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Q
- IT業界の平均勤続年数の目安は何年くらいですか?
- ご質問の通り、IT業界はほかの業界に比べて平均勤続年数が、特に近年はやや短めな傾向があります。私の支援経験でも、3~5年程度がひとつの目安となる企業が多くなってきていて、厚生労働省の統計でも平均勤続年数は7〜10年の業界に比べてやや短いのが実情です。 その背景には、技術の進化スピードが非常に早いこと、プロジェクト単位での仕事が多くキャリアアップのための転職が一般的になっていることが挙げられます。「短い=ネガティブ」とは限らず、スキルを磨きながら次の環境に進む「前向きなキャリア選択」が当たり前になっているともいえます。 IT業界の場合は勤続年数だけではなく自分の価値観やキャリア軸が大切 企業選びでは、勤続年数だけでなく、「なぜ定着率が低いのか」を自分なりに調べてみましょう。たとえば、制度が未整備なのか、若手が早期にスキルを得てキャリアを変えているのかによって、見え方は大きく変わります。 IT業界で長く働くには、「自分はどのように成長したいか」、「どんな働き方を望むか」を明確にすることが大切です。平均勤続年数は一つの参考にしつつも、自分の価値観やキャリアの軸と企業の環境が合うかどうかを見極めることが、納得のいく就職、キャリア形成につながると思います。
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Q
- 履歴書の得意な分野はどう書けば良いですか?
- 私の経験から言うと、履歴書の「得意な分野」は、単に専門知識の有無を見る欄ではありません。採用担当者が本当に知りたいのは、「その分野にどう取り組んできたか」「どのように思考し、工夫してきたか」といった、応募者の思考プロセスや仕事への適応可能性だと分析します。 たとえば、大学で日本文学を学んでいて営業職を志望している場合でも、「人の心の動きに興味を持ち、文学を通じて相手の背景や感情を読み取る力を磨いてきた」といった内容であれば、営業担当としても通用する強みとして十分アピールできると考えます。 重要なのは、得意分野をただ並べるのではなく、「それをどう活かせるか」「なぜそれが得意だと思うのか」という点を、あなた自身の言葉で伝えることです。 選考と志望企業に直接の関係がなくても企業で活躍する素養はアピールできる 実際に、これまで見てきたなかで好印象だった例として、「数学が得意。複雑なデータも整理し、要点を導き出すのが好き」と書かれていたものがありました。これは、研究職や企画職など、分析力や論理性が求められる職種で特に高い評価を得やすい傾向がありました。 つまり、専攻や志望職種が直接結びつかなくても、「得意なこと=自分らしさの源泉」ととらえ、そこから「自分の強みや価値観を伝える場」として前向きに記述することが大切です。職種と直接つながらなくても、あなたの考え方や取り組み姿勢、そして将来の可能性が伝われば十分に評価されるというのが経験則です。