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Q
- 第二新卒、1カ月の職歴でも職務経歴書は必要ですか?
- 第二新卒で在籍期間が1カ月と短い場合でも、基本的に職務経歴書は作成することをおすすめします。たとえ記載の内容が少なくても、履歴書の内容との整合性を保つことで、選考時にあなた自身の誠実さが伝わりやすくなるからです。 逆に、書類に空白があると、「何か隠しているのでは?」 と不安に思われるケースもあります。 実際に私が支援をした人のなかにも、入社後すぐに退職した人がいました。 それでも、「研修を通じてビジネスマナーや社会人としての意識を学んだ」「仕事への向き合い方を見直すきっかけになった」といった短期間での気づきを書いたことで、転職先で評価されたというケースがありました。 得たことと今後の展望を書こう! 前向きな姿勢が面接官の心を動かす そのため、職務経歴書には「勤務期間」「配属先」「担当業務」「簡潔な退職理由」に加え、経験から得たことや、今後のキャリアに活かす方法も書き添えると好印象です。 どうしても書くことが難しい場合でも、「短期離職のため簡略記載」と一言入れておくだけでも印象が違います。 大切なのは、短い経験でも自分と向き合い、その経験を成長の材料として受け止めているという姿勢を伝えることです。それが面接官にも伝わり、あなた自身の信頼につながるでしょう。
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Q
- そもそもPCスキルとは何を指しますか?
- 「基本的なPCスキル」と聞くと、どこまでできれば良いのか戸惑いますよね。 私が採用担当をしていた際に、企業が求める「基本的なPCスキル」とは、一般的にWord、Excel、PowerPointのビジネスでの基本操作ができることを指していました。 たとえば、Wordでは報告書や議事録のレイアウトを整えて作成できる、Excelならば表のなかでSUMやAVERAGEなどの簡単な関数計算ができる、PowerPointは簡単なスライド資料が作成できるといったレベルが基本的なPCスキルに該当します。 ビジネスではPCスキルだけでなく調べながら自走できることも求められる また、日常的なパソコンの扱いとして、ブラインドタッチでのタイピング、メールの送受信、フォルダ整理、ネット検索で正しい情報を探す力なども含まれます。さらに、ビジネスの現場では、自分で調べながら業務を進められるかどうかもスキルの一部として見られるのです。 「スキル=資格が必要」というわけではありませんが、MOSなどの資格があれば証明になり、PCスキルに不安がある人には安心材料にもなるのでおすすめです。基本を押さえ、自分が何ができるかを明確にしておくことで、履歴書にも自信を持って記入することができます。 今のうちから少しずつ練習すれば、誰でも身に付けられるスキルなので心配はいりません。頑張りましょう!
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Q
- 就活でA4用紙2枚の研究概要が必要です! 書き方を教えてください。
- A4用紙2枚の研究概要では、1枚よりも情報量が増やせる分、構成や読みやすさに工夫が必要です。単に詳しく書くのではなく、研究の全体像を論理的かつ相手に伝わる形で整理することがポイントとなります。 私がアドバイスしている構成は、「背景・目的 → 手法 → 結果 → 考察 → 今後の展望」の順でまとめる形です。1ページ目で研究の概要を記し、2ページ目で詳細や具体的なデータ、工夫点、自分の役割を記述すると、内容とわかりやすさの両立ができます。 これまで見てきたなかで好印象だったのは、段落ごとの見出しや図表、箇条書きも活用して視覚的に整理されている研究概要です。一方、評価につながらなかったのは、専門用語の多用で読み手が理解できず、内容が断片的で流れがつかみにくいものでした。 読み手目線で貢献と個性をしっかり伝えよう! 作成の際の注意点としては、専門用語は必要最低限にし、簡単な言い換えや注釈を入れることが挙げられます。どれだけ作りこんでも内容が読み手に伝わらなければ意味がありません。 また、自分の貢献や工夫が伝わるエピソードを盛り込むとさらに良くなります。自身の人柄を伝えられる内容を意識できると良いですね。 2枚という余裕を、情報の詰め込みではなく、読み手への配慮や伝える力を見せる機会ととらえて、構成・表現・見せ方に工夫をしましょう。それが、読み手の心に残る研究概要となります。
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Q
- 就活で研究概要が必要なのですが、書き方を教えてください。
- 研究概要は、専門性を簡潔に伝える文章力と、ビジネス視点での伝え方が求められる重要な資料です。実際の採用支援の場でも、「読みやすさ」と「伝わりやすさ」が選考評価を左右することが少なくありません。 企業の採用担当者は理系出身でない場合も多いため、専門用語は必要最低限にとどめ、使う場合は必ず一言で補足説明を入れるのが基本です。 内容は、①研究テーマ、②目的、③手法、④結果・考察、⑤社会的意義・応用可能性、という5つの構成を意識するとわかりやすくまとまります。 実際に好印象だった研究概要は、「○○技術を用いて○○の効率を30%向上」、「環境負荷を低減する新素材の開発」などの研究成果や社会的価値が明確に伝わるものでした。 一方、専門用語だらけでわかりにくい文章は、悪い印象のみで読み飛ばされることもありました。 努力の過程と伝える力も評価される! 加えて、頑張った過程や工夫した点、困難をどう乗り越えたかも、魅力として伝えると印象が深まります。研究そのものの深さだけでなく、「伝える力」こそが評価されるポイントです。 相手がわかる言葉で、自分の強みを表現する意識の有無が成功のカギですね。
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Q
- 研究職と開発職の違いって何ですか?
- 理系の力を活かせる仕事として「研究職」と「開発職」に興味をお持ちとのこと、まさにものづくりの最前線で活躍できる道ですね。 ただ、違いがわかりづらいというのもよくある声です。そこで、身近な例を使って違いを伝えます。たとえば「スマートフォン」を例に考えてみましょう。 研究職の人は、「もっと軽くて強い素材はないか?」「バッテリーを長持ちさせる新しい原理は?」といった、まだ世の中にない新しい可能性を追い求めます。つまり、未来のタネを見つけることが研究職の役割です。研究職は既存の枠にとらわれない自由な発想が重視される傾向にあります。 一方、開発職は「この新素材をどうやってスマホの部品にする?」「どう組み立てたら安全でコストも抑えられる?」といった、見つかった技術を「製品として形にする」のが仕事です。 つまり、研究職で見つけたタネを育てて花を咲かせるのが開発職ということになります。開発職には、研究段階の成果を具体的な製品へと落とし込む実現力が求められます。 「追いかけたい未来」か「届けたいカタチ」かで適性を判断しよう 研究職には、粘り強く取り組む探究心や、新しい発想力が求められます。逆に開発職は、設計やものづくりの工夫を楽しめる力、チームで協力する力が大切です。 研究職は個人での深い探求が中心となる一方、開発職は複数部署との連携が不可欠となるケースが多いと感じています。 自分がどちらに向いているか迷ったら、「まだ誰も知らないことを追いかけたいのか」「形あるものをつくって社会に届けたいのか」という視点で考えると、自分らしい道が見えてくると思いますよ。
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Q
- 面接でうまく話せないのに受かったのはなぜでしょうか?
- 質問の内容のように、「面接でうまく話せなかったのに合格となった」という事象は、私がこれまで求職者指導をした経験からも、事実として決して珍しいことではありません。 私のこれまでの経験から鑑みても、話すのがあまり得意ではない学生が内定を得たケースは、全体の3~4割ほどはあったと記憶しています。 つまり、表面的な話し方のうまさよりも、その人の持つ人柄や誠実さ、物事にどのように向き合ってきたかといった、本人の基本的な姿勢や態度が高く評価された結果だといえるのです。 実際、私自身が過去に面接官をしていた際、「緊張していて、うまく話せていないな」と感じる学生に対しては、しっかりと相手の目を見て話そうとする誠実な態度や物事に対する真剣さ、一つひとつの質問への向き合い方、そして相手の話を理解しようとする傾聴の姿勢などを評価するようにしていました。 話す内容そのものよりも、「この人と一緒に働きたいか」という点が、最終的な判断基準になることも少なくないのです。 面接ではリラックスしつつ相手としっかり向き合うことを意識しよう そのため、今回あなたが内定を得られたのは、恐らく話のうまさではなく、あなた自身が持つ本来の魅力や人柄、そして企業との相性といった点が総合的に高く評価されたからこそだと考えられます。 面接はあくまで「コミュニケーションの場」なのです。たとえ言葉が流暢でなかったとしても、誠実に向き合おうとする姿勢は、必ず相手に伝わります。この経験を自信にして、今後の選考にもぜひあなたらしく臨んでください。
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Q
- 就職に有利なパソコン系の資格はありますか?
- 今やどんな業界・職種でもパソコンスキルは必須です。文系・理系を問わず、Word・Excelなどの基本操作ができること、加えてITに対する基礎知識を持っていることは、採用担当や配属先現場からも安心感につながる要素となります。 初心者でもチャレンジしやすく、実務で評価されやすい代表的な資格が、MOSと国家資格であるITパスポートです。具体的に以下の3点についてご説明します。 ①採用担当から評価されやすいパソコン資格 私が企業の採用担当をしていた際に評価が高かったのは以下の資格です。 まずMOSについては、ExcelやWord、PowerPointなどの操作スキルの証明になり、実務での即戦力に近いと評価されていました。MOSを持っている学生には、「入社後すぐに業務を任せられそう」「研修の手間が少なく済む」というメリットを感じ評価につながっていたように思います。 次に、国家資格であるITパスポートは、ITリテラシーやセキュリティ、経営や会計などの基本理解ができていることを示せる資格です。特にITを支えるバックオフィス職やIT業界の営業職においては、「ITの基礎用語や仕組みがわかっている」と、将来の成長性や配属のしやすさに好感を持たれていました。 ②キャリアの指導経験からの実例と、現場からの評価の声 キャリア支援の現場では、MOSを取得した学生が営業事務や管理部門で書類通過率が高くなった事例を複数経験しています。また、ITパスポートを取得していた学生は、IT業界や人材系企業の営業職で「業界理解がある」と評価され、面接でも話が広がりやすかったです。 配属後に現場の先輩社員からは、「Excelの操作を1から教えずに済んだのが助かった」「PowerPointでの資料作りが初日からできて、戦力になると思った」「ITパスポートを持っている新人には、基礎から説明しなくていいので話が早い」などの声が上がりました。つまり、資格は“現場で助かる人”であることの証拠にもなるということです。 ③パソコン資格が評価されやすい業界・職種とその傾向 過去の採用担当としての経験から考えられるものを以下にまとめました。 まず、事務職・営業事務ではMOSが評価されやすい傾向があります。理由としては、業務の基本操作ができて現場での即戦力になりやすいということです。 そして、ITサービスや商社などの営業職では、ITパスポートが有利な資格となります。これは、顧客との会話や提案をする際にITへの理解が必要不可欠なためです。 さらに、人事や経理などの管理部門では、簿記やMOSが評価される傾向があります。管理をする際に必要となる、データ管理・帳票作成の基本が備わっていると判断されるからです。 最後に営業やコンサル系の営業職では、ITパスポートや基本情報技術者が評価につながります。これは、ITの基礎知識があると配属後の研修がスムーズにいくと判断されるためです。 特に、中小企業やIT系企業でも、「PCがある程度使えること」は前提条件として扱われることもあり、資格がその証明となるケースが多いでしょう。 資格は「信頼される新人」になるための先行投資 MOSやITパスポートは、PC初心者でも取り組みやすく、「教えやすい新人」「配属しやすい人材」として現場から歓迎される強みを持ちます。 資格取得そのものも大切ですが、それ以上に、「パソコンが苦手でも頑張って勉強した」「ITに興味があり、理解しようとした」という姿勢が、採用担当や現場の先輩社員にも伝わることが最大の価値です。 たとえ今は「できる人」でなかったとしても、「できるようになろうとした人」は就活の場で高く評価されます。その一歩が、あなたの入社後の信頼と活躍につながっていくのです。まずは一つ、自分のペースで始めてみてください。必ず次のチャンスにつながりますよ。
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Q
- 文系の学生が就職するうえで有利な資格ってありますか?
- 文系の学生さんにとっても、就職活動をするうえで、資格は「何ができるか」を示す分かりやすい手段の一つです。ただし、資格そのものが「内定を保証する武器」になるわけではありません。 私自身、企業の採用担当として多くの学生を見てきましたが、「この資格があるから採用する」のではなく、資格からその人の努力、興味、準備の姿勢が伝わってくるかどうかが評価のポイントではないかと思います。具体的なポイントが以下の3点です。 ①採用担当者として印象に残った資格と理由 私が採用担当だった頃に文系の学生さんで特に好印象だったのは、TOEIC600点以上や日商簿記2~3級、MOSなどの資格でした。 たとえば営業職を志望する学生がTOEICのスコアを提示していると「海外取引がある部署でも活躍できそう」と感じましたし、簿記の資格を持っていれば「数字に強く、経理やコストについての意識、知識がある人かもしれない」と注目していました。 MOSについても、「基本的なExcelやWordのスキルがある=入社後即戦力として活躍することが可能」という実務的な利点もあり、事務系の職種では安心材料として見られます。 つまり、資格の内容そのものより、「仕事を意識してしっかり準備してきた姿勢」が企業の採用担当者の印象に強く残るのです。 ②これまでのキャリア支援のなかで資格が有利に働いた学生の例 これまで私が支援してきた学生のなかには、資格があることで選考が有利に進んだという人も少なくありません。 たとえば、IT系企業を志望していたある学生は、MOSの資格を持っていたことで、事務系ポジションでの書類選考の通過率が高かったです。 そのときの企業現場の担当者からは、「実務で使えるスキルがあると即戦力として期待しやすい」と評価されていたことも記憶にあります。 こうした経験から、資格は話のきっかけになり、自己PRに説得力を加える武器になると実感しているのです。 ③業界・職種ごとの傾向と文系学生におすすめの資格 文系の学生が資格でアピールしやすい分野としては、ビジネススキルや業界知識に関するものだと思います。企業の面接選考でよく聞く資格と、それが評価されやすい業界・職種の傾向をまとめてみました。 まず、一般企業の事務職で有利になる資格は、MOSや日商簿記3級~2級です。評価される点としては実務スキルの証明ができ、研修期間がなくとも即戦力として期待できるという所になります。 次に、商社やメーカーなどの営業職であれば、TOEIC600点以上や簿記2級が有利な資格となるでしょう。グローバル展開や数値管理への対応力が期待できるためです。 そして、銀行や保険などの金融業界では、FP3級や日商簿記2級が有利となり、金融知識の基礎があることで育成がしやすいというのが評価ポイントになります。 最後に、広告・出版・マスコミの場合は、TOEIC600点以上や漢検2級が有利な資格です。言語感覚や情報処理能力の素地が感じられるのが評価される点となります。 このように、「自分がどんな仕事に就きたいか」によって、取るべき資格の方向性も変わるのです。 ④何を取ったかより「なぜ取ったか」を伝えることが大切 面接では資格の名前だけでなく、「どうしてその資格に挑戦したのか」「どんな風に自分の将来に役立てたいのか」を語れることが何より大事です。 たとえば「簿記2級を取ったのは、営業職でも数字に強い人になりたかったからです」と話せれば、それだけで意欲や将来的なキャリア像が伝わります。 たとえ難関資格でなくても、「自分で考えて行動した」という事実は、間違いなくあなたの評価につながるのです。 資格は、自分自身に自信を与えてくれるツールでもあります。この先の就活で「行動した自分」と「何もしなかった自分」、どちらにチャンスが巡ってくるか、是非想像してみてください。
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Q
- 未経験のエンジニア志望です。面接でキャリアプランをどう話せばいいですか?
- 文系からエンジニア職を目指す学生は年々増えており、企業も「未経験でも学ぶ意欲がある人」を歓迎しています。面接でキャリアプランを聞かれた際は、「なぜ、ITエンジニアになりたいのか」「将来どのように成長したいのか」を自分の言葉で伝えることが大切です。 たとえば、「ITの力で人の暮らしを便利にできることに魅力を感じ、自分も技術を通じて社会に貢献したい」といった動機は十分なアピールになると思います。 具体的なキャリアアップや短期的な目標を伝えると効果的 将来像としては、まずはプログラマー(PG)として基礎的な開発スキルを身に付け、次にシステムエンジニア(SE)としてシステム設計や要件定義を経験し、ゆくゆくはプロジェクトマネージヤー(PM)としてプロジェクトチームをまとめる立場を目指す、という段階的なキャリアステップのイメージが伝えられると好印象です。 または、たとえば「現在はPythonやHTMLを学びながら、開発の基礎を習得中です。まずは現場で経験を積み、5年後には小さくてもひとつのチームを動かせるリーダー的な存在になりたいです」と伝えるのも、現状の短期的な目標と将来のキャリアビジョンがしっかり結びつけられて良いアピールになると思います。
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Q
- 履歴書の志望動機は使い回しても良いですか?
- 志望動機の“使い回し”について、正直に言えば採用担当にはかなりの確率で伝わります。私が採用担当だった際にも、同じ言い回しをどの企業にも当てはめたような志望動機を多く目にしました。 企業名だけ差し替えている文章は、表現が抽象的で、どの会社にも当てはまるような内容に感じられ、結果として「熱意がない」「調べていないな」と判断されてしまうのです。たとえば、「御社の企業理念に共感しました」とだけ書いてある場合、その理念のどの部分に、なぜ共感したのかが書かれていないと、どの企業にも言える“空気のような言葉”に見えてしまいます。 自分の軸と企業が重なる部分を具体的に書くのがコツ 効率的に志望動機を書くコツは、「ベースとなる自分の軸(=働くうえで大切にしたいこと)」を明確にしたうえで、企業ごとにその軸と“どのように重なるか”を具体的に書き分けることです。企業の強み・事業内容・価値観と、自分の想いを結びつける“接点”を探すことが、内容の深みを生み、差別化につながります。 「熱意を伝えたいなら、企業のことを調べるところから始まる」――これは私が就活生に必ず伝えている言葉です。使い回しではなく、「この会社に入りたい」という気持ちを“手間”ではなく“言葉”で届けましょう。手間をかけた分だけ、相手の心に届くのが志望動機です。 志望動機は、調べて、考えて、表現する中で、自然と自分の将来像も見えてきます。 迷っても大丈夫。一社ずつ丁寧に向き合うことで、きっと「ここだ」と思える出会いに近づけますよ。