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Q
- 面接での言葉遣いで気を付けることはありますか?
- 私がこれまで面接官として学生と接してきた経験のなかでは、「御社は」と言う代わりに「御社の会社は」と表現する応募者がいました。同じ言葉を何度も使用するため、その言葉遣いが気になったことがあります。 また、「自分的には」や「やっぱ」といった言葉遣いをする応募者もいましたが、これらはカジュアルすぎる表現となるため、面接の場では「私としましては」や「やはり」といった言い回しを用いるべきでしょう。 さらに、「ですね」と語尾に「ね」を付ける癖がある応募者に対しても、その語尾が気になったことがありました。 しかし、私個人の場合は、言葉遣いそのものよりも、自社への入社意欲や熱意をより重視していたため、言葉遣いで採用の合否を決めることはありませんでした。とはいえ、面接官によって言葉遣いのとらえ方は異なるため気を付けるに越したことはありません。 私が学生のサポートをおこなう際には、謙譲語・尊敬語・丁寧語といった敬語の適切な使い方を習得してもらい、「差し支えなければ」や「恐れ入りますが」といったクッション言葉を会話に取り入れるよう指導しています。 そのうえで、模擬面接をおこない、一連の回答を通して言葉遣いをチェックするのが望ましいでしょう。 言葉遣いに集中せず自分の言葉で熱意を伝えることに集中しよう! 面接中に言葉遣いに気を取られすぎると、思うような回答ができなくなることがあると私は感じています。 面接での受け答えや入退室の際の挨拶といった基本的な言葉遣いを大きく誤らなければ、あまり神経質になりすぎなくても大丈夫です。 自身の言葉でしっかりとした考えを伝えることに集中することが最も大切だと私は皆さんにアドバイスしています。
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Q
- 就活の自己紹介で言える、無難な趣味って何ですか?
- 採用担当者は、自己紹介で語られる趣味から、応募者の人柄や価値観、強みを確認することが多いです。 読書や映画鑑賞のほかに、無難な趣味として挙げられるのは、たとえばランニングです。ランニングからは継続力や目標達成意欲が、旅行からは行動力や好奇心がアピールでき、話を広げやすい特徴があります。 アイドル鑑賞も、そのもので評価が決まるわけではありません。アイドルの姿勢などに魅力を感じている点や、応援を通じて自分自身が変わったことを伝えられれば、面接の趣味として十分に回答できるでしょう。 ほかに、漫画やアニメが趣味の場合も、好きな作品について語るだけでなく、そこから得た学びを伝えることが大切です。実は、ゲームが趣味という場合も、戦略的思考が仕事に役立つといったアピールができるのです。 仕事に支障をきたす恐れがあると企業側の懸念事項になる 一方、必ずしもギャンブルが悪いわけではありませんが、たとえばパチンコが趣味だと、依存性や金銭面に問題がないかと懸念されることがあります。これまでの採用経験のなかで、演劇が趣味の場合に、芝居の練習や公演などが業務に支障を与えないか、懸念されたこともありました。 そのため、自己紹介で趣味について話すときは、業務に支障を与えないと伝えることががポイントになります。原則としてどのような趣味を伝えても問題ありませんが、趣味への取り組み方、趣味から得られたこと、そして趣味が仕事にどう生かせるかなどをしっかり伝えることが重要です。
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Q
- パソコンで作った履歴書を、使い回しても良いですか?
- 履歴書に関して、手書きの履歴書提出といった指定がなければ、パソコンで作成した履歴書を提出することは問題ありません。実際、パソコンで作成した履歴書の読みやすさを評価する採用担当者もいます。 ただし、採用担当者は志望動機や自己PRが自社に合っているかどうかを確認しますので、応募企業向けに修正が必要です。 私の採用経験では、パソコンで作成された履歴書の志望動機や自己PRが、どの企業にも当てはまるような一般的なものであれば、使い回しの履歴書だと考え評価しませんでした。 自社に向けた履歴書ではないため、入社への意欲が低いと見なすだけでなく、アピールすべきポイントを理解していないため、採用しても貢献が難しい人材だと考えたことがありました。 志望動機や自己PRは応募企業に適した内容に修正する 各企業が求めるスキルや適性は異なるため、企業研究をおこなったうえで、応募企業に入社したい理由やいかせる自分の能力を明確に記載することが重要です。住所や学歴などの基本情報は変更する必要はありませんが、志望動機や自己PRは応募企業に特化した内容を記載してください。 また多くの資格を持っている場合は、応募職種に関連しない資格が記載されていると、ほかの職種に興味があると考えることがありますので、応募企業で生かせる資格を記載するようにしましょう。
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Q
- 面接でPCスキルがない場合どう答えるべきですか?
- 面接で「PCスキルはどの程度ありますか? 」と質問する企業は、通常PCスキルを必要としていますので、「スキルはありません」や「あまり得意ではありません」といった回答では評価されません。 偽りの回答はいけませんが、たとえば「Wordの文章作成、Excelの四則計算など、基本的なPCスキルはあります。」もしくは、「Wordの文章作成、Excelの四則計算といった基本的なスキルを習得中です。」といった回答であれば、業務内容にもよりますが、問題ないと判断することもあります。 苦手であっても文書作成や四則計算などは、職種を問わず必要とするスキルですので、関連するテキストを購入してすぐに学習を始めることをおすすめします。 中途採用や第二新卒は短期間での戦力が求められるため自己研鑽が評価に繋がる 応募する職種に必要なPCスキルがある場合、「できません」と答えるのではなく、自己研鑽に努めていることを示すことが重要です。特に中途採用や第二新卒では、職種や職務が明確な求人募集が多く、必要なPCスキルが具体的に示されていることがあります。 途採用では、短期間で戦力となることが求められるため、PCスキルに関しても、販売資料の作成やデータ分析など、業務に関連する具体的な能力を示す必要があります。私の採用経験では、PCスキルが不足している応募者でも、「効果的な販促資料作成のためにPowerPointの自己研鑽を行っています」といった回答から、仕事に対する意欲を評価したことがありました。
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Q
- 面接をボイスレコーダーで録音しても良いですか?
- 面接を自分自身で録音して後から振り返ること自体は、法律上問題にはなりません。しかし、学生支援の立場としては、録音せずに面接そのものに集中することをおすすめします。 録音した内容をSNSなどで公開してしまうと、たとえ悪意がなかったとしても、名誉毀損やプライバシーの侵害といった法的な問題に発展する可能性があるのです。また、私のこれまでの経験からお伝えすると、面接官に無断で録音していることが発覚した場合、「情報が外部に流れるかもしれない」と企業側の不安を煽り、「この学生は信用できない」と思われてしまうリスクもあります。 面接内容を録音したい場合は必ず事前に許可を取ろう どうしても録音したい場合は、必ず面接前に「面接の振り返りをおこないたいため、録音してもよろしいでしょうか? 」と、丁寧に許可を取りましょう。面接官によっては断られることもありますが、誠意を持って理由を伝えれば、前向きに受け止めてくれるケースもあります。 対面の面接だけでなく、オンライン面接の場合も同様に、録音を希望する場合は事前に確認をとり、了承を得たうえでおこなうようにしましょう。録音ができなくても、面接直後に内容を思い出しながらメモを取ることで、十分に振り返りは可能です。 また、労働条件などの食い違いを防ぐ目的の場合は、内定後に交付される「労働条件通知書」で確認をおこない、不明点や相違点があれば、採用担当者に確認する方法を取りましょう。 面接時の自分の受け答えや立ち振る舞いなどを見直したい場合は、模擬面接を録画して確認するのが効果的です。 万が一、圧迫面接などでハラスメントを受け、それによって損害賠償請求を考えている場合、録音は証拠として有効になることがあります。ただし、そういう請求を考えていない場合は、無理に録音をせず、その企業の面接を辞退するという選択肢もあるでしょう。 面接官がどのような印象を持つかを考慮したうえで、ボイスレコーダーの使用については慎重に検討することが大切です。
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Q
- 面接で手応えありなのに落ちることはあるんですか?
- 選考は、ほかの応募者との比較によって合否が決まることが多いです。そのため、面接が良い印象であったとしても、最終的に不合格となる可能性はあります。私がこれまで求職者指導をした経験からいうと、たとえ面接官側が良くない評価を下していたとしても、応募者がリラックスできるように面接官が笑顔で接することもあるのです。 また、面接官のと応募者の手応えや見方も必ずしも一致するわけではありません。たとえば、話しの上手な応募者であっても、何をしたいのか、何ができるのかといった仕事に対する軸が不明確だと感じることもあります。 ほかにも、多くの逆質問ができたことで、面接官に熱意を示せたと考える人もいるでしょう。 しかし、私のこれまでの経験から言うと、逆質問の内容によっては「企業研究が不足している」と判断されてしまうかもしれません。また、過度に質問をしてしまえば「どちらが面接官なのかわからない」と面接官に良くない印象を抱かれる可能性もあるのです。 準備した内容をすべて話すことに満足してしまう人も多いですが、どの企業にも当てはまるような表面的な内容だけでは、残念ながら評価にはつながらないと感じています。 面接は話したいことを話す場ではなく「企業への理解度を示す場」である 私の経験上、面接官は単に話し方が上手いかどうかを評価するのではありません。「自社の業務内容を深く理解しているか」「仕事に対する価値観が自社と合致しているか」「自社でその能力を本当に生かせるのか」といった点を重視していると感じます。 だからこそ、応募企業がどのような人材を求めているのかを見極めることが大切です。そして、ご自身の強みを具体的なエピソードとともに伝え、その強みを企業でどのように活かしていきたいと考えているのかを真剣に伝えることが、何より重要だと私は考えています。
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Q
- なぜ商社は体育会系と言われるのですか?
- 企業によって異なるものの、体育会系であることが必ずしも商社にとって有利とは限りません。体育会系学生の持つ体力やチームでの活動経験、目標達成に向けて努力してきた経験などが商社の営業活動に役立つと考えられ、そうした学生を積極的に採用する商社も一定存在します。 また、体育会系は縦のつながりを重視するため、OBやOGとの関係が強固であることも一因といえるでしょう。 非体育会系の人は商社で活かせるスキルや知識をアピールすることが大切 しかし、商社が体育会系の人材だけで構成されているわけではありません。商社の社員には、体育会系でない社員や部活動を経験していない社員も多くいます。 体育会系は体力、チームワーク、目標達成能力といった強みを持っていますが、非体育会系の人材も自らの強みをしっかりとアピールすることが重要です。事務系の部署では貿易関連の知識や法律知識、語学力が求められ、IT関連の部署ではITスキルが重視されます。 また、営業系でも語学力や留学経験を重視する商社もあります。体育会系や非体育会系という枠組みで考えるのではなく、応募先の商社が求める人物像を想定し、商社で活かせるスキルや知識を強みとして積極的にアピールすることが大切です。
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Q
- 新卒の履歴書のPCスキル欄の書き方を教えてください。
- 履歴書の「PCスキル」欄には、応募する職種に関連するPCスキルを明記することが重要です。たとえば、事務職の場合、基本的なスキルとしてWordやExcelが挙げられます。Wordでは文書作成や表作成、Excelは四則演算やSUM関数、AVERAGE関数などのスキルが評価されます。 営業職は、WordやExcelに加え、PowerPointを用いたプレゼンテーション資料の作成能力が有効なアピールになります。Web関連の職種は、PhotoshopやWordPressなどの関連ソフトウェア、Windows11、macOS Monterey、Linuxなどの使用経験のあるOSを記載することが望ましいです。 具体的なスキルや自主的に勉強していることを伝えるのも効果的 私の採用経験では、「Word、Excel、PowerPointの基本的なスキルがあります。」といった漠然とした内容では評価できないため、面接で具体的なスキルを確認しました。 履歴書の「PCスキル欄」は、広いスペースではないので、Word(文章の作成、テンプレート作成)、Excel(四則計算、ピポットテーブル作成)、PowerPoint(プレゼン資料作成)、Access(データベース作成、入力)など、使用できるソフトウェアとスキルが記載されていることで、具体的なPCスキルを把握できました。 基本的な操作しかできない場合は、現在のスキルを正直に記載すべきです。虚偽の情報を記載すると、面接時に具体的なスキルについて質問され、答えられない事態や、入社後のミスマッチが生じる可能性があります。 ただし、応募職種に必要なスキルであれば、たとえば現在Accessのスキルを習得中であるなど、自己研鑽をおこなっていることを伝えることが大切です。
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Q
- 就活で自分をアピールすれば内定につながるのは、一般的なレールの上を走ってきた人たちだけの話ですか?
- 不登校になり大学に入ったのが3年遅いからといって、社会不適合者ではありません。しかも大学では積極的に努力し、学業サークル課外活動とさまざまなことにも挑戦し、主体的な活動を続けていることも立派です。 就職は、ほかの学生との相対評価で採否が決まるので、学歴や年齢が高いことがマイナス評価になることも確かにありますが、大手企業は難しくても、人手不足の業界や職種では、積極的に採用したいと考えている企業もあります。 自分をアピールできれば内定につながるわけではありません。自分のウリとなる強みを活かせる企業を選別し、アピールすることが大切です。何をやりたいのか、やりたいことに対して何ができるのかを、改めて考えてください。 企業に勤めることだけに縛られず自分が自分らしく生きれる方法を探していこう そしてやりたいことが実現できる企業であれば、企業規模や知名度などを問わず積極的に応募して、活かせる能力をアピールしてください。 一般的なレールとは、企業に勤めることだけではありません。会社員以外の生き方や雇われない生き方もあります。やりたいこと、できることにチャレンジするという気持ちで臨んでください。
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Q
- うつ症状がでてしまい、インターンに参加することが難しくなりました。企業に正直に伝えても良いですか?
- インターン参加よりもご自身の体調を優先して考えてください。集中力が欠けてしまい8時間のインターンが難しい場合は、短時間に調整できないかなど企業に相談をしてみる方法がありますが、調整が難しい場合もあります。企業は病気が業務に支障を与えるかどうかを重視するので、8時間勤務が難しければ、マイナス評価になる可能性はあります。 辞退して短時間で実施しているインターンなどに参加することも検討しよう 8時間の勤務が無理だと考えるならば、体調が思わしくないといった理由で、今回のインターンを辞退することを考えてください。無理をして参加して、体調を崩してしまうくらいならば、インターンに参加をせず、採用試験を受けるという選択肢もあるでしょう。同業界などで短い時間のインターンを実施している企業に参加する方法もあります。勤務時間などが問題ないと思うインターンを選択しましょう。 正社員で就職をすれば、8時間勤務や残業があります。今後の状況を含めて、8時間勤務が可能かどうか、医者に相談をしてみてください。難しい場合は、正社員ではなくても短時間の仕事からスタートするなど、治療を優先することも考えましょう。