就職が決まらないと焦ったらフローチャートで原因を見つけよう! 

3名のアドバイザーがこの記事にコメントしました

  • キャリアコンサルタント/なべけんブログ運営者

    Ken Tanabe〇新卒で大手人材会社へ入社し、人材コーディネーターや採用、育成などを担当。その後独立し、現在はカウンセリングや個人メディアによる情報発信など幅広くキャリア支援に携わる

    プロフィール詳細
  • キャリアコンサルタント/産業カウンセラー

    Atsuko Hirai〇ITメーカーで25年間人材育成に携わり、述べ1,000人と面談を実施。退職後は職業訓練校、就労支援施設などの勤務を経て、現在はフリーで就職・キャリア相談、研修講師などを務める

    プロフィール詳細
  • キャリア・デベロップメント・アドバイザー/キャリアドメイン代表

    Kenichiro Yadokoro〇大学でキャリアデザイン講座を担当した経験を持つ。現在は転職希望者や大学生向けの個別支援、転職者向けのセミナー、採用担当者向けのセミナーのほか、書籍の執筆をおこなう

    プロフィール詳細

この記事のまとめ

  • 就職が決まらない原因をフローチャートに沿って分析できる
  • 5つの選考別の対策を解説
  • 就職が決まらないという不安を軽くするリフレッシュ方法も紹介

「就職が決まらない」と焦る人もいるのではないでしょうか。選考に落ちても企業から原因を教えてもらえることはなく、対策するにも難航しますよね。

しかし、就職が決まらない理由は必ずあり、正しく対策すれば内定をつかめる場合がほとんどです。落ちた原因を選考別に考え、対策をしていきましょう。

この記事では、選考の流れに沿って落ちた原因を見つけることができます。キャリアアドバイザーの田邉さん、平井さん、谷所さんと、原因別の対策も解説するので、あなたに合った方法を実践しましょう。

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目次

就職が決まらないと焦る必要なし! 選考別の対策が重要

周囲の就活が順調に見え、自分だけ就職が決まらないのではないかと焦りを抱えている人もいるのではないでしょうか。

しかし、焦る必要はありません。就職が決まらない原因を落ち着いて分析し、原因に合った選考別の対策を実践しましょう。

まずは就活に関する3つのデータを知って、必要以上の焦りや不安を緩和させてください。次に、選考のフローチャートに沿って落ちた原因と対策方法を解説するので、自分に合った方法を実践しましょう。

また、そもそもの企業選びがつまづきの原因となっている可能性もあるので、選考を受けている企業のデータを見直していきましょう。

就職が決まらないと焦るのはおかしいでしょうか? 

焦るかもしれないが大切なのは内定への納得度

就職が決まらなかったり、友人が内定を獲得したりすると、焦る気持ちは誰にでも湧きます。

しかし、就職先を決めるうえで大切なことは「内定獲得の早さ」ではなく「納得度」です。

どんなに就職先を決めるタイミングが遅かったとしても、納得度が高ければ、就職先でキャリアアップしていけると考えられます。

焦る気持ちもわかりますが、内定の時期は残念ながらコントロールできません。就活対策に力を入れて取り組みましょう。

面接が上手くいかないときは、面接回答集を活用してください

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卒業までに内定をつかめる可能性が高い! 焦りを和らげる3つのデータ

就職が決まらないという焦りを和らげる3つのデータ

  • 卒業までに学生の97.3%が内定をつかむ
  • 10月までに学生の約75%が内定をもらう
  • 学生の人数より求人数の方が多い

就職が決まらないと焦る原因として、周囲の人たちの就活が順調に進んでいると感じるからという人も多いのではないでしょうか。

そのようなときは、就活に関するデータを知って、現状を確認していきましょう。焦りを緩和することができるかもしれません。

これから、新卒者の内定率、内定率の推移、求人倍率を説明していきます。データからわかるように、ほとんどの学生が内定をつかめる可能性が高いのです。

卒業までに学生の98.1%が内定をつかむ

厚生労働省と文部科学省が実施した令和6年3月大学等卒業者の就職状況によると、大学を2024年4月に卒業した新卒学生の就職率は98.1%にのぼります。性別による差はありません。

大学を卒業する学生のほとんどが、卒業までに就職をしていることがわかります。就職が決まらないと考えている人も、卒業までには就職が決まる可能性が非常に高いということを覚えておきましょう

10月までに学生の約75%が内定をもらう

厚生労働省と文部科学省が実施した令和6年3月大学等卒業者の就職状況によると、大学4年生の10月1日時点で内定を持つ学生は74.8%です。学生のおよそ4人中3人が内定をもらっている計算になります。

その後、内定を持つ学生の割合は、12月1日時点で86%、2月1日時点で91.6%と上昇します。大学4年生の10月までに内定をもらう学生は多いですが、10月を過ぎてからもらう学生も一定数いるのです。

もし就職が決まらないと焦ってしまう人は、自身の就活の時期と照らし合わせてみてくださいね。無駄に焦ってしまう必要はありません。

大学卒業の時期が近づいてきても求人はあるのでしょうか?

平井 厚子

プロフィール

大学4年生の10月以降でも求人はある

就活解禁の大学4年生の3~7月にかけての採用を「春・夏採用」と呼び、10月から卒業直前までの採用を「秋採用」といいます。

春・夏採用で採用人数に達した企業を除き、大量採用の企業や知名度の低いベンチャー企業などは秋採用を実施しているのが現状です。

公務員や教員採用の試験を二次で不採用になった学生も、秋採用を受けています。4年生の10月以降も諦めずに、選考に臨みましょう。

学生の人数より求人数の方が多い

新卒の学生の数より、求人の数の方が多くなっています。リクルートワークス研究所の大卒求人倍率調査によると、2025年に卒業する大学生の求人倍率は1.75倍となっているのです。

求人倍率とは

求職者1人あたり、何件の求人があるかという指標。1を超えている場合は求職者より求人が多いということになる

大卒者の求人倍率が1を超えているということは、就職を希望する大学生よりも多くの求人があることを示しています。

今は就職が決まらないとしても、求人が学生の数より多く、働ける場所が残されているということを覚えておきましょう

まずはあなたが受けない方がいい職業を確認してください

就活では自分に適性がある仕事を選ぶ事が大事です。適性が低い仕事に就職すると、イメージとのギャップから早期の退職に繋がってしまうリスクがあります。

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強み・弱みを理解し、自分がどんな仕事に適性があるのか診断してみましょう。

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・時間をかけずに自己分析をしたい人

フローチャートでわかる! 落ちた選考から原因を逆算しよう

選考のフローチャートで原因を逆算しよう

選考に通過しなかった場合、原因や理由を企業側から教えてもらえることはほとんどの場合ありません。そのため就活では、選考を通過できなかった理由を見つけることが難しいという特徴があります。

そこで、上のフローチャートを使って、通過できなかった選考から逆算して原因を探っていきましょう。

以下では選考で落ちる原因を段階別に解説していきます。思い当たる原因について、理解を深めていきましょう。

①エントリーシート(ES)が通らない

エントリーシート(ES)が通らない原因

  1. エントリー数が少なすぎる
  2. 文章が読みづらい
  3. 自己分析ができていない
  4. 企業研究に基づいた内容になっていない

書類選考は就職活動の最初の難関です。企業の規模や方針によって通過率の幅が広く、人気の企業では極端に通過率が低くなります。ほかの選考に比べて最も通過率が低くなることもあるのです。

ESが通過しない原因には、誤字脱字や内容の不備などさまざまなパターンがあります。以下からESが通らない原因を解説していくので、一つずつ見直していきましょう。

原因①エントリー数が少なすぎる

エントリーとは

企業側に興味があることを示し、あなたの情報を開示することを指す。エントリーすることで企業の説明会や選考の情報を得ることができる

エントリーをすると、メールや就職サイト宛てに、説明会の日程や選考の詳細が届くようになります。自分に合う企業を見つけていくうえで重要な情報となるので、一定数のエントリーをすることは大切です。

キャリタス就活2023年6月1日時点の就職活動調査によると、2024年卒の学生1人あたりの平均エントリー数は23.9社にのぼるので、エントリーの目安にしましょう。

エントリー数が少ないと、企業の情報に触れる機会が少なくなり、自分に合う企業に巡り合えない可能性が高くなります。そのため、就職先がなかなか決まらない事態になりかねないのです。

エントリー数の平均は約20社ですが、人によって適切な数は異なります。こちらの記事を参考に自分に合ったエントリー数を見つけましょう。
就活のエントリー数で間違うと悲惨! あなたに合った選び方を解説

谷所 健一郎

プロフィール

エントリー数が少ないと企業を比較できず、自分に合う企業や仕事に出会うチャンスを逃してしまいます。

また、エントリー数が多い学生よりも選考通過の数が少なく、面接の経験が乏しいために面接対策で支障が出ることもあるのです。

原因②文章が読みづらい

文章が読みづらいことも、選考を通過しない原因の一つです。文章が読みづらいと面接官があなたの思いや経験したことを理解できず、面接選考に進んでほしいと思えなくなってしまいます

文章が読みづらいポイントとして、下記のような特徴があります。

読みづらい文章の特徴

  • 誤字脱字がある
  • 一文が100字以上と長い
  • 接続詞が多い(そして、なぜなら、つまり、ただし、それゆえに など)
  • 字が汚い

特に大企業の場合は、採用担当者が何百ものESを読むこともあり、読みづらいものは読まずに不通過を決めることもあります。

あなたが企業とマッチングしていると感じても、その思いが伝わる前に選考に落ちてしまうので、非常にもったいない状況です。

原因③自己分析ができていない

自己分析ができていない状態でESを書いても、選考にはなかなか通過できません。

なぜなら、志望動機や自己PRに一貫性がなかったり、納得感のある文章になっていなかったりする場合が多く、企業側には就活の軸がぶれた学生だという印象が残るためです

自己分析とは?

自分のこれまでの経験や思考を整理し、自分の価値観などを探っていく作業

軸がぶれた学生は入社後に活躍できなかったり、企業とマッチングせず早期退職につながってしまうのでないかと考えられ、選考に落とされてしまいます。

また、もし選考に通過しても面接ではESをもとに質問されるため、自己分析ができていないと、ESと面接の内容が矛盾し、納得感のあるアピールができなくなってしまうこともあるのです。

原因④企業研究に基づいた内容になっていない

企業は学生とのマッチングを重視して採用活動をしています。そのため、企業研究に基づかないESはマッチングが悪いと判断をされ、選考に落ちる原因となるのです

たとえば、成長意欲を重視するA社と、チームワークを重視するB社では求める人材像が異なります。A社のESをB社でも使い回すと、B社ではマッチングが悪いと判断され落ちてしまうかもしれません。

また、そもそも企業のことをあまり知らない状態で書いたESは具体性に乏しく、企業担当者も読んでいて納得感を感じられないため、面接で話を聞いてみようとは思いません。

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就活では気をつけるべきことが多いです。いざという時に「その対策はしていなかった…」と後悔したくないですよね。

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②適性試験で落ちる

適性試験で落ちる原因

  1. テストの種類に合わせた対策ができていない
  2. 性格検査でネガティブな回答をしている

適性試験は対策を怠ると通過が難しい選考です。これまでの知識で乗り越えられると考えていた人もいると思いますが、油断しないようにしましょう。試験の種類も多いので、問題に合わせた対策が必要です。

適性試験の内容は主に、能力検査と性格検査に分かれています。これから、適性検査で落ちてしまう原因を解説していくので、検査ごとにポイントをつかんでおきましょう。

原因①テストの種類に合わせた対策ができていない

適性試験は企業によって出題される問題が異なります。SPI3や玉手箱が挙げられますが、それ以外にもさまざまな種類があり、形式を理解しないままでは高得点が狙いづらく、落ちる原因となるのです

就活でよく使われる適性試験

  • SPI3
  • 玉手箱
  • ENG
  • GAB
  • CAB
  • TG-WEB
  • SCOA

たとえば、すべての問題を解く必要がないのに難易度の高い設問に時間をかけてしまったり、高得点が狙いやすい解答の順番を知らずに試験を受けてしまったりといったことが考えられます。

また、高校生までに習うような計算問題でも、公式を忘れていたりして、試験中に慌ててしまうこともあります。問題の出され方にもパターンがあるので、対策の有無で差が付いてしまうのです。

原因②性格検査でネガティブな回答をしている

性格検査とは、学生の考え方や価値観を問う試験です。企業は前向きで積極的に働いてくれる人材を求めているため、性格検査の結果で学生の個性が自社に合っているのを見極めようとしています

性格検査の問題の中には、明らかに企業の求めている人物像に反した姿を連想させるものがあります。その問題で回答を間違えてしまうとネガティブな印象となり、試験で落ちてしまう原因になることもあるのです。

企業が求める人材としてアピールできるように、回答には細心の注意を払いましょう。

YESと回答すべき質問

・努力家だ
・チームでの協力は大切だ
・物事は最後までやり遂げるべきである

NOと回答すべき質問

・よく考えずに行動をする
・自信をなくしやすい
・言いわけをしたことがない

漫然とした回答をしてしまうと、企業はあなたとマッチングをしていないと捉え、不採用としてしまいます。質問によっては社会人としての素養がないと判断をされてしまうこともあるのです。

③一次面接で落ちる

一次面接で落ちる原因

  1. 基本的なマナーを知らない
  2. 身だしなみが整っていない
  3. 敬語が使えていない
  4. 自信がない

一次面接は減点方式で判断されることが一般的で、落とす人を選んでいる選考ともいえます。そのため、マナー違反や間違った敬語などが、選考では大きなマイナスとなってしまうのです

企業によって異なるものの、一次面接の通過率は30%前後といわれ、面接選考の中では比較的通過しづらい傾向にあります。

また、一次面接は集団で実施される場合もあり、マナーが悪く目立ってしまうこともあるので注意が必要です。

以下では一次面接が通らない原因を解説していきます。

原因①基本的なマナーを知らない

一次面接を通過できない原因として、面接の基本的なマナーを守れていないということが挙げられます。

面接のマナーは社会人としての最低限のスキルとみなされ、できていない場合は社会人としての素養がないと思われてしまうのです

マナーを守れていない学生は、マナーを知らなかっただけの場合が多くなっています。しかし、知らなかったから許されるのではなく、企業側からは働くための準備ができていないとみなされてしまうのです。

原因②身だしなみが整っていない

身だしなみが整っておらず印象を悪くしてしまうことも、一次面接で通過できない原因となります。

清潔感が保てていないことで不健康な印象になってしまったり、状況に合った服装ができていないことでビジネスマナーを守れない印象を残してしまったりします

また、服装の指定に従えていないケースも散見されます。たとえばアパレル企業で、私服と指定されているのにスーツで行ってしまうと、服装で個性を知りたかった企業側の意図を無視したことになり、選考を通過しづらいと考えられます。

服装が指定されていない場合、好きな恰好をしていくのはだめなのでしょうか?

平井 厚子

プロフィール

求められている身だしなみを整えて就活をしよう

おしゃれと身だしなみの違いを考えてみましょう。どこが違うと思いますか。

おしゃれは自己満足であるのに対し、身だしなみは相手を不快にさせないために外見を整えることです。

就活に求められるのはおしゃれでしょうか、身だしなみでしょうか。

アパレル企業やセレクトショップなどの小売りでは、センスを見られることもありますが、一般企業の選考での答えは明らかですね。

好きな恰好が良いとか悪いとかではなく、求められていることは何か、ということです。

原因③敬語が使えていない

正しい敬語を使うことは社会人として必須のスキルです。多少の間違いは許容されるものの、間違いが多い場合は社会人としての素養がないという印象につながってしまいます

もしも正しい敬語を使えていないと、顧客の前に出る仕事では顧客を不快にさせてしまう可能性があると捉えられてしまいます。取り引きの中止などを連想され、選考で落ちる原因になってしまうのです。

間違いやすい敬語として以下のようなものが挙げられます。

適した敬語が使えていない場合

・わかりました→かしこまりました
・了解です→承知いたしました
・貴社→御社
・○○について知っていますか→○○についてご存じですか
・~になります→~です

二重敬語になっている場合

・○○を拝見させていただく→○○を拝見する
・先ほどお話しになられた→先ほどお話しになった/先ほどおっしゃった
・○○課長様→○○課長/○○様

若者言葉を使ってしまう場合

・やばい
・超
・なんか
・~というか

原因④自信がない

一次面接を通過しない人の中には、面接の経験が少なく、自信を持てない人もいるはずです。ただ、自信がないと表情が曇ったり、姿勢が縮こまったりして、面接官には暗い印象が残ってしまいます

新入社員には明るくフレッシュな人を求める企業が多く、暗い印象のままだと、企業としては一緒に働きたくないと考えてしまいます。

また、社外の人とうまくコミュニケーションが取れないかもしれないとも考えられ、選考で落ちる原因となってしまいます。

面接官が学生に自信がないことを感じたとき、どのような感想を持ちますか?

自信がなさそうな学生には「安心して仕事を任せられないのでは」と感じる

営業職などの顧客と対面する仕事では、安心感が成約につながるケースもあります。

このような職種の採用では「仕事が任せられないのでは」と思われる可能性が高いです。

記事で紹介されている以外にも、「◯◯だと思います」などの推測表現を多用されると自信がないと思われてしまいます。

あなたの考えや過去のエピソードは断定して伝えることで、自信があることが伝わりやすくなりますよ。

39点以下は危険!就活の弱点を克服するために今すぐ診断しよう

就活では気をつけるべきことが多いです。いざという時に「その対策はしていなかった…」と後悔したくないですよね。

後悔せずに就活を終えたい人は、今すぐ「就活力診断」で診断しましょう。たった30秒であなたの弱点を判定し、これからするべき就活対策がわかるようになります。

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④二次面接以降で落ちる

二次面接以降で落ちる原因

  1. これまでの面接と一貫性がない
  2. 企業研究が浅い
  3. 自己分析と志望動機が結びついていない
  4. マッチングが悪い

二次面接以降は、面接官が現場責任者や管理職などに変わり、一次面接と同じ対策では選考通過ができません。質問内容がより深くなり、企業の特徴を踏まえた回答が求められるのです。

一次面接のときに身に付いたマナーや振る舞いを土台に、深掘りされるという選考の特徴に合った対応が必要です

これから、二次面接以降で選考に落ちてしまう原因を解説していきます。

原因①これまでの面接と一貫性がない

二次面接以降はこれまでの面接の内容を踏まえ、深掘りの質問が増えます。そのため、回答に一貫性がないと、就活の軸がぶれた印象を残してしまうのです

就活の軸がぶれていると、入社をしてから企業とのマッチングが合わないとわかる可能性があります。

マッチングが合わないと、持っている力を発揮できなかったり、早期退職につながってしまうため、企業は採用することがデメリットだと感じてしまうのです。

原因②企業研究が浅い

企業研究が浅いまま回答をすると、面接官には会社をあまり調べていない入社意欲の低い学生と捉えられてしまいます。入社意欲が低い学生は早期退職などのリスクがあるため、内定につながりづらいのです。

たとえば食品メーカーの選考で、ロングセラー商品は知っているものの、メーカーが最近力を入れて売り出している商品をまったく知らないといったことがあると、企業は学生の入社意欲を疑ってしまいます。

企業研究の浅さは回答の内容で容易に明らかになってしまうため、面接前にも企業研究をすることが必要です

原因③自己分析と志望動機が結びついていない

二次面接以降の面接で深掘り質問された際、自己分析と志望動機の結びつきが弱いと、回答に詰まったり、ちぐはぐな回答になってしまうことがあります。これが選考不通過の原因となってしまうのです。

たとえば、アルバイトでリーダーを務めた経験から、リーダーシップを発揮して働きたいと考えていたとします。自己分析をしていないと、リーダーシップを培えた理由や、入社してからの活かし方を深掘りされても答えることができません。

ちぐはぐな回答は就活の軸がぶれていると感じられ、企業とマッチングしていない印象を残してしまうため、注意が必要なのです。

原因④マッチングが悪い

選考に落ちる原因として、企業とのマッチングが悪い可能性もあります。

企業は学生に対し、長期に渡って活躍してほしいと考えています。そのため、短期間で辞める可能性のあるマッチングが悪い学生は入社しないように見極めをしているのです

たとえば、デザイナーとして独創的な製品を作るために就活をしているとします。しかし、選考を受ける企業が今ある製品を改良するためのデザイナーを求めていたとしたら、マッチングが悪いといえるのです。

それ以外にも、企業理念や経営方針と人柄が合っていない場合もあります。二次面接以降では深掘りする質問が増えるため、企業の求める人材や社風とのマッチ度がより明確になり、合わないと判断されると選考に通過できないのです。

⑤最終面接で落ちる

最終面接で落ちる原因

  1. 企業とのマッチ度を伝えきれていない
  2. 社長や役員用の逆質問ができていない

最終面接の大きな特徴は、面接官を社長や役員が務める点です。

社長や役員に直接、企業と自分のマッチング度合いを伝え、入社意欲の高さを示すことができるかがポイントになります。しかしそれができていない場合には、最終面接で落ちてしまうのです。

最終面接は、あなたを採用するかしないかを決定する機会になります。社長や役員が、少しでも違和感や疑問をあなたに抱いてしまった場合は通過できない場合がほとんどです。

以下から最終面接で落ちる原因を解説していきます。

原因①企業とのマッチ度を伝えきれていない

最終面接で企業が最も重視するのは、学生とのマッチングの度合いです。マッチングをしていない社員は活躍できず、早期に辞めてしまう可能性があるため、採用しません。

特にベンチャー企業など社員数が少ない会社の場合は、新入社員1人の影響が大きくなります。そのため、企業とマッチングしているかを、最終面接でじっくり確認するのです。

企業理念や社風に共感して働きたいと思えているかや、会社に求められる形で自分の力を発揮するビジョンが見えているのかを明確に伝えきれないと、選考で落ちてしまう原因となってしまいます

原因②社長や役員用の逆質問ができていない

最終面接で社長や役員に逆質問をすることは、企業と学生の互いの疑問や不安を解消するために非常に重要です。企業とのマッチングや入社意欲を伝えることにも有効に働きます。

しかし、逆質問をしなかったり、これまでの面接でわかることを質問してしまうことは、入社意欲が低いとさえ捉えられてしまいます。社長や役員にしか聞けない逆質問を準備していくことが大切になります。

就職が決まらない原因をなくそう! 選考別の対策を徹底解説

就職が決まらない原因が見つかったら、原因に合わせた対策をとっていきましょう。慌てずに一つずつ取り組んでくださいね。

ここからは選考別の対策を解説しているので、これから受ける選考の対策をすることに役立てることもできます。

対策はどれか一つではなく、網羅的にすべて実践すると効果が高くなります。選考全体を振り返りながら対策を整えていきましょう。

アドバイザーコメント

選考ごとに自分の強みや得意に基づいた貢献を伝えていこう

就活はとてもシンプルです。「私を採用したら、こんなに貢献できますよ」とのメッセージを企業に伝え、企業に「なるほど、〇〇さんを採用したら当社にこんなに貢献してくれるね」と言わせるだけです。

そのためのポイントは、「自分の強みや得意を知り、応募先企業が求める人材像を把握して、企業目線で自分の強みや得意をアピールする」ことです。これを選考段階に応じて実行していきます。

ESでは文章で、適性検査では能力レベルで、面接では口頭プレゼンで、それぞれ伝えていくのです。各選考で作戦を立てて、効果的に伝えられるようにしましょう。

選考段階が進むと伝えられる内容も深くなる

また、伝えるべき内容も、ESから最終選考まで段階を踏んで深くなります。

たとえば一次面接を受けると、担当者の印象、会場である事業所の雰囲気、社員の対応などの情報を入手でき、あなたの会社理解が深まります。

二次面接ではそれらを踏まえて、自分の志望度がより強まったことを伝えられるのです。

このように段階を踏んで選考ごとに対策することで、より企業とマッチしたアピールができるようになります。

①ESの選考通過率を上げる対策

ESの選考通過率を上げる対策

  1. エントリーは20社以上しよう
  2. 誤字脱字を音読で見つけよう
  3. 企業研究でマッチしている部分を見つけよう
  4. ほかの人から添削してもらおう

ESの設問は企業によって大きく異なります。ただ、記載する内容の作り方や体裁を整える方法は、どの企業にも共通しているのです。選考通過率を上げるために、内容の見直しを進めていきましょう。

また通過率を上げるためには一定数のESを提出する必要があります。記載項目が多く心が折れそうになることもありますが、自分のペースで完成度の高いESを作っていきましょう。

これから対策を4つ紹介します。一つだけではなく、順番に一つずつ対処していきましょう。

対策①エントリーは20社以上しよう

エントリーとは、企業側に個人情報を開示し、選考に関する情報を得ることができる状態を指し、企業の採用ページや就職サイトからすることができます

エントリーをして企業の情報を収集できるようになったら、ESを提出する企業を決めましょう。キャリタス就活2024の6月1日の就職活動調査によると、ESを提出した会社数の平均は13.1社とのことです。

エントリー数が少ないとその分選考を受ける機会が減るので、20社を目安にしてみましょう。はじめは興味のある会社からエントリーをして、説明会や選考スケジュールの情報を集めてくださいね。

対策②誤字脱字を音読で見つけよう

ESが完成したら、隅から隅まで一度音読しましょう。音読することで誤字脱字を見つけることができます。また、一文の長さ、主語が抜けていて伝わりづらい表現などにも気付きやすいです。

ESに間違いがあると、ミスの多い学生だという印象につながってしまうので、注意してください。

特に、出版物や製品を作っている会社では、一文字の誤字脱字が商品価値を大きく落としてしまいます。そのため、ESの誤字脱字が採用につながりづらくなることも考えられるのです

必ず誤字脱字がないか確認しましょう。

ESだけではなく履歴書の誤字脱字にも注意が必要です。もしも誤字があったら、こちらの記事を参考にしてみましょう。
履歴書の誤字を見つけても焦らないで! 挽回できる方法を解説

ESは手書きにすることで熱意が伝わるものになることもあります。手書きのESで周囲と差をつけたい人は、こちらの記事を参考にしてみてください。
エントリーシートは手書きにすべき? 綺麗に書く5つの方法を解説

対策③企業研究でマッチしている部分を見つけよう

企業は自社とマッチしている学生を採用し、長く活躍してほしいと考えています。そのため、ESに企業とマッチしている部分を盛り込むことは非常に重要です。

たとえば、説明会やOB・OG訪問で、社員同士が助け合う社風ということを知ったとします。自身のゼミ活動やサークルなどで、仲間と協力して達成した経験があれば、その経験から企業とのマッチングをアピールしましょう。

企業と相性が良いと感じた部分、そしてそう感じるもととなった経験を織り交ぜてESを書いていくのが重要です

あなたにマッチングした企業に就職すると、長期間にわたって安定して働けるため、キャリアアップにつながります。

マッチしていない企業では短期離職になりかねず、成長するためには年単位で仕事を継続することが求められるためです。

対策④ほかの人から添削してもらおう

ESが完成したら、ほかの人に添削してもらいましょう。添削してもらう場合、さまざまな立場の人に見てもらうことがおすすめです。

保護者、友達、キャリアセンターの職員、就職エージェントの担当者、OB・OG訪問をした人など、より多くの人の目が入ることで、伝わりやすいものになっていきます

面接官も現場の若手社員から社長まで、いろいろな立場の人がいます。どの立場から見ても納得感のあるものを作っていくことが大切です。

ESに正解はありません。しかし、読みやすさや伝わる文章というものは、どの立場の人が見ても、一定程度そろうものです。いろいろな立場の人からアドバイスをもらい、読みやすいESにしていきましょう。

ESの書き方についてはこちらの記事で詳しく解説しています。提出前のチェックポイントについても紹介していますので参考にしてみてください。
エントリーシートの書き方完全版! 提出前の最終チェック項目も紹介

②適性試験を突破する対策

適性試験を突破する対策

  1. 試験の種類は口コミサイトや試験用URLから判断しよう
  2. 試験に合った問題集を1冊解こう
  3. 性格検査はなるべく前向きな回答をしよう

適性試験を突破するためには、試験の種類に合った対策をしましょう。事前に解き方に慣れて、時間配分も知っておきましょう。

同じ適性検査でも、対策した試験の種類が異なると、まったく解けないケースもあるので気を付けてください

適性試験の受検場所も、共通試験会場や企業、自宅など企業によって異なります。自宅受検の場合は友人らと協力する人も散見されますが、本人確認がされることもあるため、必ず自分で取り組みましょう。

適性試験の対策ができておらず、なかなか選考に通過しない人は案外多いです。こちらの記事も参考にしながら、対策を整えていってくださいね。
適性試験完全ガイド|試験内容から合格必至の勉強方法まで解説

対策①試験の種類は口コミサイトや試験用URLから判断しよう

試験の種類は、公表していない企業がほとんどです。就活会議などの口コミサイトを使って、試験の種類を把握しましょう。多くの企業は例年同じ種類の試験を使っています

それ以外にも、企業説明会で担当者が言及することもあるので、参加してみてください。OB・OG訪問で若手社員の人に聞くことも方法として挙げられます。

口コミサイトで試験の種類を調べ、企業から案内がきたら再度確認しましょう。

Webテストの種類をURLから見極められる場合もあります。こちらの記事を参考に見分け方を知っておきましょう。
WEBテスト20種類の見分け方|URLや導入企業も併せて徹底解説

対策②試験に合った問題集を1冊解こう

試験対策として、問題集を1冊解きましょう。まずは一通り問題を解いて試験の全体像を把握するのがおすすめです。苦手分野を見つけたら、繰り返し解いて克服しましょう。

問題集の多くは、問題だけではなく出題数や出題傾向、時間配分の解説があります。回答方法だけではなく順番や時間配分もつかんでいきましょう。

問題集の活用方法として、時間配分や苦手意識のある問題が記載された部分に付箋を貼っておくことがおすすめです。試験を受ける前にも問題集を見直し、万全の態勢で臨みましょう。

友人などと協力して適性試験を受けても良いのでしょうか?

谷所 健一郎

プロフィール

友人らとの協力はカンニングで企業も対策をしている

友人などと協力して適性検査を受けることは、カンニング行為なので、おこなうべきではありません。

自宅でおこなうWebテストについては、企業も学生が友人と協力して適性試験を受けるリスクを想定しています。

成績があまりにも高得点な場合は不自然と捉え、企業が違和感を持てば、面接にも影響することもあるのです。

また適性検査対策を怠れば、テストセンターで受けるときに低い点数しかとれないこともあります。

適性検査は、問題集を繰り返し解くことで上達するので、友人と協力せず自分自身でおこないましょう。

対策③性格検査はなるべく前向きな回答をしよう

性格検査は嘘をつくことなく、一貫した回答であることが求められます。あなたの入社の適性や会社とのマッチングを図ることになるため、自分の気持ちに忠実に回答していくことが大切です

ただし、回答が決まっているような問題もあります。回答をすることで明らかにマイナスな印象を残してしまいそうなものは前向きな回答を心掛けましょう。

性格検査で回答が決まっている2択問題

  • よく考えもせず行動する→NOが無難
  • 約束を破ったことはない→NOが無難
  • 怒りは表情に出さない方が良い→YESが無難
  • チームワークは大切にした方が良い→YESが無難

性格検査はあなた自身の考え方や価値観を問うものになるため、回答できないものはありません。問題を飛ばすことなく、すべて回答するようにしましょう。

性格検査を突破するためには慣れも重要です。こちらの記事にある問題例を活用しながら対策を整えてみてくださいね。
性格適性検査マニュアル|問題例付きで選考を有利に進める対策を解説

③一次面接を通過する対策

一次面接を通過する対策

  1. 入退室のマナーを確認しよう
  2. 身だしなみをチェックしよう
  3. 言葉づかいに気を付けよう
  4. 模擬面接をしてみよう

一次面接は、落とす人を見極めるために実施する傾向にあります。ミスやマナー違反が結果に大きく響いてしまうので、事前の対策を整えておきましょう。

一次面接で面接のマナーを押さえることは、今後の面接、ひいては入社してからのマナーにも役立てることができるのでマスターしていきましょう

対策①入退室のマナーを確認しよう

入室の流れとマナー

まずは対面で面接を実施する際の入退室の流れとマナーを確認していきます。

ドアを3回ノックした後、中から声がかかったら入室するようにしましょう。もし面接を受ける場所のドアが空いていた場合もノックは必要となります

ドアを閉める際は、面接官に対し完全に背中を向けることなくドアの方を向いて閉め、「失礼します」とあいさつをしてから椅子の前まで進むようにしましょう。

入室の流れを詳しく知りたい人は、こちらの動画も参考にしてみてください。

退室の流れとマナー

退出する場合は、立ち上がってあいさつとお辞儀をしましょう。その後、扉の前で再度あいさつをして、扉を出た後もお辞儀をしましょう。

退室の流れをより詳しく見たい場合は、こちらの動画を参考にしてみてください。

あいさつとお辞儀は同時にしないように気を付けましょう。あいさつをしてからお辞儀をすると丁寧な印象を残すことができます。

挨拶は大きな声でハキハキとしましょう。小さな声での挨拶は良い第一印象につながらず、不安感や自信のなさが伝わってしまう原因となります。

Web面接のときは、面接開始の5分前にURLへアクセスし待機しましょう。Web面接は対面と比べ、音声や表情がわかりづらいというデメリットがあるので、大きくハキハキとした声での挨拶が重要です。

面接の流れを事前に押さえることで、自信を持って面接に臨めます。こちらの記事を参考に、一次面接の流れを知っておきましょう。
直前でも間に合う! 面接の流れを頻出質問6例文付きで徹底解説

Web面接についても、流れを熟知して焦らず対応ができるようにしましょう。こちらの記事を参考に、失敗しないように準備を進めましょう。
WEB面接の流れと攻略法! やってしまいがちな失敗も紹介

Web面接の何分前に入室したらいいか迷ってしまった場合は、こちらの記事を参考に適切な入室時間を決めていきましょう。
web面接は何分前に入室? 独自マナーと準備方法を徹底解説

対策②身だしなみをチェックしよう

面接における身だしなみのマナー

一次面接は減点方式で判断されることが多いと説明しました。身だしなみで悪い印象が残ると、減点される要素となってしまうため注意しましょう

スーツでは、清潔感を保つことを第一に重視してください。ゴミや汚れがついていないかを面接前にチェックしましょう。髪型についても表情が見えやすいものにするのがおすすめです。

服装などの指定がない場合は、私服でも問題はありません。ただ業界や職種に合わせ、面接に最適な服装を心掛けましょう。香水もあまりつけすぎないよう注意を払うことをおすすめします。

もし私服に迷ったときは、以下のオフィスカジュアルの特徴を参考に、ジャケットやチノパンなどの洋服を選びましょう。

オフィスカジュアルの特徴

対策③言葉づかいに気を付けよう

一次面接では正しい敬語が使えているかもチェックされています。言葉づかいを整える方法を手順を追って説明していきますね。

言葉づかいでつまずかないために、面接の前によく聞かれる質問について回答を準備しておくのがおすすめです。まずは以下の3つの質問について回答を文章に書き起こしてみましょう。

一次面接でよく聞かれる質問

  • 自己PRをしてください
  • 志望動機を教えてください
  • 学生時代に力を入れたことを教えてください

書き起こした文章について、以下の3つのポイントで敬語をチェックしてみましょう。ポイントの1つ目は二重敬語です。過剰な敬語は間違った表現のため、注意をしましょう。

二重敬語「お+○○なられる」

  • ご覧になられる→ご覧になる
  • お話になられる→話される
  • お読みになられる→お読みになる

二重敬語「謙譲語+させていただく」

  • 拝見させていただく→拝見する
  • 伺わせていただく→伺う
  • 申し上げさせていただく→申し上げる

そのほかにも、○○課長様といった役職に「様」をつけてしまう場合も見受けられます。面接官の役職がわかる場合は「○○課長」と呼称し、わからない場合は「○○様」と呼ぶようにしましょう。

ポイントの2つ目は適切な敬語を使えていないパターンです。

適切な敬語が使えていない例

  • わかりました→かしこまりました
  • 了解です→承知いたしました
  • 貴社→御社
  • ○○でよろしかったでしょうか→○○でよろしいでしょうか
  • ~になります→~です

アルバイトなどで間違った敬語を使ってしまい、癖づいている場合があります。今一度見直していきましょう。

3つ目のポイントは若者言葉です。会話の最中に多用していないかに気を配りましょう。

若者言葉の例

  • エモい
  • やばい
  • なんか
  • ~的な
  • ~っぽい

対策④模擬面接をしてみよう

マナーや身だしなみなどのチェックが終わったら、必ず模擬面接をしましょう。大学のキャリアセンターや就職エージェントに協力してもらうと、プロの視点からアドバイスがもらえるのでおすすめです。

また、住んでいる地域のハローワーク(例:東京ハローワーク)でも模擬面接を受け付けているところがあるので活用してください。

模擬面接は録画しましょう。録画を見て、面接官に悪い印象を残しそうな行動や言葉づかいがないかを確認してください。カメラは面接官役の人の近くに置くと、録画した映像が面接官の見え方に近くなるのでおすすめです。

模擬面接をより効果的に進めたい人は、こちらの記事を参考に準備から進め方までを実践していきましょう。
模擬面接の効果を発揮させる6つのコツ|準備から進め方まで一挙解説

④二次面接以降を通過する対策

二次面接以降を通過する対策

  1. これまでの面接と一貫性を持たせよう
  2. 競合他社との比較分析をしよう
  3. 自己分析を深掘りしてアピールをしよう

二次面接以降を通過するには、深掘りされた場合の対策を整えておく必要があります。自分の考えや意見を、具体的な経験と一緒に伝えることができるように準備をしておきましょう

対策には、これまでの面接を振り返ることが欠かせません。面接選考が終わった後に、良かった点とうまくできなかった点について、メモを取ることも欠かさないでください。

対策①これまでの面接と一貫性を持たせよう

企業は以前の面接内容を社内で引き継いでいるので、面接では一貫性を持たせることが非常に大切です。回答が変わると、面接官はあなた自身をよく理解できずに選考が終わってしまいます。

これまでの面接で何を聞かれ、どう回答したかを必ずリストアップしておきましょう。そのうえで、自分が伝えきれなかった点やもっと伝えたいことを明確にしてくださいね。

面接の振り返りをベースにして、深掘りされたときの対応を考えていくことが重要です

一次面接で回答したことを変えたい場合はどうすれば良いでしょうか?

一次面接と回答を変えるときには「考えが変わったこと」を伝えよう

就活中はさまざまな社会人と話す機会があるので、価値観が変わったり、新しく気づいたりして、考え方が変わることはよくあります。

そのような時は、「一次面接では◯◯と伝えたのですが、さまざまな社会人と話す中で◯◯を重視したいと考えるようになりました」などと伝えましょう。

ただし、考えが変わったきっかけや理由を具体的に伝えられないと、「芯がない」と思われてしまうため注意してくださいね。

対策②競合他社との比較分析をしよう

二次面接以降は、現場責任者や管理職が面接官を務める場合がほとんどです。一緒に働く姿をより具体的にイメージするために、あなたの学生時代の話だけではなく、入社後にやりたいことや目指す社会人像、就活の軸について深掘りされることが予想されます。

深掘りの質問に回答するためには、競合他社との比較をおこない、企業の特徴を明確にしておくことが重要です。企業の特徴を正しく把握することで、深掘りされた時にも臨機応変に対応できるようになります。

競合他社と比較する時には、売り上げやサービス内容、業界内での立ち位置に注目し、なぜその企業の選考を受けているのかを伝えられるようにしておきましょう。

また、二次面接以降は、逆質問をする機会も増えてきます。面接官の立場にしかわからないことを質問し、企業への理解を深められるようにしておくことも大切です

面接の逆質問をしっかりと準備しておくことで、周囲と差をつけることができます。こちらの記事を参考にしてくださいね。
面接で「質問はありますか」と聞かれたら? 回答例66選を大公開

対策③自己分析を深掘りしてアピールをしよう

二次面接以降は、あなたの価値観や考え方について深掘りされることも増えてきます。これまでしてきた自己分析をさらに深め、回答しやすくしておきましょう。

おすすめの方法は一次面接の回答を書き出し、その回答になぜと問いかけてみることです。

志望動機や自己PRの回答をもとに、なぜそのように考えるようになったのか、行動をしたのかという部分を深掘りしていきましょう

自己PRを深掘りする例

  • 私は語学留学を通し、経験がないことに挑戦する大切さを学びました。言葉が通じない環境で勉強に励み、これまで接したことのない文化に触れて世界の広さを感じたためです。

    企業理念を挑戦と掲げる御社で、新しいことに挑戦し続けて成長していきたいと考えています。
  • →なぜ語学留学をしたのか
    →なぜ外国で新しい文化に触れることができたのか
    →なぜ外国で触れた新しい文化で世界の広さを感じたのか
    →なぜ働くうえで挑戦が必要なのか
    →なぜ成長をしていきたいのか

面接選考でした回答に「なぜ」を重ねていき、考えや行動のもととなった経験や考え方を整理しておきましょう。面接官に自分の行動や思いを理論的に伝えることで説得力が増します。

⑤最終面接を通過する対策

最終面接を通過する対策

  1. これまでの面接でわかった企業とのマッチ度を志望動機にいれよう
  2. 社長や役員にしか聞けない逆質問を用意しよう

最終面接は入社意欲の確認と考える人もいますが、必ずしもそれだけではありません。特に規模の小さいベンチャー企業などでは、会社とのマッチングや入社意欲を細かく確認され、面接時間が長くなることもあります。

面接官が社長や役員であるという特徴も踏まえ、マッチング度合いや入社意欲を伝えていける対策を取りましょう

対策①これまでの面接でわかった企業とのマッチ度を志望動機にいれよう

最終面接では企業とのマッチング度合いが重点的に見られます。これまでの選考で面接官の人たちと話したことや企業研究と自己分析を深めてわかったことを、志望動機に入れ込みましょう

企業とのマッチング度合いが伝わりづらい志望動機

大学時代のサークル活動では、チームで協力しながら目標を達成するため、互いに連携を取り合うためのコミュニケーション力が培われたと考えています。コミュニケーション力を発揮して御社に貢献したいと考えています。

企業とのマッチング度合いが伝わりやすい志望動機

大学時代のサークル活動では、チームで協力しながら目標を達成するため、互いに連携を取り合うためのコミュニケーション力が培われたと考えています。

面接を受ける中で、社員同士のコミュニケーションが活発でチーム一丸となって働く社風だと教えていただきました。大学時代に培ったコミュニケーション力を活かし、私も御社の一員として貢献していきたいと考えています。

会社とマッチしている部分を伝えることで、社長や役員に対して、入社意欲を伝える効果もあります。マッチしている部分をアピールしていきましょう。

対策②社長や役員にしか聞けない逆質問を用意しよう

社長や役員にしか聞けない逆質問をしましょう。逆質問は企業と学生の相互理解を深めるためではなく、企業のことをもっと知りたいと伝えることで入社意欲の高さを伝えることにもつながります

逆質問で重要なのは、社長や役員にしか聞けないことかどうかという点です。これまでの面接やホームページ(HP)で確認できる給料や福利厚生のことを聞くと逆効果になってしまうため気を付けましょう。

社長や役員にしか聞けないことで代表的なものは、会社の経営方針についてとなります。下記の質問を参考にしてみてください。

最終面接でおすすめの逆質問4選

  • ○○(競合)に勝つためには何が必要だと考えていますか? 
  • 会社の現在の課題は何だとお考えですか? 
  • 社長や上の立場に立つ人間として大切なことは何でしょうか? 
  • 社長や役員の方々など優秀なビジネスパーソンに共通していることはどのようなことでしょうか? 

こちらの記事では面接官の特性に応じた逆質問について解説しています。合わせて参考にしてみてください。
面接の逆質問50例|熱意を伝えつつ企業とのマッチ度を見極めよう

最終面接が社長面接の場合は、社長面接に特化した逆質問を準備することで合格率を高められます。質問例文を参考に、社長面接の逆質問を用意しておきましょう。
状況別17例文|社長面接の逆質問で絶対押さえたい3大要素

最終面接は逆質問だけではなく、そもそもの頻出回答とその回答例文を知っておくことで合格率を高めることができます。こちらの記事を参考にしてくださいね。
最終面接の合格率を高める6つの対策|頻出質問と回答例文で徹底解説

就職が決まらない根本の原因は企業選び? 4つの視点で希望企業を見直そう

就職が決まらない時に企業選びを見直す4つの視点

  • 人気企業ばかりを選ばない
  • 希望条件を絞る
  • 内定が出やすい業界や業種を狙う
  • 業績が良い業界の企業を受ける

就活では選考別の対策も大切ですが、企業選びも同じように重要になります。もし就職が決まらないと悩んでいる場合は、企業選びのやり方を見直してみましょう。

企業選びがうまくいっていないと、あなたが努力をしていても、内定につながりづらくなり、せっかくの選考別の対策も無駄になってしまうことさえあります。

企業選びを見直す場合は4つの視点を取り入れ、つまずいている部分がないか確認していきましょう。

①人気企業ばかりを選ばない

誰もが知っている有名な企業ばかりエントリーをしていないでしょうか。人気企業の選考倍率は数百~千倍程度になることもあります。

倍率が高すぎる企業のみを受けていると、内定がもらえる確率は極端に低くなります。広い視野で自分に合う企業を選びましょう。

倍率は基本的には公表されていませんが、就職四季報に記載されている場合があります。信ぴょう性は低くなりますが、口コミサイトなどに情報が載っていることもあるので参考にしてみましょう。

各種選考の通過率から推計すると、倍率はおおよそ13~25倍と考えられます。倍率の高さが企業の価値だということでもありません。人気かどうかに限らず、あなたに合った企業を探すようにしましょう。

自分に合った仕事を選ばないと、早期退職につながってしまうこともあります。こちらの記事を参考に自分に合った仕事を見つけてくださいね。
自分に合った仕事を簡単4ステップで発見! 後悔しない方法を解説

就職四季報を活用することで、企業選びを冷静に見つめ直すことができます。就職四季報の活用方法を知りたい人は、こちらの記事を参考にしてください。
就職四季報の活用方法! 就活を有利にするポイントや読み方を伝授

②希望条件を絞る

給料や勤務地、休日など譲れない条件は多々あると思います。ただ、希望条件が多すぎると企業選びが難しくなり、選考に進みたいと思う企業が減る可能性があります。企業に求める条件を見直しましょう。

まずは優先順位をつけてみることが大切です。企業に求める条件に優先順位をつけ、条件を緩めたり、考慮しないで企業選びをしてみましょう。

働き方の希望条件の絞り方

  • 希望条件を書き出す
    (例)
    休日:土日祝日の完全週休2日
    転勤:なし
    給料:月収30万円以上
    年間休日:130日以上
    勤務地:東京
  • 優先順位をつけて条件を緩和する
    (例)
    ①年間休日:120日以上
    ②勤務地:東京
    ③給料:月収28万円以上
    ④転勤:関東圏なら可能
    ⑤休日:シフト制でも可能

    ★まずは年間休日が確保され、東京で働ける仕事を探してみよう

これまで視野に入らなかった企業を知ることができ、働き方を考え直すきっかけになることもあります。

希望条件を高く設定し就職先を絞り過ぎてしまうと、選考を受けられる企業数が減るので内定をつかむ確率も低くなってしまいます。条件に優先順位をつけて、新しい条件で企業を選んでみましょう。

③内定が出やすい業界や業種を狙う

内定率は企業によって大きな差があります。内定が出やすい業界や業種の企業を選ぶことで、内定率を上げていくことができます。

たとえば、不況が騒がれている出版業界では新卒採用の人数が一桁となっているような状況です。しかし、希望者も多いので、倍率が極端に上がっています。そのため、内定をつかめる確率が低いのです。

一方、IT業界は成長スピードが著しく、人手が不足している傾向にあります。また、新型コロナウイルス感染症の影響で、医療や運輸の業界も求人が増えているのです。

業種では、不動産や金融の営業職は体力的にも精神的にもタフさが求められ、離職率が高い場合も多いです。そのため、人材を欲していることが多いので、内定がつかみやすくなります。

内定が出やすい傾向にある業界や仕事

  • 建設業界……とび職、建設作業員、土木作業員、測量作業員
  • 介護業界……介護職、看護助手
  • 宿泊・飲食業界……フロントスタッフ、ホールスタッフ
  • 物流業界……配送ドライバー、配達員
  • IT業界……プログラマー、システムエンジニア
  • 公務員……警察官、消防士、自衛隊

内定がつかみやすい業界や業種を狙って、選考を受けてみるのも内定への近道となります

④業績が良い業界の企業を受ける

業績が良く安定している業界は、毎年新卒採用をおこなっていることがほとんどで、内定を得やすくなっています。規模にかかわらず業績が安定した業界の企業を探してみましょう。

たとえば、衣食住を担う業界は需要がなくなることが考えづらく、毎年新卒採用をおこなっている企業も多くあります。

特に建設・建築、土木の業界も需要が常に一定程度あり、防災や減災の観点から業績が安定しています。中小企業も多いので探してみましょう。

業績の良い業界がわからない場合は、業界研究をおこなったり、大学のキャリアセンターや就職エージェントに求人の多い業界を聞いてみるのがおすすめです。

業績が良い業界の企業とは、将来性のある仕事と言い換えることもできます。こちらの記事を参考に就職につながる仕事を探してみてください。
将来性のある仕事13選! これから需要が高くなる仕事とは?

ITやWeb業界は人手不足が顕著で、就職がしやすい企業も多くあります。その中でもWeb業界をより詳しく知りたい人は、こちらの記事を参考にしてください。
Web業界の全貌を徹底調査|選考突破の秘訣や自己PR例文も解説

建設業界は求人が多いため、就職しやすい企業が多くあります。建設業界をより詳しく調べたい人は、こちらの記事を参考にしてください。
建設業界の全貌がわかる! 課題・動向から仕事内容まで徹底解説

長期的なプランを考えている人は、こちらの記事を参考に10年後もなくならない仕事に就くのがおすすめです。
10年後もなくならない仕事8選を就職のプロが見抜く! 内定術も

平井 厚子

プロフィール

業績の良い企業がわからない時は、中堅のBtoB企業のような、知名度がなくてもしっかりと実績のある企業を探してみてはどうでしょうか。

手間はかかりますが就職四季報に目を通したり、「横浜市 製造業」のようなキーワードでGoogle検索をしたりして、個別の企業情報を収集してみましょう。

BtoBの企業は知名度が高くなくても、高い業績を挙げている企業も多くあります。見つけ方にはポイントがあるので、こちらの記事を参考にしてみてくださいね。
BtoB企業とは? BtoCとの違いから企業の探し方まで徹底解説

アドバイザーコメント

就職が決まらないときは企業選びから見直すことが大切

就職先を決めるためには、企業選びが大切です。企業選びに失敗しないための考え方を3つ説明します。

1つ目は偏った企業ばかり選ばないことです。就職が決まらない学生の就活では、企業規模や業界が偏っているケースが多くあります。有名企業は選考倍率が高く、企業選びの条件が偏ると、就職先が決まらなくなってしまいます。

これまで大企業だけ応募しているなら規模が小さな企業や、大企業の関連会社を選んでみるなど、企業選びが大手企業や人気企業に偏らなくなりますよ。

2つ目は内定が出やすい業界、業種、企業を選ぶことです。人が集まりにくい業界や業務拡大のために募集人数が多い企業は、比較的内定が出やすいケースが多くなっています。

ただし、内定が出やすい業界や業種だからといって、対策を疎かにすればうまくいきません。応募する業界や業務について、しっかり対策をおこなうことが大切です。

働き方の優先順位を絞ろう

3つ目は優先したいことを絞り込むことです。休日、勤務地、待遇面などの希望条件すべてを満たす企業はなかなかなく、あったとしても大勢の応募がいる場合が多くなります。

希望条件の中で何を優先したいかを絞り込み、優先したい条件を満たしていれば、積極的に応募するようにしましょう。

企業を選ぶ際に、勤務地も考慮した方が良いのか気になる人もいますよね。こちらのQ&Aではキャリアコンサルタントが回答しているので、参考にしてみてくださいね。

就職が決まらないと落ち込むときには気分転換が必要! おすすめ3選

就職が決まらないときにおすすめの気分転換3選

  • 体を動かす
  • 信頼できる人と話す
  • 趣味に没頭する

就職が決まらないと落ち込んでしまったときには、必ず気分転換をしましょう。落ち込んだ状態で就職活動をしても、捗らないばかりか就職活動がどんどんと嫌なものになってしまいます。

週1回くらいの頻度でできるおすすめの気分転換3選を紹介するので、ぜひ実践してください。

①体を動かす

気分転換には、体を動かすことが効果的です。すぐにでもできるのはラジオ体操です。YouTubeなどで検索するとすぐに出てくるので活用してみてください。家の周りを10分散歩するのも効果的です。

有酸素運動をすることでストレスが緩和されるといわれています。

有酸素運動をすると幸せを感じるホルモンである「セロトニン」が出るため、就職活動で落ち込んでしまったときの気分転換としてピッタリです。体を動かし、憂鬱な気分を晴らしていきましょう。

リフレッシュするタイミングはどのようなときが良いですか?

谷所 健一郎

プロフィール

気持ちが落ち込んで憂鬱なときはすぐにリフレッシュしよう

気分が落ち込んで憂鬱なときは、無理をして就活を続けても良い結果につながらないことが多いので、すぐにリフレッシュしましょう。

リフレッシュせずに就活を継続すると、精神面で立ち直れなくなってしまうことがあります。

落ち込んでなくても定期的に週1回くらいは、体を動かすことや好きなことに没頭して、就活に新たな気持ちで打ち込みましょう。

②信頼できる人と話す

就職が決まらないと不安な感情を持っているときは、自分だけで抱え込まずにほかの人に伝えてみることでも気分転換が図れます。信頼できる家族や友人、先生と話しましょう。

最初は、就活と関係ない話で笑うことを心掛けてみてください。笑うと副交感神経が優位に働きます。副交感神経とはリラックスした状態を感じさせる神経なので、安らぎを感じやすくなるのです。

就職活動の話をするときは、心配事や不安も正直に伝えましょう。話すことで自分の頭を整理することもでき、あなたをよく知っている人だからこそ役に立つアドバイスを受けられるかもしれません。

そもそも、話すだけですっきりすることもあるので、信頼できる人にうまく頼ってみてください。

③趣味に没頭する

就職が決まらないという不安はなかなか頭を離れないと思いますが、趣味に没頭すると気分が晴れることもあります。好きなことを存分に楽しむことで就活を忘れたり、活力をもらったりしましょう

就活に強いストレスを感じるときは一度離れてみることも大切です。趣味の時間にも就活のことを考えてしまう人は、就活で使う本やスーツなどを見えないところにしまったり、スマートフォンの電源を切ってみると、忘れることができるかもしれません。

趣味の時間でリフレッシュができたら、また就職活動を頑張りましょう。

こちらのQ&Aでは就活に行き詰ったときの気分転換の方法を、キャリアコンサルタントが解説しています。参考にしてみてくださいね。

就職が決まらない場合にも進める4つの道

就職が決まらない場合にも進める4つの道

  • 就職留年・浪人
  • 大学院進学
  • フリーター・派遣
  • 職業訓練

万が一、就職が決まらない場合でも進める道はあります。ここからは、代表的な4つの道を紹介します。

就職先が決まらなくても、人生が暗くなってしまうということはありません。納得して就活を終えられることが大切です。就職をしないという選択をして、自分らしい道を選ぶ人もいます。

まずは就職以外の道も知っておき、自分自身の就活が納得した形で終えられるように、視野を広げていきましょう。

就活で全落ちしてしまうことが不安な人は、こちらの記事で全落ちする学生の特徴を知って対策を進めていきましょう。
就活で全落ちする学生の特徴と挽回方法|今からできる秘策を紹介

就活がうまくいかずにニートになりたいと考えたことがある人もいるのではないでしょうか。こちらの記事を参考にニートになるリスクも把握しておきましょう。
ニートになりたい人必見! 必要な準備や知っておくべきリスクを解説

①就職留年・浪人

もしも就職先が決まらないときは、就活の期間を延長するという手段があり、就職留年・就職浪人と呼ばれています。

厚生労働省が定める青少年雇用機会確保指針では、企業側に大学卒業後3年以内の学生を、新卒として扱うように協力を求めています。もしも大学を卒業と同時に就職ができなくても、新卒の学生として選考を受けられる可能性があることを知っておいてください

就職留年とは卒業せずに大学に籍を残すことです。休学となる場合が多く、学費がかかることもあります。就職浪人は大学を卒業して就活をすることです。費用はかかりませんが、大学のキャリアセンターが利用できないこともあるため、注意してください。

就職留年・浪人はいずれも、選考で理由を聞かれることになります。就職留年・浪人したときの理由を伝えられるようにもしておきましょう。

就職留年や浪人は、企業からするとマイナスな要素として見られることがほとんどでしょうか?

平井 厚子

プロフィール

就職留年・浪人がマイナスに働く企業もある

そういう価値観を持つ企業があることは、否定できません。就活1年目に受けた企業には応募できないこともあります。

就職留年や浪人を選んだ場合は、下記のことを採用担当者が納得するように説明することが求められます。

・留年や浪人を選んだ理由
・1年目の就活との違い
・留年や浪人での時間の使い方
・自分自身の成長

安易に就活の期間を延ばすのではなく、1回目の就活を分析して改善しながら取り組み、自分を成長させながらぎりぎりまで粘ってみてください。

留年が就職活動に与える影響は以下の記事で解説しているので参考にしてみてください。成功のコツもまとめています。
留年すると就職できない? 企業側の捉え方と内定を得るための方法

就職浪人と就職留年をすることを悩んでいる学生にキャリアアドバイザーが回答をしているので、こちらも参考にしてみてください。

②大学院進学

大学卒業までに就職先が決まらないという場合は、大学院へ進学するという道もあります。専門的な勉強ができ、企業によっては大学院卒の初任給が高く設定されているというメリットもあるのです。

厚生労働省が発表している令和5年賃金構造基本統計調査によると、初任給の平均は大卒者で23万7,300円、大学院卒者で27万6,000円となりました。大学院を卒業した方が初任給が高くなる傾向にあります

大学院へ進学するためには試験を受ける必要があります。試験は9~10月と1~2月に実施されることが多く、就職活動から大学院進学へと方針を変える場合には時期にも注意しましょう。

文系の大学院に進学した後の就活に不安を覚える人もいるのではないでしょうか。こちらの記事を参考に文系の大学院生の就活事情を知っておきましょう。
文系の大学院生の就活事情を解説! 就職を成功させる3つのポイント

③フリーター・派遣

就職先が決まらなかったとしても、フリーターや派遣社員という形態で働くこともできます。アルバイトであれば面接を受け、派遣社員であれば派遣会社の登録をして働くという流れになるのがほとんどです。

フリーターや派遣社員の場合は、働く時間を自由に選べるメリットがあります。たとえば日中は就活や資格の勉強にあて、夜はアルバイトや派遣社員として働くということもできるのです。

ただし昇給やボーナス、退職金などで正社員と差が付くことがあります。その点は事前に知っておきましょう。

フリーターになった場合の将来性に不安を感じている人もいるのではないでしょうか。フリーターと正社員のリアルな違いを知りたい人は、こちらの記事を参考にしてください。
フリーターとは? 正社員とのリアルな違いや将来性を徹底解剖

フリーターを経て正社員になることもできます。こちらの記事を参考に、フリーターになることを検討してみましょう。
フリーターから正社員になる7つのコツ! おすすめの職種も紹介

フリーターへのイメージから将来性が不安だと感じる人は、こちらの記事を参考に実態を捉え考えていきましょう。
フリーターの末路は暗い? リアルな実態や回避する方法を徹底解説

大卒フリーターの実情や抜け出す方法を知りたい人は、こちらの記事を参考にしてください。
大卒フリーターの末路とは? 現状から脱出するための4ステップ

④職業訓練

ハローワークを通じて、職業訓練を受けることができます。

職業訓練とは、国が実施している就職につながる技能を身に付けるための講座のことです。原則は無料で受講できます。希望する場合は、住んでいる場所の近くにあるハローワークで手続きをしましょう。

職業訓練では、パソコンの使い方や介護の資格に関する勉強などをすることができ、コースによっては給付金をもらえる場合もあります。

ただし、講座は人数制限があり事前申し込みが必要で、内容によっては選考がある場合もあります。必ずハローワークでの手続きが必須です。

注意をしておきたいのは、職業訓練に行けば必ず就職先が決まるというわけではないことです。職業訓練で技能を身に付け、就活に活かすことができると覚えておきましょう。

就職が決まらない原因は必ずある! 適した対策を着実に進めよう

就職が決まらないと焦ってしまったり、落ち込んでしまうことは決して変なことではありません。あなたが就職活動を頑張って取り組もうとしている証拠でもあります。原因を見つけ、自分に合った対策を進めていくことが大切です。

就職が決まらないとしても、進むことのできる道は残されています。うまく気分転換をしながら、希望する企業への就職や進路を決めていきましょう。

この記事を参考にしながら、就職が決まらない原因の把握と対策を実践してみてくださいね。気分転換やほかの進路も視野に入れながら、納得いく形で就活を進めていきましょう。

アドバイザーコメント

就職が決まらないときは自分と向き合う機会と考えよう

本文で紹介されたことを読んでも、就職先が決まらない焦りが消えずに悩んでいる学生もいるのではないでしょうか。たしかに、仲の良い友人が先に就活を終えていると焦りますよね。

その焦りの感情を消そうとする必要はありません。ただし「社会から求められていない」などのマイナスな感情だけではなく、「まだ自分と向き合う時間がある」と前向きに捉える選択肢を自分の中に用意することが大切です。

状況をポジティブに考える力は社会人になっても生きる

就活だけでなく、就職した後にも「案件が獲得できない」や「成約できない」などの悩みを抱える機会があります。このときにも、気持ちだけ焦っても残念ながら成果は変わりません。

状況をポジティブに捉えて、あなたができることに着目して行動することが求められているのです。このように、就活は社会人になってから必要な考え方を学ぶ機会と捉えることもできます。

「早く内定を獲得すること」ではなく、時間がかかってでも「自分に合った企業を見つけること」を目的に就活に取り組みましょう。そして就活を通じて、社会人に求められるスタンスを身に付けましょう。

執筆・編集 PORTキャリア編集部

明日から使える就活ノウハウ情報をテーマに、履歴書・志望動機といった書類の作成方法や面接やグループワークなどの選考対策の方法など、多様な選択肢や答えを提示することで、一人ひとりの就活生の意思決定に役立つことを目指しています。 国家資格を保有するキャリアコンサルタントや、現役キャリアアドバイザーら専門家監修のもと、最高品質の記事を配信しています。

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記事の編集責任者 熊野 公俊 Kumano Masatoshi

高校卒業後、航空自衛隊に入隊。4年間の在籍後、22歳で都内の大学に入学し、心理学・教育学を学ぶ。卒業後は人材サービスを展開するパソナで、人材派遣営業やグローバル人材の採用支援、女性活躍推進事業に従事。NPO(非営利団体)での勤務を経て、「PORTキャリア」を運営するポートに入社。キャリアアドバイザーとして年間400人と面談し、延べ2500人にも及ぶ学生を支援。2020年、厚生労働大臣認定のキャリアコンサルタント養成講習であるGCDF-Japan(キャリアカウンセラートレーニングプログラム)を修了

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