就職や転職を考えていても、「自分に向いている仕事がわからない……」「また合わない仕事だったらどうしよう……」と行動に踏み切れずに悩む人もいるでしょう。

この記事では、そもそも仕事に対して「向いていない」と感じる理由から、向いている仕事がわからない原因、向いている仕事の見つけ方を解説します。併せて性格別で向いている職種も紹介するので、どんな仕事が自分に向いているかわからないと悩んでいる人はぜひ参考にしてみてくださいね。

仕事に対して「向いていない」と感じる主な理由

仕事に対して「向いていない」と感じるのは、今の仕事に対する不満や自分のスキルに対する不安などの理由である場合が多いでしょう。

まずは、仕事そのものに対して不満があるのか、仕事ではなく自分に対しての自信のなさや不安があるのかを分析してみることからはじめましょう。

そもそも「向いてる仕事」の定義とは？ 

向いている仕事とは、この3つの条件を満たしている仕事のことを指します。

好きな仕事なら長時間作業を続けることも苦ではないという人もいるかもしれませんが、向いている仕事は自分の好き嫌いに関係なく集中して作業が続けられるのがポイントです。自然と楽しく業務を進められるので、成果にもつながりやすいのです。

向いてる仕事がわからないのはなぜ？ 

向いている仕事がわからない人は、自己理解と仕事理解が不足しているのかもしれません。

どちらも「理解しているつもり」になっているケースが多く、特に仕事理解は自分が興味のある分野に知識が偏りがちなので気を付けましょう。2つの理解を進めるための方法を紹介します。

向いてる仕事がわからないときにやってほしい6つのこと

向いている仕事を見つけたいなら、この6つから自己理解と仕事理解を深めましょう。

特に、「不得意なこと、嫌なことを明確にする」というアプローチはおすすめです。自己分析の方法がわからないという人も、まずはマイナスをなくす視点で自己理解を進めていきましょうね。

向いてる仕事は性格や行動の傾向からも見つけられる！ 

自己分析と仕事分析を深めるのと同時に、性格による適性についても知っておきましょう。向いている仕事とは「本人の興味に関係なく性格的に適性がある仕事」と解説したように、自身の性格から考えてみるのもおすすめですよ。

成長志向がある「野心家タイプ」に向いてる仕事

向上心があり、目標達成まで積極的に行動できる人は、このタイプが近いでしょう。営業職や開発職、研究職は達成すべき目標が明確にある場合が多いので、ゴールから逆算して行動できる人には向いているといえます。

責任感が強い「真面目タイプ」に向いてる仕事

物事に対して真面目で、当事者意識を持って取り組める人は、このタイプが近いでしょう。このタイプは、正確で丁寧な仕事が求められる経理職や医療関係、マスコミ関係の仕事などが向いています。ミスが許されない仕事だからこそ、その分達成感も得られる職種ですよ。

想像力が豊かでこだわりが強い「専門家タイプ」に向いてる仕事

自分の考えを形にすることが得意な人は、このタイプが近いでしょう。デザイナーやライターなどのクリエイティブな職種は発想力にフォーカスされがちですが、仕事に対して妥協をしない姿勢やこだわりの強さも必要です。細部までこだわれるタイプなら、クリエイティブ系の職種に挑戦しても良いかもしれませんね。

マニュアルを重んじる「秩序重視タイプ」に向いてる仕事

ルールやマニュアルを重んじて、その通りに行動をするのが得意な人は、このタイプが近いでしょう。事務やオペレーターなどのルーティンワークの仕事は、決まった仕事をいかに効率化するかが求められるので、ルールの中で行動したいタイプには向いているといえます。

人とかかわることが好きな「社交派タイプ」に向いてる仕事

1人で何かをするよりも人とかかわることのほうが好きで得意な人は、このタイプが近いでしょう。販売職などの直接人とかかわる仕事はもちろん、企画職のようなチームでアイデアをまとめる仕事も、対人能力が求められるので向いているといえますよ。

分析が得意な「頭脳派タイプ」に向いてる仕事

課題を分析したり背景を考えたりすることが得意な人は、このタイプが近いでしょう。分析力はどの仕事でも活かせますが、特にマーケティング職やコンサルタント職では重要な能力なので、適性があるといえます。

分析が得意な人に向いているマーケティング職についてはこちらの記事で解説しています。参考にしてみてください。
マーケティング職に就くには？ 仕事内容から対策まで徹底解説

向いてる仕事を見つける3つのメリット

向いている仕事に就ければ、自然と生産性が上がって結果も出やすくなります。その結果、「仕事が楽しい」と感じやすくなり、より仕事に対してプラスの姿勢で取り組むことができるのです。

また、仕事で何か壁にぶつかった際も、やりがいや成長の機会として捉えられる可能性も高くなります。難題も楽しめればより成果にもつながるので、大きなメリットといえますね。

向いてる仕事とやりたい仕事のどちらを優先したら良い？ 

仕事を考える際に、向いている仕事を選ぶか、やりたい仕事を選ぶか迷う人も多いかもしれません。しかし、少しでも興味がある仕事があるなら「やりたい仕事」に挑戦してみるのも1つの手です。

向いている仕事を見つけて楽しく働くことももちろん良いことですが、それと引き換えに「やりたい仕事に挑戦すればよかった……」という後悔の念を持ち続けるのはもったいないですよね。挑戦することでまた新たな得意不得意が見える場合もあるので、もしやりたい仕事があるなら向き不向きに囚われず一度挑戦してみるのも良いでしょう。

向いてる仕事がわからないときに活用してほしいサービス

向いている仕事がわからないときは、外部のサービスやサイトを頼ってみるのも有効です。

情報収集だけで良いならまずは就職サイトで業界知識を付けるのも良いですし、本格的に仕事を探すなら就職エージェントやハローワークに相談するのもおすすめです。自分の状況に合わせて使い分けてみてくださいね。

向いてる仕事かどうか判断するときの注意点

「向いている仕事を見つけられた」という人も、もしかしたらまだ判断するのは早いかもしれません。

向いている仕事がわからない人ほど適職診断の結果に左右されてしまう場合が多いですが、それだけで決めるのは危険です。一定期間働かないとわからないこともあるので、慎重な判断が重要ですよ。

向いている仕事がわからないなら自己理解と仕事理解を徹底しよう！ 

向いている仕事がわからない人は、まずはなぜ「向いてない」と感じるようになったのかを分析することからはじめましょう。向いている仕事がわからない原因は自己理解と仕事理解が足りていないことであるケースが多いので、その2つを解消すれば、自分に向いている仕事を見つけることができます。

もし自分の知識だけで自己理解や仕事理解を進めることが難しければ、ハローワークや就職エージェントを利用するのも1つの手です。ぜひ自分の状況に合わせて活用してみてくださいね。

記事の編集責任者 熊野 公俊 Kumano Masatoshi

高校卒業後、航空自衛隊に入隊。4年間の在籍後、22歳で都内の大学に入学し、心理学・教育学を学ぶ。卒業後は人材サービスを展開するパソナで、人材派遣営業やグローバル人材の採用支援、女性活躍推進事業に従事。NPO（非営利団体）での勤務を経て、「PORTキャリア」を運営するポートに入社。キャリアアドバイザーとして年間400人と面談し、延べ2500人にも及ぶ学生を支援。2020年、厚生労働大臣認定のキャリアコンサルタント養成講習であるGCDF-Japan（キャリアカウンセラートレーニングプログラム）を修了

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