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Q
- 理系が長期インターンに行けないのは普通ですか?
- 理系の学生さん、とくに大学院などで研究に打ち込んでいる人は、研究が忙しくてなかなか長期のインターンシップに参加するのが難しい、というのはよくあることだと思います。 私が知る限り、企業の人事担当者も、その点は十分に理解しています。また、理系の研究室に所属している場合、推薦や研究室経由での就職といった、文系の就職活動とは異なるルートがあることも多いので、その点も念頭に置いておきましょう。 では、長期インターンに参加できない代わりに、どんな就職活動対策をすればいいかというと、まずは「ご自身の研究内容や、取り組んだ論文について、専門外の人にもわかりやすく説明できるように、しっかりと整理しておくこと」です。 そして、「学会での発表経験や、研究活動を通じて得られた成果(特許出願などがあればなお良い)を、自信を持ってアピールできるように準備しておくこと」ですね。 私の分析では、理系の就職活動においては、この研究内容に関する部分が最も重要と言っても過言ではありません。 そのうえで、企業研究をしっかりおこない、自分の研究テーマと企業の事業内容や技術開発の方向性とのあいだに、どんなつながりや共通点があるのか、自分の研究を通じて得た知見や、将来実現したいことが、その企業でどのよう活かせるのか、といった「結節点」を見つけることが大切になります。 アピールポイントとしては、研究内容そのものだけでなく、たとえば「研究活動を通じて培った、課題に対して粘り強く取り組む力」「仮説を立てて検証していく論理的思考力」「研究室のメンバーと協力してプロジェクトを進めた経験(チームワーク)」など、研究という文脈のなかでも伝えられる汎用的なスキルはたくさんありますよ。 文系就職なら経験の伝え方を工夫しよう ただし、もし理系のバックグラウンドを持ちながら、営業職や企画職といった、いわゆる「文系就職」をめざす場合は、研究内容そのものの専門性というよりは、研究活動を通じて培われたコミュニケーション能力や、多角的な視点といった側面がより重視される傾向にあるということです。 その点を意識して、アピール内容を整理する必要があるでしょう。
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Q
- 就活で英語力はいらないって本当ですか?
- 「基本的にいらない」というのは少し極端な表現かもしれませんが、すべての企業で必須というわけでは決してありません。 英語力がまったくなくても応募できる企業はたくさんあります。 しかし、グローバルに事業を展開している企業や、海外との取引が多い商社、外資系企業、あるいは観光業界や一部のIT企業などでは、英語力が重視される、あるいは必須となるケースが多いです。 自分のキャリアプランと照らし合わせ、必要なら対策を! 一方で、国内市場を中心とした企業や、業務内容が主に日本語でおこなわれる職種、たとえば、多くの公務員、地域密着型のサービス業、一部の製造業などでは、英語力が直接的に求められることは少ない傾向にあります。 大切なのは、自身がどのような業界や職種に興味があり、将来どのようなキャリアを築きたいのか、という点と照らし合わせて、英語力の必要性を判断することです。 もし、英語力が必要とされる分野に挑戦したいのであれば、今からでも対策を始める価値は十分にあります。 まずは、自身の興味のある企業がどの程度の英語力を求めているのか、採用情報を確認してみることから始めましょう。
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Q
- 就職する意味がないと感じるのですが、した方が良いのでしょうか?
- 就職する意味について疑問を感じているのですね。周りが活動を始めるなかで、焦りや戸惑いを感じるのは自然なことです。 「何のために働くのか」という問いは、多くの人が人生のどこかのタイミングで向き合う普遍的なテーマでもあります。すぐに明確な答えがみつからなくても、自分自身と向き合い、考えること自体が大切です。 社会との接点や成長機会、経済的自立がメリット! 就職することのメリットとしては、まず「社会との接点を持つ」ことで視野が広がり、多様な価値観に触れられる点が挙げられます。 また、仕事を通じて専門的なスキルや知識を身に付け、自己成長の機会を得られることも大きなメリットです。そして、経済的に自立し、自分の力で生活を築いていく基盤ができることも重要でしょう。 一方で、デメリットとしては、組織のルールや時間に縛られる、人間関係のストレスを感じる可能性がある、必ずしも自分のやりたいことだけができるわけではない、といった点が考えられます。 就職しないという選択肢も視野に入れつつ、まずは自己分析や情報収集から始めてみてはいかがでしょうか。「働くとは何か」「自分は何を大切にしたいのか」を考える良い機会ととらえ、焦らずじっくりと向き合ってみてください。
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Q
- IT未経験でも第二新卒として挑戦できますか?
- IT業界未経験でも、第二新卒としてIT系の職種に挑戦することは十分に可能です。プログラミング経験や知識がほとんどない状態でも、ポテンシャルや学習意欲を重視して採用をおこなっている企業は少なくありません。 IT業界は人手不足が続いていて、特に若手の育成に力を入れている企業も多いです。目指しやすい職種としては、まずはITサポートやヘルプデスク、テストエンジニア(テスター)、あるいはIT営業などが挙げられます。これらの職種は、比較的未経験からでもスタートしやすく、業務を通じてITの基礎知識やスキルを身に付けていくことができます。 ITパスポート取得やプログラミング学習で意欲を示そう! 今からできることとしては、まずIT業界や技術に関する基本的な知識を身に付けることです。ITパスポートのような入門的な資格の勉強を始めたり、プログラミングの学習サイトやスクールなどを利用して、実際に手を動かしてみるのも良いでしょう。 面接では、なぜIT業界に興味を持ったのか、入社して何をしたいのかという熱意とともに、自ら学ぼうとする姿勢を具体的にアピールすることが重要です。未経験であることをハンデととらえず、むしろ新しいことを吸収する意欲として前向きに伝えていきましょう。
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Q
- OpenESの自己PRに写真は入れるべきですか?
- 自己PRに写真を添付すべきか、という点ですね。写真は必須ではありませんが多くの場合、あったほうがより効果的に自分をアピールできることがあります。文章だけでは伝えきれない部分を補強し、自己PRの説得力を増すケースが多いですね。 どんな写真が適しているかというと、「自己PRで書いているエピソードの具体的な場面がわかる写真」が良いでしょう。たとえば、「研究発表をしているようす」「スポーツ大会で活躍しているシーン」「自分で制作した成果物(アプリの画面、デザイン作品など)」などが挙げられます。 私がとくに印象的だったのは、学生時代に起業した経験を持つ学生さんが、自分で開発したアプリを実際に使っているシーンの写真を提出してくれたケースです。 その写真があることで、彼の持つスキルに対する説得力がぐっと高まりましたし、彼がどんなふうに仕事に取り組むのか、どんな仲間と活動していたのかが一目でわかり、非常に効果的でしたね。 自己PRと関連性のある写真を選ぶことがカギ 逆にNGなのは、「集合写真で、どれが本人か判別しにくいもの」や、「単なる遊びや飲み会の写真」です。ただ、これも絶対ダメというわけではなく、私の経験では、その写真が自己PRの内容(たとえば、コミュニケーション能力や企画力のアピール)につながっていれば、有効な場合もあります。
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Q
- 2社経験がある場合の職務要約の書き方は?
- 転職活動での職務要約の書き方、悩ましいですよね。 2社の経験がある場合、それぞれの職務内容をただ羅列するのではなく、あなたのキャリアの一貫性や成長の過程がわかるようにまとめることが重要です。 まず、直近の職務経歴を中心に、これまでのキャリア全体を数行で簡潔に要約します。そのうえで、各社ごとに在籍期間、会社概要、担当業務、そして具体的な実績や貢献を記載していくのが一般的です。 応募企業で活かせるスキルを強調し、熱意を伝えよう! 職務要約では、応募する企業が求めているスキルや経験と、自身のこれまでの経験との接点を意識して記述することが大切です。 たとえば、1社目で培った基礎的なスキルが、2社目でどのように応用され、成果につながったのか、といったストーリーを示すことができると、採用担当者もあなたの成長イメージを掴みやすくなります。 また、単に経験を並べるだけでなく、それぞれの経験から何を学び、それが今回の転職でどのように活かせるのか、という視点も盛り込むと、より説得力が増します。
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Q
- 派遣の職場見学で質問すべきことはなんですか?
- 派遣の仕事で職場見学をされるのですね。実際に働く環境を事前に見られるのは貴重な機会です。企業の採用担当者に質問をする際は、おもに「具体的な業務内容」「職場の雰囲気」「派遣社員の受け入れ体制」について確認すると良いでしょう。 たとえば、「1日の業務の流れを教えていただけますか?」「チームのメンバー構成や雰囲気はどのような感じですか?」「派遣社員として働くうえで、周囲の人に質問しやすい環境はありますか?」「研修制度やOJTはありますか?」といった質問です。 残業や服装、働きやすさに関する実務的な確認も効果的! また、残業の頻度や平均時間、服装規定、昼食をとる場所など、実際に働くうえで気になる点も遠慮なく質問してかまいません。 「これまで派遣社員として就業された人のなかで、活躍されている人の特徴はありますか?」といった質問も、自身がその職場で働くイメージを具体化するのに役立つでしょう。 ただし、給与や契約期間といった条件面に関する質問は、派遣会社の担当者にするのが一般的です。職場見学では、あくまで気持ちよく働ける環境かどうかを見極めるための質問を心がけてくださいね。
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Q
- 転職したいんですが、やりたいことがないです......。
- 今の職場環境がつらいのですね。ハラスメントや過度な仕事量は心身に大きな影響を及ぼすので、転職を考えるのは自然なことです。そして、「やりたいことが明確でないと転職してはいけない」ということは決してありません。 まずは、ご自身が心身ともに健康でいられる環境に移ることが最優先だと考えましょう。 自己分析と情報収集で、少しずつやりたいことへの方向性を見つけよう! また、やりたいことがすぐに見つからなくても、焦る必要はありません。 まず、ご自身が「これだけは避けたい」と思う労働条件や職場環境をリストアップしてみましょう。たとえば、残業が多すぎるのは避けたい、風通しの悪い職場は避けたいなどです。 それらをピックアップするだけでも、次の職場選びの軸になります。次に、これまでの仕事のなかで、少しでも「楽しい」「得意だ」「やりがいを感じた」と思える瞬間がなかったか、思い出してみてください。 そこが見えてくると、あなたの興味や強みのヒントが見つかるかもしれません。 一人で考えていくことが不安な場合はハローワークや転職エージェントに相談して、客観的なアドバイスをもらいながら、少しずつ情報収集を始めてみるのも良いと思いますよ。
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Q
- 20代の社会人です。なんのために働くのかわかりません。
- 社会人1年目で「何のために働くのかわからない」と感じているのですね。条件面で会社を選んだとのこと、入社後にギャップを感じてしまうのはよくあることです。周りの同期が目標を持って頑張っているように見えるといった焦る気持ちもよくわかります。 しかし、20代でこのような疑問を持つことは決して珍しいことではありません。むしろ、自分自身と真剣に向き合おうとしている証拠ともいえます。 小さなことから「できること」「やりたいこと」を探そう! やりがいを見つけるためには、まず今の仕事のなかで、どんな小さなことでも良いので「自分が貢献できた」と感じられる瞬間や、「面白い」と思える部分を探してみることから始めてみてはいかがでしょうか。 また、社内外の研修に参加したり、興味のある分野の本を読んだりして、新しい知識やスキルを身に付けることも、仕事への向き合い方を変えるきっかけになるかもしれません。 すぐに大きな目標が見つからなくても大丈夫です。日々の業務のなかで、少しでも「できるようになったこと」や「楽しいと感じたこと」を積み重ねていくことが、やがて「やりがい」につながっていくこともあります。 焦らず、じっくりと自分と向き合ってみてください。
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Q
- 「第一志望はゆずれない」という気持ちが強いです。応募企業を絞りすぎるのは良くないでしょうか?
- 「第一志望はゆずれない」という強い気持ち、素晴らしいですね。その企業への熱意が伝わってきます。 ただ、就職活動において第一志望の企業に絞ることには、メリットとデメリットの両面があると考えられます。 まずメリットについてですが、やはり第一志望の企業に的を絞ることで、その企業に対する自身の熱意や志望度の高さを、より集中的かつ効果的に示すことができるという点が挙げられます。 また、一つの企業に選考準備の時間を全て投入できるため、結果として企業研究や面接対策の質が格段に高まることも期待できます。 一方で懸念としては、万が一、その第一志望の企業にご縁がなかった場合に、次の企業を探し始めるための準備が大きく遅れてしまうリスクがあるという点です。 さらに、一つの企業に集中しすぎることで視野が狭くなってしまい、自身の本来の性質や強み、あるいは長期的なキャリア志向に本当に合致する他の優良な企業を見逃してしまう可能性も否定できません。 軸は持ちつつ視野も広く! 最良の企業を見つけよう 結論としては、第一志望の企業を就職活動の軸としつつも、第二志望、第三志望の企業も視野に入れ、並行して検討を進めるという、バランスの取れた進め方がおすすめです。 学生の皆さんからは普段なかなかみえにくいBtoB(企業間取引)ビジネスをおこなっている企業のなかにも、自身の志向性や価値観に驚くほど合致する業界や企業がみつかる可能性は十分にあります。 私のこれまでの調査による分析、そして多くの事例をみてきた経験から言えるのは、視野を広げて情報収集をしてみることで、思わぬ素晴らしい出会いがあるかもしれないということです。 第一志望への強い思いは大切にしつつも、多角的な視点を持って就職活動を進めていくことが、最終的に自身にとって最良の結果につながると信じています。