この記事のまとめ
- 大学院卒と学部卒の就活における違いは複数ある
- それぞれの強みと課題を理解することが進路選択のヒントになる
- 大学院卒がおすすめな人の特徴を理解して進路選択の参考にしよう
進路の岐路に立ち、大学院進学と就職のどちらを選ぶべきか迷っている人もいるのではないでしょうか。そして、大学院卒として就職することのメリットやデメリット、学部卒との違いなどがわからないと悩む人もいると思います。
大学院卒として就職することには多くのメリットがある一方で、特有の課題も存在します。学部卒との違いを把握し、それぞれの進路に適した行動を取ることが重要です。
この記事では、大学院卒の就活事情について網羅的に解説します。最後まで読むことで自身が大学院卒として就職するのか、学部卒として就職するのかを判断するヒントを得られるため、ぜひ参考にしてください。
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就職における大学院卒と学部卒の違いを知ることが進路選択の第一歩
大学院に進学するか、学部卒として就職するかで迷っている人は、まずは大学院卒と学部卒の就職における違いを理解することが重要です。それぞれの進路では、就職先や条件、実現可能なキャリアパスなどが異なり、どちらにもメリットとデメリットがあります。
しかし「大学院卒と学部卒の就職における違いがわからない」や「自分はどっちが向いているのかな」など、疑問を持つ人も多いのではないでしょうか。
そこでこの記事の前半では、大学院卒と学部卒の違いや、それぞれの就活における強み・課題を解説します。これらは進路を選択するうえでの前提となる情報であるため、迷っている人は必ず把握しておきましょう。
そして記事後半では、大学院卒が就活において有利になるのかどうか、大学院卒として就職するのがおすすめな人の特徴を解説します。自身の適性や目標などと照らし合わせて、進路を選択するヒントを得てください。
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最初に確認! 大学院卒と学部卒の定義
そもそも大学院卒と学部卒という言葉の違いを正しく理解していますか?文字通り、大学院を修了した人と、大学を卒業した人の違いではありますが、それぞれ定義があります。
ここからは、大学院卒と学部卒のそれぞれの定義を解説します。この記事を読み進めるにあたって前提となる情報であるため、必ず理解しておくようにしましょう。
大学院卒の定義
大学院卒は、大学院を修了し修士号を得た人を指します。大学院は研究者を養成するための教育機関であり、専門的な研究で一定の成果を上げることで修了できます。在籍期間は通常2年間ですが、特別な事情がある場合には最大で3年間の延長が認められることもあります。
修士号を取得するためには、研究テーマに基づいた論文の作成や、それに伴う試験をクリアする必要があります。このプロセスを通じて、高度な専門知識やスキルを身に付けることができるのです。
なお、6年制大学の医学部や薬学部、歯学部などを修了した場合は学部卒となりますが、例外的に修士号が授与されるケースがあります。このため、進学を検討する際には、自分が希望する学位やキャリアプランに合わせて制度を確認しておくことが重要です。
大学院進学は、専門性の高い職種への道を広げるだけでなく、研究機関や教育機関でのキャリア形成にも有利とされています。
学部卒の定義
学部卒とは、4年制大学を卒業した人を指し、その際に学士号の称号を得ます。学士号とは、大学で必要な単位を修得し、卒業をした時点で授与される称号で、専門分野における基礎的な知識と能力を身に付けたことを示します。
学士号という称号に特別なイメージを持つ人もいるかもしれませんが、大学のカリキュラムを正規に修了すれば誰でも得られる称号です。
なお、学部卒の場合、会社の即戦力として身に付けられるスキルは限られています。しかし、学部卒の場合はポテンシャルを重視して採用されるケースが多いため、コミュニケーション能力や問題解決能力など、社会人として必須な能力を磨いておくことが大切です。
一方で、一部の学生は大学院に進学し、さらに高い専門性を目指す道を選ぶケースもあります。学部卒として就職するか、進学するかは、それぞれのキャリア目標に応じて慎重に検討する必要があります。
大学院に進学すべきか迷っている人は、将来の目標やキャリアプランを明確にし、大学院が役立つかを考えてみましょう。
また、自分の興味が大学院での研究テーマと一致しているかも考えてみてください。経済面もあるので、卒業生に聞くのも判断方法の一つです。
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強み・弱みを理解し、自分がどんな仕事に適性があるのか診断してみましょう。
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就活における大学院卒と学部卒の違い
冒頭のとおり、大学院卒と学部卒では就職においてさまざまな違いがあります。就職可能な職種や待遇、実現可能なキャリアなどが異なり、大学院卒か学部卒かによって社会人生活が大きく変わる可能性があります。
ここからは、就活における大学院卒と学部卒の違いを解説します。進路を迷っている人は、大学院卒と学部卒のどちらが自身に合いそうか考えながらチェックしていきましょう。
①就職可能な職種
大学院卒と学部卒では、就職可能な職種に違いがあります。その違いは、専門的な研究やスキルを活かせる職種に就けるかどうかにあります。
学部卒は、ポテンシャル採用が中心です。これは、将来の成長性や適応力を重視した採用方法であり、営業職やマーケティング職、広報、事務職など、入社時点で高度な専門スキルが求められない職種への就職が一般的です。
一方で、大学院卒は学部卒が就職可能な職種に加えて、研究職や専門職など、大学院で培った高度な知識やスキルを活かせる職種への道が開かれています。大学院での研究経験が、より専門的な分野での活躍を可能にし、職種の選択肢を広げます。
②初任給
厚生労働省が発表した令和5年賃金構造基本統計調査によると、学部卒の20〜24歳の賃金は239,700円、大学院卒の20〜24歳の賃金は274,000円です。このデータから、大学院卒の方が初任給が多いことがわかります。
ただし初任給は就職先企業や職種によって異なり、必ずしも大学院卒の方がすべての場合で有利とは限りません。
それでも、大学院卒は高度な専門知識やスキルを持つ人材として評価されることが多いため、初任給が高めに設定される傾向があります。特に、研究職や専門職など、大学院での研究成果を直接活かせる職種ではその傾向が顕著です。
一方で、学部卒はポテンシャルを評価されて採用されるケースが多く、初任給の水準は大学院卒より低めであっても、入社後の成長や成果によって給与の伸びしろが期待されます。このため、自身のキャリアプランや希望する職種に応じて、進学か就職かを慎重に検討することが重要です。
- 大学院卒として学部卒でも就職できる職種に就いた場合、初任給に違いは生まれるのでしょうか。
一般的には大学院卒の方が初任給が高くなることも
大学院卒の方がより高度な知識やスキルを持っている場合が多いため、企業側もそれを評価して給与の設定を行うことがあります。
ただし、職種や業界によって異なるため、必ずしも大学院卒と学部卒で初任給に違いが生まれるとは限りません。
そのため、就職活動を行う際には自分のできることやスキルをしっかりアピールし、企業側に自分の価値を認めてもらうことが重要です。
初任給についてはこちらの記事でより詳しく解説しています。基本給との違いやケース別の目安もまとめているので参考にしてみてください。
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③平均年収
厚生労働省が発表した令和5年賃金構造基本統計調査によると、学部卒と大学院卒の年齢別賃金は以下のとおりです。
年齢(歳) | 学部卒 | 大学院卒 |
---|---|---|
20〜24 | 239,700円 | 274,000円 |
25〜29 | 272,600円 | 296,200円 |
30〜34 | 309,000円 | 360,200円 |
35〜39 | 354,100円 | 439,300円 |
40〜44 | 394,799円 | 498,300円 |
45〜49 | 430,900円 | 559,900円 |
50〜54 | 473,500円 | 609,500円 |
55〜59 | 499,100円 | 643,100円 |
60〜64 | 383,300円 | 643,500円 |
65〜69 | 368,600円 | 609,000円 |
上記は月々の賃金であり、ボーナスなどの追加収入を含んでいません。それでも、大学院卒の賃金が学部卒を大きく上回る傾向があることが明らかです。
月々の賃金差からもわかるように、大学院卒は 高度な専門知識やスキルを持ち、それを活かした仕事に従事するケースが多いため、平均年収が高くなる傾向にあります。
一方、学部卒もポテンシャルを評価される形で採用され、成長や成果次第で収入を伸ばすことは可能ですが、専門性の差が賃金差として現れる場面が多いといえます。
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④待遇
正社員として雇用される場合、大学院卒と学部卒によって労働環境や福利厚生に大きな差はほとんどありません。労働基準法などの法律に基づき、基本的に企業側は労働環境や福利厚生は同じ基準で提供するように決められているのです。たとえば、勤務時間、休暇制度、社会保険などは、雇用契約に応じて平等に適用されます。
ただし、前述のとおり賃金面では差が生じる場合があります。大学院卒は専門知識やスキルが評価され、初任給が高めに設定される傾向があります。一方で、その後の昇給や昇格については、成果や能力が重視されるため、学歴だけで長期的な収入に差がつくわけではありません。
また、特定の職種や業界では大学院卒が持つ専門性が評価され、役職や手当で待遇に違いが出るケースもあります。最終的に待遇に差を生むのは、個々のスキルや実績、働き方です。学歴だけでなく、自分の強みを活かしてどのようにキャリアを築くかが重要なポイントとなります。
企業や特定の業界によっては学歴よりスキルや実績を重視する場合があるため、高卒や専門卒でも大卒・院卒と同等以上の待遇になるケースがあります。特にITやクリエイティブ職では成果が評価されやすいでしょう。
⑤可能なキャリア
大学院卒と学部卒では実現可能なキャリアに違いがありますが、最終的には個人の判断と努力次第でその道は大きく変わります。
学部卒の場合、さまざまな部署を経験し、その過程で身に付けたスキルや知識などを活かしてキャリアを積み上げるケースが多いです。一方で、大学院卒は大学院での研究や仕事で培った専門性を活かして、より高度な研究や専門的な職務を担うというキャリアが考えられます。
とはいえ、大学院卒だからといって自動的に高度な職務に就けるわけではありません。いずれの場合も、その企業でしっかり実績を上げ、評価を得ることによって実現できるキャリアということは覚えておきましょう。
また、大学院卒と学部卒のどちらのキャリアが良いかという良し悪しがあるわけでもありません。重要なのは自己分析を通じて、自分にとって最適なキャリアパスを見つけることです。自分の目標や価値観に照らし合わせて、どのようなキャリアが自分の人生に良い影響を与えることになるのかを考えながら慎重に検討しましょう。
「自己分析のやり方がいまいちわからない」と悩む人は以下の記事を参考にしてください。就活だけでなく、就職後も活用できる自己分析の方法を解説しています。
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また、「結局キャリアとは何なのだろう」と疑問を持つ人は、以下の記事を参考にしてください。就活のプロ目線でキャリアについて解説しています。
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さまざまな場所で見聞きするキャリアとはどういう意味の言葉なのか、キャリアコンサルタントとともに解説します。自分なりのキャリアを見つけていくためのコツも解説するため、参考にして、自分の人生をより良いものにしていきましょう。
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⑥求められるスキル・能力
大学院卒と学部卒では、入社時点で企業から求められるスキルや能力に違いがあります。この背景には、採用選考時における評価基準の違いが影響しています。
学部卒の場合、ポテンシャルを重視した評価がおこなわれることが多く、入社後に自社の環境に適応し、成長していける可能性が見られます。一方で、大学院卒は即戦力として活躍できるかどうかや、高い専門性を持っているかが評価のポイントとなるのです。
このように、大学院卒と学部卒では企業から期待される役割が異なります。それぞれの評価基準を理解し、自分の強みを活かすための準備を進めることが大切です。そして、立場によって異なる評価基準が存在するため、自分の強みを把握し、それに合わせた準備を進めましょう。
まずはあなたが受けない方がいい職業を確認してください
就活では自分のやりたいことはもちろん、そのなかで適性ある仕事を選ぶ事が大事です。適性が低い仕事に就職すると、イメージとのギャップから早期退職に繋がってしまうリスクが高く、適職の理解が重要です。
そこで活用したいのが「適職診断」です。質問に答えるだけで、あなたの強みや性格を分析し、適性が高い職業・低い職業を診断できます。
まずは強みを理解し、自分がどの職業で活躍できるか診断してみましょう。
・楽しく働ける仕事がわからない人
・時間をかけずに自己分析をしたい人
良いことがある? 就職における大学院卒の強み・課題
良いことがある? 就職における大学院卒の強み・課題
- 学校推薦・教授推薦を活用できる
- 専門性の高い職種に就職できる
- 研究と就活の両立が大変
- 企業側からの期待値が高い
大学院卒として就職することは、必ずしも良いことばかりではありません。強みがあるのはもちろんですが、克服するべき課題があるのも事実です。
そこで、ここからは就職における大学院卒の強みと課題を解説します。良い面と大変な面の両方を把握して、自身が進路選択する際の参考としましょう。
学校推薦・教授推薦を活用できる
企業の選考の応募方法は大きく分けて以下の2種類があります。
企業の選考の応募方法
- 自由応募:求人サイトや企業の採用ページを通じて、自分で応募する方法
- 推薦応募:大学や教授からの推薦を通じて応募する方法
大学院卒、特に理系の研究室に在籍する人は学校推薦・教授推薦を活用できる可能性があります。学校推薦・教授推薦を活用することで、すでに一定以上の評価を得られている状態から選考がスタートするため、自由応募よりも有利になるケースが多いです。
学校推薦の仕組みや活用するメリットを詳しく知りたい人は、以下の記事を参考にしてください。学校推薦を活用して就職することのメリットや注意点について解説しています。
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学校推薦で就職する際の落とし穴とは? 利用メリットや注意点を解説
内定がつながりやすいなどのメリットがある「学校推薦」。実はあまり知られていない落とし穴もあるのです。この記事ではキャリアコンサルタントと、学校推薦のメリットや注意点、おすすめな人などを解説します。
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専門性の高い職種に就職できる
前述のとおり、大学院は専門的な研究で一定の実績を上げることで修了することが可能です。つまり、大学院を修了したという事実自体が、特定分野における高い専門性を身に付けていることを証明します。
この専門性は、研究職や専門職など高度な知識・スキルを必要とする職種で特に評価されます。また、大学院で培った課題解決能力や論理的思考力は、多くの企業で即戦力として評価される要素です。そのため、学部卒の人よりも幅広い選択肢を持ち、より高度な職種に挑戦できる可能性が高まるのです。
さらに、大学院での研究を通じて得られた成果や経験は、面接や履歴書で具体的なアピール材料となり、ほかの候補者との差別化につながります。自分の専門性を活かせる職種を選び、キャリア形成の可能性を広げることができる点は大学院卒の大きな強みです。
大学院は研究が中心となるため、そこでしか身につけられない専門性があります。問題解決力、研究能力の向上や企画・実行・評価などプロジェクト管理能力などの専門分野への知識が深まります。
ESに研究内容を書く際は、次の記事を参考にしてみてください。例とともに解説しています。
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ESで大学時代に取り組んだ研究内容を書く際には、どの程度詳しく記載すれば良いか悩むかもしれません。ESで研究内容を伝えるには、ポイントを押さえて簡潔に伝えることが重要です。何を意識すれば面接官に研究内容が的確に伝わるのでしょうか。
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研究と就活の両立が大変

大学院では、日々研究に打ち込む生活が中心となります。研究内容が高度であれば、一日の大半を研究室で過ごすことも珍しくなく、その結果、プライベートやアルバイトとの両立が難しくなる場合もあります。同様に、就活との両立も大きな課題となり、時間や労力の使い方に工夫が必要です。
特に大学院卒の就活では、研究で得た専門知識やスキルをアピールする機会が多く、一つの対策にかけられる時間が限られるため、効率的な選考対策が求められます。短い期間のなかで、自分の性格や人柄、研究内容、そしてその成果をどのように仕事に活かすかを具体的かつ魅力的に伝える準備が重要です。
さらに、就活においては、研究と並行してエントリーシートの作成や面接対策を進める必要があります。そのため、自己分析や企業研究を効率よく進めるスケジュール管理、限られた時間を最大限活用する方法を見つけることが成功の鍵となります。
- 研究と就活を両立している人はどのような工夫をしているのでしょうか。
研究と就活を両立するためには「効率化」と「計画性」が鍵!
研究と就活を両立している人は、スケジュール管理を徹底し、研究の進捗と就活の予定を事前に把握しています。
そして、タスクごとに優先順位をつけて効率的に行動しています。たとえば、実験や執筆の合間に企業研究やエントリーシート(ES)作成を進めるなど、限られた時間を有効活用しています。
また、スピード感も重要です。手当たり次第に応募するのではなく、自分が関心のある企業を厳選し、エントリー数を絞ることで、就活にかかる負担を軽減しています。
同時に、効率的な情報収集にも取り組んでいます。OB・OG訪問や企業説明会をピンポイントで活用し、必要な情報を短時間で得る工夫をしているのです。
さらに、指導教官や先輩に就活の状況を共有し、サポートを得ることで、研究とのバランスを取っています。このように、周囲の協力を得ることも両立のポイントです。
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職業選択においてやりたいことはもちろんですが、その中でも適性がある仕事を選ぶ事が大事です。適性が低い仕事に就職すると、イメージとのギャップから早期退職に繋がってしまうため適職への理解が重要です。
そこで活用したいのが「適職診断」です。質問に答えるだけで、あなたの強みや性格を分析し、適性が高い職業と低い職業を診断できます。
まずは強みを理解し、自分がどの職業で活躍できるか診断してみよう!
・楽しく働ける仕事がわからない人
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企業側からの期待値が高い
大学院卒は学部卒で得た基礎的な知識やスキルをさらに深めるために、追加で2年間勉学や研究に励み、高度な知識やスキルを身に付けます。
そのため、企業側からの期待値も自然と高くなり、即戦力として活躍できる人材、高い専門性を備えた人材として見られる傾向があるのです。
こうした期待に応えるためには、日頃の勉学や研究に真剣に取り組むことが大前提です。しかし、それだけでは不十分であり、就職活動では書類や面接を通じて、自身の強みや専門性を具体的かつ魅力的にアピールすることが求められます。
たとえば、研究テーマや成果をわかりやすく伝えるプレゼン力、その成果が志望企業にどう貢献できるかを論理的かつ具体的に説明する力が重要です。
また、企業研究や自己分析を徹底的におこない、自分のスキルや価値観が企業のニーズにどのようにマッチするのかを明確に示す必要があります。これらの準備を徹底することで、企業の高い期待に応え、大学院卒ならではの強みを最大限に発揮できる可能性が高まります。
就職における学部卒の強み・課題
就職における学部卒の強み・課題
- ポテンシャルがあれば評価されやすい
- 早期から実務体験を積める
- 専門性の高い職種への就職が難しい
- 大学院卒よりも初任給が低いことがある
「大学院卒の方が就活が有利になるのではないか」と考える人もいるかもしれません。しかし、大学院卒だけが就活に強いわけではありません。学部卒にも独自の強みがあり、同時に課題もあります。
ここからは、就活における学部卒の強み・課題を解説します。「大学卒業後、当たり前のように就職を検討しているけど、具体的にどんなメリット・デメリットがあるのかな」と気になる人は参考にしてください。
ポテンシャルがあれば評価されやすい
学部卒の選考では、ポテンシャルが評価の中心となります。なお、ポテンシャルとは将来的に成長し、企業に貢献できる可能性や素質を指します。
学部卒の場合、現時点でビジネスにおけるスキルや実績を持たないことが一般的です。企業もその点を理解していて、採用後の研修や教育を通じて人材を育成することを前提に採用活動をおこなっています。そのため、選考時には現在の能力よりも、成長性や適応力といったポテンシャルが重要視されます。
企業は適性検査や書類選考、面接を通じて、これまでの経験から培った能力や価値観、性格などを見極め、学生のポテンシャルを評価します。特に、学習意欲、課題解決能力、コミュニケーション能力といった要素が重視されることが多いです。
そのため、学部卒の場合、専門的なスキルや実績がなくても、これらのポテンシャルを示すエピソードをアピールすることで高く評価される可能性があります。自身の経験をもとに、具体的なエピソードを交えて、企業に自分の成長性や適応力を伝えることが大切です。
評価されやすいポテンシャルの例は、リーダーシップ能力やコミュニケーション能力、チームワークと協働能力、自己管理能力や適応能力などが挙げられます。これらをバランスよく持っていると評価につながりやすいです。
早期から実務体験を積める
大学院卒に比べ、学部卒は2年間早く社会に出ることになります。そのため、学部卒は大学院卒よりも早期から実務体験を積むことができるのです。
実務体験は、仕事を通じてしか得られない貴重な経験です。どれだけ勉強や研究に励んでも、実務ならではの課題解決力やコミュニケーション能力、現場での応用力といったスキルは実務を通じてしか養えません。そのため、学部卒は大学院卒と比べて、早期からこうしたスキルを身に付けられるメリットがあります。
また、実務経験を重ねるなかで、自分のキャリアの方向性を模索する時間を多く確保できる点も魅力の一つです。早い段階から職場での試行錯誤を繰り返すことで、自分に適した仕事のスタイルや得意分野を見つけやすくなります。このような実務体験の積み重ねは、就職後のキャリア形成において有利に働きます。
学部卒で社会に出ると、2年間の実務経験を通じて業界・業種のリアルを知り、興味のある分野の専門性を深めるべきか、別の道を模索するべきかなど、自分の適性やキャリアの方向性を早く見極められるメリットがあります。
専門性の高い職種への就職が難しい
学部学科によっては専門分野を扱う場合もありますが、多くの大学では、一般教養を学ぶことが主な目的となっています。そのため、大学での勉強だけでは、仕事に活かせるほどの専門的な知識やスキルを身に付ける機会は限られています。このことから、卒業後すぐに専門性の高い職種への就職は難しいのが実情です。
特に学部卒の場合、即戦力としての専門知識やスキルが求められる職種ではなく、ポテンシャルを重視した採用が一般的です。その結果、営業職や広報、マーケティング職、事務職など、入社後の研修や実務を通じてスキルを身に付けることができる職種に就くケースが多く見られます。
ただし、このような職種では、専門的なスキル以上にコミュニケーション能力や課題解決力、柔軟性といった汎用的なスキルが重視されます。
そのため、学部卒で就職活動をおこなう際には、自分の強みやポテンシャルをしっかりとアピールし、企業に貢献できる姿勢を示すことが重要です。こうした準備を通じて、一般教養を活かした幅広い可能性を探ることができます。
学部卒から専門性の高い職種に就職するためには、自分の強みや専門性をアピールすることが重要です。関連する資格や認定を取得することも方法の一つです。自分のスキルを高めることで就職へのチャンスが広がります。
大学院卒よりも初任給が低いことがある
「学部卒よりも大学院卒の方が初任給が高い」と聞いたことがある人もいると思います。もう一度大学院卒と学部卒の初任給の違いを振り返りましょう。厚生労働省が発表した令和5年賃金構造基本統計調査によると、学部卒の20〜24歳の賃金が239,700円、大学院卒の20〜24歳の賃金が274,000円となっています。
このデータから、学部卒に比べて大学院卒の初任給が高い傾向にあることがわかります。また、入社後の収入についても、大学院卒は専門性が評価されるため、高い水準にあることが多く、生涯年収でも大学院卒の方が有利になるケースが考えられます。
ただし、初任給やその後の収入は、最終的に自分の努力や成果次第で変わります。大学院卒でも成果を上げなければ収入の伸びが限られ、一方で学部卒でも努力によって大きく収入を伸ばすことが可能です。
そのため、初任給の高さにとらわれすぎず、仕事選びの際には自分が本当にやりたいことかどうか、その職場で成長し続けられるかを重視することが大切です。自分に合ったキャリアを選ぶことが、将来の収入や仕事の満足度に大きく影響します。
就活のプロが解説! 大学院卒は学部卒よりも就職が有利になる?
大学院への進学を検討している人のなかには「就職が有利になるから」ということを考えている人もいるかもしれません。しかし、実際に大学院卒は学部卒よりも就職が有利になるのでしょうか。
そこで、キャリアコンサルタントの古田さんに、大学院卒は学部卒よりも就職が有利になるのかどうか聞いてみました。就職を視野に入れて大学院進学を検討している人は、チェックしておきましょう。
アドバイザーコメント
古田 文子
プロフィールを見る専門性・経験値・人脈などから大学院卒が就活で有利になることも
一般的に、学部卒よりも大学院卒の方が就職に有利になることが多いです。ただし、個々の状況や業界、職種によって異なるため一概には言い切れません。
たとえば、専門知識の深さという視点で見ると、大学院卒の方が高度な専門知識や研究スキルがあると言えるため、特定の職種や研究開発系の仕事においては強みになります。
また、研究開発や学術系の職種では、大学院での研究経験は問題解決能力やプロジェクト管理能力を示す重要な要素となり、高く評価されます。
さらに、大学院修了が必須となる資格を取得することで就職に有利になる場合もありますし、大学院では専門家や業界で名の知れた人と繋がる機会が増えるため、就職活動においてアドバンテージとなることがあります。
なりたい自分を実現するために進むべき道を考えてみよう
一方で、一部の職種では実務経験が重視され、学歴よりも実務経験が評価される場合があります。特定の職種においては、大学院卒が過剰資格と受け取られ、不利になることもあります。
いずれにせよ、重要なのは自分のキャリアプランに沿って最適な選択を見極めることです。
採用経験者が解説! 大学院で遅れた2年間が就活に与える影響
大学院への進学を検討している人のなかには、「大学院の2年間で就活が不利になることがあるのではないか」と不安を感じる人もいるのではないでしょうか。
そこで、キャリアコンサルタントの隈本さんに、大学院で遅れた2年間が就活に与える影響を聞いてみました。大学院の2年間がどう影響するかを把握したうえで、進路を選択するようにしましょう。
アドバイザーコメント
隈本 稔
プロフィールを見る大学院の2年間が不利になるかどうかは活かし方次第
大学院進学の2年間によって、就活が不利になるのではと不安に思うかもしれません。大学院卒の就職では、以下のようなメリットや注意点があります。
①新卒市場では基本的に不利にならない
企業は大学院卒も「新卒」として扱うため、学部卒との差はほとんどありません。ただし、総合職など専門性をあまり求めない職種では「ポテンシャル採用」として学部卒と同じ基準で評価されることが多く、給与やポジションに差がつかないケースもあります。
②研究職や技術職ではむしろ有利になる
理系の研究職やエンジニア、データ分析、コンサル業界などでは、大学院での研究経験が高く評価される傾向にあります。特に専門性が求められる分野では、大学院卒の方が採用されやすく、待遇面でも優遇されることが多いです。自分の進みたい分野が専門性を重視するかどうかを見極めましょう。
③学部卒の実務経験者と比較される可能性がある
学部卒は、24歳になる頃には2年間の社会人経験を積んでいます。特に営業や企画、マーケティング職では、職務内容を理解し、基本的な業務スキルを身につけた人材と比較されます。上記の職業では特に、研究で培ったスキルを仕事にどう活かせるか説明が必要です。
大学院の2年間は「遅れ」ではなく、「どう活かすか」によって大きな武器になります。研究で培ったスキルを整理し、就活の際に強みとしてアピールできれば、学部卒との差別化が可能です。
自分に合った進路にしよう! 大学院卒として就活するのがおすすめな人
「結局、自分は大学院に進学するべきか、学部卒として就職すべきかわからない」と迷う人もいるかもしれません。それぞれメリット・デメリットがあり、おすすめな人の特徴も異なります。
そこで、ここからは大学院卒として就活するのがおすすめな人の特徴を解説します。おすすめな人の特徴を参考にして、自身が大学院卒と学部卒のどちらとして就活するのが合っているのか見極めましょう。
専門性を高めたい特定の分野がある
大学で学問を探求するなかで、さらに専門性を深めたい分野を見つけた人もいると思います。このように特定の分野で専門性を高めたいと考える人には、大学院に進学し、大学院卒として就職活動をおこなうことがおすすめです。
大学院で培った専門性は、就職活動やその後のキャリアにおいて大きな強みとなります。特に、大学院で得られる専門性は学部卒では身に付けることが難しいため、他者との差別化を図ることが可能です。
ただし、大学院進学には、その分野に対する強い興味や関心が必要です。興味のない分野を追求し続けることは大きなストレスとなり、結果として就職後にやりがいを感じられなくなる可能性があります。そのため、進学前に自分が本当にその分野を深く学びたいかをよく考えることが重要です。
このように、専門性を深めた知識やスキルを仕事で活かすことを目指す場合、大学院進学は選択肢の一つとなります。大学院で得た経験や知見は、キャリアの幅を広げ、将来的な成長や挑戦につながる可能性があります。
専門職や研究職への就職を目指している
大学入学時、または大学で勉強を進めるなかで、専門職や研究職への就職を志した人もいると思います。このような職種への就職を目指す場合、大学院に進学し、大学院卒として就職活動をおこなうことをおすすめします。
専門職や研究職は、高度な知識やスキルが求められるため、大学院でその分野を研究している人を対象に募集することが一般的です。実際、大学院での研究経験や論文発表などは、これらの職種における採用基準に大きく影響します。逆に言えば、学部卒では応募条件を満たさない場合や、競争で不利になる場合が多いのが現状です。
さらに、大学院での研究活動は、特定の分野に対する専門性だけでなく、課題解決能力や論理的思考力といった汎用的なスキルを磨く機会にもなります。これらのスキルは専門職や研究職だけでなく、ほかの職種でも高く評価されるため、大学院進学は広いキャリアの可能性を広げる選択肢となります。
そのため、専門職や研究職を目指す人は、大学院進学を視野に入れるとともに、自身の興味や将来の目標に合った研究テーマを慎重に選ぶことが重要です。大学院での経験を活かし、自分のキャリアを切り拓いていきましょう。
国際的に評価される大学院の学位は大きなアドバンテージとなるため、海外就職を考えている人にはおすすめです。
また、将来起業を考えている人にも大学院での経験は役立ちます。大学院での経験を通じて、人脈形成やビジネスの基礎となるスキルを習得する機会が得られます。これらは起業後の成功に大きく寄与する要素となります。
大学院卒の強み・課題を把握して自分に合った進路を選ぼう
大学院では専門的な知識・スキルを身に付けられたり、研究をしたりするため、学部卒にはない強みを得られることがあります。しかし、実務経験を積むまで2年間遅れることや、就職活動と研究の両立が大変、企業からの期待値が高いなどの課題があるのも事実です。
これらの実情を把握したうえで、大学院卒として就職するのか、学部卒として就職するのかを判断することが大切です。この記事を参考にして、自分に合った進路を選び、理想のキャリアを描けるようにしましょう。
アドバイザーコメント
谷猪 幸司
プロフィールを見る大学院卒・学部卒の特徴を整理したうえで自分のビジョンと照らし合わせよう
学部卒として就職するのか、大学院まで進んで就職するのかは、多くの人とって人生の重要な分岐点です。どちらを選ぶべきか迷うとき、最も大切なのは、自分のキャリアプランをしっかりと考えることです。
まず、「自分はどのような人生を歩みたいのか?」という長期的な視点で考えてみてください。大学院進学や学部卒での就職にはそれぞれメリット・デメリットがあり、それを整理したうえで、3年後、5年後、10年後にどのような自分でいたいのかを具体的に想像することが重要です。そのビジョンに基づいて行動することが、充実したキャリアと人生を築く第一歩となります。
なりたい自分を描くだけでなく具体的な行動まで落とし込もう
もしイメージを描くのが難しい場合は、まず1年後や2年後といった短いスパンで考えてみるのも良い方法です。その際、自分が取り組むべき行動目標を設定し、それを邪魔する可能性のある制約条件(たとえば、時間や金銭など)を具体的に洗い出してみてください。
最終的には、自分のキャリアプランに基づいて目標を具体的な行動に落とし込むことで、迷いを少しずつ解消していくことができます。選択に迷ったときこそ、焦らずじっくりと自分の未来を見つめ直し、納得のいく道を選びましょう。
執筆・編集 PORTキャリア編集部
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記事の編集責任者 熊野 公俊 Kumano Masatoshi
3名のアドバイザーがこの記事にコメントしました
キャリアコンサルタント/上級心理カウンセラー
Fumiko Furuta〇キャリアに関する記事の執筆・監修や、転職フェアの講演、キャリア相談、企業や学校でのセミナー講師など幅広く活動。キャリア教育に関心があり、学童クラブの支援員も務める
プロフィール詳細キャリアコンサルタント/性格応用心理士1級
Minoru Kumamoto〇就職・転職サイト「職りんく」運営者。これまで300名以上のキャリア相談を受けた実績。応募書類や採用面接の対策支援をする他、自己分析の考え方セミナーを実施
プロフィール詳細国家資格キャリアコンサルタント/キャリア・デベロップメント・アドバイザー
Koji Tanii〇大手メーカーで設計、品質管理に従事。キャリアチェンジののち、高校・大学の就職講師として活動。障がい者の就職や恋と仕事の両立を実現させるコンサルティングなど幅広い支援をおこなう
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