この記事のまとめ
- 仕事が暇な人は時間の使い方を工夫して自己成長につなげよう
- 暇な時間を有意義にするには原因を明らかにしたうえで対処するのが重要
- 暇な仕事から充実した仕事に転職したいときの注意点やコツを解説
「仕事が暇」というと楽で良さそうと思われがちですが、何もすることがなく手持ち無沙汰な状態が続くと、「時間が過ぎるのが遅く感じてしんどい」と感じる人も多くいます。
仕事を通して成長したい人や意欲的に取り組もうとしていた人からすると、同年代の充実したワークライフを送っている人と比較して焦ったり、やりがいを感じられず「仕事を辞めようかな」と思う人もいるでしょう。
この記事では、キャリアアドバイザーの柴田さん、永田さん、田邉さんのアドバイスを交えつつ、仕事が暇なときの対処法を解説します。「仕事が暇すぎてつらい」「もっと充実した仕事がしたい」と感じている人は、ぜひ参考にしてくださいね。
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仕事が暇でつらいときは原因を明確にして時間の使い方を工夫しよう
仕事が暇な場合、業務量の配分に問題がある、一時的な閑散期であるなど、人によって原因は異なります。原因に応じて時間の使い方を工夫することで、暇な時間を自分にとって有意義なものにすることができます。
そこで記事ではまず、仕事が暇なときに考えられる原因、そして暇な時間を有意義にする10個の方法を解説します。自分がなぜ暇な状態なのかを明らかにして、根本から改善できる方法を実践しましょう。
暇な状態が改善される見込みがないときは、転職も対処法の一つになります。記事後半では、暇な仕事から充実した仕事に転職したいときの注意点や企業選びのコツを解説します。自分にとって効果的な対処法を見つけるために、最後までぜひ確認してくださいね。
既卒就活で後悔したくない人は、適職診断からはじめよう
既卒の就活は新卒と違い、選べる職業に限りがあります。そのため、簡単に就職先を決めると入社前とのギャップから早期退職につながる恐れがあります。
これから既卒就活をはじめる人は、まず「適職診断」を活用しましょう。適職診断では、簡単な質問に答えるだけであなたの強み・弱みとぴったりの職業がわかります。
また、どのような職業を選んだらいいか就活軸も見つかるため、これから就活を始める今に取り組むのがベストです。
既卒就活で後悔しないためにも、今すぐ診断してみましょう。
仕事が暇すぎるときにやってしまいがちなNG行為
まずはじめに、仕事が暇すぎてもやってはいけない行動を解説します。暇な時間はつい自分を律せず怠惰になってしまいがちです。しかし、どんなに暇だとしても労働時間であることに変わりないため、社会人にふさわしいおこないをしなければなりません。
仕事中暇だとしても、この2つに該当するようなおこないをしないように注意しましょう。
居眠りしたりぼーっとして過ごす
暇すぎる時間に居眠りをしたり、ただぼーっとして過ごすと時間を無駄にしてしまいます。その間にも、同年代のビジネスパーソンは新しい業務を覚えたり、スキルを身に付けて成長しています。
目的を持たずに時間が過ぎるのを待つのではなく、記事後半で解説する対処法を参考にして、将来的に自分のためになる有意義な時間にしましょう。
業務に関係しないことに手を伸ばす
暇すぎたとしても、勤務時間中であれば賃金が発生しています。関係ないことをして過ごしている姿を上司や同僚に見られれば、良いようには思われません。
暇すぎたとしても、業務に関係する範囲で自分にとってためになる時間の過ごし方を見つけてくださいね。
業務に関係しなければするべきでないことの例
- ネットサーフィンをする
- 動画サイトで動画を視聴する
- SNSを見る
- 部署全体が暇で、周囲も談笑したりネットサーフィンをしています。それでも業務に関係ないことはしない方が良いのでしょうか?
基本的にはしない方が良いがときには談笑も必要かもしれない
会社から給料をもらって働いている立場なので、業務に関係のないことは基本的にはしない方が無難です。
しかし、同じ部署の人が暇すぎて談笑していたり、関係ないことをしている様子を見かけると、ついつい自分もと考えてしまいますよね。
あまり大きな声では言えませんが、会社にバレない範囲でほどほどにするのであれば良いのでは、というのが私の個人的見解です。
社内の人間関係もありますし、一人だけ真面目すぎて孤立して浮くのも良くないと思います。同僚とうまく関係を保ちながら仕事をするのも大切でしょう。
あくまで暇なときだけにして、忙しくなったら会社の業務にひたすら取り組むことを前提にしておきましょう。
仕事に興味が持てずに、関係ないことに手を伸ばしてしまう人もいるかもしれません。そのような人は、こちらのQ&Aのキャリアコンサルタントからのアドバイスをぜひ参考にしてください。
目的なく過ごすのはもったいない! 仕事の暇な時間を成長につなげよう
仕事が暇で漠然と焦燥感や罪悪感を感じているものの、特段つらいとまでは感じていない人もいるかもしれません。そうなると、何か変化を起こそうと行動する気は起きないでしょう。
しかし、目的なく過ごす時間はもったいないです。10年後、過去を振り返ったときに「あの時間をもっと有効に使っておくべきだった」と後悔する日がくるかもしれません。
目的なく暇な時間を過ごすのではなく、暇な時間こそ自分を成長させられると捉えて時間の使い方を工夫しましょう。
アドバイザーコメント
田邉 健
プロフィールを見る暇な時間こそ使い方を工夫するとキャリアアップにつながる
仕事が暇なことに焦燥感はあるものの、時間をうまく使っておらずだらだらと過ごしている人もいるのではないでしょうか。たしかに時間があるとはいえ、何をすべきか自分で探すのも大変ですよね。
しかし、たった数分であっても時間をうまく活用するだけでキャリアアップにつながります。ぜひ暇な時間の使い方は工夫してください。
市場価値を下げるのではなく高める時間にしよう
たとえば、パソコンスキルを向上させたり、知識を習得したりする時間にしてみてはいかがでしょうか。
毎日Excelの使い方を勉強すると、学んだことを仕事に活かせます。すでに使われている関数がないシートで、数字の集計にVLOOKUP関数を活用して効率化を図ることもできます。
すると、学ぶだけでなく実務経験も積めるため、市場価値を高めることにもつながります。本文で紹介する暇な原因や解決策を読み込んで明日から行動し、キャリアアップを目指しましょう。
暇な時間が続いて仕事に飽きて、転職を検討し始めた人もいるのではないでしょうか。こちらの記事で、対処法や転職の判断基準を確認してくださいね。
仕事に飽きたときの対処法10選|転職する前にやるべきこととは
そもそも仕事が暇なのはなぜ? 原因を明らかにしよう
そもそも仕事が暇なのはなぜ? 原因を明らかにしよう
- 同僚よりも任される業務量が少ない
- 仕事をこなすスピードが速い
- 一時的な閑散期で仕事自体が少ない
- 会社の業績が悪化している
仕事が暇な原因は、会社や個人によって異なります。会社側に問題がある場合もあれば、本人に改善の余地がある場合もあります。
ここでは、仕事が暇なときに考えられる原因を4つ解説します。状況を改善するためにも、まずは原因を明らかにしましょう。
既卒就活で後悔したくない人は、適職診断からはじめよう
既卒の就活は新卒と違い、選べる職業に限りがあります。そのため、簡単に就職先を決めると入社前とのギャップから早期退職につながる恐れがあります。
これから既卒就活をはじめる人は、まず「適職診断」を活用しましょう。適職診断では、簡単な質問に答えるだけであなたの強み・弱みとぴったりの職業がわかります。
また、どのような職業を選んだらいいか就活軸も見つかるため、これから就活を始める今に取り組むのがベストです。
既卒就活で後悔しないためにも、今すぐ診断してみましょう。
同僚よりも任される業務量が少ない
自分に割り当てられる仕事量を同僚と比較してみましょう。特に同期や後輩など、自分と経験値が近い人と比べてみてください。
比較したときに任されている業務量が少ない場合は、上司の采配に問題があるか、もしくはまだ仕事を任されるほどの信頼を獲得できていない可能性があります。
上司に相談したうえで、足りていないスキルを伸ばせるように努めるなど、自己判断で突っ走らないようにしましょう。
一概に信頼されていないわけではないと思いますが、あまりにも任せられる仕事が少ない場合は何かしら自分自身に問題があるのかもしれません。
社内の「デキる人」に注目して、その人がどういうスキルや対応力を持っているのか観察してみましょう。
仕事をこなすスピードが速い
仕事をこなすスピードが比較的速い場合は、同僚と同じ業務量を任されていたとしても自分だけ暇な状態になります。
もしかすると、仕事の割り振りをおこなう上司はまだあなたのスピード感をつかめていないのかもしれません。
多くの業務量をこなせば、それだけ会社に貢献した人材として高く評価されます。自らより多くの仕事をこなせることをアピールしていくと良いでしょう。もちろんスピードだけを重視して正確さが欠けてはいけないので、注意してくださいね。
一時的な閑散期で仕事自体が少ない
閑散期と繁忙期の仕事量の差が大きい仕事は珍しくありません。「仕事が暇すぎる」というのは一時的なもので、数カ月後はむしろ激務に追われるようなサイクルの場合もあります。
閑散期と繁忙期の差が特に激しい業種
- 宿泊業
- 卸売業
- 建設業
- 飲食サービス業
この場合は、数カ月後の繁忙期に備えた準備を暇なうちにできると、有意義な時間の過ごし方になるでしょう。
会社の業績が悪化している
会社の経営が傾くと、新規の案件が取れなくなったり打開策が見つかるまで現場の社員は動けなくなったりなど、暇な時間が多くなる場合があります。これは社員個人ではどうすることもできない問題です。
ただ、もし会社が経営を閉じるとしてもあなたのキャリアは続いていきます。暇な時間を有意義に過ごして、自分のキャリアを豊かにできるように努力することが重要です。
アドバイザーコメント
柴田 登子
プロフィールを見る仕事が暇なときはまず原因を明らかにしよう
就業時間中に仕事を持て余し、暇になってしまう理由にはさまざまなものがあります。以下の状況に陥っていないかしっかりチェックしておきましょう。
原因①報連相がしっかりできていない
自分が現在抱えているタスク量、それらの進捗状況を普段から上長に報告できているでしょうか。指揮命令者は複数の部下を抱えており、あなた一人を管理しているわけではありません。
そのため、何も言ってこないので何の問題も感じていないのだろうと思い込んでいるかもしれません。また、完了報告がないから忙しく業務に打ち込んでいると考えている可能性もあります。
なぜ自分だけが暇なのだろうと考えずに、報連相のやり方を今一度見直し、手が空いていることを指揮命令者に確実に伝えるようにしましょう。
原因②仕事のピーク・オフピークが把握できていない
どのような仕事もずっと同じ仕事量で推移することはありません。月末、年度末などで多忙になることもあれば、急に対応すべき案件がなくなることもあります。
今は暇だと思っていても、そのうちピークがやってくるときのために、業務を効率化させておくなどして、備えるようにしましょう。
仕事の暇な時間を有意義にする10個の方法
原因が明らかになったら、それに応じた対処法を実践していきましょう。「上司に相談する」「スキルアップに努める」など、原因と併せて簡単に対処法も前述しましたが、具体的に何をすれば良いのかイメージできていない人もいますよね。
こちらで詳しく解説していくので、自分が暇な時間でできそうな対処法を見つけて、具体的に取り組むことや工夫の仕方を習得しましょう。
①上司に相談して新しい業務を任せてもらう
まだ上司に相談したことがない人は、ぜひ相談してみましょう。
特に自分は暇だけど先輩や上司は忙しそうにしているときは、主体的に動いて自分にできることをするべきです。「手が空いているのですが、何か任せてもらえることはありませんか」と声をかけてみましょう。
部署全体として暇そうにしているときでも、上司が動いてさらに上層部に働きかければ状況が変わる可能性もあります。暇な状態を改善したい、もっと充実した仕事をしたいという気持ちと併せて相談すれば、上司が根本的な打開策を提示してくれるかもしれませんよ。
- 周囲は忙しそうにしているのに、自分だけ暇で申し訳ないです。上司に相談したものの、改善しそうな見込みがありません。
指示を待つだけでなく自分で仕事を作り出そう
上司に相談しても仕事がもらえずに何をすれば良いかわからずに悩むこともありますよね。しかし、上司からの指示待ちで仕事をしていると、指示がないと動けない人になってしまいます。
そのため、自分で仕事を探して「◯◯をやっても良いですか」と上司に確認するのがおすすめです。たとえば、資料の整理やテンプレートの作成などですね。
さらに、あなたが身に付けたいスキルがあれば、そのスキルを活かせる仕事を作り出すのもおすすめです。具体例としては、「Excelのマクロの勉強をしているので、自動化できないか試しても良いですか」などですね。
このように、自分で仕事を作り出してスキルアップに役立てるのがおすすめです。
既卒就活で後悔したくない人は、適職診断からはじめよう
既卒の就活は新卒と違い、選べる職業に限りがあります。そのため、簡単に就職先を決めると入社前とのギャップから早期退職につながる恐れがあります。
これから既卒就活をはじめる人は、まず「適職診断」を活用しましょう。適職診断では、簡単な質問に答えるだけであなたの強み・弱みとぴったりの職業がわかります。
また、どのような職業を選んだらいいか就活軸も見つかるため、これから就活を始める今に取り組むのがベストです。
既卒就活で後悔しないためにも、今すぐ診断してみましょう。
②同僚の仕事を手伝う
自分は暇だとしても、周囲を見てみると業務に追われて忙しくしている人がいるかもしれません。自分の手が空いているのであれば、自ら声をかけて手伝いましょう。
手伝うことで暇な時間はなくなり、同僚の役に立てます。もし同僚の仕事が普段自分が担っている仕事と少しでも異なれば、新たなノウハウや視点が獲得できるかもしれません。結果的に自分の成長にもつながりますよ。
仕事をしていると、誰にでも突発的に人の手を借りなければならない場面があります。周囲からヘルプを求められたら、「お互いさま」の精神で応じましょう。
引き受けるときにはあくまで依頼した人の意向に沿い、自分のやり方を優先しないようにしてくださいね。
③ナレッジをまとめる
ナレッジとは
「知識」「知見」などの意味を持つ和製英語。ビジネスでは、企業にとって有益な情報や知識を指す
暇な時間でこれまで仕事を通して自分が学んだスキルや、獲得した知識をまとめておくと、後から役に立つ可能性が高いです。
新たな社員が配属されたときに、参考資料として渡せばスムーズに業務に取り掛かれるでしょう。もし自分が異動になって、業務を引き継がなければならないときにも活用できます。
入社して仕事を覚えていく段階では、身に付けたことをじっくり振り返る時間もなかったのではないでしょうか。仕事が暇なタイミングで、これまでの経験や出来事を振り返ってナレッジをまとめてみましょう。
ナレッジをまとめることで、普段の仕事では振り返らない「あなたができるようになったこと」の振り返りにもなります。
そうすることで、自分の強みを再認識するきっかけになるため、他人のためだけでなく自分のためにもナレッジをまとめることはおすすめですよ。
④書類やパソコン内の資料を整理する
書類やパソコン内のフォルダは、忙しいときは煩雑な扱いになりがちです。無造作に保管している人も多いのではないでしょうか。暇な時間を使ってこれらを整理しておくと、後々忙しくなったときもスムーズに仕事に取り組めるようになります。
マニュアルや契約書、申請書のフォーマットなどを紙で持っている人は、クリアファイルやパイプ式ファイルを活用し、必要なときにすぐに資料が取り出せるように整理しておきましょう。
パソコンはブックマーク機能なども活用して、自分がもっとも使いやすいようにカスタマイズしておくと便利です。メールについても、ラベルを付けて同じ内容のメールをまとめたり、不要な履歴は削除しておくと使いやすくなりますよ。
⑤職場を掃除する
自分のデスクやパソコン内の整理ができている人は、社員が共同で使うスペースや廃棄物置き場などの掃除も暇な時間の有効活用になります。
廃棄物をまとめたり、書籍やファイルを整理したり、ホコリをかぶっていたら拭き取るなど、全員が気持ちよく過ごせる環境づくりをおこないましょう。
暇な時間を使って環境整備ができるだけでなく、雑用に率先して取り組んでいるので、周囲からの信頼獲得にもつながるかもしれませんよ。
⑥パソコンスキルを鍛える
パソコンを使う必要がある仕事は多いですよね。パソコンスキルを身に付けることは、業務にも活かせるのではないでしょうか。
パソコンスキルは多くの社会人が経験を積みながら獲得していくものなので、社会人経験が浅いうちから高度なスキルを身に付けている人は貴重な存在です。
自分の市場価値を高めるためにも、暇な時間はパソコンスキルを鍛えるために使ってみましょう。
パソコンはとにかく「習うより慣れよ」です。市販されている教材を活用するより、よりリアルに自分が必要とする資料を作成していく方が早くスキルが身に付きます。
自宅にパソコンがあれば、さまざまなソフトウェアやアプリをダウンロードしてインストールしてみる、Excelで預貯金の管理をしてみるなど、身近なことから始めてみましょう。
既卒就活で後悔したくない人は、適職診断からはじめよう
既卒の就活では、限られた選択肢の中から自分に合った仕事を見つけることが重要です。しかし、本当に自分に合った仕事とは何か、見つけるのは簡単ではありませんよね?
そこでおすすめなのが「適職診断」です。簡単な質問に答えるだけで、あなたの個性や強みに最適な仕事、そして、あなたが就活でアピールできるポイントが分かります。
自分に合った仕事を見つけ、自信を持って就活を進めるためにも、 ぜひ就活を始める前に「適職診断」を試してみてください。
⑦業務に役立つ知識を獲得する
仕事が暇なときに仕事にまったく関係ない勉強をしていたら咎められるかもしれませんが、業務に関係する資格の勉強や知識の獲得であれば認められるケースもあります。
パソコンを使えるのであれば、業界のトレンドをネットで検索して調べてみるだけでも参考になります。
知識を獲得してさらに資格や免許の取得にもつながれば、キャリアアップや転職、独立など将来的に役立つ機会があるでしょう。会社が取得を推奨している資格があり、受験費用を免除してもらえるような場合は積極的に活用してください。
- 事務職です。仕事が暇なので勉強をしようと思うのですが、特におすすめの資格があれば教えてください。
まずはMOSや日商簿記、ITパスポートに挑戦するのがおすすめ
事務職ということであれば、MOSや日商簿記、ITパスポートあたりは人気が高く、持っておいても損のない資格なのでおすすめです。
また今後もし事務職を離れることがあり、ほかの職種に転職する際にも、取得資格として履歴書に記載できるので強みになることでしょう。
そのほかの資格として、秘書検定もおすすめです。ビジネスマナーの素養も身に付き、知識を買われて社内の新人教育・人材教育を任されるなど有利に働く場合もあります。
こちらは新卒向けの記事ですが、業務に活かせる知識が獲得できたり、転職で有利になる資格も多数あるので、ぜひ参考にしてくださいね。
就職に有利な資格33選|業界・状況別であなたに合った資格を解説
⑧休暇を取る
一時的な閑散期で仕事が暇なのであれば、そのときに休暇を取っておくと良いでしょう。仕事が暇で部署全体として落ち着いている状態であれば、上司も快く休暇申請を受け付けてくれるはずです。
忙しくなれば、有給休暇も取りづらくなってタイミングを逃してしまうかもしれません。閑散期のうちに休暇を取り、行ってみたい場所に行ったり、経験してみたいことにチャレンジできればリフレッシュにもなり、繁忙期に向けての準備になるでしょう。
⑨同僚とコミュニケーションを取る
勤務中時間を持て余していて、手元にパソコンや勉強道具もないのであれば、同僚とコミュニケーションをとってみてはいかがでしょうか。
同僚とは今後、業務上で助け合わなければならない機会もあるでしょう。今のうちに関係性を構築しておくことで、連携が必要なときに役立ちます。
趣味や関心ごとなど気軽な話題で打ち解けたら、仕事の目標や悩み、工夫について話し合うと、業務に活かせる知識も獲得できるかもしれません。
➉新規事業や提案を考える
これまでにない新しいプロジェクトを考えてみるのも有意義な時間の使い方です。頭の中で考えるだけなので、手元にアイテムがなくても可能です。
もしパソコンやノートがあるなら、アウトプットしてみるとブラッシュアップしやすくなります。
個人として取り組めることだけでなく、部署や会社全体を巻き込むような新規事業も考えてみると、ビジネスパーソンとしての考え方が身に付きます。社内で提案すれば、企業の成功につなげようとしている姿勢が伝わり、高く評価される可能性もありますよ。
アドバイザーコメント
柴田 登子
プロフィールを見る仕事が暇なときも工夫すれば充実した時間にできる
仕事が暇なときは、することがないとネットサーフィンをしたり、ぼんやり過ごしたりせず、有意義にその時間を活用しましょう。主な活用方法には以下のようなものがあります。
時間の使い方①スキルアップ
せっかく時間があるのですから、仕事に関係のある知識や役立つスキルを身に付けましょう。忙しいときには本を読む時間もなくなってしまうので、できるだけたくさんの書籍を読んでおくのも良いでしょう。
時間の使い方②情報収集
時間のあるときには、自分の担当する業務にかかわる情報収集をしておきましょう。世の中は急速な勢いで変化しているため、今は最も有益な方法だと思っていることもすぐに陳腐化してしまいます。
書籍を読むのはもちろんですが、SNSで世の中の生の声を収集する、オンラインサロンに参加するなどして情報収集に勤しみましょう。
時間の使い方③新しいビジネスプランの構築
ビジネスでは、常に新しいサービスを生み出していくことが大切です。しかし斬新なアイデアというものは、出そうと思って出るものではありません。ゆっくり時間をかけて、考えることができるタイミングで企画書を書き溜めておくといざというときにとても役に立ちます。
暇な状況が改善される見込みがないなら転職も検討しよう
暇な時間を使ってスキルアップに努めても、それを発揮できる機会がなければ、「暇すぎてつらい」という状況の解決にはなりません。
上司に相談したり、新しい仕事を任せてもらうようアピールしても改善されない場合は、転職も一つの選択肢として考えた方が良いでしょう。
仕事が暇ということならプライベートの時間は確保できるはずなので、その時間で転職活動も始めやすいでしょう。まずは、求人を見てみたり転職フェアに参加するなどして、さまざまな仕事を見てみるのがおすすめです。
今より自分を成長させられたり、充実感を感じながら働けそうな仕事がないか探してみましょう。
いずれは転職しようと考えているものの、きっかけをつかめない人やタイミングを見計らっている人は、こちらの記事を参考にしてください。
転職のタイミングはいつが正解? 目的に合わせた最適な時期を解説
恐怖心から転職活動を始められずにいる人は、こちらの記事を参考にしてくださいね。
転職が怖い原因17個を徹底分析! 怖さを軽くする方法も解説
仕事が暇な原因が自身のコミュニケーション不足やスキル不足といった内的要因である場合、環境を変えたからといって必ずしもつらい状況が変化するとは限りません。
自分に原因はないか、今の仕事で改善できる余地はないか、今一度見つめ直してみてください。
暇な仕事から転職するときの注意点
暇な仕事から転職するとき特有の注意点が2つあります。この2つを踏まえずに転職すると、転職した後で「やっぱり前の仕事の方が良かった」と後悔することになりかねません。
以下の2点を留意したうえで、自分にとって転職はベストな選択なのか考えましょう。
業務量が増えるのに給料が下がる可能性がある
新卒から入った会社で数年働いていたのであれば、昇給もあって新卒時と比較して給料がアップした人もいるのではないでしょうか。
別業界や別業種に転職する場合は、未経験者として応募することになります。つまりスキルとしては新卒とほぼ同じ扱いになるということです。すると、転職先の方が給料は下がる可能性が高いのです。
暇な仕事と比較して業務量は増えて忙しくなるのに、給料は下がってしまう実情に納得できない人も少なくありません。だからこそ転職前に、自分が仕事に求める条件、優先順位を明確にしたうえで、どのような選択をするのか決めることが重要です。
こちらの記事では、転職活動の流れ、対策の仕方など網羅的に解説しています。未経験者として転職を成功させるコツも解説しているので、参考にしてくださいね。
第二新卒の転職必勝法|納得のいくキャリアを見つける3つのコツ
自分のキャパシティに見合うか事前に見極めるのは難しい
仕事が暇なのがつらかったからといって、仕事が忙しくなればつらくなくなるとは限りません。自分がこなせる仕事量に見合わない量を任されると、今後は仕事が忙しすぎてつらくなるでしょう。
そのため、自分のキャパシティに見合う仕事に就くことが重要です。ただ、どれくらいの仕事を任されるのか、それがどの程度自分にとって負荷がかかるのか事前に見極めるのは困難です。
「今より充実していればなんでも良い」と楽観的に考えすぎず、慎重に企業研究を進めましょう。
企業研究で得られた情報は、後からでも見返せるようにノートにまとめましょう。こちらは新卒向けですが、見やすいノートのまとめ方を解説しているので、ぜひチェックしてください。
作り方例4選|企業研究ノートのまとめ方をイラスト付きで解説!
転職エージェントの利用がおすすめ
暇な仕事から充実した仕事に転職したい人には、転職エージェントの利用がおすすめです。転職エージェントは、企業と求職者のマッチングを支援するサービスです。
転職を検討している段階で相談すると、今自分が仕事に抱いている不満や希望をヒアリングして、どのような企業に行けば問題が解決できるかを提案してくれます。
既卒や第二新卒の人におすすめの転職エージェント
暇な仕事から充実した仕事に転職するときに、「仕事の忙しさ」が優先すべき内容なのか再度確認をしましょう。転職の軸には、仕事内容以外にも協働する人の価値観や組織のビジョンなどがあります。
「仕事が暇なことから抜け出す」が目的にならないように注意してください。
仕事選びの参考に! 暇だと感じにくい仕事の3つの共通点
仕事選びの参考に! 暇だと感じにくい仕事の3つの共通点
- 個人の裁量が大きい
- 扱っている商材の種類が多い
- 自分の強みが活かせる
最後に、暇だと感じにくい仕事の特徴を解説します。「充実した仕事がしたい」「満足感を維持しながら働きたい」という人は、これらの特徴に該当する仕事を探してみると、自分に合った企業選びの参考になりますよ。
飽きずに意欲的に取り組み続けられる仕事であれば、暇だと感じる機会も少ないでしょう。こちらの記事で飽き性の人でも長く続けられる仕事を紹介しているので、併せて参考にしてくださいね。
飽き性に向いている仕事20選|長く続けられる仕事選びの秘訣とは?
①個人の裁量が大きい
マニュアルや上司の指示に忠実に従わなければならない仕事もあれば、大まかな指示を受けて進め方や細部は自分で決められる仕事もあります。後者のような仕事を裁量が大きい仕事といいます。
個人の裁量が大きければ、仕事の品質も個人の技量や熱量によって左右されます。そのような仕事なら、暇な時間もできないくらい一つひとつの業務にこだわったり工夫することもできるのです。
- 個人の裁量が大きい傾向にある業界や職種を教えてください。
ベンチャー企業やIT業界、コンサルティング業界
業種・職種を問わず大まかな分類でいえば、ベンチャー企業のような比較的歴史の浅い会社では、組織内の決まりやルールを細かく取り決めておらず、担当者の裁量で物事が進むことが多くあります。
したがって前例にとらわれず、自分でビジネスを切り拓いていく、という意識の高い人が求められています。
業種でいえば比較的新しい分野であるIT業界、クライアントやプロジェクトによって対応が大きく異なるコンサルティング業界なども、個人の裁量が大きいといえるでしょう。
以下は新卒向けに各業界や企業の特徴を解説している記事ですが、基本情報から転職活動で役立つ知識も押さえられるので、興味がある人はぜひチェックしてください。
ベンチャー企業
20社を徹底比較!ベンチャー企業に向いている人の特徴とは?
IT業界
IT業界を徹底解剖! 押さえておきたい将来性やトレンドまで解説
②扱っている商材の種類が多い
扱っている商材が多ければ、より多くの商品知識を身に付けなければならないので、暇な時間もないくらい勉強に時間を割くことになります。
また、商材の種類が少なければ顧客から依頼があっても対応できずに断ることもありますが、商材が多ければ対応できる範囲が広いので業務が多くなりやすいです。
営業や販売であれば、提案できる商品の幅が広いため、それだけさまざまなニーズの顧客にアプローチができる点でも暇になりにくいのです。
③自分の強みが活かせる
企業選びでは、自分の強みが活かせるかどうかも重視してください。自分の強みが活かせれば、会社で活躍できる可能性も高くなります。企業側も、成果を出せて仕事の質が高い社員には、たくさんの仕事を任せたいと考えます。
そのため、任される仕事の数が多くなり、暇にならず充実した時間が過ごせる可能性が高まるのです。
アドバイザーコメント
永田 修也
プロフィールを見る暇な仕事から転職したい場合は業界研究から始めるのがおすすめ
仕事が暇で転職を検討しているなら、業界選びから見直した方が良いかもしれませんね。業務自体が暇であったり業務が回ってこないということは、これまでいた業界自体が衰退している可能性もあります。
そのため、転職を決意する段階で賑わっている業界に飛び込んでいくことで、常に忙しく自分を成長させる環境に身を置けるかもしれません。
未経験からのチャレンジは資格や知識のキャッチアップが大切
そういった未経験の業界にチャレンジする場合には、やはり関連する資格や職種に役立つ知識・経験を習得しておくことが望ましいでしょう。
たとえばこれまで営業畑で仕事をしていた人がIT業界でエンジニアとしての働き方を望んでいる場合、WebシステムのPH、java、Rubyなどの知識を学んだり、Webデザイナーを目指すならIllustratorやPhotoshopの扱いは重要なものになります。
独学でも学べるので、現在の暇な時間を活用して技術を習得すると良いですね。
また別の視点では、これまでの強みを書き出して棚卸しし、自己理解を深めることも転職を成功させるポイントになり得るかと思います。
「そもそも自分の強みがよくわかっていない」という人は、こちらの記事を参考に探してみてください。
強み一覧付き|自分の強みが必ず見つかる方法9選とアピール方法
IT業界の仕事に興味がある人は、以下の記事をぜひチェックしてください。
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仕事の暇な時間で自己成長をして充実した環境を手に入れよう
仕事が暇なことに悩んでいる人、危機感を抱いている人は、今が自己成長のチャンスです。まずは原因を明らかにし、記事内で紹介している10個の対処法を実践してみましょう。
暇な時間を目的のないもったいない時間にせず、将来振り返ったときに「あの時間のおかげで今の自分がある」と思えるような有意義な時間にしてくださいね。
アドバイザーコメント
田邉 健
プロフィールを見る仕事が暇なことを逆手にとってキャリアアップしよう
仕事が暇だと、悩んだり危機感を感じたりしますよね。しかし社会人の中には、仕事に忙殺されてやりたいことにチャレンジできない人も多くいます。
そんな中、時間に余裕があるということは貴重なチャンスといえます。逆手に取れば、大きなキャリアアップをするきっかけになるでしょう。
会社や上司に依存せず主体的に取り組むことが大切
仕事が暇な会社で仕事を作り出せるようになったら、どの会社に転職してもスキルアップできる人材になれます。
多くの人は上司からの指示を受けて仕事をしています。しかし、どの会社でも活躍する人は、自分のスキルアップにつながる仕事を作り出せるのです。
活躍できる社会人に必要なスキルを身に付けることで、会社や上司に依存せずに仕事ができる人材になります。仕事が暇な環境で働いていることを逆手に取って、キャリアアップを目指しましょう。
執筆・編集 PORTキャリア編集部
> コンテンツポリシー記事の編集責任者 熊野 公俊 Kumano Masatoshi
3名のアドバイザーがこの記事にコメントしました
キャリアコンサルタント/2級キャリアコンサルティング技能士
Takako Shibata〇製造業を中心とした大手~中小企業において、従業員のキャリア形成や職場の課題改善を支援。若者自立支援センター埼玉や、公共職業訓練校での就職支援もおこなう
プロフィール詳細キャリアコンサルタント/メンタル心理カウンセラー
Syuya Nagata〇自動車部品、アパレル、福祉企業勤務を経て、キャリアコンサルタントとして開業。YouTubeやブログでのカウンセリングや、自殺防止パトロール、元受刑者の就労支援活動をおこなう
プロフィール詳細キャリアコンサルタント/なべけんブログ運営者
Ken Tanabe〇新卒で大手人材会社へ入社し、人材コーディネーターや採用、育成などを担当。その後独立し、現在はカウンセリングや個人メディアによる情報発信など幅広くキャリア支援に携わる
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