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Q
- 転職先の企業と連絡が取れず、対応に迷っています。
- まず、どんな事情があったとしても、内定を出した相手にこのような対応をする企業には、入社しないほうが良いのは確かです。 やむを得ない事情があったとしてもありえない対応だといえます。たとえば急速な経営状態の悪化などで採用できなくなった場合でも、まともな企業であれば連絡や謝罪などがあってしかるべきです。 対応の原因が企業のモラルにある場合でも、経営状況にある場合でも、転職先としてふさわしくないことは明らかだといえます。 次へ進むか戦うか、自分のために選択しよう そのうえで、これからの選択肢は2つあると考えられます。 1つ目は、「入社しなくてむしろ良かった」と考えて次の職場を探すことです。今はどの業界も人手不足の傾向にあるため、若く健康で、一定の社会経験のある人なら転職自体はそう難しくないといえます。 2つ目は、転職活動と並行しながら、その企業に対し民事訴訟を起こすことです。内定を信じて離職し、無職となってしまった現在、精神的苦痛や経済的負担も相当大きいと見受けられます。 法テラスなど無料の法律相談を活用し、少額訴訟でもしっかり裁判所に判断をしてもらうことで相手企業への警告にもなり、質問者さんの気持ちも収まっていくのではないでしょうか。 もちろん、それなりの時間や手間がかかります。ただ、どうしても気持ちに区切りをつけたいのであれば、もやもやした状態で活動を続けるよりも、一度法的な手段を検討してみるのも一つの方法だと考えます。
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Q
- 書類選考に落ちたことがないというのは普通ですか?
- 書類選考は選考の初期段階でおこなわれるので、採用側のおもな視点は、少し言葉は良くないですが、「面接に値しない人をふるいにかけること」です。 そのため、受ける企業にもよりますが、超大手ばかりを受けているのでない限り、書類は100%通過するということは珍しくありません。 書類の内容が面接の評価に影響することもある ただ、質問に「面接では落ちても」と書いてあるように、面接では必ずしもうまくいっていない、また「自己PRやガクチカに自信があるわけでもないし、大きな実績もない」ということであれば、面接時の評価に書類の内容が影響している可能性があります。 選考が進むにつれて、採用側の判断基準は変わっていきます。 競争率が低い書類選考の際は「特に問題が無ければ残す」だったものが、二次選考くらいからは「強みや特長が無ければ落とす」に変わっていくのです。 そして、面接時に面接官の手元にあるのは最初に出した応募書類で、それをもとに質問や対話がおこなわれます。そう考えれば書類の内容で面接も大きく変わってくるのが分かると思います。 書類は最後まで使う! 内定をもらえる内容を考えよう 応募書類は書類選考を通過するためだけのものではありません。 最終的に内定をもらうのが目標であり、最終選考までその書類は面接官の手元にあって採否の判断に使われるのです。そういうつもりで内容を精査してみてください。
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Q
- 一次面接で役員が出てくるのはなぜですか?
- トップや役員が初期の面接に出てくることはまれにあります。企業によって目的はさまざまですが、おもに下記のような狙いがあると思われます。 ・経営層が初期から採用にかかわることで、採用に力を入れていること、しっかり会社のことを知ってもらいたいという意思があることを訴えたい ・他社の面接との差別化(面接官の熱量の差によって違いを出したい) ・優秀な層を早期に囲い込みたい(決裁権を持つ立場の人が早期に学生を見極めて、以降の採用ルートを分ける) 自分が新卒で入った会社の一次面接も社長だった 実は、私が新卒で入った企業も一次面接に社長が出てきて、そこで何人かは面接当日に食事に誘われ、社長と人事課長と学生数名で食事をしました。 起業した頃の思いや創業後の苦労話もじっくり聴くことができ、最後には「必ず上場する。そうしないと君たちのご両親に申し訳が立たない」ということを約束してくださり、私もその熱量に押されて入社したように記憶しています。 私はその会社に21年半勤務して独立しましたが、その間、年商は10倍になり、東証1部(現東証プライム)にも上場しました。 独立する5年前くらいにその創業オーナーは亡くなってしまいましたが、それも独立のきっかけの一つです。 経営戦略などを聞けるチャンス! 企業研究は徹底しておこう ともあれ、一次面接に役員が出るということについては、あまりマイナスに考える理由はありません。 むしろ中間管理職や現場の人には聞けないような話が聞けるチャンスなので、目先のことよりも中長期的な会社の方向性や経営戦略などを聞いてみてはどうでしょう。 もちろん企業研究をしっかりやっておかないと質問のレベルですぐわかってしまうので、そういう準備はしておくべきです。
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Q
- 就活中にSNSの鍵垢を企業に確認されることはありますか?
- 現代の企業経営においてコンプライアンス(法令遵守)は当たり前の概念ですが、これは大きな意味でとらえると、単に法律を守れば良いというものではないのです。 たとえば大企業が税金の安い海外に拠点を作って節税をしたり、小売業が消費者にわかりにくい形で値上げをしていたりすることなどは、法令違反ではなくても批判、拡散され、業績に大きな影響を及ぼしてしまいます。 法令違反でなくても「社会規範に反する行為」は大きなリスクになる 社会規範に反するような行動は、むしろ法令違反よりも大きな罰を伴ってしまいかねないのが現代の高度情報社会であり、SNSの運用はそこに大きくかかわっています。 SNSの裏アカ、鍵アカといったものは本来はプライベートなものであり、個人の責任で管理すべきものなのですが、現在、法律は社員の行動についても事業主の責任を明確に規定する方向に変わってきています。 あまり良い例えではないですが、あなたが誰かを攻撃したり、誹謗中傷によるハラスメントで訴えられたりした場合を想定すると、所属している会社への影響はどうしても避けられません。 少しでもリスクがあればアカウントの削除を検討しよう 企業はリスク管理の一環として、自社の社員が社会規範に反する行為をしていないかどうかを調べざるを得ないという状況になっているのです。つまり、内定者のSNSアカウントを調べることは充分あり得ることです。 投稿内容に問題がないと思うのであれば個人の判断でかまわないですが、過去の内容をよく見直して、少しでもリスクがあるようであればアカウントの削除をするほうが無難ではないかと思います。
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Q
- 中途採用の二次面接、逆質問で何を聞いたら良いですか?
- 一般的でない踏み込んだ質問ということになると、それは深い企業研究をもとにした具体的な質問ということになると思うのですが、応募先の情報が無いので例示でお伝えしようと思います。 まず、企業文化については創業からの歴史を分析してみると、事業が成長した転換点や低迷した時期からの回復などのトピックがあると思います。 これまで発想の転換で若い人材が新しい事業を切り開いてきた会社などでは現状否定や任せえる経営などのキーワードが残っていたり、昇進や登用が早かったりするので、その際の課題やどういう困難を克服したかを聞いてみるとリアルな話が聞けるかもしれません。 チーム体制については、たとえば組織図が特徴的な会社などもあります。中間管理職が極端に少ないフラットな組織や、指示命令系統が複数存在するマトリックス組織などです。 そういう会社には、過去の組織との変化を述べたうえで、どのような経緯でそうなったのか、と質問するだけでも、面接官は「よく調べてきているな」と感じることもあるかもしれません。 働くイメージを持ち合わせた当事者意識が評価されることも 業務内容についても、自分がそこで働いているイメージで考えた質問はより具体的になるはずです。 私が採用担当のときに、応募者が当時最も競合していたライバル会社の店舗を5店舗、顧客の視点でリサーチをしたうえで、その会社と比較した自社の弱み、強みについて質問をされたことがあります。 リサーチのレベルはそれほど高くなくても、それだけ足を運んで時間をかけて資料をまとめてくれたことについて、役員を含む面接官全員が終了後すぐ「あの人を採用したい」と言ってきたケースがありました。 こうした当事者感覚のある質問は誰にでもできることではないので、インパクトも大きいと考えられます。
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Q
- 医療事務の面接での質問で未経験者が聞かれることを知りたいです。
- 医療事務職は、私個人の感覚では経験者や資格保持者の求人が多いイメージがありました。 この仕事は受付や電話対応だけでなくカルテの管理や会計事務などを含めたあらゆるマルチタスクを求められることが多いと考えています。 そのため未経験で応募するという場合は、医療行為以外のあらゆることに対応するつもりで採用試験に臨むようにアドバイスしています。 具体的には、医師や看護師や患者に対して好感度の高い対応ができること、事務処理のミスが少なく確実性の高い仕事をしてくれそうなこと、気配りや周囲で起こることに対する気づきがあることの3点です。 好感度と気配りには、対人関係力という点で共通する部分もあります。 第一印象と几帳面さを裏付ける経験を具体的に準備しよう 面接で聞かれることの多くはコミュニケーションスキルと、多忙な状況にどう対応できるかの2点になるように感じます。 小規模なクリニックで未経験者を採用する傾向もありますが、現場ではむしろ小規模なところのほうが忙しいかもしれません。 少人数の人間関係で医師や看護師や医療事務というように立場の違う人が混在して仕事をする場合、人間関係が悪いと非常に苦しい職場環境になります。 採用側もまず避けたいのはその部分なので、第一印象の良さ、明るさ、会話の進め方などは他の職種の面接より大きなウェイトを占めていると思われます。 そして、医療現場で扱う情報は患者の個人情報を含めデリケートなものが多いため、確実性の高い仕事が求められます。 丁寧さ、几帳面さなどの資質も重視されるので、これまでの経験の中からそのような部分に着目される質問が来るように思われます。 実務面では職場によって求められるものが異なりますが、会計システムや電子カルテを扱うような職場はPCスキルも聞かれるかもしれません。 まだ身についていない部分については素直に今後学んでいく意欲を伝えられれば良いと思います。
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Q
- インターンでボコボコにされて落ち込んでいます。
- 本当に就職してからそのような経験をするよりも、むしろ「インターン時に経験できてよかった」と考えてみてください。 まだ本番ではなくリハーサルの段階での失敗ですから、本番で失敗しないようにこれから準備すれば良いだけのことです。 そして、短期間のインターンでやることと実際の仕事で長期的にやることもまた違うものです。 自分の強みで勝負しよう! インターンでの反省を見直そう そして、もう一つ違うことがあります。 インターンのときはまだ参加者同士で互いに競争する意識があると思いますが、実際に就職してからは上司や先輩の力を借りることもできます。 チームで成果を上げるのが組織ですから、一人でできないときは周囲がサポートしてくれます。 議論で発言することももちろん重要なスキルですが、地道に確実な作業をすることや、周囲の人に好かれることなど、実務で重要視されるスキルはほかにもたくさんあるのです。 自分の強みを見出して、そこで勝負することを考えましょう。 今回議論で負けたとしても、負けた部分を勉強し直しておくことも大切です。若いうちの差などは大した差ではありません。 職業生活は短距離走ではなくマラソンのようなもので、できないことをできることに変えていける人が最後に勝つのです。
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Q
- 大学3年はインターンに参加したほうが良いですか?
- インターンは職業理解のためには重要な機会です。 学生でもなければ、まったく関係のない人が企業のなかに入り込んで実務を経験することはまずできません。 まだ希望する業界や企業が決まっていない場合、なかなか行動できないのもわかりますが、インターンも全員経験できるわけではありませんので、意思が固まる頃にはどこも受け入れてくれない可能性もあります。 学生だけの特権をみすみす手放すのはもったいないでしょう。 企業理解だけでない! 幅広いビジネスの知識を吸収しよう そこで私としては、まったく検討に値しない業界の企業以外ならば、どの業界でも良いので、まずどこかのインターンを経験してみることをおすすめします。 インターンで得られるのは業界特有の知識や情報だけではありません。基本的なビジネスマナーや目標設定、ビジネスパーソンとしての基本行動や常識など、業界に関係なく得られるものもたくさんあります。 単なる就活の一環としてだけでなく、社会経験の機会として考えすぎずにチャレンジしてみてください。 ちなみにインターンに参加したから就活にも有利になるということは一概にはいえませんが、志望企業の場合や志望に近い業界の場合は、予備知識が得られるだけでもプラスになることは多いと思います。
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Q
- 三交代制の仕事がきついです。
- 多くの企業の経営者側でも交代制勤務の課題は認識していると思われます。 日によって勤務時間が違うことによって人材の定着が難しく、採用でも不利になっていると聞いているので、体調管理についても組織的にサポートしている職場もあります。 まだ数カ月で慣れていない部分があるとしても、まず率直に職場に相談してみることをおすすめします。 私の知る限りでは、従業員から相談があったことを契機に交代の頻度を減らすようにしたり、メンバーの希望を反映して時間帯を固定したりすることもありました。 日勤と夜勤を交互にやるよりも、むしろ夜勤だけのほうが体調管理がしやすいという人もいたり、夜勤だけのスタッフは複数の短時間勤務者で一人当たりの負担を減らすように工夫したり、雇用管理上の対策がまったくないわけではありません。 悩んでいるのは周りも一緒かも! 職場全体で改善を目指そう 体調が整わないということであれば、そこで長期的に働くことは難しいわけですから、それはあなただけでなくほかの人にも当てはまる職場の課題でもあります。 ほかに選択肢がないというのであれば、自分だけの問題と考えずに、職場全体で解決、改善する方向で話し合うことが重要です。話し合うことで改善の糸口が見つかることもあるでしょう。
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Q
- 履歴書の写真は、ネクタイなしでも良いですか?
- 最近の職場はノーネクタイが当たり前になってきましたし、業界によっては昔からネクタイをしない業種もありますが、基本的には履歴書の写真はネクタイ着用となっています。 ただ、実際にネクタイを付けない写真を貼って履歴書を出したとしても、採用担当者によっては気にしない人もいるでしょう。 高級レストランなどのドレスコードでは、襟付きの服でなければならない、というのが歴史的にあります。同様に、どうしてもネクタイなしで履歴書を出すとすれば、せめて襟付きのドレスシャツの着用は最低限必要ではないかと思います。 とはいえ、これも会社や担当者の考え方によることも押さえておきましょう。 ネクタイ着用が無難! 企業から失礼と思われない選択をしよう この場合、応募する会社や担当者がどう考えるかわからない、というのが結論なので、あとはあなたがどのリスクを選択するかの問題なのです。 私たち外部専門家が「ネクタイ付きの写真で」というのは、あなたの応募する会社がどういう会社なのか、担当者がどういう人なのかがわからない以上、最もリスクの低い提案をすべきだからであって、正解を提示しているわけではありません。 担当者によっては「ネクタイなしの写真を履歴書に貼ってくるなんて、この応募者は非常識な人だ」と考える確率はまだまだ高いので、基本的にはネクタイなしの状態は避けておきましょう。