この記事のまとめ
- ITの仕事は比較的自由な働き方がしやすい
- 未経験者でもITの仕事に就ける
- 資格取得は必須ではないがITの仕事に就くためには大きな武器となる
「難しそう」「専門知識がないとできない仕事」といったイメージを持たれることが多いITの仕事。ITの仕事は非常に幅広いので、仕事内容も企業によってさまざまで、難しい仕事ももちろんある反面、未経験からでもできるITの仕事もたくさんあります。
この記事では、ITの仕事の種類を一挙紹介。働く魅力や事前に知っておいたほうが良い現場のリアルな情報についても詳しく解説していきます。
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ITの仕事は実は幅広い! 未経験でもできるものはたくさんある
ITの仕事と聞くと「専門知識が必要で難しい内容の仕事をしている」「パソコンを使いこなせないと仕事ができない」といったイメージを抱く人が多いのではないでしょうか。しかし、ITの仕事は非常に幅広いので、未経験からでもできるものは実はたくさんあります。
まずはITの仕事にはどんなものがあるかを知るところから始めましょう。どんな種類があるのかを知ることで、どのような仕事に興味があるかを客観視するきっかけにもなるはずです。
そしてITの仕事についてイメージだけで終わらせず、事前に知っておいたほうが良い現場のリアルな情報についても詳しく解説します。
この記事を読めば、ITの仕事への適性が見えてくるかもしれません。自身の就職活動の選択肢を増やすことにつながる可能性も高いので、ぜひ最後まで読み進めてみてください。
ITの仕事が知りたいなら! まずは知っておきたい前提情報
ITの仕事が知りたいなら! まずは知っておきたい前提情報
- 業界:大きく5つに分けられる
- IT企業の種類:大きく分けて5種類
- ビジネスモデル:2つに分類される
- 年収:高収入が狙える仕事が多い
- 学歴:文系・理系は関係なく未経験から目指せる
- 資格:必須ではない
ITの仕事について詳しく知りたいなら、まずはIT業界の構造や仕事の種類、どのようなビジネスモデルで仕事をおこなっているのかなどを体系的に理解しておきましょう。IT業界の仕事の種類・仕事内容は非常に幅広いので、企業によってビジネスモデルも異なります。
この前提情報を知ることで、IT業界の中でも自分が興味がある仕事をより選別して見つけられるようになります。自身の就職活動の選択肢を増やすことにもつながりますよ。
業界:大きく5つに分けられる
IT業界の5つの種類
- ソフトウェア業界
- ハードウェア業界
- 通信業界
- 情報処理サービス業界
- インターネット・Webサービス業界
ITと一口に言っても、実はIT業界は仕事の種類・事業内容によって「ソフトウェア業界」「ハードウェア業界」「通信業界」「情報処理サービス業界」「インターネット・Webサービス業界」の5つの業界に分けられます。
IT業界ごとに仕事の種類・内容は異なるため、まずは各業界でどのような仕事をおこなっているのかを把握しておきましょう。
これらの業界は明確な区切りがないため、またがる形で複数の事業を展開する企業も多いです。1つの企業で、自社の主要事業に関連する別事業をおこなっていることもあり、入社する企業によっては複数の業界に携われることもあります。
ここでは、それぞれの業界について説明していくので、まずはIT業界のなかでもどんな事業があるのかを理解しましょう。
ソフトウェア業界
ソフトウェア業界
アプリケーションやWindowsやMacなどのOS(オペレーティングシステム)、セキュリティソフトなどを開発する業界
ソフトウェアはパソコンの操作やコンピューター上でさまざまな処理をおこなうために欠かせないものです。
仕事内容は非常に幅広いので、業務で使うアプリケーションの開発や、システム全体を管理するために不可欠なOSの設定・管理、セキュリティソフトの開発、ソフトウェアの開発など多岐に渡ります。
身近なところで使われている代表的なソフトウェアは、WordやExcel、インターネット検索で使うGoogle Chromeなどが挙げられます。
ハードウェア業界
ハードウェア業界
コンピューターやコンピューターを構成するさまざまな機器の製造・販売などに携わる業界
ソフトウェアがコンピューターの中で動くものだとすれば、ハードウェアはその外側、機器そのもののことを指します。パソコンやスマートフォンの本体がハードウェアだと考えると良いでしょう。
ITの仕事でのハードウェアといえばパソコンが主流でしたが、近年のテレワークの普及にともない、スマートフォンやタブレットなどで業務をおこなう機会が増えているため、従来よりも取り扱う機器の種類・数は増え、仕事の幅も広がっているのが現状です。
通信業界
通信業界
インターネットサービスの利用に欠かせない通信インフラの設置・管理・運用などをおこなう業界
私たちが普段当たり前のようにおこなっているスマートフォンでの電話やメール、SNSでのメッセージなどのやりとりでは、安定した通信環境が欠かせません。そういった通信環境を構築して、通信が途切れないようにしているのがこの通信業界です。
通信環境を構築する手段はさまざま。企業のオフィス・住宅などに固定回線を引く「固定通信」や、スマートフォンの通信をおこなうためのLTE(4G)や5G(第5世代移動通信システム)などが代表的です。
通信業界を志望している人は以下の記事も参考にしてみてください。志望動機の書き方や求められる人物像など詳しくまとめています。
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情報処理サービス業界
情報処理サービス業界
企業のシステムの設計・構築などをおこなう業界
IT業界でよく言われているシステムとは、コンピューターや電子機器、ソフトウェア、ネットワークなどがまとまっているものを指しています。
システム構築後は企業のビジネスやサービスを円滑に進められるように、システムの運用・保守・監視などにも携わります。また、企業の課題解決が実現できるシステムを提案したりといったコンサルタントの仕事なども存在します。
情報処理サービス業界の代表的な職種としてよく挙げられるのが、システムエンジニアやインフラエンジニア、ITコンサルタントなどです。情報処理サービス業界は、ビジネスをおこなう上で不可欠なシステム構築を担うため、需要が高い業界だといえるでしょう。
インターネット・Webサービス業界
インターネット・Webサービス業界
インターネットを使ったWebサイトやWebサービスなどを提供している業界
新型コロナウィルス感染症拡大にともない、WebサイトやWebサービスを業務で使う機会は増加しました。
インターネット・Webサービス業界では、これらのサービス開発に携わったり、サービスを顧客に提供したりなど、幅広い業務をおこなっています。WebサイトやWebサービスのデザインを作ったり、これらを用いたマーケティング活動を実施したり、さまざまな職種・仕事内容があるのが特徴です。
IT企業の種類:大きく分けて5種類
IT業界は5つの業界に分けることができますが、業界で企業を分けるのではなくおこなっている事業内容によって分類することもできます。IT企業の種類は大きく「メーカー」「SIer」「SES」「自社開発企業」「受託開発企業」の5種類に分けられます。
システム開発に携わりたいとしても、企業の種類によってはそれはかなわないこともあるもの。「思っていたことができない」といったリスクを防ぐために、企業がどのような事業をおこなっているのかを明確にイメージしておきましょう。
ここでは、それぞれの事業内容や特徴について解説していきます。
メーカー
メーカー
コンピューターやOS 、パッケージソフトなどを作り、消費者や他社に販売する企業
近年の働き方改革や消費者のニーズが多様化している背景もあり、ニーズに応えられるIT製品の開発・利便性の向上が求められています。
そのため、ただ製品を作るだけではなく、マーケティング的な発想や、消費者のニーズを適格に分析する能力など幅広いスキル・知識が必要になります。新しい技術を製品開発に取り入れるなど、IT技術のトレンドも把握しておく必要がある仕事です。
SIer
SIer
System Integrator(システムインテグレーター)の略称であり、官公庁や公共施設、大企業などのシステム設計・開発の代行を専門におこなう企業
SIer(エスアイアー)の仕事は幅広く、システムの設計・開発に加えて完成したシステムの運用・保守なども一括して担うケースも多く見られます。
システム開発はITの高度な知識や技術が必要ですが、そういったシステムを欲しがる企業の多くはその知識や技術、そして実際に手を動かすエンジニアをも持ち合わせていないことがほとんど。そんな企業に変わってシステム開発をとりまとめ実行するのがSIerです。
SIerは、自社でシステム開発を一貫しておこなうこともあれば状況に応じて必要な箇所だけを外部の企業に委託することもあります。さまざまな手段を使ってひとつのシステム開発の指揮を執るのがSIerの役割です。
SES
SES
業務において、エンジニアの技術力を提供する形のビジネスモデルを採る企業
ITの仕事の報酬をもらう方法は、大きく分けて「成果物を納品して、その対価を受け取る形」の請負契約と「エンジニアを派遣して、そのエンジニアの動きに対して対価を受け取る形」のSESの2種類があります。
簡単にいうとITの力でモノをつくる企業とそのモノをつくる技術者を擁する企業があるということで、SESは後者だと考えましょう。
SES企業はさまざまな開発現場・プロジェクトに自社のエンジニアを派遣します。そして派遣されたエンジニアはその現場で業務をおこないます。IT企業の中には、システムやハードウェアを作るのではなくエンジニアを派遣することを事業としている企業もあるのです。
エンジニアとしてSES企業で働く場合は、さまざまなプロジェクトに参画できる可能性があり、幅広いスキルや実務経験を得られます。
自社開発企業
自社開発企業
自社のサービスや製品に必要なシステムやWebサービスなどを開発して、公開・提供する企業
自社開発企業では、商品・サービスを1から作ることが主な仕事です。一般ユーザーや他社が使うシステム・サービスを、他社の力を借りずに自社内で一気通貫で開発します。
メーカーは製品を作って販売しますが、自社開発企業は開発したシステムそのものを販売することは少ないです。サービスや製品の向上や自社の業務の効率化などに使用されます。
自社開発企業では、製品の企画立案など初期段階からかかわれる点が魅力です。また、社内で開発作業を進められるため、直接コミュニケーションを取りながらスムーズに開発作業を進められるメリットがあります。
受託開発企業
受託開発企業
顧客からの提案を受けてシステム・Webサービスを設計・構築する企業
受託開発企業は発注者である企業から依頼を受けて、依頼内容に基づいてシステム・Webサービスを作ります。
システムによっては、自社のエンジニアだけでは技術的にも人数的にも開発が及ばないことがたびたびあるもの。そんなときは他社の力を借りてシステムを完成させます。そして、このような場合にさまざまな企業に力を貸すのがこの受託開発企業です。
SIerが指揮を執るシステム開発において、SIerから依頼を受けてシステムを開発します。SIerと受託開発企業とは、依頼者・請負人の関係だととらえると良いでしょう。
受託開発企業は複数の異なる顧客から依頼を受けて開発作業を進めていくため、そのシステムやサービスに求められるさまざまな開発技術・スキルを身に付けられるようになります。
ビジネスモデル:2つに分類される
ITの仕事は「BtoB」と「BtoC」の2種類のビジネスモデルに分類されます。
ITの仕事では、どちらのタイプも多く存在します。それぞれのモデルで役割や仕事の大きさも変わってくるため、どちらのモデルを選ぶかでやりがいが変わってくるでしょう。ここでは、それぞれのビジネスモデルの特徴について詳しく解説していきます。
2つのビジネスモデル
- BtoB(Business to Business)
- BtoC(Business to Consumer)
BtoB
BtoB
「Business to Business」の略で、企業向けに製品やサービスを提供する
BtoB企業は、企業に対してIT製品やサービス、システムなどを提供します。たとえば「経理の仕事を効率よくするために会計ソフトが欲しい」などといった要望に応えるのが仕事です。
さらにシステムを提供するだけではなく、システムの設計・開発や運用・保守、コンサルティングなどもおこないます。
BtoBは企業に対してサービスを提供するため、予算が多く確保されているケースが多いので、その分開発するシステムの規模も大きくなります。すると必然的にシステム開発にかかわる企業も多くなるのが特徴です。
システムの規模が大きければ、多くの人が必要になります。求める技術など、必要に応じて子会社や別の会社に依頼して、多くの企業がかかわり合いながらシステム構築を進めていきます。
BtoB企業の詳細はこちらの記事で解説しているので、BtoBに興味がある人は併せて参考にしましょう。
BtoB企業とは? BtoCとの違いから企業の探し方まで徹底解説
BtoC
BtoC
「Business to Consumer」の略で、個人(一般消費者)向けに製品やサービスを提供する
BtoC企業は、個人(一般消費者)向けにアプリケーションやソフトウェア、インターネット通販などを提供します。
ITの力でサービスやシステムを開発するという点はBtoBと変わりませんが、BtoCの場合は、その利益は消費者からサービス利用料などとして得たり、企業から広告費として収益を得たりなどしています。
代表的なBtoC企業は、Amazonや楽天など、世界規模でインターネット通信販売をおこなっている企業が挙げられます。
BtoC企業の場合は、どれだけ自社サービスのファンになってもらうかが売上を左右します。顧客あってこそのビジネスでもあるため、多様化する顧客ニーズに応えるために日々さまざまな施策をおこなっています。
BtoC企業の詳細はこちらの記事で解説しています。
BtoCとは? BtoBとの違いや向いている人を徹底解説
年収:高収入が狙える仕事が多い
IT業界の年収は平均年収よりも高い傾向にあります。dodaが明らかにした「平均年収ランキング」によると、2022年12月時点のIT業界の平均年収は442万円とされています。
業界を問わない場合は調査対象の平均年収は403万円となっているため、平均よりも高い年収が狙えることがわかるのではないでしょうか。
また、ITの仕事は仕事の規模や仕事内容、ビジネスモデルなどに応じて収入は変わっていきます。たとえば、高度な専門知識が必要な現場で仕事をそつなくこなせる人はほんの一握り。
そのような人に対して支払われる給料が高くなることは簡単に想像できるでしょう。
かかわる仕事の規模が大きい職種や専門的な知識が求められる仕事であれば、その分高い収入を目指せるようになります。ITの仕事は個人の努力次第でどこまででも高収入が狙える仕事です。
とはいえもちろん実務経験が浅い段階から高収入を得るのは現実的には難しいでしょう。しかし実務経験を重ねていき、着実にスキルアップすることで次第に収入もアップしていきます。
学歴:文系・理系は関係なく未経験から目指せる
たとえば、ITの仕事として代表的な「エンジニア」。目指すには理系の学校を出ていなければならないと思われがちですが決してそんなことはありません。
経済産業省が発表している「IT人材需給に関する調査」によると、2030年には最大79万人のIT人材が不足すると想定されています。
その点、文部科学省の調査によると2021年に大学に入学した学生のうち理系学生の割合はおよそ13.6%。理系学生だけではこのIT人材不足に太刀打ちができなくなることは想像できるでしょう。だからこそIT企業は募集学生に文理の縛りを外してきているのです。
文系・理系などは特に関係なく、学歴よりもその仕事に対して何ができるのか、求められていることを正確にこなそうとする姿勢こそが大切です。
近年は入社後の教育体制が充実している企業がほとんどなので、技術やスキルは就活時に持ち合わせていなくても何ら問題ありません。目の前の仕事を一生懸命こなそうとする姿勢があれば未経験からでもITの仕事は十分に目指せることは認識しておきましょう。
資格:必須ではない
ITの仕事に対して「専門的な仕事をおこなうから資格が必要なのでは?」という不安もあることでしょう。しかし、実際にITの仕事をおこなううえで資格は必須ではありません。むしろ特別な資格がなくてもできる仕事のほうが数多く存在します。
ただし、資格を取得することで就職活動の際に高く評価されたり、専門知識が必要な現場に入りやすくなったりと、さまざまなメリットを得られるのも事実です。ITの仕事に資格は必須ではないものの、あるとより良いという点を認識しておきましょう。
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IT業界の代表的な仕事
IT業界の代表的な仕事
- 技術系の仕事
- 営業・コンサルタント系の仕事
- マーケティング系の仕事
- 事務・サポート系の仕事
ITの仕事というと「技術系の仕事」をイメージする人も多いでしょう。しかし、実際には営業寄りの仕事や事務・サポート系の仕事などもあります。
実はさまざまなタイプがあるのがITの仕事です。自分の適性や志向などを考慮しながら選ぶと良いでしょう。それぞれの仕事を詳しく解説します。
技術系の仕事
技術系の仕事は、いわゆる「ITエンジニア」がおこなうような仕事です。システムの設計やアプリケーションの開発などがイメージしやすいのではないでしょうか。
ほかにも、作ったシステムが正常に動くのかを監視する仕事や、トラブルがあった際に対処する仕事、アプリケーションが正常に動くかをテストするのも技術系の仕事です。
高い技術と知識が必須の仕事なので、ぱっと耳にしても仕事内容が難しく感じたり、専門的な内容で理解しにくかったりする人もいるでしょう。
一見専門知識やスキルがなければできない仕事のようにも思えますが、未経験からでも十分できる仕事です。実務経験を重ねていけば、専門的な知識を活かしてより高収入を目指せるようにもなるでしょう。
営業・コンサルタント系の仕事
営業・コンサルタント系の仕事には、ITサービス・製品を顧客に提供したり、企業に適したシステムを提案したりすることが挙げられます。
営業・コンサルタント系の仕事は、技術系の仕事と比較すると、他企業の人たちとコミュニケーションをとったり、打ち合わせ・ミーティングをしたりなど、手を動かしてモノを作るよりもさまざまな人とコミュニケーションをとる機会が多くなるのが特徴です。
ITの仕事に興味はあるものの、技術系の仕事は自分にできるのかやはり心配、という人は、まずは営業・コンサルタントとしてIT業界に入るのも良いでしょう。多くの人とコミュニケーションをとる仕事です。
営業する以上、IT知識は必須ですが人と話すことをメインとして働きたいと考えている人には営業・コンサルタント系の仕事がおすすめです。
マーケティング系の仕事
IT業界のマーケティング系の仕事は、主に企業のデータ分析やマーケティング活動のサポートなどです。
顧客がどのようにすれば売上を伸ばせるのか、顧客を増やせるのかを考え、企業のWebサイトの構築から運用・改善、またSNSなどでの集客など、Webやインターネットにまつわる手段を使ってマーケティングをおこないます。
たとえば、現在はインスタグラム・YouTube・Twitter・ライブ配信アプリなど、インターネット上にさまざまなSNSが存在しています。簡単にいうならば、企業の事業やターゲットに合わせてどのSNSを使って集客をするかを考えるのがマーケティングの仕事です。
マーケティング系の仕事では、基本的にデータ・数字をもとに仮説・検証・改善といったサイクルを繰り返して仕事をおこなうのが特徴なので、計算やデータの取り扱いが苦にならない人が向いています。
事務・サポート系の仕事
技術系の仕事ばかりと思われがちなIT業界ですが、IT業界にも事務・サポート系の仕事が存在します。
これらの仕事では、主に営業を担当している社員をサポートしたり、自社のITサービス・製品に関する問い合わせ対応、自社社員のパソコン管理やトラブル対応など幅広くおこないます。
表に立って仕事をおこなう機会はそこまで多くはありませんが、企業活動をおこなううえで非常に重要な仕事の一つです。
IT業界といっても、取り組む仕事はほかの業界とあまり変わらないのがこの事務・サポート系の仕事です。陰ながらサポートするのが好きな人や、パソコンのトラブル対応が得意・苦にならないといった人が向いています。
ITの仕事を一挙紹介! 技術系の仕事
技術系の仕事
- システムエンジニア
- ネットワークエンジニア
- サーバーエンジニア
- データベースエンジニア
- クラウドエンジニア
- プログラマー
- Webエンジニア
- セキュリティエンジニア
- 組み込みエンジニア
- テストエンジニア
ここからは、ITの仕事をより詳しく、ここまでに解説した分類ごとに紹介していきます。
技術系の仕事をおこなう職種は、広くエンジニアと呼ばれます。そしてエンジニアと一口にいっても、それぞれのエンジニアがおこなう技術系の仕事は非常に幅広く、それぞれの専門分野によって違います。
ここでは、それぞれのエンジニアがどのような仕事をしているのかを紹介していきます。
システムエンジニア
システムエンジニアとは顧客がどのようなシステムを作りたいのかをヒアリングして、要望に適したシステムを設計・構築するエンジニアです。官公庁や公共機関、金融サービスなど、幅広い業界のシステム開発に携わります。
仕事内容も多岐に渡り、システムの概要や搭載する機能を明確にする「要件定義」や、システムの基本的な構成を設計する「基本設計」、作り上げたシステムの「運用・保守」などさまざま。
システムエンジニアの仕事は、まずは完成されたシステムを使っている際に発生するトラブル・エラーの監視業務など経験が求められない仕事からスタートするケースが多いです。
なぜエラーが起きたのか、どうすればエラーを発生させずに運用できるのかなどを論理的に考える必要があります。
システムエンジニア
- 仕事内容:必要なシステムを作る
- 仕事の特徴:論理的思考力が求められる
ネットワークエンジニア
ネットワークエンジニアとはネットワークの設計・構築や、ネットワーク機器の運用・保守などをおこなうエンジニアのことです。ネットワークとは、コンピューターやネットワーク機器、スマートフォンなどがお互いにつながっており通信できる環境のことを指します。
ルーターやスイッチなどのネットワーク機器を用いて、顧客の要望に応じてネットワークシステムを作り上げていくのがネットワークエンジニアの仕事です。
ネットワークエンジニアがおこなう仕事はチーム単位で対応する仕事がほとんどなので、チームメンバーと円滑にコミュニケーションをとり、チームワークを重んじて行動できる人が適性があるといえるでしょう。
また、Webサイトもシステムもすべてはネットワークがあってこそ作動するものなので、ネットワークエンジニアがITの土台を担っているといっても過言ではありません。
働く中で必要に応じてネットワークから派生したさまざまな知識や技術を身につけて成長していけるため、ITの入り口になる仕事としてネットワークエンジニアはぴったりだといえるでしょう。
ネットワークエンジニア
- 仕事内容:コンピューターが通信できる環境を作る
- 仕事の特徴:チームワークが欠かせない
サーバーエンジニア
サーバーエンジニア
システム内で膨大なデータ処理をおこなうサーバーの設計・構築や運用・保守に携わるエンジニア
サーバーエンジニアとはシステム内で膨大なデータ処理をおこなうサーバーの設計・構築や運用・保守に携わるエンジニアです。システムのサーバー構築や増強、スペック変更などサーバーに関するさまざまな業務をおこなっていきます。
システムを安全かつスムーズに使うためには、サーバーがきちんと機能してなくてはいけません。サーバーが正常に動かないとシステム内部でおこなっているデータ処理ができず、システム自体が正常に動かなくなるためです。
そのため、24時間365日体制でサーバーの監視をして、万が一故障などのトラブルが発生したら即座に対応することが求められています。サーバーエンジニアは、特に作業の正確性や迅速さが求められる仕事です。
サーバーエンジニア
- 仕事内容:システムのデータ処理をおこなうサーバーを構築する
- 仕事の特徴:正確性や迅速な対応が肝となる
データベースエンジニア
データベースエンジニアとは、データベースの設計・構築、管理・運用などを担当するエンジニアです。
データベースとは、企業内にあるさまざまなデータを格納してある場所のことを指します。企業内にあるデータは、経営に関する重要な情報や売上情報、顧客の個人情報など非常に多いため、データベースで常日頃から適切に管理しなければなりません。
データベースエンジニアは、社員が格納したデータをすぐに探し出せる状態にしておくことが主な仕事です。また、企業内のデータには機密情報や個人情報などを含んでいるものも多く見られます。データベースエンジニアは、これらのデータに対してセキュリティ対策をする必要があります。
膨大な量のデータを整理したうえで仕事をおこなうため、細かい部分まで確認を怠らないような几帳面なタイプの人が適しているでしょう。
データベースエンジニア
- 仕事内容:データをすぐ探せるようデータベースを構築・管理する
- 仕事の特徴:細かいところにも目が行く几帳面さが大切
クラウドエンジニア
クラウドエンジニアとは、要件に適したクラウドサービスを選んで、クラウドコンピューティング環境の設計・構築や運用・保守などを担当するエンジニアのことです。
近年、社内でサーバー・ネットワーク機器などを構築するのではなく、クラウドと呼ばれる空間で仮想のサーバー・ネットワークなどを構築する企業が増加しています。
万が一社内のネットワークやサーバーがダウンしてしまうと、企業の通信やデータ処理がすべて一斉にストップしてしまいます。
その点クラウド上に仮想のサーバーやネットワークを構築しておけば、仮に社内サーバーやネットワーク機器が不調になっても滞りなく業務をおこなえますよね。
そしてクラウドエンジニアは、そのクラウド上で仮想のサーバー・ネットワークなどを構築するのが主な仕事です。
クラウド関連の技術はIT業界の中でも特に日々進化しており、新しいタイプのクラウドサービスが続々と登場しています。そのため、クラウドエンジニアはトレンドになっている技術に対して日々キャッチアップできる人が向いているでしょう。
クラウドエンジニア
- 仕事内容:クラウド上でサーバーやネットワークを構築する
- 仕事の特徴:技術進化に対応して日々勉強を続ける姿勢が重要
プログラマー
プログラマーはコンピューターを動かすのに欠かせない「プログラミング言語」を用いて、システムやアプリケーションを作るのが仕事です。
基本的にシステムエンジニアが作った仕様書に基づいて、システムが作動するようにプログラミングをおこないます。システム内のプログラムがうまく動かないときの原因である「バグ」を見つけて処理する作業もプログラマーの仕事の一つです。
プログラマーの仕事は、システムを開発する仕事の登竜門です。まずはプログラマーから始め、徐々にシステム開発を目指していくキャリアパスが一般的でしょう。
プログラマー
- 仕事内容:プログラミング言語を使いシステムやアプリケーションを作る
- 仕事の特徴:システムエンジニアになるための登竜門とされている
Webエンジニア
WebエンジニアはWebサイトやWebサービス、ECサイトなどの設計・開発などを担当するエンジニアです。
前述したプログラマーのようにプログラミングなどをおこなったり、デザイナーが作ったデザインに基づいてコードを書いたりなど、その仕事は多岐にわたります。
そのため、デザインの見た目や操作性など、見える部分を整える「フロントエンドエンジニア」と、Webサイトがスムーズに動くように見えない部分を裏側から支える「バックエンドエンジニア」に分けるケースも見られます。
Webエンジニアの種類
- フロントエンドエンジニア:Webサイトの目に見える部分を担当する
- バックエンドエンジニア:Webサイトの目に見えない機能の部分を担当する
近年、ユーザーのニーズが多様化している背景もあり、WebサイトやWebサービスは顧客ニーズや時代のニーズに合わせて変化させていくことが求められています。Webエンジニアは急速な変化に対しても柔軟に対応できる人が向いているでしょう。
Webエンジニア
- 仕事内容:WebサイトやWebサービスの設計や開発をする
- 仕事の特徴:顧客ニーズに合わせられる柔軟な対応力が必要
セキュリティエンジニア
セキュリティエンジニアとは企業のセキュリティ環境の構築やセキュリティサービスの導入などをおこなうエンジニアのことです。企業内のセキュリティレベルの調査や、適切なセキュリティ製品の選定、セキュリティ対策の立案など幅広い業務を担います。
昨今企業を狙うサイバー攻撃が多発しており、攻撃手段も多様化・巧妙化しています。
これらのサイバー攻撃の被害に遭うと、企業内で管理している重要なデータが世間に漏洩してしまったり、多額の損害が発生したり、企業の存続自体が危うくなる事態へつながる可能性が高いです。
そういった背景も含めて、セキュリティエンジニアは強い責任感・使命感を持って働けなければなりません。
セキュリティエンジニア
- 仕事内容:セキュリティ環境を構築する
- 仕事の特徴:企業存続を担うという強い責任感や使命感が求められる
組み込みエンジニア
組み込みエンジニアは工業機器や家電などを動かすために必要な「組み込みソフトウェア」の開発・設計などをおこなうエンジニアです。
今や日常生活で使う炊飯器や電子レンジ、そしてお風呂も含めたさまざまな家電にはすべてソフトウェアが搭載されています。
炊飯器のタイマー、お風呂の保温などの機能が指示通りに正しく動くように制御する役割を担うのが組み込みソフトウェアで、組み込みエンジニアは完成した組み込みソフトウェアのメンテナンス・バージョンアップなどを主におこないます。
組み込みエンジニアの仕事は、普段なかなか見る機会がない製品の内側や、どのような仕組みで製品が動いているのかといった部分に深くかかわりながら仕事ができる点が魅力です。
特に目に見える形でのモノ作りに興味がある・おもしろいと感じる人が向いているでしょう。
組み込みエンジニア
- 仕事内容:家電にソフトウェアを組み込む
- 仕事の特徴:ほかのエンジニアと違い目に見えるモノを作る
テストエンジニア
テストエンジニアとは、開発したソフトウェア・製品が仕様書通りに動くのか、バグ・エラーなどがないかなどのテストを担当するエンジニアのことです。
テストエンジニアが担当する業務であるこれらのテスト・検証は、もともとは経験が浅い若手社員がテスト工程を担当するケースが多く見られました。
しかし、ソフトウェアのセキュリティ・品質が年々高度化している背景もあり、高い精度のテスト・検証を専任でおこなうテストエンジニアが誕生したのです。
テストエンジニアは、開発作業の最終段階でチェックをおこないます。テストエンジニアがチェックして許可を出せばそれがそのまま顧客へと納品されるため、実は責任が大きいポジションです。
どのような設計でシステムが作られたかなど、システムの機能について深く理解したうえでの判断が必要であり、製品への知識と細部までチェックする責任感が求められる仕事です。
テストエンジニア
- 仕事内容:開発したシステムや製品が正しく動くかテストする
- 仕事の特徴:許可を下せる責任感に加えて数々の製品知識が求められる
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ITの仕事を一挙紹介! 営業・コンサルタント系の仕事
営業・コンサルタント系の代表的な仕事は、「IT営業」「セールスエンジニア」「ITコンサルタント」の3つです。
いずれの仕事も、技術をメインの武器とする仕事ではありませんが、技術についてきちんと理解して、相手にも理解できるように説明できなければなりません。
加えて自社製品・サービスに対しての理解や説明力も欠かせません。また、自社の社員だけではなく、他者の社員とコミュニケーションをとる機会が多いのも特徴です。
それぞれの仕事内容について、解説していきます。
営業・コンサルタント系の仕事
- IT営業
- セールスエンジニア
- ITコンサルタント
IT営業
IT営業とは、IT関連のサービスや商品を販売する営業職を指します。
販売するサービス・商品は企業によってさまざまであり、ネットワーク機器やサーバーなどの「ハードウェア」から、セキュリティソフトやビジネスチャットツール、会計ソフトなどの「SaaS(Software as a Service)系のサービス」のほか、SES企業においてはエンジニアも挙げられます。
企業の製品を販売するため、製品に対する知識はもちろんそれらを顧客の事業にどう活かせるのかを伝える必要があります。そのため、顧客の事業に対する知識も、自社製品の知識と同じ程度にもっておく必要があります。
エンジニアでなくても最適な製品を提案することで、顧客の課題解決を手伝うことができます。コミュニケーション能力を活かしたいと考えている人で、IT業界に興味がある場合はIT営業はおすすめの職種です。
IT営業
- 仕事内容:ITサービスや製品を販売する
- ほかの営業系の仕事との違い:製品やサービスそのものを売る
セールスエンジニア
セールスエンジニアはIT関連のサービス・商品を販売することが主な仕事です。IT営業と似てはいますが、自社の製品やサービス・システムについて、より技術的な視点からアピールしていくのがIT営業との違いです。
IT営業と同等のコミュニケーション力や提案力のほか、サービス・製品については開発に携わったエンジニアと同等の知識が必要です。
IT営業とともに製品の特徴やメリット・デメリットを詳しく解説したり、顧客の要望・質問に対して的確に回答したりなど、さまざまな仕事をおこないます。
顧客と技術部門の橋渡し役となって、顧客からの要望をスムーズに反映させるための手助けなども担当するケースも多いです。
セールスエンジニアは、製品に対する理解や、顧客への営業など幅広い業務を担うため、技術職・営業職どちらにも興味がある、どちらの仕事もおこないたいと考えている人に最適です。
ただしその分難易度も高まるので、まずはエンジニアとして技術を身につけてからチャレンジするのが良いでしょう。
セールスエンジニア
- 仕事内容:ITサービスや製品を販売する
- ほかの営業系の仕事との違い:営業よりも技術的な視点でサービスや製品をアピールする
セールスエンジニアの仕事内容や適性、選考対策などより詳しく知りたい人は、こちらの記事を参考にしてください。
セールスエンジニアになるには? 仕事内容や適性がイチからわかる!
ITコンサルタント
ITコンサルタントは企業の経営課題をITの側面から解決する仕事です。
ITコンサルタントの仕事には、具体的には企業のシステム導入を支援したり、業務改善案を提案したりすることが挙げられます。IT営業とは異なり、アドバイザー的な立場から企業をサポートするのが仕事です。
IT営業は自社の製品やサービスを販売しますが、ITコンサルタントは顧客の課題解決をおこなうことが目的となります。そのための手段として自社製品やサービスを販売することもあると考えると良いでしょう。
企業の課題を解決するためにどのようにITの力を使えばよいかを多角的に検討します。企業の経営課題を正確に理解することはもちろん、ITに関する豊富な知識と実務経験が求められます。
エンジニアや営業職として必要な知識を積んでから就ける仕事だと考えると良いでしょう。
ITコンサルタント
- 仕事内容:企業の課題をITの力を使って解決する
- ほかの営業系の仕事との違い:課題解決のための提案が仕事。ITサービスや製品の販売はその手段の1つ
ITコンサルタントの仕事についてより詳しく知りたい人は、こちらの記事を参考にしてください。
ITコンサルタントは激務? 仕事内容から就職方法まで徹底解説
ITの仕事を一挙紹介! マーケティング系の仕事
マーケティング系の仕事は主に「データアナリスト」「データサイエンティスト」「Webマーケター」の3つです。おこなう企業の売上を大きく伸ばしていくためにはデータの活用が欠かせません。この3つの仕事は企業内のデータを用いて、さまざまな業務をおこなっていきます。
それぞれの仕事内容について、詳しく解説します。
マーケティング系の仕事
- データアナリスト
- データサイエンティスト
- Webマーケター
データアナリスト
データアナリストは、企業内のデータを収集・分析して、顧客の課題解決方法を提案するのが仕事です。まず顧客の課題解決を実現するために必要となるデータは何かを探して、データを活用した明確な解決案を提案していきます。
データアナリストには、機械学習や統計学、分析力、マーケティングに関する知識など、ITの知識にこだわらないさまざまな知識が求められるのが特徴です。
事業活動をおこなううえで、データの情報分析・利活用は欠かせません。データアナリストは幅広い知識が必要な仕事ですが、今後も需要が高まっていくと予想されています。知的好奇心が強く、勉強熱心な人におすすめの仕事です。
データアナリスト
- 仕事内容:企業内のデータから顧客の課題解決法を提案する
- 仕事の特徴:分析のために統計学やマーケティングなどIT以外にも知識が求められる
データサイエンティスト
データサイエンティストは企業内でデータ分析をスムーズにおこなえるような環境やシステムを構築する仕事です。データアナリストと混同されることが多いので、まずその違いはきちんと理解しておきましょう。
データサイエンティストとデータアナリストの違い
- データアナリスト:データをどのように使えば良いのかを提案する仕事
- データサイエンティスト:データを使える環境を整える仕事
データアナリストは、顧客向けのデータ分析・ビジネス面の戦略提案などがメインの仕事ですが、データサイエンティストの場合は、データ分析をおこなうための環境やシステムを構築することが主な仕事です。
ただし、この2つを同時に担当するケースも多いので、実際におこなっている仕事では明確な線引きはされていないことがほとんどです。
データサイエンティストには、数学や統計学、機械学習など、さまざまなデータ分析手法を活用しながら仕事をおこなうため、身に付けなくてはいけない知識が非常に多くなります。
データサイエンティストは、将来的に高い技術を持って仕事がしたい、企業活動を裏からサポートしたいと考える人におすすめの仕事です。
データサイエンティスト
- 仕事内容:データ分析をする環境を整える
- 仕事の特徴:学ぶ知識はデータアナリストと似ているが縁の下の力持ちの要素が強い
Webマーケター
Webマーケターとは、自社サイトやSNS、メールマガジンなど、オンラインでおこなうマーケティングのサポートや宣伝、リサーチなどをおこなう仕事です。
Webマーケターは、Webサイトのターゲットの選定や目的、戦略などの企画立案などに携わります。そして立案したマーケティングの実行や運用、データ分析など、インターネット上でできる施策に幅広く取り組んでいきます。
Webマーケティングでは、得たデータをもとに物事を体系的に考えたうえで、適切な施策を立案しなければいけません。そのため、論理的に考えるのが苦にならない人や、仮説を立てる・分析をする作業が好きな人などが、Webマーケターに向いているでしょう。
Webマーケター
- 仕事内容:IT環境下でできるマーケティング活動をおこなう
- 仕事の特徴:物事を論理的にとらえるだけでなくそれに応じた施策を立てる企画力が重要
ITの仕事を一挙紹介! 事務・サポート系の職種
事務・サポート系の職種は「IT事務」や「ヘルプデスク」などが挙げられます。この2つは仕事内容は異なりますが、企業規模や人数などによって、IT事務・ヘルプデスクの両方の仕事を担当するケースも多いです。
それぞれの仕事内容について、解説していきます。
事務・サポート系の職種
- IT事務
- ヘルプデスク
IT事務
IT事務
書類作成や電話対応といった一般事務の業務に加えて、ITに関連する事務仕事もおこなう仕事
IT事務は書類作成や電話対応といった一般事務の業務に加えて、よりITに関連する事務仕事もおこなっています。たとえばIT製品のマニュアルを作ったり、社内エンジニアの事務処理をサポートしたりすることが挙げられます。
とはいえIT事務の仕事は定義がないため、企業によって担当する仕事内容は異なるのが現状です。
IT事務の仕事は、一般的な事務仕事同様に表立って行動するよりも陰ながらサポートするのが得意な人が適しているといえます。
IT製品に関する知識などは入社後に研修などで詳しく学べますが、かといってエンジニアや営業系ほど専門知識が必須というわけでもありません。ITに苦手意識があったり未経験であっても始めやすい仕事の一つといえるでしょう。
IT事務
- 仕事内容:書類作成や電話対応、社内エンジニアのサポート
- 仕事の特徴:一般的な事務の仕事とほぼ同じだがそれよりもITに関連する業務が多い
ヘルプデスク
ヘルプデスクは、外部の顧客からの問い合わせや、社員からのパソコンに関するトラブルなどに対応する仕事です。そしてヘルプデスクは「社内向けヘルプデスク」と「社外向けヘルプデスク」の2つに大きく分けられます。
社内向けヘルプデスクでは、社員からのパソコンに関する問い合わせに対応したり、IT機器の導入・管理・運用などをおこないます。社外向けヘルプデスクでは、取引先や一般の顧客からの製品に関する問い合わせに対して対応することが主な仕事です。
電話で顧客対応をおこなうコールセンター業務をヘルプデスクと扱う企業も多く見られます。しかし、ヘルプデスクの仕事はIT事務の仕事と被っている部分も多いので、おこなう仕事内容に関しては明確に線引きされていない企業がほとんどです。IT知識は必要ではありますが、実際に手を動かす業務ではありません。ITの入り口として就くのに適している仕事でしょう。
ヘルプデスク
- 仕事内容:社内におけるIT機器の管理・運用や顧客へのサポート対応をおこなう
- 仕事の特徴:技術系の仕事ではないためIT業界の入り口に向いている
魅力がたくさん! ITの仕事に就く4つのメリット
魅力がたくさん! ITの仕事に就く4つのメリット
- 業界の将来性が高く最新の技術に触れられる
- 高収入を目指せる
- 手に職を持って働けるため仕事に困らない
- 比較的自由な働き方がしやすい
ITの仕事にはさまざまな種類があることは理解できたでしょう。とはいえ、就活の選択肢として本当にITの仕事を選ぶといいのか悩ましいという人もいるでしょう。
しかしITの仕事には、ほかの仕事にはないようなメリットが数多く存在します。ここからはその理由を詳しく解説していきます。
①業界の将来性が高い
ここまで解説したとおり、ITの仕事は非常に幅広く、企業がビジネスをおこなううえで欠かせない仕事ばかりです。
また、ビジネス面だけではなく、日常生活でもインターネットを介して調べものをしたり、スマートフォンなどで自由にコミュニケーションをとったり、IT技術は世の中において欠かせなくなっているといえるでしょう。
今後の社会もIT技術がなくては成立しないことは想像に容易いでしょう。そのためITの仕事は今後も高い需要が見込まれており、将来性が高いといえます。
②高収入を目指せる
ITの仕事は、実務経験と知識・スキルを身に付ければ高収入を目指せる点も大きなメリットです。ITの仕事の場合は、専門知識が求められる現場やシステム・サービスの規模が大きくなればなるほど、より多くの予算・人件費が確保される仕組みとなっています。
さらにITのシステム・サービスは世間的にも需要が高く、さまざまな顧客に使われるため、一つのサービスによって生まれる経済的な効果は非常に高くなります。そのため、ITの仕事に就ければより高い収入を得やすくなるのです。
とはいえ最初の未経験者の段階から難易度が高い現場に入るのは現実的に難しいです。しかし、自身の頑張り次第で着実にステップアップできるので、誰でも高収入を目指せるというのも魅力のひとつです。
③手に職を持って働けるため仕事に困らない
ITの仕事に就いて得た、ITの専門スキルや知識は一生ものです。その知識やスキルは自分の手元から消えることはないので、どのような状況や場面においてもずっと働けるようになります。
たとえば、プログラミングの知識・スキルはシステム開発において欠かせないものになります。
仮に就職した企業が倒産などのトラブルに見舞われたとしても、システム開発できるプログラミングスキルを持っている人材は、ほかにシステムを開発している企業からの需要があります。
一度身に付けた専門知識・スキルはすぐになくなるものではなく、自身の中に残り続けるので、今後何があってもどこかで働けるといった安心感を得られるでしょう。
④比較的自由な働き方がしやすい
ITの仕事は、オフィス勤務やテレワーク、ハイブリッドワークなど、比較的自由な働き方がしやすい点もメリットです。たとえば、Web関連の仕事は、インターネット環境があれば自宅でもおこなえますよね。テレワークでの勤務と相性が良いといえるでしょう。
そして、IT人材が不足している背景もあるので、IT業界では社員が働きやすい環境を整えたりするなど、社員が快適に働ける環境を構築しています。
実際IT企業ではテレワークが広まっており、自身のライフスタイルや効率の良い方法で働けるようになってきています。このように働き方が柔軟であるという点は、就職活動をおこなううえで非常に重要なポイントの一つでしょう。
実際ITの仕事はきつい? IT業界の実態を解説
とはいえインターネット上では、「ITの仕事はきつい」「ITの仕事は大変でつらい」といった意見も多く見られがち。ほかにも「夜勤・休日出勤が多い」「専門性が高くて難しい」といった声もありますが、実際のところはどうなのでしょうか。
ここでは、ITの仕事の実情について詳しく解説していきます。ITの仕事に不安や懸念を抱く人はここで解消しておきましょう。
夜勤・休日出勤はごくわずか
ITの仕事には夜勤・休日出勤が多いと思われがちですが、実際発生する現場はごくわずかです。
たとえば、システムやサーバー・ネットワークの監視などは、24時間365日体制でおこなわなくてはいけないケースが大半ですが、毎日発生するわけではないうえに負担が大きくならないようなシフト体制が組まれています。
夜勤が続かないように日勤・夜勤の割合を7:3程度に調整したうえで、夜勤後に休みがくるようにするなど、企業ごとに工夫されているケースが大半です。
業務上夜勤や休日の稼働が必要でない企業の大半は平日の日中に勤務するというIT業界以外の企業と同じ形となっており、突発的な休日出勤などが発生しないように徹底されています。
働き方改革の推進や社員の労働環境が適正化されているかを監視する動きも多くなっている背景もあり、各企業で夜勤・休日出勤などはできる限り少なくしようとする動きが見られるようになっています。
代休・早退など負担が掛からないように配慮されている
仮にシステムのトラブル・故障対応などで夜勤・休日出勤が発生した場合でも、代休・早退などを活用して、社員の負担が掛からないように配慮している企業がほとんどです。
突発的な理由で夜勤・休日出勤をおこなうのは、社員にとってとてつもなく大きな負担であることは間違いありません。長く続けば体調を崩すことにもつながります。
だからこそ、夜勤・休日出勤が発生した際には、別の日に代休をとったり早退したりなど、対応した社員の体調を第一に考えた対応できる仕組みが構築されているのです。
1つのミスが許されない現場もあるがその分やりがいは大きい
ITの現場の中には、1つのミスも許されないシビアな現場も存在します。たとえば、1回の操作ミスでシステムに影響が出てしまい、全国各地でそのサービスを使っている何万人・何十万人ものユーザーにも迷惑が掛かるといったケースが挙げられます。
しかしこのような1つのミスすらも許されないシビアな面があるということは、つまり自身の仕事が何万人・何十万人の生活にかかわっているともいえます。
常日頃から緊張感・責任感をもって業務に取り組まなければなりませんが、その分得られるやりがいも非常に大きいものでしょう。
入社直後から難しい作業にはつかない
基本的に、経験も知識もまだ浅いため入社直後の社員がこなせる仕事は限られています。企業側もそれをわかっているため、入社直後からいきなりシステムを開発するなど難しい作業にはつかないように配慮されているケースがほとんどです。
システムの開発ではなく、できあがっているシステムが不具合を起こした際にもとの状態に戻すなど、入社直後に就くのは答えや先が見えている業務ばかりです。
まずはこのような簡単な業務から始め、徐々に慣れて経験を積んだところで一段階上の業務を任されるようになっていきます。入社直後から難しい作業をいきなりやるということはないため、業務の難易度に不安がある人でも安心です。
専門性が高く勉強は必要だが最先端の技術に触れられる
IT業界は専門性が高い仕事が多いです。日々日常を過ごしているだけでこなせる仕事は少ないので、自身の取り組む分野や仕事については継続的に勉強していく必要があります。
そしてIT業界は移り変わりが激しい業界なので、つい先日まで最新だった技術でも、明日にはさらにそれを超える最新技術が生まれていることもしばしば。日々新しい技術やトレンドについて押さえておかなければなりません。
最新技術を日々キャッチアップすることは大変ではありますが、言い換えれば常に最先端の技術に触れられるということです。ITという将来性が高く日々進化を遂げる業界だからこそできることなので、非常に魅力的だといえるでしょう。
最先端の技術を目の当たりにして感動したり、ワクワクしたりできるのは、ITの仕事の醍醐味といえます。
学習サポートが充実している企業が増えている
ITの仕事は専門的な知識が求められるため、「入社後に仕事を覚えられるのか」「ついていけるのか」と不安を感じる人も多いと思います。しかし、ITの仕事では学習サポートが充実している企業がほとんどです。
また、最先端の技術が続々と登場している背景もあり、社員一人ひとりがスムーズにキャッチアップできるように、最新技術の勉強会や新製品の説明会などを積極的に実施している企業が増えています。
これらの学習サポートがあることで、未経験でも最先端の技術に対しての理解が深まり、自身がおこなう業務をスムーズにこなせるようになるのです。
またITの仕事は専門的な知識が必要なので日々の学習が欠かせません。学習サポートが充実している企業であれば、業務外での自己学習の負担も軽減できるでしょう。
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未経験でもITの仕事をすることは可能!その3つの理由
未経験でもITの仕事ができる3つの理由
- 実務経験が問われない職種もたくさんある
- コミュニケーション能力・学習意欲が重要視されている
- 業務に必要なスキル・知識は入社後でも身に付けられる
実際に未経験であったとしても、ITの仕事をすることは十分にできます。
「ITの仕事に興味が出てきたけど、自分には何の経験もない」と悩む必要はまったくありません。未経験でもITの仕事ができるその理由についてそれぞれ解説していきます。ぜひ一歩IT業界へ飛び込む勇気を出してみましょう。
①実務経験が問われない職種もたくさんある
たとえばIT事務やヘルプデスク、システムの監視などは、実務経験や専門知識はそれほど問われないため未経験の状態からでも始めやすい仕事です。IT業界だからといってすべての仕事に高度な専門知識が求められているわけではないのです。
中には専門的な知識が必要な現場や難易度が高い現場を望む人もいるでしょう。その場合は、まずは実務経験が問われない職種からキャリアをスタートして、現場経験を重ねながら知識を身に付ければ、より高度な業務に携われるようになります。
IT業界は未経験からでも飛び込めるうえにステップアップも見込める魅力的な業界なのです。
②コミュニケーション能力・学習意欲が重要視されている
ITの仕事では、新卒の場合は実務経験よりも「コミュニケーション能力」や「学習意欲」のほうが重要視されています。IT業界では一人で自分のペースでおこなう仕事は少なく、チーム単位で仕事をおこなうケースが大半です。
そのため、チームメンバーとスムーズにコミュニケーションをとれる、わからない部分を質問して迅速に解決できるといった「コミュニケーション能力」が大切になっています。
また、先ほども解説したとおり、IT業界は最新技術やトレンドの移り変わりが激しい業界です。
その中で、今の最新技術に食らいつき使いこなせるよう、自身で学習を継続し知識やスキルを習得し続けていかなければなりません。そのため常に自ら学び続けようとする「学習意欲」も非常に重要なのです。
③業務に必要なスキル・知識は入社後でも身に付けられる
学生の中には、ITの仕事に就くためには事前にプログラミングなどの専門スキルや一定のIT知識が必須なのではと考えている人もいるでしょう。もしかするとそれが理由でIT業界への選択肢を自ら無くしている人もいるかもしれません。
しかし、ITの仕事で必要なスキルやもっておくべき知識などは入社後の研修で後から身につけることができます。また、ITスキルも実際に仕事について働くうえで自然と身についていきます。
未経験のエントリーも歓迎している企業の場合は、就活時にITスキルの有無はそれほど見ていません。そのため文系学生など未経験からであってもITの仕事を目指すことはできるのです。
そのほか、未経験者に役立つIT情報をこちらの記事でまとめています。ぜひ目を通しておくと良いでしょう。
未経験からIT業界に就職する秘訣とは? 必要なスキルまで徹底解説
未経験者必見! ITの仕事に就くためにやっておくと良いこと3選
ITの仕事に就くために未経験者がやっておくといいこと3選
- ExcelやWordの基本的操作を覚えておく
- スムーズにタイピングができるようになっておく
- 中級程度の資格を取得しておく
IT業界には未経験でも飛び込めるとしても、せっかくITの仕事に興味をもったなら、事前にIT業界で役立つ準備はしておきたいですよね。とはいえどのようなことをやっておくべきか、何から始めればよいのか、わからない人がほとんどでしょう。
ではここからは、 ITの仕事に就くために未経験者が事前にやっておくといいことを3つ紹介します。何をやるべきか迷っている人は、ぜひ参考にしてみてください。
ExcelやWordの基本的操作を覚えておく
どの職種においても、資料作成をおこなったり管理表を作ったりと、ExcelやWordを使う機会は必ずあります。高度な関数や操作などがあればスムーズに業務できますが、そこまでのレベルは求められていません。
ExcelやWordのよく使う機能や基本的な操作方法、どのようにしてファイルを連携するのかなどから少しずつ覚えていきましょう。ExcelやWordの基本的操作を覚えておくことで、資料作成などをスムーズにできます。
営業系や事務系の仕事だけでなく、技術職においてもExcelの関数・マクロを使ってルーティーン作業を自動化するといった方法でも活用できます。
スムーズにタイピングができるようになっておく
さらに、スムーズにタイピングができるようになっておけば、資料作成やメール作成のスピードが劇的に上がります。スムーズなタイピングは業務スピードにも直結するので、ぜひ習得しておきましょう。
ほかにも、サーバーやネットワークの構築・トラブル対応の際に必要なコマンド入力などもスムーズにできるメリットがあります。
タイピングのスピードを向上させるためには、指をどのポジションに置くかを理解して、たくさん打つしかありません。タイピング用のソフトなどを使って、自宅などの空き時間で遊び感覚で練習するのがおすすめです。
自分の努力次第でスムーズにタイピングができるように必ずなるので、未経験者はぜひ取り組んでみてください。
中級程度の資格を取得しておく
未経験者の場合は、IT関連の資格取得にチャレンジするのもおすすめです。ITに関する資格を取得しておけば、未経験者であっても資格に関する専門知識が証明できます。
とはいえ、ITに関連する資格なら何を取得してもいいというわけでもありません。それほど苦労せずとも簡単に取れるような資格であれば、そこまでの専門知識が問われるわけでもないでしょう。
せっかくの資格なのにもかかわらず就活に有利にはなりにくいといえます。
選ぶべきは、学習時間が一定必要な資格です。難易度でいえばITSSでレベル2程度の資格を選んで取得するようにしましょう。ITSSとは経済産業省が策定したITスキルの基準のことであり、どれほどのITスキルを有しているのかをレベル分けしたものです。
ITSSレベル2の資格は、未経験での合格は可能ではあるものの、それなりの勉強をしなければ合格はできません。
つまり取得できればある程度の専門知識を持っていると思ってもらえるうえ、難しい内容も果敢に学ぼうとする学習意欲の高さなども感じられます。高評価につながりやすくなるでしょう。
未経験者におすすめ! ITの仕事に役立つ資格8選
ITの仕事に役立つ資格8選
- ITパスポート:ITの基本知識が身に付く定番の国家試験
- 基本情報技術者試験:経済産業省認定の国家資格
- マイクロソフトオフィススペシャリスト(MOS):ExcelやWordの基本操作を取得したいならこの資格
- CCNA:ネットワークエンジニアを目指す方向けのベンダー資格
- LPIC:サーバーエンジニアを目指したい人向けの資格
- HTML5プロフェッショナル認定試験:Webエンジニアにおすすめの資格
- PHP5技術者認定試験:プログラマーにおすすめの資格
- Oracle Master Bronze:データベースエンジニアを目指している人におすすめの資格
実際に未経験者がIT系の仕事を取得したい場合は、どのような資格を選べば良いのでしょうか。
資格を選ぶ際には、まずは自分がなりたいITの仕事に活かせるかを調べることが欠かせません。そのうえで未経験者からでも受験できるような難易度の資格を受験するようにしましょう。
ここでは、未経験でも合格できる ITの仕事に役立つ資格を8つ厳選して紹介します。
このほかにもIT系の資格は多くあるので、興味のある人はこちらの記事も読んでみてください。
厳選15選|目指すべきIT資格の見つけ方から勉強方法まで徹底解説
ITパスポート:ITの基本知識が身に付く定番の国家試験
ITパスポートとは、情報処理推進機構が実施しているITに関する基本知識が問われる国家試験です。年間20万人ほどが受験している有名な試験なので、勉強することでITの基本知識を身につけることができます。
ITパスポートの試験日は、都道府県・会場によって異なり、随時おこなわれています。受験料は7,500円(税込)となっており、挑戦しやすい値段です。
他の試験よりも難易度もそこまで高くはないため、どのITの仕事に就きたいか迷っている人はまずITパスポートを受けてみるのも手です。ただし、難易度が高くない分ITへの興味や勉強意欲があることのアピールがメインになります。
それぞれの仕事の専門知識がつくわけではないので、就きたい仕事が決まっていたり就活のより強固な武器としたい人は別の資格を受験をおすすめします。
ITパスポートについてはこちらの記事が詳しいです。少しでも気になる人はぜひ読んでみましょう。
ITパスポートで就職は有利になる? 必要性や活用方法を徹底解説
基本情報技術者試験:経済産業省認定の国家資格
基本情報技術者試験とは、ITパスポートと同じく情報処理推進機構が実施している国家資格です。主にシステムエンジニアやプログラマーなどの仕事をしている人・目指している人が対象となっています。
基本情報技術者試験は、ITパスポートと同じくITに関する基本知識を体系的に学べる試験です。ITパスポートの1つうえの難易度にあたり、ITパスポートよりさらに高度な内容が出題されます。
その分資格の効力もさらに高まるため、毎年10万人以上の人が受験している人気の資格です。コンピューターやシステムがどのような仕組みで動いているのかや、ネットワーク・セキュリティに関する基礎知識など、幅広く問われるのが特徴です。
基本情報技術者試験は、出題範囲が明確に告知されており、過去問なども入手できます。未経験からであっても頑張り次第で合格できる試験となっているため、ぜひ受験してみてください。
マイクロソフトオフィススペシャリスト(MOS):ExcelやWordの基本操作を取得したいならこの資格
マイクロソフトオフィススペシャリスト(MOS)とは、Microsoft社のオフィスソフトであるExcelやWordなどを扱うスキル・知識が証明できる資格のことです。MOSの試験は、Excel、Word、PowerPoint、Access、Outlookの5科目に分かれています。
ExcelやWordの試験では、各ソフトの基本的な操作や知識が求められる「一般レベル」と、それぞれの機能ごとの高度な理解が求められる「上級レベル」の2つに分かれています。
未経験者の場合は、まずは基本的な操作方法が問われる「一般レベル」からの受験がおすすめです。MOSは、どのITの仕事でも使っているExcelやWordの基本的な操作・知識を体系的に身につけられるのが魅力です。
未経験者が担当する機会が多い資料作成やデータ管理などの仕事をスムーズにおこなえるようになるでしょう。
CCNA:ネットワークエンジニアを目指す人向けのベンダー資格
CCNA(Cisco Certified Network Associate)は、アメリカに本社を置く大手ネットワーク機器メーカーであるシスコ社が認定するベンダー資格です。CCNAでは、ネットワークの基本的な知識・スキルが証明できます。
CCNAでは、ネットワークの基本知識やシスコのルーター・スイッチの操作方法、セキュリティ、自動化など幅広い専門知識が問われるのが特徴で、ネットワークエンジニアを目指す人であれば絶対にもっておきたい資格となっています。
難易度は未経験者が受ける場合は少し高めだといえますが、その分合格できればネットワークの基本的な知識を持っている人材として高く評価してもらえるでしょう。
CCNAについては、こちらの記事でさらに詳しく解説しています。
CCNAとはネットワーク技術者の資格! 内容と取得メリットを解説
LPIC:サーバーエンジニアを目指したい人向けの資格
LPICとは、Linux技術者認定機関「LPI」の日本支部が運営している試験のことです。サーバー構築でよく使われている「Linux」サーバーの知識・スキルが証明できる資格なので、サーバーエンジニアを目指す人ならぜひ持っておくべき資格です。
LPICは難易度に応じて、レベル1から3に分かれています。未経験者の場合は、レベル1からチャレンジするのが良いでしょう。
レベル1では、Linuxの基本操作やシステム管理、コマンドなどの内容が出題されます。そしてレベル1に合格してからレベル2、3と受験していくと、段階的にLinuxの知識を取得できます。
HTML5プロフェッショナル認定試験:Webエンジニアにおすすめの資格
HTML5プロフェッショナル認定試験とは、LPI-Japanが運営する資格試験のことです。HTTPやCSSデザイン、レスポンシブWebデザインなどの内容が問われます。
これはWebエンジニアを目指している人におすすめの資格です。特にWebサイトの見た目を整える「フロントエンドエンジニア」がおこなう仕事に適しています。
HTML5プロフェッショナル認定試験は、「最新のマーケティング分野とマークアップに関する技術力と知識を中立的な立場で認定する制度」とされています。
合格率は公表されていないため正確にはいえませんが、合格ラインは7割程度の正答率が必要といわれています。レベル1は基礎知識が問われるため、未経験からでも試験対策を実施すれば合格しやすいと考えられるでしょう。
PHP5技術者認定試験:プログラマーにおすすめの資格
PHP5技術者認定試験とは、一般社団法人 PHP技術者認定機構が運営している民間資格のことです。PHPはプログラミング言語の中でも特にシェアが大きい言語です。
プログラマーとして働く際には必ず触れることがあるでしょう。プログラマーを目指している人は、業務を疑似的に体験する意味でもおすすめの資格です。
PHP技術者認定試験は、初級試験・上級試験(準上級試験)・認定ウィザードの3つに分かれています。未経験者の場合は、まずは初級試験からの受験がおすすめです。
Oracle Master Bronze:データベースエンジニアを目指している人におすすめの資格
Oracle Master Bronzeは、データベースのシェア世界一を誇るOracle製品に関する知識・スキルが証明できるベンダー資格です。
データベースエンジニアはOracle製品を用いて業務をするケースが多いため、データベースエンジニアを目指している人におすすめの資格となっています。
オラクルマスターは4つのレベルに分かれており、Oracle Master Bronzeはその中でも最も難易度が低いです。
Oracle Master Bronzeに合格できれば、データベース技術者に必要な最低限の知識が証明できます。Oracle製品に馴染みがない人にとっては難しい内容となっているため、未経験者の場合勉強時間は多く掛かる点は認識しておきましょう。
その分入社後に業務についた際は、聞き慣れた言葉や機器が増えるでしょう。仕事のキャッチアップも進むことが予想できます。
ITの仕事は非常に魅力的! 就活の選択肢に入れてみよう
ITの仕事は、「難しそう」「大変そう」といったネガティブなイメージを持つ人が多いですが、実際には「未経験からでも仕事ができる」「頑張れば高収入を目指せる」など、魅力的な部分がたくさんあります。
さらに、ITの仕事は種類が豊富でさまざまな仕事があるため、自分の適性に合った仕事を選びやすいという点も大きな魅力です。
ITの仕事はまだまだ人材が足りていなく、日本国内だけではなく世界的に見ても高い需要が見込まれています。魅力がたくさんあるITの仕事も、就活の選択肢の一つに入れてみてください。
完全無料! 転職サポート付きITスクールでエンジニアになろう
今の仕事に不安を感じていて、手に職をつけたい人はITエンジニアへの転職がおすすめです。「ネットビジョンアカデミー」なら、就職率98%・完全無料で転職サポートまで受けられます。
未経験からエンジニアへの転職は不安なことも多いはず。ITスクールに通えば、わからないことをすぐに聞いて解決することも可能です。今の仕事を続けながらエンジニアの勉強をしたいという人は、オンライン受講もできます。
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執筆・編集 PORTキャリア編集部
> コンテンツポリシー記事の編集責任者 熊野 公俊 Kumano Masatoshi