この記事のまとめ
- 商学部生は企業の売上に関することを学んでいるから重宝される
- 商学部生は経営や経理、マーケティングに関する職種がおすすめ
- 他学部の学生と差をつけるために事前準備もしっかり取り組もう!
これから就職活動が開始するというタイミングになると、自己分析をおこなったり業界研究に取り組んだりするかもしれません。
そんななかで、商学部の強みを活かして就職活動をする際、どの業種に就職すると良いのか、おすすめの就職先はどこなのか、という疑問が生じるかもしれません。
商学部では、ほかの学部では学べない、就職活動において有利に働く学問を学べます。ほかの学部にない強みを持っているので、その強みを就職活動にも活かせると、ほかの就活生と差をつけて就職活動を有利に進められます。
この記事ではキャリアアドバイザーの瀧本さん、高尾さん、板谷さんと一緒に、商学部に在籍することでどのような強みがあるのか、どのような業界に就職するのがおすすめかを解説していきます。この記事を最後まで読んで、就職したいと思える業界を見つけ、就職活動を有利に進めましょう。
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就職先はかなり広い! 商学部の強みを押さえて就活を進めよう
商学部に所属していると、実は就職先はかなり広がります。商学部以外の学部だと特定の専門分野を深く学ぶことになりますが、商学部はビジネスに関して突き詰めて学ぶため、商学部卒業の学生はどの業界からも求められる人材なのです。
しかし、どうして商学部はほかの学部と比べて就職先が広いのか、どんな強みがあるのかが明確ではないかもしれません。
ここが明確になると、自分が進みたい就職先も明確になってきますし、自分の強みもよりわかり、自己PRの際にほかの就活生と差別化を図りながら自分の強みをしっかり伝えて面接官に知ってもらえます。
この記事の前半では、商学部で学ぶことはどうして就職活動において有利に働くのかを解説し、後半では商学部の学生におすすめな業界や就職先を紹介していきます。
商学部は多くの魅力が! 就活で活かせる強みを紹介
企業側からすると、商学部を卒業した学生は積極的に採用したい人材といえます。しかしまだそんな実感が湧かなかったり、その理由が明確でないかもしれません。
どうして商学部を卒業した学生は、企業から見ると魅力的に見えるのでしょうか。また商学部で学んだことをどのように就職活動の際の強みにできるのでしょうか。
売上に直結する知識が豊富にある
商学部では、ビジネスの原理原則について学びます。民間企業が存在しているのは利益や売上を追求するためですが、商学部ではまさに売上に直結する知識を学びます。
そのため、商学部を卒業していると売上を上げるためにはどうすれば良いのかというベースの知識が備わっています。
どの企業も今以上に売上を上げていきたいという思いを持っていますが、商学部を卒業した学生はまさに売上に直結する知識を持っているため、企業の発展に貢献してくれる可能性がある人材といえます。
まさに学生時代に学んだことを活かして企業に貢献できるため、やりがいも感じられますね。
- ビジネスに取り組んでいる学生もいるため、どうしてもそうした学生の方が就活で有利ではないかと感じますが、実際のところどうなのでしょうか?
商学部では実際に開発や販売をおこなうゼミもあり有利になる
ビジネスに取り組んだ経験のある学生の方が、ビジネス経験を活かしていくことができるので有利です。実際に商学部では地方の特産品の開発や販売、マーケティングなどをおこなうゼミ活動などが増えています。
大学によっては学生で組織を作り、地域の人からニーズのヒアリングをしたり、今後の戦略についてグループで話し合いプレゼンをしたり、週末のイベントで開発した特産品を販売したり、道の駅などで販売してもらったり、クラウドファンディングを通した資金調達やSNSでの発信などをしています。ゼミに限らず、インターンシップのなかで商学部での学びを活かした経験を就活の際に志望動機などで伝えることもできます。
面接が上手くいかないときは、面接回答集を活用してください
面接で聞かれる質問に答えられるか不安ですよね。ただ、何を質問されるか分からず対策しようにも出来ない人は多いはず。
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経済の知識も豊富にある
企業がこれから先も生き残っていくためには、経済の動きを注視し、その動きに合わせて会社で取り組む施策を考える必要があります。
商学部では経済についても詳しく学ぶため、時流に敏感で、その流れを察知して会社が長く存続するためにはどうすれば良いかを考える能力が、ほかの学部を卒業した学生よりも高い場合が多いです。
企業側から見ると、商学部を卒業した学生は、これからの企業の発展を担う人材として見られているため、就職活動の際、商学部を卒業したというのは大きな強みになります。
さまざまな資格にチャレンジできる
商学部では、さまざまな資格にチャレンジできます。資格を取得しておくと、就職活動の際に有利に働くことが多いです。商学部はさまざまな資格を取得できる環境なので、ほかの学部よりも就職活動が有利といわれています。
特に企業活動に直結する資格を取得しておくと、就職活動が有利に働きます。たとえば簿記や公認会計士、ファイナンシャルプランナーなどが挙げられます。
ただし資格はむやみに取るのではなく、目的や資格を取得した先も見越して取得するようにしましょう。
学んだことを仕事で活かせる! 商学部生におすすめな職種はこれ!
商学部では企業の売上を上げるために必要なことを学ぶため、どの業界、職種でも通用するだけの知識を身に付けています。
そのなかでも、商学部で学んできたことをしっかり活かして活躍するためには、たくさんある職種のなかから厳選して強みを活かせる職種を選ぶのが良いです。
それでは商学部で学んできたことをより活かせる職種にはどのようなものが挙げられるのでしょうか。
経営企画
まずは経営企画職が挙げられます。経営企画職は、企業のミッション・ビジョンをもとにしてこれから先の経営方針を固め、具体的な施策に落とし込んで目標を設定し、各部署に落とし込む役割を担います。
各部署の施策を考える役割を担っているため、まさに会社の方針の舵取りをする役割をはたしています。
商学部では経営に関して詳しく学ぶため、今の企業の課題やその企業の強みなどを分析したうえで、どういった方針で施策を立てれば良いのかも考えられるようになります。
やはり経験を積むことも大切ですが、すべてゼロから学ぶのではなく、商学部で学んだベースを活かせるため成長スピードも速く、強みを活かして活躍できる職種といえます。
新卒で経営企画職に就いた場合、まずは資料作成やデータ分析、経営会議の準備といったサポート業務を担当することが多いです。また、事業計画や中期経営戦略の策定補助、他部門との調整業務にもかかわることがあります。段階的に経験を積み、経営層への提案や改善施策の立案へと役割が広がるケースが一般的です。
まずはあなたが受けない方がいい職業を確認してください
就活では自分に適性がある仕事を選ぶ事が大事です。適性が低い仕事に就職すると、イメージとのギャップから早期の退職に繋がってしまうリスクがあります。
そこで活用したいのが「適職診断」です。簡単な質問に答えるだけで、あなたの強み・弱みを分析し、適性が高い職業・低い職業を診断できます。
強み・弱みを理解し、自分がどんな仕事に適性があるのか診断してみましょう。
・楽しく働ける仕事がわからない人
・時間をかけずに自己分析をしたい人
マーケティング職
マーケティング職も、商学部で学んだことを活かしながら活躍できる職種です。
商学部では経営のほかにマーケティングに関しても深く学びます。マーケティングとは自社商品を顧客に認知してもらい購入してもらうまでの一連の活動を指します。
このなかには市場調査から広告作成、効果測定などかなり広い業務が含まれていますが、こうしたことを一通り商学部で学ぶため、学んだ知識を活かしながら活躍できる職種です。
商学部の強みを活かしたいのであればおすすめな職種といえます。
営業職
営業職も商学部で学んだ強みを活かして働ける職種です。営業職は自社商品を顧客や企業に販売する役割を担っており、企業の売上に直結する職種といえます。
商学部では顧客の購買心理なども学びますが、こうした心理学はまさに営業活動において役に立ちます。
商学部で学んだ知識を活かしながら実践を通してノウハウを蓄積していくことで営業成績を伸ばし、企業の売上にも貢献できます。
- これまで営業の経験がまったくないので難しそうに感じますが、商学部で学んだ知識だけで営業職として活躍できますか?
商学部で営業に必要なエッセンスを学べる
商学部で学んだ知識を基盤に、企業のなかで商品知識を身に付けたり、先輩社員にさまざまなことを教わりながら現場のなかで営業職として成長し活躍していくのが一般的です。顧客のニーズを把握したSNS戦略や、市場の動向への理解、売上目標やデータ分析など商学部の授業で学んだことが実際に企業に入ってから役立つ場面も多いのではないでしょうか。
企業に入ってから活かせるかどうかを念頭に置いて選択科目を選ぶことで社会人になってから役立つ場面が多くなるかもしれません。
既卒就活で後悔したくない人は、適職診断からはじめよう
既卒の就活は新卒と違い、選べる職業に限りがあります。そのため、簡単に就職先を決めると入社前とのギャップから早期退職につながる恐れがあります。
これから既卒就活をはじめる人は、まず「適職診断」を活用しましょう。適職診断では、簡単な質問に答えるだけであなたの強み・弱みとぴったりの職業がわかります。
また、どのような職業を選んだらいいか就活軸も見つかるため、これから就活を始める今に取り組むのがベストです。
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経理
経理職は企業のお金の流れや取引内容を記録・管理し、その財務状況を経営サイドに報告するという役割があります。こうした業務もまさに商学部で学ぶ内容となっています。
企業活動をおこなうにあたり、活動資金は必須です。そのため財務管理を徹底し円滑に企業活動を進めるため経理は重要な役割を担っています。
商学部では会計や簿記など経理職をおこなうにあたり必要な知識を一通り学びます。そのため学んできた知識を活かして即戦力として活躍できます。
この業界がおすすめ! 商学部のおもな就職先を紹介
ここまで商学部におすすめの職種について紹介してきました。せっかくなら商学部で学んできたことを活かせると良いですよね。
ここまで紹介してきた職種は、ほとんどどの企業にも共通してある職種といえます。そのため、どの業界に就職したとしても、商学部の強みを活かした働き方ができるといえます。
それではそんななかでも、商学部におすすめな業界にはどんなところが挙げられるのでしょうか。
広告業界
商学部の強みを活かせる業界として、広告業界が挙げられます。広告業界は商品やサービスを販売するための広告を作成し運用するという役割を担っています。
商学部ではマーケティングを学ぶため、広告の作成や運用に必要な知識を一通り学んでいます。そのため、自社の広告はもちろんですが、広告代理店のように他社製品をPRするために戦略を立案するといった業務もおこなえます。
特にマーケティングに関してさらに知見を深めていきたい、商品・サービスを販売するための戦略を考えるのが好き、という人におすすめの業界です。
メーカー・商社
メーカーや商社も商学部を卒業した学生におすすめの就職先です。
メーカーや商社は商品を販売することで利益を得ています。多くの場合卸業者を経由して小売店に商品を並べるという販路を取りますが、それ以外にも商品を販売する経路は複数あり、どのようにすれば自社商品がより多くの顧客の手に渡るかを考えます。その際、商学部で学んできた知識が役に立ちます。
また、商品・サービスのブランディング構築にも商学部で学んできた知識が役に立ちます。メーカーや商社に勤めて、そのメーカーの商品をどう販売するか、という部分にかかわることで、商学部で活かしたことを活かしながら働けます。
- メーカーへの就職を検討していますが、業種がたくさんあり悩んでいます。メーカーで商学部の強みを活かせる業種はありますか?
マーケティング・営業・経営企画などが強みを活かせる
メーカーへの就職を考える際、商学部の強みを活かせる業種としては、マーケティングや営業、経営企画、商品開発などが挙げられます。特に、食品、日用品、自動車部品など消費者との接点が多い分野では、商学部で学ぶ消費者心理や市場分析の知識が役立つでしょう。
また、BtoBメーカーでも流通やサプライチェーン管理に関連する職種で強みを発揮できます。業界研究を深め、自分の興味や得意分野と照らし合わせることで、より具体的な方向性が見つかるはずです。
まずはあなたが受けない方がいい職業を確認してください
就活では自分のやりたいことはもちろん、そのなかで適性ある仕事を選ぶ事が大事です。適性が低い仕事に就職すると、イメージとのギャップから早期退職に繋がってしまうリスクが高く、適職の理解が重要です。
そこで活用したいのが「適職診断」です。質問に答えるだけで、あなたの強みや性格を分析し、適性が高い職業・低い職業を診断できます。
まずは強みを理解し、自分がどの職業で活躍できるか診断してみましょう。
・楽しく働ける仕事がわからない人
・時間をかけずに自己分析をしたい人
金融業界
金融業界も商学部を卒業した学生におすすめの就職先です。金融業界でイメージしやすいのは銀行ですが、そのほかにもクレジットカード会社や保険会社、証券会社などが挙げられます。
商学部では経理や会計、経済など、お金にかかわる学習もおこないます。そのため経済に関する知識を有していて、お金の流れを見る力も備わっています。
金融業界ではまさにそうした力が求められる業務が多くあり、経験を積んでいきながらこれまで商学部で学んできたことを活かして働ける業界といえます。
小売業界
小売業界も商学部で学んだ知識を活かしながら働ける業界なので、商学部卒業の学生にはおすすめです。
小売業界でイメージしやすいのはスーパーやコンビニ、百貨店などが挙げられます。小売業界でも商品を販売することに重きを置いているため、商学部で学んできたことが役に立ちます。
実際に顧客が商品を選ぶ様子を見る機会もあり、現場を通して商品をさらに販売するためにはどうすれば良いのかを考えられるため、座学で学んだことを活かせますし、現場経験を積み重ねることでさらに自分のなかでもノウハウが蓄積されていきます。
サービス業界
一言にサービス業界といっても、レジャーや外食、福祉・介護などかなり広くありますが、それらすべてに共通するのは、売上を上げるために自社サービスを顧客に届けなければならないという点です。
どのように顧客にサービスを届けるのかという部分で、商学部で学んできた知識が役立ちます。マーケティングに関する知識やブランディング、広告に関する知識など、幅広い知識が要求されますが、これらすべてを商学部で学ぶため、サービスを広げる力になることで企業に貢献できます。
自分が本当に広げていきたいサービスがあった場合、そのサービスをどのように広めるのかを考えられるため、楽しみながら業務に取り組めるでしょう。
- サービス業界のマーケティングに携わりたいですが、正直業種にこだわりがありません。その場合、就職先はどのように選ぶのが良いでしょうか?
自己分析を通して自分の価値観を明確にしよう
業種にこだわりがない場合は、まず自身の興味や価値観を明確にすることをおすすめします。マーケティングは多岐にわたる業界で必要とされるスキルですが、業種ごとに求められる知識や働き方が異なります。
たとえば、サービス業界内でも、ホテル業界では顧客体験の管理が重視される一方、飲食業界ではメニューのマーケティングが重要視されます。特定の業種に固執せず、柔軟な姿勢で幅広くマーケティング職に応募し、インターンシップや企業説明会に積極的に参加して実際の業務を体験しましょう。
これにより、自分の興味や価値観を深く理解し、最適な職場を見つけるチャンスが広がります。また、自己分析を通じて自身の強みやキャリアビジョンを明確にし、それに合った企業を選ぶことも成功への鍵となります。
あなたが受けない方がいい職業を確認しよう!
職業選択においてやりたいことはもちろんですが、その中でも適性がある仕事を選ぶ事が大事です。適性が低い仕事に就職すると、イメージとのギャップから早期退職に繋がってしまうため適職への理解が重要です。
そこで活用したいのが「適職診断」です。質問に答えるだけで、あなたの強みや性格を分析し、適性が高い職業と低い職業を診断できます。
まずは強みを理解し、自分がどの職業で活躍できるか診断してみよう!
・楽しく働ける仕事がわからない人
・時間をかけずに自己分析をしたい人
コンサルティング業界
コンサルティング業界も、商学部を卒業した学生におすすめの業界です。
コンサルティング業界は、ほかの企業に対して経営面やマーケティング面など、さまざまな面から売上を上げるためのアドバイスをする職種です。
商学部では企業の売上を上げるために必要なことを学べます。そのため、コンサルティング業界でもその知識を活用して、顧客の売上増加に貢献できます。
顧客の業種は多岐にわたります。1つの業種に特化して知識をつけていくのも良いですが、たくさんの業界を経験したい、これまで経験したことがない業界で活躍してみたい、という人はコンサルティング業界がおすすめです。
- 実績がないのにコンサルティングをすることに違和感を感じます。学校を卒業したところで、何の実績もないのにコンサルタントとして活躍できるのでしょうか?
未経験でも価値提供できる
新卒でコンサルティング業界に挑むことに不安を感じるのは自然なことです。実績がなくともコンサルタントとして成功するには、学ぶ意欲と柔軟な思考が重要です。コンサル業界は問題解決やプロジェクト管理のスキルを通じて、未経験者でも成長できる機会を提供します。
大学での学びや課外活動で培った分析力やコミュニケーション能力は、実績以上に価値があります。また、新卒研修やチームでの業務を通じてスキルを育てられる環境が整っているため、経験不足をカバーすることが可能です。不安を感じる場合は、インターンシップや業界研究を通じて実務に触れることで自信を高めましょう。
キャリアコンサルタントが暴露! 商学部生に本当におすすめな就職先は?
商学部は学んできたことが仕事に直結するため、就職活動で有利といわれていますが、キャリアコンサルタントの目線で見るとどう映っているのでしょうか。
これまでたくさんの就活生をサポートしてきたキャリアコンサルタントから、商学部生はどういった就職先、どういったキャリアパスがおすすめなのか話を聞いてみましょう。
商学部の学生がほかの学部の学生と差をつけるポイント
ここまでキャリアコンサルタントの意見も交えながら、商学部を卒業した学生におすすめできる職種や業界を紹介してきました。
商学部では企業の売上にかかわることを学ぶため、さまざまな業種・業界で求められる人材といえ、企業側から見ると積極的に採用したい人材といえます。
しかし、商学部を卒業したというだけでなく、ほかにもいくつかのポイントを押さえることで、さらにほかの就活生と差別化を図り、企業側から求められる人材になれます。
それではほかの学部の学生とさらに差をつけるためにはどういったことに取り組めば良いのでしょうか。
就活に有利な資格を取得する
まずは、就職活動に有利に働く資格を取得しましょう。資格を持っているということは、その分野に関して一定の知見や技術があることを証明できます。
また資格を取得していると実務でも役に立ちます。実際にこれから取り組む業務に関する資格があれば入社後もスムーズに業務内容を覚えられますし、面接官にも能力があると認めてもらいやすです。
ただし資格を取得する際はやみくもに取るのではなく、これから自分がどんな職種に就きたいかを明確にし、その職種にはどのようなスキルが求められるかを知ったうえで、有利に働くと考えられる資格を取るようにしましょう。
商学部生の就活には、企業の財務状況を理解しやすくする「簿記」、経理や監査だけでなく経営企画やコンサルティングでも重宝される「公認会計士」、特に金融業界で強みを発揮する「ファイナンシャルプランナー」、経営コンサルタントとしてのスキルを証明できる「中小企業診断士」、そして知識と実践力をアピールできる「マーケティング検定」などがおすすめです。
これらの資格を履歴書に記載することで、企業に対するアピールポイントが増え、ほかの就活生と差別化を図ることが可能になります。
また、資格取得は実務能力の向上にもつながり、入社後の活躍にも役立ちます。ただし、やみくもに資格を取得するのではなく、自分のキャリア目標に合わせて資格を選び、計画的に取得することが重要です。
積極的にインターンに参加する
商学部の学生も積極的にインターンには参加しましょう。インターンでは、ホームページ(HP)では見られない生の情報を知れたり、よりその企業を深く知るきっかけになります。
やはり企業のことを何も知らずに入社するよりは、しっかりどんな企業なのかを知ったうえで入社した方が、納得して長く働けます。
企業側としても就職活動をしている学生が、本当に自社のことをしっかりと理解してくれているかは気になるポイントです。インターンに参加していないと、自社のことをどこまで知ってくれているのだろうかと、面接官に不安要素を与えることにもなりかねません。
特に志望度が高い企業に関しては、必ずインターンに参加するようにしましょう。
- インターン先では商学部であることをアピールした方が、就職に有利に働きますか?
商学部が有利に働くかどうかは企業によって異なる
商学部であることをインターンシップ先でアピールするかどうかは、参加するインターンの業界や企業が求めるスキルや知識に依存します。商学部の学びには、経済学、経営学、マーケティング、会計学などが含まれるため、これらが企業のニーズに合致する場合には、積極的にアピールするべきです。また、アピールする際には、具体的に学んだ内容や得たスキル、さらにそれらをどうインターンで活かせるかを明確に示すことが重要です。
一方で、商学部の学びが直接関連しない場合でも、学びを通じて培った課題解決能力や分析力といった汎用的なスキルを強調することで、アピールポイントに変えることが可能です。したがって、まずはインターン先の求める人物像や必要とされるスキルを徹底的にリサーチし、それに合わせた自己アピールを用意しておくことがポイントです。
OB・OG訪問を実施する
OB・OG訪問も必ず実施しておきたいです。OB・OG訪問をおこなうことで、その企業で働いている先輩の生の声を聞けます。
やはりHPで見ている情報だけでは、情報量に限りがあります。その企業のことを深く知ろうと思うと、実際に働いている人から生の声を聞くのが最も効果的です。
働いている人の声を聞くことで、自分が働き始めてからのイメージをより鮮明に描けます。そこでミスマッチかもしれないと感じる場合もあるかもしれませんし、よりその企業の志望度が上がるかも知れません。
今後の自分の働き方やライフスタイルが大きく左右されることにもなるので、その企業で働いたらどんな生活を送るのか具体的にイメージできるようになるまで、先輩からアドバイスをもらいましょう。
就活エージェントを活用する
商学部の学生は、就活エージェントを活用することでほかの学部の学生よりも有利に就職活動を進められる可能性があります。
就活エージェントは、就活生に変わって、その就活生にぴったりな就職先を提案してくれます。自分では見つけられなかったり、自分では候補に挙げないような業種を提案してもらえるため、就職活動の視野が広がります。
また面接対策やESの添削などもおこなってくれるため、活用することでより面接の通過率を高め、志望している企業へ就職できる確率を高められます。
手厚いサポートを受けられるので、就活エージェントは積極的に活用しましょう。
- 就活エージェントはどのようにして選べば良いでしょうか? 商学部生だからこそ注意すべきポイントも教えてください。
商学部生専門の就活エージェントが強みを活かせる
就活エージェントの得意分野は企業によって異なるので強みを見極めたうえで選択しましょう。営業職や経営企画など、商学部で学んできた分野を専門的に手掛けている就活エージェントの方が適切な求人を紹介してもらえる可能性が高まります。
就活エージェントを見極める際、応募書類の添削や面接対策に力を入れている企業の方がおすすめです。また、新卒採用の案件を多く持っているかどうかも選択する際にあらかじめ確認しておきましょう。
就職で有利に! 商学部生におすすめの資格5選
ここまで商学部の学生が有利に就職活動を進めるために押さえておきたいポイントについて解説してきました。
ポイントの1つとして、資格を取得するという点が挙げられました。資格を持っていると、自分にはその分野の知見やスキルがあると企業にアピールできます。
しかしどんな資格でも取れば良いというものではありません。企業側に認めてもらえる資格を取得することで、面接で有利に働きます。
それでは就職活動を有利に進めるためにどのような資格を取得すれば良いのでしょうか。
公認会計士
商学部の学生が取得しておきたい資格の1つに、公認会計士があります。公認会計士は会計分野の国家資格です。公認会計士は監査法人へ就職することが多いともいわれますが、一般の企業であっても、財務諸表を作成したりと会計業務が発生します。
こうした業務は専門的な知識がないと難しい分野ですが、公認会計士の資格を取得しているとこのあたりの業務を任せられると企業側に判断してもらえる可能性があります。
特に経理関係の職種に就きたいと考えているのであれば、取得しておいて損はない資格です。
ファイナンシャルプランナー
ファイナンシャルプランナーは、資産運用や保険、税金、年金など、個人や企業のライフプランに関する提案をおこなう専門職の資格です。
商学部で学ぶ経済や金融の知識をもとに、実践的なスキルを身に付けられるため、多くの学生にとって挑戦しやすい資格です。
特に金融業界の企業に就職しようと考えている場合、ファイナンシャルプランナーの資格を取得していると、企業から求められる人材になります。
また、金融業界以外でも、総合職や営業職において、お金の知識を武器にすることで、顧客とのコミュニケーションをスムーズに進められるため、面接や履歴書でのアピールポイントとなります。
税理士
税理士は、税務のプロとして企業や個人の税金に関する業務を担う国家資格です。税理士資格を持つことで、税理士事務所や会計事務所はもちろん、企業の経理部門や財務部門といった職種への就職が有利になります。
また、独立開業の道も広がります。就職してから個人で独立したいと考えている場合にもおすすめの資格といえます。
特に、税務の実務に携わる仕事を目指す商学部生は積極的に取得しておきたい資格といえます。
- マーケティングなどの職種を考えている場合、税理士やファイナンシャルプランナーなど金融系の資格は取らなくても良いでしょうか?
金融系資格は必須ではないがあると役立つ場合もある
マーケティング職を目指す場合、税理士やファイナンシャルプランナーといった金融系の資格は必須ではありません。マーケティングでは市場分析や消費者行動の理解、デジタルマーケティングなどの専門的なスキルが重視されるため、関連する資格や実務経験を積むことがより有利に働きます。
ただし、将来的にマーケティングと財務を融合させたキャリアを考えている場合は、これらの金融系資格を取得することで差別化を図ることができます。自分のキャリア目標に合わせて、必要な資格を選択しましょう。
簿記
簿記は、会計や経理の基本知識を証明する資格で、商学部生にとって最も身近で実践的な資格といえるでしょう。
この資格を取得すると、経理や財務、営業事務などにかかわる知識があると証明できるため、幅広い業界への就職が有利になります。
履歴書に簿記の資格を取得していることを記載すると、面接官に実務に即したスキルを持っていることを認めてもらいやすく、採用してもらえる可能性も高まります。
比較的取得しやすい資格でありながら、実務での活用頻度が高いため初めて資格に挑戦する商学部生に特におすすめです。
簿記の活かし方やアピール方法で悩んでいる人はこちらの記事もあわせて参考にしてみてください。アピールのコツを詳しく解説しています。
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簿記が就職の役に立たないって本当? 活かす方法やアピールのコツ
簿記の資格が就職の役に立たないと聞いて、不安になっている人もいるのではないでしょうか。この記事では、簿記を就職活動で役立てる方法をキャリアコンサルタントと一緒に解説します。自分の目指したい方向性に合わせて、簿記の活かし方を考えましょう。
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中小企業診断士
中小企業診断士は、中小企業の経営課題に対してアドバイスをおこなう国家資格です。この資格を取得することで、コンサルティングファームや企業の経営企画部門への就職が有利になります。
中小企業診断士の試験内容には、財務会計や企業経営理論といった商学部の授業で学ぶ内容が多く含まれているため、大学時代に学んだことを活かしながら、資格の取得が可能です。
また、この資格は起業や独立を考える際にも役立ちます。将来的なキャリアの選択肢を広げることもできるため、特に将来的に独立を考えている商学部生は積極的に取得しておきたい資格です。
中小企業診断士は、企業内の経営企画部門で事業計画を構築したり、フリーランスとして独立して中小企業の経営者へ事業計画の立て方を教えたり、補助金や助成金の申請に関する相談などに乗っています。
商学部の強みを活かした就職先を見つけて就職活動を成功させよう!
この記事では、商学部生はどうしてほかの学部の学生と比べて企業の就職に有利なのか、商学部卒業だからこその強みは何なのかを解説してきました。
商学部では経営や企業の売上を上げるために必要なことを一通り学びます。そのため、売上を上げることが大前提にある企業からすると、企業の発展に貢献してくれる見込みが高く、積極的に採用したい人材になるのです。
商学部で学んだことは多くの企業で活かすことができ、さまざまな業種・職種に携われます。そのなかでも商学部生におすすめの業界や職種も紹介してきました。
この記事を参考に、自分が進みたい進路を決めて、商学部ならではの強みを面接官に伝えられる自己アピールも考えて、希望する進路をかなえましょう。
アドバイザーコメント
高尾 有沙
プロフィールを見る商学部生はほかの就活生よりも有利になる場合が多い
商学部は、経営、マーケティング、会計、経済など、企業基盤を支える幅広い知識とスキルを身に付けられる学部です。これらは多様な業界や職種で高く評価され、企業の売上向上や経営戦略に直結します。また、商学部では論理的思考力や分析力、コミュニケーション能力など、ビジネス現場で不可欠なスキルも養われます。インターンシップや資格取得を通じて実践経験を積むことで、さらに自分の強みを磨き、ほかの就活生との差別化が図れます。
これから就職活動を進める商学部生の皆さんには、キャリアビジョンに合った企業選びを心掛け、積極的にインターンシップやOB・OG訪問を活用して実際の業務や企業文化を理解することをおすすめします。自己分析をしっかりおこない、自分の強みを効果的にアピールすることで、希望するキャリアへの道を切り拓いてください。
可能性を絞らずに幅広く就職先を考えよう
ちなみに、商学部だからといって必ずしも簿記や会計の知識を使う仕事に従事する必要はありません。実際、多くの商学部生がマーケティング、人事、営業、企画など多様なキャリアパスを選んでいます。重要なのは、商学部で得た学びをもとに自分の興味や価値観を明確にし、どのような仕事をしたいのかを考え、強みを最大限に活かせる職場を見つけることです。就職活動は自己成長の機会。焦らず一歩ずつ進んでいきましょう。
執筆・編集 PORTキャリア編集部
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記事の編集責任者 熊野 公俊 Kumano Masatoshi
3名のアドバイザーがこの記事にコメントしました
キャリアコンサルタント/コラボレーター代表
Yukari Itaya〇未就学児から大学生、キャリア層まで多様な世代のキャリアを支援。大企業からベンチャー、起業・副業など、幅広いキャリアに対応。ユニークな生き方も提案するパーソナルコーチとして活躍
プロフィール詳細キャリアコンサルタント/キャリアコンサルティング技能士
Hiroshi Takimoto〇年間約2000件以上の就活相談を受け、これまでの相談実績は40000件超。25年以上の実務経験をもとに、就活本を複数出版し、NHK総合の就活番組の監修もおこなう
プロフィール詳細キャリアコンサルタント
Arisa Takao〇第二新卒を中心にキャリア相談を手掛け、異業種への転職をサポートする。管理職向けの1on1やコンサルティング業界を目指す新卒学生の支援など年齢や経歴にとらわれない支援が持ち味
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