転職は何カ月待ってもらえる? 就活のプロが教える入社日の交渉方法

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  • キャリアコンサルタント

    Arisa Takao〇第二新卒を中心にキャリア相談を手掛け、異業種への転職をサポートする。管理職向けの1on1やコンサルティング業界を目指す新卒学生の支援など年齢や経歴にとらわれない支援が持ち味

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  • キャリアコンサルタント/NC Harmony代表

    Eriko Arima〇大手人材紹介会社で約5年、転職者や若者、女性のキャリア支援を担当した。その後はIT企業の採用責任者を務め、現在は幅広い世代を対象にキャリアや就職活動の支援もおこなっている

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  • キャリアコンサルタント/fc-styling代表

    Mitsuki Tominaga〇ファッション業界にてスーパーバイザーや採用、お客様相談員を経て独立。大学生の就職支援や高校生向けキャリア講座、中途採用の転職支援事業など幅広い世代の就労支援に従事

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転職活動中の人が気になるのが、内定獲得後に転職まで何カ月待ってもらえるかということではないでしょうか。「すぐの退職はできないが、転職まで何カ月もかかってしまうと内定取り消しになるのでは……」など、不安を抱えている人もいると思います。

入社日はうまく交渉すれば延長してもらうことも可能ですが、交渉のポイントを知らないと現職での引継ぎ時間を十分に取れなかったりと、希望するスケジュールで転職を進められないかもしれません。

この記事では、キャリアコンサルタントの高尾さん、冨永さん、有馬さんと一緒に、一般的に転職まで何カ月待ってもらえるかを解説します。現在勤める会社とトラブルを避けたり、内定取消のリスクを下げたりするためにも、ぜひ参考にしてください。

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転職を何カ月待ってもらえるかは丁寧な段取り次第で変わる!

転職を何カ月待ってもらえるかは企業によって異なります。ただ、どの企業に転職する場合も、丁寧な段取りをすることが重要になり、段取り次第で待ってもらえる期間が変わるのです。

しかし、具体的にどのような段取りで転職を待ってもらえば良いかわからない人もいますよね。

この記事ではまず前半で、企業が入社日を決める方法や転職までの一般的な期間など、転職までの期間に関する基本的な知識を解説します。まずは前提を押さえて、最低限のマナーを守ったうえでの交渉ができるよう準備しましょう。

そして記事後半では、転職先に入社を待ってもらうための交渉術や交渉する際の例文などを解説します。より自分の都合に合わせた入社日にするためにも、効果的な交渉術を把握して、スムーズな退職・入社を実現してください。

既卒就活で後悔したくない人は、適職診断からはじめよう

既卒の就活は新卒と違い、選べる職業に限りがあります。そのため、簡単に就職先を決めると入社前とのギャップから早期退職につながる恐れがあります。

これから既卒就活をはじめる人は、まず「適職診断」を活用しましょう。適職診断では、簡単な質問に答えるだけであなたの強み・弱みとぴったりの職業がわかります。

また、どのような職業を選んだらいいか就活軸も見つかるため、これから就活を始める今に取り組むのがベストです。

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前提を確認! 企業が転職者の入社日を決める方法

前提として、入社日は転職者の都合だけで決められるものではありません。企業と転職者の都合を考慮して決められたり、応募時点からあらかじめ決められていたりするケースがあります。

ここではまず、企業が転職者の入社日を決める具体的な方法を解説します。転職を待ってもらううえで、転職先に迷惑をかけないためにも、入社日の決まり方は前提情報として押さえておくことが大切です。

効果的な交渉をするためにも、前提となる入社日の決まり方を理解しておきましょう。

応募時点で入社日が決まっているケース

企業が求人を掲載した時点で入社日が決まっているケースがあります。特に一斉に中途社員を採用する大企業などが、募集時点で入社日を決めているケースが多いです。

すでに入社日が決まっている場合は、自分の都合で入社日をずらすことはほとんどできません。決められた入社日に合わせて、現職の退職手続きを済ませておく必要があるのです。

募集時点で入社日が決められている場合、各企業の募集要項に日程が記載されています。求人に応募する際は、必ず募集要項をよく確認して、入社日が決まっているかどうかを把握しておきましょう。

高尾 有沙

プロフィール

入社日が決まっている場合でも、家庭の事情や前職の社宅からの引越し、現職の引継ぎなど正当な理由があれば、企業側が調整に応じることもあります。

企業側としても、優秀な人材を確保するためには一定の柔軟性を持つことが求められるため、交渉する際は、誠意を持って具体的な理由と希望日を伝えることが大切です。

応募時点で入社日が決まっていないケース

中小企業やベンチャー企業、スタートアップなどは、募集時点で入社日が決められていないケースが多いです。このような場合は、企業と転職者の希望を擦り合わせて入社日を決定します。

しかし、入社日が決まっていないケースでも何カ月待ってもらえるかは企業によって異なります。なかには人手不足で今すぐに即戦力となる社員を採用したいと考える企業もあるからです。

そのため、転職を待ってもらう必要がある人は、選考時点で早めに相談し、互いの認識に齟齬が生まれないようにしながら慎重にコミュニケーションを取っていくことが大切です

既卒就活で後悔したくない人は、適職診断からはじめよう

既卒の就活は新卒と違い、選べる職業に限りがあります。そのため、簡単に就職先を決めると入社前とのギャップから早期退職につながる恐れがあります。

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何カ月待ってもらえる? 内定から転職までの一般的な期間

正社員の場合1〜2カ月
パートの場合即日〜3カ月
派遣の場合即日〜3カ月
内定から転職までの一般的な期間

転職するにあたって、正社員だけが選択肢ではありません。パート、派遣など、自分の働き方にあった雇用形態を選ぶ人ことが可能です。

ただ、雇用形態によって内定から転職まで何カ月待ってもらえるか、期間が異なります。

ここからは、雇用形態別の内定から転職までの一般的な期間を解説します。あくまでも一般論ですが、交渉する際の目安として把握しておきましょう。

正社員の場合

正社員の場合、内定から転職まで1〜2カ月ほど待ってもらえる可能性が高いです。最大でも3カ月ほどで、4カ月以上待ってもらうのは難しいと把握しておきましょう。

そのため正社員として転職するなら、内定をもらったら最大でも3カ月後には退職しなければいけないということです。選考を受ける時点で約3カ月後から逆算して退職の準備をしなければいけません。

とはいえ、転職を何カ月待ってもらえるかは転職先次第ではあるため、選考を受ける段階で確実に擦り合わせておく必要があると認識しましょう。

有馬 恵里子

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基本的に正社員が内定から転職まで待ってもらえる期間は3カ月以内です。

しかし、現職が管理職などの責任あるポジションの場合には、引継ぎに時間がかかったり、かかわっているプロジェクトを最後まで完了させる必要があったりするため、4カ月以上待ってもらえるケースもあります。

そもそも正社員として転職するかどうか迷っている人は以下の記事を参考にしてください。正社員として働くことのメリットを解説しています。

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パートの場合

パートの場合は内定から転職まで即日〜3カ月ほど待ってもらえるケースが多いです。正社員と同様、4カ月以上待ってもらえるケースは少ないと把握しておきましょう。

パートを募集している企業は、人手不足の傾向が高く、今すぐにでもパートを採用したいと考えて募集をかけていることがあります。また、パートという雇用形態の特徴から、特定のスキルを要しない仕事を任せられることも多いです。

そのため、転職までの期間が長すぎると企業側は「ほかの人を採用しよう」と、内定を見送る可能性が高まってしまいます

このように、パートとして転職する場合は、事前に退職の準備を進めて、できる限り早めに入社する意向を示すのがおすすめです。

正社員とパートの違いを把握できていない人は以下の記事を参考にしてください。それぞれの特徴や違いを解説しています。

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新しい仕事を探す際、正社員とパートの違いに悩みどちらで仕事を探すか決まらない人もいいるかもしれません。この記事では、正社員とパートの違いや選び方をキャリアコンサルタントと一緒に解説します。どちらが自分に合っているかを見極めて、やりがいを持って働ける仕事を見つけましょう。

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派遣の場合

派遣の場合もパートと同様に、即日〜3カ月ほど待ってもらえるケースが多いです。ただ、派遣の場合はそもそも、企業側が提示した開始日から就労を始められる人のほうが、採用される可能性が高い傾向にあります

このような背景には企業と派遣会社の関係性があります。企業は派遣会社に「〇月〇日までに、〇〇円で働ける人を派遣してほしい」と依頼し、派遣会社が登録している人のなかから企業側が提示した要望で働ける人を探すという仕組みです。

つまり、就労を開始できる日までの日数が長かったり、企業が要望した日から働けなかったりする人は採用される可能性が極めて低いということです。

そのため、派遣の場合は入社日を交渉できる可能性が低いことは認識しておきましょう。

退職はしばらく後ですが、今のうちから転職活動を始めたいです。派遣の場合でも長期間待ってもらうことは可能なのでしょうか?

高尾 有沙

プロフィール

特定のスキルや経験がない限り長期間待ってもらうのは難しい

派遣として転職する場合、長期間待ってもらうのは難しい傾向にあります。

派遣の雇用形態は、企業が短期間で労働力を必要とするケースが多く、内定をもらった後、即日または1〜3カ月以内の就労が求められるケースがほとんどだからです。

企業が派遣会社に求める条件には、就労開始日が明確に定められていることが多く、長期間待たせることは企業側にとってリスクが高くなるため、ほかの候補者を選ぶ可能性が高まるのです。

ただし、特定のスキルや経験を持っていて、企業がそのスキルをどうしても必要としている場合や、企業のプロジェクト開始時期が先であれば、待ってもらえるケースもあります。

いずれにせよ、退職日が確定してから早めに派遣会社と相談し、入社時期を調整することが大切です。

既卒就活で後悔したくない人は、適職診断からはじめよう

既卒の就活は新卒と違い、選べる職業に限りがあります。そのため、簡単に就職先を決めると入社前とのギャップから早期退職につながる恐れがあります。

これから既卒就活をはじめる人は、まず「適職診断」を活用しましょう。適職診断では、簡単な質問に答えるだけであなたの強み・弱みとぴったりの職業がわかります。

また、どのような職業を選んだらいいか就活軸も見つかるため、これから就活を始める今に取り組むのがベストです。

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退職が遅れる人必見! 転職先に入社を待ってもらうための交渉術

入社日は転職先の要望に応えた形で進めるほうがトラブルを避けられます。とはいえ、現職の都合からすぐに退職できない、待ってもらわなければならないという人もいますよね。

転職を待ってもらうためには入社日を交渉する必要があります。しかし、ただ「待ってください」と自分の都合ばかりを考えるのは失礼に値し、内定取消のリスクとなってしまうのです。

そこで、ここからは転職先に入社を待ってもらうための交渉術を解説します。退職が遅れそうな人は効果的な交渉術を把握しておきましょう。

選考の段階から希望入社日を伝えておく

内定をもらう前から退職が遅れそうな人は、選考の段階から希望入社日を伝えておくことがおすすめです。選考の段階で希望入社日を伝えておくことで、採用担当者は入社日を加味して採用するかどうかを判断することができます

入社日が合わず内定をもらえないリスクがあるのも事実です。ただ、内定をもらった後に希望入社日を伝えてトラブルを起こすのは、転職先に迷惑をかける事態となるため避けるべきです。

選考段階から希望入社日を伝え、そのうえで内定をもらった場合は、転職先とのトラブルや認識の齟齬を最低限に抑えて入社することができます。

冨永 実希

プロフィール

退職が決まってから実際に退職するまでの一般的な期間は1カ月程度ですが、部署の事情によって引き継ぎに時間を要すこともあります。

「立つ鳥跡を濁さず」という言葉があるように、現職に迷惑を掛けず退職できるよう、事前に退職するまでに必要な期間を調べておき、面接でおおよその日程を伝えられるよう準備をしておきましょう。

生活に支障が出ない程度に遅めの入社日を伝える

選考の段階で退職日がいつになるかわからず、正確な希望入社日を伝えられない人もいるかもしれません。正確な希望入社日を伝えられない場合は、生活に支障が出ない程度、かつ内定から転職までの一般的な期間の範囲内で遅めに入社日を伝えるのがおすすめです。

退職日よりも早い入社日を伝えるとのちにトラブルとなります。一方で、退職日よりも入社日があとであれば、トラブルが起こる可能性を抑えられます

とはいえ、無職の期間が長くなると生活に経済的な悪影響を及ぼしてしまうため、生活に支障が出ない程度に遅めの入社日を伝えるのがおすすめです。

入社日が遅れる理由を丁寧に伝える

入社日が2〜3カ月後と遅くなる場合は、遅くなる理由も丁寧に伝えるようにしましょう。理由を伝えず数カ月後の入社を希望すると、「我が社で働く意欲が低いのではないか」とマイナスの印象を持たれる可能性が高まってしまいます

そして、丁寧に理由を伝えることを心掛けることが大切です。転職先にとって納得のいく理由でなければ「我が社に合わない」と判断され、最悪の場合内定取消となるケースもあります。

具体的には以下を伝えるようにしましょう。

入社日が遅れる理由を伝える際に含めるべきこと

  1. なぜ入社が遅れるのか
  2. 入社が遅れることになった理由の背景

上記を含めた理由を丁寧に伝え、転職先が納得のいくよう交渉しましょう。

退職が遅れたのは自分が手続きを遅らせてしまったのが原因です。正直に伝えるべきでしょうか。嘘を付いても良いでしょうか。

有馬 恵里子

プロフィール

正直に伝えるだけでなく謝罪と入社の意思を最大限表すことが大切

自分のミスを正直に認め、誠実に伝えましょう。変に嘘をつくと話の信ぴょう性がなくなったり、曖昧に伝わってしまったりして、結果、印象を悪くする可能性もあるからです。

とはいえ、ただミスを素直に伝えるだけで終わらせてはいけません。

まず、自分の見積もりが甘く、想定以上に手続きに時間がかかってしまうことに対して謝罪を伝えます。

そのうえで、転職先への入社意思は変わらないこと、転職先にこれ以上迷惑をかけないように今できる最大限の努力をしていることを伝えましょう。

まずはあなたが受けない方がいい職業を確認してください

就活では自分のやりたいことはもちろん、そのなかで適性ある仕事を選ぶ事が大事です。適性が低い仕事に就職すると、イメージとのギャップから早期退職に繋がってしまうリスクが高く、適職の理解が重要です。

そこで活用したいのが「適職診断」です。質問に答えるだけで、あなたの強みや性格を分析し、適性が高い職業・低い職業を診断できます。

まずは強みを理解し、自分がどの職業で活躍できるか診断してみましょう。

こんな人に「適職診断」はおすすめ!
・志望業種をまだ決めきれない人
・楽しく働ける仕事がわからない人
・時間をかけずに自己分析をしたい人

転職先に入社日を交渉する際の例文

ここまでの内容から、入社が遅れる場合にどのような対応をすべきかということはわかったと思います。しかし、具体的に転職先にどう伝えたら良いかわからない人もいるのではないでしょうか。

ここからは、転職先に入社日を交渉する際の例文を解説します。伝え方に迷いがあった人は例文を参考にして、スムーズに交渉できるようにしましょう。

退職日が遅れる場合の例文

退職日が遅れる場合の例文

入社日についてですが、〇月〇日とさせていただくことは可能でしょうか。

大変申し訳ないのですが、現職でまだ退職手続きを進めているところで、△月△日の退職となる予定です。このように退職日が遅くなってしまったのは、私が相談・手続きを始める時期が遅かったことが原因です。ご迷惑をおかけし誠に申し訳ございません。

つきましては、〇月〇日の入社とさせていただけると幸いです。

高尾 有沙

プロフィール

退職が遅れる理由を丁寧に説明し、自身のミスを認める誠実な姿勢が、転職先に誠意を伝える点で、内定取消しのリスクをある程度下げる効果があります。

また入社日の具体的な希望を示すことで、転職先が調整しやすくなる点もリスク軽減に役立つでしょう。

付け加えるなら、単にミスを認めるだけでなく、今後の展望や努力を示す言葉を添えることで、よりポジティブな印象を持ってもらえる可能性が高まります。

たとえば「転職先での業務開始に向けて全力で準備を進めており、入社時には万全の態勢で貢献いたします」といった形で考えてみてください。

家庭の事情で入社日をずらしたい場合の例文

家庭の事情で入社日をずらしたい場合の例文

入社日についてですが、〇月〇日とさせていただくことは可能でしょうか。

私には要介護者である母がいて、現在は仕事をしながら介護をしている状況です。ただ、△月△日から施設に入居することが決定し、それまでは引き続き介護をしなければいけません。

そこで、もしよろしければ施設に入居後である〇月〇日から御社で働かせていただけると、ご迷惑をかけることなく仕事に取り掛かれるのではないかと考えました。

お手数おかけして申し訳ございませんが、ご検討のほどよろしくお願いいたします。

冨永 実希

プロフィール

結論から話せているとともに、正直な理由と代替え案を伝え、応募先と折り合いを付ける意思が見られます。この内容であれば内定取り消しのリスクは少ないと思います。

すでに内定が出ているということは、一定の評価を得ているため、よほどの「急募」でない限り、多少の融通は利いてもらえるでしょう。

あなたが受けない方がいい職業を確認しよう!

職業選択においてやりたいことはもちろんですが、その中でも適性がある仕事を選ぶ事が大事です。適性が低い仕事に就職すると、イメージとのギャップから早期退職に繋がってしまうため適職への理解が重要です。

そこで活用したいのが「適職診断」です。質問に答えるだけで、あなたの強みや性格を分析し、適性が高い職業と低い職業を診断できます。

まずは強みを理解し、自分がどの職業で活躍できるか診断してみよう!

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入社日の折り合いがつかない場合は内定辞退と判断されることもある

転職先と入社日の折り合いがつかない場合、転職希望者の内定辞退と判断されて転職ができないケースがあります。

「今すぐに人手を増やしたい」など、企業側が希望する入社日に入社できるかどうかを最優先にして募集をかけることがあります。そのなかで入社日に折り合いがつかない場合は内定辞退と判断されてしまうのです。

そのため、どうしても転職したい企業であれば、企業側の希望にできる限り合わせられるよう入社日を調整するのが無難です

有馬 恵里子

プロフィール

前もって転職先と入社日の話をしておくのが前提ですが、どうしても折り合いがつかない場合には、入社前から始められる準備や打ち合わせへの参加などの妥協点を転職先と議論しましょう。

並行して、現職とは退職日前倒しの交渉をおこなってください。

もし現職に強く引き止められて退職交渉を進められない場合は、以下の記事がおすすめです。企業側の意図や穏便に辞めるコツを解説しています。

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会社を辞めさせてくれないのは違法? 退職を成立させる手順を解説

会社を辞めたいと申し出たのに辞めさせてくれない時、会社の行為が違法に当たる可能性があります。違法となるケースや辞めさせてくれないときの対処法について、社労士やキャリアコンサルタントとともに解説します。

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就活のプロが解説! 入社日が決まらないときに取るべき行動

現職の都合上、退職日がなかなか決まらず、入社日も決められない人もいるかもしれません。入社日が決まらない状況が長く続くと転職先に迷惑をかけることとなるため、転職先に配慮した行動を取ることが必要になります

そこで、就活のプロであるキャリアコンサルタントの冨永さんに、入社日が決まらないときに取るべき行動を聞いてみました。退職日や入社日が決まらず悩んでいる人は参考にして、適切な行動を取れるようにしましょう。

アドバイザーコメント

まずは退職までの正しい順番を理解してスムーズ転職ができるよう準備しよう

在職中に転職活動をする場合、退職日と入社日の調整が発生します。

転職活動を始めるにあたって、すみやかに退職できるよう現職の退職手続きをイメージして準備しておきましょう。退職の意向を伝えて退職届を提出し、引継ぎなど業務上の調整をおこない、退職するという流れが一般的です。

状況を丁寧に説明してトラブルが起こらないよう最新の注意を払うことが重要

転職先には退職日を調整している理由を丁寧に伝えましょう。その際は相手を待たせることについてお詫びの言葉も忘れてはいけません。

その後、退職に向けた進捗状況の報告をこまめに転職先の人事担当者に入れ、入社の目途を伝えると良いですね。

このときに「早いほうが良い」と勝手な判断をしてしまうと、思わぬトラブルに発展するため慎重に進めましょう。企業側があなたに対して「早く入社してほしい」と思っていても、強引に退職することは勧めないと思います。

現職と転職先、どちらも企業を運営する立場なので、事情は察してくれるはずです。社会人としてルールとマナーを守り、現職への配慮も忘れずに進めることで、新しい場所での活躍を応援してもらえるでしょう。

また、その姿勢は転職先にも見られています。入社後の期待をして待ってもらえるよう、誠実な対応を心掛けましょう。

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正しい手順で交渉して両者同意のもとで転職日を待ってもらおう

転職を何カ月待ってもらえるか交渉する際、転職先に迷惑をかけないためにも正しい手順を踏むことが重要になります。自分の都合ばかりを考えた行動を取ると、転職先に迷惑をかけるだけでなく、最悪の場合は内定取消になることもあるのです。

転職を待ってもらううえで重要なのが、両者の同意のもとで入社日を決めることです。この記事を参考にして正しい手順を知り、自分も転職先も納得のいく形で入社日を決められるよう交渉しましょう。

アドバイザーコメント

現職と転職先と密なコミュニケーションを取ってトラブルを避けよう

無事内定を得た後には、現職との退職交渉と転職先への入社準備があり、忙しくなりますが、大事なのは双方と密にコミュニケーションを取ることです。

退職日がなかなか決まらないと「本当に退職できるのか」や「心変わりしているのではないか」など、転職先は不安に感じます。

そればかりか、退職交渉に時間がかかりすぎる場合や一向に状況報告がない場合には、常識がないと思われてしまう可能性もあります。

内定を得た後には転職先と密に連絡を取り、退職交渉の状況を逐一報告して、必要に応じて相談しましょう。

急ぐあまり現職の仲間や顧客に迷惑をかけないように注意!

一方で、転職先とだけ話を進めてしまって、現職には事後報告のみであったり、現職に負担をかけるような無理な退職日の設定をしてしまったりすると、今まで一緒に過ごしてきたメンバーに対して非常に不誠実なだけでなく、顧客とのトラブルになる可能性もあります。

退職後にどういう形でまた関係がつながるかわからないうえに、現職に対して不誠実な態度を取ることは転職先にも好まれません。

転職先への入社意思を決めたら早めに現職へ伝え、お互いに納得ができる退職日や引継ぎの仕方を話し合って決定していきましょう。

執筆・編集 PORTキャリア編集部

明日から使える就活ノウハウ情報をテーマに、履歴書・志望動機といった書類の作成方法や面接やグループワークなどの選考対策の方法など、多様な選択肢や答えを提示することで、一人ひとりの就活生の意思決定に役立つことを目指しています。 国家資格を保有するキャリアコンサルタントや、現役キャリアアドバイザーら専門家監修のもと、最高品質の記事を配信しています。

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記事の編集責任者 熊野 公俊 Kumano Masatoshi

高校卒業後、航空自衛隊に入隊。4年間の在籍後、22歳で都内の大学に入学し、心理学・教育学を学ぶ。卒業後は人材サービスを展開するパソナで、人材派遣営業やグローバル人材の採用支援、女性活躍推進事業に従事。NPO(非営利団体)での勤務を経て、「PORTキャリア」を運営するポートに入社。キャリアアドバイザーとして年間400人と面談し、延べ2500人にも及ぶ学生を支援。2020年、厚生労働大臣認定のキャリアコンサルタント養成講習であるGCDF-Japan(キャリアカウンセラートレーニングプログラム)を修了

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