に使うことができます。第三者からの評価を得ていることを盛り込むとアピール度もアップしますよ。
過去にもらったメッセージなどを見てみる
高校の卒業アルバムや、サークル活動やアルバイトを引退したときなどに貰ったことがあればメッセージカードを見てみましょう。そこに、当時の仲間から、思い出とともに自分の良かったところが書かれているかもしれません。
特に、精力的に取り組んだ活動については、その姿を見た周囲から、たくさんの長所が書かれていると思います。そこから自分の長所を見つけてみてください。
もしくは、高校生以前の成績表の、先生からの言葉を見てみるのもおすすめです。たとえば、「生き物係として毎日こまめに世話をしてくれました」などと書いてあれば、「継続力」や「責任感」といった長所を発見できますね。
アドバイザーコメント
鈴木 洵市
プロフィールを見るモチベーショングラフを作成すると強みを見つけやすい
自分に自信を持てずに企業にアピールするポイントを見つけることができない場合、「モチベーショングラフ」という自己分析の方法を使ってみてください。
このモチベーショングラフは、自分の人生の中でいつやりがいや達成感を感じたかを時間軸とモチベーションの上下で書き出してみるものになります。
キャリアアドバイザーなどと作成しあなたの強みなどを引き出してもらおう
自分がモチベーションを感じたポイントというものは、実は思っている以上に強みを発揮していたり、特徴的な体験をしていたりすることがあります。面接で伝えるとあなたの人柄が伝わりやすくアピールしやすいので、ぜひモチベーショングラフを作ってみてくださいね。
就職エージェントやキャリアコンサルタントに見てもらうと、強みなどをより深掘りしてもらうことができます。
長所はこちらの記事を読めば見つけることができますよ。併せて、面接で伝えられる短所も見つけられます。
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④周囲や自分自身によるプレッシャーに負けそうでつらい人の対処法
続いて、家族や周囲の友人、自分自身によるプレッシャーに負けそうな人の対処法を解説します。自分を必要以上に追い込み不安になっているケースです。
まずは自分を追い込む必要はないことを知り、そして考えを変える方法を理解していきましょう。
周囲と自分を切り離して考える
まず、家族などから「〇〇企業に行ってほしい」などと言われている場合は、周囲の願望と自分の願望を切り離す勇気を持つことが大切です。入社後働くのは自分であり、家族は仕事を手伝ってくれるわけではないため、仕事は自分で選んで良いのです。
また周囲の友人からの評価も、就職先によって変わるものではないと考えましょう。卒業後の進路により接し方を変えてくる人は、そもそも今後長期的に付き合うことは難しいですよね。
長ければ数十年と働く会社を、周囲からの目を気にして選択すると、後からミスマッチを感じて苦しくなるかもしれません。周囲からのプレッシャーに苦しんでいるのであれば、まずは周囲と自分を切り離す意識を持ちましょう。
人には本来「根源的能動性」という自らの意思が存在します。自分から「何かをしよう」と考える意識です。
しかし、周囲の意図に答えようと意識しすぎると、自分の意思に気づきにくくなってしまいます。結果的に自分の本来の意思に逆らってしまい、精神的な疾患につながることがあります。
キャリア選択は自らの意思を大切にするということを意識してくださいね。
就職先で自分の価値は変わらないと理解する
現在はVUCAの時代と言い、どのような企業も先行き不透明な状態になっています。
VUCA
Volatility・Uncertainty・Complexity・Ambiguityの頭文字を取った造語で、社会やビジネスにとって、未来の予測が難しくなる状況のこと
かつては安定と言われていた大企業も、今後の動向はわからないため、新規事業に参画したりと策を打っています。
特に今後は、「どこの企業に入るか」よりも「そこで何をするか」が重要になります。つまり、就職先では自分の価値は測れず、企業で何を生み出せるかが重要になるのです。そのため、「就職先によって自分の価値が決まる」「〇〇社に行かなければならない」といったプレッシャーは意味がないと覚えておきましょう。
就職先よりも、そこで自分が活躍できるかどうかということが大切です。自分の役割と課題に真摯に向き合い努力できるかどうか。「〇〇社に入社しなければ」といったプレッシャーを感じる必要はありません。
アドバイザーコメント
富岡 順子
プロフィールを見る「失敗したらどうしよう」は悪いプレッシャーと捉えて断ち切ろう
プレッシャーには良いプレッシャーと悪いプレッシャーがあります。
良いプレッシャーは、感じると火事場の馬鹿力と言われるように自分の持てる力以上を発揮することができます。適度な緊張から、頭や体がいつもより動いたという経験がある人も多いと思います。
しかし、就活をつらいと感じる大半の人が抱えているのは悪いプレッシャーです。失敗したらどうしよう、周囲の期待に応えなくては、と自分を追い詰めてしまいます。ここでみなさんに伝えたいのは、「失敗」は恐れなくてもいいということです。
失敗すればするほど成功に近づく
私たちは昔から正解が一つの問題を解く教育を受けてきたこともあり、失敗することを極度に嫌がります。しかし、歴史を見てみると過去の偉人たちには失敗を経験してきた人が多くいます。
失敗することで人は成長し、気づきを得ることができます。その経験の方が大切なのです。
プレッシャーを感じる自分はダメなんだと否定する必要はありません。プレッシャーを感じるのは当然です。失敗してもなんとかなると大きく構えていると次第に良いプレッシャーに変わっていきます。
また、十分な睡眠と栄養もストレスを軽減するのに大切です。バランス良い食事を摂り体を労ってあげてくださいね。
就活のストレスを解消する方法は、こちらの記事で詳しく解説しているので、併せてチェックしてくださいね。
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就活のストレスは、3つの原則を意識すれば解消できることが多いです。原則を踏まえ、原因別のストレス解消法をキャリアコンサルタントと解説します。就活中は誰しもストレスを抱えがちですが、こまめに解消し楽に進めていきましょう。
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⑤緊張する面接に挑まなければならないのがつらい人の対処法
ここからは、面接を受けることが苦痛な人に向けて、対処法を解説します。
緊張は、プレッシャーや不慣れさから生まれるものです。それらを解消するための方法を解決していくので、緊張を和らげられるようにチェックしていきましょう。
面接は対等なコミュニケーションの場だと理解する
緊張とは、プレッシャーから生まれるものです。つまり、「絶対に成功させなければならない」という圧力から緊張につながっていると考えられます。
そこで、「成功させる」といった考えは一度やめ、面接官と対等な立場で「会話を楽しむ」ということを意識しましょう。
面接は対等なコミュニケーションの場であり、学生にも企業を選ぶ権利があります。面接を通し、互いにとって良い結果を見つける場なのだという意識を持ちましょう。
- とはいえ内定の決定権は企業にあるので、対等な立場にあるとは思えないのですが、どう考えれば良いですか?
企業もあなたを採用できないリスクを持っていると考えよう
確かに内定の決定権は企業にありますが、一方で学生は内定を辞退することもできます。
就職の選考では、企業と学生との相性のようなものもあるので、縁があれば、特別なことをしなくてもその企業の担当者とは内定に至るものです。
逆に、どんなにその企業で内定を取りたいと思っても、縁がなければ内定には至らないでしょう。これは企業側にとっても同じなのです。学生の方が不利だと考えずに、対等な立場でその企業を冷静に理解し分析するのだと考えましょう。
模擬面接や面接練習をおこなう
緊張感を感じるのは、面接に不慣れなことも原因として考えられます。そこで、模擬面接や面接練習をするのもおすすめです。本番に近い雰囲気でおこなうことで、実際に面接に臨んだ際の緊張感を和らげられます。
友人やキャリアセンターの職員などに依頼し、面接官役になってもらいましょう。上のイラストを参考に、本番と同じような環境で練習してみてくださいね。1人で練習する際は、全身が写るように録画しましょう。
面接中の回答だけでなく、入室から退室までおこなうことが大切です。入室、退室もマナーが多く、それができていないと目立ってしまうためです。
入室、退室の流れとマナーは上のイラストを参考に練習してみてくださいね。特に、言葉を言い終わるのと、礼をするタイミングを分けることに注意しましょう。
そして、スムーズに動けているか、回答できているかを録画を見て確認したり、面接官役からアドバイスをもらうようにしてください。
面接練習の録画を見返す際は、まずは自分の姿勢を気にして見てください。背筋が伸びておらず萎縮して見える人が多いかも知れません。姿勢ひとつで印象が変わるのでしっかりチェックしましょう。
さらに詳しい面接練習の方法は、こちらの記事で解説しています。一度も練習をしたことがないという人は特にチェックしてくださいね。
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効果絶大な面接練習|最短で内定に近づく状況別練習法を紹介
面接の練習は目的意識をしっかり持つことが大切です。この記事では基本的な面接練習方法だけでなく、状況別の練習方法についてもキャリアコンサルタントが解説します。自分に合う練習方法を見極めて、本番の面接を突破しましょう。
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面接練習の中でも模擬面接を重点的におこないたい人はこちらの記事を参考にしましょう。進め方のコツを解説しています。
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模擬面接は、面接の緊張感や雰囲気を体験しながら練習することが大切です。模擬面接の事前準備から実施方法までキャリアコンサルタントが解説します。模擬面接をおこなうメリットを把握し、活用することで選考突破に役立ててください。
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面接に行きたくないと思ってしまったときの理由や対処法を知りたい人は、こちらの記事も参考にしてくださいね。
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面接に行きたくない気持ちは、あなただけでなく誰もが感じることです。行きたくない気持ちと向き合って行くことが重要です。この記事では、面接に行きたくない理由やその対処法などをキャリアコンサルタントと解説します。
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練習として面接を受ける
本番の臨場感に慣れるため、実際に何個か面接を受けてみることもおすすめします。模擬面接や面接練習では味わえない緊張感を知ることができます。
面接の感覚に慣れるという意識で、自分が本当に行きたい企業の2週間~1か月くらい前にある選考を受けてみましょう。面接本番の緊張感に慣れることに加え、本命企業を受ける前に結果を知ることができるので、その結果を踏まえつつ良かった点や反省点を振り返り、本命企業の選考に活かすことができますよ。
本命企業と同業界の企業や、社風が似ている企業の面接を受けることをおすすめします。ただ、たとえ練習としての面接であっても、しっかり対策しましょう。面接の出来を通して、対策の方法が正しいのかどうかを確認することができます。
練習として面接を受ける場合でも、面接を受ける企業についてはある程度分析してから臨むようにしてください。練習から自分のアウトプットの質を向上できます。
アドバイザーコメント
富岡 順子
プロフィールを見る緊張を感じないようにするには練習あるのみ
練習を重ねることで自信をつけることができます。面接のスキルが上がっていくことを実感できると、緊張を抑えることにつながります。
うまくやらないと、と思うと何事も緊張しますよね。始めたばかりのことをうまくおこなうのは誰にとっても至難の業です。今まであなたが獲得してきたスキルも最初からできていたものではなく、練習を繰り返してできるようになったものではありませんか。
面接も同じです。普段人と会話はしますが、面接は初めて会う人に自分のことをアピールするという特殊なコミュニケーションの空間です。面接のルールや流れを理解したら、あとは実践を重ねましょう。
面接官役からフィードバックをもらいブラッシュアップして自信を持とう
面接練習や模擬面接で面接官役の人からフィードバックをもらい、ブラッシュアップを繰り返していくと苦手意識も段々と薄くなります。
自分の伝えたいことをうまく伝えられるようになると、面接官との会話のキャッチボールができるようになり、今度は楽しさを感じられるようになってきます。楽しい雰囲気は面接官にも伝わり、合格率アップにもつながりますよ。
⑥選考に落ちたことが否定されたように感じてつらい人の対処法
ここからは、選考に落ちたことで自信を喪失し、「自分には価値がない」といったように、自身を否定してしまう人向けの対処法を解説します。
選考に落ちると落ち込んでしまいますよね。しかし、落ちることは必ずしもネガティブなことではありません。むしろチャンスになることもあります。ここからは、選考に落ちたことの捉え方や次の行動の仕方を解説するので、参考にしてください。
面接の改善点を発見できるチャンスと捉える
面接に落ちると、自分を否定されたような悲しい気持ちになりますよね。しかし、あなた自身に問題があるということではありません。アピールの仕方など、ただ何かが不足していただけだと考えれば良いのです。落ちることにより、その不足していたことに気づけるチャンスになります。
不足していることがあったと気づいたら、次の選考に活かすという意識でいましょう。しっかり反省点を改善することで、より良い条件の企業の選考を通過できるかもしれません。
落ちた面接は、自分の改善点を発見するための機会であり、「次の選考のために有効活用しよう」と考えましょう。
改善点を見つけるには、キャリアアドバイザーに模擬面接をしてもらい、本番の面接で聞かれた質問と同じ質問をしてもらって答えてみると良いですよ。
面接の時間から、不合格であった理由を一定推測することができます。その方法はこちらの記事で解説しているので、参考にしてくださいね。
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面接の時間はどれくらい? 選考別の時間を把握して対策を効率化しよう
面接の時間は30分~1時間が基本です。ただし、企業の特徴や選考のフェーズごとに時間は変わります。かかる時間から面接の内容を考えると、効率的に対策できますよ。キャリアコンサルタントとともに各面接の時間と必要な対策を解説します。
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自分に合う企業ではなかったと考える
面接に落ちてしまったということは、企業と学生の間に何らかのミスマッチがあったということになります。ミスマッチがある企業は、居心地の悪さを感じたりと、入社後苦しい思いをしてしまうかもしれません。
面接に落ちたということは、ミスマッチを未然に防げたと考えることができます。今後、もっと自分に合う企業に出会えるかもしれないと考えましょう。
時間がかかっても自分に合っている企業に入社したほうが良いですよね。そのため、自分に合う企業に出会うために必要なプロセスだったと考えて、落ちたことを前向きに捉えましょう。
選考に落ちたということは、企業とのミスマッチがある場合が大多数です。入社後にミスマッチに気づいてしまうと、再就職に関して新卒以上に苦労するので、落ちたことでミスマッチを防げたと前向きにとらえてくださいね。
他の業界や職種に視野を広げる
受けた企業は自分にミスマッチであったと考えて、他の業界や職種に視野を広げてみることもおすすめします。
視野の広げ方としては、自分が重視している条件に合う企業が他にないか探したり、転職を見すえるといった方法があります。具体的には以下の例です。
他の業界や職種に視野を広げる例
- 雑誌の編集をしたいとと考え出版社を受けていた
→一般的に出版社よりも入社難易度が低い編集プロダクションの企業を受け、スキルがついたら出版社への転職を狙う - 人と接する仕事がしたいと考え営業職に絞って受けていた
→接客業といった、他に人と接することができる仕事も見てみる - 分析力に強みを感じ商品開発やマーケティングなどの企画系の職種を見ていた
→分析力を活かせて、かつ採用人数の多い、営業職など他の職種を見てみる
業界や業種をベースに応募企業を探すアプローチだけでなく、たとえばESGやSDGsに力を入れている企業を探すというのも1つの手です。
選考に落ちて就職が決まらず、不安を感じる人はたくさんいると思います。そんなときは次の記事を読んでみてくださいね。こちらでは、選考別に対策について紹介しています。
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就職が決まらないと焦ったらフローチャートで原因を見つけよう!
就職が決まらないと焦る人に向けて、原因と打開策を解説しています。就職が決まらないと感じる要因として原因の見つけづらさがあります。記事ではフローチャートに沿って落ちた選考の原因を分析し、キャリアコンサルタントのアドバイスも合わせて、選考別の対策を紹介しています。
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アドバイザーコメント
富岡 順子
プロフィールを見る落ちた経験は次の選考に活かす意識を持とう
振り返りをおこない、面接の反省点を洗い出したあとは、自分に合う企業ではなかったと切り替え、これからの選考について考えていきましょう。
結果に限らず面接は都度振り返る癖をつけてください。うまくいったことは良いイメージを残すために、うまくいかなかったことは改善するために要因分析をしていきます。どんな質問をされたかも忘れないうちにメモをしておきましょう。
業界の専門的なことを聞かれ答えられなかったなど自分の中で落ちた理由がわかる場合は、その質問の対策をおこなうことで同じ失敗をしなくなります。やりっぱなしにせず、次に活かせると前向きに捉えましょう。
「自分に合う企業ではなかった」とさっぱり割り切ることも大切
一方で、割り切ることも大切です。
心理学に合理化という言葉があります。
キツネが欲しかった葡萄を取ることができず、「あの葡萄は酸っぱくて美味しくない」と悔しい思いをした自分を、理由をつけて正当化するというのが合理化にあたります。合理化は不安を軽減する一つの方法です。
就活ではこの合理化を上手に使っていきましょう。選考に落ちることは決して否定されているということではありません。自分に合う企業でなかったと割り切り、前を向くことで新たな企業との出会いが待っています。
書類選考に落ちてしまうという人は、こちらの記事を参考にしてください。通過率を上げる方法を詳しく解説していますよ。
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⑦内定が出ず焦りばかりが募る状況がつらい人の対処法
次に、「毎回最終面接で落ちてしまう」「第一志望群の企業から内定を得られない」など、内定が出ず焦りが募ってしまう人のための対処法を解説します。
焦ってしまうと、視野が狭くなり、さらにどうすれば良いのかわからなくなってしまいますよね。その状態から脱するため、まずは焦る必要はないと知ることが大切です。
ここでは、焦りが軽減する考え方や知識を解説するので、焦ってしまいつらい人はぜひ参考にしてくださいね。
内定が取れないと悩んでいる人は、考えられる問題や対処法をこちらの記事で詳しく解説しているので、併せて参考にしてください。
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仕事が決まらない状況が続くと焦りや不安を感じることもありますよね。以下の記事を参考に、原因や解決の糸口を見つけましょう。
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内定ではなく自分に合う企業で働くことがゴールと考える
なかなか内定をもらえないことから、焦ってしまいつらいという人もいますよね。しかし、内定を得ることは就活のゴールではありません。
たとえ内定を獲得したとしても、それが自分に合わない企業であれば、入社後苦しい思いをすることになってしまいます。反対に、内定を獲得するまで時間がかかったとしても、自分に合う企業に入社できれば、社会人生活を満足に送ることができますよ。
焦って内定を獲得したとしても、満足できるのは数か月です。今内定を得られていなくても、「自分に合う企業に入社することが大切なんだ」ということを理解し、必要以上に落ち込まないようにしてくださいね。
周囲の状況と比べず自分のペースで進める
内定を持っていないことへの焦りは、周囲と比較した際に最も感じやすいと思います。しかし、それぞれ自分に合った企業に出会うタイミングは異なります。自分は自分と割り切ることが大切です。
ですが、たとえば研究室やゼミで同級生に会うことから、周りと比べざるを得ない状況の人もいると思います。そのような人は、なかなか割り切ることは難しいかもしれません。
しかし、周囲の人たち全員とこの先もずっとかかわりがあるわけではありません。たとえ早期に内定を得られたとして、同級生の前で良い気持ちになっていたとしても、それは数ヶ月の話です。
将来自分がいきいきと働ける企業を、時間をかけて探しているという気持ちで、自分のペースで進めていきましょう。
周囲の内定が決まっていくと焦ってしまい、みじめな気持ちをいだくことはあると思います。しかし周囲と比べる必要はまったくありません。
自分が良い企業に出会うペースは必ずしも他人と同じではないので、自分のペースでおこなってくださいね。
夏採用・秋採用・冬採用も検討する
6月までの選考で内定を獲得できなくても、焦る必要はありません。「夏採用」「秋採用」「冬採用」といい、選考の機会を複数用意している企業もあります。たとえ6月までの選考がうまくいかなかったとしても、挑戦できる機会はまだあるのです。
夏採用・秋採用・冬採用
それぞれ6月末~8月末、9月〜11月末、12月~3月末の期間におこなわれる採用活動
選考難易度が上がる企業が多いものの、6月までの選考をしっかりと振り返って臨めば、内定を獲得できるチャンスがあります。夏以降の選考対策にシフトチェンジするということも視野に入れて、現時点で内定が出ていなくても「就活は気長にやろう」という意識をぜひ持ってみてくださいね。
夏~冬採用を受けていると、周囲の就活生の数が少なくなり、つらい気持ちになることがあるかもしれません。しかし、最善の努力を今しているのだということに自信を持ちましょう!
万が一就活が上手くいかなかったときのことまで考えておく
万が一就活が上手くいかなかったときのことまで考えておけば、たとえ現時点で内定が取れていなくても、必要以上に焦る気持ちがなくなります。
たとえば、大学院に進学したり、就職留年をしたり、公務員試験を受けたり、留学をしたり、第二新卒として就活をしたり、といったように考えてみましょう。
就活が上手くいかずに取った行動により、結果的に、新卒で就活するよりも良いキャリアを築くことができるかもしれません。たとえば、留学に行くことで語学力をつけ、新卒の時は視野に入れていなかった、英語力を活かせる企業の選考を受けるといったことが考えられます。
公務員と民間企業の併願を考えている人は、以下の記事を参考にしてくださいね。両立するコツとメリット・デメリットを解説しています。
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公務員と民間企業の併願は可能です。まずは併願するメリットデメリットを理解しましょう。この記事では公務員と民間企業を併願するためのコツをキャリアコンサルタントが解説します。
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アドバイザーコメント
富岡 順子
プロフィールを見る諦めなければ必ず機会は巡ってくる
「内定はゴールではない」この一言に尽きます。
内定を早くもらったからといって、今後のキャリアが幸せなものとなる保証はどこにもないので焦る必要はありません。周囲の状況と比べず自分のペースで就活を進めていきましょう。
SNSを通して友人の就活投稿に気分が左右されて落ち込んでしまうこともあります。思い切って情報をシャットダウンすることも大切です。
予定していたとおりに上手くいかなくても、今は夏採用、秋採用、冬採用に加え、通年採用も始まっています。諦めなければ必ず道は開けます。
内定を取得した時期で幸福度は決まらない
これから社会に出て大切になってくるのは変化にしなやかに対応していく力です。就活でそのトレーニングができていると思うと得した気分になりませんか。
不利な状況に立たされたとしても、自分のチャンスをどう作り出すか戦略を立てていく中でひとまわりもふたまわりも成長することができます。
私の友人でもなかなか内定がもらえず、苦しんでいた人がいますが、今では会社でバリバリと活躍しています。内定の時期で将来の幸福度は決まらないので、自信を持って活動を続けてください。
就活中焦ってしまう人は、こちらの記事で焦らずに進める方法や心構えを解説しているので、ぜひチェックしてくださいね。
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就活に焦ることは、チャンスを逃してしまったりと悪循環に陥りやすいです。焦った時に意識したい考え方や心構えをキャリアコンサルタントが解説します。うまくいかなくても焦らないことは大切ですが、行動を変えないことはNG。正しい行動をとって、焦らず就活に臨みましょう。
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⑧働きたくないのに就活をしなければならないのがつらい人の対処法
働きたくない人は、社会人になることに希望を持てず、学生のままでいたいと感じますよね。就活をすることに気が進まず、つらい気持ちになると思います。
働きたくないという気持ちを抱えながら就活を進めようとすると、就活を進めるフットワークが重くなってしまいます。そうなると結果が出にくく、ますますつらい気持ちになることが考えられるため、「働きたくない」という気持ちを払拭することが大切です。
ここで解説する内容を参考にすると、社会人生活への希望を見出すことができるので、ぜひチェックしてみてくださいね。
学生と比べた社会人のメリットを把握する
社会人に対して「面倒そう」「大変そう」などとネガティブなイメージを抱く人は多いですよね。しかし、実は学生と比較しメリットもあります。たとえば以下の内容です。
学生と比較した社会人のメリット
- 経済的に自立できる
- 企業によっては留学やクラブ活動などを社費でおこなうことができる
- やりたいことを仕事にすれば極めることができる
- 社会に貢献できる
- 視野や人脈を広げることができる
学生は時間はあるものの、金銭的な余裕は社会人と比較するとない人が多いですよね。社会人になってお金を稼ぐようになると、学生のときは遠慮していた贅沢も楽しむことができます。また経済的に自立することで、たとえば一人暮らしや新しい習い事など、今まで挑戦できなかったことを楽しむこともできます。
さらに、社費で留学したり、資格を取得することが可能な企業もあり、仕事を通して能力がつきます。
加えて、社会人はさまざまな人と交流する機会があります。そこで視野や人脈を広げることができるのも、社会人の特権です。
社会人のメリットとして特に大きいものとしては、人脈の広がり方が学生の時と違うということです。ビジネスを介在すると、学生のときとは比べ物にならないくらい広い人脈を作ることができますよ。
社会人として活躍する自分を想像してみる
社会人として働く姿をイメージしてみると活力が湧いてくるかもしれません。周囲を取りまとめてプロジェクトを推進したり、1つの技術を極めて信頼を集めたり、同僚と協力し合って契約を締結したり、職場仲間と愚痴を言いつつマイペースに仕事をしたり……などです。
自分がなりたい社会人像は人によってさまざまだと思いますが、まずはなんとなく「良いな」「憧れるな」と感じる社会人を思い浮かべると、働くことに意欲が湧いてくるかもしれません。
とはいえ、そもそも働くことに後ろ向きであれば、社会人として活躍している自分を想像しにくいですよね。その場合は、ニュースやドラマなどで見る社会人をイメージして、自分に重ねてみると、想像しやすいかもしれません。
私生活も含めた理想の将来像から働き方を考える
それでも働くことに希望を持てないときは、私生活も含めて理想をかなえられる企業を選びましょう。
たとえば、少なくとも17:00には仕事を終わらせ趣味の時間を充実させたい、家族の時間を中心にするためフレックスタイム制で働きたい、毎月旅行に行くため稼ぎたいなど、「理想の私生活と両立できる働き方を探す」という気持ちで就活をおこなうことをおすすめします。
理想の将来像を実現するためにはどのように働くべきかを考え、それに合った企業を選ぶという意識でいると、働くことに希望を持てるのではないでしょうか。
仕事を楽しんでいる人の話を聞く
家族や知り合いなど、仕事を楽しんでいる人の話を聞いてみることもおすすめです。仕事を楽しんでいる人とは、たとえば以下のような人が挙げられます。
仕事を楽しんでいる人の特徴
- 好きな仕事をしている
- 仕事にやりがいを感じている
- 職場の人間関係が良好である
- ビジョンを持って働いている
仕事とは嫌なものと考えていた人も、意外と楽しいところがあるとわかり、前向きな気持ちになれるかもしれません。具体的に何が楽しいのか、楽しいと思う秘訣は何かや、企業選びの方法などを聞いてみると、就活に対するモチベーションが高まるはずです。
アドバイザーコメント
木村 千恵子
プロフィールを見る働かない場合の未来の姿を想像してみよう
「働きたくない」の裏には、どのような感情や考えがあるでしょうか。たとえば、就職できるか、または仕事がうまくできるか不安という気持ちがあるかもしれません。また、働くことはつらいことだという思い込みがあったり、他にどうしてもやりたいことがある、といった理由もあるかも知れません。
「働きたくない」という想いがどこからきているのかを自分でわかっている場合は、では本当に働かなくても済む方法があるか、もし働かなかったらどうなるか、について一度とことん考えてみることをおすすめします。
今は人生100年時代と言われています。仮に新卒の最初の年に就職せずに自分のしたいことをして過ごしたとしても、その先の長い人生から見れば、ほんの一瞬のような時間にすぎません。
「働きたくない」という気持ちに向き合うと納得のいく将来を描ける
その時間をあえて働かずに過ごすことで、その後の人生で自分が主体的に「働きたい」と思えるようになるのなら、仮に社会人最初の1年を「働かない」年にしたとしても、最終的には納得できる可能性もあるでしょう。
大切なことは、「働きたくない」と思う自分を否定したり無視したりせず、その気持ちにきちんと向き合い、自分自身で受け止めたうえで結論を出すことです。
⑨相談できる人がいなくてつらい人の対処法
ここからは、「相談できる友人がいない」「知り合いに相談するのは気恥ずかしさがある」など、周囲に相談できない人向けの対処法を解説します。
相談できずに自分1人で悩みを抱えてしまうと、視野が狭くなり、深く思いつめてしまいます。そうならないように、相談相手がいない人向けにおすすめの相談先を紹介するので、ぜひ参考にしてくださいね。
就職エージェントに頼る
就職エージェントとは、学生に企業を紹介するサービスで、キャリアアドバイザーがエントリーから内定獲得まで就活を支援してくれます。
キャリアアドバイザーは、これまでの多様な学生の相談に乗っている経験を踏まえて、親身になって相談に乗ってくれます。相談先がない人は、就職エージェントを使用することをおすすめします。
自己分析の方法がわからない、自分に合う企業がわからない、面接練習をしたいといった実践的な相談や、周囲に圧力をかけられてつらいなど、精神的な悩みも相談してみてくださいね。
キャリアアドバイザーは学生のキャリア全般の悩みについても話を聞きます。出産や結婚後も仕事を続けるにはどんな会社が働きやすいのかといったライフプランを踏まえたキャリアプランの相談も受け付けていますよ。
そのほかにも就活の相談ができる人やサービスは多くあります。14個の相談先や相談方法について、こちらの記事で解説しているので、併せてチェックしてくださいね。
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就活の相談先14選! 良い決断ができる相談相手の選び方も解説
就活の相談をするときは、相手を見極めることが大切です。この記事では、状況別におすすめの相談先や、相談方法などについてキャリアコンサルタントと解説します。また、相談する前に解決できるよう、よくある相談と回答も紹介しているので参考にしてください。
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大学のキャリアセンターに頼る
大学にはキャリアセンターという、就職支援や進路支援をおこなうサービスがあり、その大学に在籍する学生なら無料で利用することができます。
キャリアセンターの職員は、大学のOB・OGの相談を聞いてきた経験があります。あなたの状況に近い人の悩みを解決したこともあるかもしれません。就職エージェントに登録することが億劫だという人は、まず大学のキャリアセンターで話を聞いてみても良いですね。
大学によって開かれている時間帯や予約の要否も異なるので、大学のホームページ(HP)で確認してください。
大学のキャリアセンターで担当の人と話してみて「考えが合わなさそうだな」と考えた場合は、担当変更をしてみることも大切です。考えが合わない人に相談にのってもらうと、選考結果に悪い影響を残してしまうことがあります。
地域のハローワークに頼る
さらに相談先として、自宅近くのハローワークも候補として挙げられます。「住まいの市区町村名 ハローワーク」とインターネットで検索し、探してみましょう。
ハローワークはさまざまなバックグラウンドの人が相談に来ます。その分、さまざまな可能性を踏まえたキャリア支援をおこなうことができます。
ただ、新卒採用に特化した就職エージェントや大学のキャリアセンターの方が、新卒就活に関するノウハウが豊富な場合もあることには注意してくださいね。
ハローワークは公共機関なので、利用方法や公開されている情報にはある種の制限が適用されている場合があります。相談に応じてくれる時間帯や内容については、民間の人材紹介会社とは異なる可能性がある点に注意しましょう。
就活がいや、何をしたらいいかわからないと悩んでいる人はこちらのQ&Aを参考にしてみてください。
こちらのQ&Aでは就がつらく悩んでいる人に向てけキャリアコンサルタントがアドバイスしているので参考にしてみてください。
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ポジティブになる工夫が大切! 前向きになれる行動6選
前向きになれる行動6選
- 適度に休息を取る
- 就活以外のことに没頭してみる
- 他の学生のSNSを見ないようにする
- 小さな目標を立てて成功体験を積み重ねる
- 少しでも頑張ったことがあれば書き出しておく
- 周りに相談する
ここまでは原因別の対処法を解説しましたが、元々ネガティブに考えやすく、就活が負担になっている人もいるかと思います。そこで、どのような状況になっても前向きでいられるように、ポジティブ思考を作る方法を解説します。
ここで解説する内容を実践すると、日頃から就活に対する思考が前向きになり、つらいという気持ちも起こりにくくなるので、ぜひチェックしてくださいね。
①適度に休息を取る
書類選考の締め切りが立て続けになっていたり、1日に何個も面接の予定が入ったりと、就活は忙しいものです。しかし、ずっと就活のことを考えていると、視野が狭くなり深く悩んでしまう傾向にあります。
そこで、適度に休息を取ることがおすすめです。就活対策ばかりでなく、昼寝をしたり、料理をしたり、楽器を演奏したり、歩いてみたりすることでかなり気分転換になります。
また、上記のような行動は脳の動きを活性化させるとも言われており、長時間続けて作業をするよりも、面接での良い回答内容が思い浮かびやすかったり、記憶が定着しやすい傾向にあります。
就活に疲れを感じている人は、以下の記事も併せて参考にしましょう。疲れを軽減させ、就活に前向きに臨む方法を解説しています。
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②就活以外のことに没頭してみる
1日~数日間確保し就活以外のことに没頭することも効果的です。徹底的に就活について忘れることで気分転換になります。メリハリができ、対策をしている時間の集中力や効率を上げることにもつながります。
皆さんが心から夢中になれることをおこなってみましょう。具体的には以下の方法を試してみてくださいね。
気分転換になることの例
- 趣味に時間を使う
- 自然が感じられるところに遠出する
- 美味しいものを食べに行く
- 1日中寝る
- 友人と長時間話す
- おしゃれをして出かける
- 数日間休みを取ることで他の学生に遅れをとるのではないかと不安な気持ちになります……。遅れを取らず、かつしっかり休むためにはどれくらいの期間休んで良いのでしょうか。
1週間程度休んでしっかりリフレッシュすることがおすすめ
1週間程度の休みをオススメします。少し非日常の体験をするにはこのくらいの期間があったほうが遠出ができ、リフレッシュできます。
就活から距離を置き、離れてみることで自分のやりたいことが見えてきたり、悩んでいたことの答えが見つかりやすくなりますよ。
眠れない、食欲がないといった身体的な症状が出ている場合は医師に相談してくださいね。
③他の学生のSNSを見ないようにする
就活中は他の学生の状況が気になりますよね。SNSを使って周囲の状況をチェックしたくなる人もいると思います。
しかしSNSを見ることで、友人が選考を通過したといった情報に焦ったり、深く悩んでいるコメントに動揺したりと、自身の精神状態に与える影響が大きいです。
就活は、自分と周囲を切り離して考えることが大切です。そのため、他人からの影響を受けやすいSNSは見ないことをおすすめします。
ただ、SNSから就活の情報を収集したいという人もいると思います。その場合は、就活用のアカウントを作成し、そこから情報収集するといったように、身近な人の情報を見ないようにすることを推奨します。
④小さな目標を立てて成功体験を積み重ねる
人はネガティブな経験の方が記憶に残りやすいと言われています。就活がつらいと感じる人は、特にその傾向が強く、「〇〇ができなかったな」とマイナスの経験ばかりに目を向けている可能性があります。
そのため、意識的に「〇〇ができた」とポジティブな経験を覚えておくことが大切です。まずは小さな目標を立て、それが実行できたらチェックをつけるようにすると、達成感があり自信が付いてきます。
たとえば以下のような、実現しやすい目標を立ててみましょう。
小さな目標の例
- 選考に間に合う時間に朝起きる
- 10分前に面接会場につく
- 面接で堂々と話す
- 1社エントリーする
小さな目標でも、積み上げれば大きな成果につながります。昨日の自分よりも、また1週間前の自分よりも成長していると感じることで自信が持てるようになるはずです。
⑤少しでも頑張ったことがあれば書き出しておく
さらに自信をつける方法として、少しでも「頑張ったな」と思うことがあれば書き留めておきましょう。先に解説した「小さな目標を立てて成功体験を積み上げる」よりも、時間がかかったり、難易度が高かったり、精神的に負担が大きかったりと、少し無理をして頑張ったことが理想的です。
たとえば以下のような内容です。
少しでも頑張ったことの例
- 面接の反省点を分析した
- 3社にエントリーした
- 自己分析を見直した
- 面接練習セミナーに参加した
繰り返しになりますが、就活をつらいと感じる人は、ネガティブなことに焦点を当て「自分は何もできていない」といった思考になりやすい傾向にあります。しかし、そういった自分の短所に目を向けられる人こそ、多くのことに頑張って取り組んでいるのではないでしょうか。
まずは頑張っている自分を認めてあげられるように、努力したことを書き出し、記録してみてくださいね。
⑥周りに相談する
自分1人で考えていると、深刻に思い悩み自分を追い込んでしまうことがあります。そのため、就活がつらい人は周囲に悩みを打ち明けることをおすすめします。
周囲に相談するという行為により、「悩むほどのことではなかった」と気づいたり、客観的なアドバイスをもらえ、すぐに解決できるようになるかもしれません。
また、話すこと自体にストレスを軽減する効果や、思考を整理する効果があるともいわれています。
周囲に打ち明けられる人がいない、知っている人に悩みを知られることが恥ずかしいという人は、就職エージェントのキャリアアドバイザーや、大学のキャリアセンターに相談してみましょう。
アドバイザーコメント
木村 千恵子
プロフィールを見る就活に忙殺されても「今」に集中することがポイント
就活はその活動自体が長期にわたるため、「つらい」と感じるとストレスをずっと抱えたまま活動することになります。そのため、ストレスを感じていることに気づいたらすぐにそのストレスを和らげることが大切です。
その方法の一つとして、マインドフルネスの呼吸法を学ぶと良いです。マインドフルネスは呼吸を繰り返しながら「今、ここ」に集中することによって心の状態を整える方法です。
落ち着いて自分が優先的に何をすべきなのか考えることが大切
就活がうまくいってもいかなくても、日々の緊張やプレッシャーでストレスを感じた状態が続いていると神経が休まりません。
そんな状態の時、ほんの数分呼吸に意識を集中させて、頭や心の中に浮かんでくるいろいろな想いや邪念を無視したり否定せずに、ただ浮かんでくるいろいろな想いをそのまま受け止めて手放す、ということを繰り返しながら、「今ここ」に集中するのです。
それをくり消すことで、慣れてくると自然と今自分が何を優先して行動したり考えたりするべきなのか、冷静に判断できるようになります。ぜひ試してみてください。
ストレスは就活のときだけでなく、社会人になってから仕事に対して感じるときがあるかもしれません。次の記事では、ストレスを和らげる方法についてより詳しく解説しているので、ぜひあわせて読んでみてくださいね。
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就活がつらくてもこれだけは避けよう! 3つのNG行動
就活がつらくてもこれだけは避けよう! 3つのNG行動
- 就活を完全に辞めてしまう
- 内定欲しさに企業を選ばずエントリーする
- 誰の意見も聞かずに1人で就活を進める
最後に、就活がつらいと感じる人がやってしまいがちではあるものの、避けた方が良い行動を解説します。
就活がつらい人は、この状況から逃げ出したいばかりに、さらにつらい思いをするリスクのある行動に走ってしまうことがあります。
ここから説明する行動は避けるように意識してください。
①就活を完全に辞めてしまう
まず、就活することを諦め、すべてを辞めてしまうことは避けましょう。すべて辞めてしまうと、就職浪人をすることとなりますが、社会に出ている同級生を見てさらに自分を責めてしまう人も多いです。
精神的につらい状況では、次の行動を起こすのも億劫になりますよね。そこで、まずは就活から一時的に離れる時間を確保することがおすすめです。
しかし、先ほど解説したように、1日~1週間程度にとどめておき、「最大でもあと数か月の辛抱だから」と考え、就活は続けることを推奨します。
ただ、あまりに自分を追いつめてしまっては本末転倒です。あなたの体と心が健康であることが第一なので、どうしてもつらい場合は無理をせず休んでくださいね。
ファーストキャリアは自分を成長させてくれる場所となります。新卒で入ると研修も手厚いですし、同期の絆が深いものとなります。簡単に就活をやめてしまわないようにしましょう。
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②内定欲しさに企業を選ばずエントリーする
自暴自棄になってしまい、企業を選ばずエントリーしてしまう人もいるかもしれませんが、それも後に自分の首を絞めることになってしまいます。
エントリーすればそれだけその後の面接対策などもおこなわなくてはなりません。また何より、しっかり対策していなければ選考を通過できる可能性が低く、もしくは通過したとしてもかなり人員が不足している、労働環境の悪い企業であるリスクも考えられます。
ランダムにエントリーした企業でも、通過できないとさらにつらい気持ちになってしまうかもしれません。また、労働環境の悪い企業や自分に合わない企業に入社すれば、入社後、よりつらい状況が待っていることも想像できます。
行き詰まっていたとしても、よく考えて企業にエントリーするよう心掛けてくださいね。
内定欲しさにランダムにエントリーすると、企業に嘘をつくだけでなく、自分自身の気持ちに嘘をつくことになり、結果的に自分自身を精神的に追い詰めることになりかねないので、絶対にやめましょう。
③誰の意見も聞かずに1人で就活を進める
就活がつらいと感じているときは、ネガティブな感情に支配されており、視野が狭くなっていると考えられます。
そのような状態で、誰にも相談せず自分の判断で進めてしまうと、自分に合わない企業を選んでしまったり、情報収集に遅れを取って就活がさらにうまくいかなくなってしまうリスクがあります。また、1人で就活を進めていると、心身の不調にも気づきにくいです。
就活は誰しも初めての経験であり、悩んだら相談をすることが大切です。まずは親友や家族など、身近な人に打ち明けてみましょう。キャリアアドバイザーや大学のキャリアセンター、OB・OG訪問などで相談すると、より選考突破への近道が見えてくるかもしれません。
今後の人生を決める重要な局面だからこそ、つらいときは特に、1人で就活をすることは避けましょう。
就活がつらすぎて「人生終了」と感じている人もいるかもしれませんが、まだまだ挽回可能なので、こちらの記事も併せてチェックし就活を乗り切りましょう。
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まずはつらいと感じる気持ちを受け入れて行動を起こし就活を乗り切ろう
就活は初めての経験が多いうえに、今後の人生を決めるというプレッシャーのあるイベントです。それゆえつらいと感じることがたくさんあると思いますが、まずはその感情を受け入れ、ここまで頑張った自分を認めてあげましょう。
そして、ここで解説した対処法により、少しでも前向きな一歩が踏み出せるよう、応援しています。
アドバイザーコメント
富岡 順子
プロフィールを見るまずはつらいながらも就活を頑張っている自分を褒めてあげよう
日々の就活お疲れ様です。
就活はやることが多く、緊張や不安もあり疲れてしまいますよね。つらいと感じるのはそれだけ就活に真剣に向き合っているという証拠です。
疲れたなと思ったら、慣れないことを一生懸命頑張っている自分をぜひ褒めてあげてください。好きなものを食べる、ゆっくり休むといった自分を労う時間も大切です。
うまくいかなかった経験は必ず将来の糧になる
就活から十数年経過して今感じることは、就活という経験は自分の人生の財産になっているということです。当時は私もつらかったです。圧迫面接を受けたり、面接官に気に入られようと演じる自分に嫌気がさしたり、不採用通知が届くたびへこんだり。
しかし、うまくいかないことがあってよかった、悔しい思いができてよかったと今は胸を張って言えます。うまくいかなかった経験がバネとなり、今自分が本当にやりたい仕事に向き合えています。皆さんの経験も必ず将来の糧になります。
何でもかんでも一人で頑張る必要はありません。困った時は遠慮なく声を出してみましょう。周りには支えてくれる人がいることを忘れないでくださいね。
執筆・編集 PORTキャリア編集部
> コンテンツポリシー記事の編集責任者 熊野 公俊 Kumano Masatoshi
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キャリアコンサルタント/ブルーバード合同会社代表取締役
Junichi Suzuki〇1982年宮城県⽣まれ。⼤学卒業後、上場企業の営業・管理部⾨を経験し、家業を継ぐ。2017年にブルーバードを設⽴し、企業の経営支援などを展開する
プロフィール詳細キャリアコンサルタント/Koyoriキャリアワールド代表取締役
Chieko Kimura〇2度のアメリカ留学、20年以上の外資系IT企業勤務を経て、現在は留学生向け就職支援をおこなう。また、企業のキャリア支援や新入社員のクラウドコーチングなどにも幅広くたずさわる
プロフィール詳細キャリアコンサルタント/産業カウンセラー
Junko Tomioka〇南箕輪村のキャリア教育推進コーディネーターに就任後、独立。現在は地方中高生やベトナム人留学生の就活支援、企業内キャリアコンサル、地方就職のサポートをおこなう
プロフィール詳細