この記事のまとめ
- 就活に失敗しても人生終了には決してならない
- 失敗しても9の方法でいくらでも挽回できる
- 心構えを変えるだけでも状況が好転しやすいので諦めないことが大切
就活に失敗し、人生が終了したと絶望してしまうことがありますよね。「新卒カードをみすみす逃してしまいもうだめだ……」「就活に失敗したから今後に何も希望が持てない」と落ち込み、なかなか立ち直れない人も多いのではないでしょうか。
就活はつらいことや大変なことが多く、失敗してしまう人もたくさんいます。しかし、就活に失敗したからといって人生終了ではありません。また、そもそもまだ失敗したとはいえないかもしれません。まずはこの状況を悲観しすぎず、前を向くことが大切です。
記事では、キャリアアドバイザーの小倉さん、上原さん、鈴木さんと、「就活が失敗、人生が終了した……」と悲しい気持ちになっている皆さんにアドバイスをしていくので、ぜひ参考にしてくださいね。
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就活で失敗しても人生終了ではない! 本当の成功をつかむために大切なことを心得よう
「新卒の就活で失敗したら人生終了だ」などとSNSや掲示板などで見ることがあるかもしれませんが、たとえ就活で失敗したとしても、そのように思う必要はありません。就活では成功しても入社後につらい思いをして不幸を感じる人もいます。本当の成功が何かを理解することで、前向きになることができますよ。
記事では、まず就活で失敗を感じるシーンや、失敗することで「人生が終了した」と感じてしまう理由を解説します。そもそもなぜ失敗だと感じ絶望してしまうのか、客観的に考えていきましょう。そのうえで、就活で失敗したとしても人生終了ではないということを6つの観点から解説します。前向きな気持ちになれるよう、ぜひチェックしてくださいね。
さらに、失敗してもここから挽回するための方法を9つ解説するので、人生終了だと考えずに取り組み、逆転を狙いましょう。
また、心構えが変わるだけでも、状況は好転しやすいです。最後に、就活に失敗しても必ず押さえておきたい心構えを解説するので、併せてチェックしてくださいね。
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まずは就活に失敗した自分を責めないようにしよう
就活に失敗した自分を責めてしまい、なかなか立ち直れない人も多いと思います。「周りの学生は成功させているのに、自分だけダメだな……」などと落ち込んでしまいますよね。
しかし、失敗をせずに就活を終えられる学生はほとんどいません。面接で全然話せなかったり、書類選考がまったく通らなかったり、WEBテストが全然解けなかったりと、何かしらで失敗をする人がほとんどなのです。
そのため、就活に失敗したことで、自分を責める必要はありません。自分の頑張りを一番知っているのは自分自身なので、まずはここまで頑張った自分を褒めてあげてくださいね。
就活で失敗を感じるシーン
就活で失敗を感じるシーン
- 希望する企業から内定をもらえない
- 内定を1つももらえない
- 内定を得たものの自分に合う企業でないのではないかと不安になる
- 企業の事情で内定取消になった
- 周囲の状況と比較するとうまくいっていない
そもそも、なぜ「就活に失敗した」と感じてしまうのでしょうか。ここからは、就活で失敗を感じてしまうシーンを解説していきます。
学生が失敗を感じるシーンを知ることで、「自分だけじゃないんだ」と気を楽にすることができますよ。まずは思いつめすぎないよう、学生がどのようなシーンで失敗したと落ち込みやすいのか、チェックしていきましょう。
①希望する企業から内定をもらえない
就活が思い通りに進まないと、「失敗した……」と感じてしまいますよね。思い通りにいかないポイントの1つとして、希望する企業から内定をもらえないということが挙げられます。
説明会や座談会などに何度も参加したり、多くの社員にOB・OG訪問をしたりと、たくさん準備したのに希望する企業から内定をもらえない状況では特に、つらい気持ちになると思います。
第一志望の企業だけでなく、「この企業なら入社しても良いな」と思える企業すべてから内定をもらえないと、納得して就活を終えられず、失敗したという気持ちになりますよね。
第一志望の企業から内定をもらえる学生は少ないです。第一志望となるとかなり魅力的な企業となり、ライバルが多くなるためです。
②内定を1つももらえない
希望する企業どころか、どこからも内定をもらえない場合も、失敗したと感じますよね。ディスコの23卒学生の6月1日時点の就職意識調査によると、6月1日時点で23卒の約77%が内定を獲得しているとされています。つまり、6月以降は内定を1つも持っていない学生は約2割強しかいないため、「友人はほとんど内定を持っている……」と悲しい気持ちになる人もいると思います。
内定がないと、「卒業後どうしたら良いのだろう」と焦りが募り、追い込まれてしまい、最終的には「人生終了だ」と絶望してしまうのも無理はありません。
すでにエントリーした企業全てに落ちてしまった人は、以下の記事も参考にしましょう。今からでも挽回する方法を解説しています。
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③内定を得たものの自分に合う企業でないのではないかと不安になる
内定を得て就活を終了したものの、よくよく考えてみると「本当に自分に合う企業なのだろうか」と不安を感じている人も多いと思います。
たとえば、内定者懇親会に参加し「内定者と合わないな」と感じたり、内定承諾後にSNSなどでその企業の悪口などネガティブな情報を見たりすることで、段々と「この企業に決めなければよかった」などと就活に失敗したと感じる人もいますよね。
④企業の事情で内定取消になった
せっかく内定を得たにもかかわらず、会社の経営難により内定取消になってしまうと、就活失敗だと感じますよね。
早い時期に取消になればまだ良いものの、卒業間近で取消になると、もう応募している企業もほとんどなく、ほかの企業の内定も辞退していたりするため、大変落ち込んでしまうと思います。
⑤周囲の状況と比較するとうまくいっていない
うまく進んでいる周囲と比較し、「自分はダメなんだ……」と失敗だと感じてしまう人もいますよね。
日本は新卒一括採用制度が取り入れられており、一斉に就活を始めるシステムとなっています。そのため、周囲と比較しやすく、早々に内定を得て就活を辞めている友人がいれば、つい思いつめてしまう人もいると思います。
本当は「失敗している」とはいえなくても、優秀な周囲と比較し、必要以上に落ち込んでしまうケースです。
アドバイザーコメント
上原 正光
プロフィールを見る特に内定がもらえずつらいときは周囲に相談してみることが大切
就活に失敗したと感じ落ち込むケースで多いのは、なかなか内定がもらえないという状況だと思います。
周りの人たちが温かく見守っていてくれていればまだいいのですが、親御さんにも、内定がとれていないことについて責められたりしていると辛いですよね。
自分一人で抱え込まずに、ぜひ学校のキャリアセンターに相談して前向きに活動してもらいたいものです。また、自分の選択している業界や会社を一度ゼロから見直してみることも大切です。
内定を得ていても迷いが生じたらためらわず行動を起こそう
早くから内定をもらい就活をやめていたが、就活期間も中盤にさしかかる頃に決めていた会社との相性に問題を感じるようになったり、ほかに興味の持てる業界が見つかったりした場合にも就活に失敗したと思い込み、不安になりがちです。
気づいたからには、なるべく早く活動を再開してみましょう。思ったように終盤まで活動してみて、最終的に判断すれば良いのです。
会社というものは、入ってみないとわからない面が大きく、どの選択が良いかは誰にもわからず、どんな選択でも将来のあり方次第でなんとでもなると思います。
いかなる場合でも、自分の素直に思うありたい姿を目指して頑張ってみましょう。他人のサポートを最大限に活用して、複数の社会人の意見を聞いてみることも助けになります。第三者の意見を聞いてみたいときには、キャリアコンサルタントがお手伝いできます。
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就活では自分に適性がある仕事を選ぶ事が大事です。適性が低い仕事に就職すると、イメージとのギャップから早期の退職に繋がってしまうリスクがあります。
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強み・弱みを理解し、自分がどんな仕事に適性があるのか診断してみましょう。
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就活で失敗する人の10の特徴
就活で失敗する人の10の特徴
- 早めの動き出しができていない
- 自己分析が不足している
- 業界・企業研究が不足している
- 選考のルールやマナーを理解していない
- 闇雲に大手企業ばかり受けている
- 身だしなみに問題がある
- WEBテスト・筆記試験の対策が後回しになっている
- 不採用の理由を振り返らずに就活を進めている
- 内定を就活のゴールだと捉えている
- 就活への悩みを解決しないまま臨んでいる
そもそもなぜ就活に失敗してしまうのでしょうか。「たくさん努力していたはずなのにうまくいかない」「自分の行動の何が悪かったのかいまいちよくわかっていない」と感じている人も多いと思います。
ここからは、就活で失敗する人の特徴を10個に分けて解説するので、自分に当てはまっているものがないか確認し、改善に向かえるよう意識しましょう。
就活がうまくいかない人は、こちらの記事でも対処法を詳しく解説しているので、併せて参考にしてくださいね。
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就活がうまくいかないあなたへの処方箋|今すぐできる対策を徹底解説
就活がうまくいかないときでも、少し考え方や対策を変えれば事態は好転します。この記事では、就活がうまくいかないときの心構えや逆転法などをキャリアコンサルタントがプロ視点で解説します。就活に悩んでいる人は参考にしましょう。
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①早めの動き出しができていない
就活は、説明会を予約し、エントリーし、WEBテストの対策をし、企業研究や自己分析をおこない、書類選考や面接の対策をし……と、やることが多いです。そしてどれもぎりぎりに着手していては、万全に準備することができません。
大切なのは、計画を立てて早めの動き出しをすることです。しかし、就活に失敗している人の多くは、締め切り日直前にエントリーしたり、書類選考に応募したり、そもそも間に合わなかったりと、早めの動き出しができていないことが挙げられます。
学生はアルバイトやゼミ、研究など、やることが多いですよね。だからこそ面倒な就活の準備は後回しになってしまい、結局最後は失敗してしまうことがあるのです。
- 就活はいつから動き始めれば万全といえますか?
早ければ早いほど万全で、活動開始時期に正解はない
動き出すタイミングとしては、早いことに越したことはありません。早めの計画を立てて行動することで、何かイレギュラーがあったときに対応できます。
遅くなればなるほど、就活に不利になってしまいます。まずはこの記事を読んだ時点で計画を立ててみてください。
就活が面倒でなかなか動き出せない人は、こちらの記事で前向きに進める対処法を詳しく解説しているので、併せて参考にしてくださいね。
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就活の面倒が一気になくなる方法14選|前向きに進める秘訣も解説
就活を面倒だと思う気持ちがあると、前向きに取り組むことができず、良い結果はなかなか期待できません。まずは就活を面倒だと感じる原因を把握することが重要です。そしてESの作成や面接対策、移動などの効率化についてキャリアコンサルタントが解説します。
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就活の準備はやることが多いですよね。以下の記事では就活でやることを詳しくまとめています。準備から対策まで解説しているので参考にしてみてください。
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就活は初めて経験するからこそ、やることが明確になっていない人が多いです。自分が今やることを理解して、実践していくことが重要です。この記事では、時期や状況別で就活でやることについて、キャリアコンサルタントと解説します。
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就活の準備はやることが多く時間も必要になります。最近では大学3年生から就活を始めるのが一般的です。以下の記事では手遅れになる前に大学3年からやるべきことをまとめているので参考にしてみてください。
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②自己分析が不足している
就活は自分を売り込む場ですが、そもそも自己理解がしっかりとできていなければ、アピールすることはできません。そのため、就活に自己分析は不可欠です。
しかし、自己分析不足の学生は多いです。「自分の強みや弱みは何か」「どんな価値観を持っているのか」「将来なりたい姿はどんなものか」などの理解が不足しており、いざ選考で自分のことについて聞かれると、答えられなくなってしまいます。
深掘り質問をされたときにはさらに答えに詰まり、自分をしっかりアピールできずに選考を終えてしまうのです。
自己理解がしっかりできていれば「就活の軸(企業・仕事選びの軸)」が明確になり「自分に本当に合う企業」を見つけることができます。また相性が確認でき就職後のミスマッチを未然に防ぐこともできます。
就職後「こんなはずじゃなかった……」とならないために自己分析は何よりも大切です。
③業界・企業研究が不足している
企業が求めているのは、「自社にマッチし活躍しそうな人材」といえます。そのため、就活では「企業で活躍できる」ということをアピールすることが大切です。
しかし、業界や企業についての理解が不足していると、なぜその企業で活躍できるのか、説得力のある説明ができずに、評価されにくくなってしまいます。
また企業理解が不足していると、選考でアピールできないだけでなく、そもそも自分とマッチしない企業にエントリーしてしまうリスクも考えられます。
④選考のルールやマナーを理解していない
就活には、独自のルールやマナーがあります。たとえば、学生としてふさわしい格好をする必要がある、入室や退室の所作を守る必要がある、などです。
また、福利厚生について何度も質問するのは良くないなど、いわゆる暗黙のルールもあります。
そのような選考のルールやマナーを理解せずに就活に臨んでしまうと、採用担当者からは「基本的なことを理解していないなんて、真剣に就活していないのかな」とマイナスな印象を持たれてしまい、良い結果を得ることは難しくなってしまいます。
選考のルールやマナーを無視している人は、人事の目には社会の規範を守れない人と映るかもしれません。
⑤闇雲に大手企業ばかり受けている
「どうしても大手企業に行きたい」「大手企業に行かなければ格好が悪い」と考え、闇雲に大手企業ばかり受けている人も、就活に失敗しやすいです。
大手企業は、りたい姿から逆算して考えてみよるところもあります。つまり、大手企業は落ちるのが普通だといえます。
そのため、大手企業しか受けていない人も、どこからも内定を得られないなど、就活が失敗してしまうことが多いのです。
大手企業ばかり受けている人は、自分は何をやりたいのか? どんな(誰の)役に立ちたいのか? 自分にとってのやりがいとは? など、自分の価値観に沿った「就活の軸」が定まっていないケースがよく見受けられます。
39点以下は要注意!就活の弱点を克服するために今すぐ診断しよう
就活では気をつけるべきことが多いです。いざという時に「その対策はしていなかった…」と後悔したくないですよね。
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⑥身だしなみに問題がある
面接での回答内容を考えるのに苦戦している人が多いかもしれませんが、実は回答内容以上に身だしなみを整えることが大切です。
メラビアンの法則といい、コミュニケーションを取る際、得られる情報に矛盾があると、人は視覚や聴覚情報を優先して処理すると言われています。たとえば、つまらなさそうな顔をして「楽しかったね」と伝えると、相手は言語情報より視覚から得られる情報を優先して処理し、「つまらなかったんだな」と感じるということです。
メラビアンの法則
コミュニケーションに矛盾がある場合、「言語情報7%」「聴覚情報38%」「視覚情報55%」という割合で優先して処理するという法則
面接でどんなに良い内容を回答していたとしても、よれたスーツを着ていたり、反対に個性的なファッションをして就活のマナーを守れていなかったりすると、その印象が強く残り、良い評価を得ることが難しくなってしまいます。
⑦WEBテスト・筆記試験の対策が後回しになっている
多くの人が苦手意識を感じるWEBテストや筆記試験は、対策をつい後回しにしてしまいますよね。しかし、就職みらい研究所の就職白書2022によると、2022年卒の採用活動では、適性検査、筆記試験をおこなった企業の割合は約90%となっており、対策は不可欠です。
また、就活が本格化する大学3年生の3月以降は、書類の提出や面接に追われ、WEBテスト対策の時間はほとんど確保できません。
そのため、WEBテストや筆記試験の対策が後回しになっていると、どんどん対策する時間がなくなり、失敗してしまうことがあるのです。
⑧不採用の理由を振り返らずに就活を進めている
不採用通知を受けると、ショックで何をする気も起きなかったり、その企業のことを考えたくなくなったりしますよね。
しかし、不採用通知を受けたら、必ずその理由を振り返る必要があります。そうしなければ成長することはできず、また次の選考でも同じ失敗をしてしまうかもしれません。
「各企業ごとに不採用の理由は異なるのでは?」と考える人もいるかもしれませんが、たとえば「暗い雰囲気でぼそぼそと回答していた」など、多くの企業でマイナスに捉えられる改善点もあるかもしれません。
不採用の理由を振り返らないということは、自分の弱点を知らないまま、次に挑んでいるということになります。こうなると同じポイントで就活の失敗を繰り返してしまうので、振り返りを大事にしてください。
⑨内定を就活のゴールだと捉えている
就活のゴールは、自分がいきいきと活躍できる企業に入社を決めることです。しかし、「内定を取ること」が目的になっている人も多いです。
たとえば、内定を得ることを目的に何十社も企業を受けたり、まったく興味のない企業を受けているケースです。この場合、体力を消耗し疲労を感じたり、その企業の対策に時間をとられ、もっと良い企業に出会える機会を失ってしまうことになります。
また、内定を得ることを目的に、入社したいという強い意志を持って受けていない企業は、採用担当者にも熱意の低さが伝わり、選考を通過しにくいです。
加えて、仮に内定を得られたとしても、「本当にこの企業に入って良いのかな」と後で不安を感じ、失敗したなと考えてしまうかもしれません。
就活は単に「入社する会社を決める」ための活動です。入社後楽しくやりがいをもって働ける一つの会社に巡り会うことが大切であり、内定を得ることがゴールではありません。
また、もっといえば「会社に入社する」ことも、単に社会人の出発点に立ったに過ぎません。
⑩就活への悩みを解決しないまま臨んでいる
就活を進める過程で、悩みがたくさん出てくると思います。特に、「このまま就活を進めることに耐えられない」「疲労が限界」など、つらい思いをしているときは注意が必要です。
つらいと感じているということは、自分に合っていない進め方をしていると考えられます。「就活中だけの辛抱だ」と我慢している人も、そのつらさに冷静な判断力を失ってしまい、自分に合わない企業を選択して後悔するなど、さらにつらい状況に追い込まれることも考えられます。
アドバイザーコメント
小倉 嘉夫
プロフィールを見る1人で悩みを抱えやすい人は特に注意
就活で失敗しやすい人の特徴として「悩みを自分1人で抱えてしまっている」ケースがよくあります。
1人で考えているとネガティブな思考になりやすくモチベーションが下がったり、自己肯定感や自己効力感が低下してしまいより深い悩みになってしまうので注意が必要です。
周囲に相談することでゴールを明確にし一歩を踏み出そう
早い段階で大学のキャリアセンターでアドバイスをもらったり、キャリアコンサルタントへの相談やコーチングを受けるアクションをしてみましょう。
自分の気持ちや悩みをたくさん話すことで頭の中が整理されて、就活のストレスや自分が悩んでいることが少しずつクリアになっていきます。
その結果、自己分析や自己理解ができて就活のゴールが明確になります。現在位置とゴールが明確になると自然とアクションが浮かんできます。悩みは抱えずに相談相手を見つけて、就活を成功させる一歩を踏み出しましょう。
就活のストレスを解消する方法は、こちらの記事でも詳しく解説しているので、併せて参考にしてくださいね。
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就活のストレス解消法57選|悩みを根源から断ち切り楽に進める方法
就活のストレスは、3つの原則を意識すれば解消できることが多いです。原則を踏まえ、原因別のストレス解消法をキャリアコンサルタントと解説します。就活中は誰しもストレスを抱えがちですが、こまめに解消し楽に進めていきましょう。
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こちらのQ&Aでは就活に失敗したときの対応についてキャリアコンサルタントが回答しています。併せて参考にしてみてください。
就活に失敗してしまい、現状の打開策が知りたい人はこちらのQ&Aも参考にしてみてください。
こちらのQ&Aでは就活に失敗して大学院に進学することについてキャリアコンサルタントが回答しています。
あなたが受けない方がいい職業を確認しよう
就活では自分に適性がある仕事を選ぶ事が大事です。適性が低い仕事に就職すると、イメージとのギャップから早期の退職に繋がってしまうリスクがあります。
そこで活用したいのが「適職診断」です。簡単な質問に答えるだけで、あなたの強み・弱みを分析し、適性が高い職業・低い職業を診断できます。
強み・弱みを理解し、自分がどんな仕事に適性があるのか診断してみましょう。
・楽しく働ける仕事がわからない人
・時間をかけずに自己分析をしたい人
就活が失敗して人生が終了したと感じる原因
就活が失敗して人生が終了したと感じる原因
- 「自分はダメな人間」だと思えてしまうから
- 新卒カードを無駄にしたと感じるから
- 将来が見えず不安定な状態にあると感じるから
- 正規雇用以外は待遇が良いとは思えないから
就活が失敗しても、人生終了とまでは思わずに、前向きに乗り切れる人もいます。人生終了と感じる人は、そもそもなぜそのように考えてしまうのでしょうか。
ここからは、就活が失敗して人生が終了したと感じる原因を解説していきます。自分がどのように考えているのかを理解し、自分を客観的に捉えていきましょう。
「就活が失敗しているかも、やばい……」と感じる人は、こちらの記事で「本当にやばいと言えるのか」など状況をデータを用いて解説しているので、併せて参考にしてくださいね。
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就活がやばい状況になる原因は外的要因と内的要因の2つがあります。やばいと感じる要因を理解し、対策を立てましょう。この記事ではキャリアコンサルタントと、やばい状況に陥った就活を挽回する対処法を解説するので、チェックしてください。
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①「自分はダメな人間」だと思えてしまうから
選考に落ちることで、自分を否定されたような気持ちになり、「自分はダメな人間なんだな」と感じてしまう人もいますよね。
伝えている内容自体は良かったけれど、伝え方の問題でいまいちインパクトに残らなかったり、「優秀だけど自社には合わなさそうだな」と判断され不合格になってしまうこともあります。
人は誰しも強みや長所があります。ダメな人間など1人もいません。しかし、「選考に落ちたということは自分がダメだったんだ」と捉え、絶望してしまうのです。
就活に落ちてしまうことで、自己肯定感が下がってしまうことは誰しもがあります。自分が否定されたのではないかととらえてしまう人もいますが、そうではありません。
単に伝え方の問題だけだったりと、自信を失う必要はないのです。
②新卒カードを無駄にしたと感じるから
「新卒で就職しないと後が大変」と聞き、新卒ブランドを有効活用できなかったことに人生終了だと感じてしまう人もいますよね。
確かに、企業が新卒を重視する傾向はあります。マイナビの2021年度 既卒者の就職活動に関する調査によると、応募可能な企業を見つけるのに苦労した既卒生は約50%に上ります。
つまり、新卒が優遇される傾向にあり、たしかに新卒の方が既卒よりも就活がスムーズに進みやすいといえます。
企業によっては既卒の枠が大きいところもあります。しかし、一般的には新卒が有利と言われている現状に絶望してしまうことがありますよね。
③将来が見えず不安定な状態にあると感じるから
内定を1つも得ていない場合などは、「この先どうなるのだろう」と将来が見えず、不安定な精神状態になり、人生終了と感じてしまうことがありますよね。
入社する企業が決まっていないということは、ポジティブに考えるとこれからまだたくさんの企業に会う機会があり、また、就職する以外の道、たとえばフリーランスや起業などを目指すことも可能といえます。
しかし、就活がうまくいかなかったことで自信をなくし、どのような道もうまくいくように思えず、不安定な状態になり、絶望してしまいますよね。
④正規雇用以外は待遇が良いとは思えないから
正規雇用以外の道もあると言われることも多いかもしれませんが、そもそもフリーターや契約社員など、非正規雇用の場合好待遇が受けられないことがわかり、絶望している人もいると思います。
正規社員と非正規社員はまず給与額が異なり、半額近く差が出るとも言われています。また、契約期間が終了すれば解雇されることもあり、正社員よりは、安定性があるとはいえません。
企業によってはほとんど変わらない待遇を受けられることもあります。しかし、差が大きい企業もあるため、「正規雇用の機会を逃してしまった」と気持ちが沈んでいる人は多いのではないでしょうか。
就活に失敗したと感じても人生は終了しない6つの理由
就活に失敗したと感じても人生は終了しない6つの理由
- 志望する企業が自分にとって良い企業とも限らないから
- 社会人になってからでもキャリア変更ができるから
- 自分にとっての「成功」は常に変化するから
- 夏採用・秋採用・冬採用など後期の採用で内定を獲得できることもあるから
- 新卒採用が終わっても就活をする方法があるから
- 正社員以外の道もメリットがあるから
しかし、就活に失敗したとしても人生終了にはまったくなりません。そこで、ここからは就活に失敗したとしても、人生は終了しないといえる6つの理由を解説していきます。
失意の底に沈んでしまっている学生も多くいると思いますが、ぜひ前を向けるように、ここから解説する内容をチェックしてくださいね。
就活は単に「入社する会社を決める」ための活動です。就活に失敗したと感じるのは、決められた期間の中で、自分に合う会社が見つからなかったと思っているということですよね。
人生での試練の瞬間かもしれませんが、なんとかこの期間を乗り越えて前を向いて進んでいきましょう。多くの人が応援し、あなたを支援する準備ができています。
①志望する企業が自分にとって良い企業とも限らないから
希望する企業に内定を得られず失望している人も多いと思います。しかし志望する企業が自分にとって本当に良い企業かは、就職してからでないとわかりません。
たとえば、大企業を志望する学生は多いですが、大企業に就職することにもデメリットはあります。具体的には、自分の意に反して転勤や異動を余儀なくさせられたり、反対に異動希望が何年も通らなかったり、年功序列で実力を評価してもらえなかったりということがあるかもしれません。
また、学生のときには自分に向いていそうだと思っていた仕事が、実際にやってみると苦手なことばかりでまったく向いていないということもあります。
企業のホームページ(HP)や説明会で企業の悪い面を伝えられるケースなどほとんどなく、働いてみてからわかるマイナス要素は多くあります。学生のときに志望していた企業が自分にとって良い企業とは限らず、「就活に失敗した」と思ってもそれが人生終了とはいえないのです。
私が前職のときに雇用していた大学生アルバイトが全国チェーンの眼鏡店に就職した時の事です。
入社3か月で「会社の方針が合わないので、今の会社を退職したいんです」と相談され「3か月で会社の何がわかる? 3年働いても合わなかったら転職したら?」とアドバイスしました。今では「天職です」と笑いながら店長として全国を飛び回ってます。
就活中だけでなく、入社間もない時期においても、自分にとって最適な企業かはわからないものです。
②社会人になってからでもキャリア変更ができるから
たとえ希望しない企業や職種についたとしても、社会人になってからでもキャリアを変更することが可能です。たとえば、企画職を志望していたけれどかなわず、一度異なる職種として入社した人も、何年か働いて成績を上げ、晴れて企画職に異動できた、といったケースもあります。
転職も可能です。第二新卒であれば未経験での転職を受け付けている企業も多くあります。また、新卒よりも中途採用に力を入れている企業もあり、新卒のときには落ちてしまった企業にも、数年後スキルをつけて入社することもできます。
会社で培ったスキルを活かして起業したり、フリーランスになったりすることも可能です。
このように、社会人になってからでもいくらでもキャリアを変えることができるので、新卒でうまくいかなかったからといって悲観する必要はないのです。
働き始めて自分に合う環境ではないとか、ほかの場所で活躍した方が良いと思うようになれば、転職することは可能であり、独立することもできます。将来には、進路を自分自身で切り開いていけるさまざまな可能性があります。
③自分にとっての「成功」は常に変化するから
たとえば、新卒のときには「とにかく高収入を得られる企業に入社できれば成功」と考えていた人も、入社後数年経過して、「収入よりも、やりがいを感じられた方が良いのではないか」と考え、転職する人もいます。
このように、働いているうちに価値観が変わり、自分にとっての「成功」は常に変化していきます。新卒のときに望む働き方と、社会人になって数年経ってから希望する働き方は異なるかもしれません。
今成功を逃したとしても、自分にとっての成功は常に変化するため、思いつめすぎないことが大切です。
④夏採用・秋採用・冬採用など後期の採用で内定を獲得できることもあるから
6月中旬くらいに、一度多くの企業が採用活動を終結させるため、そこで内定を獲得できないと悲観してしまうことがあるかもしれません。
しかし、秋採用、冬採用など、後期の採用で内定を獲得できるチャンスがあるため、まだまだ諦める必要はありません。
秋採用・冬採用
それぞれ9月〜11月末、12月~3月末の期間におこなわれる採用活動
- 秋採用や冬採用は、良い企業が残っていない気がして調べる気になりません……。
良い企業もさまざまな事情から秋採用などをおこなっている
そう思っているということは、その時期に採用活動をしている企業は、採用に問題がある企業だと一方的に決めつけているということではないでしょうか?
少ない事例になるかもしれませんが、事業拡大が一気に進んでしまって採用を拡大している企業もあります。物事のとらえ方を一点からではなく、多視点から見ることが重要かもしれません。
⑤新卒採用が終わっても就活をする方法があるから
たとえば就職浪人といって、卒業後も就活を続けたり、就職留年といって、留年をして就活を続けたりと、新卒採用が終わってからも就活をする方法はいくらでもあります。
「就職浪人してうまくいくと思えない」と不安を感じる人も多いかもしれませんが、就職浪人をしている理由や、新卒の就活での失敗を改善していることなどをしっかり伝えれば、企業側も理解してくれることが多いです。
また、既卒生向けの就職エージェントなどを利用すると、手厚いフォローを受けることができるため、心強く就活を進めることができます。
⑥正社員以外の道もメリットがあるから
「正社員以外になるのは怖い」と、正社員以外の道を考えられない人は多いかもしれません。しかし、契約社員やフリーランス、アルバイトなどにもメリットはあります。
たとえば正社員は、決まった時間に就業しなければなりませんが、契約社員やアルバイトとして働くと好きな時間に働くことができるケースもあります。また、正社員が任される仕事は責任が重いものが多く、責任を負担に感じる人にとっては契約社員などの方が精神的に楽に働けるといえます。
また、正社員には副業が禁止されている場合も契約社員などでは可能であったり、仕事を選ぶことができたり、転勤を命じられることがほとんどなかったり……と、メリットは多くあります。
もちろん雇用が安定しない、好待遇が望めない、などのデメリットはありますが、それをふまえたうえで自分にとってメリットとデメリットのどちらが大きいかを考えてみると、今よりも選択肢が広がるかもしれません。
アドバイザーコメント
鈴木 洵市
プロフィールを見る失敗の原因を改善していけば必ず成功につながる
就職活動についての失敗という基準自体は、人それぞれあると思います。
たとえば第一志望の企業に落ちた、初めて受けた企業で不採用通知をもらいへこんだ、など、人によって失敗と感じるタイミングはさまざまです。
失敗は誰しもあります。大切なのは、課題を改善して次に進むということなのです。
社会人も多くの失敗により成長し続けている
社会人になると、スマートに及第点を取り続けることができる人材はほんの一握りです。ほとんどが失敗を繰り返し、反省し、改善をするというPDCAを繰り返すことで事業や自分の活動をブラッシュアップしています。
皆さんが失敗と思っていることは、自分をより良い方向に向かわせる糧であると捉えると、より強くなり、より良い人生に向かうことができます。就活に失敗したからといって、人生が終了するのではなく、むしろ始まっているといえますね。
こちらのQAでは大卒で契約社員になることについてキャリアアドバイザーが回答しています。ぜひ確認してみてください。
就活に失敗したと感じたら! おこなうべき9つの方法
就活に失敗したと感じても、絶望するのはまだ早いということがわかったと思います。
今就活に失敗したと感じていても、反省点を活かして諦めず進めていけば、いつか納得する結果を手に入れられるかもしれません。
ここからは、就活に失敗したと感じている人が挽回できる9つの方法を解説するので、しっかりチェックして臨んでみてください。
- 卒業までどれくらいの期間があれば挽回可能ですか?
いつからであっても決して遅くはない
極論を言えばいつからでも挽回は可能です。卒業してから天職に出会うことだってあるので、焦らないことが大切です。
ただ卒業までに納得できる就活をおこないたいのなら3ヶ月は確保したいですね。冬採用(12月~3月末)をターゲットにして行動計画を立てましょう。本気で3ヶ月間向き合えば、ほとんどの問題は解決します。応援しています。
①就活に失敗した原因を探る
まずは、ここまでなぜうまくいかなかったのか、原因を探ることが大切です。たとえば面接で落ちてしまうことが多いのであれば、面接の攻略法を調べつつ、自分の面接を振り返ることが大切です。
ただ、自分1人で原因を探るには限界がありますよね。そこで、各選考に苦手意識を感じている人のための原因と対策の解説記事を紹介するので、参考にしてください。
書類選考が全然通らないという人は、こちらの記事を参考に、自分の至らなかった部分を発見してみましょう。
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面接が苦手という人は、こちらの記事をチェックしてみてください。特にする秘訣をまとめています。
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アドバイザーコメント
上原 正光
プロフィールを見るありたい姿から逆算して考えてみよう
就活に失敗したと思ってしまうのはなぜでしょうか。どのような姿が実現できていないのでしょうか。ありたい姿をもう一度考えてみましょう。
失敗と思える状況は人によって大きく異なるので、一概には言えません。自分自身で視野を狭めてしまっていたり、こうあるべきだという思い込みにとりつかれてしまっているとも考えられます。
本心では違和感を感じていることから失敗につながっている可能性もある
たとえば、いつも面接で失敗するにしても、どうにも面接の場で自分の真の熱意、その会社に入りたいという自然な熱量があふれて出ていないのかもしれません。自分の真の気持ちとしては、会社の選択に何らかの違和感があることもあるでしょう。
こういった場合だと面接でうまくいかない原因は、会社の選択の仕方に問題があったのかもしれません。一度、自分の心に問いかけてみることです。そして、その結果をキャリアセンターやキャリアコンサルトといったキャリアの専門家に伝えてみましょう。
自分自身では気づけなかった何かにたどり着けると思います。自分自身で視野を狭めていないか一度チェックしてみると良いです。
②自己分析をやり直す
就活に失敗してしまう人は、自己分析が不足していることが多いと解説しました。ただ、自己分析といってもどのような視点でおこなえば良いのかわからない人も多いと思います。
就活における自己分析は、「自分が納得できるキャリアを探すためのもの」と捉えることをおすすめします。その視点を持って、最低限以下について分析しておくと、次第に「自分が活躍できるのはどのようなキャリアか」を考えることができます。
最低限自己分析しておくこと
- 好きなこと・嫌いなこと
- 得意なこと・苦手なこと
- 強み・弱み
- 自分が大切にしている価値観
- 将来なりたい姿
たとえば、「自分の強みは率先してチームを引っ張るリーダーシップだと思うから、若手のうちからチームを引っ張る機会のあるベンチャー企業などが良さそうだな」と、自己分析をしたうえで自分が納得できそうなキャリアを考えてみましょう。
自己分析の方法はこちらの記事で解説しているので、併せてチェックしてくださいね。
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自己分析は就活の明暗を分ける重要なポイント。自己分析をするメリットや自己分析のやり方、注意点などをキャリアコンサルタントが解説します。自分に合った自己分析方法を見つけて選考や企業選びに活かしましょう。
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- 就活に失敗したと感じているので、自己分析をするとどんどん自分の短所が見えてつらいです……。
短所から長所を考えるリフレーミングを試してみよう
思考がネガティブモードに入っているとそうなってしまいますよね。そんな時によく効くおすすめの思考法「リフレーミング(言い換え)」をしてみましょう。
そもそも長所と短所は表裏一体で、いわゆる「光と影」みたいなものです。たとえば私の場合だと「凝り性の飽き性で優柔不断、継続性がなく時間にルーズ」は「好奇心旺盛で協調性が高く、流行に敏感でおおらか」と言い換えられます。
あとは家族や友人に「私の長所ってどんなところ?」と聞くのもおすすめです。人から自分がどう映っているのか自己理解が進むいい機会になりますよ。ぜひ試してみてください。
短所から長所を見つける方法は、こちらの記事でも詳しく解説しています。豊富な例も紹介しているので、あなたに合うものが見つかるのではないでしょうか。
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短所を長所に言い換えることは多くのメリットがあります。具体的なメリットや言い換える方法などをキャリアコンサルタントが解説します。短所を長所に言い換える例も紹介しているので、長所がわからない人は参考にしましょう。
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③さまざまな業界や企業、職種に視野を広げる
これまでの就活では、視野を狭めすぎていた可能性もあります。たとえば、「絶対アパレル業界に行きたい」とアパレル業界しか受けていなかったものの、本来は自分に合っていない業界であったため、落ち続けてしまったということも考えられます。
そこで、これを機にさまざまな業界や企業、職種に視野を広げることをおすすめします。
ただ、どのように広げれば良いのかわからない人もいますよね。そこで、就活のプロであるキャリアセンターや就職エージェントなどに相談することがおすすめです。「自分はファッションに携わる仕事をしたいと考えているのですが、アパレル業界以外にそれが可能なところはありますか?」などと相談してみましょう。
仲の良い友人や先輩、家族などに「私に合っていそうな業界はどこだと思う?」と聞いてみることもおすすめです。
自分に合った仕事の見つけ方は、こちらの記事で詳しく解説しているので、併せて参考にしてくださいね。
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自分に合った仕事は、価値観を整理して多角的な視野を持つことで見つかります。この記事では自分に合った仕事を探すためのステップに加えて、やってはいけない選び方もキャリアコンサルタントが解説します。
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視野を広げたうえで業界を絞るようにするとより良い選択ができます。業界の絞り方はこちらの記事で解説しているので、併せて参考にしてくださいね。
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アドバイザーコメント
小倉 嘉夫
プロフィールを見る夏採用以降はゼロから就活を再スタートさせることが大切
夏採用や秋採用を受けるときは、就活当初から進めてきた流れを断ち切ってみることをおすすめします。今までの固定概念をいったん捨てて、ゼロからもう一度自己分析から始めて、業界研究、会社研究をしてみることです。
可能な限り視野を広くして、さまざまな業界の合同会社説明会に出席したり、OB・OG訪問に出かけてみたりしてください。多くの社会人と話をすることで、ピンと響く何かを捕まえることができます。
夏採用以降を実施する場合、企業側も必死であるケースも多い
企業側も採用活動はなかなか大変なものです。超有名、超人気企業でない限り、大半の企業がまだまだ採用活動を終了できていないのですが、企業側も採用を継続しているとはなかなか言えません。
そのため夏採用や秋採用というように名前を変えて、採用活動を継続せざるをえない実情があります。夏採用や秋採用というと聞こえはいいですが、採用数に満たなくて困った多くの会社が、採用活動を続けるために見せ方を変えているということもあります。
学生側も企業側もまだまだ巡り合いを期待しているということです。お互いさまなのです。心機一転企業探しを始めてください。
④資格やスキルを取得する
新卒では、ポテンシャル採用とよばれ、「入社後活躍できそうか」という視点で見られることが多く、資格やスキルを重視されることは少ないです。
しかし、資格などがあるからといってマイナスになることはなく、ほかの学生と差別化するポイントにはなりえます。たとえば、業務に関連する資格を取っておけば、「熱意がある」という印象を残すことができます。
資格は、多くの企業でアピールとなるTOEICやTOEFLなどの語学系のものがおすすめです。今後広がることが見込まれるグローバル化において多くの場面で役立つでしょう。
こちらの記事では、就活で有利な資格を解説しています。短期間で取れるものも数多く紹介しているので、ぜひチェックしてくださいね。
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就職に有利な資格の種類とアピール方法がわかれば武器になります。就職で有利な資格一覧や効果的にアピールする方法をキャリアコンサルタントが解説します。履歴書やESに記載する際の注意点も併せて紹介するので参考にしてください。
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英語力がある人は、就活でしっかりアピールしましょう。こちらの記事で英語力を用いたアピール方法を解説しているので、併せて参考にしてくださいね。
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⑤就活に関するイベントに積極的に参加する
就活に失敗してしまう人は、そもそも就活のフットワークが重いこともありますよね。しかし、成功をつかむには、行動数を増やすことが大切です。
たとえば、何人もの社員にOB・OG訪問をしたり、企業が開催する説明会やインターンに何度か参加したりと、就活イベントに積極的に参加してみましょう。
そうすることで、得られる情報量が増えるだけでなく、「よく自社のイベントに参加している学生だな」と採用担当者に顔を覚えてもらえるかもしれません。
OB・OG訪問の準備の仕方や臨み方はこちらの記事を参考にしてください。質問例70選付きで紹介していますよ。
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OB・OG訪問は社員のリアルな声を聞ける貴重な機会です。万全の準備をして最大限に活用しましょう。この記事ではOB・OG訪問の準備方法やマナーなどについてキャリアコンサルタントが解説します。OB・OG訪問を実施し、就活を成功させましょう。
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⑥周囲に相談しつつ進める
就活に失敗すると、つい抱え込み、1人で進めてしまいがちです。しかし、失敗してつらいときこそ、周囲を頼って、相談しつつ進めていくことが大切です。
周囲に相談することで、自分では気づかなかった客観的な視点を得られたり、「助けてくれる存在がいる」と心の支えができ、気が楽になります。
素を出せる友人や、家族に悩みを相談したり、就活のノウハウをプロであるキャリアアドバイザーなどに相談してみましょう。きっと1人で進めるよりも良い選択をすることができますよ。
就活の相談先は、こちらの記事で14個紹介しているのでぜひ参考にしてくださいね。
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就活の相談をするときは、相手を見極めることが大切です。この記事では、状況別におすすめの相談先や、相談方法などについてキャリアコンサルタントと解説します。また、相談する前に解決できるよう、よくある相談と回答も紹介しているので参考にしてください。
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⑦内定を得やすい業界に挑戦する
まだ一社も内定を獲得できていない人は、内定を得やすい業界に挑戦してみることも1つの手段です。
1社内定を得ることで、「とりあえず行く先はあるんだ」と、精神的に気が楽になります。
人材不足により積極採用をしており、内定を得やすい業界は以下の通りです。まずは1つ安心材料を持つために、挑戦してみましょう。
内定を得やすい傾向にある業界
- 建設業界
- 福祉業界
- 飲食業界
- 宿泊業界
- 運送業界
ただ、内定を目的にまったく関心のない業界に就職すると、入社後につらい思いをすることになるため、たとえ志望度は低くても、少しでも興味のある業界を選ぶことをおすすめします。
「内定がとれない……」と悩んでいる人は、ほかにもこちらの記事で内定をとる方法を詳しく解説しているので、併せて参考にしてくださいね。
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⑧新卒以外の方法でキャリア構築をする
たとえ新卒での就活が間に合わなかったり、希望する会社に入れなかったとしても、新卒以外の方法で自分が納得できるキャリアを構築する方法は多くあります。
先ほど転職や就職留年などを解説しましたが、より具体的にそういったキャリア構築の方法を解説していきます。
新卒以外にも多くの選択肢があることを知り、心に余裕を持ちましょう。
転職を目指す
「内定は持ってはいるけど、入社したいと思えない……」と悩んでいる人は、一度その企業に入社し、転職を目指すことも選択肢の1つです。
新卒で入社した会社で、ビジネスマナーやスキルをつけたうえで、第二新卒や中途社員として入社を狙う方法です。
仮に転職できなかったとしても、職を失うわけではないため、比較的気楽に進めることができます。
新卒はポテンシャル採用でしたが、転職の場合、具体的なスキルをアピールして進めることとなります。そのため、最初に入社した会社で業務スキルをしっかりと身に付けることが必要であることには注意してください。最低限、タイピングを一定以上の速度で打ったり、表計算ソフトを使えたりと、基本的なPCスキルは問われると考えた方が良いです。
転職を視野に入れた就活をおこなうのであれば、新卒時は、コミュニケーションスキルや営業スキル、クリエイティブ思考などの個人にスキルが身に付く業界や職種がおすすめです。
具体的にはHR業界や販促業界、新規開拓がある営業職、WEBマーケティング、ITエンジニア系が挙げられます。
就職留年をする
就職留年をするためには、あえて卒業に必要な単位を取得せず留年をしたり、休学制度を利用したりする方法があります。
また、大学によっては卒業延期制度といい、単位を取得していても留年をすることが可能な制度があります。ただ、この制度は国立大学にはありません。
就職留年をすると、学費を支払わなければなりませんが、それが問題なければ、新卒としての扱いを受けて就活できるため、応募できる企業が多く、比較的スムーズに就活を進めることができます。
就職留年のメリットは、2年間にわたり就職を考えることができるという点です。デメリットとしては、周囲の学生が少なくとも1歳は年下であり、多少肩身の狭い思いをすることがあるという点です。
既卒として就活をする
学費を支払える余裕がない人などは、卒業して、既卒として就活をする方法があります。
そもそも既卒が何かわからない人は、こちらの記事で定義を確認しておきましょう。
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専門学校や大学を卒業後の社会人経験がない人たちを指す「既卒」。現在、既卒として活動している人もいれば、卒業後の選択肢の1つとして、既卒になることを検討している人もいるかと思います。 これまで新卒一括採用が当たり前でしたが […]
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既卒は、大学からのサポートを受けにくかったり、応募できる企業が新卒と比較しかなり少なくなってしまうデメリットがありますが、電力業界や地方銀行などでは、新卒として応募できる企業もあります。
ただ、やはり苦労することが多いので、既卒として就活をするのであれば、既卒専用の就職エージェントを利用して進めると良いです。
おすすめの既卒専用の転職エージェントは以下なので、既卒として就活をすることになった場合は参考にして利用してみてください。
既卒専用のおすすめの就職エージェント
- キャリアパーク! For20’s
年間1,000名以上に面談をおこなうアドバイザーのサポートにより最短1週間で内定を獲得できる - UZUZ
1700もの媒体で紹介されており、カウンセラーから手厚い指導を受けることができる - ハタラクティブ
スキルや経歴に自信がない人に特化したサービスを受けられる - マイナビジョブ20’s
未経験でも応募可能な求人を70%以上紹介している
既卒で就活をおこなう場合、昨年の経験を活かし、就活や自分自身を振り返ることができるメリットがあります。長期インターンに参加すれば、会社と自分をみつめる時間も十分に取れるでしょう。
しかしながら、リスクも多いので、社会経験を積むことを目的としてとにかく新卒で入社し、将来自分に合う環境を目指して転職することも併せて考えてみてください。
世の中の、既卒市場と転職市場では、転職市場の方が巨大で一般的です。社会経験を求めて中途採用を積極的に進めている企業は多くあります。新卒では無理でも、同じ会社に中途入社することの方が簡単な例も多いものです。
貴重な一年間を何気なく使うのでなく、将来の可能性も考えて大切に使ってくださいね。
インターンなどで経験を積んでから就活をする
もし卒業までに余裕があるなら、長期インターンで経験を積むこともおすすめです。社員とほとんど同じ働き方をすることができるところも多く、ビジネスに必要なスキルが身につきやすいです。
また、インターン生のときに成果を出せば、正社員として採用されることもあります。
加えて、就職みらい研究所の就職白書2022によると、長期インターンに参加している人の2022年卒の割合はわずか約3%となっています。つまり、長期インターンの経験を就活でアピールすることで、周囲との差別化にもつながるといえます。
逆求人型サイトに登録し、インターンのスカウトをもらえるよう設定したり、インターン専用の求人サイトを利用すると見つけられますよ。逆求人型サイトはOfferBox、インターン専用の求人サイトはInfraがおすすめです。紹介企業数も多く、インターンのスカウトをもらう設定がわかりやすいです。応募をし、選考に合格すれば参加できます。
⑨正社員以外の方法で就職する
正社員は安定しており、なんとなく良いイメージがあるかもしれませんが、正社員以外の方法で就職する道もあります。
先ほど契約社員やアルバイトなどにも正社員と比較しメリットがあると解説しましたが、ここからはより具体的に、それらがどのような道で、どのようにして目指せば良いのか解説するので、参考にして視野を広げてくださいね。
非正規社員
先ほども解説した、非正規社員やフリーターですが、厚生労働省の平成30年若年者雇用実態調査の概況によると、若年労働者のうち、非正規社員が占める割合は全体の約31%です。
非正規社員はシフト制であることが多く、「夜の数時間だけ」などと柔軟に働くことができます。また、正社員は退職を引き留められたりする面がありますが、非正規社員であれば、合わない職場の場についてもスムーズに辞めることができます。
ただ、欠勤した分給与が減ったり、一定の期間以上非正規社員として働くと、正社員として転職したくてもスムーズにはできにくい面があることには注意してください。
非正規社員の応募は求人情報サイトなどに掲載されているので、探してみましょう。
公務員
公務員は、30歳前後の年齢までであれば、受験資格を持っていれば受けることができます。
必要なのはペーパーテストと面接対策です。目指す場所にもよりますが、ペーパーテストの勉強には少なくとも800時間がかかるといわれています。独学で目指す人もいますが、専門予備校に通う人が多いです。
倒産する心配もなければ、転勤をすることも少なく、民間企業よりも働きやすいと感じる人もいるかもしれません。
公務員と民間企業を併願したい人は、こちらの記事をチェックしてくださいね。うまく両立する進め方を詳細に解説していますよ。
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公務員と民間企業の併願は可能です。まずは併願するメリットデメリットを理解しましょう。この記事では公務員と民間企業を併願するためのコツをキャリアコンサルタントが解説します。
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公務員として働くメリットは「収入が安定している」「必ず昇給する」「基本的にはクビにならない」があります。逆にデメリットとしては「成果が給料に反映されにくい」「数年に一度部署異動がある」「労働基準法の適応外」があります。
大学院や専門学校
大学院や専門学校に進学し、知識を蓄積することも効果的です。
正社員として働きながら、業務時間外で勉強するのはかなり大変ですが、大学院や専門学校に進めば、勉強に集中できる環境で知識を付けることができます。そして、その知識を活かせる企業を受けることで、就活がスムーズに進むかもしれません。
また、大学院卒は、大学卒よりも年収が高くなり、生涯年収は数千万円差をつけられると言われています。
ただ、大学院や専門学校は、学費がかかるうえ、レポートや研究に追われ、大変な思いをする人が多いかもしれません。「マーケティングを勉強したい」「開発職になるための知識を付けたい」など、明確な目標を持てるのであればおすすめです。
大学院や専門学校に進むメリットとしては、より専門的な知識や経験を得てから就職活動ができるという点です。デメリットとしては、やはり学費がかかる点が一番大きいです。
フリーランスや起業
フリーランスになったり、起業をすることも、就活に失敗したときの選択肢の1つになります。フリーランスになれば働き方も仕事も選ぶことができ、起業をすれば自分でやりたいビジネスを作り上げることができます。
フリーランスになるためには、開業届を出し、ビジネスに必要な請求書などの書類をそろえます。そして、知人からの紹介やクラウドソーシングの利用、SNSを通じた営業活動をすることで仕事を獲得します。
クラウドソーシングとは
企業がインターネット上で、不特定多数に業務を発注する業務形態のこと
自分のやり方でお金を稼ぐことができ、やりがいを感じる人も多いです。ただ一方で、収入面の安定感は低く、難易度が高い働き方となっています。事業が軌道に乗るまで時間がかかり、頓挫してしまう人も多いことには気をつけましょう。
アドバイザーコメント
小倉 嘉夫
プロフィールを見る失敗した人には可能性が広がっている! 躊躇なくさまざまな経験をしてみよう
就活に失敗した人に私がおすすめするのは、「全国を移動しながらさまざまな職種のバイトをする」です。
就活に失敗したことを大きなチャンス(ターニングポイント)として捉えてみましょう。卒業後の数年間でどんな経験をするかが今後の人生に大きな影響を与えます。
今は行動を起こせば瞬時に全国や世界の情報へアクセスできる時代です。たとえば、情報誌に掲載されている求人情報に片っ端から応募してみる。自分の興味がある分野(スポーツ、芸能、音楽etc)に直接問い合わせてみる。
そうすることで、やりたいことやなりたい自分、価値観などが見えてきたり、世の中の仕組みやかかわる人たちの想いを知ることができます。
就活にとどまらない、強固な「人生の軸」を見つけられることも
この経験は唯一無二であり、誰にも真似のできない大きな強みになることでしょう。ひと回りもふた周りも大きくなったあなたは、「就活の軸」にとどまらず「人生の軸」が強固なものになっているに違いありません。このアドバイスを書いている私もワクワクしてきました。
もし今、私が皆さんの立場だったらやってみたいアクションなので、ぜひ今後の参考にしてみてください。
就活に失敗したと感じてもこれだけは押さえたい心構え
就活に失敗したと感じてもこれだけは押さえたい心構え
- 同じ失敗を繰り返さない
- 周囲と比較しない
- 就活を完全にやめない
- 1人で進めようとしない
就活に失敗したと感じる人は、つい後ろ向きな気持ちになり、どんな行動を起こすことも億劫だという人もいますよね。
そのようなケースでは、最低限ここで解説する心構えだけは覚えておくようにしましょう。そうでなければ、つらい思いをしているあなたが、よりつらくなってしまうかもしれないのです。
ここで説明する考え方を覚えておけば、つらくても少しずつでも前に進めるようになりますよ。
①同じ失敗を繰り返さない
就活で失敗をすることは当たり前だと解説しましたが、大切なのは同じ失敗を繰り返さないことです。失敗を改善できないと、その間ずっとみじめな気持ちになったり、つらい思いをすることになってしまいます。
失敗した原因が何だったのかを突き止め、それを二度と繰り返さないと意識するだけで成長することができますよ。
同じ失敗を繰り返さないためには、起こした失敗と、それに対する対策法について、記録ししておくと効果的です。就活用のノートを作成し、そこにまとめておきましょう。
就活ノートの作り方はこちらの記事で詳しく解説しているので、参考にしてくださいね。
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就活ノートを作成すると、情報を整理できたり、自己分析がはかどったりと選考対策がかなり進みやすくなります。この記事では、就活ノートの作成方法や、差をつけられるまとめ方について、キャリアコンサルタントと解説します。おすすめの文房具も紹介しているので参考にしてください。
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②周囲と比較しない
就活のゴールは、自分が納得する企業に入社することです。周囲の様子が気になってしまうかもしれませんが、卒業までに、自分が満足して入社を決めることができる企業に出会えれば良いのであり、周囲の状況と比較しないようにしてくださいね。
周囲と比較しない状況をつくるためには、友人と就活の話をしないようにしたり、SNSをログアウトすることをおすすめします。
失敗というほどの状況ではないにもかかわらず、周囲と比較して、必要以上に焦り冷静な判断力を失うともったいないので、「あくまで自分との闘い」と思うことが大切ですよ。
就職活動は一斉にスタートするので、徒競走のように周りが気になるかもしれません。しかしながら就職活動は個々の適性や目標に合う企業に就職することがゴールです。
周りと比較しないで自分のスピードで進めてください。
それでも就活に焦ってしまう……という人は、こちらの記事で対処法を詳しく解説しているので、併せて参考にしてくださいね。
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就活に焦ることは、チャンスを逃してしまったりと悪循環に陥りやすいです。焦った時に意識したい考え方や心構えをキャリアコンサルタントが解説します。うまくいかなくても焦らないことは大切ですが、行動を変えないことはNG。正しい行動をとって、焦らず就活に臨みましょう。
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③就活を完全にやめない
就活に失敗したと絶望したときは、つらいですよね。もしどうしてもつらい場合は、少し休んでも問題ありません。1日就活をしない完全な休日を作ったり、1週間程度遠出をしたり、リフレッシュすることも効果的です。
ただ大切なのは、完全に就活をやめないようにすることです。既卒や就職浪人などの道も解説しましたが、それでも普通の新卒よりは内定を得にくくなる企業もあります。後から考えて「あのときもっと行動しておけば良かったな」と後悔してしまうことも考えられます。
適度にリフレッシュし、無理のない範囲で続けていきましょう。
辛いときには、我慢しないで一度立ち止まってください。その辛さを、キャリアアドバイザーなど、専門家に伝えてください。
知らず知らずのうちに、自分の選択肢を狭めて悩んでいるのかもしれません。さまざまな打ち手が見えなくなっているのかもしれません。自分1人で悩みを抱えることだけは避けてください。
それでも、就活をやめたい、もう無理だ、と思う人もいると思います。こちらの記事ではそんな人におすすめの道や考え方を解説しているので、ぜひチェックしてみてください。
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就活をやめたいと感じたらポジティブな発想に転換しましょう。この記事では就活以外の選択肢や就活をやめたいと思う気持ちからの脱却方法などをキャリアコンサルタントが解説します。これらを参考にして次の一歩を踏み出してください。
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就活をしたくない……という気持ちになってしまった人は、こちらの記事を併せてチェックしましょう。一歩ずつ前向きになれる方法を解説していますよ。
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こちらのQ&Aではキャリアコンサルタントが就職浪人について回答しています。併せて参考にしてみてください。
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もし就活をしないと決断した場合、こちらの記事も参考にしてみてください。働く場合と働かない場合の歩める道をまとめています。
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記事では、キャリアコンサルタントとともに就活をしない場合の進路について解説します。就活せずに働く場合とそれ以外の場合も紹介するので、「就活したくない」「就活せずに正社員になりたい」という人はぜひ参考にしてください。
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④1人で進めようとしない
特に避けたいのは、周囲に相談せず、ずっと1人で就活をすることです。友人やキャリアアドバイザーなどと話したり相談したりしつつ進めることで、客観的な判断ができたり、気分転換にもなったりするので、失敗してつらいときこそ1人で進めるのはやめましょう。
また、1人で就活を進めていると、心身の不調にも気づきにくくなってしまいます。就活を進めることも大切ですが、一番重要なのはあなたの体と心が健康であることです。常に「仲間がいる」「サポートを受けられる」という状態にして、就活を乗り切りましょう。
それでもつらい気持ちが拭えない場合は、こちらの記事を参考にしてくださいね。つらさを解消する方法を解説しています。
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就活がつらい人必見! 心が軽くなる対処法を原因別に解説
就活がつらいときは、まずその気持ちを受け入れましょう。そして、就活がつらいと感じる原因に向き合い、正しく対処することが大切です。この記事ではポジティブになれる行動などをキャリアコンサルタントと解説します。
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アドバイザーコメント
小倉 嘉夫
プロフィールを見る就活で失敗したら3つの行動を心掛けよう
ある調査では第一志望に入社できる学生は約3割とのこと。ということは、現在学生が約40万人なので28万人もの学生が一番に希望していた企業に入社できていません。
そう、すべての学生が第一志望に入社できるわけではないのです。「面接でうまくアピールできなかった……」「書類選考が通らない……」就活のプロじゃないんですから失敗するのは当たり前。失敗した人ほど経験値を積めているんだと考えましょう。
とはいえ、すぐにポジティブな気持ちに切り替えるというのも難しい話ですよね。そこで気持ちを切り替えるためのアドバイスを。
1つ目は「今までやってきたこと」「できたこと」を振り返ってみましょう。2つ目はリフレッシュ。少し就活から離れて趣味やスポーツ、元気が出る音楽を聴いたり映画鑑賞もいいですね。
この失敗が正解かもしれない、と発想を転換してみよう
そして3つ目。これがとても重要。「もしこの失敗が正解だったとしたら」「自分の人生にとってプラスに作用するとしたら」と考えてみてください。
たとえば「内定もらえなかったということはそもそも自分に合っていなかったんだ」とかですね。企業は逆境や苦難、失敗をポジティブに捉えることができる人材を求めています。それを身につけるチャンスと捉えてみてはいかがでしょうか。
就活に失敗してもいくらでも幸せになれる! 可能性を知り一歩ずつ前に進もう
就活に失敗したと感じ、人生が終了したと絶望してしまっている学生は多いかもしれません。しかし、まったく終了ではなく、さまざまな可能性があることがわかったと思います。
就活はつらいことが多く、思考もどんどんネガティブになり、つい「人生終了だ……」と自分を追いつめてしまうと思います。そんなときこそ意識的に視野を広げ、さまざまな選択肢を鑑み一歩ずつ前に進んでいきましょう。
アドバイザーコメント
鈴木 洵市
プロフィールを見る就活に失敗しても原因を究明して解決すれば決して失敗にはならない
就活に失敗すると自己肯定感が下がってしまうことは、よくあることです。
人によっては就活に失敗したことが、人生終了だというところまで落ち込んでしまう人がいるかもしれません。しかし、人生終了では決してありません。失敗の原因を冷静に探り、改善していけば必ず光は見えてきます。
さすがに就活で不採用の連絡が来た日は、感情的になり、なかなか冷静になれませんよね。これは社会人の転職活動でも同じです。
そこで、時間が経って、少し冷静になってから、面接でどのような点が悪かったのかを振り返り改善していくことが大切です。次の面接につなげられるよう、頑張ってください。
その日のうちに反省して次につなげることがカギ
また、自分が落ち込みやすい性格である場合は、面接が終わった日に、良かった点と反省点を、その日に書き出しておくと良いです。
これをすることで、悪かった点について明確に気づくことができ、その理由から今回は不採用になったのだと客観視することができます。
ほとんどの学生は複数の志望企業を受けて改善を繰り返し、内定を獲得しています。焦らず、一歩一歩自分のできることを増やしていくことが重要です。
執筆・編集 PORTキャリア編集部
> コンテンツポリシー記事の編集責任者 熊野 公俊 Kumano Masatoshi
3名のアドバイザーがこの記事にコメントしました
キャリアコンサルタント/銀座コーチングスクール和歌山校代表
Yoshio Ogura〇広告業界で約15年間、人事部にて採用・キャリア相談を1000人以上受けた実績。キャリアプランニングの特別講師も経験。独立後はキャリアコーチングを提供しキャリア相談に携わる
プロフィール詳細キャリアコンサルタント/2級キャリアコンサルティング技能士
Masamitsu Uehara〇会社員時代は人事部として3000人以上の学生と面談を実施。大学でも多くの学生のキャリア支援をおこなう。独立後は、就活生からシニア層までさまざまなキャリア相談に携わる
プロフィール詳細キャリアコンサルタント/ブルーバード合同会社代表取締役
Junichi Suzuki〇1982年宮城県⽣まれ。⼤学卒業後、上場企業の営業・管理部⾨を経験し、家業を継ぐ。2017年にブルーバードを設⽴し、企業の経営支援などを展開する
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