この記事のまとめ
- デザイン系の仕事は数多く存在し広い視野を持って把握することが大切
- デザイン系の仕事には共通した向き・不向きがある
- 未経験の人でも正しいステップを踏めば就職・転職が可能
- 適職診断
たった3分であなたの受けない方がいい職業がわかる!
この記事を読んでいる人に
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我々の生活にかかわるほとんどのものがデザインされています。そのためデザイン系の仕事は我々の生活から切り離せない存在といえます。ホームページ(HP)やアプリなどのWeb上のものだけでなく、洋服や本、空間などで心地良さを感じられるものはデザインされているからなのです。
ただ、デザイン系の仕事に就きたいと考える人のなかには「デザイン系の仕事にはどんなものがあるのだろう」や「未経験からでもデザイン系の仕事に就職できるのかな」など、疑問を持つ人もいますよね。
この記事では、キャリアコンサルタントの野村さん、桑田さん、古田さんと一緒に、デザイン系の仕事の種類や就職方法などを詳しく解説します。この記事を参考にして自分がどんな仕事に興味があるのか、どう就職するかを考えてみましょう。
デザイン系の仕事は網羅的に職種を把握することが最初の一歩
デザイン系の仕事は1つや2つだけではありません。生活にかかわるほとんどのものがデザインされていて、それにともなって数多くのデザイン系の仕事が存在するのです。そのため、デザイン系の仕事に興味がある人は、まずはどのような仕事があるか網羅的に把握することが大切です。
しかし、「デザイン系の仕事にはどのようなものがあるの?」や「どの仕事が自分に向いているかわからない」など疑問を持つ人もいると思います。
この記事では、前半でデザイン系の仕事41選とそれぞれで役立つ資格を紹介します。まずは視野を広げて、自分の興味のある仕事を見つけましょう。
そして、記事後半でデザイン系の仕事に就く方法やデザイナーとしてのキャリアプランの作り方などを解説します。前半で見つけた興味のある仕事にどう就職するか、考えながら確認し、自分の理想をかなえられるデザイン系の仕事を目指しましょう。
まずはあなたが受けない方がいい職業を確認してください
就活では自分に適性がある仕事を選ぶ事が大事です。適性が低い仕事に就職すると、イメージとのギャップから早期の退職に繋がってしまうリスクがあります。
そこで活用したいのが「適職診断」です。簡単な質問に答えるだけで、あなたの強み・弱みを分析し、適性が高い職業・低い職業を診断できます。
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・時間をかけずに自己分析をしたい人
強み・弱みを理解し、自分がどんな仕事に適性があるのか診断してみましょう。
デザイン系の仕事とは? 前提情報を確認しよう
定義 | 依頼者の要求に応えるデザインを制作する |
種類 | 4つのジャンルに分けられる |
働き方 | インハウスか制作会社で大きく異なる |
前述のとおり、デザイン系の仕事は数多くあり、それぞれ仕事内容や具体的な働き方などは大きく異なります。しかし、デザイン系の仕事だからこそ共通する部分もあるのです。
そこで、具体的な仕事を紹介する前に、定義や種類、働き方など、デザイン系の仕事の基本情報を解説します。まずは基本を確認して、デザイン系の仕事の大枠をつかみましょう。
定義:依頼者の要求に応えるデザインを制作する
この記事で紹介するデザイン系の仕事は、依頼者の要求に応えるデザインを制作することと定義します。多くのデザイン系の仕事には依頼主がいて、その人・企業からの要望をデザインに落とし込むのがおもな仕事内容です。
一方で、自分が表現したいデザインを第三者に購入してもらうことを仕事としている人もいます。ただ、そのような人はアーティストであり、デザインを仕事とする人とは役割が異なるのです。
そのため、今回は依頼者の要求に応えるデザインを制作することをデザイン系の仕事の定義とします。
デザイナーとアーティストは役割が異なる職種ですが、デザイン系の仕事からアーティストを目指すことは可能です。
アーティストは独自のアイデアを形にする力が必要であり、自分の作品を作り続ける情熱と、毎日コツコツと努力を積み重ねることが、最終的には多くの人に感動を与えることにつながります。
種類:4つのジャンルに分けられる
デザイン系の仕事は以下の4つのジャンルに分けられます。
デザイン系の仕事のジャンル
- ファッションデザインの仕事
- インテリアと空間デザインの仕事
- グラフィックと紙媒体デザインの仕事
- デジタルとメディアデザインの仕事
デザインをすることに変わりはありませんが、デザインの対象が異なります。デザインの対象が異なることで向き・不向きも変わるため、視野を広げつつ、自分が何に興味があるか、どのジャンルが得意かなどを慎重に考えることが大切です。
ジャンル別の具体的な仕事は後ほど紹介します。まずはデザイン系の仕事が4つのジャンルに分けられていることを把握し、慎重に選ばなければいけないことを理解しましょう。
働き方:インハウスか制作会社で大きく異なる
デザイン系の仕事の働き方は、インハウスか制作会社かで大きく異なります。
デザイン系の仕事の働き方
- インハウス:自社ブランドのデザイン担当
- 制作会社:他企業や個人から依頼を受けてデザインをする
インハウスのデザイナーは自社ブランドの制作物を担当します。デザイン以外の仕事も経験できるなどのメリットがある一方で、制作するブランドのテイストがあるため、身に付けられるスキルが偏ってしまうというデメリットもあります。
一方で、制作会社の依頼主は他企業または個人です。さまざまなデザインを経験できるメリットがありますが、複数の案件を請け負うと残業や休日出勤が増えてしまうなどデメリットもあるのです。
それぞれ働き方や魅力が異なるため、自身の理想の働き方と照らし合わせながら、どちらの働き方を希望するか考えましょう。
- 働き方にこだわりはありませんが、とにかくデザイン系の仕事をしたいです。新卒で挑戦するならどちらがおすすめでしょうか。
社会人としての基礎を身に付けるならインハウスデザイナーがおすすめ
新卒で挑戦するとなると、社会人としての基本をこれから身に付けていく段階だと思います。もしあなたがデザインの勉強をしてきたなら、専門を活かせる制作会社という選択もあります。しかしデザインが専門でないのであれば、インハウスデザイナーをおすすめします。
ただしその場合、必ずしも最初から希望するデザイン部門に配属されるかどうかわかりません。まったく関係のない部署からスタートする可能性もありますが、会社組織の全体を知り社会人の基礎を身に付けることから始められるでしょう。
いずれにしてもその可能性が高いというだけの話で、新卒でどんなキャリアが待っているかは、あくまでも企業の方針によります。インターンや面接でしっかり確認して決めましょう。
まずはあなたが受けない方がいい職業がわかります
就活では自分に適性がある仕事を選ぶ事が大事です。適性が低い仕事に就職すると、イメージとのギャップから早期の退職に繋がってしまうリスクがあります。
そこで活用したいのが「適職診断」です。簡単な質問に答えるだけで、あなたの強み・弱みを分析し、適性が高い職業・低い職業を診断できます。
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・時間をかけずに自己分析をしたい人
未経験からでもデザイン系の仕事に就ける? 就活のプロが実態を解説
高校や大学でデザインに関する勉強はしていないものの、未経験からデザイン系の仕事に就きたいと考える人もいると思います。デザイン系の仕事を目指すにあたって、未経験からでも問題ないか不安を抱える人もいますよね。
そこで、就活のプロであるキャリアコンサルタントの野村さんに、未経験からでもデザイン系の仕事に就けるかどうか、実態を聞いてみました。未経験からデザイン系の仕事を目指したいと考える人はチェックしておきましょう。
アドバイザーコメント
野村 芳克
プロフィールを見る未経験からでも着実に準備をしていけばデザイン系の仕事に就ける
未経験からデザイン系の仕事に就くことは十分可能です。まず、デザインの基礎知識やソフトウェアの使い方を学び、オンラインコースや専門学校を活用して基本スキルを習得しましょう。次に、自分のデザイン作品を集めたポートフォリオの作成も欠かせません。さまざまなジャンルのデザインに挑戦し、作品を増やしましょう。
まずはデザイナーとしての実務経験を積んでスキルを磨こう
未経験者が就きやすい職種としては、アシスタントデザイナーやジュニアデザイナーがあります。上司や先輩デザイナーのサポートを受けながらスキルを磨くことができ、理想的なスタートとなります。一方、アートディレクターやシニアデザイナーなどの上級職は、未経験から直接目指すのは難しいかもしれません。
未経験から目指すためには、デザインに関する書籍やオンラインリソースで学び続け、インターンやアルバイトで実務経験を積むことが重要です。デザイン業界のイベントやコミュニティにも参加し、人脈を広げましょう。
実際に企業に応募し、面接を受ける経験を積むことで、努力と工夫を続ければ、必ず道は開けます。頑張ってください。
ジャンル別! デザイン系の仕事41選&役に立つ資格を紹介
ジャンル別! デザイン系の仕事41選&役に立つ資格を紹介
- ファッションデザインの仕事8選
- インテリアと空間デザインの仕事14選
- グラフィックと紙媒体デザインの仕事10選
- デジタルとメディアデザインの仕事9選
前述のとおり、デザイン系の仕事はさまざまな分野に分けられています。そして、それぞれのジャンルであらゆる仕事が存在するため、まずはどんな仕事があるのか視野を広げることが大切です。
ここからはデザイン系の仕事をジャンル別で41選紹介します。各仕事で役立つ資格も併せて紹介するので、興味のあるジャンルの仕事を網羅的にチェックしていきましょう。
ファッションデザインの仕事8選
ファッションデザインは、洋服のデザインをするのがおもな仕事内容です。洋服に興味がある人のなかには、「ファッションデザインに関する仕事に就きたい」と漠然と考える人もいるかもしれませんね。
しかし、洋服はさまざまな要素が掛け合わさってできていて、それぞれの要素を専門とするデザイナーが存在します。
ここからは、ファッションデザインの仕事を8選紹介します。同じファッションの分野にもさまざまなデザイナーが存在するため、ファッションの何に興味があるのかを考えながら、各仕事の特徴を確認していきましょう。
①ファッションデザイナー
ファッションデザイナーとは、ブランドのコンセプトや特徴、身に着ける人などに合わせて、洋服や靴、アクセサリーなどのデザインを手掛ける仕事です。
おもな仕事内容は洋服のデザインですが、ファッションに関する市場調査や商品企画などもおこなうことがあります。ファッションには流行があり、ブランドの特徴と流行を掛け合わせた製品が求められるからです。
ファッションデザイナーになるために、必須な資格はありません。ただ、服飾系の専門学校や学科で知識・スキルを身に付けていると就職が有利になる可能性が高まります。
また、ファッションビジネス能力検定やファッション販売能力検定、パターンメイキング技術検定などに合格しておくと、知識やスキルを身に付けていることをアピールでき、選考時に役立ちますよ。
アパレル業界を目指している人は、以下の記事で業界の全体像を把握しておきましょう。
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②テキスタイルデザイナー
テキスタイルとは
加工前の織物や布のこと
テキスタイルデザイナーは、織物や布のデザインをする人を指します。たとえば、洋服やネクタイなど、織物・布でできているもののデザインを手掛けます。
テキスタイルデザイナーのおもな仕事内容は以下の4つです。
デザインの作成 | ファッションデザイナーが考案したデザインをテキスタイルに落とし込む |
仕入れ先の選定 | テキスタイルをどこから仕入れるかを検討して、コストの調整や交渉などをおこなう |
サンプルの作成 | デザインと使用するテキスタイルが決定したら、サンプルを作成して依頼主に確認してもらう |
生産管理 | テキスタイルの生産の進捗や品質の管理をする |
テキスタイルデザイナーとして働くために必須な資格はありませんが、知識やスキルを身に付け、センスを磨くことが求められます。そのため、ファッションデザインに関する専門学校に通っていた経験や講座で学んだ経験は就活時にアピール可能です。
また、衣料管理士や色彩検定に合格しておくと、知識やスキルをアピールする際の役に立ちます。
テキスタイルについて学んだ経験がなくても、テキスタイルデザイナーになることは可能です。
しかしファッション市場を理解したうえで、色や形、素材の組み合わせやバランスを駆使するセンスが問われる仕事です。その感覚を磨くため、心理学や芸術、文化、歴史など多方面に造詣を深める努力が必要だととらえましょう。
かんたん3分!受けない方がいい職種がわかる適職診断
就活では自分に適性がある仕事を選ぶ事が大事です。適性が低い仕事に就職すると、イメージとのギャップから早期の退職に繋がってしまうリスクがあります。
そこで活用したいのが「適職診断」です。簡単な質問に答えるだけで、あなたの強み・弱みを分析し、適性が高い職業・低い職業を診断できます。
・楽しく働ける仕事がわからない人
・時間をかけずに自己分析をしたい人
強み・弱みを理解し、自分がどんな仕事に適性があるのか診断してみましょう。
③アクセサリーデザイナー
アクセサリーデザイナーとは、アクセサリーのデザインを手掛ける人のことです。ネックレスや指輪、ピアスなど、あらゆるアクセサリーのデザインを作成します。
ただ、アクセサリーデザイナーの仕事はデザインをするだけではないことがほとんどです。依頼主の要望のヒアリング、企画案の作成、材料の仕入れ、販売など多岐にわたるケースが多くあります。そのため、デザイン力だけでなく、コミュニケーション能力などその他能力も求められるのです。
アクセサリーデザイナーにも必須資格はありませんが、デザインの知識・スキルだけでなく、彫金や鋳金など専門的な技術も求められるケースがあります。そのため、専門学校やその分野の講座を受けるなどして、知識・スキルを身に付けておくことが選考突破の鍵となります。
なお、アクセサリーデザイナーを目指すにあたって、ジュエリーの販売や製造に関する知識が問われるジュエリーコーディネーター検定を受けておくと、選考時に説得力のある良いアピールができるようになりますよ。
自己PRでコミュニケーション能力をアピールしたいと考える人は、以下の記事を参考にしてください。
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コミュニケーション能力は企業が学生に最も求める能力といえます。本記事では有効なコミュニケーション能力の自己PR方法について解説しています。
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④フットウェアデザイナー
フットウェアデザイナーは「靴デザイナー」とも呼ばれ、靴のデザインをする人を指します。
靴は紳士用、婦人用、子ども用などとさまざまな分野に分けられていて、そのなかでも季節や用途によってアイテムが変わります。これら各アイテムの履き心地や歩きやすさ、などを考慮しながら、デザインを作成するのがおもな仕事内容です。
靴はデザイン性だけでなく、履き心地や歩きやすさも重視されます。そのため、市場調査や利用者へのヒアリング、分析なども欠かせない仕事の一つです。
フットウェアデザイナーになるには、アパレルメーカーやシューズメーカー、委託者のブランドで製品を生産するOEMメーカーでデザイン職を担うのが一般的です。
必須な資格はありませんが、シューフィッターという資格を取得すると足と靴に関する知識をアピールすることができます。上記の会社でデザイナー職を志望し、選考時に靴や足などに関する知識やスキルをアピールするのが実現の近道です。
⑤コスチュームデザイナー
コスチュームデザイナーとは「衣装デザイナー」とも呼ばれ、演劇や舞台、映画などの表舞台に立つ人の衣装・コスチュームを製作する人を指します。
コスチュームデザイナーのおもな仕事は、脚本家や監督などからの依頼を受けて、そのストーリーや世界観に適したコスチュームを製作することです。そのため、デザインの知識・スキルだけでなく、ヒアリング力や作品イメージの理解力なども求められます。
コスチュームデザイナーになる方法としては、デザイン会社や映画・舞台の制作会社などに就職するのが一般的です。なお、服飾縫製や舞台美術などの知識・スキルも問われるため、専門学校などで学んでいる人は選考が有利になるでしょう。
必須資格はありませんが、パターンメイキング技術検定や色彩検定を取得しておくと、就職時に役立ちます。
- 独学で衣装を作った経験はあるのですが、このような状況からコスチュームデザイナーを目指すのは難しいでしょうか。
経験に加えて専門的な知識を学ぶことで独学からでも目指せる
独学で衣装を作った経験があるのは素晴らしいことです。この経験はコスチュームデザイナーを目指すうえで大いに役立ちます。
独学での経験に加え、専門学校やデザイン会社での研修などで専門的な知識やスキルを身に付けることで、より一層目標に近づくはずです。これにより、服飾縫製や舞台美術に関する知識を深め、業界での実務経験を積むこともできます。
また、パターンメイキング技術検定や色彩検定などの資格取得もおすすめです。これらの資格は、就職活動においてアピールポイントとなります。独学の経験を基盤に、専門的な知識と実務経験の積み重ねで、コスチュームデザイナーへの道は開けるでしょう。頑張ってください。
⑥ファッションイラストレーター
ファッションイラストレーターとは、ファッションの魅力が伝わるようなイラストを制作することを専門とした人を指します。
洋服を選ぶ際、洋服そのものだけでなく、着用イメージや雰囲気も見てから購入するアイテムを決めることがありますよね。このようなイメージや雰囲気をつかむ際にファッションイラストが役に立ちます。
ファッションイラストレーターの具体的な仕事内容は、依頼主から洋服の詳細やイメージをヒアリングし、それが魅力的に伝わるようイラストを制作することです。イラストのスキルやセンスだけでなく、ヒアリング力や流行への敏感さなども求められます。
ファッションイラストレーターとして働くには、広告代理店やデザイン系の会社でデザイン職として就職するのが一般的です。しかし、近年はフリーランスや副業として働く人も増えているため、広い視野で自分に合った働き方を見つけましょう。
なお、必須資格はありませんが、Adobe Illustratorのスキルはイラストを制作する際に活用できるため、身に付けておいて損はありません。
広告代理店への就職を考えている人は、こちらの記事も参考にしてみてくださいね。広告代理店で働くやりがいや向いている人の特徴などを詳しく解説していますよ。
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⑦スタイリスト
スタイリストとは、映画や舞台、テレビ番組など、さまざまな場面で適した衣装やアクセサリーなどをコーディネートする人を指します。
コーディネートするにあたって、依頼主から詳細をヒアリングするだけでなく、衣装協力してくれる会社・ブランドに問い合わせて衣装を用意するのも仕事内容に含まれるケースがあります。
スタイリストになるには、芸能事務所やスタイリスト事務所に就職するのが一般的です。また、経験を積んだ後に独立して個人で活動する人もいます。
必須資格はありませんが、以下の検定に合格すると選考が有利になる可能性が高まります。
スタイリストに役立つ検定
未経験から芸能関係の仕事を目指したいと考える人は、こちらの記事も事前に読んでおくのがおすすめです。
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⑧ジュエリーデザイナー
ジュエリーデザイナーとは、宝飾品をデザインする人を指します。
ただ、ジュエリーデザイナーの仕事は宝飾品をデザインすることだけではありません。製作物の方向性やコンセプトを決め、デザイン案を可視化し、サンプルを製作するなども仕事内容に含まれます。
また、宝飾品の修理を手掛けるケースもあります。
ジュエリーデザイナーとして働くには、宝飾品の制作会社に就職するのが一般的です。必須資格はありませんが、デッサン力や流行を察知する力、アイデア力などが求められるため、選考時にアピールするのがおすすめです。
自己PRで自身のアイデア力や発想力をアピールしたい人は以下の記事を参考にしてください。
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まずはあなたが受けない方がいい職業を確認してください
就活では自分のやりたいことはもちろん、そのなかで適性ある仕事を選ぶ事が大事です。適性が低い仕事に就職すると、イメージとのギャップから早期退職に繋がってしまうリスクが高く、適職の理解が重要です。
そこで活用したいのが「適職診断」です。質問に答えるだけで、あなたの強みや性格を分析し、適性が高い職業・低い職業を診断できます。
まずは強みを理解し、自分がどの職業で活躍できるか診断してみましょう。
・楽しく働ける仕事がわからない人
・時間をかけずに自己分析をしたい人
インテリアと空間デザインの仕事14選
インテリアと空間デザインの仕事
普段何気なく利用する家具や建物、自宅などもデザイナーの手によってデザインされています。利用者にとっての使いやすさや見たときの感動など、あらゆる要素を考慮しながらインテリアや空間のデザインをする必要があるのです。
ここからはインテリアと空間に関するデザイナーの仕事を紹介します。扱うものや規模の大小が大きく異なるため、興味がある人は自分の適性と照らし合わせながら確認していきましょう。
①インテリアデザイナー
インテリアデザイナーとは、建築物や乗り物の内装、家具・インテリアなど、室内を総合的にデザインする人を指します。
インテリアデザイナーの仕事は大きく以下の2つに分けられます。
インテリアデザイナーの仕事
- 店舗や住宅など空間をデザインする
- 家具や照明などのインテリア雑貨をデザインする
インテリアデザイナーといっても、上記2つでは仕事内容が大きく異なるため、自分がどちらを希望するのか、志望先はどちらを扱っているのかをよく確認することが大切です。
インテリアデザイナーになるには、家具メーカーや建築設計事務所、インテリアデザイン事務所などに就職するのが一般的です。ほとんどの仕事は資格は不要ですが、建築士として空間をデザインしたいと考える場合は、建築士の国家資格が必要になります。
なお、インテリアアドバイザーやインテリアプランナーの資格を取得しておくと、選考時に知識やスキルをアピールするのに役立ちますよ。
企業分析のやり方がわからない人は以下の記事でチェックしておきましょう。
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企業分析には自分に合った企業が見つかるなどのメリットが多くあります。また集めた企業情報をうまく活用することで、就活を効率的に進めることができますよ。この記事では、企業分析の正しいやり方から効率化のコツまでキャリアコンサルタントとともに徹底解説します。
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②インテリアデコレーター
インテリアデコレーターとは、壁紙や床材、扉など、インテリアにまつわるものの企画や提案、演出などをおこなう人です。依頼主の希望をヒアリングし、それが実現できるよう素材や色、組み合わせなどをデコレーションしていきます。
インテリアデコレーターになるには、インテリアに関連する企業やハウスメーカー、リフォーム会社などに就職するのが一般的です。また、近年はフリーランスとして、インテリアデコレーションのみを仕事とする人も増えました。
インテリアデコレーターとして働く際に必須資格はありませんが、インテリアデコレーター資格を取得しておくのがおすすめです。誰でも受検可能で、日本のインテリアを理解したり、空間デザインを学んだりすることができます。
インテリアに興味がある人は自分の好きなことを仕事にできるため、やりがいを感じながら働けるでしょう。
ハウスメーカーへの就職を志望している人は以下の記事もチェックしておきましょう。
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例文10選|ハウスメーカーの志望動機で業界への理解度を示す方法
ハウスメーカーの志望動機を作成する方法を解説しています。ハウスメーカーの志望動機を作成する際は、現状の課題や今後の動向を踏まえた内容に仕上げて業界への理解度の高さをアピールすることが大切です。キャリアコンサルタントの添削がセットになった例文も掲載しているので、ぜひ参考にしてください。
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③キッチンデザイナー
キッチンデザイナーとは、その名のとおり、キッチンをデザインする人を指します。
賃貸の場合はあらかじめキッチンが設置されていますが、新築一戸建てやリフォーム物件、マンションを購入した際はオーダーメイドでキッチンを作ることが可能です。その際、利用者にとって使いやすくなるよう、細部まで設計するのがキッチンデザイナーのおもな仕事内容です。
キッチンデザイナーとして働くには、インテリア関連会社やキッチンメーカーなどに就職するのが一般的です。
資格の取得は必須ではありませんが、キッチンスペシャリスト資格試験に合格することで、キッチン空間の知識やスキルをアピールすることができます。
キッチンは生活の質に直結するものでもあります。キッチンに関するこだわりに共感できる人は、やりがいを感じられるでしょう。
④バスルームデザイナー
バスルームデザイナーとは、文字どおりバスルームのデザインをする人を指します。顧客と打ち合わせを重ね、素材や設備、デザインを考え、理想のバスルームを作り上げるのが仕事内容です。
バスルームデザイナーになるには、インテリアデザイン会社や建築設計事務所、リフォーム会社、バスルーム専門店などに就職するのが一般的です。
特に資格は必要ありませんが、インテリアに関する知識やスキルを身に付けておくことで、即戦力として入社できる可能性が高まります。
入浴が好きな人や癒やしの空間を提供したいと考えている人は、一度チェックしてみるのがおすすめです。
⑤家具デザイナー
家具デザイナーとは、家具のデザインをする人を指します。実際に家具を製作するのは職人ですが、それまでの企画やデザインなどは家具デザイナーが手掛けることになります。
デザイン力や創造力は必須ですが、流行を察知する力やCGを扱うスキルなどがあれば重宝される存在になれるでしょう。
家具デザイナーになるには、家具・インテリアメーカーや建築設計事務所などに就職するのが一般的です。ただ、家具デザイナーだけを仕事にしている人は少なく、インテリアデザインや空間デザインと一緒に家具デザインもおこなうケースが一般的です。
なお、必須資格はありませんが、インテリアコーディネーターやカラーコーディネーターを取得しておくと就職時に役立ちます。
⑥照明デザイナー
照明デザイナーとは、照明のデザインを作る人を指します。
とはいえ、ただ照明をデザインするだけが仕事内容ではありません。空間の特徴を配慮し、依頼主の希望に合わせた照明を作り出すことが求められます。
なお、室内だけでなく、クリスマスやハロウィンシーズンなどは街並みの照明をデザインするのも照明デザイナーの仕事です。
照明デザイナーになるには、照明器具メーカーや照明施工会社、照明デザイン事務所などに就職するのが一般的です。
必須資格はありませんが、照明コンサルタントや照明士の資格を取得すると、入社後に知識やスキルを活かすことができますよ。
照明デザイナーの求人は、母数が少ないため選択肢は豊富ではありません。企業研究をしっかりおこない、気になる企業に優先順位を付け、順番にエントリーして職場見学や面接をしていき、自分と波長が合いそうな企業を選ぶほかないでしょう。
⑦建築デザイナー
建築デザイナーとは、住宅や公共建築物など、建築物のデザインを手掛ける人を指します。依頼主の希望をヒアリングし、デザイン案の作成、プレゼンテーションという流れで仕事を進めていきます。
なお、建築士や建築家など似た言葉の職業がありますが、これらは国家資格が必要になり、構造や設備の設計をおもにおこないます。一方で、建築デザイナーは資格が不要で、依頼主の要望に合わせて外観や機能性をデザインする仕事です。
建築デザイナーになるには、建築設計事務所やハウスメーカーなどに就職するのが一般的です。前述のとおり資格は不要ですが、建築デザインに関する知識やスキルを身に付けたり、ポートフォリオを準備したりすると選考時に有利になるでしょう。
建築業界への就職を志望している人は、以下の記事を参考にして志望動機の書き方を理解しておきましょう。
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例文8選|建築業界で評価される志望動機とは? 書き方のコツ
建築業界の志望動機は悩む人が多いものの、実は大切なポイントはシンプルです。記事ではキャリアコンサルタントとともに、建築業界の志望動機で評価されるコツや作り方を解説します。職種別の例文8選も紹介するので選考通過に活かしてください。
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⑧ランドスケープデザイナー
ランドスケープとは
日常における風景や景色を構成する要素のこと
ランドスケープデザイナーとは、植物などを活用して緑あふれる空間をデザインする人を指します。
おもな仕事内容は緑を活用した空間デザインで、植物の選定や配置するなど、依頼主の要望・目的に合わせて空間を演出します。
ランドスケープデザイナーになるには、環境コンサルタント会社や造園会社、建築設計事務所に就職するのが一般的です。必須資格はありませんが、大学で土木工学や造園学などを学んでいると選考が有利になる可能性が高まります。
また、国家資格である造園施工管理技士を取得すると、知識やスキルのアピール材料となります。
⑨展示デザイナー
展示デザイナーはディスプレイデザイナーとも呼ばれ、店舗の販売促進や雰囲気作りを目的としてディスプレイをデザインする人を指します。
店舗で商品を陳列する際、ただ並べれば良いわけではありません。陳列方法や演出によって売り上げの成果は変動するため、ディスプレイのデザインが重要なのです。そこで、展示デザイナーは依頼主側の目的や意図を汲み取り、目的を達成できるようデザインします。
展示デザイナーになるには、ディスプレイ専門会社や広告代理店に就職したり、百貨店やアパレル会社の店頭・店内のディスプレイ担当として働いたりするのが一般的です。
なお、必須資格はありませんが、大学や専門学校で「ビジュアルマーチャンダイジング(VMD:Visual Merchandising)」という商品の陳列や店内ディスプレイの手法を学んだ経験があると、アピール材料となります。
VMDの知識がない場合、展示デザイナーとしてアピールできるポイントは以下のとおりです。
①デザインセンス力:色彩感覚やレイアウト力
②創造力:新しいアイデアで問題を解決する力
③コミュニケーション能力:関係者間の相互理解の力
④実務経験:デザイン現場のリアルな経験の力
⑩イベントデザイナー
イベントデザイナーとは、イベントや展示会、コンサートなど、催し物の空間デザインを手掛ける人です。打ち合わせを重ねて依頼主の要望をヒアリングし、コンセプト設計したり、スケジュール調整をしたりしながらデザインを作り上げていきます。
また、イベント当日も現場に立ち会い、運営をサポートしたり、トラブル時に対応したりするケースもあります。
イベントデザイナーになるには、イベントデザイン会社に就職するのが一般的です。
特に必要な資格はなく、未経験からでも就職可能なケースが多いです。人を楽しませることが好きな人はやりがいを感じられるでしょう。
⑪商業空間デザイナー
商業空間デザイナーとは、デパートやショッピングモールなど、商業施設の空間デザインをする人を指します。商業空間デザイナーの仕事は、何もない空間を人々が楽しめる、かつ利便性高く利用できるようデザインすることです。
なお、一人で完結する仕事ではなく、多くの人と連携しながら進める必要があるため、コミュニケーション能力や関連企業に対する交渉力などが求められます。
商業空間デザイナーになるには、建築設計事務所に就職するのが一般的です。必須資格はありませんが、商業施設士やインテリアプランナー試験などの資格を取得すると、選考時に役立ちますよ。
⑫小売デザイナー
小売デザイナーは店舗デザイナーとも呼ばれ、飲食店や物販店などの店舗のデザインをする人を指します。
具体的な仕事内容は、店舗の外装や内装、家具などをトータル設計することです。ただおしゃれにするだけでなく、店舗のコンセプトを大事にしながら来客が増加するようなデザインが求められます。
小売デザイナーになるにあたって必須資格はありませんが、インテリアコーディネーターやインテリアプランナーなどの資格を取得すると、知識やスキルを活かせられます。
小売りでアルバイト経験のある人は、自身の経験を活かして働ける可能性がありますよ。
- 販売員としてアルバイトをした経験があります。この経験は選考時に活かせるでしょうか。
アピール可能! 経験をどう活かすのかを考えてみよう
販売員のアルバイト経験があるなら、顧客とのやり取りを通して人間関係構築のスキルが身に付いているのではないでしょうか。職種が変わっても、社内外問わず人とかかわる機会はあるため、経験を活かすことは可能です。
経験から身に付けた私の考えですが、活かせるかどうかではなく、「どうすれば活かせるだろうか?」と考えた方が、選択肢が増え、さまざまなことに挑戦できるような気がします。
悩んだときほど、視点や考え方を少し変えてみるのがおすすめです。
⑬シアターデザイナー
シアターデザイナーは舞台美術とも呼ばれ、演劇やショーなどの舞台上の設備・装飾をデザインする人を指します。
仕事を進めるにあたって、演出家や脚本家との綿密なコミュニケーションが欠かせません。演出家や脚本家の意図を汲み取り、イメージを実現する力が求められます。演出家や脚本家からの信頼を得ることが最重要とも言えるのです。
シアターデザイナーになるには、劇団の美術部に所属したり、舞台制作会社に入社したりするのが一般的です。
資格やスキルは不要で、物事を客観視する力やコミュニケーション能力などが求められます。
⑭サステナブルデザイナー
サステナブルデザインとは
人間の活動によって地球環境に負担をかけることなく、将来にわたって良い自然環境を維持していく取り組みのこと
サステナブルデザイナーは、あらゆる物事で環境や社会に負担をかけず、配慮したデザインを制作する人を指します。たとえば、古材を再利用して建築物を建てたり、一般的には廃棄物となるような食材を使って料理するなどがサステナブルデザインに含まれます。
サステナブルデザイナーは、このようなサステナブルデザインをどう実現するかを考え、実際におこなうのが仕事内容です。
就職先は限定的ではなく、ものづくりを事業とする企業でサステナブルデザイナーとして働くのが一般的でしょう。そのため、就職・転職活動時は、その企業が環境や社会への配慮に力を入れているかどうかを見極めることが大切です。
なお、資格も不要で、選考時は熱意やこれまでの取り組みをアピールすることが求められます。
昨今は環境配慮をブランディングの要素と考える企業も増えています。このような企業はHPに環境への取り組みについて記載があるはずです。
ESG経営やSDGsに対する考え方や取引先に何を求めているかもチェックして、環境への配慮に力を入れている企業を探しましょう。
グラフィックと紙媒体デザインの仕事10選
グラフィックと紙媒体デザインの仕事
本や雑誌などはデザイナーの手によってデザインされています。そして、構成だけでなく、文字自体もデザイナーによって手掛けられているのです。
ここからは、文字・グラフィックや紙媒体のデザインの仕事を10選紹介します。紙媒体のデザインに興味がある人は網羅的に確認して視野を広げ、自分に合った仕事を見つけましょう。
①ブックデザイナー
ブックデザイナーは装丁家とも呼ばれ、本の表紙や文字、挿絵など、本に関するあらゆるデザインを手掛ける人を指します。本の外側だけでなく、内側のデザインも手掛けるのです。
具体的な仕事の流れとしては、まずは編集者や著者から依頼を受け、原稿を読み込み、本のイメージにあったデザインを制作します。そのため、デザイン力だけでなく、読解力やコミュニケーション能力も求められるのです。
ブックデザイナーになるには、出版社やデザイン事務所に就職するのが一般的です。なお、資格は不要ですが、就職後すぐにブックデザイナーとして働けることはほとんどなく、まずは基礎を学んだり、経験を積んだりする時期が必要になります。
出版社への就職を志望している人はこちらの記事もチェックしておきましょう。
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②雑誌デザイナー
雑誌デザイナーはエディトリアルデザイナーとも呼ばれ、雑誌やカタログなどの印刷物のデザインを手掛ける人を指します。
具体的な仕事内容は、雑誌のテキストや写真、イラストのレイアウトを調整したり、読者にとって読みやすい表紙をデザインしたりすることです。デザイン作業以外にも、編集者との打ち合わせや撮影の立ち会い、データの入稿作業なども担当するケースが多いです。
雑誌デザイナーとして働くには、出版社や編集プロダクション、デザイン事務所などに就職するのが一般的です。
資格や学歴は求められませんが、選考時は実務経験が重視されます。そのため、デザインについて勉強したり、インターンやアルバイトを通じて実務経験を積んだりしておくのがおすすめです。
- 雑誌を読むのが好きですがデザイン経験はありません。それでも雑誌デザイナーを目指すことは可能なのでしょうか。
デザイン経験がなくても雑誌デザイナーは目指せる!
まずは、雑誌デザインに関する基本的な知識を身に付けることから始めましょう。たとえば、デザインの理論やレイアウトの技術を学ぶための書籍やオンラインコースを利用すると良いです。
また自分で模擬雑誌を作成することで、実践的なスキルを磨くことができます。さらに、デザインソフトの使い方を習得し、ポートフォリオに実際のデザイン作品を含めることが重要です。
加えて、インターンやボランティアでの経験を積むことで、実務に近い経験を得られます。雑誌のデザインに関心があることや、熱意を持って学び続ける姿勢をアピールし、自己PRを充実させることが選考で有利になるでしょう。
③パッケージデザイナー
パッケージデザイナーは、商品のパッケージをデザインする人を指します。
パッケージデザイナーの仕事内容は、消費者の購買意欲がかき立てられるようなデザインを制作することです。パッケージデザイナーの仕事のゴールは消費者が商品を購入することです。ただおしゃれなデザインを制作するのではなく、消費者の心理まで考えてデザインを制作することが求められます。
そのため、マーケティングに関する知識・スキルも必要になるのです。
パッケージデザイナーとして働くためには、デザイン制作会社や広告代理店、企業の商品開発部門などに就職するのが一般的です。
必須資格はありませんが、DTPエキスパートや色彩検定などの資格を取得すると、選考時に知識やスキルをアピールできますよ。
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④イラストレーター
イラストレーターとは、イラストを描く職業を指します。具体的には、依頼主からの要望に応じたイラストを制作し、提供するのが仕事内容です。
制作したイラストが掲載される場所はさまざまで、本や雑誌、Webなどが挙げられます。
イラストレーターとして働くには、デザイン会社や制作会社に就職するのが一般的です。しかし、近年はスキルを活かしてフリーランスとして働く人も増えてきました。
なお、イラストレーターは資格が不要ですが、最低限イラストを制作するスキルが求められます。特にイラストを制作する際に使用するAdobe Illustratorを使いこなせることは必須といえるでしょう。
また、Photoshopクリエイター能力認定試験やIllustratorクリエイター能力認定試験に合格しておくと、選考時にイラストを描く際に必要な基本的な知識やスキルを身に付けている証明になるため、受検するのがおすすめです。
⑤カリグラファー
カリグラフィーとは
文字を美しく見せる手法
カリグラファーはカリグラフィーの技術を活用して、文字のデザインを手掛ける人を指します。具体的な仕事内容は、依頼主が手掛けるブランドのイメージに合わせた文字デザインを制作することです。
カリグラファーとして働くには、デザイン事務所や企業の商品開発部門などに就職する必要があります。また、近年はフリーランスとして単発で仕事を受けるという形態も見受けられるようになりました。
資格は不要ですが、カリグラフィーに関する知識やスキルが必要となるため、ポートフォリオを制作して、自身をアピールすることが大切です。
⑥インフォグラフィックデザイナー
インフォグラフィックとは
ある物事に関してリサーチして得られた情報を整理して見やすくした画像を制作する手法。多くの情報が一目で可視化され、伝えたい情報が伝えやすくなる
インフォグラフィックをデザイン・制作するのがインフォグラフィックデザイナーの仕事です。
インフォグラフィックデザイナーはデザインスキルだけでなく、コピーライティングスキルやインプット力などが求められます。たとえば学生時代にノートを綺麗に取るのが得意だった人は適性があるかもしれません。
なお、資格は不要で、デザイン会社などに就職するのが一般的です。ポートフォリオがあると、自身の知識やスキルをアピールできるため、選考が有利になる可能性が高まります。
⑦ブランドデザイナー
ブランドデザイナーとは、ビジネスの戦略に沿ってブランドづくりをする人を指します。
多くの企業には戦略があり、その戦略に沿ってブランディング施策を考えます。その際、顧客とどう接点を持つのか、どんな体験をしてもらうのかなど、ブランディング全体をデザインするのがブランドデザイナーです。
ほかのデザイナー職とは異なり、抽象度の高い仕事であるのが特徴的です。資格は不要ですが、顧客のビジネス戦略をよく理解したり、それを実現できるよう落とし込んだりする力が求められます。
ブランドデザイナーとして働くには、ブランドデザインを専門としている企業やコンサルティング会社に就職するのが一般的です。
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⑧年報デザイナー
年報デザイナーとは、記念誌や年報などの冊子のデザインを手掛ける人を指します。学校の卒業時や会社の100周年など、記念すべき日に制作するケースが多く、それらの冊子のデザインをするのがおもな仕事内容です。
年報デザイナーとして働くには、記念誌や年報などの印刷もおこなう印刷会社に就職するのが一般的です。印刷会社のデザイン担当として働くことになります。
資格は不要ですが、依頼主の特徴をよくリサーチしたり、入念にヒアリングしたりするスキルが求められます。これまで第三者から依頼されてデザインを制作した経験がある人は選考時にアピールしましょう。
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デザインを制作した経験がある人は、クライアントの要望をどのように実現したか、そのプロジェクトの成果がどのように良かったかを示すことが重要です。
たとえば、デザインによって顧客の期待以上の成果を上げた事例や、特定の課題をクリエイティブに解決したエピソードは効果的です。
⑨グラフィックデザイナー
グラフィックデザイナーとは、雑誌や書籍の表紙、商品のパッケージ、ポスターなど、広告宣伝に関するデザインを手掛ける人を指します。
グラフィックデザイナーの仕事内容は、依頼主にヒアリングして、要望や商品・サービスのコンセプトに応じたデザインを制作することです。その際、ターゲット顧客にリーチしたり、伝えたいことを正しく伝えられたりするような配慮・工夫が必要になります。
このように、マーケティング要素も含まれる仕事であるため、マーケティングスキルを身に付けておくことも求められます。
なお、グラフィックデザイナーになるには、広告制作会社やデザイン事務所、社内のインハウスデザイナーとして就職するのが一般的です。
⑩DTPデザイナー
DPTとは「Desk Top Publishing(デスクトップ パブリッシング)」の略です。そして、DTPデザイナーとは、印刷物の文字やレイアウトの構成をデザインする人を指します。
書籍や雑誌、ポスターなどの紙媒体で読者にとって見やすく、かつ伝えたいことが伝えられるよう、文章や見出し、イラスト、グラフなどのデザインを制作するのが仕事内容です。
なお、DTPデザイナーとして働くにはDTPソフトの知識やスキルを身に付けていることが必須です。興味はあるもののまだDTPソフトを触ったことがないという人は、まずはどのようなソフトなのか確認してみましょう。
また、DTPデザイナーとして働くには、広告代理店や印刷会社に就職するのが一般的です。
資格は不要ですが、Photoshopクリエイター能力認定試験やIllustratorクリエイター能力認定試験、DTPエキスパートを取得しておくと、知識やスキルのアピール材料となりますよ。
- デザインソフトを触った経験はあるのですが、使いこなせるとは言えない状況です。その場合でもアピールした方が良いのでしょうか。
評価基準は企業によって異なる。 自信を持ってアピールしよう
何を基準に選考するかは企業によります。ソフトを使いこなせる人を採用したいなら、求人票に経験者であることを条件に入れたり、経験者優遇(未経験者歓迎)などと書かれていたりするはずです。
また、使えるからといって企業が求める人材かどうかはまた別の話です。少しでも使ったことがあるなら、アピールしない理由はないので、触った経験があること、使うことに抵抗はないことなどはアピールした方が良いでしょう。
デジタルとメディアデザインの仕事9選
デジタルとメディアデザインの仕事
近年、インターネットの普及によりデジタルやWebに関するデザイナー職も増えてきました。デジタルやメディアの市場は拡大傾向にあり、デザイナーの需要も増加することが考えられます。
ここからは、そのようなデジタルやメディアに関するデザインの仕事を9選紹介します。まだ比較的新しい分野ですが、すでにさまざまな仕事があるためチェックしておきましょう。
①Webデザイナー
WebデザイナーはWebクリエイターやホームページデザイナーと呼ばれることもあり、Webサイトのデザインを制作する人を指します。
仕事内容は基本的にWebサイトのデザインとなりますが、働き方は2種類あります。1つ目は制作会社に就職し、顧客の要望に応じてWebサイトのデザインを制作するというもの。2つ目は民間企業にWebデザイナー職として就職し、自社サイトのデザインを手掛けるという働き方です。
Webデザイナーとして働くにあたって資格は必要ありません。ただ、デザイン力やコーディンススキルなどが求められるケースが多いため、あらかじめ身に付けて即戦力として働けることをアピールするのが重要です。
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②キャラクターデザイナー
キャラクターデザイナーとは、ゲームやアニメに登場するキャラクターをデザインする人を指します。
原作があったり、すでに設定が決められていたりする場合は、それらの世界観に沿ってキャラクターをデザインします。一方で、完全オリジナル作品や、ゼロからスタートする場合は顔や体型、髪型、服装などすべてを創り上げていかなかければいけません。
そのためキャラクターデザイナーは画力だけでなく、世界観を作り込む力やデザインスキルなどを身に付けることも求められます。
キャラクターデザイナーとして働くためには、ゲームやアニメの制作会社、広告制作会社などに就職するのが近道です。さまざまなスキルが必要なため、完全未経験での就職は難しいですが、専門学校やスクールで学ぶことで就職が実現できる可能性が高まります。
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③環境デザイナー
環境デザイナーとは、建物や街並みなど、我々の生活を取り囲む環境をデザインする人のことです。
環境デザイナーの仕事は大きく以下の5つの分野に分けられます。
環境デザインの分野
- 空間をデザインする:建築物、インテリア、景観など
- ものをデザインする:商品など
- ビジュアルをデザインする:Webサイト、グラフィックなど
- サウンドをデザインする:音響など
- 触覚をデザインする:グラフィック、インテリアなど
これらをまとめて環境デザインと呼びます。
環境デザイナーとして特に求められるのが、環境を理解し、未来まで持続可能なデザインを制作することです。ただデザインをするだけでなく、環境に配慮することが重要視されます。
環境デザイナー職を設けているのは、インテリアデザイン会社やリフォーム会社、ハウスメーカーなどが多く、これらの企業に就職するのが一般的です。高度な知識やスキルが求められますが、将来の日本を担う存在として働くことができるでしょう。
環境デザインは、すべての人に優しくわかりやすく、ダイバーシティや環境負荷にも配慮ある空間を作る仕事です。それに活かせる素養が感じられるエピソードをアピールできると良いでしょう。
たとえばボランティアや多様な人種・性質のメンバーでのチームワーキングなどです。
④UI/UXデザイナー
UI/UXデザイナーとは、ユーザー目線でデザインを制作する人を指します。厳密にはUIとUXは以下のような意味があります。
UI・UXとは
- UI:User Interface(ユーザーインターフェイス)の略。ユーザーにとって使いやすいデザイン
- UX:User eXperience(ユーザーエクスペリエンス)の略。ユーザーにとって楽しいと感じられるデザイン
どちらも大切な要素ですが、特にUIデザインを作り込まなければ、ユーザーにとって使いにくいものとなってしまい、離脱率が上がってしまうのです。
このようなUI/UXデザイナーのおもな仕事内容は、アプリやWebサイト、ソフトウェアなどのデザインを制作することです。デザイン力も当然必要ですが、ユーザー目線に立って考える能力も求められます。
UI/UXデザイナーとして働くには、Web制作会社に就職する、または企業のエンジニア職として就職するといった方法があります。
必須資格はないものの、UI/UXデザイナーはユーザーの目線に立って考えることが求められるため、仕事内容の難易度が高く、最初から目指せるものではないことは覚えておきましょう。
未経験でも採用してくれる企業はゼロではありませんが、最低でもブランディングやマネジメントの知識と経験、プログラミング言語やコードへの理解や知識がないと、UI/UXデザイナーとして採用されるのは難しいかもしれません。
⑤コンセプトアーティスト
コンセプトアートとは
映画やゲームなどの世界観を事前に伝えることを目的として絵で表現した設計図
コンセプトアーティストとは、コンセプトアートを制作する人を指します。
コンセプトアーティストは、依頼主からの指示を受けて作品のイメージを可視化したり、自身でビジュアルのコンセプトを作成したりします。企画書だけでは伝わりづらいイメージを可視化し、顧客に魅力的だと思ってもらうことが仕事内容です。
コンセプトアーティストとして働くには、ゲーム制作会社や映像制作会社などに就職するのが一般的です。また、コンセプトアートの制作を専門とした企業もあります。
必須資格はありませんが、CGやAdobe Illustrator、Adobe Photoshopなどのツールを扱えるスキルは必須と言えます。これらのツールを使いこなせるようになって、選考に向けてポートフォリオを制作しましょう。
⑥アニメーター
アニメーターとは、アニメーションを制作する際に、作画を担当する人を指します。
作画とは
アニメーションを構成する絵を1枚ずつ描き、脚本家の指示にしたがってキャラクターや背景などの動きのある画を描くこと
アニメは数百枚、数千枚の絵が連続することで動画のような動きを見せます。この1枚ずつの絵を制作するのがアニメーターの仕事です。アニメーターは、絵に命を吹き込んでいるとも言えるでしょう。
アニメーターとして働く際、資格は不要ですが、画力があるだけでなくデジタルツールを使いこなすスキルが求められます。
アニメーション実技試験や画像処理エンジニア検定、CGクリエイター検定を受けて合格すると知識やスキルのアピールとなりますよ。
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⑦ビジュアルエフェクトアーティスト
ビジュアルエフェクトとは
VFXとも略され、実写の場面に現実では見ることのできないデジタル生成した映像を追加する視覚効果技術のこと
ビジュアルエフェクトアーティストのおもな仕事内容は、ビジュアルエフェクトを活用した映像を企画・制作することです。現実にはないイメージやダイナミックなイメージなどを追加して、作品全体のクオリティを向上させることが求められます。
ビジュアルエフェクトアーティストとして働くには、ゲームや映像の制作会社に就職するのが一般的です。さまざまなツールを使いこなすスキルやデザイン力、表現力などが求められます。
自分の想像を形にしたい、非現実的な世界を創り上げたいと考える人は楽しく働くことができるでしょう。
⑧サウンドデザイナー
サウンドデザイナーは音のスペシャリストとも言えます。楽曲やゲーム、映像などでBGMや環境音、アクション音などの演出をおこないます。
サウンドデザイナーの仕事によって、世界観を生み出したり、ユーザーの没入感を作り出したりすることが可能になるため、作品制作には欠かせない存在です。映画でよく耳にする足音や扉の音なども、実はサウンドデザイナーによって演出されているケースが多いのです。
サウンドデザイナーになるためには、映像やゲームの制作会社に入社するのが一般的です。
資格は不要ですが、作曲能力や実務経験が求められます。サウンドデザイナーを目指す人は自分の実力をアピールするためにも、選考前にポートフォリオを制作しておくのがおすすめです。
サウンドデザイナーのポートフォリオでは、多様なジャンルのサウンドデザインを含む作品を集め、音のクオリティと演出力を示すことが重要です。
具体的には、ゲームや映画のシーンでの環境音や効果音、BGMのサンプルを含め、各作品で使用した技術やアプローチの説明も加えると良いでしょう。
⑨広告デザイナー
広告デザイナーとは、広告デザインを制作する人を指します。さまざまな媒体で広告をデザインしますが、近年はインターネットやSNSでも広告を出稿できるようになりました。それらの広告で成果が出るようデザインを制作するのが広告デザイナーの仕事です。
広告デザイナーになるには、広告代理店や広告制作会社、印刷会社、企業の宣伝部などに就職するのが一般的です。
資格は不要ですが、デザインスキルやマーケティングスキルなどが求められます。カラーコーディネーターやDTPエキスパート、色彩検定などに合格すると、選考時にスキルや知識をアピールできますよ。
広告業界への就職を目指している人は以下の記事を参考にしてください。
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デザイン系の仕事に向いている人・向いていない人
デザイン系の仕事に向いている人・向いていない人
デザイン系の仕事にはさまざまな職種がありますが、共通して向いている人・向いていない人の特徴が分けられる傾向にあります。向き不向きを把握せずに就職・転職すると、入社後に後悔してしまう可能性もあるのです。
ここからは、デザイン系の仕事に向いている人・向いていない人の特徴を解説します。自分の性格や特徴と照らし合わせながら、適性をチェックしていきましょう。
向いている人①:発想力に長けている人
発想力に長けている人はデザイン系の仕事に向いている傾向があります。依頼主によって異なりますが、これまでにない画期的なデザインを要求される機会が多くあるためです。その際、発想力に長けている人は依頼主を驚かせるようなデザインを制作することが可能でしょう。
一方で、発想力が欠けている場合、デザインが単調になってしまったり、ほかの人を真似たようなデザインになったりすることが考えられます。
一定のデザインを求められる場合もありますが、ゼロからデザインを制作することを求められる機会の方が多いため、デザイン系の仕事は発想力に長けている人の方が向いていると言えます。
- 自分には発想力も含めて特別なセンスがあるとは思えません。そんな状況でも選考に通ることができるのでしょうか?
デザインに対する情熱や学ぶ意欲があれば選考通過も可能
デザイナーの仕事のほとんどはクライアントの意向を形にすることです。たしかに優れた発想力やセンスがあれば非常に有利ですが、それだけではデザイナーの仕事はできません。
クライアントの意向を正確に受け取り、それをデザインに反映させることが必要です。また、発想力は訓練して伸ばすことができます。常に目の前の出来事に疑問を持ち、どうすれば解決できるか、何が求められているのかを多角的に考えるトレーニングをすることです。
またデザインにはセオリー的な理論があるため、それを学び、ツールを使いこなせるようスキルを磨いていきましょう。天才的なひらめきより、情熱と成長が期待できると判断されれば、採用も不可能ではありません。
向いている人②:スケジュール管理に厳しい人
スケジュール管理に厳しい人もデザイン系の仕事に向いている傾向にあります。
デザイン系の仕事は、納期と隣り合わせであることが多いためです。あらゆるタスクに納期が設けられていて、守れなければ依頼主からの信頼を失ってしまいます。中長期的に依頼を受けるためにも、スケジュールを守り、信頼を築き上げなければいけないのです。
大学生でまだ仕事をしたことがない人は、受験勉強やイベントの準備などを振り返るのがおすすめです。これらはあらかじめ開催日が決められていて、その期日に間に合うよう準備をします。準備をする際に計画を立てて、着実に遂行したなどの経験があれば、選考時にアピールできますよ。
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向いている人③:常に新しい知識・技術を学べる人
デザインは常に進化していて、日々新しい知識や技術が生み出されています。そのなかで、世の中のトレンドを取り入れなければ、多くの人の刺さるデザインは制作できないでしょう。
そのため、今のやり方に固執するのではなく、常に新しい知識や技術を学び続けることが求められます。SNSやニュース、雑誌などを定期的にチェックして新しい知識・技術が生み出されたことを把握し、それをさらに学んでいくことが大切です。
これまでも自分の興味のある分野であれば常に追い続けていたという経験がある人もいると思います。それをデザイン系の仕事に置き換え、最新情報をキャッチし続けましょう。
向いている人④:ヒアリング力が高い人
自分の考えや個性だけを表現することを仕事にできるのは、ごく一部の人です。そのような人はアーティストとも呼ばれます。
デザイン系の仕事の多くは依頼主がいて、その人・企業の考えや目的を達成できるようなデザインを実現することが求められます。そのため、デザイン力の前にヒアリング力が重要になるのです。
なお、依頼主が話していることがすべてとは限りません。依頼主も気が付いていない考えや思いが隠れていることがあり、それが本当のニーズに直結する場合があります。ヒアリングでは、顧客の課題を根本から解決するためにも、その隠れている部分も引き出さなくてはいけません。
これまで「あなたと話していると新しい自分が見つかる」などのような言葉をかけられた経験がある人は、そのエピソードを選考時にアピールするのがおすすめです。
- デザインのセンスには自信がありますが、ヒアリング力には正直自信がありません。デザイン系の仕事は向いていないでしょうか?
ヒアリング力は補うことができる! 就活では実績や成果をアピールしよう
ヒアリング力が不足していると感じる場合でも、デザイン系の仕事で成功する可能性は十分にあります。ヒアリング力が不安な場合は、自分のデザイン実績や成果を具体的にアピールしましょう。
成功したプロジェクトや高く評価されたデザインを示し、ヒアリング力を補うためにどのような努力をしているかも伝えるとより良くなります。
たとえば、クライアントとのリサーチやフィードバックをもとに迅速に改善策を講じた経験を話すことで、主体的な姿勢や問題解決能力をアピールできます。
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向いている人⑤:最後までやり抜く力がある人
デザインは細かい作業の連続です。しかし、「神は細部に宿る」という言葉があるように、細かい部分こそ最後まで妥協せずにやり抜くことが、デザイナーとして求められています。
一方で、細部を誤魔化したり、疎かにしたりすると、依頼主や見る人の期待値を超えられないデザインとなってしまう可能性が高くなります。
このように、周りの人の期待値を超えるためにも最後までやり抜くことが大切です。これまで自分の力を出し尽くした経験や、やり切った経験がある人は、そのエピソードを選考時にアピールしましょう。
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「あきらめの悪い人」もデザイン系の仕事に向いていると言えます。デザインの仕事をしていると、「自分には能力がないのでは?」「この仕事に向いていないのでは?」と落ち込むような目に何度も遭うかもしれません。
それでも、自分を信じて諦めずに前に進もうとする人はデザイン系の仕事に向いています。
向いていない人①:自分のこだわりを曲げたくない人
自分のこだわりが強く、どんな状況でも曲げたくないと考える人もいると思います。そのような人はデザイン系の仕事に向いていない可能性があります。
前述のとおり、デザイン系の仕事のほとんどは依頼されてからおこないます。その際の目的は依頼主のやりたいことを実現することであり、自己表現ではありません。つまり、自分のこだわりが求められているわけではないのです。
「絶対に最後までやり抜く」や「徹底的にヒアリングする」などのこだわりであれば問題ありません。一方で、「どのデザインにもこのキャラクターを入れる」や「絶対赤色をベースにする」などのこだわりがある人は、デザインを仕事にすることは向いていない可能性があるため、事前に自分のこだわりを把握しておきましょう。
向いていない人②:細かな作業が苦手な人
前述のとおり、デザイン系の仕事は細かな作業の連続です。そのため、細かな作業に苦手意識がある人は向いていない傾向があります。
未経験からデザイン系の仕事を目指す場合、初めてのことであるため、最初は楽しいと感じるかもしれません。しかし、慣れてくると細かい作業を妥協してしまい、クオリティの低いデザインが出来上がる可能性が高くなってしまいます。
自分が細かな作業が苦手かどうかわからない人は、まずは自己分析をしてみましょう。そこで自分の性格を理解し、デザイン系の仕事を目指すかどうか考えるのがおすすめです。
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自己分析は就活の明暗を分ける重要なポイント。自己分析をするメリットや自己分析のやり方、注意点などをキャリアコンサルタントが解説します。自分に合った自己分析方法を見つけて選考や企業選びに活かしましょう。
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学び続けることに疲れる人は、デザイン系の仕事に向かないかもしれません。時代の流れは早く、次々に新しいものが生まれます。デザイン系の仕事は常に新しい知識や技術を学び続けることが求められるため、疲れてしまう人には向かないでしょう。
未経験からデザイン系の仕事に就くための5ステップ
「大学や専門学校、スクールなどでデザインを学んだわけではないけれど、デザイン系の仕事に就きたい」と考える人もいると思います。仕事によっては完全未経験から就職・転職するのは難しい場合がありますが、正しい手順を踏めば未経験からでも就職する方法はあります。
ここからは、未経験からデザイン系の仕事に就くための5つのステップを紹介します。時間はかかりますが、目標を実現するためにもステップを把握しておきましょう。
①デザイン系の仕事を網羅的に把握する
最初にデザイン系の仕事の種類を網羅的に把握しましょう。今回紹介したように、デザイン系の仕事は1つや2つではありません。さまざまなジャンルがあり、そのなかにも数多くの職種が存在します。自分に合う仕事を見つけるためにも、まずはどのようなデザイン系の仕事があるのかを把握することが大切なのです。
近年、インターネットの普及により、Webデザインやイラストレーターなどの仕事から興味を持ち始めた人もいると思います。しかし、デザイン系の仕事はインターネット上だけでなく、我々の生活のいたるところに存在しています。
視野を広げるためにも、さまざまなジャンルのデザイン系の仕事を見て、自分の興味を見つけましょう。
職種の選択肢を広げるためには、デザイン関連のイベントや展示会に参加して業界のトレンドを把握することが有効です。
また、デザイン系の書籍を読んだりオンラインフォーラム、SNSのコミュニティに参加したりして、さまざまな職種やプロジェクトの情報を収集するのも良いでしょう。
②自己分析をして自分がどんなデザインをしたいのか明確にする
デザイン系の仕事を網羅的に把握したら、次は自分について理解を深めていきます。自己分析をして自分がどんなデザインを制作したいのか明確にしていくのです。
具体的な方法として、自分の好きな分野、デザインをしたい分野を見つけ、それらの共通点を見つけるのがおすすめです。そうすることで、自分のデザインしたい分野が洗い出されるようになります。
自分の好きなものに近いデザインを制作することでやりがいを感じるという人も多いでしょう。そのため、これからデザイン系の仕事を目指す人は、好きだったり、興味があったりするデザインを明確にし、それを仕事にできるよう行動していくのが大切です。
自己分析の方法がわからない人は、以下の記事を参考にして自己分析に取り組んでいきましょう。
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- デザイン系の仕事に就きたいのですが、自分がどんなデザインが好きなのかわかりません……。
デザイナーを目指す原点に立ち返って考えてみよう
まずは、なぜデザイン系の仕事に就きたいと思い始めたのか、そのきっかけや理由、原因を明確にしましょう。それを確認することで自分のデザイナーとしての原点と何が好きなのかを認識できます。
デザイナーは具体的な制作物を提出し、それを常にダメ出しされ、改良を求められる仕事ですので、精神的には非常に厳しい目に遭うこともあります。それでもデザインをやりたい、それを仕事にしていこうと思える強い意志と目的意識が問われる職業です。
デザイナーを志望するのなら、デザイナーの仕事が自身にとってどんな意義があるのかしっかり認識しておくことが必要です。
③志望ジャンルのデザインに触れてみて適性があるか確認する
自分の好き・興味があるジャンルが明確になったら、自分でデザインしてみたり、展示会でそのジャンルの作品を見てみたりして、実際にデザインに触れてみましょう。実際にデザインをやってみて、第三者に見てもらったり、SNSにアップしてみたりするなどして適性があるかどうかを確認できます。
なお、実際にデザインに触れてみるジャンルは一つに絞る必要はありません。興味があるジャンルは一通り触れてみて、自分にとっての向き不向きを確認していきましょう。
④資格やスキルを取得する
自分にとって「適性がある」や「ずっと続けたい」と感じられるジャンルが見つかれば、その分野の資格やスキルを取得していきます。
完全未経験からデザイナー職として就職・転職することも不可能ではありません。しかし、ほとんどの企業は即戦力を採用したいと考えているため、ある程度のスキルや知識を持った人を優先的に採用したいと考えるのです。
また、完全未経験で就職する場合、自分のやりたいことができない可能性もあります。
選考を有利にしたり、やりたいことを仕事にしたりできるようにするためにも、あらかじめスキルや知識を身に付けておくことをおすすめします。
⑤ポートフォリオを作成して選考に臨む
選考を受ける前に、ポートフォリオを制作しておくのがおすすめです。ポートフォリオがあることで、スキルや知識を客観的に証明することができるからです。
ポートフォリオについて「この作品がお金になるわけではない」や「選考に受かるかわからない」などと、簡単なデザインだけを制作しようと考える人もいると思います。
しかし、ポートフォリオは自分が持つスキル・知識を存分に発揮して作り込むのがおすすめです。なぜなら、企業側は志願者がどのようなスキルを持っているのか確認するのと同時に、本気度も見ているからです。手を抜いたポートフォリオであれば、熱意が伝わらずに選考に落ちてしまう可能性が高まりまいます。
本気でデザイン系の仕事を目指すのであれば、ポートフォリオを作り込んでから選考に臨みましょう。
企業にどのようなポートフォリオが刺さるかわからないと悩む人は、以下の記事を参考にしてください。
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デザイナーを志望していて志望動機づくりに悩みがある人は、以下の記事を参考にして採用担当者に刺さる内容を考えられるようにしましょう。
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デザイナーの選考では応募企業とのマッチ度が重要とされているため、志望動機がとても大切です。夢や憧れを語るだけでは不十分。この記事では、多種多様なデザイナー業界の採用担当者に響く志望動機の作成方法を、キャリアコンサルタントとともに例文付きで紹介します。
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デザイナーはキャリアプランも重要! その仕事だけのビジョンを作成する3ステップ
その仕事だけのビジョンを作成する3ステップ
- 志望職種の最新動向を入念に調べる
- 将来的にその職種でどんな立場になりたいか考える
- 自分のやりたいことと志望企業での業務がマッチする点を探す
デザイン系の仕事を目指すにあたって、将来について不安を抱える人もいると思います。就職・転職する際、自分の目指す姿を実現するためにも、その仕事でのビジョンを明確にしておくことが大切です。
ここからは、将来のビジョンを作成する3つのステップを解説します。理想の姿を実現するためには、まずは理想を明確にしなければいけません。難しい作業ではないため、デザイン系の仕事を目指す人は、これから紹介するステップに則ってビジョンを作成してみましょう。
キャリアビジョンの意味がわからない、描き方がわからないという人は、以下の記事を参考にしてください。
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ステップ①志望職種の最新動向を入念に調べる
まずは志望職種の最新動向を入念にリサーチすることが大切です。最新動向をつかめていなければ、的外れなビジョンを掲げてしまう可能性があるからです。
志望職種の最新動向はインターネットやSNSなどで調べることができます。さらに詳しい情報を知りたい人は、OB・OG訪問やインターンなどで自分の志望する職種をすでに仕事としている人から直接話を聞くのも良いでしょう。
知り合いに志望職種で働いている人がいない場合は、SNSでメッセージを送ってみたり、人づてに紹介してもらったりするのがおすすめです。
OB・OG訪問の方法がわからない人はこちらの記事を参考にしてください。
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志望職種の最新情報を調べる際は、ネット上の情報ならいつ書かれていつアップされたものなのか、日付などを確認するようにしましょう。意外と5年前などかなり前にアップされた内容だったりします。また、情報のソースもしっかり確認するようにしてください。
ステップ②将来的にその職種でどんな立場になりたいか考える
志望職種について調べたら、その職種で将来的にどんな立場になりたいかを考えましょう。たとえば、「ずっとデザイナーとしてデザインを制作したい」と考える人もいれば、「ディレクターなど管理・教育側にステップアップして、チームを持ちたい」などと考える人もいると思います。
将来の目指す立場によって、入社後の取り組みは変わります。ディレクターにステップアップしたい場合は、1人や2人でもチームを持つ経験をしなければ、理想に近づくことはできません。
また、デザイン業務を続ける場合でも、流行を取り入れたり、新しいスキルを身に付けるなど、新しい行動が求められます。
このように、入社後に適切な行動を取れるようにするためにも、事前に将来像を考えておくことが大切なのです。
ステップ③自分のやりたいことと志望企業での業務がマッチする点を探す
最後に、自分のやりたいことと志望企業での業務を照らし合わせて、マッチする点があるかどうかを探しましょう。マッチする点があれば理想を実現できる可能性が高まる一方で、マッチする点がない場合は、理想がかなえづらくなってしまいます。
たとえば、ディレクターを目指す人がディレクター職のいない職人ばかりを採用する企業に就職した場合、目指す姿を実現することは難しいですよね。
このように、企業によって特徴が異なるため、自分のやりたいことができない可能性も十分にあるのです。
確実に自分のやりたいことを実現するためにも企業分析を徹底して、理想の将来像をかなえられるかどうかを判断しましょう。
自分は何を大切にして生きていきたいかを考えて、そこがブレないようにビジョンを描きましょう。
また資格や能力の有無にとらわれず、何でもできるとしたら何がしたいのかを遠い目標とし、そこから逆算して現実に落とし込むといった方法もおすすめです。
デザイン系の各仕事の特徴を理解して適性ある職種を見つけよう
この記事ではデザイン系の仕事を41選を紹介しました。デザイン系の仕事には数多くの職種が存在することがわかったかと思います。
自分にとって適職を見つけるためにも、まずはデザイン系の仕事に関する視野を広げ、各仕事の特徴を理解することが大切なのです。
デザイン系の各仕事の特徴がわかったら、自己分析や企業分析をおこなって自分に合った仕事を見つけていきましょう。選考突破に向けて、選考対策やポートフォリオの制作など一つひとつ準備を進めていってくださいね。
アドバイザーコメント
古田 文子
プロフィールを見るデザイン系の仕事は幅広い! 自分としっかり向き合いキャリアプランを考えよう
これまで見てきたように、デザイン系の仕事と言っても、その幅はかなり広いだけでなく深さもあり、目で見えるものをデザインするデザイナーとそうでないタイプのものなどが混在しています。
「デザイナー」と聞くと、私はすぐに「センスがあってスタイリッシュでクールな人が就く職業」といったきらびやかなイメージが湧いてしまうのですが、今はデザイナーと言っても本当にさまざまな仕事があります。
学ぶ方法はさまざま! どんなスキルが必要なのか逆算して考えよう
本気でなりたいと思うなら、大学や専門学校でも美術、芸術系の学部や学校があり、建築関連の学部や学校もあります。また、経営やマーケティングを学べる学部や学校もあるので、コンサル系のデザイナーを目指すなら経済学部や社会学部、商学部など、スキルを身に付けることができる場所は多数あります。
自分がどんなデザイナーを目指すのか、なりたい自分、やりたい仕事に対して、どんなスキルを身に付ければ良いか、どんな勉強をすれば良いか、そして「今何ができるか?」をしっかり見極めてキャリアプランを考えてみましょう。
執筆・編集 PORTキャリア編集部
> コンテンツポリシー記事の編集責任者 熊野 公俊 Kumano Masatoshi
3名のアドバイザーがこの記事にコメントしました
キャリアコンサルタント/キャリアシンク・オフィス代表
Yoshinori Nomura〇IT業界・人材サービス業界でキャリアコンサルタントの経験を積む。培ったノウハウをもとに、その後はNPO支援団体として一般企業人の転職相談・就活生への進路相談を担う
プロフィール詳細キャリアコンサルタント/キャリア・デベロップメント・アドバイザー
Rie Kuwata〇2018年にキャリアコンサルタントとして独立。企業対象の研修講師や各学校でのキャリアカウンセラーを経てハローワーク就職支援ナビゲーターを務め、年間約3,000名の相談を受けている
プロフィール詳細キャリアコンサルタント/上級心理カウンセラー
Fumiko Furuta〇キャリアに関する記事の執筆・監修や、転職フェアの講演、キャリア相談、企業や学校でのセミナー講師など幅広く活動。キャリア教育に関心があり、学童クラブの支援員も務める
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