この記事のまとめ
- 働きたくない・人とかかわりたくないという悩みは3つのアクションで断ち切ろう
- 3つのステップで働きたくない・人とかかわりたくないという気持ちを軽くしよう
- できるだけ人とかかわらずに働ける仕事10選も紹介
- 自己分析ツール
たった3分で面接で使える"あなたの強み"がわかる!
この記事を読んでいる人におすすめ
仕事というのは毎日良いことばかりではなく、大変さやストレスを感じることも多いため、働きたくない、人とかかわることに疲れた、と悩む人もいるのではないでしょうか。
しかし、だからといって生きていくために必要な仕事を投げ出すわけにはいかないため、そうした悩みを抱え続けていると、自分の仕事のパフォーマンスを下げてしまうことはもちろん、人生の多くの時間を有意義に過ごすことができないでしょう。
この記事では、キャリアコンサルタントの降幡さん、加藤さん、野村さんとともに、働きたくない・人とかかわりたくないといった悩みを改善し気持ちを楽にする方法について解説します。
人とかかわる機会の少ない仕事も紹介するため、働きたくない、人とかかわりたくないと悩み続けている人は最後まで読んでみてくださいね。
働きたくない・人とかかわりたくないと悩みには3つのアクションが有効
働きたくない、人とかかわりたくないといった悩みを抱えて仕事をしていれば、あらゆる場面でストレスを感じてしまいます。仕事でストレスを感じ、そのストレスによってどんなことにも前向きに取り組めなくなる、といった悪循環を生んでしまうため、ネガティブな気持ちを放置せず、自分が理想とする状況へ改善しようとすることが大切です。
だからこそ、仕事におけるネガティブな気持ちは放置せず、悩みの原因を突き止めて改善策に向けて動き出しましょう。
この記事ではまず、働きたくないと思ってしまう7つの理由を解説します。人とかかわりたくないという苦手意識の要因も併せて解説するため、まずは自分の現状を把握してください。
次に、働きたくない、人とかかわりたくないという悩みのループを断ち切るための3つのアクションについて解説していきます。悩みを放置するのではなく、自分にできることから行動に移します。
最後は、できるだけ人とかかわりたくないという人におすすめの仕事について解説します。現状を改善する方法の一つとして転職を考えている人は、ぜひ参考にして、自分の理想の働き方を目指しましょう。
ネガティブな感情が続くと健康が蝕まれる恐れがあります。身体や心を壊してしまってからでは、次の行動を起こしにくくなる可能性もあります。
悩みこそ現状を変える良い機会だと捉え、ぜひ当記事を参考にしてみてください。
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実は周りも思っている? 「働きたくない」と思ったことがある人は多い
働きたくない、人とかかわりたくないと悩む人の中には「自分だけがおかしいのか」「自分の考え方は甘いのか」と考えて余計に落ち込んでいる人もいるのではないでしょうか。
しかし、案外多くの社会人が皆さんと同じように悩んでいる実態があります。
2023年11月17日〜20日の期間中、20~59歳の正社員3,000名を対象におこなわれたマイナビの調査によると、働くうえでの本音として「できることなら働きたくない」という項目に対し、全体の56.9%の人がそう思う・ややそう思うと答えたとあります。
このように、多くの人が皆さんと同じように「働きたくない」という感情を抱いているといえるため、そのような感情を抱くのは不自然ではありません。
とはいえ、仕事をせずに生きていくという選択肢は限られているため、ただ悩み続けるのではなく、自分の感情と向き合って改善に向けて動き出すことが大切です。
- 実際、就活相談の中で「働きたくない」という本音を言う人はいるのですか?
価値観は人それぞれだからこそ「働きたくない」という人もいる
「働きたくない」という気持ちを正直に打ち明けてくれる学生もいます。
そしてその気持ちが、悪いとか駄目とは、私は感じません。価値観や考え方は、人それぞれだからです。
どうして「働きたくない」と感じているのか、また「働かずに生活していける方法があるのかどうか」「ご両親の反応や、それに対してどう感じているのか」なども含め、想いや気持ちを深く棚卸しします。
そうすることで、何かしら次の一手が見えてくるのです。
本音は働きたくないという人は以下のQ&Aも併せてチェックしてみてください。世間体的には働く方が良いと思いつつもやる気が出ない就活生に対して、就職のプロが仕事の考え方をアドバイスしています。
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放置は危険! 働きたくない・人とかかわりたくない現状を楽にする3ステップ
社会人になると1日の多くの時間を仕事に費やし、さまざまな人とかかわり合って生きています。仕事に費やす時間が多いため日常生活への影響力も大きく、働きたくない、人とかかわりたくないという悩みは、あらゆる場面でストレスにつながる可能性があります。
ここからは、今感じているネガティブな気持ちやストレスを楽にするための3つの手順について解説します。悩んでいるものの行動には移せていない人や具体的に何をすべきかわからないという人は、ぜひ参考にしてみてください。
①自分が思っている負の感情の原因を見つける
悩みがあるときにまずすべきことは、その悩みの原因を明確にすることです。働きたくない、人とかかわりたくないと思ってしまうのはなぜなのかがわからないままでは、具体的な解決策が見えてきません。
それだけでなく、悩みの原因が見つからない状態、つまり「どう解決すべきかわからない悩み」があると余計に暗い気持ちになってしまう可能性があります。
まずは、働きたくない、人とかかわりたくないという自分の感情を具体的に掘り下げ、悩みの根本的な原因を突き止めてみてください。
②自分の現状と理想の状態との差を把握する
悩みの原因を自分なりに把握できたら、今度は自分にとって悩みのない状態はどんな状態かを考え、現状の自分と理想の状態の差を把握しておきましょう。
今の自分がどのくらい理想の状態とかけ離れているのかがわかることで、そこに向けて具体的な改善策を考えることができます。
また、誰かに悩みを相談する場合であっても、自分の理想との差を明確に示すことができれば、あなたの悩みがどの程度深刻なのかが相手にも理解してもらいやすくなるため、自分の本音ではどうなりたいのかを、自分なりに言語化してみましょう。
とはいえ、現状と最終的な理想との差を意識しすぎてしまうと、その差の大きさに落ち込んでしまったり、自己肯定感が下がったりしてしまう人もいるかもしれません。その場合は、完璧な理想だけを考えるのではなく、小さな理想から考えて、現状を悲観し過ぎないようにしましょう。
- 働きたくない人の究極の理想として、働かずに生きていくことってできるんですか?
働きたくないと感じたとしても生きがいを見つけることは必要
「働きたくない」と感じることは自然ですが、生きがいを見出すためには前向きに取り組むことが大切です。
自らの悩みや課題に真剣に向き合い、解決策を見つける努力をし、周囲の支援も受けながら成長していきましょう。
悩みをそのまま放置すれば将来的にも大きな問題を引き起こすかもしれません。だからこそ、小さな一歩からでも積極的に問題解決に取り組むことが重要です。
③自分の希望に近づけるアクションをする
自分の悩みの原因と理想の姿が明確になったら、あとはそれらをもとに必要なアクションに移すのみです。
前述のとおり、働きたくない、人とかかわりたくないという感情をそのまま放置しておくと、基本的に人とまったくかかわらない仕事はないことから、この先どんな仕事に就いたとしても常に同じような悩みを抱きモチベーションを上げることが難しくなると考えられます。
だからこそ、悩み続けることは一旦やめて、どうすればその悩みやストレスが軽減できるかを具体的に考え、できることから行動してみましょう。
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今の状況を整理してみよう! 働きたくないと思ってしまう7つの理由
働きたくないと思ってしまう7つの理由
先でも解説したように、働きたくない、人とかかわりたくないという悩みを改善するためには、まず自分の感情に素直になり、悩みの原因となる理由を見つけることが大切です。
人が働きたくないと感じる原因としては大きく7つの理由が考えられます。ここからは、それら7つについて解説していくため、参考にして、自分はどんな理由がもとになって働きたくないと感じているのかを考えながら、今の自分の状況を整理してみてくださいね。
①仕事の量が多いから
仕事に対するやりがいややる気の度合いというのは、その仕事のゴールが明確に見えていたり、与えられる仕事の量が適切であることによって高めることができます。
逆にいえば、与えられた仕事の量が多すぎると、どんな人でもやる気が削がれ、働きたくないと思ってしまう原因になるのです。
企業が社員に与える仕事の量というのは、業種や職種によっても違いますが、その人に対する評価、つまりどのぐらい仕事ができると思われているかによって決まります。
そのため、仕事量が多さによって働きたくないと感じてしまう場合は、自分のキャパシティと周囲からの評価にズレが生じている可能性が高いといえるでしょう。
さまざまな要因により仕事が終わらないという悩みもある人は、以下の記事も読んでみてください。仕事のプロであるキャリアコンサルタントが、仕事が終わらない状況を脱する方法をアドバイスしています。
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②やりたくない仕事が多いから
どんな人でも自分がやりたくないことは避けて通りたいと考えてしまうものですが、仕事でも自分がやりたくない業務が多いとモチベーションを保てず、結果的に働きたくないという悩みにつながってしまうでしょう。
企業で働いている以上、企業側の経営の都合によって希望しない部署異動があったりやりたくない仕事を任されることも多々あり、やりたいことだけやれるような仕事はそうそうありません。
そうした状況になるたびに、働きたくないと思いながら仕事をしてしまうと、モチベーションが下がってやる気が出ないでしょう。それだけでなく、やりたくないことをしているわけなので、無意識に仕事が雑になったり、最後まできちんとやるという責任感も低くなったりしてしまいかねません。
③仕事の責任やプレッシャーが大きいから
社員一人ひとりに与えられている仕事に期待されているのは結果を出すことです。こうした仕事におけるプレッシャーや責任は、人によっては逆にやる気が出せないことにつながってしまいます。
たとえば、もし上司から任された仕事が、その出来によっては会社の存続にかかわるような重要なものだったら、多くの人が逃げ出したくなってしまうでしょう。
このように、自分の受け止めきれない期待やプレッシャーは、仕事に対するストレスに変換され、それにより本来ならば問題なくできる仕事であっても前向きに取り組めない、仕事そのものを放棄してしまいたいといった悩みの原因になるのです。
働きたくないという気持ちが「仕事が辛い」という悩みにまで発展してしまっている人は以下の記事を参考にしてみてください。多くの人の相談に乗ってきたキャリアコンサルタントが心が軽くなる方法を解説しています。
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まずはあなたが受けない方がいい職業を確認してください
就活では自分のやりたいことはもちろん、そのなかで適性ある仕事を選ぶ事が大事です。適性が低い仕事に就職すると、イメージとのギャップから早期退職に繋がってしまうリスクが高く、適職の理解が重要です。
そこで活用したいのが「適職診断」です。質問に答えるだけで、あなたの強みや性格を分析し、適性が高い職業・低い職業を診断できます。
まずは強みを理解し、自分がどの職業で活躍できるか診断してみましょう。
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・時間をかけずに自己分析をしたい人
④人間関係に不満があるから
職種や企業にもよりますが、仕事は同じ会社の社員や顧客などとかかわる機会もあるため、人間関係が良好でなければ、毎日大きなストレスの種となり、そうしたストレスが原因で働きたくないと思ってしまう人も多いでしょう。
人というのは、それぞれ価値観や性格が違うため、人が集まることで構成されている企業ではあらゆる人間関係の不満が生まれやすいことも事実です。
たとえば、自分自身や仕事に対する期待やプレッシャーなどは、人間関係の不満につながりやすい要素といえます。
自分が担う仕事に対する責任や期待の大きさを過度に感じすぎてしまえば、人とのかかわりにストレスを感じやすくなったり、働きたくないという悩みにつながってしまうでしょう。
人間関係の問題は自分だけの悩みにとどまらず、職場全体の雰囲気を悪くしたり、社員同士のトラブルに発展しかねないため、人間関係の不満によって仕事の士気に影響が出てしまう場合は早急に対処する必要があるでしょう。
人間関係の不満と一口に言っても、色々な状況があり、また状況によって対処法が違うのですが、「自分の在り方を見直す」ことは一つの対処法といえるでしょう。
他人を変えることはとても難しいからです。笑顔や、挨拶などまずは自分からしてみるなど、自分の在り方を変えることで、自然と周囲の状況が好転することもあります。
⑤福利厚生や給与に不満があるから
労働の対価として企業から給料が支払われ、福利厚生などを受ける権利が与えられています。
しかし、自分がおこなった仕事に見合った報酬やメリットがなければ、働いている意味を見出せなかったり不満につながり、働きたくないという悩みにつながってしまうでしょう。
これは、いわゆるミスマッチの一つであり、自分が企業に求めることと、企業の特徴にギャップがある状態です。
しかし、給料の水準や福利厚生などは組織制度にかかわり、そう頻繁に変更できるものではありません。つまりこうしたミスマッチを放置していても現状が劇的に改善する望みは薄いため、具体的にどう行動すればこのミスマッチを解消できるかを考える必要があります。
⑥将来に希望や目標が持てないから
仕事をおこなう目的はただお金を稼ぐことだけではなく、その目的や意義は人それぞれあるものです。
仕事に対して自分なりの意義ややりがいが見いだせない人にとっては、自分の将来にも希望や目標を持つといった前向きな感情を持てなかったり、何のために仕事をしているのかがわからなくなってしまうこともあるでしょう。
仕事は、自分の人生を豊かにするための手段の一つです。そのため、自分の将来に希望や目標を持ち、毎日おこなう仕事を有意義なものにすることができなければ、結果的に人生も豊かさが損なわれてしまいかねず、働きたくないという思いにつながりやすくなります。
⑦そもそも働くことが嫌いだから
この記事を読んでいる人の中には、やらなければいけないことほど余計にやりたくなくなるといった悩みを持つ人や、やりたいことがないことでどんな仕事にもやる気が出ないという人もいるのではないでしょうか。
先で解説した調査からもわかるように、社会人の多くの人ができれば働きたくないと考えたことがあり、仕事は一定会社からの指示に従うもので、義務であるという性質から嫌悪感を感じる人もいるでしょう。
働きたくないと思ってしまう理由の一つとして、そもそも働くことが嫌いだからという理由が挙げられます。この働くことが嫌いな原因は人によってさまざまですが、やりたいことがなかったり、義務として課されるとやる気がなくなるなどの要因が考えられます。
相談を受けるなかでは、やはり人間関係の不満から働きたくなくなってしまった人が多いですね。
人間関係の良くない職場へ通うのは苦しいですよね。ただ、こうした不満や悩みも、将来の希望や具体的な目標を持つ人は乗り越えやすい印象です。
どうぢても働きたくない人はこちらのQ&Aを参考にしてみてください。キャリアコンサルタントが対処法を回答しています。
特に人間関係の不満は働きたくないという気持ちにつながりやすい
ここまでで解説した、働きたくないと思ってしまう7つの理由の中でも、人間関係の不満は特に働きたくないという悩みに直結する可能性が高いといえます。なぜなら、仕事は人と進めていかなくてはならないため、人とのかかわりに不満があると仕事そのものにも嫌気を感じてしまうからです。
そのため、人とかかわりたくないという思いから働きたくない人は特に、人間関係の不満からくる悩みやストレスは自分の不満の状態を明確にし、具体的にどんな対処をすべきか判断する必要があります。
また人間関係の不満は自分一人の意見や見え方だけでは解決できない場合もあるため、一人で抱え込まず周囲に相談することも考えてみると良いでしょう。
原因は苦手意識かも? 人間関係の不満につながる3つの要因
人間関係の不満は、不満の対象となる相手がいてこそ起こりうることであるため、自分だけで解決しようとすべき問題ではありません。
しかし、自分がもともと持っている、人への苦手意識によっても不満を増幅させてしまっていることも考えられるため、自分の考え方を変えることで大きく悩みを解決できるケースもあるのです。
ここからは、人間関係の不満につながる3つの苦手意識について詳しく解説します。もともと人とかかわることが苦手で人間関係がうまくいかない、働きたくないと考えてしまっている人は、参考にして、自分の苦手意識を洗い出してみましょう。
①コミュニケーションが苦手
人とコミュニケーションをとるというのは、人の話を聞く力や情報を処理する力、話に合わせて臨機応変に受け答えする力など、あらゆるスキルを同時に使いこなす必要があります。
しかし人によっては、正解のない答えを求められたり、その場で会話のキャッチボールをつなげるといったコミュニケーション能力を発揮することが苦手な人も多いでしょう。
こうしたコミュニケーション能力は、日常的に人と話す機会が多い人ほど習得できているものです。そのため、普段人と頻繁に話す機械が少ない人や苦手意識から無意識に人と話すことを避けてしまう人は、いざ人と話をしようとしても言いたいことがきちんと伝えられません。
コミュニケーションがうまく取れないことで、相手に自分のことを理解してもらえないストレスを感じたり、相手と距離を縮めることが余計に難しいと思ったりしてしまい、人とかかわりたくないといった気持ちをさらに強めることになるでしょう。
コミュニケーション能力を向上させるためのコツは、相手の話に注意深く耳を傾けることです。
また、緊張を解くためにリラックスした状態を心がけ、自信を持って自分の意見を述べることも重要です。さらに、日常的な会話やディスカッションに積極的に参加することで、コミュニケーションスキルを徐々に向上させることができますよ。
②他人に気を遣うことが苦手
あらゆる人が良好な人間関係を築くには、お互いに気を遣ったり尊重し合うことが大切です。しかし、人とかかわりたくないという人の中には、その気遣いがうまくできないことで、人とかかわると心が疲れる、という人も多いのではないでしょうか。
たしかに、価値観や性格の違う人と話したり、同じ目的のために仕事をすることは、新しい発見もありますが、多少なりとも気を遣わなければ不満やトラブルのもとになってしまいます。
日常的に他人に気を使いすぎてしまうと、仕事上だけでなく、人とかかわるあらゆる場面でストレスを感じてしまうため、心を疲弊させるくらいなら人とかかわりたくないといった考え方に至ってしまうのです。
③他人と自分を比べてしまい自信を持つことが苦手
日本は資本主義社会であるため、多くの企業は競合他社と切磋琢磨することでお互いを高め合っています。社会人も企業と同じように、仕事の中で他人と比較されたり評価される機会は多いといえるでしょう。
この記事を読んでいる人の中には、そうした他人と比べられる経験から、自分に自信が持てなかったり、自分にはない他人の優れている部分ばかり気になってしまう人も多いのではないでしょうか。
隣の芝生は青く見える、といった言葉があるように、他者の方が良く見えたり、他人が自分にないものを持っていることで自分より優れていると感じてしまうのは、自然なことです。
しかし、相手に対する劣等感が強すぎてしまうと、自分ではどうしようもないことや些細なミスにも必要以上に責任を感じてしまうため、人と働く中で常に自己肯定感を持てない状況に嫌気が差してしまうでしょう。
苦手意識を変えていこう! 人とかかわるストレスを軽減する3つの方法
自分とは価値観や性格が異なる人とかかわるのは、多少なりともストレスを伴うものであり、もともと人とかかわることに苦手意識のある人ならばなおさらストレスを感じてしまうかもしれません。
しかし、生きていくうえで全く人とかかわらないというのは不可能に等しいため、苦手意識があったとしても、コミュニケーションを取る必要があります。
そこでここからは、人とかかわる状況で不必要にストレスを増幅させてしまわないための3つの方法を解説します。自分の心を疲れさせずに人とうまくかかわる方法をマスターして、少しでも苦手意識を払拭していきましょう。
①必要最低限の挨拶や感謝の言葉はきちんと述べる
自分が人とかかわるときにストレスをかかえすぎないためには、必要最低限の挨拶や感謝の言葉を述べるなど、日々のちょっとした態度を意識することが大切です。
人とかかわるのが嫌だ、コミュニケーションが苦手だからといって自分から心を閉ざしてしまえば、周囲からの印象を悪くしてしまいます。
挨拶や感謝ができない人とかかわるというのは誰にとっても気持ちの良いものではないため、必然的に距離を取られてしまい、いざ自分がかかわる必要があるときにもうまく打ち解けられません。
だからこそ、日常的な挨拶や感謝の気持ちだけはきちんと伝え、自分がその後かかわるときに話しかけやすい空気を作っておきましょう。
②仕事を円滑にするための状況観察を意識してみる
働きたくない、人とかかわりたくない、と感じていたとしても生きていくためには仕事をする必要がありますが、仕事に求められるかかわりだけに集中することで、人とかかわるストレスを最低限に抑えることができます。
仕事をするうえで人とかかわることは避けられないとしても、個々の人とより深くかかわる必要はありません。そのため「仕事を円滑に進めるためには」という視点で周囲の状況を観察し、どうすれば必要最低限のかかわりだけで仕事を終えられるかを考えてみましょう。
たとえば、仕事中にほかの人が世間話をしている最中に仕事の質問をしにいけば、仕事に関係ない「かかわり」が発生するかもしれません。状況を観察しておけば、話しかけにいくタイミングが掴め、自分が気を遣う人とのかかわりを避けられます。
ほかにも、上司や同僚のスケジュールや担当業務なども把握しておくことで、いつまでに何をすべきか、メールやチャットで完結させられるかどうかなども判断できるでしょう。
仕事に活かせる状況把握力を磨きたい人は以下の記事を参考にしてみてください。多くの人の就職を成功に導いてきたキャリアコンサルタントが、状況把握力を鍛えるポイントを解説しています。
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社会人に必須の状況把握力とは? 鍛え方や自己PRでの伝え方を解説
状況把握力は、あらゆる仕事で求められるスキルの一つ。就活でアピールすることで面接官に好印象を与えることが可能です。この記事では、状況把握力を鍛える方法や、自己PRでアピールする方法をキャリアコンサルタントのアドバイスを交えつつ解説します。
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③全ての人に自分を良く見せようという考え方をやめる
人とのかかわりにストレスを感じている人の中には、人とかかわる時「いつでもうまく立ち回らなければダメだ」「自分に自信がないからできるだけ良く見せなければ」と気負いしてしまう人もいるのではないでしょうか。
しかし、人とかかわる度に常に気を張ってしまっては、それが原因で人とかかわるストレスを増幅させてしまうため、自分を無理に良く見せようという根本的な考え方をやめてみることが大切です。
誰しも不完全で、また全員に好かれることは不可能です。どんな人にも苦手な人や良く思われていない人はいるものであり、常に自信が持てている人は少ないのです。
ほかの人も自分と同じ感覚を持っている一人の人間であることを理解し、背伸びをしない自分らしい振る舞いができれば、人とかかわるときの心も軽くなりますよ。
- 野村さん流の人とかかわるストレスを軽くする方法などがあれば簡単にアドバイスしてください。
他人とのかかわりに気を向けるのではなく自己管理を意識してみよう
人とのかかわりによるストレスを軽減するために、まずは自己管理が大切ですね。日々のストレスをリリースするための趣味や興味を持つ活動に時間を割くことも意識してみましょう。
また、コミュニケーションにおいては、相手の立場や感情を理解し、柔軟な受容と落ち着きを心がけることも大切です。
ほかにも、対人関係でストレスを感じたときは、深呼吸やリラックス法を使って、気分的な回復や感情の転換を図ることも効果的だと思います。
キャリアコンサルタント直伝! 仕事上の人間関係を良好にするコツ
どんな仕事においても、ある程度のコミュニケーションや人との連携は必要不可欠であり、企業や組織に属しているのであれば人間関係を良好に保てることに越したことはありません。
ここでは、23年間の企業勤務を経て、現在は多くの人の就活支援をおこなっているキャリアコンサルタントの降幡さんに、仕事上の人間関係を良好にするコツについてアドバイスしてもらいます。
苦手意識から、仕事中でも人とのかかわりを避けてしまう人は参考にして、自分も相手も気持ちよく仕事ができる方法を考えてみてくださいね。
アドバイザーコメント
降幡 美冬
プロフィールを見る仕事では過剰に人とかかわる必要はないという意識で乗り越えよう
仕事上、友達のような関係を築く必要まではありません。自分に合わない人はどこにでもいるものです。あくまでも仕事の目的は成果を出すこと。業務に支障がない程度の人間関係でも良いと覚えておいてくださいね。重く考え過ぎないことも大切です。
私自身、苦手な上司がいて、報告を後回しにして業務が滞ることがありました。これではまずいと気づいてからは、上司の考え方や趣味嗜好、交友関係をよく観察し、適切なタイミングで話しかけるように心掛けました。
特に、相手の気持ちをほぐす話題から入ることも効果的でしたね。ペットの話題が役立ったこともあります。ほかにも、相手と親しい人を介してコミュニケーションを図るなど、あらゆる方法を試していました。
最小限のストレスで済む方法をゲームを攻略する要領で考えてみよう
仕事での人間関係はどちらかというとゲームの攻略に近いかもしれません。好き嫌い得手不得手ではなく、どうすれば必要最小限のコミュニケーションでクリア、つまりは目標の達成ができるのかを考えてみるのです。
結果として、私の場合はいつの間にか上司と話しやすくなり、何より自分も仕事がしやすくなっていました。相手を知ろうとするだけで、それが相手にも伝わり歩み寄る機会になるかもしれませんよ。
苦手な上司がいると仕事に行きたくなくなりますよね。以下の記事では苦手な上司と上手く付き合うコツをまとめているので悩んでいる人は参考にしてみてください。
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負の感情を抱いてしまう自分を否定せずに自分のなりたい姿を目指そう
先で解説したマイナビの調査の中にもありましたが、社会人の多くの人が働きたくないという感情を抱いていることからも、仕事に対してネガティブな気持ちになること自体は異常なことではありません。
まずは「働きたくない」「人とかかわりたくない」と負の感情を抱いてしまう自分を認め、受け入れましょう。仕事は捉え方次第で自分の人生を豊かにしてくれるものであり、人とうまく付き合えるようになることで、心の負担を最小限に抑えることができます。
たとえば、今の仕事で人間関係に不満があり、それが原因で人とかかわりたくないと感じていたとしましょう。しかし、その「かかわり」は自分が苦手なタイプの人との場合だけで、気の合う人とかかわることで解消されるかもしれません。
そうした捉え方を元に自分と同じような考え方の人がいる環境が理想としてイメージすることができれば、異動や転職を試みたりといった行動に移せます。
このように、不満やネガティブな気持ちから投げやりになって現状を放置するのではなく、まずはその気持ちを素直に受け止め、理想の姿を前向きに考えて行動することが大切です。
- 加藤さんが働きたくないと思ったり人とのかかわりでストレスを感じたときはどうしていますか?
他者の言動を自分の価値観の軸で捉えないことが大切
【こういう価値観や考え方の人もいるんだ】と、まずはそのまま受け入れるようにしています。
相手を否定・非難する気持ちは、自分の感情・価値感を軸にした受け止め方になるわけなので、一旦、自分の感情を横に置いて、そのまま受け入れるようにしています。
もしかしたら、相手も悪気なくやっていることに対して、自分の受け止め方がもとでストレスを感じている場合もあるかもしれません。
まずは、そのまま受け入れることで、自分の中の視野も広くなり、少し、気持ちも楽になりますよ。
悩み続けるより行動が大切! 今の環境を改善するための3つのアクション
ここまでは、働きたくない、人とかかわりたくないといったネガティブな気持ちを軽くする考え方などについて解説してきましたが、今の悩みを解消して前に進むためには、具体的な行動に移すことが大切です。
そこでこの記事では、環境を変える方法で自分の現状を改善するアクションを3つ解説していきます。これ以上ネガティブな気持ちで働きたくない、悩みの解決のために具体的どんな行動をすべきかわからない、という人はぜひ参考にしてみてください。
①部署異動を申し出る
繰り返しになりますが、働きたくないと感じてしまう理由には、仕事の量や内容も該当します。そのため、自分がおこなう仕事の内容が合わない、キャパシティーを超えていてやる気が持てないなどの状況にある場合は、部署の異動を申し出てみるのがおすすめです。
仕事探しから選考などあらゆる準備が必要な転職とは異なり、部署異動であれば比較的すぐに環境をガラッと変えることができます。
また、人間関係の不満も働きたくないと感じる大きな要因の一つですが、部署異動をおこなうことで、身近な人間関係も一新することができます。
しかし、異動先が希望通りにならないこともあり、どんな部署でも異動してきたとなれば多少なりとも人とかかわることになるため、必ずしも人とかかわらない仕事ができるとか限らないということは理解しておきましょう。
- 異動を申し出るときは自分の気持ちを正直に伝えるべきですか?
自分本位な異動として捉えられないように説明しよう
嘘を言う必要はありませんが、自分の要望だけに終始してしまうのはおすすめできません。会社にとってのメリットをしっかりと伝える必要があるでしょう。
たとえば、「現部署の状況では自分の力がうまく発揮できず、部署全体の生産性の低下を招いてしまっています。この異動先であれば、このように貢献できると考えます」など、より具体的で説得力のある伝え方が必要です。
人とかかわらない仕事について詳しく見てみたいという人は以下の記事がおすすめです。仕事の専門家であるキャリアコンサルタントが、人となるべくかかわらずに働ける仕事を条件別に解説しています。
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人とかかわらない仕事35選! 求める条件別におすすめの職種を紹介
人とかかわらない仕事に就きたいと考える第二新卒の人は多いのではないでしょうか。この記事では、人とかかわらない仕事をキャリアコンサルタントと紹介します。また、そもそも本当に人とかかわらない仕事に就くべきかも解説するので、納得のいくキャリアを見つけるためにぜひ参考にしてください。
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②独立や転職を検討する
今の仕事で抱えているあらゆる不満や人とかかわりたくないという気持ちを解消するために最も効果的なのは、独立や転職などによって勤め先を変えることです。独立や転職は、選ぶ仕事によっては豊富な選択肢があり、自分の特徴に合うものが探しやすいため、より自分の理想に近づけることができるでしょう。
たとえば、今の仕事のあらゆる点に不満があることで働きたくないと感じているのであれば、その不満を解消できる特徴を持った仕事に転職、または独立することで、不満やストレスが軽減され、働きたくないという悩みの根本的な改善につながります。
しかし、独立や転職は、実行に移すまでにさまざまな準備が必要となり、今の仕事を続けながら準備や選考対策をおこなうことは大変さもあるでしょう。
また、独立は自分一人でも稼げるだけのスキルや経験がなければ成功できません。転職についても、今の仕事で培ったスキルをアピールできなければ、選考を突破することは難しいでしょう。
独立・転職したけどうまくいかなかった、という結果にならないためには、慎重に対策する必要があります。
この記事を読んでいる人の中には、転職するのが怖いと感じている人もいるのではないでしょうか。以下の記事では転職に対する怖さを払拭して理想のキャリアを目指すコツを就職のプロが解説しています。
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③休暇を取って働くことから離れる時間を作る
この記事を読んでいる人の中には、やりたいことがない、何がやりたいのかわからないといった理由で働きたくないと感じている人もいるのではないでしょうか。そうした場合には、休暇や休職などで「働く」ということから離れる時間を作ってみましょう。
働きたくない、人とかかわりたくないといった悩みを抱え続けたまま仕事をおこなっても、集中できなかったり、やりたいことなどを前向きに考えることができません。
一度仕事のことを考えない時間を作り、自分のやりたいことや趣味に費やすことで、自分が本当に興味があることやこの先の将来について見つめ直すことができます。
そうすることで、もう一度今の仕事と向き合おうという意欲が芽生えたり、自分が進みたい新しい道が見えてくるはずですよ。
「働きたくない」と同じような悩みとして仕事に行くのがおっくうになっている人は以下の記事もおすすめです。仕事に行きたくないときの気持ちのケアや対処法についてキャリアコンサルタントがアドバイスしています。
仕事に行きたくないときの対処法22選|心が軽くなる方法を解説
仕事に行きたくない・家にいたいときの後悔しない10の対処法
転職検討中の人必見! 人とかかわりたくない人におすすめ仕事10選
人とかかわりたくない人におすすめの仕事10選
- 工場作業員
- トラック運転手
- 清掃スタッフ補充スタッフ
- システムエンジニアプログラマー
- Webライター
- デザイナーイラストレーター
- ビルメンテナンス
- 警備員
- 動画配信者
- 翻訳家
仕事をしている時間は人生の中でも多くの割合を占めているため、働きたくない、人とかかわりたくないといった感情ばかりに囚われてしまっていては、人生の大半をストレスを感じた状態で過ごさなければいけません。
人とのかかわりに苦手意識を持っている人の中には、できるだけ人とかかわらない環境に転職を考えている人も多いのではないでしょうか。
ここからは、人とかかわる機会の少ない仕事10選を紹介します。人とかかわることが嫌で働きたくないと感じてしまっている人は、参考にして、自分の状況をより良いものに変えるアクションをおこしましょう。
①工場作業員
工場での作業は、生産内容やコスト、製造スケジュールなどが決定したうえでおこなわれていることであるため、目視のチェックや機械の運転など一人でする作業も多く、一人で黙々と仕事がしたい人には向いている仕事といえます。
また工場は、稼働時間が長いところでは、作業員の働き方も早番や夜勤などのシフト制になることが多く、その場合は休憩も交代制となるのです。そのため、不必要に人とかかわりたくない人には、気が楽だと感じられるでしょう。
単調な作業で人とのかかわりを最小限に抑えられるとはいえ、朝礼時や生産管理からの指示を受けるときなどは、挨拶やコミュニケーションは必要です。誰にでもできる作業が多い仕事でもあるため、そうした中でも自分で考えて率先して動ける人材が評価されるでしょう。
まずは、工場作業員の仕事内容をきちんと調べ、自分がやりたい仕事かどうかをしっかりと自分で把握することです。
人とあまりかかわらない仕事をおもに選ぶのではなく、自分のやりたい仕事の中で、人とのかかわりが少ない仕事を選んでいきましょう。
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②トラック運転手
トラック運転手は、積荷を運ぶことがおもな仕事になるため、仕事中に人とかかわる機会が少ない仕事の一つです。積荷の運び出しや運搬なども必要となるため、学歴やコミュニケーション能力などよりも体力が重要視されます。
また、トラック運転手は大型の車種を扱ったり長時間の運転する場合などもあるため、夜間勤務や資格に応じて給与を増やせるチャンスもあるでしょう。
ほかにも、運送業界は慢性的な人手不足でもあるため、未経験者でも歓迎され、入社後に必要な資格や運転免許を取得できる企業もあるようです。すぐにでも人とかかわらない仕事に就職したい人にとってはおすすめの仕事といえるでしょう。
③清掃スタッフ・補充スタッフ
清掃スタッフや補充スタッフは、オフィス内や街中などの掃除や自動販売機の商品補充がメインの仕事となり、人を相手にする仕事ではないため、人とかかわりたくない人にはおすすめです。
清掃や補充といった作業のほとんどはマニュアル化されている場合が多いため、未経験でも始めやすく、一度仕事を覚えれば必要最低限のコミュニケーションだけで仕事をおこなうことができます。
しかしこれらの仕事は、専門的な知識を必要としない作業も多いため、パートやアルバイトとしての需要が高く、給料が低いといったデメリットもあります。就職を目指す場合は、パートやアルバイトよりも働く意欲や責任感をアピールできるかが重要です。
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④システムエンジニア・プログラマー
システムエンジニアやプログラマーのおもな仕事は、ソフトウェアの設計や開発です。開発依頼を受け、その要望に沿ってプログラミングをおこなうといった流れがおもな業務となるため、比較的人とのかかわりが少ない仕事といえます。
プログラミングの作業自体はパソコンがあればできるため、在宅ワークといった働き方や、独立・フリーランスといった選択をすることも可能です。
開発内容の打ち合わせなど、プログラミングの作業をおこなううえで依頼主やチームとのコミュニケーションはある程度必要となりますが、チャットやオンライン会議などで完結させられる場合も多いでしょう。
世間話が苦手な人や、面と向かって話すとうまく話せない人などにとっては、うまく人とかかわる機会を切り抜けられる仕事といえるでしょう。
エンジニアやプログラマーを目指す際、実務に即した資格取得が重要です。
たとえば、AWS Certified Solutions ArchitectやMicrosoft Certified: Azure Administratorなどのベンダー資格は現場での実務に直結し、就職やキャリアアップに有利になります。
システムエンジニアの仕事内容や選考対策についてより具体的に知りたい人は、以下の記事を参考にしてみてください。キャリアコンサルタントが未経験から就職を目指す秘訣を解説しています。
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⑤Webライター
Webライターは、皆さんが今読んでいるようなSEO記事を制作したり、コラムやブログ、セールス記事などを書くことがおもな仕事となります。
パソコンが使える環境であればどこでも作業ができるため、未経験でも始めやすく、在宅ワークやフリーランスといった働き方の自由度の高さも魅力の一つです。
インターネット上の記事の多くは、Webライターが書いた文章をWebディレクターが編集するという形で作られていきます。そのためWebライターは、基本的には人とかかわらなくても作業ができますが、Webディレクターとの綿密なコミュニケーションは必要となるでしょう。
⑥デザイナー・イラストレーター
デザイナーやイラストレーターは、自分のデザインセンスや画力を活かしてあらゆるクリエイティブを作る仕事です。
デザイナーの場合はWebやインテリア、服飾などあらゆるジャンルが存在し、それぞれの分野に応じたスキルや資格の取得が必要です。イラストレーターについてもデザインや色彩に関する知識やセンスが求められます。
どちらの仕事も基本となる作業はパソコンを用いておこなわれることが多いため、極力人とかかわらずに仕事ができ、スキルや経験があればフリーとして自由に仕事をおこなうことができるでしょう。
クリエイティブ
創造的な、独創的なといった意味があり、英語の形容詞「creative」からきている。日本の広告業界では、イラストや広告素材といった広告に関する制作物全般のことを意味する名詞として使われる場合もある。
- クリエイティブな仕事で人とかかわらずに稼げるようになるのは難しいですか?
方法次第でクリエイティブ職でも人とのかかわりを最小限にできる
稼げるようになるには、まずは実績が必要です。初めは副業から始めて経験を積み、人脈作りや自分の成果物のポートフォリオを作る人が多いでしょう。
また、常にスキルアップをしつつ専門性を高めることや、マーケティングスキルを身に付けることも必要です。
昨今は、SNSやプラットフォームの活用で口コミに繋がることもあったり、依頼主とのやり取りもチャットやメールだけで済む場合もあったりします。
そうした点からすると、クリエイティブ系の仕事でも対面での人とのかかわりは少なくて済む可能性は高いかもしれません。その代わり、適切なタイミングでの返答や相手の意向を汲み取る力は必須となるでしょう。
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⑦ビルメンテナンス
ビルメンテナンスは、その名前のとおり、ビル内外の清掃や設備の管理、整備をおこなう仕事であり、ビルや大型の建造物を相手に働くわけなので、人と密接にかかわる機会は少ない仕事といえます。
しかし、ビルやその内部の設備は一人の力で整備・管理できるものではありません。外装の清掃などでは高所での作業となり危険を伴うため、チームやペアになっての作業もあるでしょう。
そのため、作業自体は黙々とおこなうことができるものの、チーム内の閉鎖的なコミュニティの中で人間関係を良好に保てなければ、場合によっては不満につながる可能性があります。
ビルメンテナンス業界では、チームワークが重要であり、面接で自己管理能力や技術スキルの強みをアピールしましょう。
対人コミュニケーションと協調性も必要ですが、仕事の品質と安全性を確保する意識があること、また人とのかかわりを最小限にしつつも効率的に作業を進める意識があることも強調しましょう。
⑧警備員
警備員は、多くの人が働いていない時間帯にビルや商業施設などの警備をおこなうことが基本となります。交代制で一人で勤務することも多いため、人とかかわりたくない人にはおすすめの仕事です。
ビルやそのほかの建物が閉まっている時間、つまり夜間の勤務も多くなるため、体力が求められます。
また、本来警備というのはもしものときに対処するために設置されているものであるため、災害や犯罪発生時などのいざというときには、警備員が率先して対処することが求められるでしょう。
⑨動画配信者
動画配信者は自分たちが配信するコンテンツの広告収入によって利益を得ていて、近年人気が急上昇している仕事の一つです。動画アプリ内にチャンネルを開設しておくことができれば、一人でも自由にコンテンツ配信ができるため、人とかかわらずに仕事をすることができるでしょう。
動画配信者のおもな業務内容は、コンテンツの企画や撮影、動画編集などとなるため、企画力や動画編集スキルなどが必要不可欠です。
また、自分の好きなコンテンツを配信できるとはいえ、再生回数が稼げなかったり、高評価が得られなければ、十分に稼ぐことは難しいでしょう。
⑩翻訳家
翻訳家はその名のとおり、海外の著書を日本語に翻訳することがおもな業務内容となるため、一人で仕事をすることができ、人とかかわる機会が少ない仕事の一つです。
翻訳家には、その分野の語学力はもちろんですが、海外の小説や難しい文書を翻訳しなければいけないため、文章力の高さも求められます。
また、近年はAI技術などを用いた翻訳技術も進歩してきていて、この先翻訳家の需要が低下してしまう可能性もあるため、語学学校の教師など語学力を活かした別の選択肢も検討しておくと良いでしょう。
自分の選ぶ仕事の将来性が心配な人は以下の記事を参考に、10年後もなくならない仕事についてチェックしてみてください。
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IT技術やAIが発達する現代でも、将来なくならない仕事はあります。そして、なくならない仕事にはある共通点が。この記事ではキャリアのプロが社会を生き抜く方法を伝授します。
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翻訳家は、決まった資格や学歴は必要ありませんが、翻訳スクールに通ったり、語学力の証明として英検1級やTOEIC、日本翻訳連盟の検定を受検したりするのはおすすめです。
翻訳会社のトライアルに合格すれば翻訳家として登録することができます。また、専門分野(金融・法律・医療、ITなど)の知識があれば、該当企業への就職にも有利ですよ。
働きたくない・人とかかわりたくない人は現状を変える行動で悪循環を抜け出そう
私たち社会人が日々おこなっている仕事は、楽しいことばかりではなく、ときには仕事の内容や働く環境などが原因で働きたくない、人とかかわりたくないと感じてしまうこともあるでしょう。
しかしだからといって、嫌々仕事に取り組んでも有意義な社会人生活を送ることはできないため、自分の感情や今置かれている状況を理解し、この先どうなりたいかを前向きに考えて負の感情に振り回されないことが大切です。
また、こうしたネガティブな気持ちは人間関係の不満によって増幅しやすいものであるため、すぐできる3つの方法を取り入れて、人付き合いでのストレスを軽くしてみてくださいね。
人は誰でもネガティブな気持ちになることがあるため、そうした状況でいかに自分と向き合い、自分で改善していけるかがポイントです。働きたくない、人とかかわりたくないと思い続けてしまっている人は、この記事の改善アクションを参考にして、負の感情のループを断ち切ってくださいね。
アドバイザーコメント
加藤 賀子
プロフィールを見る【働きたくない】【人とかかわりたくない】と感じている原因や理由など、十人いれば十人の背景があると感じます。
人によっては、そう思っている自分が「駄目・悪い」など自分に対して否定的な気持ちを抱いているかもしれませんが、けっして、駄目なことでも悪いことでもありません。先ずは、【働きたくない】【人とかかわりたくない】という自分の気持ちを素直に受け入れてあげましょう。
また、自分が【働きたくない】【人とかかわりたくない】と感じている原因や理由などを、自分と向き合ってみて、明確にしてみましょう。明確にする工程で、感情が揺さぶられることもあるかもしれませんが、ここは、冷静におこなうことがポイントです。理由や原因が明確になったら、その上で、自分はどういう人生を歩んでいきたいのかを、具体的に描いてみましょう。
そこで、自分が歩んでいきたい道に進むためには、やらなければいけないこと・クリアしなければいけないこと(課題)などが見えてくると考えます。
今の現状を少しでも変えたいと感じているのであれば、自分が歩みたい人生を歩むための課題に対して、1歩ずつ行動を興すことが必要です。
先ずは【働きたくない】【人とかかわりたくない】ということを悩みと捉えるのではなく、「私はそういう風に感じているんだな」と受け入れてあげて、上記に記載したことをやってみよう。
執筆・編集 PORTキャリア編集部
> コンテンツポリシー記事の編集責任者 熊野 公俊 Kumano Masatoshi
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キャリアコンサルタント/キャリア・デベロップメント・アドバイザー
Mifuyu Furihata〇23年間の企業勤めを経て、独立後は企業での採用・育成コンサルティングや研修に従事。個人向けの就活支援セミナーやキャリア相談における、個々の「強み」の掘り下げに定評がある
プロフィール詳細キャリアコンサルタント/産業カウンセラー
Yoshiko Kato〇人材会社で約15年間、18,000人以上のキャリア相談を受けてきた。独立後は企業や大学、個人と契約し、キャリア構築の支援をおこなう。キャリアコンサルタント歴は20年以上
プロフィール詳細キャリアコンサルタント/キャリアシンク・オフィス代表
Yoshinori Nomura〇IT業界・人材サービス業界でキャリアコンサルタントの経験を積む。培ったノウハウをもとに、その後はNPO支援団体として一般企業人の転職相談・就活生への進路相談を担う
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