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Q
- 新卒でフリーランスライターになるのはやめたほうが良いですか?
- 一度企業に就職するか、最初からフリーランスでいくかは非常に悩ましいところですね。 以前私がご支援した人で、新卒で出版社に入社し編集や取材の基礎を数年間学んだあとに独立して、現在フリーライターとして活躍している人がいました。 その人がおっしゃっていた企業に就職して良かった点は「お金をもらいながら学べた」ことでした。 取材のマナー企画の構成の考え方、ビジネスコミュニケーションといった文章力「以外」のビジネスの基礎を、お給料をもらいながら実践の場で学べたことが独立後に非常に役立っているとのことでした。 「信頼」と「スキル」を蓄え選択肢を広げよう 一方で新卒でフリーになるという選択も、間違いではありません。 たとえばすでに大学時代からクライアントがいて安定した受注が見込める場合や、先ほど述べたようなビジネスマナーやノウハウが身に付いているのであれば、そのほうが早く事業が大きくなる可能性もあります。 ただしその場合は安定性よりも、継続的にお金を得ていく力(営業力)や自分を売り込む力がよりシビアに必要とされます。 キャリアの視点でみると、やはり一度企業で経験を積んで「信頼」と「スキル」を蓄えてから独立するほうが、選択肢が広がるのが現実的かなと思います。 フリーになるつもりで企業に入ったけれど、企業の大きなリソース(お金や人)を使ってダイナミックな仕事ができるほうが面白いと感じる可能性もあります。 ある種の「修行期間」ととらえて数年間企業で経験を積む、という選択をおすすめします。自身がどういうライターになりたいかを考えながら、選択肢を広げるためにどちらが良いかを判断してみてください。
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Q
- カラオケの業種って何ですか?
- カラオケボックスを運営する会社の業種は一般的に「サービス業」のなかの「娯楽・レジャー産業」に分類されます。 会社によっては「アミューズメント業」や「飲食サービス業」などに含まれることもあります。 体験空間へと進化中! 新しい価値を考えよう 将来性については、新型コロナウイルス感染症禍で一時的に大きな打撃を受けましたが、ここ数年はエンターテインメント×テクノロジーの掛け算によって、再び注目されてきています。 たとえばAI(人工知能)による採点機能、スマートフォンとの連動あるいは個室をワークスペースや配信スタジオとして活用するなど、歌う以外の付加価値を持たせた新しいサービスが次々と生まれています。 単に「歌うだけの空間」から「エンタメを体験・デザインできる空間」へと変化してきているのです。 学生の就職活動においてはこのサービスを今後どう進化させていきたいか、人を楽ませる先にどんな価値を届けたいかという視点を持つと良いかと思います。
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Q
- 新卒でベンチャーに入って後悔した人はいますか?
- 実際に入社してみて「想像と違った」と感じる人は、半分くらいはいるのではないでしょうか。 よく聞く後悔の例は入社直後から営業を任されたりした際に、十分な教育がなく「放置されている」と感じてしまうケースです。 ベンチャー企業は人、モノ、金といったリソースが限られているフェーズです。 正直に申し上げて、教育制度がきちんと整っている会社は「ほぼない」と思ったほうが良いです。 「育てられる」な「実践で学ぶ」環境だ 教育制度の整っていない環境を覚悟のうえで飛び込み、半年間必死に食らいついていけば「自分で考えて動く力」は、他の環境では得られないスピードで圧倒的に身に付きます。 「ベンチャー=成長できる」というイメージがありますが、これは「丁寧に育ててもらえる」という意味ではありません。「実践の機会がとにかく多く転がっている」という意味です。 その機会を自分でどうとらえ、乗り越えていくか。そこを正しく認識していれば後悔にはつながらないはずです。
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Q
- 広告代理店への就職に有利な大学はありますか?
- 高校生のうちから具体的な夢をお持ちで素晴らしいですね。 結論から申し上げますと「有利な大学」は存在します。ただし「偏差値」というよりも「環境と人脈」の面が大きいです。 たとえば電通や博報堂といった大手代理店では、東大、早稲田、慶応といった大学の出身者が多く在籍している印象があります。 これはOB・OG 訪問がしやすく、企業側もそれらの大学をターゲットにインターンシップやイベントを開催しやすいため、結果として企業との接点が多くなることが理由です。 大学名より「企画・発信した経験」が重要 一方で地方大学から広告業界に進む人もたくさんいらっしゃいます。 大学名以上に重要になるのは「学生時代にどんな経験をしたか」「その経験からなぜ広告業界に進みたいのか」という点です。広告代理店の仕事の核は情報を集め企画し、発信することです。 大学でマーケティング、心理学、メディア論などを学べる学部に進むことは有益ですが、それを受け身で学ぶだけでなく自身で何かを企画して発信してみる、といった主体的な活動が何よりも重要になります。 たとえ新卒で憧れの企業に1発で入れなくても、まずは広告業界に入り5年後10年後に目標の企業へ転職するというキャリアプランも選択肢の一つです。
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Q
- 「日本のアニメ業界は終わってる」というのは本当ですか?
- 労働環境が劣悪で給与が安いといったネガティブな情報が多いのは承知していますし、制作現場の厳しさがあるというのは事実です。 私自身も現在クリエイティブ系の企業の採用支援に携わっていますが、入社直後はスケジュールがタイトでなかなか収入が上がらないという話は、その会社特有ではなく業界全体として聞くことがあります。 しかし、2〜3年と実務経験を積んでいくと、自分の作ったものが作品に使われるようになり、それを誇らしそうに語る人もいらっしゃいます。時間はかかりますが、実力が正しく評価される成長産業であることは間違いありません。 今は「生まれ変わる」段階! 業界を変えるチャンスがある 一方で業界全体をみると、構造が大きく変わっていく「過渡期」の真っ只なかにあると感じています。 Netflixのような配信事業者の参入や中国資本の流入、制作過程のデジタル化など新しい技術によってアニメの作り方やクリエイターの働き方も変わりつつあります。 従来の「長時間労働・低賃金」といったイメージから脱却しディレクター職、CG 関連、プロデューサー職など、これまでにはなかった多様なキャリアパスが生まれています。 「終わっている」というよりは、むしろ「生まれ変わろうとしている」段階です。 この過渡期ならではの大変さはありますが、単に絵を描くことだけでなく物語を作る力やデジタル技術を学ぶ姿勢を持つ人にとっては、業界をよりよく変えていけるチャンスがたくさんあると思います。 不安な情報だけに流されず、自身がどう業界に携わりたいかをポジティブに考えていただきたいです。
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Q
- プラント業界はきついと聞きますが本当ですか?
- プラントエンジニアの現場が「きつい」というのは事実です。多くの人がその大変さを口にします。 長期出張や天候に左右される屋外作業、厳格な安全管理など体力と高い集中力が常に求められます。 その一方で、プロジェクトが完成したときの「達成感」は他の業界では決して味わえないほどの大きな規模のものがあり、これこそがプラント業界ならではの醍醐味だとおっしゃる人が非常に多いです。 きつさと成長は表裏一体! リアルを知ろう 最近は若手の離職防止や働き方改革の観点から、残業の削減や現場での交代制の導入など、労働環境の改善に向けた動きもみられます。 精神面では特に海外プロジェクトにおいて、文化や言語の壁を越えて調整をおこなう責任感がプレッシャーになることもあります。 ですが裏を返せば、その経験こそがグローバルに通用するスキルを身に付ける大きなチャンスとなります。 「きつさ」と「成長機会」が表裏一体となっている業界です。チームで何か大きなものを作り上げる達成感に魅力を感じるのであれば、それは大きなやりがいにつながるはずです。 自身が「どのくらいのきつさ」なら「どんな種類のきつさ」なら乗り越えられそうか、想像だけでなく現場見学や社員訪問などを通じてリアルを知ることから始めることをおすすめします。
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Q
- プラント業界はやめとけと言われるのはなぜですか?
- プラント業界が「やめとけ」といわれる理由には、大きく分けて2つの側面があると考えています。 一つは労働環境の厳しさです。プラントエンジニアの仕事は海外や地方への長期出張、現場での徹底した安全管理などがともないます。特に安全管理は危険がともなう作業も多いため、非常に厳しく指導されます。 プラントエンジニアの業務は体力的にも精神的(責任的)にも負荷が高い場面が多く、この側面が切り取られて「ブラック」といういわれ方をすることがあります。 もう一つは業界構造による誤解です。プラント業界は BtoB(企業間取引)の領域であり、一般消費者の目には触れにくく華やかなイメージはありません。 見えにくい「やりがい」を一次情報でつかもう プラント業界はエネルギー、インフラ、化学など、日本の産業基盤を支える非常に重要な役割を担っています。 むしろ現在は脱炭素や水素エネルギーといった分野で、未来の社会インフラを支えるための技術革新や再投資が進んでおり、成長領域でもあります。 やめとけという意見は、前述の「環境の厳しさ」という事実と、「一般消費者から見えにくい」という誤解が混在している結果だと感じます。 もし質問者の人が「社会を支えるやりがい」に確固たる魅力を感じているのであれば、一面的な評価に流されず実際に働いている人の話を聞くなど「一次情報」を取りに行き、自身の価値観と合うかどうかを見極めることが非常に大切です。
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Q
- 体育会系は就職活動に有利というのは本当ですか?
- 体育会系であることは、一定の強みになると思います。企業からの人気は高いですね。特に、部活動でのリーダー経験や、チームで何か目標達成に向けて頑張った経験をうまく自己PRに落とし込めると、確かに有利に働き、内定も出やすかったりするかなと思います。 気をつけてほしいのは、成果そのものよりも「プロセス」を伝えることです。もちろん、県大会で優勝したとか、全国大会に出場したといった成果は大切ですし、あるに越したことはありません。 しかし、企業側が本当に知りたいのは、「なぜその成果が出たのか」「なぜそういう行動を取ったのか」というプロセスの方です。そちらをアピールする方が、企業が求めている答えに沿っているかと思います。 経験や成果が大きな魅力となりどの業界でも好まれる 企業側が体育会系に魅力を感じる理由としては、たとえば「粘り強さ」「チームワーク力」、あるいは試合前にコンディションを整えるといった「自己管理能力」、そして「最後までやりきる力」などが挙げられます。これらは企業側が求めている素養であり、体育会系の方はそうした強みをシンプルにわかりやすく示すことができるため、魅力を感じやすいのだと思います。 業界については、おそらく全業界で好まれると思います。営業系、コンサル、金融、商社など、どの会社もチームで成果を目指し、失敗を恐れずにチャレンジしていくことが求められますので、どの業界でも有利に働くのではないでしょうか。 繰り返しになりますが、体育会系の経験や成果は武器にはなります。しかし、その効果は「伝え方」次第で大きく変わってきます。ぜひ、具体的なエピソードと、そこに至ったプロセスを整理して準備してもらえたらと思います。
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Q
- 旅行会社は年収が低いですか?
- 旅行業界は「薄給多忙」とよく言われる業界かなと思います。 実際のところ、初任給は大手で月20万円前後、中堅企業で18万円前後といったケースが多く、賞与を含めても年収300万円から400万円前後にとどまるのが一般的です。この背景には、旅行商品自体の価格競争や、利益率の低さといった業界構造の問題があります。そもそも構造的に大きく稼ぐのが難しい業界なのかなとは思います。 企画職や法人担当、マネージャーなどは年収が高いケースも ただ、職種によって差があるのも事実です。企画職や営業職、特に法人向けのツアー担当などは、成果報酬(インセンティブ)がつく場合があります。また、マネジメント職に昇進したり、海外での勤務経験を積んだりすると、その後年収が大きく伸びるケースもあるようです。 年収を上げる方法としては、営業や企画系など、成果が給与に反映されやすい職種を選ぶとか、語学力があるならそれを活かすとか、ツアー企画などの専門スキルを磨くこと、あとは海外勤務や、キャリアアップして給与が上がりやすい職種への異動を視野に入れるといった選択肢が考えられます。 動詞レベルで旅行に関する何が好きなのかを考え仕事探しをしよう 「旅行が好きだから旅行会社に勤める」というのは、非常に多い選択肢です。 しかし、「自分が旅行に行くのが好き」なことと、「旅行を誰かに紹介するのが好き(=仕事)」なことは別です。また、その旅行で「収益を上げる(=ビジネス)」ことを考えるのが好きとは限りません。 ぜひ一度、「旅行の何が好きなのか」を深く言語化してみることをおすすめします。 たとえば、「自分が考えたプランを人に紹介するのが好き」なのであれば、その欲求は旅行業界でなくても満たせるかもしれません。 ウェディングプランナーなど、もっと給与ベースが高い他の業界でも、あなたのやりたいことが実現できる可能性があります。「旅行」という名詞レベルではなく、「旅行で何をすることが好きなのか」という動名詞レベルまで落とし込んで考えることができれば、より良い仕事探しができると思います。
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Q
- 将来経営者になるためには、一回就職すべきですか?
- これについては、いくつかのパターンが考えられます。実際に、若いうちから起業した方の中には、「大手企業で3年間、営業やマーケティングを学んだ経験が、その後の起業にものすごく役に立った」と言う人もいます。 一方で、ベンチャー企業に就職し、短い期間で非常に濃密な経験を積んでから独立する方もいます。 「どんな経験がほしいか」を軸に選択しよう どちらの道にもメリットとデメリットがあります。 ベンチャー企業の場合、小規模であればあるほど、自分で企画したことから実行まで一貫して携わる経験を積めることが多いです。その分、失敗と改善を高速で繰り返すことができ、経営感覚に近いものを養うことが可能でしょう。 大企業の場合、より大きな資本を動かすなど、ダイナミックな仕事を経験できるのは大企業ならではのメリットです。 したがって、どちらが良いとは一概に言えません。 大切なのは、「今、ご自身がどちらの経験を取りに行きたいか」という視点で判断することだと思います。